| 【発明の名称】 |
伸縮延長管および電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】二宮 光治
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| 【要約】 |
【課題】外パイプの内径が軸方向に変化する場合でも外パイプと内パイプとの間のシール性を十分に確保することができる伸縮延長管および該延長管を備えた電気掃除機を提供する。
【構成】伸縮延長管300は、外パイプ310と、外パイプ310に対して挿入量可変に挿入された内パイプ320と、内パイプ320における外パイプ310に挿入される側の端部の外周面上に設けられ、内パイプ320とともに外パイプ310内を移動しながら内パイプ320と外パイプ310との間をシールするパッキン320Aと、外パイプ310における内パイプ320が挿入される側の端部の内周面上に設けられたパイプガイド315とを備える。外パイプ310の端部に位置するパイプガイド315の内径(B)は、外パイプ310におけるパイプガイド315に隣接する部分の内径(A)よりも小さく形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気掃除機に設けられる伸縮延長管であって、 外パイプと、 前記外パイプに対して挿入量可変に挿入された内パイプと、 前記内パイプにおける前記外パイプに挿入される側の端部の外周面上に設けられ、前記内パイプとともに前記外パイプ内を移動しながら前記内パイプと前記外パイプとの間の隙間をシールするパッキンと、 前記外パイプにおける前記内パイプが挿入される側の端部の内周面上に設けられた筒状部材とを備え、 前記外パイプの端部に位置する前記筒状部材の内径は、前記外パイプにおける前記筒状部材に隣接する部分の内径よりも小さく形成される、伸縮延長管。 【請求項2】 前記筒状部材は、その内径を、前記外パイプにおける前記筒状部材に隣接する部分の内径から前記外パイプの端部に位置する前記筒状部材の内径に変化させるテーパ部を有し、 前記伸縮延長管を最も伸ばした状態で、前記パッキンが前記テーパ部上に位置する、請求項1に記載の伸縮延長管。 【請求項3】 前記外パイプおよび前記内パイプは樹脂成形品により構成される、請求項1または請求項2に記載の伸縮延長管。 【請求項4】 掃除機本体と、 前記掃除機本体に接続されたホースと、 前記ホースに接続された請求項1から請求項3のいずれかに記載の伸縮延長管と、 前記伸縮延長管に接続された吸込口体とを備えた、電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、伸縮延長管および電気掃除機に関し、特に、伸長させた状態でシール性が高い伸縮延長管および該延長管を備えた電気掃除機に関する。 【背景技術】 【0002】 内パイプと外パイプとを有する伸縮延長管が従来から知られている。 たとえば、特開平11−32952号公報(特許文献1)においては、外パイプに内パイプを挿入して形成した掃除機用吸引管であって、内パイプと外パイプとの間をシールするシールリングが設けられたものが開示されている。 【特許文献1】特開平11−32952号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 特許文献1の吸引管では、外パイプの内径が軸方向に変化する場合、シールリングによるシール性が十分でない場合が生じる。 【0004】 本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、外パイプの内径が軸方向に変化する場合でも外パイプと内パイプとの間のシール性を十分に確保することができる伸縮延長管および該延長管を備えた電気掃除機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明に係る伸縮延長管は、電気掃除機に設けられる伸縮延長管であって、外パイプと、外パイプに対して挿入量可変に挿入された内パイプと、内パイプにおける外パイプに挿入される側の端部の外周面上に設けられ、内パイプとともに外パイプ内を移動しながら内パイプと外パイプとの間の隙間をシールするパッキンと、外パイプにおける内パイプが挿入される側の端部の内周面上に設けられた筒状部材とを備え、外パイプの端部に位置する筒状部材の内径は、外パイプにおける筒状部材に隣接する部分の内径よりも小さく形成される。 【0006】 上記構成によれば、外パイプの端部に別部材として設けられる筒状部材の内径を小さく設定することで、伸縮延長管を伸ばした状態での内パイプと外パイプとの間のシール性を高い状態に保持することができる。 【0007】 上記伸縮延長管において、筒状部材は、その内径を、外パイプにおける筒状部材に隣接する部分の内径から外パイプの端部に位置する筒状部材の内径に変化させるテーパ部を有し、伸縮延長管を最も伸ばした状態で、パッキンがテーパ部上に位置する。 【0008】 上記のようなテーパ部を設けることで、内パイプと筒状部材との摺動抵抗が過度に増大することを抑制することができる。また、パッキンをテーパ部上に位置させることで、パッキンが筒状部材と内パイプとの間に食い込むようにパッキンを変形させることができるので、パッキンと筒状部材との密着度を向上させることができる。以上の結果として、伸縮延長管を伸ばした状態での内パイプと外パイプとの間のシール性を高めることができる。 【0009】 上記伸縮延長管において、1つの例として、外パイプおよび内パイプは樹脂成形品により構成される。 【0010】 本発明に係る電気掃除機は、掃除機本体と、掃除機本体に接続されたホースと、ホースに接続された上述の伸縮延長管と、伸縮延長管に接続された吸込口体とを備える。 【0011】 これにより、内パイプと外パイプとの間のシール性の高い伸縮延長管を備えた電気掃除機が提供される。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、伸縮延長管を伸ばした状態での内パイプと外パイプとの間のシール性を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。 【0014】 なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。 【0015】 図1は、本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管を含む電気掃除機を示した図である。図1を参照して、電気掃除機1は、掃除機本体100と、延長ホース200と、伸縮延長管300と、吸込口体400とを含んで構成される。 【0016】 延長ホース200は、掃除機本体100に接続される。伸縮延長管300は、延長ホース200に接続される。伸縮延長管300は、矢印DR300方向に伸縮可能である。床面の塵埃を吸い込む吸込口体400は、伸縮延長管300に接続される。 【0017】 掃除機本体100は、負圧を発生させる、図示しないモータやファンなどからなる負圧発生源を備えている。この掃除機本体100に接続された延長ホース200および伸縮延長管300は、この負圧発生源に連通している。負圧発生源により発生した負圧により、伸縮延長管300に接続された吸込口体400から床面の塵埃を吸引することができる。 【0018】 図2〜図4は、伸縮延長管の各部の断面図である。ここで、図2は、伸縮延長管300を構成する2つのパイプの接合部の断面図(側断面図)であり、図3,図4は、伸縮延長管300の延長ホース200側の端部の断面図(図3:側断面図,図4:上面断面図)である。 【0019】 図2〜図4を参照して、伸縮延長管300は、延長ホース200側に位置する外パイプ310と、外パイプ310に対して吸込口体400側に位置し、外パイプ310に挿入される内パイプ320と、外パイプ310と内パイプ320とを固定するロック機構330と、ロック機構330によるロックを解除するロック解除ボタン340と、伸縮延長管300の延長ホース200側の端部に設けられたコイルばね350と、コイルばね350に挿通された導電体360とを含んで構成される。 【0020】 外パイプ310および内パイプ320は、樹脂成形品により構成される。内パイプ320は、外パイプ310に挿入される。図2に示すように、外パイプ310の吸込口体400側の端部には外パイプ310とは別部材のパイプガイド315が取り付けられ、内パイプ320は、パイプガイド315内に挿入される。また、内パイプ320の先端には、パッキン320Aが設けられている。パッキン320Aが設けられることにより、外パイプ310と内パイプ320との接合部から空気が漏れることが抑制される。また、外パイプ310および内パイプ320には、それぞれ、カバー311,321が取り付けられる。これにより、伸縮延長管300内に、吸込口体400から吸引された塵埃の通過経路と隔離された別空間が形成される。ロック機構330、コイルばね350および導電体360は、この別空間内に設けられる。 【0021】 ロック機構330は、外パイプ310と内パイプ320とを固定する。これにより、伸縮延長管300の長さが固定される。ここで、ロック解除ボタン340を押し込むことで、図示しないワイヤを介してロック機構330が操作され、外パイプ310と内パイプ320との固定が解除される。これにより、外パイプ310と内パイプ320とが摺動可能となり、伸縮延長管300の長さが可変となる。 【0022】 コイルばね350は、外パイプ310の延長ホース200側の端部にその一端が固定される。また、コイルばね350の他端はフリーな状態にある。導電体360は、伸縮延長管300の軸方向に電気を伝えるための部材である。導電体360は、端子361と電気的に接続されている。端子361は、伸縮延長管300を延長ホース200と接続した際に、延長ホース200内に設けられた導電経路と電気的に接続される。上記のようにして、掃除機本体100と吸込口体400とが延長ホース200および伸縮延長管300内の導電経路を介して電気的に接続され、掃除機本体100に供給された電力により吸込口体400に設けられたモータなどを駆動することができる。導電体360は、コイルばね350に軸方向に挿通されている。また、図4に示すように、コイルばね350および導電体360は、伸縮延長管300の幅方向に並ぶようにそれぞれ2つ設けられている。 【0023】 図2〜図4では、伸縮延長管300が最も伸長した状態を示している。この状態から伸縮延長管300を縮める場合には、ロック解除ボタン340によりロック機構330による固定を解除した状態で、内パイプ320を外パイプ310内に押し込む。内パイプ320の外パイプ310への挿入量が増大すると、内パイプ320の先端がコイルばね350に当接する。この状態から、内パイプ320をさらに押し込むと、コイルばね350が縮められる。コイルばね350が縮められた状態でロック解除ボタン340の押し込みを解除すると、ロック機構330により外パイプ310と内パイプ320とが再度固定される。 【0024】 上記のように、伸縮延長管300が縮められた状態では、コイルばね350が縮められている。この状態から伸縮延長管300を伸長する場合には、ロック解除ボタン340を押し込んでロック機構330による固定を解除する。ここで、内パイプ320は、縮められたコイルばね350に当接しているため、ロック機構330による固定が解除されると、内パイプ320は、コイルばね350により伸縮延長管300が伸びる方向に付勢される。したがって、内パイプ320を外パイプ310から引き出さなくても、伸縮延長管300が伸長する。 【0025】 上述したように、外パイプ310および内パイプ320は、樹脂成形品により構成されている。樹脂成形品は、「抜き勾配」を有するため、外パイプ310および内パイプ320の内径は、僅かながらもテーパ状に変化する。本実施の形態では、外パイプ310の内径は、延長ホース200側から吸込口体400側に向かうにつれて大きくなる。したがって、伸縮延長管300が伸長するにつれて、パッキン320Aによるシール性が低下することが懸念される。パッキン320Aによるシール性は、電気掃除機1の吸込仕事率に影響する。一般に、電気掃除機1は、伸縮延長管300を伸長させた状態で使用されることが多いため、伸縮延長管300を伸長させた状態でのパッキン320Aによるシール性を高めることは重要である。 【0026】 本実施の形態では、外パイプ310の吸込口体400側の端部に、別部材として形成されたパイプガイド315が挿入されている。伸縮延長管を最も伸長させた状態では、パッキン320Aはパイプガイド315上に位置する。そして、パイプガイド315の内径(B)は、外パイプ310におけるパイプガイド315に隣接する部分の内径(A)よりも小さく形成されている。このように、パイプガイド315の内径を小さく設定することで、伸縮延長管300を伸長させた状態で、パッキン320Aとパイプガイド315との高い密着度を確保することができるので、伸縮延長管300を伸長させた状態での吸込仕事率を向上させることができる。 【0027】 図5は、伸縮延長管300を最も伸長させた状態での外パイプ310と内パイプ320との接合部を示す拡大断面図である。 【0028】 図5を参照して、パイプガイド315は、その内径を、外パイプ310におけるパイプガイド315に隣接する部分の内径(A)から外パイプ310の端部に位置するパイプガイド315の内径(B)に変化させるテーパ部315Aを有する。本実施の形態では、伸縮延長管300を最も伸ばした状態で、パッキン320Aがテーパ部315A上に位置する。 【0029】 上記のようなテーパ部315Aを設けることで、内パイプ320とパイプガイド315との摺動抵抗が過度に増大することを抑制することができる。また、パッキン320Aをテーパ部315上に位置させることで、パッキン320Aがパイプガイド315と内パイプ320との間に食い込むようにパッキン320Aを変形させることができるので、パッキン320Aとパイプガイド315との密着度を向上させることができる。以上の結果として、伸縮延長管300を伸ばした状態での内パイプ320と外パイプ310との間のシール性を高めることができる。 【0030】 以上説明したように、本実施の形態に係る伸縮延長管300によれば、外パイプ310の端部に別部材としての設けられるパイプガイド315の内径を小さく設定することで、伸縮延長管300を伸ばした状態での内パイプ320と外パイプ310との間のシール性を高い状態に保持することができる。 【0031】 上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る伸縮延長管300は、電気掃除機1に設けられるものであって、外パイプ310と、外パイプ310に対して挿入量可変に挿入された内パイプ320と、内パイプ320における外パイプ310に挿入される側の端部の外周面上に設けられ、内パイプ320とともに外パイプ310内を移動しながら内パイプ320と外パイプ310との間をシールするパッキン320Aと、外パイプ310における内パイプ320が挿入される側の端部の内周面上に設けられた「筒状部材」としてのパイプガイド315とを備える。図2に示されるように、外パイプ310の端部に位置するパイプガイド315の内径(B)は、外パイプ310におけるパイプガイド315に隣接する部分の内径(A)よりも小さく形成される。 【0032】 以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管を含む電気掃除機を示した図である。 【図2】本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管における外パイプと内パイプとの接合部を示す側断面図である。 【図3】本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管におけるロック解除機構周辺の構造を示す側断面図である。 【図4】本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管におけるロック解除機構周辺の構造を示す上面断面図である。 【図5】本発明の1つの実施の形態に係る伸縮延長管を最も伸長させた状態での外パイプと内パイプとの接合部を示す拡大断面図である。 【符号の説明】 【0034】 1 電気掃除機、100 掃除機本体、200 延長ホース、300 伸縮延長管、400 吸込口体、310 外パイプ、311 カバー、315 パイプガイド、315A テーパ部、320 内パイプ、320A パッキン、321 カバー、330 ロック機構、340 ロック解除ボタン、350 コイルばね、360 導電体、361 端子。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月28日(2006.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064746 【弁理士】 【氏名又は名称】深見 久郎
【識別番号】100085132 【弁理士】 【氏名又は名称】森田 俊雄
【識別番号】100083703 【弁理士】 【氏名又は名称】仲村 義平
【識別番号】100096781 【弁理士】 【氏名又は名称】堀井 豊
【識別番号】100098316 【弁理士】 【氏名又は名称】野田 久登
【識別番号】100109162 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 將行
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| 【公開番号】 |
特開2008−49026(P2008−49026A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−230386(P2006−230386) |
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