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【発明の名称】 帯電通風部材と電気掃除機
【発明者】 【氏名】加藤 康昭

【氏名】大塚 雅生

【氏名】友村 佳伸

【氏名】北谷 和也

【氏名】吉田 長司

【氏名】立岡 正雄

【氏名】大西 裕二

【氏名】二宮 光治

【要約】 【課題】簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる帯電通風部材とそれを備えた電気掃除機を提供する。

【構成】帯電通風部材100は、入口と出口が連通して通風路を形成し、送風機との接続により通風路に気流が通過する通風部材であって、通風部材は、塵埃を正に接触帯電する第1帯電部101と、塵埃を負に帯電する第2帯電部102とを有し、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部101もしくは第2帯電部102と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることを特徴とする帯電通風部材100であって、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101および第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口と出口が連通して通風路を形成し、送風機との接続により通風路に気流が通過する通風部材であって、
前記通風部材は、塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に帯電する第2帯電部とを有し、
塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が前記第1帯電部もしくは前記第2帯電部と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることを特徴とする帯電通風部材であって、
前記第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、前記第1帯電部および/または前記第2帯電部は、前記外枠と嵌合されて配置されている、帯電通風部材。
【請求項2】
前記外枠および/または前記第1と第2の帯電部は、前記外枠と前記第1と第2の帯電部とを嵌合するための嵌合部を有し、前記嵌合部は、気流の方向に沿って配置されている、請求項1に記載の帯電通風部材。
【請求項3】
前記外枠および/または前記第1と第2の帯電部は、前記外枠と前記第1と第2の帯電部とを嵌合するための嵌合部を有し、前記嵌合部は、外枠の周方向に沿って配置されている、請求項1または請求項2に記載の帯電通風部材。
【請求項4】
前記第1と第2の帯電部は、気流の流れに対して上流側の端部の外径が、前記外枠の内径よりも大きくなるように形成されている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の帯電通風部材。
【請求項5】
前記外枠は、前記第1帯電部または前記第2帯電部と一体に形成されている、請求項1に記載の帯電通風部材。
【請求項6】
電動送風機と、
吸込口から前記電動送風機に連通する通風路と、
集塵部とを有し、
前記電動送風機により発生した気流により塵埃を前記吸込口から吸引し、前記通風路を通る塵埃を前記集塵部に集塵する電気掃除機において、
前記通風路に塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部とを設け、
前記第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、前記第1帯電部および/または前記第2帯電部は、前記外枠と嵌合されて配置されており、
前記通風路を通過する行程で前記第1帯電部と前記第2帯電部とによって異なる極性に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させ、塵埃塊となった塵埃を前記集塵部にて集塵することを特徴とする、電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、内部を通過する粒子を接触帯電させて凝集する帯電通風部材と、電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電気掃除機においては、サイクロン方式とフィルター方式があり、いずれも塵埃を空気と同時に吸引し、掃除機本体の集塵部に集積させ、集積された塵埃をまとめて廃棄していた。
【0003】
しかし、粒径が10マイクロメートル以下の塵埃(以下細塵という)は、その質量の少なさから遠心力の作用を受けがたい。よって、塵埃をダストカップまで吸引して高速に旋回させ、遠心力により塵埃を分離するサイクロン方式では、数ミクロン程度の塵埃の場合は、塵埃の質量が軽いため空気流に分散された状態から遠心分離を行うことができないという問題があった。よく工夫された遠心分離を行っても、粒径が4マイクロメートル以下の細塵は捕集が困難であった。
【0004】
そこで、サイクロン方式の掃除機においては、さらに細塵を捕集するには、集塵装置の下流側にHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)等の別フィルターが必要であった。
【0005】
一方、通常の電気掃除機においても、紙パックや布製の集塵フィルターでは、フィルターの目を細かくして細塵を捕集することも可能であるが、フィルターの目を細かくすれば掃除機の風の吸引力が弱くなる。よって、大きいゴミを吸引することが困難になっていた。このような理由から、細塵を捕獲するためには集塵フィルターの下流側に、更に目の細かいフィルターを多重に設けるか、もしくは、HEPAフィルター等の高価な別のフィルターを設ける必要であった。
【0006】
このような集塵装置で捕集できなかった細塵を捕獲する電気掃除機の技術としては、特開平4−341228号公報(特許文献1)のように、電動送風機の下流側に設けられ、微細な塵やほこりなどを電気的に捕集する電気集塵装置を備えた電気掃除機が記載されている。
【0007】
また、特開2005−324094号公報(特許文献2)には、コロナ放電を利用して微粒子を帯電した後、電圧印加された導電性体で微粒子を捕集する粒子凝集器が記載されている。これは、その導電性体の表面において、捕集された微粒子が凝集していき、ある程度の大きさになると、気流によって凝集粒子群が導電性体から引き離されて排気されるという機構の粒子凝集器である。
【0008】
特許第2517877号(特許文献3)には、摩擦接触帯電により粒子を帯電することが記載されている。この公報には、微粒子を管との接触帯電により、一方に正の静電気を、他方に負の静電気をそれぞれ帯電させたのち、両者を混合し、電気的に結合させる微粒子複合体の製造方法が記載されている。
【0009】
なお、掃除機の分野では、従来から、個別の部品を組み合わせて通風路を作製する様々な方法がある。例えば、特開平8−173361号公報(特許文献4)に記載の電気掃除機においては、本体下部の接続管に、床ブラシ部の接続パイプを挿入して接続している。
【特許文献1】特開平4−341228号公報
【特許文献2】特開2005−324094号公報
【特許文献3】特許第2517877号公報
【特許文献4】特開平8−173361号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、細塵を集塵するために多重のフィルターを掃除機の通気路に設けると、吸引力が低下するので、大きいゴミや、質量の大きい塵埃を強力に吸引することが困難であった。
【0011】
特開2005−324094号公報(特許文献2)に記載の粒子凝集器では、粒子を帯電するためにコロナ放電を利用しているので、流路中に高電圧部を設けている。このような場合に、流路径に相当するような物体、特に糸状の物が本高電圧部に引っ掛ると電極ショートにより火災などが発生する危険性がある。
【0012】
また、特許第2517877号公報(特許文献3)に記載の微粒子複合体の製造方法では、2系統の管を用いて、一方の管を通る微粒子は正の静電気に、他方の管を通る微粒子は負の静電気に帯電させた後に、両者を合流している。
【0013】
このように2系統の流路を設けるには、1つの吸入口を途中で分岐するか、吸入口を2つにするかしなければならない。しかし、1つの吸入口を途中で分岐すると、分岐箇所での微粒子の堆積が発生し易くなる。これを、吸入口を2つにすることで回避すると、それぞれの吸入口間の距離を大きくしなければならず、占有面積が多くなってしまう上に構造も複雑になってしまう。
【0014】
そこで、この発明の目的は、簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる帯電通風部材とそれを備えた電気掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に従った帯電通風部材は、入口と出口が連通して通風路を形成し、送風機との接続により通風路に気流が通過する通風部材であって、通風部材は、塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に帯電する第2帯電部とを有し、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部もしくは第2帯電部と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることを特徴とする帯電通風部材であって、第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、第1帯電部および/または第2帯電部は、外枠と嵌合されて配置されている。
【0016】
塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部により、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部もしくは第2帯電部と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることができる。これにより正もしくは負に帯電した塵埃を静電気作用で相互に吸着させることにより、塵埃の塊(クラスタ)を形成させることができる。この塵埃塊を適度に成長させることで、塵埃塊の質量を増加させ、またクラスタの形状を大きくすることができる。
【0017】
さらに、第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、第1帯電部および/または第2帯電部は、外枠と嵌合されて配置されることにより、通風路に対する第1と第2の帯電部の配置を決定することができ、第1と第2の帯電部を正確な位置に、容易に嵌め込むことができる。また、外枠と帯電部を別の材質で形成することができるので、外枠と帯電部のそれぞれを、必要とされる機能に合わせて、適当な材質で形成することができる。
【0018】
このようにすることにより、簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる帯電通風部材を提供することができる。
【0019】
この発明に従った帯電通風部材においては、外枠および/または第1と第2の帯電部は、外枠と第1と第2の帯電部とを嵌合するための嵌合部を有し、嵌合部は、気流の方向に沿って配置されていることが好ましい。
【0020】
このようにすることにより、通風路の周方向に対する第1と第2の帯電部の配置を決定することができる。また、たとえば、第1と第2の帯電部を水平方向に対向するように配置することによって、帯電のバランスが良好になる。
【0021】
この発明に従った帯電通風部材においては、外枠および/または第1と第2の帯電部は、外枠と第1と第2の帯電部とを嵌合するための嵌合部を有し、嵌合部は、外枠の周方向に沿って配置されていることが好ましい。
【0022】
このようにすることにより、通風路の気流の方向に対する第1と第2の帯電部の配置を決定することができ、通風路内の風圧が高くなっても、または流体の種類によって、第1と第2の帯電部の配置が気流の方向に変動することがなくなる。
【0023】
この発明に従った帯電通風部材においては、第1と第2の帯電部は、気流の流れに対して上流側の端部の外径が、外枠の内径よりも大きくなるように形成されていることが好ましい。
【0024】
このようにすることにより、外枠と、第1と第2の帯電部との間にできる隙間を、気流に対して上流側でふさぐことができ、外枠と第1と第2の帯電部との間に塵埃がたまったり、圧力損失が増大したりすることを防ぐことができる。
【0025】
この発明に従った帯電通風部材においては、外枠は、第1帯電部または第2帯電部と一体に形成されていることが好ましい。
【0026】
このようにすることにより、帯電通風部材を構成する部品の数を抑え、帯電通風部材の組み立て作業の工程も少なくすることができ、組み立て作業の時間を短縮することができる。また、帯電通風部材の製造単価を抑えることができる。
【0027】
この発明に従った電気掃除機においては、電動送風機と、吸込口から電動送風機に連通する通風路と、集塵部とを有し、電動送風機により発生した気流により塵埃を吸込口から吸引し、通風路を通る塵埃を集塵部に集塵する電気掃除機において、通風路に塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部とを設け、第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、第1帯電部および/または第2帯電部は、外枠と嵌合されて配置されており、通風路を通過する行程で第1帯電部と第2帯電部とによって異なる極性に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させ、塵埃塊となった塵埃を集塵部にて集塵することを特徴とする。
【0028】
この発明の電気掃除機においては、集塵部の上流側に配置され、塵埃を正に接触帯電する第1帯電部と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部により、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部もしくは第2帯電部と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃を形成させることができる。これにより正もしくは負に帯電した塵埃を静電気作用で相互に吸着させることにより、塵埃の塊(クラスタ)を形成させることができる。この塵埃塊を適度に成長させることで、塵埃塊の質量を増加させ、またクラスタの形状を大きくすることができる。塵埃塊の質量が大きくなることでサイクロン掃除機においては遠心分離による捕集が可能となる。また、フィルター式の掃除機においては、フィルターの目よりも大きくできるので集塵することが可能となる。いずれの場合も、吸気において圧力損失が生じることがないので、電気掃除機本体の吸塵力(仕事率)が低下するという問題は解消される。
【0029】
さらに、第1と第2の帯電部の外側に配置される外枠を備え、第1帯電部および/または第2帯電部は、外枠と嵌合されて配置されることにより、通風路に対する第1と第2の帯電部の配置を決定することができ、第1と第2の帯電部を正確な位置に、容易に嵌め込むことができる。また、外枠と帯電部を別の材質で形成することができるので、外枠と帯電部のそれぞれを、必要とされる機能に合わせて、適当な材質で形成することができる。
【0030】
このようにして、仕事率が低下することがなく、簡単な構造で、細塵の捕集性能を向上させることが可能な、サイクロン集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
【0031】
また、仕事率が低下することがなく、簡単な構造で、細塵の捕集性能を向上させることが可能な、フィルター式集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、この発明によれば、簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる帯電通風部材とそれを備えた電気掃除機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1から図4は、この発明の実施形態にかかる帯電通風部材の帯電部によって塵埃が帯電されて凝集することを説明する図である。
【0035】
図1は、この発明の一つの実施の形態として、帯電通風部材の第1と第2の帯電部の構成を説明する図である。
【0036】
図1に示すように、第1帯電部10および第2帯電部11は、円筒管を軸方向に2分割したハーフパイプ形状をしている。第1帯電部10は材質が塵埃を正に帯電させる材質で構成されている。また、第2帯電部11の材質は塵埃を負に帯電させやすい材質で形成されている。このハーフパイプ形状は、帯電の性能、構成部分の機能により適宜変形した形状にすることが可能である。
【0037】
図2は、この発明の一つの実施の形態として、帯電通風部材の第1と第2の帯電部の組み立てを説明する図である。
【0038】
図2に示すように、図1に示す第1帯電部10と第2帯電部11を組み合わせると、図2に示される通風路12に組み合わせることができ、内部を気密に保って気流を流すことが可能となる。通風路12が形成された第1帯電部10と第2帯電部11の、一方の接合面13と他方の接合面14に垂直な面をA−A'断面とする。
【0039】
図3は、図2に示す通風路をA−A'線の方向から見た断面図である。
【0040】
図3は、細塵が本発明により帯電されるモデルを説明している。以下、図3に基づいて、塵埃の帯電状態を説明する。
【0041】
送風機との接続により通風路に気流が発生すると、塵埃として数ミクロン程度の細塵15A、細塵16A、細塵17Aが通風路12の入口18より出口19に向かって搬送される。細塵15Aが第1帯電部10の近くに搬送され、第1帯電部10に接触したとき、摩擦帯電作用により細塵15Aは、正に帯電させられる。また細塵17Aは、第2帯電部11の近くに搬送され、第2帯電部11に接触したとき、摩擦帯電作用により細塵17Aは、負に帯電させられる。このようにして正に帯電した細塵15Aは、負に帯電した細塵17Aと通風路12の中で混ざり合い、静電気力により相互に吸引されるので吸着し、塵埃塊19Aを形成する。通風路12と帯電部の形状を適宜長く設定することにより塵埃塊19Aは、第1帯電部10、第2帯電部11と再度接触することになり、更に帯電される。このようにして細塵15A、細塵17A、塵埃塊19Aは、帯電と吸着を繰り返すので、塵埃塊19Aは更にサイズが大きくなる。図3では、第1帯電部10もしくは第2帯電部11と細塵が一回の衝突で1回の吸着を行うように図示されているが、通風路12の長さと直径を適宜設定することで、複数回の接触を行わせることができる。また材質の選定を適宜行うことで、細塵15A、細塵17Aと第1帯電部10と第2帯電部11が接触するときの帯電量を選択し、設定することができる。
【0042】
図4は、本発明により塵埃塊が形成される他の場合のモデルを示す図である。
【0043】
図4に示すように、図3と同様にして第1帯電部10と第2帯電部11に接触した細塵15B、細塵17Bが、気流もしくは静電気の吸引作用により相互に吸着し、更に近傍を浮遊している帯電されていないもしくは空気により微量に帯電した細塵16Bと吸引することにより大きい塵埃塊(クラスタ)19Bが形成される。
【0044】
この発明の帯電通風部材は、以上に示した第1と第2の帯電部を備える。以下に、この発明の帯電通風部材を説明する。
【0045】
(第1実施形態)
図5は、この発明の第1実施形態として、帯電通風部材の全体を示す図である。
【0046】
図5に示すように、帯電通風部材100は、第1帯電部101と、第2帯電部102と、外枠103を備える。図5には、第2帯電部102が外枠103に嵌め込まれ、第1帯電部101がまだ外枠103に嵌め込まれていない状態を示す。塵埃として粒子110は、図中の矢印の方向に帯電通風部材100に流入する。
【0047】
第1帯電部101と第2帯電部102は、円筒管を軸方向に2分割したハーフパイプ形状をしている。外枠103は、第1帯電部101と第2帯電部102の2つのハーフパイプを合わせて形成される円筒管の外径よりも大きな内径の円筒管で形成されている。第1帯電部101は、ポリテトラフルオロエチレンやポリプロピレンで形成されており、粒子110を充分に正に接触帯電させることができる。第2帯電部102は、ポリアミドで形成されており、粒子110を充分に負に接触帯電させることができる。外枠103は、加工性などに優れたABS樹脂で形成されている。
【0048】
塵埃の接触帯電量を十分に確保するためには、粒子を充分に接触帯電させる材料を用いて帯電部を形成することが必要であるが、このような材料は、一般に、工業的な加工性や強度、光沢のよい材料であるとは限らない。そのため、接触帯電量を充分に確保しようとすれば加工性や強度が劣るなど、単一の材料を用いて帯電通風部材を作製する限りは一長一短の特性になってしまうという問題がある。しかし、本実施形態のように、部材によって必要とされる機能に合わせて用いる材料を決定し、複数部材を組み合わせて帯電通風部材100を形成することによって、光沢などの外観や強度もよい上に、塵埃も充分に帯電させることができる帯電通風部材100を作製することができる。
【0049】
気流の方向に沿って配置される嵌合部として、第1帯電部101には、ハーフパイプの軸方向に沿った端面に凹部101aが形成され、第2帯電部102には、ハーフパイプの軸方向に沿った端面に凹部102aが形成され、外枠103には、円筒管の軸方向に沿って、外枠103の内壁面の上部と下部に突起(凸部)103aが形成されている。
【0050】
第1帯電部101は、凹部101aを、外枠103の突起103aに嵌合させて外枠103内に挿入することにより、外枠103の内側に取り付けられる。また、第2帯電部102は、凹部102aを、外枠103の突起103aに嵌合させて外枠103内に挿入することにより、外枠103の内側に取り付けられる。このようにして、帯電通風部材100が組み立てられる。帯電通風部材100においては、第1帯電部101と第2帯電部102が水平方向に対向するように配置される。
【0051】
帯電通風部材100に平均帯電量が中性である粒子110が流入すると、粒子110の一部は第1帯電部101の内壁に衝突して正に帯電する。このとき、第1帯電部101の内壁は負に帯電する。また、粒子110の一部は、第2帯電部102の内壁に衝突して負に帯電する。このとき、第2帯電部102の内壁は正に帯電する。正に帯電した粒子と負に帯電した粒子は、両者の距離がある程度に近付くと、クーロン力の効果が顕著となって互いに引き付け合って凝集し、塊状(クラスタ化)粒子となる。
【0052】
帯電通風部材100においては、第1帯電部101と第2帯電部102が水平方向に対向するように配置されている。そのため、重力によって、鉛直方向の塵埃の分布にばらつきが生じても、塵埃の帯電のバランスが良好になる。
【0053】
このように、帯電通風部材100は、入口と出口が連通して通風路を形成し、送風機との接続により通風路に気流が通過する通風部材であって、通風部材は、塵埃を正に接触帯電する第1帯電部101と、塵埃を負に帯電する第2帯電部102とを有し、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部101もしくは第2帯電部102と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることを特徴とする帯電通風部材100であって、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101および第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されている。
【0054】
塵埃を正に接触帯電する第1帯電部101と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部102により、塵埃が気流によって通風路を搬送されるとき、塵埃が第1帯電部101もしくは第2帯電部102と接触して異なる極性に帯電され、正もしくは負に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることができる。これにより正もしくは負に帯電した塵埃を静電気作用で相互に吸着させることにより、塵埃の塊(クラスタ)を形成させることができる。この塵埃塊を適度に成長させることで、塵埃塊の質量を増加させ、またクラスタの形状を大きくすることができる。
【0055】
さらに、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101および第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されることにより、通風路に対する第1帯電部101と第2帯電部102の配置を決定することができ、第1帯電部101と第2帯電部102を正確な位置に、容易に嵌め込むことができる。また、外枠103と第1帯電部101と第2帯電部102を別の材質で形成することができるので、外枠103と第1帯電部101と第2帯電部102のそれぞれを、必要とされる機能に合わせて、適当な材質で形成することができる。
【0056】
このようにすることにより、簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる帯電通風部材100を提供することができる。
【0057】
また、帯電通風部材100においては、外枠103は、外枠103と第1帯電部101と第2帯電部102とを嵌合するための突起103aを有し、第1帯電部101は、外枠103と第1帯電部101とを嵌合するための凹部101aを有し、第2帯電部102は、外枠103と第2帯電部102とを嵌合するための凹部102aを有し、突起103a、凹部101a、凹部102aは、気流の方向に沿って配置されている。
【0058】
このようにすることにより、通風路の周方向に対する第1帯電部101と第2帯電部102の配置を決定することができる。また、第1帯電部101と第2帯電部102を水平方向に対向するように配置することによって、帯電のバランスが良好になる。
【0059】
なお、本実施形態においては、嵌合部として突起103aと凹部101a、凹部102aとを嵌合させることによって、通風路の周方向の帯電部の配置を決定しているが、通風路の断面を楕円形にすることによって帯電部の配置を決定してもよい。
【0060】
(第2実施形態)
図6は、この発明の第2実施形態として、帯電通風部材の全体を示す図である。
【0061】
図6に示すように、帯電通風部材200は、第1帯電部201と、第2帯電部202と、外枠203を備える。図6には、第2帯電部202が外枠203に嵌め込まれ、第1帯電部201がまだ外枠203に嵌め込まれていない状態を示す。図中の矢印は、気流の方向と、帯電部材を外枠203内に挿入する方向を示す。
【0062】
第1帯電部201と第2帯電部202は、円筒管を軸方向に2分割したハーフパイプ形状をしている。外枠203は、第1帯電部201と第2帯電部202の2つのハーフパイプを合わせて形成される円筒管の外径よりも大きな内径の円筒管で形成されている。第1帯電部201は、ポリテトラフルオロエチレンやポリプロピレンで形成されており、塵埃を充分に正に接触帯電させることができる。第2帯電部202は、ポリアミドで形成されており、塵埃を充分に負に接触帯電させることができる。外枠203は、加工性などに優れたABS樹脂で形成されている。
【0063】
外枠203の周方向に沿って配置される嵌合部として、第1帯電部201には、ハーフパイプの軸方向に垂直な端面に突起(凸部またはつば部)201aが形成され、第2帯電部202には、ハーフパイプの軸方向に垂直な端面に突起(凸部またはつば部)202aが形成されている。
【0064】
第1帯電部201は、外枠203内に挿入することにより、突起201aが外枠203の軸方向に垂直な端面203aに嵌合して、外枠203の内側に取り付けられる。また、第2帯電部202は、外枠203内に挿入することにより、突起202aが外枠203の軸方向に垂直な端面203aに嵌合して、外枠203の内側に取り付けられる。このようにして、帯電通風部材200が組み立てられる。第1帯電部201の突起201aと第2帯電部202の突起202aの境界には、密閉性と形状の保持を目的として、シリコンを主成分とするシール剤を塗布する。
【0065】
帯電通風部材200に平均帯電量が中性である塵埃が流入すると、塵埃の一部は第1帯電部201の内壁に衝突して正に帯電する。このとき、第1帯電部201の内壁は負に帯電する。また、塵埃の一部は、第2帯電部202の内壁に衝突して負に帯電する。このとき、第2帯電部202の内壁は正に帯電する。正に帯電した粒子と負に帯電した粒子は、両者の距離がある程度に近付くと、クーロン力の効果が顕著となって互いに引き付け合って凝集し、塊状(クラスタ化)粒子となる。
【0066】
このように、帯電通風部材200においては、第1帯電部201は、外枠203と第1帯電部201とを嵌合するための突起201aを有し、第2帯電部202は、外枠203と第2帯電部202とを嵌合するための突起202aを有し、突起201aと突起202aは、外枠203の周方向に沿って配置されている。
【0067】
このようにすることにより、通風路の気流の方向に対する第1帯電部201と第2帯電部202の配置を決定することができ、通風路内の風圧が高くなっても、または流体の種類によって、第1帯電部201と第2帯電部202の配置が気流の方向に変動することがなくなる。
【0068】
(第3実施形態)
図7は、この発明の第3実施形態として、帯電通風部材を組み込む流路を示す図である。
【0069】
図7に示すように、流路204には、第2実施形態の帯電通風部材200を挿入して固定する。図中の矢印は気流の流れる方向を示す。帯電通風部材200は、突起201aと突起202aが上流側に配置されるように、流路204に組み込む。流路204は、例えば、電気掃除機の延長管などである。図中の矢印は、気流の方向を示す。
【0070】
突起201aと突起202aは、第1帯電部201と第2帯電部202と、外枠203との間にできる隙間を、気流の上流側で覆っている。このような帯電通風部材200を、外枠203の外径よりも内径が大きい流路204に挿入して組み込んで、流路204に塵埃を含む気体を流通させると、帯電通風部材200の外枠203と帯電部との間に塵埃を含む気体が流れ込みにくくなる。
【0071】
このように、帯電通風部材200においては、第1帯電部201と第2帯電部202は、気流の流れに対して上流側の端部の外径が、外枠の内径よりも大きくなるように形成されている。
【0072】
このようにすることにより、外枠203と、第1帯電部201と第2帯電部202との間にできる隙間を、気流に対して上流側でふさぐことができ、外枠203と第1帯電部201と第2帯電部202との間に塵埃がたまったり、圧力損失が増大したりすることを防ぐことができる。
【0073】
(第4実施形態)
図8は、この発明の第4実施形態として、電気掃除機の接続管を示す図である。
【0074】
図8に示すように、帯電通風部材として電気掃除機の接続管300は、外枠として接続管本体301と、第2帯電部としてアタッチメント302とを備え、第1帯電部は、接続管本体301と一体に形成されている。接続管本体301には、嵌合部として凹部303が形成されている。アタッチメント302は、接続管本体301に挿入されて凹部303と嵌合して固定される。接続管本体301は、取っ手304を備える。図8には、アタッチメント302がまだ接続管本体301に嵌め込まれていない状態を示す。図中の矢印は、アタッチメント302を接続管本体301内に挿入する方向を示す。
【0075】
本実施形態においては、電気掃除機の接続管300の空気流通路の一部を、通風路に挿入できて交換可能なアタッチメント302とし、アタッチメント302を挿入することで気密通気路を形成する。このように接続管300を複数の部品として組み合わせることができる。アタッチメント302と接続管本体301の材質としては、塵埃を異なった極性に帯電させる部材に選定することにより、塵埃を含む気流を接続管300の内部を通過させることで細塵を塵埃塊にすることが可能となる。接続管本体301とアタッチメント302は、それぞれ、ひとつの材質で形成しても良く、また、帯電機能材料を混練することでひとつの部材によって正と負に帯電することも可能である。
【0076】
接続管300に平均帯電量が中性である塵埃が流入すると、塵埃の一部は接続管本体301の内壁に衝突して正に帯電する。このとき、接続管本体301の内壁は負に帯電する。また、塵埃の一部は、アタッチメント302の内壁に衝突して負に帯電する。このとき、アタッチメント302の内壁は正に帯電する。正に帯電した粒子と負に帯電した粒子は、両者の距離がある程度に近付くと、クーロン力の効果が顕著となって互いに引き付け合って凝集し、塊状(クラスタ化)粒子となる。
【0077】
第1帯電部と第2帯電部とを外枠にはめ込んで帯電通風部材を作製する場合、部品点数や組み立て工程が多くなったり、組み立ての作業時間が長くなるため、製造単価が上がってしまうことがある。そこで、本実施形態のように、一方の帯電部と外枠とを一体に形成することにより、このような問題を解消することができる。
【0078】
また、通風路を電気掃除機の吸引口、延長管、接続管、サクションホース等の複数の連結部分で構成し、連結し、部分交換できるようにしてもよい。
【0079】
このように、塵埃を2つの極性に帯電させる帯電部を電気掃除機の延長管や接続管部に設けることで、塵埃の帯電部が磨耗したり、塵埃で汚染されて帯電機能を喪失した場合は、簡単に帯電する機能を有する延長管部分や接続管の一部を交換することが可能となる。
【0080】
このように、接続管300においては、接続管本体301は、第1帯電部と一体に形成されている。
【0081】
このようにすることにより、接続管300を構成する部品の数を抑え、接続管300の組み立て作業の工程も少なくすることができ、組み立て作業の時間を短縮することができる。また、接続管300の製造単価を抑えることができる。
【0082】
(第5実施形態)
図9は、この発明の第5実施形態として、電気掃除機の延長管を示す図である。
【0083】
図9に示すように、延長管400は、第1帯電部401と、第2帯電部402とを備え、外枠は、第1帯電部401と一体に形成されている。延長管400の一部を分割して第1帯電部401と別部品の第2帯電部402として、これらを組み合わせることにより気密状態で通気できる延長管400を形成している。
【0084】
第1帯電部401と別部品の第2帯電部402の材質は、それぞれ、塵埃を正または負のいずれかに帯電させる材質で形成している。
【0085】
このように延長管400の一部を別部品で形成し、組み合わせることで塵埃を正、負に帯電させる通風路を形成することにより、細塵を塵埃塊にすることが可能となる。第1帯電部401と第2帯電部402は、帯電材質を変更しても良く、また帯電させるための部材を内壁に形成しても良い。また、通風路の内壁に帯電膜を形成することも可能である。帯電膜は、塗装、帯電機能材料の混練、組合せ材料の選定、等により適宜選定することが可能である。
【0086】
このように、延長管400においては、外枠は、第1帯電部401と一体に形成されている。
【0087】
このようにすることにより、延長管400を構成する部品の数を抑え、延長管400の組み立て作業の工程も少なくすることができ、組み立て作業の時間を短縮することができる。また、延長管400の製造単価を抑えることができる。
【0088】
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態として、電気掃除機の全体を示す図であり、図11は、電気掃除機の本体の構成の説明図である。
【0089】
図10と図11に示すように、吸引口501は、通風路として延長管502、取手を有する接続管503、折り曲げ自在のサクションホース504と順次連結され、連結部505を経由して掃除機本体506に接続されている。掃除機本体506には、電動送風機567、集塵部561、集塵ケース563、HEPAフィルター570、コードリール(図示せず)、電動送風機567の通電を制御する制御回路(図示せず)等が収容されている。電動送風機567が駆動すると、吸引口501から空気が吸引され、塵埃を含む空気が、延長管502、接続管503、サクションホース504を通り、掃除機本体506へと搬送される。掃除機本体506に吸引された塵埃は、集塵部561、電動送風機567、HEPAフィルター570を通り排気部571より排出される。このようにして吸引口501より吸引された塵埃の中でサイズの大きい塵埃は、集塵部561に集積される。また、塵埃が捕集され清浄になった空気は、電動送風機567を冷却するために電動機569内部を通過し、掃除機本体506の外に排気される構造となっている。また、掃除機本体506の側面には、回転自在に設けられ、掃除機本体506を床面508上にて移動自在に支持する車輪507が備えられている。
【0090】
延長管502の一部には、たとえば、この発明の第1実施形態の帯電通風部材100を備える。すなわち、延長管502に塵埃を正に接触帯電する第1帯電部101と、塵埃を負に帯電する第2帯電部102とを設け、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101と第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されている。
【0091】
電動送風機567が駆動すると、ファン568により、吸い込みの気流が発生し、サクションホース504、本体接続部505より掃除機本体506に塵埃を含む空気が流入し、接続部562、集塵フィルター564、接続部565、ファン568、電動機本体569、HEPAフィルター570、排気口571、に向けて送風が行われる。このとき、細塵、塵埃塊を含む空気は搬送される途中で気流が混合されながら搬送されるので、接触、吸引、吸着が行われ、本発明による塵埃塊が更に大きく成長する。
【0092】
大きく成長した塵埃塊は、集塵フィルター564の目の大きさより大きくなるので、集塵フィルター564に捕集される。帯電部を複数個所設けたり、細塵と帯電部の接触を多く出来るような構成を取れば、集塵塊は集塵フィルター564の目の大きさより大きくなるので、HEPAフィルター570は不要とすることができる。
【0093】
なお、ここで塵埃塊が集塵フィルター564の目の大きさよりも大きく成長されなかった場合は、フィルター564を通過することもある。このような場合は、HEPAフィルター570を設けて捕集してもよい。
【0094】
このように、電気掃除機が、電動送風機567と、吸込口501から電動送風機567に連通する延長管502と、集塵部561とを有し、電動送風機567により発生した気流により塵埃を吸込口501から吸引し、延長管502を通る塵埃を集塵部561に集塵する電気掃除機において、延長管502に塵埃を正に接触帯電する第1帯電部101と、塵埃を負に接触帯電する第2帯電部102とを設け、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101および第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されており、電気掃除機の延長管502内を通過する行程で第1帯電部101と第2帯電部102とによって異なる極性に帯電された塵埃に塵埃塊(クラスタ)を形成させることができる。
【0095】
この塵埃塊を適度に成長させることで、塵埃塊の質量を増加させ、クラスタを大きくすることができる。塵埃塊の質量を大きくすることで、例えば、サイクロン掃除機においては遠心分離による塵埃塊の捕集が可能となる。また、フィルター式の掃除機においては、フィルターの目よりも塵埃塊を大きくすることができるので、目の大きいフィルターによっても集塵することが可能となる。いずれの場合も、吸気において圧力損失が生じにくいので、電気掃除機本体の吸塵力(仕事率)が低下しにくくなる。
【0096】
さらに、第1帯電部101と第2帯電部102の外側に配置される外枠103を備え、第1帯電部101および第2帯電部102は、外枠103と嵌合されて配置されることにより、延長管502に対する第1帯電部101と第2帯電部102の配置を決定することができ、第1帯電部101と第2帯電部102を正確な位置に、容易に嵌め込むことができる。また、外枠103と第1帯電部101、第2帯電部102を別の材質で形成することができるので、外枠103と第1帯電部101、第2帯電部102のそれぞれを、必要とされる機能に合わせて、適当な材質で形成することができる。
【0097】
このようにして、仕事率が低下することがなく、簡単な構造で、細塵の捕集性能を向上させることが可能な、サイクロン集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
【0098】
また、仕事率が低下することがなく、簡単な構造で、細塵の捕集性能を向上させることが可能な、フィルター式集塵装置を備えた電気掃除機を提供することができる。
【0099】
以上のように、この発明によれば、簡単な構造で、吸込み流量を低下させることがなく、塵埃を帯電して凝集することができる電気掃除機を提供することができる。
【0100】
なお、塵埃を帯電させる第1帯電部、第2帯電部は、集塵部561よりも上流に配置されればよく、吸込口501、延長管502、接続管503など、掃除機本体506と吸込口501とを連結している通風路のいずれの位置に配置されてもよい。その場合、帯電通風部材の構造は、上述したように第1実施形態に限らず、第2実施形態〜第5実施形態のいずれの形態が採用されてもよい。
【0101】
以上に開示された実施の形態と実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態と実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】この発明の一つの実施の形態として、帯電通風部材の第1と第2の帯電部の構成を説明する図である。
【図2】この発明の一つの実施の形態として、帯電通風部材の第1と第2の帯電部の組み立てを説明する図である。
【図3】図2に示す通風路をA−A'線の方向から見た断面図である。
【図4】本発明により塵埃塊が形成される他の場合のモデルを示す図である。
【図5】この発明の第1実施形態として、帯電通風部材の全体を示す図である。
【図6】この発明の第2実施形態として、帯電通風部材の全体を示す図である。
【図7】この発明の第3実施形態として、帯電通風部材を組み込む流路を示す図である。
【図8】この発明の第4実施形態として、電気掃除機の接続管を示す図である。
【図9】この発明の第5実施形態として、電気掃除機の延長管を示す図である。
【図10】本発明の第6実施形態として、電気掃除機の全体を示す図である。
【図11】本発明の第6実施形態として、電気掃除機の本体の構成の説明図である。
【符号の説明】
【0103】
10:第1帯電部、11:第2帯電部、12:通風路、100:帯電通風部材、101:第1帯電部、101a:凹部、102:第2帯電部、102a:凹部、103:外枠、103a:突起、200:帯電通風部材、201:第1帯電部、201a:突起、202:第2帯電部、202a:突起、203:外枠、300:接続管、301:接続管本体、302:アタッチメント、303:凹部、400:延長管、401:第1帯電部、402:第2帯電部、501:吸込口、502:延長管、561:集塵部、567:電動送風機。

【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年11月16日(2006.11.16)
【代理人】 【識別番号】100099922
【弁理士】
【氏名又は名称】甲田 一幸


【公開番号】 特開2008−23314(P2008−23314A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−310466(P2006−310466)