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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】川村 直子

【氏名】江部 清

【要約】 【課題】電動送風機の吸込効率を低下させることなく電動送風機の停止時のプリーツフィルタの回転負荷を抑制した電気掃除機を提供する。

【構成】電動送風機の動作時には、電動送風機の動作によって生じる負圧によりパッキン25がプリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを気密に接続し、電動送風機の吸込効率を確保できる。電動送風機の停止時には、パッキン25がプリーツフィルタ体72側と格子部材24側との気密性を解除し、塵埃除去手段によりプリーツフィルタ体72を回転させた際のプリーツフィルタ体72側と格子部材24側との間での回転負荷を抑制できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を収容する電動送風機室と本体集塵室とを区画する隔壁を備えた掃除機本体と、
前記隔壁に設けられ、前記電動送風機室と前記本体集塵室とを連通する連通孔と、
前記本体集塵室に設けられ、前記電動送風機の駆動により吸い込んだ塵埃を捕集する集塵装置と、
この集塵装置の下流側に設けられたフィルタ体と、
前記電動送風機の停止時に前記フィルタ体を回転させてこのフィルタ体で捕集した塵埃を落下させる塵埃除去手段と、
前記隔壁と前記フィルタ体との間に位置し、前記電動送風機の動作時に生じる負圧により前記フィルタ体側と前記隔壁側とを気密に接続し、前記電動送風機の非動作時に前記フィルタ体側と前記隔壁側との気密性を解除するシール部材と
を具備したことを特徴とした電気掃除機。
【請求項2】
シール部材は、電動送風機の動作時に生じる負圧によりフィルタ体側と隔壁側とを気密に接続するように変形し、前記電動送風機の非動作時に復帰変形して前記フィルタ体側と前記隔壁側との気密性を解除する弾性部材である
ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電動送風機の停止時にフィルタ体を回転させてこのフィルタ体で捕集した塵埃を落下させる電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電気掃除機は、掃除機本体を備え、この掃除機本体内に、電動送風機を収容する電動送風機室と、集塵装置としての集塵カップを着脱可能な本体集塵室とが隔壁により区画されている。この隔壁には、電動送風機室と本体集塵室とを連通する孔部が設けられ、この孔部は、電動送風機室内の電動送風機の吸込側に連通する。また、掃除機本体には、本体集塵室に連通する本体吸込口が開口形成され、この本体吸込口には、ホース体、延長管および床ブラシなどが順次連通接続されて、電動送風機の吸込側へと連続する風路を形成する。一方、集塵カップは、本体吸込口に連通接続される吸込口と排気口との間に塵埃を捕集する塵埃収容部を有し、この塵埃収容部の下流側には、フィルタ体としての略円環状のプリーツフィルタが設けられている。このプリーツフィルタは、電動送風機の停止時に回転され、除塵体により弾かれることで振動が与えられて、捕集した塵埃を落下させるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開昭55−95650号公報(第3−5頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電気掃除機においては、電動送風機の吸込力を有効に利用するために、電動送風機の吸込側に連通する風路内に隙間などが生じないことが好ましいので、集塵カップの下流側と隔壁との間にパッキンが挟持され、このパッキンにより隙間が閉塞されている。
【0004】
このため、上述の電気掃除機では、電動送風機の停止時にプリーツフィルタを回転させると、集塵カップの下流側に位置するプリーツフィルタ側と隔壁側との間に大きな回転負荷が生じるという問題点を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、電動送風機の吸込効率を低下させることなく電動送風機の停止時のフィルタ体の回転負荷を抑制した電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電動送風機を収容する電動送風機室と本体集塵室とを区画する隔壁を備えた掃除機本体と、隔壁に設けられ、電動送風機室と本体集塵室とを連通する連通孔と、本体集塵室に設けられ、電動送風機の駆動により吸い込んだ塵埃を捕集する集塵装置と、この集塵装置の下流側に設けられたフィルタ体と、電動送風機の停止時にフィルタ体を回転させてこのフィルタ体で捕集した塵埃を落下させる塵埃除去手段と、隔壁とフィルタ体との間に位置し、電動送風機の動作時に生じる負圧によりフィルタ体側と隔壁側とを気密に接続し、電動送風機の非動作時にフィルタ体側と隔壁側との気密性を解除するシール部材とを具備したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電動送風機の動作時には、この電動送風機の動作により生じる負圧によってシール部材がフィルタ体側と隔壁側とを気密に接続し、電動送風機の吸込効率を確保するとともに、電動送風機の停止時には、シール部材がフィルタ体側と隔壁側との気密性を解除し、塵埃除去手段によりフィルタ体を回転させた際のフィルタ体側と隔壁側との間での回転負荷を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図16を参照して説明する。
【0009】
図16において、1は掃除機本体であり、この掃除機本体1は床面を走行可能な、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。この掃除機本体1は、図3ないし図5および図16に示すように、ケース体としての本体ケース2を備え、この本体ケース2内の後側に、電動送風機3を収容した電動送風機室4が区画されるとともに、この本体ケース2内の前側に、電動送風機室4の前側に連通し集塵装置としての集塵ユニット5が着脱自在となる本体集塵室としての装着部である集塵ユニット室6が区画されている。また、本体ケース2の前端部には、集塵ユニット室6に連通する本体吸込口としての接続口7が設けられ、この接続口7に、ホース体としての集塵ホース8が着脱自在に連通接続され、この集塵ホース8の先端部に手元操作部としての手元操作管9が設けられ、この手元操作管9の先端部に延長管10と床ブラシすなわち吸込口体11とが着脱可能に順次連通接続される。また、手元操作管9には、作業者が把持操作する把持部としての操作部12が設けられ、この操作部12には、電動送風機3の動作モードなどを設定操作する操作スイッチ13がそれぞれ設けられている。これら操作スイッチ13は、本体ケース2内に設けられ電動送風機3などを制御する図示しない制御装置に電気的に接続されている。さらに、本体ケース2には、図示しないコードリールが設けられ、このコードリールには、給電用の電源コードが巻回され、本体ケース2から導出可能となっている。
【0010】
電動送風機室4には、電動送風機3の吸込開口15側が電動送風機室4へと気密に接続されるように配設されている。また、電動送風機室4の後部には、本体ケース2に排気口16が多数穿設されている。
【0011】
集塵ユニット室6は、上部に開口21が形成されているとともに、電動送風機室4との間に略円筒状の接続風路部22が設けられている。この接続風路部22内には、電動送風機室4と集塵ユニット室6とを区画する隔壁としての格子部材24が配設され、この格子部材24の前端部の周縁部には、シール部材としての弾性部材であるパッキン25が装着されている。また、集塵ユニット室6内には、第1伝達手段としての駆動ギア26と、この駆動ギア26を回転させる駆動手段としての駆動モータ27とが配設されている。
【0012】
ここで、格子部材24は、図1および図2に示すように、例えば正面視で円形状に形成された部材本体24aを備え、この部材本体24aには、電動送風機室4と集塵ユニット室6とを連通して電動送風機3の吸込開口15に連通する連通孔としての複数の接続開口24bが格子状に穿設されている。また、この部材本体24aの外周縁部には、接続風路部22の内周縁部に嵌合する筒部24cが部材本体24aの全周に設けられ、この筒部24cの外周部には、パッキン25を取り付ける突起部24dがリブ状に全周に亘って突設されている。
【0013】
各接続開口24bは、それぞれ横長に形成され、掃除機本体1の左右幅方向および上下方向に並設されている。
【0014】
また、パッキン25は、図1ないし図4に示すように、軟質の合成樹脂などにより形成されており、格子部材24の突起部24dが嵌合される凹状の嵌着溝部25aが内周縁部に設けられた略円環状のパッキン本体25bと、このパッキン本体25bの全周の前端部から突設された当接部としてのリップ部25cとを備えている。
【0015】
パッキン本体25bは、接続風路部22の前端部と嵌合する切欠部25dが後部側に形成された断面L字状である。
【0016】
また、リップ部25cは、集塵ユニット室6に集塵ユニット5を装着した状態で、この集塵ユニット5の後端部と隙間Gを介して対向する部分であり、パッキン本体25bに対して前方向へと、パッキン本体25bと略等しい径寸法まで拡径するように断面傾斜状に形成されて自由端状となっている。このため、リップ部25cは、比較的変形が容易に形成されている。また、このリップ部25cの先端部には、折り返し部25eが折り返し形成され、この折り返し部25eにより、リップ部25cの先端側が集塵ユニット5側への当接用に強化されている。そして、このリップ部25cは、電動送風機3(図3)の負圧により、前側すなわち集塵ユニット5側へと弾性変形して隙間Gを閉塞するように構成されている。
【0017】
ここで、隙間Gは、集塵ユニット5を集塵ユニット室6に対して上方から下方へと取り付ける際の集塵ユニット5側と本体ケース2側とのクリアランスである。
【0018】
そして、図3に示すように、集塵ユニット室6に取り付けられる集塵ユニット5は、塵埃分離本体部としての塵埃分離ユニット31と、集塵本体部としての集塵部ユニット32とを備えている。
【0019】
塵埃分離ユニット31は、図8ないし図10および図15に示すように、第1分離部としての塵埃分離部34と、この塵埃分離部34の後部に一体に設けられたフィルタ部35と、このフィルタ部35の上部に設けられた第1蓋部としての蓋ケース36とを有している。
【0020】
塵埃分離部34は、角筒状の案内風路管42が、左右方向の略中央部に配設され、この案内風路管42の後部に略円筒状の外周壁43により区画された分離室部44が連通され、この分離室部44内にこの分離室部44と同軸状に略截頭円錐形状すなわち略円錐台状の塵埃分離手段46が設けられ、かつ、案内風路管42の下方にて、分離室部44が吸引風路部47に連通されている。
【0021】
案内風路管42は、塵埃分離ユニット31を図4に示す本体ケース2の集塵ユニット室6に装着した状態で接続口7の下流側に気密に接続されて塵埃を空気とともに吸い込む吸込接続口48を前端部に備え、かつ、分離室部44の上流側に連通する接続開口49を後端部に備えている。そして、この案内風路管42は、接続開口49から分離室部44内へと導入される空気を、外周壁43の内周面と塵埃分離手段46の外周との間にて、例えば反時計回り方向に回転させるように導くものである。
【0022】
分離室部44は、外周壁43の上部に集塵部ユニット32の上流側に連通する導入開口51と、集塵部ユニット32の下流側に連通する導入孔52とが形成されている。また、分離室部44は、他側方すなわち案内風路管42側である右側壁53の略中央部に、円形の開口54が穿設されているとともに、この開口54の下部に、扇形状の開口55が穿設され、開口54の上部に、接続開口49が設けられている。さらに、分離室部44の一側方すなわち左側方には、開口57が開口形成され、この開口57には、蓋58が着脱自在に設けられている。
【0023】
開口54は、塵埃分離手段46が取り付けられているとともに、吸引風路部47の上流側に連通している。
【0024】
開口55には、ネットフィルタ59が取り付けられているとともに、吸引風路部47の上流側に連通している。
【0025】
塵埃分離手段46は、先端部に位置する円板61と、開口54の周囲に取り付けられた円環状のリング枠62とを備え、これら円板61とリング枠62とが、放射状に複数設けられたリブ状の連結枠63により連結され、これら連結枠63間に形成され開口54に連通する連通開口64にネットフィルタ65が設けられている。
【0026】
吸引風路部47は、分離室部44の開口54,55を介して上流側が分離室部44に連通しており、後端部に開口された後部連通開口としての四角形状の接続開口67を介してフィルタ部35の上流側に連通しているとともに、分離室部44と反対側の右側壁部68に穿設された接続開口69を介して集塵部ユニット32の下流側に連通している。
【0027】
また、図11ないし図14に示すように、フィルタ部35は、後端部が開口された略円筒状のフィルタ部本体である収納ケース71と、この収納ケース71内に回転自在に設けられたフィルタ体としてのプリーツフィルタ体72と、このプリーツフィルタ体72と一体に回転する第1塵移動手段としての回転体である掃出体73とを備えている。
【0028】
収納ケース71は、前端を形成する正面視略円形状の区画壁としての前壁部75と、この前壁部の外周縁部から後方へと突出した塵埃受部76とを有している。
【0029】
前壁部75の前部には、塵埃分離部34が一体に形成されている。また、この前壁部75の左右幅方向略中央部の下部には、吸引風路部47と連通する接続開口67が穿設されているとともに、上側寄りの位置に、第1排出開口としての排出開口78が穿設されている。さらに、この前壁部75の接続開口67の側方には、互いに離間された塵落とし機構としての除塵手段である一対の突起79,79が後方へと突設されている。
【0030】
排出開口78は、プリーツフィルタ体72にて捕集されこのプリーツフィルタ体72から一対の突起79,79により落とされた微細な塵埃である粉体、すなわち微細塵が導入される開口であり、図11に示す右上側に周方向に沿って形成されている。また、この排出開口78は、第1排出開口開閉体としての開閉蓋81により閉塞されている。
【0031】
ここで、開閉蓋81は、前壁部75の前側に位置し、開閉体付勢手段としてのスプリング82により後方すなわち前壁部75へと付勢されているとともに、この付勢力に抗して前方へと移動可能に設けられており、この前方への移動により排出開口78を開閉可能となっている。また、この開閉蓋81の後部には、開閉体突出部としての突起83が突設され、この突起83が、排出開口78から収納ケース71内すなわち前壁部75の後面よりも後方に突出している。
【0032】
さらに、排出開口78の前部には、排出連通路としての連通部材85が設けられている。この連通部材85は、塵埃分離部34の導入孔52に連通接続されている。したがって、排出開口78は、塵埃分離部34へと連通している。
【0033】
塵埃受部76は、前壁部75の全周に亘って後方へと突出し、プリーツフィルタ体72から一対の突起79,79により落とされた微細塵を受ける壁状の部分である。そして、この塵埃受部76は、掃出体73の外周部が摺接する円筒内周面状に形成されている。
【0034】
また、図12に示すように、プリーツフィルタ体72は、略円筒状の枠体96と、この枠体96の中央部に同軸状に位置し前方へと突出した軸部97と、この軸部97の外周面から径方向に放射リブ状に突設された複数のプリーツ骨98,99と、これらプリーツ骨98,99に貼着されたフィルタとしてのプリーツフィルタ100とを有している。
【0035】
枠体96は、後端部に円筒部103が突設され形成され、この円筒部103の外周面に、周方向に沿って例えば3つの小径部104が略等間隔に形成され、これら小径部104間がそれぞれ大径部105となっている。また、円筒部103の後端側の外周面には、ギア106が形成され、円筒部103の後端面は、ギア106よりも後方に若干突出した当接部である当接面107となっている。
【0036】
これら小径部104および大径部105は、例えば集塵ユニット室6内に設けられた検知手段としての図示しないマイクロスイッチにより検知されるものであり、このマイクロスイッチは、本体ケース2内の制御装置に電気的に接続され、本実施の形態では、例えば大径部105の検知によりオンされ、小径部104の検知によりオフされるように構成されている。
【0037】
また、軸部97は、図3に示すように、中央部に軸孔108が設けられ、この軸孔108には、前壁部75の中央部から後方へと突設された軸109に相対的に回転自在に挿入されている。
【0038】
さらに、プリーツフィルタ100は、プリーツ骨98,99により、径方向に沿う山部および谷部が周方向に交互に連続した放射プリーツ状に形成され、各山部には、突起79,79の先端が接触している。
【0039】
そして、ギア106は、円筒部103とともに収納ケース71から外方へと突出している。そして、このギア106は、塵埃分離ユニット31を図4に示す集塵ユニット室6に装着した状態で駆動ギア26に噛合されている。
【0040】
この結果、プリーツフィルタ体72は、駆動モータ27の駆動により収納ケース71内で回転可能となっており、この回転に伴い、一対の突起79,79がプリーツフィルタ100の山部を順次乗り越えることでプリーツフィルタ100が弾かれ、このプリーツフィルタ100に振動が与えられて、捕集した塵埃が落下する。すなわち、これら駆動モータ27および突起79,79などにより、塵埃除去手段110が構成されている。
【0041】
また、当接面107は、図12に示すように、集塵ユニット室6に集塵ユニット5を装着した状態でパッキン25のリップ部25cと隙間Gを介して対向している。
【0042】
そして、図10、図11および図13に示すように、掃出体73は、プリーツフィルタ体72の軸部97に嵌合されて掃出体73をプリーツフィルタ体72とともに回転可能とする回転体軸部としての軸部111と、この軸部111から径方向に突設された例えば3つの腕部であるアーム112と、これらアーム112の先端部に設けられた掃出部材113とを有している。
【0043】
各アーム112は、軸部111の周方向に略等間隔に設けられている。
【0044】
各掃出部材113の先端部には、掃出体73の回転時に収納ケース71の塵埃受部76の内周面に摺接してこの塵埃受部76に溜められている微細塵を掻き上げる第1摺接部115が形成され、各掃出部材113の前側部には、掃出体73の回転時に収納ケース71の前壁部75の後面上を摺接する第2摺接部116が形成されている。また、各掃出部材113の片面、すなわち掃出体73の回転方向前側面には、第1摺接部115により掻き上げた微細塵を排出開口78へ落とすガイド傾斜面としての傾斜面117が形成されている。
【0045】
なお、掃出体73のプリーツフィルタ体72に対する取り付け位置は、例えば掃出体73が図11に示す位置、すなわちいずれのアーム112も接続開口67および排出開口78と交差しない位置へと回転した際にマイクロスイッチがオンからオフに切り換わるように設定されている。
【0046】
さらに、蓋ケース36は、左右両端部が下方へと湾曲した略円筒外周面状に形成されている。
【0047】
一方、図6および図7に示すように、集塵部ユニット32は、塵埃を溜める集塵部121と、この集塵部121の上部に設けられ、蓋ケース36とともに集塵ユニット室6の開口21を閉塞する第2蓋部としての蓋ケース122とを有している。
【0048】
集塵部121は、上部に左右幅方向に延設された連通路124を有する連通ケース部125と、この連通ケース部125の一側部である塵埃分離部34と反対側から下方へと延設されて塵埃を集塵する集塵室126を形成する集塵ケース部127とを備えている。したがって、これらケース部125,127間には、塵埃分離ユニット31の塵埃分離部34および案内風路管42などが嵌合する空間部128が形成されている。
【0049】
連通ケース部125の下面には、連通路124に連通する開口131が開口形成されている。この開口131は、塵埃分離部34の導入開口51に気密に接続される。
【0050】
集塵ケース部127の塵埃分離部34に対向する側である左側を区画する左側壁部133には、接続開口134が格子状に穿設され、これら接続開口134には、ネットフィルタ135が取り付けられている。
【0051】
さらに、集塵ケース部127の左側壁部133から所定距離離間された位置には、カバー板137が取り付けられている。このカバー板137の下側寄りの位置には、吸引風路部47の接続開口67に連通接続される四角形状の開口138が接続開口134に臨んで穿設され、ネットフィルタ135の上部が所定距離離間された位置にてカバー板137の一部によって覆われている。
【0052】
そして、集塵ケース部127は、カバー板137と反対側である右側面に開口141が形成されたケース部142と、このケース部142に回動可能に軸支されて回動により開口141を開閉可能な蓋体143とを有しており、ケース部142と蓋体143とにより、集塵ケース部127が縦割りすなわち左右に略二等分されている。
【0053】
蓋体143は、図15に示すように、底壁部145、この底壁部145の前後両側から上方へと形成された側壁部147(一方のみ図示)、これら側壁部147の上部に亘って形成され蓋ケース122の一部をなす上壁部148、底壁部145、側壁部147および上壁部148により囲まれた蓋板部149を備えている。
【0054】
底壁部145の下部には、連通ケース部125側である左側へとアーム部153,153が延設され、各アーム部153に設けられた軸部154が、ケース部142の底部に設けられた軸受部155に回動自在に保持され、この軸部154を中心として蓋体143がケース部142に対して回動可能となっている。
【0055】
各側壁部147は、左右幅寸法が集塵ケース部127の左右幅寸法の1/2以上となるように設定されている。
【0056】
上壁部148には、図示しないフックが形成され、このフックがケース部142の図示しない係止部に形成されることで蓋体143がケース部142に保持されるとともに、蓋ケース122に設けられた図示しない解除ボタンの操作によりフックの係止が解除されることで、蓋体143がケース部142に対して自重により回動するように構成されている。
【0057】
次に、上記一実施の形態での掃除動作を説明する。
【0058】
本体ケース2の接続口7に集塵ホース8、延長管10および吸込口体11を順次連通接続するとともに、本体ケース2の集塵ユニット室6に集塵ユニット5を装着する。
【0059】
このとき、本体ケース2の集塵ユニット室6に、まず塵埃分離ユニット31を装着することで、格子部材24の周囲に取り付けられたパッキン25のリップ部25cに塵埃分離ユニット31に取り付けられたプリーツフィルタ体72の当接面107が若干の隙間Gを介して対向する。
【0060】
また、この塵埃分離ユニット31を装着した集塵ユニット室6に集塵部ユニット32を装着することで、集塵部ユニット32の開口131に塵埃分離部34の導入開口51が気密に接続され、集塵部ユニット32のカバー板137の開口138が塵埃分離ユニット31の吸引風路部47の接続開口67に気密に接続される。
【0061】
この状態で、本体ケース2から電源コードを引き出して壁面などのコンセントに接続すると、制御装置が駆動モータ27を駆動させることでフィルタ部35のプリーツフィルタ体72を回転させる。
【0062】
このとき、プリーツフィルタ体72のプリーツフィルタ100にて捕集した微細塵が突起79,79により与えられた振動で塵埃受部76に塵落としされるとともに、この塵落としされた微細塵が塵埃受部76から排出される。
【0063】
すなわち、微細塵の塵落としについては、収納ケース71の前壁部75の突起79,79がプリーツフィルタ体72の回転によりプリーツフィルタ100の各山部を順次乗り越えてプリーツフィルタ100に振動が与えられることで、このプリーツフィルタ100にて捕集した微細塵が塵落としされ、塵埃受部76に溜まる。
【0064】
また、塵落としされた微細塵の塵埃受部76からの排出については、プリーツフィルタ体72の回転に伴う掃出体73の回転により、この掃出体73の各掃出部材113の第1摺接部115が、塵埃受部76の内周面上を摺動し、塵埃受部76に溜まっている微細塵を周面に沿って押し上げる。
【0065】
掃出部材113が排出開口78の位置に来ると、この掃出部材113の第2摺接部116が開閉蓋81の突起83を押圧し、開閉蓋81がスプリング82の付勢に抗して前方へと押し込まれ、排出開口78が開き、第1摺接部115により掻き上げられた微細塵が掃出部材113の側面を介して傾斜面117により排出開口78内に落とされる。この排出開口78内に落とされた微細塵は、連通部材85を介して塵埃分離部34の導入孔52から分離室部44内へと戻される。
【0066】
そして、プリーツフィルタ体72の回転により、マイクロスイッチによるプリーツフィルタ体72の円筒部103の大径部105と小径部104との検出の切り換わりによって、制御装置が駆動モータ27の駆動を停止させる。掃出部材113が排出開口78とずれた位置へ来ると、スプリング82の付勢により開閉蓋81が後方へと押し戻され、排出開口78が閉塞する。
【0067】
なお、駆動モータ27の駆動中、手元操作管9の操作スイッチ13を操作しても電動送風機3は駆動されないため、塵埃分離部34の分離室部44内に排出された塵埃が排出開口78から吸い出されてプリーツフィルタ100に付着することはない。
【0068】
そして、作業者が手元操作管9を把持して所望の操作スイッチ13を操作すると、制御装置により電動送風機3が所望の動作モードで駆動され、電動送風機3の吸込開口15から空気が吸い込まれて、接続風路部22および格子部材24の接続開口24bを介して集塵ユニット5の収納ケース71内に負圧が作用し、図1に示すように、パッキン25のリップ部25cがこの負圧によりプリーツフィルタ体72側である前側(パッキン25の中心側)へと引き寄せられ、折り返し部25e近傍でプリーツフィルタ体72と当接し、隙間Gが閉塞されて、集塵ユニット5側と格子部材24側すなわち電動送風機3の吸込側とが気密に接続される。
【0069】
さらに、負圧は、吸引風路部47を介して集塵ケース部127内および塵埃分離部34の分離室部44に作用し、かつ、案内風路管42を介して集塵ホース8、延長管10および吸込口体11に作用し、吸込口体11から空気とともに塵埃が吸い込まれる。
【0070】
この塵埃は、空気とともに案内風路管42の吸込接続口48へと吸い込まれ、接続開口49から塵埃分離部34の分離室部44へと吸い込まれ、外周壁43と塵埃分離手段46との間にて反時計回り方向に回転する。
【0071】
この回転により、塵埃と空気とが慣性分離され、空気の一部は塵埃分離手段46のネットフィルタ65および開口55のネットフィルタ59を通過し、さらに吸引風路部47を通過してフィルタ部35の収納ケース71内へと吸い込まれる。
【0072】
一方、分離された塵埃は、慣性により分離室部44の導入開口51を介して集塵部121の連通ケース部125内へと、空気の他部とともに導入され、連通路124を通過して集塵室126へと吸い込まれ、集塵室126に集塵される。
【0073】
そして、集塵室126へと吸い込まれた空気は、ネットフィルタ135およびカバー板137の開口138を通過して吸引風路部47へと吸い込まれ、さらにフィルタ部35の収納ケース71内へと吸い込まれる。
【0074】
収納ケース71内へと吸い込まれた空気は、プリーツフィルタ体72のプリーツフィルタ100を通過して掃除機本体1の接続風路部22を介して電動送風機3の吸込開口15へと吸い込まれた後、電動送風機3を通過して排気風となり、掃除機本体1の排気口16から外部へと排気される。
【0075】
掃除が終了すると、手元操作管9の操作スイッチ13を操作して電動送風機3の駆動を停止させる。このとき、電動送風機3の負圧が解消され、図2に示すように、パッキン25のリップ部25cが後方(パッキン25の径方向)へと復帰変形して当接面107と隙間Gを介して離隔され、塵埃分離ユニット31と格子部材24側であるパッキン25との気密性が解除され、掃除開始時と同様に、制御装置が駆動モータ27を駆動させ、この駆動モータ27の駆動によりプリーツフィルタ体72が回転し、プリーツフィルタ100が塵落としされ、所定時間の後、駆動モータ27が停止する。
【0076】
さらに、集塵部ユニット32に塵埃が溜まった場合には、この集塵部ユニット32を本体ケース2から取り外し、さらに解除ボタンの操作により蓋体143の係止を解除することで集塵室126が開き、内部に収容された塵埃を廃棄する。
【0077】
また、長期間の使用により、プリーツフィルタ100に目詰まりが生じた場合には、塵埃分離ユニット31を本体ケース2から取り外してプリーツフィルタ100を掃除する。
【0078】
上述したように、上記一実施の形態によれば、電動送風機3の動作時には、この電動送風機3の動作により生じる負圧によってパッキン25がプリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを気密に接続し、電動送風機3の吸込効率を確保できるとともに、電動送風機3の停止時には、パッキン25がプリーツフィルタ体72側と格子部材24側との気密性を解除するので、塵埃除去手段110によりプリーツフィルタ体72を回転させた際のプリーツフィルタ体72側と格子部材24側であるパッキン25との間での回転負荷を抑制できる。
【0079】
具体的に、電動送風機3の動作時には、この電動送風機3の動作により生じる負圧によってシール部材であるパッキン25のリップ部25cがプリーツフィルタ体72の当接面107と当接するように変形することで、プリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを気密に接続でき、電動送風機3の停止時には、パッキン25のリップ部25cが復帰変形してプリーツフィルタ体72側と離隔されてプリーツフィルタ体72側と格子部材24側との気密性を解除できる。
【0080】
すなわち、プリーツフィルタ体72側がパッキン25に常時押し付けられた状態では、プリーツフィルタ体72の回転負荷が大きくなってしまう一方で、プリーツフィルタ体72側と格子部材24側とに常時隙間が開いている状態では、空気漏れが生じて電動送風機3の吸込効率が低下するので、電動送風機3の動作時のみプリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを気密に接続し、電動送風機3の非動作時である停止時には、プリーツフィルタ体72側とパッキン25とを離隔することで、これらの双方に対応できる。
【0081】
また、シール部材として弾性部材であるパッキン25を用いることで、電動送風機3の負圧の作用のみでプリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを容易に接離させることができ、電動送風機3の動作に応じて駆動してプリーツフィルタ体72側と格子部材24側とを接離させる機械的な構成を設ける場合などと比較して、構成を簡略化できる。
【0082】
そして、プリーツフィルタ体72の塵落としの際の回転負荷を低下させることで、プリーツフィルタ体72の回転力を確保し、突起79,79による塵落とし効果を向上できるとともに、プリーツフィルタ体72を回転させる駆動モータ27を省電力化できる。
【0083】
なお、上記一実施の形態において、プリーツフィルタ体72と格子部材24側との気密性を解除するシール部材としては、パッキン25に限らず、例えばプリーツフィルタ体72側と格子部材24側との間に、負圧により縮むスプリングなど、他の様々なものとすることが可能である。
【0084】
また、格子部材24の形状は、上記形状以外の様々な形状とすることができる。
【0085】
さらに、キャニスタ型の電気掃除機に限らず、吸込口体11が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃除機本体1と吸込口体11とが一体化された自走式の電気掃除機あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の一実施の形態の電気掃除機の集塵装置の掃除機本体への使用状態での要部を示す側方からの縦断面図である。
【図2】同上電気掃除機の装着状態での要部を示す側方からの縦断面図である。
【図3】同上掃除機本体を示す側方からの縦断面図である。
【図4】同上掃除機本体の一部を示す側方からの縦断面図である。
【図5】同上掃除機本体を示す前方からの斜視図である。
【図6】同上集塵装置を示す側方からの斜視図である
【図7】同上集塵装置を示す下方からの斜視図である。
【図8】同上集塵装置の一部を示す前方下部からの斜視図である。
【図9】同上集塵装置の一部を切り欠いて示す前方下部からの斜視図である。
【図10】同上集塵装置の一部を示す側方からの縦断面図である。
【図11】同上集塵装置のフィルタ体を取り外した状態を示す後方からの斜視図である
【図12】同上フィルタ体を示す側面図である。
【図13】同上集塵装置の他の一部を示す正面図である。
【図14】同上フィルタ体近傍を後方から示す斜視図である。
【図15】同上集塵装置を示す前方からの縦断面図である。
【図16】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0087】
1 掃除機本体
3 電動送風機
4 電動送風機室
5 集塵装置としての集塵ユニット
6 本体集塵室としての集塵ユニット室
24 隔壁としての格子部材
24b 連通孔としての接続開口
25 シール部材としての弾性部材であるパッキン
72 フィルタ体としてのプリーツフィルタ体
110 塵埃除去手段
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】502285664
【氏名又は名称】東芝コンシューママーケティング株式会社
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝家電製造株式会社
【出願日】 平成18年9月8日(2006.9.8)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也


【公開番号】 特開2008−61885(P2008−61885A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−244276(P2006−244276)