| 【発明の名称】 |
掃除機のダストボックスユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 太一
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| 【要約】 |
【課題】掃除機の箱形のダストボックスを受枠に差し込む途中でユーザが突当り感を感じずに円滑に差し込むことができるようにする。
【構成】ダストボックス3と受枠1とを備える。ダストボックス3の底板部33に備わっている遮光片52が受枠1の下板部11の後端縁21に突き当たることを回避させるガイド手段を追加する。ガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面73aを備えるガイドリブ7と、そのガイドリブ7のガイド面73aと摺動してダストボックス3を浮き上がらせる摺動部(後端縁21)とを有する。ガイド面73aは、摺動部21がガイド面73aに乗り上がる際のその摺動部21との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、段差部の存在する下板部を有して上記ダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、 上記受枠の下板部に沿ってその受枠に上記ダストボックスを前方へ向けて差し込む差込み工程中で上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせることにより、そのダストボックスの底板部に備わっている突出部位が上記段差部に突き当たることを回避させるガイド手段を追加してあり、 そのガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面を備えて上記ダストボックスの抜差し方向に延びるガイドリブと、そのガイドリブの上記ガイド面と摺動して上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面は、上記摺動部が当該ガイド面に乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有し、 上記受枠の下板部の内面が、互いに高さ位置の異なる下段面及びこの下段面の前方に位置する上段面と、これらの下段面の前端から上段面の後端に至る段付面とに区画されていて、 上記段差部が上記受枠の下板部の後端縁と上記段付面とを含み、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の裏面から下向きに突出して上記受枠側に設置された電気要素に作用する突片と上記ダストボックスの底板部の前端縁とを含み、 上記ガイドリブが、上記ダストボックスの底板部の裏面の幅方向複数箇所に形成された第1リブと、上記受枠の下板部の内面の複数箇所に形成された第2リブとを含み、上記摺動部が、第1リブのそれぞれに対応して上記受枠の下板部の後端縁の複数箇所に形成された第1摺動部分と、上記第2リブのそれぞれに対応して上記ダストボックスの底板部の前端縁の複数箇所に形成された第2摺動部分と、を含み、第1リブが、上記ダストボックスの底板部の裏面からの突出幅が上記底板部の裏面からの上記突片の突出幅よりも大きく定められた主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなり、第2リブが、上記受枠の下板部の内面に形成されてその頂面が上記上段面に面一に連続する主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなることを特徴とする掃除機のダストボックスユニット。 【請求項2】 ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、段差部の存在する下板部を有して上記ダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、 上記受枠の下板部に沿ってその受枠に上記ダストボックスを前方へ向けて差し込む差込み工程中で上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせることにより、上記ダストボックスの底板部に備わっている突出部位が上記段差部に突き当たることを回避させるガイド手段を追加してあり、 そのガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面を備えて上記ダストボックスの抜差し方向に延びるガイドリブと、そのガイドリブの上記ガイド面と摺動して上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面は、上記摺動部が当該ガイド面に乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有していることを特徴とする掃除機のダストボックスユニット。 【請求項3】 上記段差部が上記受枠の下板部の後端縁によって形成されているのに対し、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の裏面から下向きに突出して上記受枠側に設置された電気要素に作用する突片によって形成され、 上記ガイドリブが、上記ダストボックスの底板部の裏面に形成されてその裏面からの突出幅が上記底板部の裏面からの上記突片の突出幅よりも大きく定められた主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなる第1リブを含み、上記摺動部が、上記受枠の下板部の後端縁の一部分によって形成された第1摺動部分を含んでいる請求項2に記載したダストボックスユニット。 【請求項4】 上記第1リブが、上記ダストボックスの底板部の裏面の幅方向複数箇所に形成され、それぞれの上記第1リブに対応する上記第1摺動部分が、上記受枠の下板部の後端縁の複数箇所に形成されている請求項3に記載したダストボックスユニット。 【請求項5】 上記受枠の下板部の内面が、互いに高さ位置の異なる下段面及びこの下段面の前方に位置する上段面と、これらの下段面の前端から上段面の後端に至る段付面とに区画されていて、上記段差部が上記段付面によって形成されているのに対し、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の前端縁によって形成され、 上記ガイドリブが、上記受枠の下板部の内面に形成されてその頂面が上記上段面に面一に連続する主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなる第2リブを含み、上記摺動部が、上記ダストボックスの底板部の前端縁の一部分によって形成された第2摺動部分を含んでいる請求項2に記載したダストボックスユニット。 【請求項6】 上記第2リブが、上記受枠の下板部の内面の幅方向複数箇所に形成され、それぞれの上記第2リブに対応する第2摺動部分が、上記ダストボックスの底板部の前端縁の複数箇所に形成されている請求項5に記載したダストボックスユニット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、掃除機のダストボックスユニット、特に、箱形のダストボックスを受枠に差し込む途中でユーザが突当り感を感じずに円滑に差し込むことのできる対策を講じることによってダストボックスの取扱性を高めてある掃除機のダストボックスユニットに関する。 【背景技術】 【0002】 ある種の掃除機、たとえば自走型の掃除機の中には、箱形のダストボックスを受枠から引き出してその中の塵芥を捨てた後、再び受枠に差し込んで次回の掃除に備えるように構成されたものがある。この掃除機に採用されている従来のダストボックスユニットの構造を図11〜図13に示してある。すなわち、図11は従来例の縦断側面図、図12及び図13は問題点を説明するための縦断側面図である。また、図14は後述する問題点を改善するために試みた対策の一例を示した縦断側面図である。 【0003】 図11のダストボックスユニットにおいて、受枠1は、下板部11とその下板部11の前端及び左右の側端にそれぞれ立ち上げられている前板部12及び左右の側板部13,13とを備えて上部及び後部が開放された箱形に形成されていると共に、下板部11の後部に塵芥受入れ口として作用する流動エアの流入口14が開設されているのに対し、前板部12にはフィルター15を装備した流動エアの流出口16が配備されている。そして、下板部11はその前端部付近の1個所がその全幅に亘って膨らみ出た段板部17として形成されていて、その段板部17の裏側の凹所18が、図示していない制御用配線基板の配備スペースとして形成されている。これに対し、箱形のダストボックス3は、その前端に開閉可能な前蓋31を有して、その前蓋31にフィルター32が備わっていると共に、その底板部33には塵芥入口として作用する流動エアの流入口34が備わっている。そして、ダストボックス3が受枠1に差し込まれて正規位置にセットされている状態では、同図のように、ダストボックス3の底板部33が受枠1の段板部17に乗り上がり、ダストボックス3側の上記流入口34が受枠1側の上記流入口14に対向している。そして、図示していない吸込ファンの作用によって矢印F1,F2で示した気流が生起されてその気流によって運ばれる塵芥がダストボックス3の内部に捕集されるようになっている。 【0004】 また、この自走型の掃除機では、ダストボックス3が受枠1に差し込まれているか否かを検出するためのスイッチ5が装備されている。図例のスイッチ5は、受枠1の下板部11の1個所に設置されている受発光素子51とダストボックス3の底板部33に備わって下向きに突き出たリブ状の遮光片52とによって構成されていて、ダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれているときには、図11のように遮光片52が受発光素子51に下板部11の幅方向(左右方向)で対向して遮光作用を発揮する。 【0005】 さらに、ダストボックス3の底板部33の前端には前向きの突片36が備わっていて、ダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれたときに、その突片36が受枠1の前板部12に形成されている孔部19に嵌まり込むことによって、受枠1に対してダストボックス3を幅方向や上下方向で位置決めしたりダストボックス3の振動などを抑制したりすることに役立つようになっている。 【0006】 以上のように構成されているダストボックスユニットにおいて、ダストボックス3は受枠1に対して図11の矢印Aで示した前後方向に抜き差しされるけれども、ユーザがダストボックス3を受枠1に差し込むときの円滑性(差込み円滑性)に関して問題のあることが知見された。すなわち、ダストボックス3の底板部33には下向きに遮光片52が突き出ているため、図12の矢印A1のようにダストボックス3を受枠1に前向きにスライドさせて差し込むときに、その差込み初期の段階で、遮光片52が受枠1の下板部11の後端縁21に突き当たって上記した差込み円滑性を損なうことがあった。また、図13の矢印A1のようにダストボックス3が受枠1の途中個所まで前向きにスライドして差し込まれてきたときに、その差込み途中の段階で、ダストボックス3の底板部33に前向きに突き出ている突片36が、受枠1側の段板部17によって形成されている段付面22に突き当たって上記した差込み円滑性を損なうこともあった。 【0007】 そこで、ダストボックスユニットの構造の変更を最少限度に抑え、しかも新規に部品を追加することなく上記した差込み初期の段階での差込み円滑性を改善することを意図して、図14に示したように遮光片52の前端面53を前上がりに傾斜させることを試みた。しかし、この対策では、差込み初期の段階で遮光片52の傾斜した前端面53が受枠1側の下板部11の後端縁21を摺動して乗り上がるようになって、ユーザの感じる突当り感が軽減するという効果が得られたものの、突当り感を完全に解消し得るものではなかった。この点に関し、遮光片52の前端面53の勾配を緩くすることによって突当り感を軽減し得るものと考えられるけれども、遮光片52はその前後長さが限定されたものであって、その前後長さを延長して長くすることが不可能であるために、突当り感を完全に解消し得る程度の緩い勾配をその前端面53に付与することも不可能である。 【0008】 また、差込み途中の段階での差込み円滑性を改善することについても、受枠1側の段板部17によって形成されている上記段付面22の勾配を緩くすることが考えられるけれども、その段付面22の前後幅も限定されていて、その前後幅を長くすることが不可能であるために、突当り感を完全に解消し得る程度の緩い勾配をその段付面22に付与することも不可能である。 【0009】 一方、自走型の掃除機や掃除ロボットについては従来より種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。このうち、特許文献1では部屋の隅に発生する未清掃領域を少なくするための提案がなされ、特許文献2では分解性を改善してメンテナンス性を向上させるための提案がなされている。さらに、特許文献3では、掃除機本体にダストボックスを抜き差しすること、掃除機本体にダストボックス検出スイッチを設けてダストボックスの有無を検出すること、などに係る技術が開示されている。 【特許文献1】特開2004−267236号公報 【特許文献2】特開2002−360479号公報 【特許文献3】特開2004−337632号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 本発明は以上の状況の下でなされたものであり、ダストボックスユニットの構造の変更を最少限度に抑え、かつ、新規に部品を追加することなく、上記した差込み初期の段階や差込み途中の段階でユーザが突当り感を感じずにダストボックスを受枠に差し込むことができるようにするための対策を講じたダストボックスユニットを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明に係るダストボックスユニットは、ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、段差部の存在する下板部を有して上記ダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備えている。そして、上記受枠の下板部に沿ってその受枠に上記ダストボックスを前方へ向けて差し込む差込み工程中で上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせることにより、上記ダストボックスの底板部に備わっている突出部位が上記段差部に突き当たることを回避させるガイド手段を追加してある。加えて、そのガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面を備えて上記ダストボックスの抜差し方向に延びるガイドリブと、そのガイドリブの上記ガイド面と摺動して上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面は、上記摺動部が当該ガイド面に乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有している。 【0012】 この構成を採用すると、ガイド手段の作用によってダストボックスの底板部に備わっている突出部位が受枠の下板部に具備されている段差部に突き当たることが回避されるため、ユーザによるダストボックスの差込み工程で、突出部位が段差部に突き当たることによる突当り感をそのユーザが感じる余地がなくなる。また、ガイド手段が前上がりに傾斜したガイド面を備えるガイドリブと、そのガイド面と摺動してダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面に、上記摺動部が乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配が付与されているので、突出部位が段差部に突き当たることを回避させるために追加したガイド手段によっても、ダストボックスの差込み工程でユーザが突当り感を感じることがなくなる。したがって、ユーザは突当り感を感じずにダストボックスを受枠に差し込むことができるようになってダストボックスの取扱性が向上する。 【0013】 本発明では、上記段差部が上記受枠の下板部の後端縁によって形成されているのに対し、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の裏面から下向きに突出して上記受枠側に設置された電気要素に作用する突片によって形成され、上記ガイドリブが、上記ダストボックスの底板部の裏面に形成されてその裏面からの突出幅が上記底板部の裏面からの上記突片の突出幅よりも大きく定められた主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなる第1リブを含み、上記摺動部が、上記受枠の下板部の後端縁の一部分によって形成された第1摺動部分を含んでいる、という構成を採用することが可能である。そして、この構成を採用した場合、上記第1リブが、上記ダストボックスの底板部の裏面の幅方向複数箇所に形成され、それぞれの上記第1リブに対応する上記第1摺動部分が、上記受枠の下板部の後端縁の複数箇所に形成されていることが望ましい。この発明によると、図11又は図12で説明した遮光片52が上記突出部位を形成している突片に相当することになるので、図12を参照して説明した差込み初期の段階で突当り感をユーザが感じることがなくなってダストボックスの差込み円滑性が向上する。また、ダストボックスの差し込み工程で、複数個所の第1リブがダストボックスをその幅方向(左右方向)の複数個所で支えてそのダストボックスが左右に傾くことを防ぐ作用を発揮するので、ダストボックスの差込み円滑性を向上させる作用がより確実に発揮されるようになる。 【0014】 本発明では、上記受枠の下板部の内面が、互いに高さ位置の異なる下段面及びこの下段面の前方に位置する上段面と、これらの下段面の前端から上段面の後端に至る段付面とに区画されていて、上記段差部が上記段付面によって形成されているのに対し、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の前端縁によって形成され、上記ガイドリブが、上記受枠の下板部の内面に形成されてその頂面が上記上段面に面一に連続する主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなる第2リブを含み、上記摺動部が、上記ダストボックスの底板部の前端縁の一部分によって形成された第2摺動部分を含んでいる、という構成を採用することが可能である。そして、この構成を採用した場合には、上記第2リブが、上記受枠の下板部の内面の幅方向複数箇所に形成され、それぞれの上記第2リブに対応する第2摺動部分が、上記ダストボックスの底板部の前端縁の複数箇所に形成されていることが望ましい。この発明によると、図11又は図13で説明した段付面22が下板部の内面によって区画形成されている段付面に相当するものと考えることができるので、図13を参照して説明した差込み途中の段階でダストボックスの底板部の前端縁が段付面に突き当たることによる突当り感をユーザが感じることがなくなってダストボックスの差込み円滑性が向上する。また、ダストボックスの差込み工程で、複数個所のガイドリブがダストボックスをその幅方向(左右方向)の複数個所で支えてそのダストボックスが左右に傾くことを防ぐ作用を発揮するので、ダストボックスの差込み円滑性を向上させる作用がより確実に発揮されるようになる。 【0015】 本発明に係る掃除機のダストボックスユニットは、次の構成を採用することによっていっそう具体化される。すなわち、ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、段差部の存在する下板部を有して上記ダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、上記受枠の下板部に沿ってその受枠に上記ダストボックスを前方へ向けて差し込む差込み工程中で上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせることにより、そのダストボックスの底板部に備わっている突出部位が上記段差部に突き当たることを回避させるガイド手段を追加してあり、そのガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面を備えて上記ダストボックスの抜差し方向に延びるガイドリブと、そのガイドリブの上記ガイド面と摺動して上記ダストボックスを上記受枠の下板部の内面から浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面は、上記摺動部が当該ガイド面に乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有し、上記受枠の下板部の内面が、互いに高さ位置の異なる下段面及びこの下段面の前方に位置する上段面と、これらの下段面の前端から上段面の後端に至る段付面とに区画されていて、上記段差部が上記受枠の下板部の後端縁と上記段付面とを含み、上記突出部位が上記ダストボックスの底板部の裏面から下向きに突出して上記受枠側に設置された電気要素に作用する突片と上記ダストボックスの底板部の前端縁とを含み、上記ガイドリブが、上記ダストボックスの底板部の裏面の幅方向複数箇所に形成された第1リブと、上記受枠の下板部の内面の複数箇所に形成された第2リブとを含み、上記摺動部が、第1リブのそれぞれに対応して上記受枠の下板部の後端縁の複数箇所に形成された第1摺動部分と、上記第2リブのそれぞれに対応して上記ダストボックスの底板部の前端縁の複数箇所に形成された第2摺動部分と、を含み、第1リブが、上記ダストボックスの底板部の裏面からの突出幅が上記底板部の裏面からの上記突片の突出幅よりも大きく定められた主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなり、第2リブが、上記受枠の下板部の内面に形成されてその頂面が上記上段面に面一に連続する主リブ部と上記ガイド面を有してその主リブ部に連続する補助リブ部とでなる、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用などについては後述する実施形態を参照して詳細に説明する。 【発明の効果】 【0016】 以上のように、本発明によれば、受枠に対するダストボックスの差込み工程中でダストボックスを浮き上がらせることにより、ダストボックスの底板部に備わっている突出部位が受枠側の段差部に突き当たることを回避させるガイド手段を追加してあり、そのガイド手段が、前上がりに傾斜したガイド面を備えるガイドリブと、そのガイドリブの上記ガイド面と摺動してダストボックスを浮き上がらせる摺動部とを有していて、上記ガイド面は、上記摺動部が当該ガイド面に乗り上がる際のその摺動部との初期接触時に突当り感を生じさせない程度に緩い前上がり勾配を有しているという構成を採用したことより、ユーザがダストボックスを受枠に差し込む差込み工程で突当り感を感じずに円滑に差し込むことができるようになってダストボックスユニットの取扱性が向上するという効果が奏される。 【0017】 特に、ガイド手段をガイドリブと摺動部とにより構成し、ガイドリブのガイド面に摺動部が摺動してダストボックスが浮き上がるように構成してあるので、受枠及びダストボックスのうちの一方にガイドリブを一体に具備させ、他方に摺動部を一体に具備させることかできるようになり、そうすることによって、ダストボックスユニットの構造の変更を最少限度に抑え、かつ、新規に部品を追加することなく、差込み初期の段階や差込み途中の段階でユーザが突当り感を感じずにダストボックスを受枠に差し込むことができるようになるという効果が奏される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 図1は本発明の実施形態としてのダストボックスユニットの概略斜視図である。図例のダストボックスユニットでは、受枠1に中空箱形のダストボックス3を差し込むことによってダストボックス3が受枠1に装着されている。なお、同図には矢印Aによって前後方向を、矢印Bによって幅方向(左右方向)を、矢印Cによって高さ方向を、それぞれ示してある。 【0019】 図2は受枠1の概略平面図、図3はダストボックス3の横断概略平面図であり、これらの受枠1やダストボックス3についての基本構成は図11〜図13を参照して説明したものと同様である。したがって、以下の説明では、図11〜図13の各要素について用いた符号と同一符号によってそれと同一又は相応する要素を指し示すことにする。 【0020】 従来例で説明したところと同様に、図2の受枠1は、下板部11とその下板部11の前端及び左右の側端にそれぞれ立ち上げられている前板部12及び左右の側板部13,13とを備えて、上部及び後部が開放された箱形に形成されていると共に、下板部11の後部に塵芥受入れ口として作用する流動エアの流入口14が開設されているのに対し、前板部12にはフィルターを装備した流動エアの流出口16が配備されている。そして、下板部11はその前端部付近の1個所がその全幅に亘って膨らみ出た段板部17として形成されていて、その段板部17の裏側の凹所18(図11参照)が、図示していない制御用配線基板の配備スペースとして形成されている。これに対し、図3に示した箱形のダストボックス3は、その底板部33に塵芥入口として作用する流動エアの流入口34が備わっている。そして、ダストボックス3が受枠1に差し込まれて正規位置にセットされている状態では、図11に示してあるように、ダストボックス3の底板部33が受枠1の上記段板部17に乗り上がり、ダストボックス3側の上記流入口34が受枠1側の上記流入口14に対向している。 【0021】 また、このダストボックスユニットでは、ダストボックス3が受枠1に差し込まれているか否かを検出するためのスイッチ5を装備している。このスイッチ5は、受枠1の下板部11の1個所に設置されている受発光素子51(図2参照)とダストボックス3の底板部33に備わってその裏面から下向きに突き出たリブ状の遮光片52(図3参照)とによって構成されていて、ダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれているときには、図11で説明したように遮光片52が受発光素子51に下板部11の幅方向B(図1参照)で対向して遮光作用を発揮するようになっている。 【0022】 さらに、ダストボックス3の底板部33の前端には前向きの突片36が備わっていて、ダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれたときに、その突片35が受枠1の前板部12に形成されている孔部19に嵌まり込むことによって、受枠1に対してダストボックス3を幅方向や上下方向で位置決めしたりダストボックス3の振動などを抑制したりすることに役立つようになっている。 【0023】 以上説明した構成は、図11〜図13を参照して説明した従来例のそれと同様であるけれども、この実施形態では、次に説明するガイド手段を追加している点で、従来例の構成と相違している。 【0024】 この実施形態において、ガイド手段は図2及び図3に示されているガイドリブ7及び摺動部8とを備えている。以下、このガイド手段について図4及び図5を主に参照して説明する。 【0025】 図4は図2のIV−IV線に沿う部分の概略拡大断面図、図5は図3のV−V線に沿う部分の概略拡大断面図であり、これらの図4及び図5にはガイドリブ7が側面視で示されている。また、図2及び図3によって判るように、ガイドリブ7は、ダストボックス3の底板部33の裏面の幅方向両端付近の2箇所に設けられている2条の第1リブ71,71と、受枠1の下板部11の内面の幅方向両端の2箇所と幅方向中央とに設けられている3条の第2リブ75…とを含んでいて、それらの各ガイドリブ7は前後方向A(図1参照)に長く延びている。そして、図5に示したように、第1リブ71は、ダストボックス3の底板部33の裏面からの突出幅T1が同裏面からの遮光片52の突出幅Dよりも少し大きく定められた主リブ部72とその主リブ部72に前側でまっすぐに連続して上記遮光片52よりも前側に位置している補助リブ部73とでなり、補助リブ部73の下端面が、前上がりに傾斜して前端が底板部33の裏面に位置するガイド面73aとして形成されていると共に、主リブ部72の下端面がガイド面73aの後端から後方に延びている。また、図4に示したように、第2リブ75は、受枠1の下板部11の内面からの突出幅T2が同内面からの受発光素子51の突出幅よりも少し大きく定められた主リブ部76とその主リブ部76に後側でまっすぐに連続して上記受発光素子51よりも後側に位置している補助リブ部77とでなり、補助リブ部77の頂面が前上がりに傾斜したガイド面77aとして形成されていると共に、主リブ部76の頂面がガイド面77aの前端から前方に延びて上記の段板部17の上面に面一に連続している。ここで、受枠1については、その下板部11の内面が、上記した段板部17の上面によって形成されている上段面11aと、上記段付面22と、段付面22を挟んで上段面11aの後方に位置している下段面11bとに区画されている。 【0026】 以上説明した構成を備えるダストボックスユニットによれば、受枠1に対するダストボックス3の差込み初期の段階では、ダストボックス3の底板部33に設けられている第1リブ71が受枠1の下板部11の後端縁21と摺動することによって、遮光片52が受枠1の下板部11の後端縁に突き当たることを防ぐ。また、受枠1に対するダストボックス3の差込み途中の段階では、受枠1の下板部11に設けられている第2リブ75にダストボックス3の底板部33の前端縁37が摺動することによって、その前端縁37が段付面22に突き当たることを防ぐ。以下、この点を図6〜図8、及び、図9、図10を参照して説明する。 【0027】 図6は差込み初期の段階でダストボックス3の前端部が受枠1の下板部11の上に載架された状態を示す部分縦断側面図、図7は同段階で第1リブ71のガイド面73aが受枠1の下板部11の後端縁21に乗り上がった状態を示す部分縦断側面図、図8は同段階で第1リブ71のガイド面73aが受枠1の下板部11の後端縁21を乗り越えた状態を示す部分縦断側面図である。また、図9は差込み途中の段階で第2リブ75のガイド面77aにダストボックス3の底板部33の前端縁37が乗り上がった状態を示す部分縦断側面図、図10はダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれた状態を示す部分縦断側面図である。 【0028】 差込み初期の段階では、ユーザが図6のようにダストボックス3の前端部を受枠1の下板部11の上に載架した後、ダストボックス3を前方A1へ押し込んで受枠1に差し込むことが行われる。このような差込み工程が行われると、図7のように、第1リブ71のガイド面73aが受枠1の下板部11の後端縁21に乗り上がるためにダストボックス3が受枠1の下板部11の内面から浮き上がり、その後、図8のように第1リブ71のガイド面73aが受枠1の下板部11の後端縁21を乗り越える。したがって、差込み初期の段階で遮光片52が受枠1の下板部11の後端縁に突き当たることがなくなる。 【0029】 また、差込み途中の段階では、図9のように第2リブ75のガイド面77aにダストボックス3の底板部33の前端縁37が乗り上がるためにダストボックス3が受枠1の下板部11の内面から浮き上がる。したがって、その底板部33の前端縁37が受枠1側の段付面22や受発光素子51に突き当たることがなくなる。そして、ダストボックス3が受枠1の正規位置に差し込まれた状態では、図10のようにダストボックス3の底板部33の前端部が受枠1の下板部11の上段面11aに乗り上ると共に、突片36が受枠1側の孔部19に嵌まり込む。また、遮光片52が受発光素子51と幅方向B(図1参照)で対向して、それらによって形成されているスイッチ5の作用により、ダストボックス3が受枠1に差し込まれていることが検出される。 【0030】 なお、上記した第1リブ71と第2リブ75とは、ダストボックス3の差込み工程で互いに干渉しない位置に配備されている。また、図9では第1リブ71を図示省略してある。そして、差込み途中の段階でダストボックス3が受枠1の下板部11の内面との平行性を保って差し込まれたときは、第1リブ71が受枠1の下板部11の内面(下段面11b)を摺動するために、図9に示したような第2リブ75のガイド面77aにダストボックス3の底板部33の前端縁37が乗り上がるという状況が起こらずに、その前端縁37がガイド面77aの上方を通過して上段面11aに乗り上がるという状況になるけれども、ユーザによる差込み動作によって上記した平行性が保たれずにダストボックス3が前下りに傾斜した状態で差し込まれたときには、図9に示したような第2リブ75のガイド面77aに前端縁37が乗り上がるという状況が起こる。 【0031】 ところで、上記の事例において、第1リブ71のガイド面73aをただ単に前上がりに傾斜させてあるだけでは、差込み初期の段階でそのガイド面73aが受枠1の下板部11の後端縁21に接触したときにユーザが突当り感を感じるおそれがある。同様に、第2リブ75のガイド面77aをただ単に前上がりに傾斜させてあるだけでは、差込み途中の段階で上記前端縁37がガイド面77aに接触したときにユーザが突当り感を感じるおそれがある。 【0032】 そこで、この実施形態では、第1リブ71がダストボックス3の底板部33に設けられているためにその長さを長く確保することができるという状況を利用して、そのガイド面73aの前上がり勾配を緩くすることによって上記した突当り感を生じないように構成してある。具体的には、第1リブ71の主リブ部72の底板部33からの突出幅T1(図5参照)を3〜4mmに定め、かつ、ガイド面73aの前後方向長さ(補助リブ73の前後方向長さ)を15〜18mmに定めてある。同様に、第2リブ75が受枠1の下板部11に設けられているためにその長さを長く確保することができるという状況を利用して、そのガイド面77aの前上がり勾配を緩くすることによって上記した突当り感を生じないように構成してある。具体的には、第2リブ75の主リブ部72の下板部11からの突出幅T2(図4参照)を3〜5mmに定め、かつ、ガイド面77aの前後方向長さ(補助リブ77の前後方向長さ)をおよそ50mmに定めてある。こうしておくことにより、ユーザが突当り感を感じずにダストボックス3を受枠1に差し込むことができるようになった。 【0033】 この実施形態において、ダストボックス3側の遮光片52はダストボックス3の底板部33から下向きに突き出て前向きの端面を有しているということから、その遮光片52をダストボックス3の底板部33に備わっている突出部位であると観念することができる。また、ダストボックス3の底板部33の前端縁37も、その底板部33の前端に位置して前向きの端面を有しているということから、ダストボックス3の底板部33に備わっている突出部位であると観念することができる。したがって、これらの遮光片52や底板部33の前端縁37は、ダストボックス3の底板部33に備わっている突出部位の例である。これに対し、受枠1の下板部11の後端縁21やその段付面22は、共に段差部を形成しているので、これらは、受枠1の下板部11に存在する段差部の例である。 【0034】 一方、ガイド手段において、差込み初期の段階では、受枠1の下板部11の後端縁21の2箇所が2つの第1リブ71のガイド面73aと摺動することから、その後端縁21の当該2箇所は、2つの第1リブ71のそれぞれに対応して受枠1の下板部11の後端縁21の2箇所に形成された第1摺動部分の例である。また、差込み途中の段階では、ダストボックス3の底板部33の前端縁37の幅方向両端が両側2つの第2リブ75のガイド面77aと摺動することから、その前端縁37の当該幅方向両端は、第2リブ75のそれぞれに対応してダストボックス3の底板部33の前端縁37の複数箇所に形成された第2摺動部分の例である。さらに、ダストボックス3の底板部33の前端縁37の中央部が1つの受枠1の下板部11の幅方向中央の第2リブ75のガイド面77aと摺動することから、その前端縁37の中央部は、中央の第2リブ75に対応してダストボックス3の底板部33の前端縁の複数箇所に形成された第2摺動部分の例である。 【0035】 この実施形態では、差込み初期の段階で遮光片52が受枠1の下板部11の後端縁21に突き当たることによる突当り感を感じなくするために、ガイド手段のガイドリブ7及び摺動部8として第1リブ71と上記第1摺動部分とを具備させてあり、差込み途中の段階でダストボックス3の底板部33の前端縁37が受枠1の下板部11の段付面11aに突き当たることによる突当り感を感じなくするために、ガイド手段のガイドリブ7及び摺動部8として第2リブ75と上記第2摺動部分とを具備させてある。したがって、たとえば、ダストボックス3側に遮光片52が存在していないときには第1リブ71を省略することが可能であり、受枠1の下板部11に段付面11aが存在していないときは第2リブ75を省略することが可能である。 【0036】 この実施形態によると、ガイド手段を形成しているガイドリブ7を受枠1側又はダストボックス3側に一体に成形するだけで、ユーザによるダストボックスの差し込み時に突当り感を感じることがなくなっている。そのため、部品点数の増加をきたさずに取扱性に優れたダストボックスユニットを提供することが可能になるだけでなく、ダストボックスユニットの量産性の低下を防ぐ上でも有益である。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の実施形態としてのダストボックスユニットの概略斜視図である。 【図2】受枠の概略平面図である。 【図3】ダストボックスの横断概略平面図である。 【図4】図2のIV−IV線に沿う部分の概略拡大断面図である。 【図5】図3のV−V線に沿う部分の概略拡大断面図である。 【図6】差込み初期の段階での状態を示す部分縦断側面図である。 【図7】差込み初期の段階での他の状態を示す部分縦断側面図である。 【図8】差込み初期の段階でのさらに他の状態を示す部分縦断側面図である。 【図9】差込み途中の段階での状態を示す部分縦断側面図である。 【図10】ダストボックスが受枠の正規位置に差し込まれた状態を示す部分縦断側面図である。 【図11】従来例の縦断側面図である。 【図12】従来例の問題点を説明するための縦断側面図である。 【図13】従来例の問題点を説明するための縦断側面図である。 【図14】問題点を改善するために試みた対策の一例を示した縦断側面図である。 【符号の説明】 【0038】 1 受枠 3 ダストボックス 7 ガイドリブ 11 下板部 11a 上段面 11b 下段面 21 受枠の下板部の後端縁(段差部) 22 段付面(段差部) 37 ダストボックスの底板部の前端縁(突出部位) 71 第1リブ 75 第2リブ 52 遮光片(突片:突出部位) 72 第1リブの主リブ部 73 第1リブの補助リブ部 73a,77a ガイド面 76 第2リブの主リブ部 77 第2リブの補助リブ部 A 前後方向 T1 第1リブのダストボックスの底板部の裏面からの突出幅 D 遮光片の突出幅(底板部の裏面からの突片の突出幅)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月5日(2006.9.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−61682(P2008−61682A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−239888(P2006−239888) |
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