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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】山村 浩司

【氏名】大島 裕夫

【氏名】伊藤 昭人

【要約】 【課題】従来の電気掃除機において、搭載している脱臭フィルターと排気空気との接触時間が短く、脱臭効率が小さく臭気の低減も小さいという課題を有していた。

【構成】塵埃検出手段21の上流側の経路を集塵が通過する集塵通路22と脱臭剤を吸引する脱臭剤通路24とに二分し、その通路を切換える通路切換え手段25を設けて通路を切換えるようにしたので、塵埃捕集部に流入した塵埃の集塵量と脱臭剤量とが、同じ塵埃検出手段21を用いて検出できるようになり、別の脱臭剤量検出手段を設けることなく、塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤を、適正量、供給可能な電気掃除機が実現できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生する電動送風機と、吸引された塵埃を捕集する塵埃捕集部と、塵埃の臭いを脱臭すると共に、前記電動送風機の吸引力により前記塵埃捕集部に流入される粉状または粒状の脱臭剤と、前記塵埃捕集部の上流に設けられ、塵埃および脱臭剤の量を検出する塵埃検出手段と、前記塵埃検出手段の上流に設けられた、集塵が通過する集塵通路と、同じく前記塵埃検出手段の上流に設けられた、前記脱臭剤をその途中に有すると共に前記脱臭剤が通過する脱臭剤通路と、前記塵埃検出手段の上流に設けられ、前記集塵通路または脱臭剤通路のいずれか一方のみを前記塵埃捕集部と連通させる通路切換え手段と、制御手段とを備え、前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられ、集塵通路と塵埃捕集部が連通している際に、集塵通路を通過し塵埃検出手段により検出された塵埃量が、予め定めた所定値を超えると、前記制御手段により通路切換え手段は脱臭剤通路側に切換えられ、脱臭剤通路と塵埃捕集部とが連通し、前記電動送風機の吸引力により脱臭剤通路を通過し塵埃検出手段により検出された脱臭剤量が、予め定めた所定値を超えると、再び前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられるというように、繰り返し、通路切換え手段の切換えを行うことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
吸引力を発生する電動送風機と、前記電動送風機をONさせた状態で、清掃作業をON、OFFにより開始、終了させる操作手段と、吸引された塵埃を捕集する塵埃捕集部と、塵埃の臭いを脱臭すると共に、前記電動送風機の吸引力により前記塵埃捕集部に流入される粉状または粒状の脱臭剤と、前記塵埃捕集部の上流に設けられ、塵埃および脱臭剤の量を検出する塵埃検出手段と、前記塵埃検出手段の上流に設けられた、集塵が通過する集塵通路と、同じく前記塵埃検出手段の上流に設けられた、前記脱臭剤をその途中に有すると共に前記脱臭剤が通過する脱臭剤通路と、前記塵埃検出手段の上流に設けられ、前記集塵通路または脱臭剤通路のいずれか一方のみを前記塵埃捕集部と連通させる通路切換え手段と、制御手段とを備え、前記操作手段により清掃作業が開始されると、通路切換え手段は集塵通路側に切換えられ、前記集塵通路と塵埃捕集部とが連通し、集塵通路を通過した塵埃が、塵埃検出手段を通って塵埃捕集部に捕集され、その後前記操作手段により清掃作業が終了されると、前記通路切換え手段が脱臭剤通路側に切換えられて、脱臭剤通路と塵埃捕集部とが連通し、前記電動送風機の吸引力により脱臭剤通路を通過し塵埃検出手段により検出された脱臭剤量が、前記清掃作業中に塵埃検出手段により検出された塵埃量に応じて予め設定された脱臭剤量を超えると、電動送風機をOFFすることを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
塵埃捕集部に流入させる、単位塵埃量あたりの脱臭剤量に応じて、電動送風機の吸引力を調整することができることを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項4】
脱臭剤がなくなった旨を報知させる脱臭剤補充報知手段を備え、通路切換え手段が脱臭剤通路側に切換えられているときで、且つ塵埃検出手段を通過する脱臭剤が検知されないときは、前記脱臭剤補充報知手段を報知させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項5】
脱臭剤補充報知手段が報知を行った際、所定時間経過後、脱臭剤の補充の有無とは無関係に、通路切換え手段が集塵通路側に切換えられることを特徴とする請求項4記載の電気掃除機。
【請求項6】
脱臭剤通路の途中に備えられた脱臭剤の上流側に、フィルターを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、集塵された塵埃の臭いを抑制するための脱臭剤の投入の制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から電気掃除機の排気脱臭に関しては、排気経路に脱臭フィルターを搭載する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3238055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の排気経路に脱臭フィルターを搭載する方法では、電気掃除機の吸引量が大きいため、脱臭フィルターと臭気を含む排気空気との接触時間が短くなり、脱臭効率が小さく臭気の低減も小さいという課題を有するものであった。
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、脱臭剤を直接集塵部に投入し、塵埃の臭気を除去することにより、排気の臭気を大幅に低減した電気掃除機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引力を発生する電動送風機と、吸引された塵埃を捕集する塵埃捕集部と、塵埃の臭いを脱臭すると共に、前記電動送風機の吸引力により前記塵埃捕集部に流入される粉状または粒状の脱臭剤と、前記塵埃捕集部の上流に設けられ、塵埃および脱臭剤の量を検出する塵埃検出手段と、前記塵埃検出手段の上流に設けられた、集塵が通過する集塵通路と、同じく前記塵埃検出手段の上流に設けられた、前記脱臭剤をその途中に有すると共に前記脱臭剤が通過する脱臭剤通路と、前記塵埃検出手段の上流に設けられ、前記集塵通路または脱臭剤通路のいずれか一方のみを前記塵埃捕集部と連通させる通路切換え手段と、制御手段とを備え、前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられ、集塵通路と塵埃捕集部が連通している際に、集塵通路を通過し塵埃検出手段により検出された塵埃量が、予め定めた所定値を超えると、前記制御手段により通路切換え手段は脱臭剤通路側に切換えられ、脱臭剤通路と塵埃捕集部とが連通し、前記電動送風機の吸引力により脱臭剤通路を通過し塵埃検出手段により検出された脱臭剤量が、予め定めた所定値を超えると、再び前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられるというように、繰り返し、通路切換え手段の切換えを行うことを特徴とするものである。
【0006】
そして、塵埃検出手段の上流に、塵埃が通過する通路と脱臭剤が通過する通路の2経路が設けられ、切換え手段により、塵埃検出手段には、塵埃か、脱臭剤のいずれか一方しか通過せず、両方が同時に通過することはないため、塵埃の集塵量と脱臭剤量とを、同じ塵埃検出手段で検知でき、新たな脱臭剤量検知手段を設けることなく、塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤量を正確に塵埃捕集部に適正量流入させることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の電気掃除機は、塵埃捕集手段に流入した塵埃の集塵量と脱臭剤量を塵埃検出手段のみで検知でき、かつ塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤量を正確に塵埃捕集手段に適正量流入させることができるため、塵埃の臭いを脱臭剤で確実に脱臭できるようになり、より安価で使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、吸引力を発生する電動送風機と、吸引された塵埃を捕集する塵埃捕集部と、塵埃の臭いを脱臭すると共に、前記電動送風機の吸引力により前記塵埃捕集部に流入される粉状または粒状の脱臭剤と、前記塵埃捕集部の上流に設けられ、塵埃および脱臭剤の量を検出する塵埃検出手段と、前記塵埃検出手段の上流に設けられた、集塵が通過する集塵通路と、同じく前記塵埃検出手段の上流に設けられた、前記脱臭剤をその途中に有すると共に前記脱臭剤が通過する脱臭剤通路と、前記塵埃検出手段の上流に設けられ、前記集塵通路または脱臭剤通路のいずれか一方のみを前記塵埃捕集部と連通させる通路切換え手段と、制御手段とを備え、前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられ、集塵通路と塵埃捕集部が連通している際に、集塵通路を通過し塵埃検出手段により検出された塵埃量が、予め定めた所定値を超えると、前記制御手段により通路切換え手段は脱臭剤通路側に切換えられ、脱臭剤通路と塵埃捕集部とが連通し、前記電動送風機の吸引力により脱臭剤通路を通過し塵埃検出手段により検出された脱臭剤量が、予め定めた所定値を超えると、再び前記通路切換え手段が集塵通路側に切換えられるというように、繰り返し、通路切換え手段の切換えを行うことを特徴とするものである。
【0009】
そして、塵埃検出手段の上流に、塵埃が通過する通路と脱臭剤が通過する通路の2経路が設けられ、切換え手段により、塵埃検出手段には、塵埃か、脱臭剤のいずれか一方しか通過せず、両方が同時に通過することはないため、塵埃の集塵量と脱臭剤量とを、同じ塵埃検出手段で検知でき、新たな脱臭剤量検知手段を設けることなく、塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤量を正確に塵埃捕集部に適正量流入させることができる。
【0010】
第2の発明は、吸引力を発生する電動送風機と、前記電動送風機をONさせた状態で、清掃作業をON、OFFにより開始、終了させる操作手段と、吸引された塵埃を捕集する塵埃捕集部と、塵埃の臭いを脱臭すると共に、前記電動送風機の吸引力により前記塵埃捕集部に流入される粉状または粒状の脱臭剤と、前記塵埃捕集部の上流に設けられ、塵埃および脱臭剤の量を検出する塵埃検出手段と、前記塵埃検出手段の上流に設けられた、集塵が通過する集塵通路と、同じく前記塵埃検出手段の上流に設けられた、前記脱臭剤をその途中に有すると共に前記脱臭剤が通過する脱臭剤通路と、前記塵埃検出手段の上流に設けられ、前記集塵通路または脱臭剤通路のいずれか一方のみを前記塵埃捕集部と連通させる通路切換え手段と、制御手段とを備え、前記操作手段により清掃作業が開始されると、通路切換え手段は集塵通路側に切換えられ、前記集塵通路と塵埃捕集部とが連通し、集塵通路を通過した塵埃が、塵埃検出手段を通って塵埃捕集部に捕集され、その後前記操作手段により清掃作業が終了されると、前記通路切換え手段が脱臭剤通路側に切換えられて、脱臭剤通路と塵埃捕集部とが連通し、前記電動送風機の吸引力により脱臭剤通路を通過し塵埃検出手段により検出された脱臭剤量が、前記清掃作業中に塵埃検出手段により検出された塵埃量に応じて予め設定された脱臭剤量を超えると、電動送風機をOFFすることを特徴とするものであり、一回の清掃作業において、清掃作業終了に塵埃捕集手段に流入した塵埃量に応じた脱臭剤を流入させることができるため、清掃作業中に通路切換え手段の切換えを行うことなく、塵埃の臭いを脱臭剤で確実に脱臭できるようになり、より使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
【0011】
第3の発明は、塵埃捕集部に流入させる、単位塵埃量あたりの脱臭剤量に応じて、電動送風機の吸引力を調整することができることを特徴とするものであり、流入させる脱臭剤量が少ない場合は、一度に多量の脱臭剤が流入しないよう吸引力を下げるようにし、多い場合は早く多量の脱臭剤が流入するよう吸引力を上げるようにすることで、より最適に適正な脱臭剤量を流入させることのできる電気掃除機を提供することができる。
【0012】
第4の発明は、脱臭剤がなくなった旨を報知させる脱臭剤補充報知手段を備え、通路切換え手段が脱臭剤通路側に切換えられているときで、且つ塵埃検出手段を通過する脱臭剤が検知されないときは、前記脱臭剤補充報知手段を報知させることを特徴としたものであり、脱臭剤補充表示手段により脱臭剤がなくなったことを使用者に知らせることができるため、より使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
【0013】
第5の発明は、脱臭剤補充報知手段が報知を行った際、所定時間経過後、脱臭剤の補充の有無とは無関係に、通路切換え手段が集塵通路側に切換えられることを特徴としたものであり、脱臭剤の補充の有無とは無関係に、所定時間経過後、通路切換え手段が集塵通路側に切換えるようにすることで、使用者が再び掃除作業ができるようになり、より使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
【0014】
第6の発明は、脱臭剤通路の途中に備えられた脱臭剤の上流側に、フィルターを設けたことを特徴としたものであり、フィルターを設けることで外気中の塵埃が脱臭剤と共に塵埃検知手段を通過することを防止でき、より正確に塵埃捕集部に流入する脱臭剤量を検出できる電気掃除機を提供することができる。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜4を用いて説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図であり、1は掃除機本体で、後部に電動送風機2が配され、前部に塵埃を捕集する塵埃捕集部3が配されている。掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸気口10が設けられている。ホース8の他端には、掃除動作を操作する手元操作部11を備えた先端パイプ12が設けられている。13は、伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き揚げ用の回転ブラシ14と、その回転ブラシ14を回転駆動する電動機15を内蔵した吸い込み具16に着脱自在に接続される。
【0018】
図2は、接続パイプ9近傍の断面図である。塵埃捕集手段3よりも上流側に位置する接続パイプ9には、塵埃が流れる空気通路内に光を放つ発光部230、発光部230からの光を受光し受光量に応じた信号を出力する受光部231より構成され、受光部231と発光部230とが塵埃の流れる空気通路に対向して配されてなる塵埃検出手段21が設けられている。塵埃検出手段21の上流側には、ホース8を通じて塵埃を塵埃捕集部3へ導く集塵通路22と粉末脱臭剤23を塵埃検出手段21を通じ塵埃捕集部3に導く脱臭剤通路24とを切換える通路切換え手段25が配されている。なお通路切換え手段25は回動軸26の回動動作により通路を切換えることができ、回動軸26はステッピングモータ(図示せず)に直結またはギヤ(図示せず)を介し連結され、ステッピングモータ(図示せず)にパルス信号を与える制御回路と共に制御手段27を構成する。また脱臭剤通路24には電動送風機2の吸引力により外気を吸引するための外気孔29、脱臭剤通路24中には塵埃捕集部3に粉末脱臭剤23を流入させる脱臭剤流入手段28が設けられている。さらに外気孔29にはフィルター30が配されている。脱臭剤流入手段28には外気孔29と塵埃捕集部3を連通させる孔31であり、粉末脱臭剤23は下流側の孔31aを通過し塵埃捕集部3に流入する。
【0019】
図3はこの電気掃除機のブロック図で60は電動送風機2を駆動するための双方向性サイリスタなどで構成された駆動手段である。61はマイクロコンピュータなどで構成される判断制御手段である。掃除機本体1の電源がONされると判断制御手段61は駆動手段60へ駆動信号を送る。塵埃検出手段21の出力信号はオペアンプやコンパレータなどで構成し、増幅機能とフィルター機能を持たせている変換部64で、塵埃検出手段21で検出されたアナログ信号をパスル信号に変換して判断制御手段61に伝達している。65は塵埃検出信号を受けてカウントする塵埃計数手段であり、掃除開始からのゴミパスル数の蓄積を行っている。66はゴミパルスの蓄積数を記憶する記憶手段で、終了したときの蓄積パルス数を記憶しておき、次回の掃除時には記憶された値からカウント数を蓄積していく。通路切換え制御手段27は記憶手段66に記憶されたゴミパルスの蓄積数により塵埃量を検出し、その値が所定値を超えると通路切換え手段25を動作させ、脱臭剤通路24に切換え、粉末脱臭剤23を塵埃捕集部3に流入させるようにする。脱臭剤通路24に切換えられた時点で判断制御手段61は、塵埃検出手段21で検出されるアナログ信号を脱臭剤パスル数として判断し、塵埃捕集部3に流入する粉末脱臭剤23の量を検出する。
【0020】
以上のように構成された電気掃除機において、その動作を説明する。
【0021】
まず、本体1を商用電源(図示せず)に接続し、使用者が掃除機本体1の電源(図示せず)をONさせると判断制御手段61は駆動手段61へ駆動信号を送る。駆動手段61は送られてきた信号によって電動送風機2への通電を行い、電動送風機2は回転を開始し、吸引力が発生する。このとき判断制御手段61は切換え制御手段27に信号を送り、切換え制御手段27は集塵通路22を開通させ、脱臭剤通過路24を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させる。
【0022】
電動送風機2によって発生した吸引力によって、吸込み具16から吸引された塵埃は、延長管13、ホース8を経て本体1内の塵埃捕集部3に集塵される。この間、塵埃が塵埃検出手段21を通過すると、つまり発光部230と受光部231の間を塵埃が通過すると受光量が図4のように変化する。また、この受光量の変化は小さいため、このアナログ信号を増幅し、この結果が、所定の閾値を越えていれば、塵埃検出信号として出力するようになっている。
【0023】
次に、塵埃計数手段65は塵埃検出信号をカウントし、その蓄積されたカウント数が予め設定されたカウント数以上になったときに、判断制御手段61は、所定量の塵埃が塵埃捕集部3に集塵されたと判断し、制御手段27に信号を送り、制御手段27は脱臭剤通路24を開通させ、集塵通路22を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させる。
【0024】
脱臭剤通路24が開通した状態になると外気孔29から外気が吸引され、その外気は、脱臭剤流入手段28を通過し粉末脱臭剤23と共に塵埃検出手段21を通過し、塵埃捕集部3に流入する。また、判断制御手段61は脱臭剤通路24が開通した状態になったことを制御手段27の信号により検知すると、塵埃検出手段21で検出されるアナログ信号を脱臭剤パスル数として判断し、塵埃捕集部3に流入する粉末脱臭剤23の量を判断する。検出された脱臭剤パスル数があらかじめ設定された塵埃量に応じて設定されるカウント数以上になったとき、判断制御手段61は、所定量の粉末脱臭剤23が塵埃捕集部3に流入したと判断し、制御手段27に信号を送り、制御手段27は、再び集塵通路22を開通させ、脱臭剤通路24を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させる。なお、通路切換えの判断となる所定の塵埃量および塵埃量に対する粉末脱臭剤23の量は自由に設定できる。
【0025】
よって、塵埃捕集部3に流入した塵埃の集塵量と脱臭剤量が塵埃検出手段21のみで検知でき、かつ塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤量を正確に塵埃捕集手段3に適正量流入させることができ、塵埃を確実に粉末脱臭剤23で覆えるようになる。
【0026】
また、設定される所定の塵埃量が少なく、塵埃捕集部3に流入させる所定の粉末脱臭剤23が少ない場合には、通路切換え手段25が脱臭剤通路24を開通する側へ切換えられた際、外気と共に粉末脱臭剤23が急に多量に塵埃捕集手段3に流入することを防止するために判断制御手段61は、低い電力で電動送風機2の運転が行われるように駆動手段61へ駆動信号を送り、低い吸引力で粉末脱臭剤23を吸引するようにする。
【0027】
さらに、通路切換え手段25が脱臭剤通路24を開通する側へ切換えられているとき、判断制御手段61は、集塵通路22は閉鎖されており、掃除対象面の塵埃が吸引されていない状態にあり、そのことを使用者に知らせるため、非掃除作業表示手段41により表示をおこなう。通路切換え手段25が脱臭剤通路24を開通する側へ切換えられた状態において、塵埃検出手段21が塵埃捕集部3に流入する粉末脱臭剤23を検出できない場合、判断制御手段61は、脱臭剤補充表示手段42に信号を送り、脱臭剤がなくなったことを使用者に知らせる。かつ脱臭剤補充表示手段42による表示を行ってから使用者が粉末脱臭剤23を補充しなくとも掃除作業ができるよう、つまり掃除対象面の塵埃が吸引されるよう、所定時間経過後に判断制御手段61は、制御手段27に信号を送り、制御手段27は、集塵通路22を開通させ、脱臭剤通路24を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させるようにする。よって、以上のように動作させることで使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0028】
なお、本実施の形態では切換え手段25および塵埃検出手段21を接続パイプ9内に配しているが、本体1内および先端パイプ12内、延長管13に内蔵する構成でもよい。
【0029】
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるブロック図である。67は掃除作業をON、OFFにより開始、終了させる操作手段であり、68は通路切換え手段25を常に集塵通路を開通させることを使用者の意図により選択することのできる集塵通路選択手段である。その他の構成は実施の形態1と同様のため説明は省略する。
【0030】
以上のように構成された電気掃除機において、その動作を説明する。
【0031】
まず、本体1を商用電源(図示せず)に接続し、使用者が操作手段67をONさせると判断制御手段61は駆動手段61へ駆動信号を送る。駆動手段61は送られてきた信号によって電動送風機2への通電を行い、電動送風機2は回転を開始し、吸引力が発生する。このとき判断制御手段61は制御手段27に信号を送り、制御手段27は集塵通路22を開通させ、脱臭剤通路24を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させる。
【0032】
電動送風機2によって発生した吸引力によって、吸込み具16から吸引された塵埃は、延長管13、ホース8を経て本体1内の塵埃捕集部3に集塵される。この間、塵埃が塵埃検出手段21を通過すると、つまり発光部230と受光部231の間を塵埃が通過すると受光量が図4のように変化する。また、この受光量の変化は小さいため、このアナログ信号を増幅し、この結果が、所定の閾値を越えていれば、塵埃検出信号として出力するようになっている。
【0033】
次に、塵埃計数手段65は塵埃検出信号をカウントし、判断制御手段61は操作手段67がONされた時点からのゴミパルス数を記憶手段66に蓄積する。
【0034】
使用者が操作手段67をOFFさせると、判断制御手段61は、使用者が掃除作業を終了したものと判断し、制御手段27に信号を送り、制御手段27は脱臭剤通過路24を開通させ、集塵通路22を閉鎖させるように通路切換え手段25を動作させ、記憶手段66に蓄積されたゴミパルス数に応じて塵埃捕集部3に流入させるべき粉末脱臭剤23の量を決定する。その後、判断制御手段61が、脱臭剤通路24が開通した状態になったことを制御手段27の信号により検知すると、塵埃検出手段21で検出されるアナログ信号を脱臭剤パスル数として判断し、決定された塵埃捕集部3に流入させるべき粉末脱臭剤23の量に相当する脱臭剤パスル数が検出されると、電動送風機2への通電を停止させ、記憶手段66に蓄積されたゴミパルス数をクリアする。
【0035】
よって、一回の掃除(清掃)作業において、掃除作業終了に塵埃捕集部3に流入した塵埃量に応じた粉末脱臭剤23を流入させることができるため、掃除作業中に通路切換え手段25の切換えをおこなうことがない。
【0036】
また、通路切換え手段25を常に集塵通路を開通させることを使用者の意図により選択することのできる集塵通路選択手段68を設けることで、集塵通路選択手段68がONされると判断制御手段61が制御手段27の信号に信号を送り、制御手段27は常に集塵通過路を開通させるよう通路切換え手段25を制御することができる。これにより、使用者が臭気の少ないごみを吸い込んでいると判断した場合、不必要な粉末脱臭剤23を塵埃捕集部3に流入させることを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、塵埃の集塵量と脱臭剤量を塵埃検出手段のみで検知でき、かつ塵埃の集塵量に応じた消臭効果が得られる脱臭剤量を正確に塵埃捕集部に適正量流入させることができるため、塵埃の臭いを脱臭剤で確実に脱臭できるようになり、より安価で使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図
【図2】(a)同電気掃除機の接続パイプの集塵通路を開通した場合の要部断面図(b)同電気掃除機の接続パイプの脱臭剤通路を開通した場合の要部断面図
【図3】同電気掃除機のブロック図
【図4】(a)同電気掃除機の塵埃検出手段の動作概念図(b)同電気掃除機の塵埃検出手段の領域と他の領域とにおける受光量との関係を表す相関図
【図5】本発明の実施の形態2における電気掃除機のブロック図
【符号の説明】
【0039】
1 本体
2 電動送風機
3 塵埃捕集部
8 ホース
9 接続パイプ
10 吸気口
11 手元操作部
12 先端パイプ
13 延長管
14 回転ブラシ
16 吸込み具
21 塵埃検出手段
22 集塵通路
23 粉末脱臭剤
24 脱臭剤通路
25 通路切換え手段
26 回動軸
27 制御手段
28 脱臭剤流入手段
29 外気孔
30 フィルター
31 孔
31a 孔(下流側)
61 判断制御手段
64 変換部
65 塵埃計数手段
66 記憶手段
67 操作手段
68 集塵通路選択手段
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年8月7日(2006.8.7)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−36110(P2008−36110A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−214097(P2006−214097)