| 【発明の名称】 |
フィルターユニット及びそのフィルターユニットを用いた電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩佐 徹
【氏名】北村 秀典
【氏名】三谷 知已
【氏名】伊藤 幸一
【氏名】奥島 雅史
【氏名】栗原 裕明
|
| 【要約】 |
【課題】フィルター濾材の強度を保持し、除塵の効果が高いフィルターユニットを提供する。
【構成】山折状に折られたフィルター濾材21と、前記フィルター濾材21を固定する枠20aと、前記フィルター濾材21を補強する為にフィルター濾材21の山間に設けた補強リブ20bとを備え、前記補強リブ20bは、切り欠き部22を有する構成とする。また、補強リブ20bをガイドとしてスライドする除塵手段を設けた構成としたため、フィルター濾材21に付着した塵埃の除去が容易に可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 山折状に折られたフィルター濾材と、前記フィルター濾材を固定する枠と、前記フィルター濾材を補強する為にフィルター濾材の山間に設けた補強リブとを備え、前記補強リブは、切り欠き部を有する構成としたフィルターユニット。 【請求項2】 補強リブは、フィルター濾材の山折高さよりも突出した突出部を有する請求項1に記載のフィルターユニット。 【請求項3】 補強リブをフィルター濾材の折り目と略直交に一列に構成し、突出部をガイドにしてスライド可能に設けた除塵手段を有し、前記除塵手段はスライドすることにより、前記フィルター濾材の山部に振動を与えることで、フィルター濾材に付着した塵埃を除去することを特徴とする請求項2に記載のフィルターユニット。 【請求項4】 切り欠き部は、補強リブの端面まで同じ幅とした請求項3に記載のフィルターユニット。 【請求項5】 切り欠き部は、補強リブの端面に向かって広くなる構成とした請求項3に記載のフィルターユニット。 【請求項6】 請求項1〜5記載のフィルターユニットを搭載した電気掃除機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電気掃除機などに用いる塵を濾過して分離するためフィルターに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のフィルターユニットは補強の為にリブを設けている(例えば、特許文献1参照)。また、コードリール連動した除塵装置を搭載したものもある(例えば、特許文献2参照)。 【0003】 図10は、特許文献1に記載された従来のフィルターユニットを示すものである。図10に示すように、フィルターユニットは、プリーツ状のフィルター濾材101と、フィルター濾材を接着する外枠102と、フィルター濾材101を補強するリブ103から構成されている。そして、下流側をたたくことで除塵を行っていた。また、特許文献2には、除塵手段を用いてフィルター内部に入った塵埃を落とす方法が提案されている。 【特許文献1】特開2005−279503号公報 【特許文献2】特許第3490081号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、前記従来の構成では、フィルター濾材101を補強するリブ103によりプリーツ状のフィルター濾材101の動きが規制され、除塵する際には、その効果が不十分であるという課題を有していた。 【0005】 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、フィルター濾材の強度を保持し、除塵の効果が高いフィルターユニットを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記従来の課題を解決する為に、本発明のフィルターユニットは、山折状に折られたフィルター濾材と、前記フィルター濾材を固定する枠と、前記フィルター濾材を補強する為にフィルター濾材の山間に設けた補強リブとを備え、前記補強リブは、切り欠き部を有する構成としたものである。 【0007】 これによって、補強リブによるフィルター濾材の動きの規制が少なくなり、またフィルター濾材の除塵を行う際には、補強リブによりフィルター濾材形状の復元力が大きくなることで、除塵の効果を高めることとなる。さらに、補強リブによりフィルターユニットの強度は保持されたままである。 【0008】 また、本発明のフィルターユニットは補強リブをガイドとしてスライドする除塵手段を設けた構成としたものである。 【0009】 これによって、除塵手段をスライドさせるガイドを別に設ける必要がなく、また駆動レール上で除塵手段を動作することができるので、フィルター濾材に付着した塵埃の除去が容易に可能となる。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、フィルターユニットの強度を保持しつつ、塵埃捕捉手段であるフィルターユニットのメンテナンスが容易にできる電気掃除機を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 第1の発明は、山折状に折られたフィルター濾材と、前記フィルター濾材を固定する枠と、前記フィルター濾材を補強する為にフィルター濾材の山間に設けた補強リブとを備え、前記補強リブは、切り欠き部を有する構成としたフィルターユニットとすることにより、フィルター濾材の強度を保持しつつ、フィルターの除塵性能を高めることができる。 【0012】 第2の発明は、特に第1の発明の補強リブは、フィルター濾材の山折高さよりも突出した突出部を有することにより、補強リブ同士が隣接することでフィルター濾材の強度を高めつつ、フィルターの除塵性能を高めることができる。 【0013】 第3の発明は、特に第2の発明の補強リブをフィルター濾材の折り目と略直交に一列に構成し、突出部をガイドにしてスライド可能に設けた除塵手段を有し、前記除塵手段はスライドすることにより、前記フィルター濾材の山部に振動を与えることで、フィルター濾材に付着した塵埃を除去することを特徴とするもので、フィルターの除塵ユニット構成を複雑にすることなく、容易にフィルター濾材を除塵することができる。 【0014】 第4の発明は、特に第3の発明のフィルターユニットの切り欠き部を、補強リブの切り欠き部の端面に向かって広くなる構成することにより、フィルターユニットの加工が容易であり、除塵性能を向上し、容易にフィルター濾材を除塵することができる。 【0015】 第5の発明は、特に第3の発明のフィルターユニットの切り欠き部を、補強リブの端面に向かって広くなる構成することにより、フィルター濾材の変軽量を大きくすることができ、除塵性能を向上し、容易にフィルター濾材を除塵することができる。 【0016】 第6の発明は、特に第1から第5の発明のいずれかの1つの発明のフィルターユニットを有する電気掃除機で、より確実に塵埃を除去されたフィルター体を取り付けた状態での運転を行うことが可能となるため、電気掃除機の集塵性能を高めることができる。 【0017】 以下実施の形態について説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 【0018】 (実施の形態1) 図1は本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の全体図を示すものである。 【0019】 図1において、電動送風機12を内蔵した掃除機本体11の吸引口15と電動送風機12の吸気口12aの間には集塵室14が設けられている。吸引口15にはホース(図示せず)、延長管(図示せず)が接続され、延長管の先端に床面13の塵埃を吸引清掃する吸口(図示せず)が接続されている。集塵室14の下流側には粗い塵埃を分離するためのメッシュフィルター19、更に下流には細かい塵埃を分離するプリーツ状のフィルターユニット20が設けられている。電動送風機12は防娠ゴム23で支持される。吸引された吸気は矢印Aで示すように電動送風機12の排気口12bを通過し、掃除機本体11の排気口11aから排出される。集塵室14は図2に示すように、掃除機本体11から着脱自在であり、フィルターユニット20も着脱自在に構成されている。底部には開閉蓋14aを有し、把手14b付近に設けられた開閉ボタンを押すことにより、開閉蓋14aが開き集塵室14内部の塵埃を取り出すことができる。 【0020】 図3はフィルターユニット20を示す。図3(a)は上流側から見た図、図3(b)は底面、図3(c)は下流側から見た図、図3(d)は側面図を示す。外枠20aに山谷を有したプリーツ上に折ったフィルター濾材21を接着することにより構成されている。空気の流れを矢印Bで示す。図3(a)で谷部21aを細線で示し、図3(c)では山部21(b)を細線で示す。下流側にはフィルター濾材21を補強するリブ20bが設けられている。そして、補強リブ20bには、フィルター濾材の谷部に切り欠き切り欠き部22が設けられている。 【0021】 外枠20aの外枠上下端部20cは山形形状を有し上流側が開口部20dとなり、フィルターユニット20に捕集された、塵埃が外部に落下しやすい構造を有している。図4にフィルターユニット20を底部からみた図、図5に上流側からみた斜視図、図6に下流側から見た斜視図を示す。 【0022】 次に、動作について述べる。電動送風機12に通電し掃除機本体11を駆動すると吸口から塵埃が吸引されメッシュフィルター19で粗塵埃が分離され、フィルターユニット20に細塵が蓄積され圧損が大きくなり充分な吸引力が生じなかった時は、集塵室14を掃除機本体11から外し、開閉蓋14aを開き塵埃を取り出す。このときにフィルターユニット20、メッシュフィルター19に付着した塵埃はブラシなどで除去し、フィルターユニット20は谷部21aを下流側から左右方向に軽く弾くなどして、表面の塵埃を除去する。この際、フィルター濾材21は補強リブ20bにてプリーツ形状が規制されているが、切り欠き切り欠き部22を設けていることで、フィルター濾材21を左右方向へ弾いた場合の変形量が規制されることはなく、補強リブ20bを設けていながらその変形量は大きくなる。また、フィルター濾材21が左右方向に弾いた場合には、補強リブ20bが元の形状に戻ろうとする復元力がフィルター濾材21にも働き、左右方向に弾かれた場合の復元力も補強リブ20bを設けない場合と比較して大きなものとなる。これにより、切り欠き切り欠き部22を設けることで、フィルター濾材21への左右方向への加振力ならびに、復元力が大きくなることで除塵性能が大幅に改善される。 【0023】 (実施の形態2) 次に図7、8は本発明の第2の実施の形態における電気掃除機の集塵室14に除塵手段を設けた場合の構成を示すものである。 【0024】 図7に示すように、レバー体27はプリーツ状に形成されたフィルターユニット20の下流面側で、補強リブ20bと保持部材24にて摺動可能に保持された除塵手段であり、レバー体27には振動発生部25を有したものである。 【0025】 図8のように、フィルターユニット20に蓄積された細塵24はレバー体27を摺動させることで、レバー体27の振動発生部25によりフィルター濾材21に振動を与えフィルター濾材21に蓄積された細塵24を除去するものである。補強リブ20bを用いて除塵手段が駆動することで、摺動手段を用いてフィルターユニット20の除塵を行う場合には、フィルターユニット20近傍付近に除塵手段の為の摺動レール部を設ける必要がなく集塵室14の構成を複雑にする必要がない。 【0026】 また、通常状態ではフィルター濾材21は補強リブ20bにてプリーツ形状が規制されているが、フィルター濾材21を除塵する際には切り欠き部22の効果により、フィルター濾材21の変形量は切り欠き部22と比較して大きくなる、更にレバー体27は、補強リブ20bに切り欠き部22を設けることにより、フィルター濾材21の除塵のための変形が容易になるので、レバー体27は動作力の軽減となる。 【0027】 また、図9(a)にフィルターユニットにおける補強リブ20bの拡大図、(b)フィルターユニットにおける補強リブ20bの上部から見た拡大図を示す。補強リブ20bの除塵手段当接部にR付け部30を設けたことにより、レバー体27はスムーズに摺動操作ができ、またレバー体27の動作が速くなることで、フィルター濾材21への加振力が増加し、除塵性能が更に高まる。また、フィルターユニット20は人が触れるが、例え補強リブ20bに触れたとしても手を痛める恐れはない。 【産業上の利用可能性】 【0028】 以上のように本発明のフィルターユニットによれば、使用者がフィルターユニットに蓄積された塵埃を除去する動作をし易く、使用性を向上しているので、空気を媒体とし、塵埃を捕集する可能性がある機器の用途に適用することができ、特に家庭、業務用等の電気掃除機に有用である。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本発明の実施の形態1におけるフィルターユニットを用いた電気掃除機の一部断面図 【図2】同、集塵室の分解断面図 【図3】(a)同フィルターユニットの正面図(b)同、底面図(c)同、背面図(d)同、側面図(e)同、一部断面図 【図4】同、フィルター濾材の断面図 【図5】同、フィルターユニットの上流側からみた斜視図 【図6】同、下流側から見た斜視図 【図7】本発明の実施の形態2における集塵室の要部矢視図 【図8】同、集塵室の要部矢視図 【図9】(a)同、フィルターユニットの背面拡大図(b)同、フィルターユニットの断面拡大図 【図10】従来のフィルターユニットの斜視図 【符号の説明】 【0030】 20 フィルターユニット 20a 外枠(枠) 20b 補強リブ 20f 突出部 21 フィルター濾材 22 切り欠き部 25 振動発生部(除塵手段) 27 レバー体(除塵手段)
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年7月19日(2006.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
|
| 【公開番号】 |
特開2008−22933(P2008−22933A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−196364(P2006−196364) |
|