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【発明の名称】 ブラインド清掃具
【発明者】 【氏名】渡辺 豪喜

【要約】 【課題】ブラインド専用の清掃具において、清掃体を羽根板上にスライドさせて埃等を集めた後に、集めた埃を適切に回収できるようにすることを課題とする。

【構成】ブラインド清掃具Xにおいて、ブラインドの羽根板の上面又は下面に当接し羽根板の長手方向に沿って移動することでブラインド表面を拭き取る部材30,40であって、移動方向に向って羽根板から離れる傾斜部を有し、当該傾斜部を羽根板表面に向って閉じることができる拭取部材を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラインドの羽根板の上面又は下面に当接し羽根板の長手方向に沿って移動することでゴミを拭き取る部材であって、移動方向に向って羽根板から離れる傾斜部を有し、当該傾斜部を羽根板表面に向って閉じることができる拭取部材を有する
ブラインド清掃具。
【請求項2】
前記拭取り部材に、前記移動方向に関して、前記拭取部材の前記傾斜部の逆側に前記羽根板表面の幅方向に渡って表面に当接する防水性の材料からなる側方堰き止め部材が設けられる
請求項1に記載のブラインド清掃具。
【請求項3】
前記拭取部材は、ブラインドの羽根板の長手方向に対して垂直かつブラインドの羽根板面にほぼ平行な回動軸を回動することで、前記傾斜部を前記羽根板の長手方向に沿う両方向に形成でき、前記両方向に形成される傾斜面のそれぞれを羽根板面に向って閉じることができる
請求項1又は2に記載のブラインド清掃具。
【請求項4】
前記拭取部材は、前記羽根板の表面に平行かつ長手方向に垂直な方向に沿って形成されるものであって、当該方向の一方側に他方側に移動することで前記羽根板の表面に前記拭取部材以上の幅をもって当接する防水性の材料からなる前方堰き止め部材が設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載のブラインド清掃具。
【請求項5】
前記拭取部材が、ブラインドの羽根板を狭持するように羽根板の上面および下面の両方に設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載のブラインド清掃具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はブラインドを清掃するための器具に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラインドは、複数の羽根板が並列に配されているために、清掃に際しては狭い隙間で作業するする必要があり雑巾などの通常の清掃用具では作業効率が悪い。このような問題に鑑みて、下記特許文献1、2にブラインド専用の清掃具として、ブラインドの羽根板の隙間に入る程度のスポンジ等の清掃体によりブラインドの羽根板を狭持しながら羽根板の長手方向にスライドさせることで清掃するものが示されている。
【特許文献1】特開平9−131283号公報
【特許文献2】実開昭52−163959号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ブラインドの羽根板の汚れは、主に表面に堆積する埃や汚れであり、上記特許文献1、2に記載の発明のように、清掃体で狭持して長手方向にスライドさせると埃等は清掃体の進行方向側に集められることとなるが、この集められた埃は清掃体の側面側に溜まるだけで、清掃体をブラインドの手前側に引き抜いても、溜まった埃等は残ってしまうこととなる。
本発明は、このような問題に鑑みて、ブラインド専用の清掃具において、清掃体を羽根板上にスライドさせて埃等を集めた後に、集めた埃を適切に回収できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、ブラインドの羽根板の上面又は下面に当接し羽根板の長手方向に沿って移動することでブラインド表面を拭き取る部材であって、移動方向に向って羽根板から離れる傾斜部を有し、当該傾斜部を羽根板表面に向って閉じることができる拭取部材を有するブラインド清掃具である。
請求項2に記載の発明は、前記ブラインド清掃具において、前記拭取部材に、前記移動方向に関して、前記拭取部材の前記傾斜部の逆側に前記羽根板表面の幅方向に渡って表面に当接する防水性の材料からなる側方堰き止め部材が設けられるものである。
請求項3に記載の発明は、前記ブラインド清掃具において、前記拭取部材が、ブラインドの羽根板の長手方向に対して垂直かつブラインドの羽根板面にほぼ平行な回動軸により回動することで、前記傾斜部を前記羽根板の長手方向に沿う両方向に形成でき、前記両方向に形成される傾斜面のそれぞれを羽根板面に向って閉じることができるものである。なお、羽根板に平行とは、羽根板の両側縁を含む平面に平行であることを意味するものとする。
請求項4に記載の発明は、前記ブラインド清掃具において、前記拭取部材は、前記羽根板の表面に平行かつ長手方向に垂直な方向に沿って形成されるものであって、当該方向の一方側に他方側に移動することで前記羽根板の表面に前記拭取部材以上の幅をもって当接する防水性の材料からなる前方堰き止め部材が設けられるものである。
請求項5に記載の発明は、前記ブラインド清掃具において、前記拭取部材が、ブラインドの羽根板を狭持するように羽根板の上面および下面の両方に設けられるものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の発明は、拭取部材がブラインドの羽根板表面を拭取ると埃や汚れが傾斜部とブラインド表面との間に堆積する。その後、傾斜部を羽根板表面に向って閉じることで、堆積した埃等がブラインド表面と傾斜部との間に挟み込まれるので、このまま、拭取部材を羽根板面に当接させながら取り去ることで埃等を回収することができる。
請求項2に記載の発明は、防水性の側方堰き止め部材が設けられることで、洗浄液などの水分が羽根板表面にあっても、堰き止め部材により拭取り方向に押し出して拭取ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記傾斜部が羽根板の長手方向に沿った両方向に形成できるので、羽根板をいずれの方向にも拭取ることができる。
請求項4に記載の発明は、拭取部材を羽根板から長手方向に垂直な方向に抜き取る際に、拭取部材と羽根板との狭持からもれた埃や水分等を前方堰き止め部材により取り去ることができる。
請求項5に記載の発明は、上下両面に拭取部材が形成されることで羽根板の両面を同時に清掃することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係るブラインド清掃具Xを示し、図2に図1のA−A断面図を、図3に図1のB−B断面図を示す。ブラインド清掃具Xは、上フレーム10、下フレーム20、上部拭取部材30、下部拭取部材40、前方堰き止め部材50とから構成される。
上フレーム10は下方が開放された扁平な箱状体であって、後部に斜め下方に延びる中空の箱状体からなるレバー11が連結している。また、上フレーム10の上面には後方が回動自在に固定され、かつ、ほぼ垂直状態と水平状態で固定できる長方形の板体からなる上部ガード12が設けられている。さらに、上フレーム10の内部下面には、上部拭取部材30を軸支する回動軸を保持する板状の張り出し部15、16が設けられている。
下フレーム20は上方が開放された扁平な箱状体であって、後部に前記レバー11より大きな角度で斜め下方に延びる中空の箱状体からなる持ち手21が連結している。また、下フレーム20の下面には後方が回動自在に固定され、かつ、ほぼ垂直状態と水平状態で固定できる長方形の板体からなる下部ガード22が設けられている。さらに、下フレーム20の内部上面には、下部拭取部材40を軸支する回動軸を保持する板状の張り出し部25、26が設けられている。
【0007】
上フレーム10と下フレーム20とは、持ち手21の先端側上部とレバー11の先端側下部において回転軸13により回動自在に固定されている。また、回転軸13にはねじりバネ14が設けられており、これが持ち手21とレバー11とを離す方向、即ち、上フレーム10の扁平な箱状体部分と下フレーム20の扁平な箱状態部分とを近づけるように付勢している。このねじりバネ14の付勢と、後述する上部拭取部材30と下部拭取部材40とのかみ合わせ及び後述する前方堰き止め部材50によって、上フレーム10と下フレーム20とはほぼ水平な状態に保持される。そして、レバー11を持ち手21に近づけると、上フレーム10の扁平な箱状体部分と下フレーム20の扁平な箱状態部分とは、互いに前方に向って離れるように開くこととなる。
【0008】
上部拭取部材30は、下面が開放した扁平な箱状体からなる上台座部32と、上台座部32から下垂するように固定されるゴム板部31とから構成される。ゴム板部31は、複数のゴム板を互いの表面と裏面が接触するように左右に配列したものであり、真ん中のゴム板から左右に長さが短くなるように形成することで、正面から見て下に向う左右対称な凸状となる。また、各ゴム板の先端部は側面から見ると、ブラインドの羽根板のカーブに沿うようなカーブが形成されている。ゴム板部31を構成するゴム板のうち、両側部に設けられるものは、上部側方堰き止め部材31aを構成する。また、上台座部32の後端には円形の歯車の上半分を取り去った半円状の上歯車33が固定されている。そして、この上歯車33を含む上台座部32は、上フレーム10の内部下面に形成される張り出し部15、16間に固定される回動軸34により、回動自在に保持される。なお、上台座部32は、上フレーム10内で回動できる程度の大きさ及び形状を有するものとする。そして、前記上歯車33の上部には、レバープレート35が固定されており、このレバープレート35が上フレームの上部に形成される孔から表出することで、外部から上歯車32を回動させることができる。即ち、上歯車32と一体に形成されている上部拭取部材30全体を外部からの操作により回動させることができる。
【0009】
下部拭取部材40は上面が開放した扁平な箱状体からなる下台座部42と、下台座部42の上方に固定されるスポンジ部41とスポンジ部41の両側面にスポンジ部41を挟むように設けられる下部側方堰き止め部材45から構成される。スポンジ部41と下部側方堰き止め部材45は全体として正面から見て上に向う左右対称な凸状であり、側面から見るとブラインドの羽根板のカーブに沿うようなカーブが形成されている。スポンジ部41は、発泡合成樹脂からなるスポンジにより形成され、下部側方堰き止め部材45はゴム板により形成される。下台座部32の後端には前記上歯車33に噛み合う、上歯車33と上下対称な形状を有する下歯車43が固定されている。そして、この下歯車43を含む下台座部42は、下フレーム20の内部上面に形成される張り出し部25、26間に固定される回動軸44により、回動自在に保持される。なお、下台座部32は、下フレーム20内で回動できる大きさ及び形状を有するものとする。下歯車43と上歯車33が噛み合うことで、上歯車33と一体に形成されるレバープレート35を操作して上歯車32を回動させると、これに噛み合う下歯車43も回動することとなり、上部拭取部材30と共に下拭取部材40も外部からの操作により回動させることができる。
【0010】
前方堰き止め部材50は、上部前方堰き止め部材51と、下部前方堰き止め部材52とから構成される。上部前方堰き止め部材51は、ゴムにより形成されるU字状の板状部材であって、上フレーム10の内側先端に下垂するように固定されている。下部前方堰き止め部材52も、やはり、ゴムにより形成されるU字状の板状部材であって、下フレーム20の内側先端に上方に向って固定されている。上部前方堰き止め部材51と下部前方堰き止め部材52とは先端が互いに接触するようになっており、この状態において、上フレーム10と下フレーム20の箱状体部分はほぼ水平に保持される。
【0011】
次に、以上のような構造を有するブラインド清掃具Xの使用方法について説明する。まず、使用者は、霧吹きなどでブラインドの羽根板に洗浄液をかけ、次に、ブラインド清掃具Xのレバー11を持ち手21側に押して、上フレーム10と下フレーム20とを開き、この状態で一枚の羽根板の端を挟む。なお、必要に応じて上部ガード12及び下部ガード22を立てて垂直状態とする。これにより、作業者の手がブラインドの羽根板で怪我をすることを防ぐことができる。
図4(a)に羽根板Bを挟んだ状態を表す横断面図を示す。この状態から、レバープレート35を操作して、上歯車33とこれに連動する下歯車43を回動させ上部拭取部材30および下部拭取部材40を拭取る方向に向って羽根板Bから離れるように傾斜させる。図4(b)に上部拭取部材30および下部拭取部材40を傾けた状態を表す横断面図を示す。この状態において、上部拭取部材30および下部拭取部材40のいずれにも拭取る方向に向って羽根板Bから離れる傾斜部が形成されている。また、上部拭取り部材30のゴム板部31の前記傾斜部とは反対側に位置する上部側方堰き止め部材31aを構成するゴム板の先端面はほぼブラインドの羽根板表面の幅方向に渡って当接するように形成されている。同様に、下部拭取部材40の前記傾斜部とは反対側に位置する下部側方堰き止め部材45を構成するゴム板の先端面もほぼブラインドの羽根板表面の幅方向に渡って当接するように形成されている。
【0012】
この状態で、羽根板Bの長手方向にブラインド清掃具Xをスライドさせていくと、羽根板表面の埃や汚れが、上部拭取部材30のゴム板部31および下部拭取部材40のスポンジ部41によって拭取られていく。また、上部側方堰き止め部材31a及び下部側方堰き止め部材45によって、羽根板B表面は幅方向に堰き止められるので、洗浄液等の水分もこれらの上部側方堰き止め部材31a及び下部側方堰き止め部材45によってすべて拭取られる。ブラインド清掃具Xを羽根板Bのほぼ端部にまでスライドさせたら、レバープレート35を操作して、上部拭取部30及び下部拭取部材40を回動させてもとの位置に戻す。これにより、上部拭取部材30及び下部拭取部40は、やや拭取り方向に進行し上下に形成された傾斜部は羽根板に向って閉じ、集めた埃や汚れを挟み込むこととなる。そして、上フレーム10および下フレーム20を閉じたままブラインド清掃具Xを手前に引き抜く。これにより、上部拭取部材30及び下部拭取部材40に挟まれた埃や汚れも移動し、さらに、前方堰き止め部材50が、羽根板50に当接しながら羽根板B表面の埃や汚れ及び洗浄液を拭取っていくことになる。以上のような動作によって、羽根板の埃等と洗浄液をほぼ拭取ることができる。なお、拭取った埃等と洗浄液は、下フレーム内に溜まることとなるが、これは、適宜洗浄すればよい。また、ここでは、一方向にスライドさせて羽根板を拭取る場合を示したが、上部拭取部材30及び下部拭取部材40を逆方向に傾斜させれば羽根板を逆方向にも同様に拭取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態に係るブラインド清掃具を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】(a)はブラインド清掃具により羽根板を狭持した状態を示す横断面図であり、(b)はさらに、拭取部材を傾斜させた状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
【0014】
X ブラインド清掃具
10 上フレーム
20 下フレーム
30 上部拭取部材
31a 上部側方堰き止め部材
40 下部拭取部材
45 下部側方堰き止め部材
50 前方堰き止め部材
【出願人】 【識別番号】506255005
【氏名又は名称】渡辺 豪喜
【出願日】 平成18年7月25日(2006.7.25)
【代理人】 【識別番号】100107711
【弁理士】
【氏名又は名称】磯兼 智生


【公開番号】 特開2008−23208(P2008−23208A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−201479(P2006−201479)