| 【発明の名称】 |
食器洗い乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 博喜
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| 【要約】 |
【課題】扉の合わせ部の隙間又は扉の周囲と筐体の内縁との隙間から空気を吸気する構成とすることにより、乾燥工程にて扉の合わせ部の隙間又は扉の周囲と筐体の内縁との隙間から洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が漏出することを防ぐ食器洗い乾燥機を提供する。
【構成】上扉31及び下扉32の合わせ部31a及び32aの間に隙間が設けられており、筐体1の天井部と洗浄槽2の天井部との間に吸込口を備える排気ダクト19が設けられ、吸込口付近に排気ファン20が設けられている。排気ダクト19の正面には排気口21が開設されており、排気ファン20を駆動させて合わせ部31a及び32aの隙間から空気を吸気し、排気ダクト19を通流して排気口21から洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が筐体1の外に排気される構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正面に開口部を有する筐体と、前記開口部の上下に位置して、合わせ部を有し前記開口部を上下方向に開閉する複数の扉と、前記筐体の内部に設けられている洗浄槽と、該洗浄槽の内部の空気を排気する排気ファンとを備え、食器を乾燥する乾燥工程を含む運転を行う食器洗い乾燥機において、 前記合わせ部の間に隙間が設けられており、前記乾燥工程にて前記合わせ部の隙間から空気を吸気するようにしてあることを特徴とする食器洗い乾燥機。 【請求項2】 対向する他方の前記合わせ部に向けて突出しており、前記合わせ部に内外方向に並設され、上向きに突出している先端が下向きに突出している先端より上方に位置する突条を備え、前記先端のそれぞれと、該先端のそれぞれと対向する前記合わせ部との間及び前記突条同士の間に隙間が存在することを特徴とする請求項1に記載の食器洗い乾燥機。 【請求項3】 下側の前記扉の上面に水を溜める溜水溝が設けられ、前記合わせ部及び前記突条先端の間に水膜が形成されるようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の食器洗い乾燥機。 【請求項4】 前記溜水溝よりも浅く水を前記洗浄槽の内部に導く導水溝が前記溜水溝に連設されていることを特徴とする請求項3に記載の食器洗い乾燥機。 【請求項5】 下側の前記扉の内面であって前記合わせ部の近傍に遮蔽突条を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の食器洗い乾燥機。 【請求項6】 前記遮蔽突条の上面は前記洗浄槽の底に向けて傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の食器洗い乾燥機。 【請求項7】 最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の下端までの間の上下方向の長さが、最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の上端までの間の上下方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の食器洗い乾燥機。 【請求項8】 前記扉の開扉を制限するストッパと、案内溝が設けられており前記ストッパを収容する収容室とを前記筐体の前記扉が支持されている部分の近傍に備え、前記ストッパが前記案内溝に沿って摺動され前記扉及び前記筐体の間に挟まれるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の食器洗い乾燥機。 【請求項9】 前記扉の外面であって最下に位置する前記合わせ部より下側に離隔した位置に手を触れて操作する操作部を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の食器洗い乾燥機。 【請求項10】 正面に開口部を有する筐体と、該筐体に支持されており前記開口部を開閉する1又は複数の扉と、前記筐体の内部に設けられている洗浄槽と、該洗浄槽の内部の空気を排気する排気ファンとを備え、食器を乾燥する乾燥工程を含む運転を行う食器洗い乾燥機において、 前記扉の周囲及び前記筐体正面の内縁は隙間を隔てて対向する対向部を備えており、前記乾燥工程にて前記隙間から空気を吸気するようにしてあることを特徴とする食器洗い乾燥機。 【請求項11】 前記対向部の上下に対向する部分にて、対向する他方の前記対向部に向けて突出して内外方向に並設され、上向きに突出している先端が下向きに突出している先端より上方に位置する突条を備え、前記先端のそれぞれと、該先端のそれぞれに対向する前記対向部との間及び前記突条同士の間に隙間が存在することを特徴とする請求項10に記載の食器洗い乾燥機。 【請求項12】 前記筐体の正面下部にある対向部の上面に水を溜める溜水溝が設けられ、前記対向部及び突条先端の間に水膜が形成されるようにしてあることを特徴とする請求項11に記載の食器洗い乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は乾燥工程にて、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が扉の合わせ部の間又は扉と筐体との間から外に漏れないようにし且つ小型化を図ることができる食器洗い乾燥機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の食器洗い乾燥機にあっては、筐体の外の空気を洗浄槽の内部に送る送風ファンと、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気を排気する排気口と、筐体及び筐体の上下に支持されている扉に取り付けられているシール部材とを備えていた。 【0003】 この食器洗い乾燥機においては、乾燥工程にて送風ファンを駆動させて筐体の外の空気を洗浄槽の内部に取り込ませることにより、洗浄槽の内部の気圧を正圧にし、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気を排気口から排気していた。またシール部材を前記扉及び筐体に設けることにより、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が扉の合わせ部の間及び扉と筐体との間から漏出することを防いでいた(特許文献1参照)。 【0004】 また洗浄槽の内部の空気及び水蒸気を排気する排気ファンと、洗浄槽の内部に筐体の外の空気を送風する送風パイプとを備える食器洗い乾燥機が従来から提案されている。 【0005】 この食器洗い乾燥機においては、乾燥工程にて前記排気ファンを駆動させることにより、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気を排気し、送風パイプから筐体の外の空気を洗浄槽の内部に取り込んでいた。また洗浄槽の内部の気圧を負圧にし、洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が扉の合わせ部の間又は扉と筐体との間から漏出することを防いでいた(特許文献2参照)。 【特許文献1】特許第3494150号公報 【特許文献2】特開2000−185005号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 特許文献1に記載の食器洗い乾燥機にあっては、乾燥工程にて排気を行うときに洗浄槽の内部が正圧になるので、洗浄槽の内部の空気及び水蒸気がシール部材を押圧してシール部材の間に隙間を生じさせ、この隙間から洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が漏出し、利用者が火傷する虞があった。 【0007】 特許文献2に記載の食器洗い乾燥機にあっては、洗浄槽の内部に筐体の外の空気を取り込むための送風パイプを備えているが、該送風パイプは筐体及び洗浄槽の間に配設されているため、送風パイプを配設するための空間を確保して筐体の設計を行う必要があった。 【0008】 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、扉の合わせ部の隙間又は扉の周囲と筐体の内縁との隙間から空気を吸気する構成とすることにより、乾燥工程にて扉の合わせ部の隙間又は扉の周囲と筐体の内縁との隙間から洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が漏出することを防いで利用者が火傷することを防止し、また送風パイプを配設する必要をなくして筐体の小型化を図ることができる食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明に係る食器洗い乾燥機は、正面に開口部を有する筐体と、前記開口部の上下に位置して、合わせ部を有し前記開口部を上下方向に開閉する複数の扉と、前記筐体の内部に設けられている洗浄槽と、該洗浄槽の内部の空気を排気する排気ファンとを備え、食器を乾燥する乾燥工程を含む運転を行う食器洗い乾燥機において、前記合わせ部の間に隙間が設けられており、前記乾燥工程にて前記合わせ部の隙間から空気を吸気するようにしてあることを特徴とする。 【0010】 本発明においては、合わせ部の間に隙間を設けることにより、乾燥工程にて排気ファンにより洗浄槽の内部に気圧を負圧にして前記合わせ部の隙間から空気を吸気させ、前記合わせ部の隙間から洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防ぐ。また送風パイプを配設する必要をなくし筐体の小型化を図る。 【0011】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、対向する他方の前記合わせ部に向けて突出しており、前記合わせ部に内外方向に並設され、上向きに突出している先端が下向きに突出している先端より上方に位置する突条を備え、前記先端のそれぞれと、該先端のそれぞれと対向する前記合わせ部との間及び前記突条同士の間に隙間が存在することを特徴とする。 【0012】 本発明においては、合わせ部に、対向する他方の合わせ部に向けて突出させた突条を設けることにより、前記合わせ部をラビリンス構造にし、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の水が前記扉の外側に漏出することを防ぐ。 【0013】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、下側の前記扉の上面に水を溜める溜水溝が設けられ、前記合わせ部及び前記突条先端の間に水膜が形成されるようにしてあることを特徴とする。 【0014】 本発明においては、下側の前記扉の上面に水を溜める溜水溝を設けることにより、溜水溝に水を溜めて前記合わせ部及び突条先端の間に水膜を形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が前記合わせ部の間から漏出することを防ぐ。 【0015】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記溜水溝よりも浅く水を前記洗浄槽の内部に導く導水溝が前記溜水溝に連設されていることを特徴とする。 【0016】 本発明においては、溜水溝よりも浅い導水溝を前記溜水溝に連設することにより、前記溜水溝に過剰に流入した水を、前記導水溝を通して洗浄槽の内部に流すので、前記溜水溝に水が溜まり過ぎることを防ぎ、また、前記溜水溝の付近に滞留している水が前記溜水溝に流れやすくなり、該溜水溝の付近に滞留している水の量が減少する。 【0017】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、下側の前記扉の内面であって前記合わせ部の近傍に遮蔽突条を備えることを特徴とする。 【0018】 本発明においては、下側の扉の内面であって合わせ部の近傍に遮蔽突条を設けることにより、洗浄槽に設けられている噴射ノズルから前記合わせ部の間に向けて水が噴射された場合でも、噴射された水は前記遮蔽突条に当たり、前記合わせ部の間に形成された水膜が破られることを防止する。 【0019】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記遮蔽突条の上面は前記洗浄槽の底に向けて傾斜していることを特徴とする。 【0020】 本発明においては、遮蔽突条の上面を洗浄槽の底に向けて傾斜させることにより、前記遮蔽突条の上面に付着した残菜が前記洗浄槽の内部に向けて水と共に洗い流され、前記遮蔽突条の上面に残菜が残ることを防ぐ。 【0021】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の下端までの間の上下方向の長さが、最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の上端までの間の上下方向の長さよりも短いことを特徴とする。 【0022】 本発明においては、最下に位置する扉の合わせ部から開口部の下端までの間の上下方向の長さを、最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の上端までの間の上下方向の長さよりも短くすることにより、前記合わせ部を前記洗浄槽の内部に設けられているヒータの近傍に位置せしめ、前記合わせ部の間から前記洗浄槽の内部に取り込まれる空気が確実に加熱されるようにする。 【0023】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記扉の開扉を制限するストッパと、案内溝が設けられており前記ストッパを収容する収容室とを前記筐体の前記扉が支持されている部分の近傍に備え、前記ストッパが前記案内溝に沿って摺動され前記扉及び前記筐体の間に挟まれるようにしてあることを特徴とする。 【0024】 本発明においては、ストッパが案内溝に沿って摺動され扉及び筐体の間に挟まれる構成とすることにより、乾燥工程にて前記扉の開扉を制限し、前記扉を前記筐体の外側に向けて傾斜させ、前記扉の内面に付着している水を前記洗浄槽の底に向けて流す。また、前記合わせ部の隙間を広げ前記洗浄槽の内部に取り込まれる空気の量を増加させる。 【0025】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記扉の外面であって最下に位置する前記合わせ部より下側に離隔した位置に手を触れて操作する操作部を備えることを特徴とする。 【0026】 本発明においては、扉の外面であって最下に位置する合わせ部より下側に離隔した位置に手を触れて操作する操作部を設けることにより、例えば、排気ファンが動作不良を起こし洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が前記合わせ部から漏出した場合であっても、前記合わせ部の隙間から排気される前記洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が前記操作部に当たることを防ぎ、該操作部が高温になることを防止する。 【0027】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、正面に開口部を有する筐体と、該筐体に支持されており前記開口部を開閉する1又は複数の扉と、前記筐体の内部に設けられている洗浄槽と、該洗浄槽の内部の空気を排気する排気ファンとを備え、食器を乾燥する乾燥工程を含む運転を行う食器洗い乾燥機において、前記扉の周囲及び前記筐体正面の内縁は隙間を隔てて対向する対向部を備えており、前記乾燥工程にて前記隙間から空気を吸気するようにしてあることを特徴とする。 【0028】 本発明においては、扉の周囲及び筐体正面の内縁に隙間を隔てて対向する対向部を設けることにより、乾燥工程にて排気ファンにより洗浄槽の内部の気圧を負圧にして前記対向部の隙間から空気を吸気し、前記対向部の隙間から前記洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防ぐ。また送風パイプを配設する必要がなくなる。 【0029】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記対向部の上下に対向する部分にて、対向する他方の前記対向部に向けて突出して内外方向に並設され、上向きに突出している先端が下向きに突出している先端より上方に位置する突条を備え、前記先端のそれぞれと、該先端のそれぞれに対向する前記対向部との間及び前記突条同士の間に隙間が存在することを特徴とする。 【0030】 本発明においては、対向部に他方の対向部に向けて突出させた突条を設けることにより、前記対向部をラビリンス構造にし、前記対向部に洗浄槽の内部の水が掛かった場合に前記扉の外側に洗浄槽の内部の水が漏出することを防ぐ。 【0031】 また本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記筐体の正面下部にある対向部の上面に水を溜める溜水溝が設けられ、前記対向部及び突条先端の間に水膜が形成されるようにしてあることを特徴とする。 【0032】 本発明においては、筐体の正面下部にある対向部の上面に水を溜める溜水溝を設けることにより、前記溜水溝に水を溜めて前記対向部及び突条先端の間に水膜を形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が前記対向部の隙間から漏出することを防ぐ。 【発明の効果】 【0033】 本発明に係る食器洗い乾燥機においては、排気ファンを設け且つ合わせ部の間に隙間を設けることにより、乾燥工程にて排気ファンにより洗浄槽の内部の気圧を負圧にして前記合わせ部の隙間から空気を吸気させ、前記合わせ部の隙間から洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防ぎ、利用者が火傷することを防止することができる。また送風パイプを配設する必要がなくなり筐体の小型化を図ることができる。 【0034】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、合わせ部に、対向する他方の合わせ部に向けて突出させた突条を設けることにより、前記合わせ部をラビリンス構造にし、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽の内部の水が扉の外に漏出することを防いでいるため、扉の外面が汚れることを防止することができる。 【0035】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、下側の扉の上面に水を溜める溜水溝を設けることにより、溜水溝に水を溜めて合わせ部及び突条先端の間に水膜を形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が前記合わせ部の間から漏出することを防いでいる。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【0036】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、溜水溝よりも浅い導水溝を前記溜水溝に連設することにより、前記溜水溝に過剰に流入した水を、前記導水溝を通して前記洗浄槽の内部に流すので、前記溜水溝に水が溜まり過ぎることを防ぎ、また、前記溜水溝の付近に滞留している水が前記溜水溝に流れやすくなり、該溜水溝の付近に滞留している水の量が減少する。 【0037】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、下側の扉の内面であって合わせ部の近傍に遮蔽突条を設けることにより、洗浄槽に設けられている噴射ノズルから前記合わせ部の間に向けて水が噴射された場合でも、噴射された水は前記遮蔽突条に当たり、前記合わせ部の間に形成された水膜が破られることを防止する。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が前記合わせ部の間から漏出せず、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【0038】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、遮蔽突条の上面を洗浄槽の底に向けて傾斜させることにより、前記遮蔽突条の上面に付着した残菜が前記洗浄槽の内部に向けて水と共に洗い流され、前記遮蔽突条の上面に残菜が残ることを防ぐので、扉を開けたときに残った残菜が扉の外側に飛散することを防止することができる。 【0039】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、最下に位置する扉の合わせ部から開口部の下端までの間の上下方向の長さを、最下に位置する前記扉の合わせ部から前記開口部の上端までの間の上下方向の長さよりも短くすることにより、前記合わせ部を前記洗浄槽の内部に設けられているヒータの近傍に位置せしめ、前記合わせ部の間から前記洗浄槽の内部に取り込まれる空気が確実に加熱されるようにし、加熱した空気を食器に当てて食器の乾燥を促進することができる。 【0040】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、ストッパが案内溝に沿って摺動され扉及び筐体の間に挟まれる構成とすることにより、乾燥工程にて前記扉の開扉を制限し、前記扉を前記筐体の外側に向けて傾斜させ、前記扉の内面に付着している水を洗浄槽の底に向けて流し、扉を開けたときに飛散する水の量を軽減することができる。また合わせ部の隙間を広げ前記洗浄槽の内部に取り込まれる空気の量を増加させ、食器の乾燥を促進することができる。 【0041】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、扉の外面であって最下に位置する合わせ部より下側に離隔した位置に手を触れて操作する操作部を設けることにより、例えば排気ファンが動作不良を起こし洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が前記合わせ部から漏出した場合であっても、前記合わせ部の隙間から排気される前記洗浄槽の内部の高温の空気及び水蒸気が前記操作部に当たることを防ぎ、該操作部が高温になることを防止する。したがって利用者が火傷をすることなく前記操作部を操作することができる。 【0042】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、扉の縁及び筐体正面の縁に隙間を空けて互いに対向する対向部を設けることにより、乾燥工程にて排気ファンにより洗浄槽の内部の気圧を負圧にして前記対向部の隙間から空気を吸気し、前記対向部の隙間から洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防いで、利用者が火傷することを防止することができる。また送風パイプを配設する必要がなくなり筐体の小型化を図ることができる。 【0043】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、対向部に、対向する他方の対向部に向けて突出させた突条を設けることにより、前記対向部をラビリンス構造にし、前記対向部に洗浄槽の内部の水が掛かった場合に洗浄槽の内部の水が扉の外に漏出することを防いでいるため、扉の外面が汚れることを防止することができる。 【0044】 また本発明に係る食器洗い乾燥機においては、筐体の正面下部にある対向部の上面に水を溜める溜水溝を設けることにより、溜水溝に水を溜めて前記対向部及び突条先端の間に水膜を形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽の内部の空気及び水蒸気が前記対向部の間から漏出することを防いでいる。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0045】 (実施の形態1) 以下、本発明を実施の形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の正面から見た要部構成を示す模式図、図2は洗浄工程又はすすぎ工程における右側面から見た要部構成を示す模式図、図3は図2に示す合わせ部付近の部分拡大図、図4は乾燥工程における右側面から見た要部構成を示す模式図である。 【0046】 図において、1は食器洗い乾燥機の外装を成す筐体であり、洗浄槽2が筐体1の内部に設けられ、洗浄槽2の内部には食器16を載せる食器受具3が設けられている。食器受具3の下側には、食器に水を噴射する噴射ノズル11と、洗浄及びすすぎを行う場合に水を加熱し、乾燥を行う場合に洗浄層2内の空気を暖める渦巻形状のヒータ4とが配置されている。洗浄槽2の内壁には水を噴射する固定ノズル18が取り付けられている。 【0047】 洗浄槽2の底部左側には洗浄槽2を窪ませてなる貯水タンク12が設けられている。貯水タンク12に給水する給水管13が洗浄槽2の左側面部と筐体1との間に配設されており、給水管13の一端部には給水弁14が取着され、給水管13の他端部は洗浄槽2の内部に向けて開口している給水口15となっている。 【0048】 筐体1の底部中央にはポンプ6及びポンプ6を駆動するモータ7が設けられており、貯水タンク12の底部とポンプ6とが吸込管5を介して連接されている。ポンプ6の上部には上側に延びる送水管8が設けられており、送水管8は前記噴射ノズル11及び固定ノズル18に連なる送水ダクト17に連設されている。またポンプ6の上部には筐体1の背面に向けて延設されている排水管9が設けられており、排水管9の先端開口は排水口10となっている。 【0049】 筐体1の天井部と洗浄槽2の天井部との間に洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が通流する排気ダクト19が設けられている。洗浄槽2の天井部背面近傍には排気ダクト19の吸込口が開設されており、排気ダクト19の内部であって前記吸込口付近に排気ファン20が設けられている。排気ダクト19の正面には排気口21が開設されており、該排気口21から洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が筐体1の外に排気される構成となっている。 【0050】 筐体1は正面に開口部1aを備え、前記筐体1の正面上側には板状の上扉31が、上下に回動して上側に開き下側に閉じるように支持されており、前記筐体1の正面下側には板状の下扉32が、上下に回動して下側に開き上側に閉じるように支持されている。上扉31及び下扉32は連結アームにより連結されており、上扉31及び下扉32が連動して動くことで前記開口部1aを開閉する。 【0051】 上扉31の下端部は合わせ部31aとなっており、下扉32の上端部は合わせ部32aとなっている。上扉31の下面には内面側の縁に沿って、下向きに適長突出している突条31bが上扉31と一体に設けられ、下扉32の上面には外面側の縁に沿って、上向きに適長突出している突条32bが下扉32と一体に設けられており、突条31b及び32bが内外方向に間隔を空けている。 【0052】 下扉32の上面であって、突条31bの先端に対向する位置に左右方向に長い溜水溝32cが設けられている。溜水溝32cには、洗浄槽2の内部に向かって延伸しており溜水溝32cよりも浅い導水溝32dが連設されている。 【0053】 上扉31及び下扉32を閉じたときには、合わせ部31a及び32aはラビリンス構造を形成する。突条31bの先端は、合わせ部32aの突条32bが形成されていない部分に僅かな隙間を空けて接近して対向し、突条32bの先端は、合わせ部31aの突条31bが形成されていない部分に僅かな隙間を空けて接近して対向しており、合わせ部31a及び32aの間はクランク状の吸気通路33となる。 【0054】 次に実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の運転について説明する。洗浄工程又はすすぎ工程においては給水弁14を開き、水を給水管13に通して給水口15から貯水タンク12に水を供給する。貯水タンク12に供給された水は、吸込管5を通ってポンプ6に送られる。ポンプ6に送られた水はモータ7の駆動により、送水管8及び送水ダクト17を経由して噴射ノズル11又は固定ノズル18に送られ、図2にて矢印で示すように噴射ノズル11又は固定ノズル18の噴射口から洗浄槽2の内部に噴射される。 【0055】 食器16に向けて噴射された水は、食器16の表面に当たり食器表面に付着した汚れを剥離させる。合わせ部31a及び合わせ部32aの間に向けて噴射された水は、突条31b又は32bに当たり、上扉31及び下扉32の外面側に水は漏出しない。 【0056】 合わせ部32aに水が掛かると、水は溜水溝32cに流入する。溜水溝32cに流入した水の水位が導水溝32dの底の位置よりも高くなると、溜水溝32cに流入した水は導水溝32dを通り洗浄槽2の内部へ流される。溜水溝32cに流入した水の水位が導水溝32dの底の位置よりも低くなると、溜水溝32cに流入した水は洗浄槽2の内部へ流されず、溜水溝32cには所定量の水が溜まる。 【0057】 突条31bの先端及び合わせ部32aは接近して対向しているので、突条31bの先端及び合わせ部32aの間には水膜Sが形成される。特に洗浄工程においては水に洗剤が溶け込んでいることから水膜Sが形成されやすい。水膜Sが形成されると洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気は吸気通路33を通流できず筐体1の外に排気されない。 【0058】 水の噴射が終了するとモータ7が逆向きに駆動され、貯水タンク12に溜まっている水が吸込管5を通りポンプ6に送られる。ポンプ6に送られた水は排水管9を通り排水口10から排水され、洗浄工程又はすすぎ工程は終了する。 【0059】 洗浄工程及びすすぎ工程が終了すると、乾燥工程に移る。図4の矢印は合わせ部31a及び32aの隙間から筐体1の内部に取り込まれた空気の流れを示している。排気ファン20が駆動し、洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が排気ダクト19を通流して排気口21から排気されると、洗浄槽2の内部の気圧が負圧となり、筐体1の外の空気が水膜Sを押圧する。押圧により水膜Sが破られると、筐体1の外の空気が吸気通路33を通り洗浄槽2の内部に取り込まれる。 【0060】 洗浄槽2の内部に取り込まれた筐体1の外の空気は、洗浄槽2の内部の温度に比して低いので洗浄槽2の底部に向けて移動する。移動した空気はヒータ4にて加熱され、加熱された空気は上昇して食器16の表面に当たり、食器を乾燥させる。食器16の表面に当たった空気は、洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気と共に排気ファン20に吸込まれ、排気ダクト19を通流して排気口21から筐体1の外に排気される。 【0061】 排気ファン20を設け且つ合わせ部31a及び32aの間に隙間を設けることにより、乾燥工程にて洗浄槽2の内部の気圧を負圧にして前記合わせ部31a及び32aの隙間から空気を吸気させ、前記合わせ部31a及び32aの間から洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防ぎ、利用者が火傷することを防止することができる。また送風パイプを配設する必要がなくなり筐体1の小型化を図ることができる。 【0062】 また合わせ部31a及び32aに、対向する他方の合わせ部に向けて突出させた突条31b及び32bをそれぞれ設けることにより、前記合わせ部31a及び32aをラビリンス構造にし、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽の内部の水が扉の外に漏出することを防いでいるため、上扉31及び下扉32の外面が汚れることを防止することができる。 【0063】 また下扉32の上面に水を溜める溜水溝32cを設けることにより、溜水溝32cに水を溜めて合わせ部32a及び突条31bの先端の間に水膜Sを形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が合わせ部31a及び32aの間から漏出することを防いでいる。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽2の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【0064】 また、溜水溝32cよりも浅い導水溝32dを溜水溝32cに連設することにより、前記溜水溝32cに過剰に流入した水を、前記導水溝32dを通して洗浄槽2の内部に流すので、前記溜水溝32cに水が溜まり過ぎることを防ぎ、また、前記溜水溝32cの付近に滞留している水が該溜水溝32cに流れやすくなり、前記溜水溝32cの付近に滞留している水の量が減少する。したがって例えば上扉31及び下扉32を開けた場合に、上扉31及び下扉32の外側に飛散する水の量を低減することができる。 【0065】 なお突条31bが上扉31の下面にて上扉31の外面側の縁に沿って下向きに適長突出し、突条32bが下扉32の上面にて下扉32の内面側の縁に沿って上向きに適長突出する構成であっても良い。また、3つ以上の扉が開口部1aを上下方向に開閉し、2以上の合わせ部の間から洗浄槽の内部の空気及び水蒸気を吸気する構成であっても良い。また溜水溝32cに水が流入しやすいように、溜水溝32cに向かう傾斜を合わせ部32aに設けても良い。 【0066】 (実施の形態2) 図5は実施の形態2に係る食器洗い乾燥機の洗浄工程又はすすぎ工程における要部構成を示す右側面から見た模式図である。 【0067】 下扉32の内面の上端縁に沿って遮蔽突条34が設けられており、遮蔽突条34の上下方向に切断した場合の断面形状は内側に向けて縮幅された略等脚台形となっている。上扉31及び下扉32には係合部材(図示せず)がそれぞれ設けられており、前記係合部材が互いに係合すると開口部1aが閉じられる構成となっている。下扉32の外面上部であって合わせ部32aの位置よりも下側に離隔した位置に、前記係合部材の係合を解除する係合解除ボタン35が設けられている。 【0068】 遮蔽突条34が下扉32の内面の上端縁に沿って設けられているので、噴射ノズル11から突条31bの先端及び合わせ部32aの間に向けて噴射された水は、遮蔽突条34に当たり、突条31bの先端及び合わせ部32aの間に形成された水膜Sが破られることを防ぐことができる。また、遮蔽突条34の上面は下扉32の内面に対し洗浄槽2の底に向けて傾斜しているので、遮蔽突条34の上面に付着した残菜は洗浄槽2の内部に向けて水で洗い流される。 【0069】 係合解除ボタン35が合わせ部32aの位置よりも下側に離隔した位置に設けられているので、例えば排気ファン20が動作不良を起こして洗浄槽2の内部の高温の空気及び水蒸気が吸気通路33から漏出した場合であっても、漏出した洗浄槽2の内部の高温の空気及び水蒸気は係合解除ボタン35に当たらず、係合解除ボタン35が高温になることを防ぐ。 【0070】 下扉32の内面上端縁に沿って遮蔽突条34を設けることにより、洗浄槽2に設けられている噴射ノズル11から突条31bの先端及び合わせ部32aの間に向けて水が噴射された場合でも、噴射された水は前記遮蔽突条34に当たり、前記突条31bの先端及び合わせ部32aの間に形成された水膜Sが破られることを防止する。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が前記吸気通路33から漏出しないので、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽2の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【0071】 また、遮蔽突条34の上面を下扉32の内面に対し前記洗浄槽2の底に向けて傾斜させることにより、前記遮蔽突条34の上面に付着した残菜が前記洗浄槽2の内部に向けて水と共に洗い流され、前記遮蔽突条34の上面に残菜が残ることを防ぐので、残った残菜が上扉31及び下扉32を開けたときに飛散することを防止することができる。 【0072】 また、下扉32の外面であって合わせ部32aから下側に離隔した位置に係合解除ボタン35を設けることにより、例えば排気ファン20が動作不良を起こして洗浄槽2の内部の高温の空気及び水蒸気が吸気通路33から漏出した場合であっても、洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が前記係合解除ボタン35に当たることを防ぎ、該係合解除ボタン35が高温になることを防止するので、利用者は火傷することなく前記係合解除ボタン35に触れることができる。 【0073】 なお、係合解除ボタン35のみならず、ハンドル等の手を触れて操作する操作部を下扉32の外面であって合わせ部32aから下側に離隔した位置に設けても良い。 【0074】 実施の形態2に係る食器洗い乾燥機の構成の内、実施の形態1と対応する構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【0075】 (実施の形態3) 図6は実施の形態3に係る食器洗い乾燥機の乾燥工程における右側面からみた要部構成を示す模式図、図7は図6に示す下扉の筐体での支持部分を拡大して示す模式図である。 【0076】 下扉32の下側には筐体1の化粧板部36があり、化粧板部36の上面と下扉32の下面が対向する構成となっている。下扉32の上下方向の長さは上扉31の上下方向の長さよりも短くなっている。筐体1の正面下部には後述するストッパ41を収容する収容室42が筐体1の正面を窪ませて形成されている。収容室42には下扉32の開扉を制限するストッパ41が収容されている。収容室42の底面及び化粧板部36の上面は連なっており、収容室42の底面及び化粧板部36の上面にはストッパ41を摺動させるための案内溝43が設けられている。 【0077】 収容室42の下側であって筐体1の右側面に、正背面方向に長い小判形孔44が開設されている。小判形孔44から、ストッパ41に連結しているハンドル45が突出している。ハンドル45を正面方向に移動させるとストッパ41が案内溝43に沿って正面方向に移動し、ハンドル45を背面方向に移動させるとストッパ41が案内溝43に沿って背面方向に移動する構成となっている。 【0078】 上扉31及び下扉32を閉じた状態でハンドル45を正面方向に移動させると、ストッパ41が案内溝43に沿って収容室42から化粧板部36の上面に移動する。次に下扉32を下側に開くと下扉32の下面がストッパ41に当接し、下扉32は筐体1の外側に向けて傾斜した状態となる。このとき、下扉32と上扉31とは連結アームで連結されているので上扉31も筐体1の外側に向けて傾斜した状態となる。 【0079】 乾燥工程にて上扉31及び下扉32を筐体1の外側に向けて傾斜させて置くと、上扉31及び下扉32の内面に付着している水が洗浄槽2の底部に向かって流れ落ち、上扉31及び下扉32の内面に付着している水の量が軽減される。また合わせ部31a及び32aの隙間は広がり、吸気通路33が拡張され、乾燥工程にて吸気通路33から洗浄槽2の内部に取り込まれる筐体1の外の空気の量が増加する。 【0080】 合わせ部32aから前記開口部1aの下端までの間の上下方向の長さを、合わせ部31aから前記開口部1aの上端までの間の上下方向の長さよりも短くすることにより、前記合わせ部31a及び32aの隙間を前記洗浄槽2の内部に設けられているヒータ4の近傍に位置せしめ、前記合わせ部31a及び32aの隙間から前記洗浄槽2の内部に取り込まれる空気が確実に加熱されるようにし、加熱した空気を食器16に当てて食器の乾燥を促進することができる。 【0081】 またストッパ41が案内溝43に沿って摺動され下扉32及び化粧板部36の間に挟まれる構成とすることにより、乾燥工程にて上扉31及び下扉32の開扉を制限し、該上扉31及び下扉32を筐体1の外側に向けて傾斜させ、前記上扉31及び下扉32の内面に付着している水を洗浄槽2の底に向けて流し、上扉31及び下扉32を開けたときに飛散する水の量を軽減することができ、また合わせ部31a及び32aの隙間を広げ前記洗浄槽2の内部に取り込まれる空気の量を増加させ、食器16の乾燥を促進することができる。 【0082】 なお、ストッパ41はソレノイドを用いて移動させても良い。また筐体1の正面上部に収容室を設けても良い。また扉は1つで構成されていても良い。 【0083】 実施の形態3に係る食器洗い乾燥機の構成の内、実施の形態1又は2と対応する構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【0084】 (実施の形態4) 図8は実施の形態4に係る食器洗い乾燥機の乾燥工程における右側面から見た要部構成を示す模式図である。筐体1は正面に開口部1aを備え、前記筐体1の正面上側には板状の上扉51が、上下に回動して上側に開き下側に閉じるように支持されており、前記筐体1の正面下側には板状の下扉52が、上下に回動して下側に開き上側に閉じるように支持されている。上扉51及び下扉52は連結アームにより連結されており、上扉51及び下扉52が連動して動くことで前記開口部1aを開閉する。上扉51及び下扉52の合わせ部にはシール部材50が取り付けられている。筐体1の正面下部は化粧板部53となっており、化粧板部53の上面と下扉52の下面が対向する構成となっている。 【0085】 下扉52の下端部は対向部52aとなっており、化粧板部53の上端部は対向部53aとなっている。下扉52の下面には内面側の縁に沿って、下向きに適長突出している突条52bが下扉52と一体に設けられ、化粧板部53の上面には外面側の縁に沿って、上向きに適長突出している突条53bが化粧板部53と一体に設けられており、突条52b及び53bが内外方向に間隔を空けている。化粧板部53の上面であって、突条52bの先端に対向する位置に左右方向に長い溜水溝53cが設けられている。 【0086】 下扉52を閉じたときには、対向部52a及び53aはラビリンス構造を形成する。突条52bの先端は、対向部53aの突条53bが形成されていない部分に僅かな隙間を空けて接近して対向し、突条53bの先端は、対向部52aの突条52bが形成されていない部分に僅かな隙間を空けて接近して対向しており、対向部52a及び53aの間はクランク状の吸気通路54となる。 【0087】 洗浄工程及びすすぎ工程にて噴射ノズル11又は固定ノズル18からヒータ4にて加熱された水が噴射され、上扉51又は下扉52に水が付着する。付着した水は上扉51又は下扉52の内面を伝って下に流れて対向部52a及び53aに到達し、溜水溝53cに水が溜まる。突条52bの先端及び対向部53aは接近して対向しているので、突条52bの先端及び対向部53aの間には水膜Sが形成される。特に洗浄工程においては水に洗剤が溶け込んでいるので水膜Sが形成されやすい。水膜Sが形成されると洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気は吸気通路54を通流できず筐体1の外に排気されない。なお洗浄槽2の内部の水が対向部52a及び53aの間に掛かった場合でも、突条52b及び53bにより下扉52及び化粧板部53の外側に水は漏出しない。 【0088】 図8の矢印は対向部52a及び53aの隙間から筐体1の内部に取り込まれた空気の流れを示している。乾燥工程にて排気ファン20が駆動し、洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が排気ダクト19を通流して排気口21から排気されると、洗浄槽2の内部の気圧が負圧となり、筐体1の外の空気が水膜Sを押圧する。押圧により水膜Sが破られると、筐体1の外の空気が吸気通路54を通り洗浄槽2の内部に取り込まれ、取り込まれた空気はヒータ4で加熱されて食器16に当たる。食器16に当たった空気は洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気と共に排気ファン20に吸込まれ、排気ダクト19を通流して排気口21から筐体1の外に排気される。 【0089】 下扉52の下端部及び化粧板部53の上端部に隙間を隔てて互いに対向する対向部52a及び53aを設けることにより、乾燥工程にて排気ファン20により洗浄槽2の内部の気圧を負圧にして前記対向部52a及び53aの隙間から空気を吸気し、前記対向部52a及び53aの隙間から洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が漏出することを防いで、利用者が火傷することを防止することができる。また送風パイプを配設する必要がなくなり、筐体1の小型化を図ることができる。 【0090】 また対向部52a及び53aに、対向する他方の対向部に向けて突出させた突条52b及び53bを設けることにより、前記対向部52a及び53aをラビリンス構造にし、洗浄工程及びすすぎ工程にて前記対向部52a及び53aに洗浄槽2の内部の水が掛かった場合であっても、洗浄槽2の内部の水が下扉52及び化粧板部53の外に漏出することを防いでいるため、下扉52及び化粧板部53の外面が汚れることを防止することができる。 【0091】 また化粧板部53の上面に水を溜める溜水溝53cを設けることにより、溜水溝53cに水を溜めて前記対向部53a及び突条52bの間に水膜Sを形成し、洗浄工程及びすすぎ工程にて洗浄槽2の内部の空気及び水蒸気が前記対向部52a及び53aの間から漏出することを防いでいる。したがって洗浄工程及びすすぎ工程にて前記洗浄槽2の内部の温度が低下することを防ぎ、洗浄効果の低下を防止することができる。 【0092】 なお、対向部は上扉51の上端部及び筐体1の正面上部に設けても良く、上扉51及び下扉52の側端部並びに筐体1の正面側部に設けても良い。またシール部材50を取りつけずに上扉51及び下扉52の合わせ部をラビリンス構造としても良い。また扉は3つ以上から構成されていても良く、1つで構成されていても良い。 【0093】 実施の形態4に係る食器洗い乾燥機の構成の内、実施の形態1乃至3と対応する構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【図面の簡単な説明】 【0094】 【図1】実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の正面から見た要部構成を示す模式図である。 【図2】実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の洗浄工程又はすすぎ工程における右側面から見た要部構成を示す模式図である。 【図3】実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の図2に示す合わせ部付近の部分拡大図である。 【図4】実施の形態1に係る食器洗い乾燥機の乾燥工程における右側面から見た要部構成を示す模式図である。 【図5】実施の形態2に係る食器洗い乾燥機の洗浄工程又はすすぎ工程における要部構成を示す右側面から見た模式図である。 【図6】実施の形態3に係る食器洗い乾燥機の乾燥工程における右側面からみた要部構成を示す模式図である。 【図7】実施の形態3に係る食器洗い乾燥機の図6に示す下扉の筐体での支持部分を拡大して示す模式図である。 【図8】実施の形態4に係る食器洗い乾燥機の乾燥工程における右側面から見た要部構成を示す模式図である。 【符号の説明】 【0095】 1 筐体 2 洗浄槽 3 食器受具 4 ヒータ 11 噴射ノズル 18 固定ノズル 19 排気ダクト 20 排気ファン 21 排気口 31,51 上扉 31a,32a 合わせ部 31b,32b、52b、53b 突条 32c、53c 溜水溝 32d 導水溝 32,52 下扉 33,54 吸気通路 34 遮蔽突条 35 係合解除ボタン 36、53 化粧板部 41 ストッパ 42 収容室 43 案内溝 44 小判形孔 45 ハンドル 52a,53a 対向部 S 水膜
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078868 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 登夫
【識別番号】100114557 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 英仁
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| 【公開番号】 |
特開2008−29623(P2008−29623A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206836(P2006−206836) |
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