| 【発明の名称】 |
食器洗い乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂根 安昭
【氏名】福永 高弘
【氏名】井上 博喜
【氏名】平野 誠一
【氏名】古川 和志
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| 【要約】 |
【課題】乾燥工程では正イオン及び負イオンを発生させ、洗浄工程又はすすぎ工程ではオゾンを発生させることにより、安全かつ効率的に食器類を洗浄して乾燥させることができる食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。
【構成】洗浄槽内に供給された水を食器に噴射して洗浄し、温風により乾燥させる。正イオン及び負イオン、又はオゾンを発生する発生器を備えており、該発生器は、洗浄水で食器を洗浄する洗浄工程又は食器をすすぐすすぎ工程にてオゾンを発生し、食器を乾燥させる乾燥工程にて正イオン及び負イオンを発生する。発生器は、電圧を印加して放電させることによりオゾン、正イオン及び負イオンを発生するようにしてあり、オゾンを生成する場合の放電回数より、正イオン及び負イオンを生成する場合の放電回数の方が少ない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄槽内に供給された水を食器に噴射して洗浄し、温風により乾燥させる食器洗い乾燥機において、 正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生器を備え、 該発生器は、洗浄水で食器を洗浄する洗浄工程又は食器をすすぐすすぎ工程にてオゾンを発生し、食器を乾燥させる乾燥工程にて正イオン及び負イオンを発生するようにしてあることを特徴とする食器洗い乾燥機。 【請求項2】 前記発生器は、正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生部と、洗浄水を循環する送水ダクトへ正イオン及び負イオンを誘導するチューブとを備え、 前記発生部は、乾燥工程にて空気を洗浄槽内へ送り込む送風ダクトの内部に配設されており、 前記チューブは、一端が前記発生部直近に、他端が前記送水ダクトにそれぞれ開放されており、少なくとも一部が洗浄槽内の貯留可能最大水位よりも高い位置となるよう配設されていることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。 【請求項3】 前記発生器は、前記貯留可能最大水位よりも高い位置に配設されていることを特徴とする請求項2記載の食器洗い乾燥機。 【請求項4】 前記チューブは、前記他端に、発生する気泡を微細化する気泡微細化手段を配設してあることを特徴とする請求項2記載の食器洗い乾燥機。 【請求項5】 洗浄槽の上部背面から、該洗浄槽を収容するキャビネットの上面へと洗浄槽内の空気を排気する排気ダクトを備え、 該排気ダクトの底面は下向き勾配を有しており、該排気ダクト内に洗浄槽内の空気を吸引して外部へ圧送する送風手段を備えることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。 【請求項6】 食器を出し入れする扉の開放を検知する扉開放検知手段を備え、 洗浄工程又はすすぎ工程にて、前記発生器がオゾンを生成している場合に、前記扉開放検知手段が扉の開放を検知したときには、前記発生器を停止し、前記送風手段を所定時間作動させるようにしてあることを特徴とする請求項5記載の食器洗い乾燥機。 【請求項7】 前記排気ダクトは、内部に上面又は下面から突出するリブを備え、該リブをラビリンス構造となるよう配置してあることを特徴とする請求項5又は6記載の食器洗い乾燥機。 【請求項8】 前記排気ダクト内に、オゾン分解触媒又は活性炭で形成されたハニカム体を通風可能に備えることを特徴とする請求項5又は6記載の食器洗い乾燥機。 【請求項9】 前記発生器がオゾンを生成している場合、洗浄工程又はすすぎ工程が終了した後、所定時間、前記発生器を停止した状態で洗浄又はすすぎを実行するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。 【請求項10】 前記発生器がオゾンを生成している場合、洗浄工程又はすすぎ工程が終了する前の所定時間、前記発生器を停止するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。 【請求項11】 前記発生器は、電圧を印加して放電させることによりオゾン、正イオン及び負イオンを発生するようにしてあり、 オゾンを生成する場合の放電回数より、正イオン及び負イオンを生成する場合の放電回数の方が少なくなるようにしてあることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、正イオン、負イオン又はオゾンを発生する発生器を備え、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程にて、いずれを発生するか切り替えることが可能な食器洗い乾燥機に関する。 【背景技術】 【0002】 図1は従来の食器洗い乾燥機の構成を模式的に示す側断面図である。図1に示すように従来の食器洗い乾燥機では、洗浄槽2の中に食器篭5、6に食器類7が収容される。 【0003】 食器類7を洗浄する場合、洗剤を投入した後に扉を閉止し、ユーザがスタートボタンを押すことにより洗浄が開始される。まず、図示しない給水弁が開放され、洗浄槽2の中に水道水が給水され、ヒータ4が浸漬する水位まで貯留される。 【0004】 図示しない水位センサが所定の水位を検知した後、以後の一連の動作を自動的に遂行していく。所定の水位に到達した時点で給水を停止し、同時にモータ15が回転を開始して、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13のインペラ14が回転する。 【0005】 洗浄ポンプ13のインペラ14の回転により、洗浄槽2の底部に貯留された洗浄水は、洗浄ポンプ給水口12から洗浄ポンプ13内へ吸込まれる。そして、吐出ホース16から回転ノズル17へと供給され、ノズル開口部から上部に設置された食器類7へ噴射されて、循環する。必要に応じてヒータ8への通電が行われ、給水が加熱される。このように、回転ノズル11から噴射される洗浄水の機械力と、熱と、洗剤の作用とにより、汚れが食器から分離、溶解、分解して食器が洗浄される。 【0006】 以後、同様に給排水及び回転ノズル17からの洗浄水の噴射、循環を繰り返して、すすぎ工程を実行し、温水による最終すすぎ工程が終了した状態で、送風ファンモータ21を起動し、送風ファン20を用いた乾燥工程を開始する。送風ファン20により、乾燥用空気は底板吸気口18から吸気され、送風ダクト入口19から送風ダクト22を通り送風ダクト出口23から洗浄槽2内へ送り込まれる。必要に応じて、ヒータ8で加熱されて温風とされる。食器類7及び洗浄槽2内部を乾燥させて水分を含んだ空気は、上側の扉4の内側に開口した排気口入口24からラビリンス構造の通路を通って排気口出口25から排気される。 【0007】 従来の食器洗い乾燥機は、例えばでんぷん汚れ、たんぱく質汚れ等を洗浄することは困難であったことから、最近では、オゾンのでんぷん分解作用を利用した食器洗い乾燥機が多々開発されている。例えば特許文献1では、除菌を目的としてエジェクタによりオゾンを洗浄水に混入させる食器洗浄機が開示されている。 【0008】 しかし、特許文献1のように単に洗浄水にオゾンを混入させるだけでは、洗浄水が加熱されることが無く、でんぷん汚れ等に対する洗浄効果は得られない。また、洗剤を使用する場合であって洗剤の使用量が規定されている量よりも少ないとき、あるいは特に洗剤を使用しない場合には、汚れ自体の臭気が洗浄槽内に広がることにより、臭気が食器に付着するという問題点があった。さらに、洗浄工程又はすすぎ工程において除菌できた場合であっても、乾燥工程にて外部から洗浄槽内に空気を取り込むことにより、空気中の浮遊菌、かび菌等が洗浄槽内に取り込まれる。したがって、衛生上好ましくないという問題点も残されていた。 【0009】 そこで、例えば特許文献2では、乾燥工程で外部から取り込んだ外気にオゾンを混入させることにより、洗浄槽内の浮遊菌、かび菌等を排除する食器洗い乾燥機が開示されている。また、特許文献3では、乾燥工程にて正イオン及び負イオンを発生させることにより、空気中に浮遊している浮遊菌を除菌する食器洗い乾燥機が開示されている。 【特許文献1】特開平2−77223号公報 【特許文献2】特開平3−289924号公報 【特許文献3】特開2004−351012号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 しかし、上述した従来の食器洗い乾燥機では、乾燥工程で外部から取り込んだ外気にオゾンを混入させているが、気体オゾンを用いることによりオゾン自体の臭気及び人体への安全性が問題となる。 【0011】 また、特許文献2には乾燥工程において正イオン及び負イオンを発生させることにより、空気中に浮遊している浮遊菌を除菌しているが、結局臭気成分を分解することはできず、洗浄槽内面あるいは洗浄槽内の食器類に付着した菌を除菌することはできないという問題点があった。 【0012】 本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、正イオン、負イオン、又はオゾンの発生を切り替えることにより、安全かつ効率的に食器類を洗浄して乾燥させることができる食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0013】 上記目的を達成するために本発明に係る食器洗い乾燥機は、洗浄槽内に供給された水を食器に噴射して洗浄し、温風により乾燥させる食器洗い乾燥機において、正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生器を備え、該発生器は、洗浄水で食器を洗浄する洗浄工程又は食器をすすぐすすぎ工程にてオゾンを発生し、食器を乾燥させる乾燥工程にて正イオン及び負イオンを発生するようにしてあることを特徴とする。 【0014】 本発明では、正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生器を備えており、洗浄水で食器を洗浄する洗浄工程又は食器のすすぎ工程では主としてオゾンを発生し、食器を乾燥させる乾燥工程では主として正イオン及び負イオンを発生する。したがって、洗浄工程又はすすぎ工程では、オゾンの酸化力を活用することができ、食器類に付着したでんぷん汚れ、たんぱく質汚れ等を洗浄することができる。一方、乾燥工程では正イオン及び負イオンの作用により、洗浄槽内の浮遊菌、かび菌等を除菌することができ、オゾンを用いた場合のような臭気が生じることなく、人体に対しても安全である。 【0015】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記発生器は、正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生部と、洗浄水を循環する送水ダクトへ正イオン及び負イオンを誘導するチューブとを備え、前記発生部は、乾燥工程にて空気を洗浄槽内へ送り込む送風ダクトの内部に配設されており、前記チューブは、一端が前記発生部直近に、他端が前記送水ダクトにそれぞれ開放されており、少なくとも一部が洗浄槽内の貯留可能最大水位よりも高い位置となるよう配設されていることを特徴とする。 【0016】 本発明では、正イオン、負イオン及びオゾンを発生する発生部は、乾燥工程にて空気を洗浄槽内へ送り込む送風ダクトの内部に配設されている。そして、一端が発生部直近に、他端が送水ダクトにそれぞれ開放されているチューブを介して発生したオゾンを洗浄水へ混入させる。したがって、生成された正イオン及び負イオンは、断面積が比較的大きい送風ダクトを通って洗浄槽内に供給されるため、途中で正イオン及び負イオンが消滅しにくく、除菌効果を持続することができる。また、送水ダクト内は洗浄ポンプの吸引力により負圧となっていることから、生成されたオゾンがチューブを介して送水ダクト内に供給される。 【0017】 また、チューブの少なくとも一部が洗浄槽内の貯留可能最大水位よりも高い位置となるよう配設されていることから、送水ダクトからチューブを通って発生器へと水が逆流することを防止することができ、発生器本体が水に浸水する事態が生じるのを未然に防止することが可能となる。 【0018】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記発生器は、前記貯留可能最大水位よりも高い位置に配設されていることを特徴とする。 【0019】 本発明では、発生器が、洗浄槽内の貯留可能最大水位よりも高い位置となるよう配設されていることから、送水ダクトからチューブを通って発生器へと水が逆流することを防止することができ、発生器本体が水に浸水する自体が生じるのを未然に防止することが可能となる。 【0020】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記チューブは、前記他端に、発生する気泡を微細化する気泡微細化手段を配設してあることを特徴とする。 【0021】 本発明では、チューブは、送水ダクト側に開放されている他端に、多孔質セラミック等の気泡微細化手段を配設してある。これにより、オゾンガスの気泡は微細化されるため、ガス流量を増加した場合であっても洗浄ポンプでのエア噛みの発生を未然に防止することができる。 【0022】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、洗浄槽の上部背面から、該洗浄槽を収容するキャビネットの上面へと洗浄槽内の空気を排気する排気ダクトを備え、該排気ダクトの底面は下向き勾配を有しており、該排気ダクト内に洗浄槽内の空気を吸引して外部へ圧送する送風手段を備えることを特徴とする。 【0023】 本発明では、洗浄槽の上部背面から、該洗浄槽を収容するキャビネットの上面へと洗浄槽内の空気を排気する排気ダクトを備えている。排気ダクトの底面は下向き勾配を有しており、該排気ダクト内に洗浄槽内の空気を吸引して外部へ圧送する送風手段を備えている。乾燥工程では、正イオン及び負イオンを送風ダクトから送風手段によって吸引して洗浄槽内に供給することで、洗浄槽内部が負圧となり、正イオン及び負イオンが隙間から流出することなく洗浄槽内を有効に除菌することが可能となる。また、乾燥工程にて蒸発した水分が結露した場合であっても、底面の勾配に沿って下方へ滴下させることができ、洗浄槽内へ確実に戻すことが可能となる。 【0024】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、食器を出し入れする扉の開放を検知する扉開放検知手段を備え、洗浄工程又はすすぎ工程にて、前記発生器がオゾンを生成している場合に、前記扉開放検知手段が扉の開放を検知したときには、前記発生器を停止し、前記送風手段を所定時間作動させるようにしてあることを特徴とする。 【0025】 本発明では、食器を出し入れする扉の開放を検知する扉開放検知手段を備えており、洗浄工程又はすすぎ工程にて、発生器を主としてオゾンを生成している場合、扉が開放された旨を検知したときには、オゾンの精製を停止して所定時間送風させる。これにより、水中に溶解しているオゾンが一部蒸散して洗浄槽内に滞留している場合に、ユーザが運転途中で扉を開放したときでも、オゾンガスは排気ダクト入口から吸引されてオゾン分解触媒、活性炭等で分解することができる。したがって、ユーザがオゾンガスに直接さらされることがなく、安全である。 【0026】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記排気ダクトは、内部に上面又は下面から突出するリブを備え、該リブをラビリンス構造となるよう配置してあることを特徴とする。 【0027】 本発明では、排気ダクト内に、上面又は下面から突出するリブを備え、該リブをラビリンス構造となるよう配置してある。排気ダクト内がラビリンス構造であることにより、洗浄工程又はすすぎ工程にて水温が比較的高い場合であっても、ドラフト効果により内部の水蒸気及び熱の流出を抑制することができ、消費電力の増加を最小限に止めることが可能となる。 【0028】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記排気ダクト内に、オゾン分解触媒又は活性炭で形成されたハニカム体を通風可能に備えることを特徴とする。 【0029】 本発明では、排気ダクト内に、オゾン分解触媒又は活性炭で形成されたハニカム体を通風可能に備えている。オゾンを生成している場合に、水中から蒸散した一部のオゾンガスをオゾン分解触媒又は活性炭で形成されたハニカム体により分解することができ、ユーザがオゾンガスに直接さらされることがなく、安全である。 【0030】 また、該ハニカム体内で洗浄槽からの水蒸気が結露した場合であっても、水分で目詰まりを生じないセルの寸法としておくことにより、目詰まりにより送風量が低下することがなく、ハニカム体内で水分が結露しても下方に滴下し、排気ダクトの勾配によって洗浄槽内へ戻すことが可能となる。 【0031】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記発生器がオゾンを生成している場合、洗浄工程又はすすぎ工程が終了した後、所定時間、前記発生器を停止した状態で洗浄又はすすぎを実行するようにしてあることを特徴とする。 【0032】 本発明では、洗浄工程又はすすぎ工程が終了した後、所定時間、発生器を停止した状態で洗浄又はすすぎを実行する。これにより、洗浄ポンプの運転が停止する前にオゾン生成を停止するため、チューブ内にオゾンガスが滞留することを未然に防止することができ、チューブがオゾンガスで腐食するのを防止することが可能となる。 【0033】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記発生器がオゾンを生成している場合、洗浄工程又はすすぎ工程が終了する前の所定時間、前記発生器を停止するようにしてあることを特徴とする。 【0034】 本発明では、洗浄工程又はすすぎ工程が終了する前の所定時間、発生器を停止する。これにより、洗浄ポンプの運転が停止する前にオゾン生成を停止するため、チューブ内にオゾンガスが滞留することを未然に防止することができ、チューブがオゾンガスで腐食するのを防止することが可能となる。 【0035】 また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記発生器は、電圧を印加して放電させることによりオゾン、正イオン及び負イオンを発生するようにしてあり、オゾンを生成する場合の放電回数より、正イオン及び負イオンを生成する場合の放電回数の方が少なくなるようにしてあることを特徴とする。 【0036】 本発明では、発生器は、電圧を印加して放電させることによりオゾン、正イオン及び負イオンを発生する沿面放電方式である。印加する電圧の高低に応じて放電回数を制御することができ、オゾンを生成するか、正イオン及び負イオンを生成するかを制御する。これにより、1つの放電電極により正イオン及び負イオンを生成するか、又はオゾンを生成するかを切り替えることができ、安価で簡易な構造とすることができる。 【発明の効果】 【0037】 本発明によれば、洗浄工程又はすすぎ工程では、オゾンの酸化力を活用することができ、食器類に付着したでんぷん汚れ、たんぱく質汚れ等を洗浄することができる。一方、乾燥工程では正イオン及び負イオンの作用により、洗浄槽内の浮遊菌、かび菌等を除菌することができ、オゾンを用いた場合のような臭気が生じることなく、人体に対しても安全である。 【0038】 また、本発明によれば、生成された正イオン及び負イオンは、断面積が比較的大きい送風ダクトを通って洗浄槽内に供給されるため、途中で正イオン及び負イオンが消滅しにくく、除菌効果を持続することができる。また、送水ダクト内は洗浄ポンプの吸引力により負圧となっていることから、生成されたオゾンがチューブを介して送水ダクト内に供給される。 【0039】 また、チューブの少なくとも一部が洗浄槽内の貯留可能最大水位よりも高い位置となるよう配設されていることから、送水ダクトからチューブを通って発生器へと水が逆流することを防止することができ、発生器本体が水に浸水する事態が生じるのを未然に防止することが可能となる。 【0040】 また、本発明によれば、送水ダクトからチューブを通って発生器へと水が逆流することを防止することができ、発生器本体が水に浸水する自体が生じるのを未然に防止することが可能となる。 【0041】 また、本発明によれば、オゾンガスの気泡は微細化されるため、ガス流量を増加した場合であっても洗浄ポンプでのエア噛みの発生を未然に防止することができる。 【0042】 また、本発明によれば、乾燥工程では、正イオン及び負イオンを送風ダクトから送風手段によって吸引して洗浄槽内に供給することで、洗浄槽内部が負圧となり、正イオン及び負イオンが隙間から流出することなく洗浄槽内を有効に除菌することが可能となる。また、乾燥工程にて蒸発した水分が結露した場合であっても、底面の勾配に沿って下方へ滴下させることができ、洗浄槽内へ確実に戻すことが可能となる。 【0043】 また、本発明によれば、水中に溶解しているオゾンが一部蒸散して洗浄槽内に滞留している場合に、ユーザが運転途中で扉を開放したときでも、オゾンガスは排気ダクト入口から吸引されてオゾン分解触媒、活性炭等で分解することができる。したがって、ユーザがオゾンガスに直接さらされることがなく、安全である。 【0044】 また、本発明によれば、排気ダクト内がラビリンス構造であることにより、洗浄工程又はすすぎ工程にて水温が比較的高い場合であっても、ドラフト効果により内部の水蒸気及び熱の流出を抑制することができ、消費電力の増加を最小限に止めることが可能となる。 【0045】 また、本発明によれば、オゾンを生成している場合に、水中から蒸散した一部のオゾンガスをオゾン分解触媒又は活性炭で形成されたハニカム体により分解することができ、ユーザがオゾンガスに直接さらされることがなく、安全である。また、該ハニカム体内で洗浄槽からの水蒸気が結露した場合であっても、水分で目詰まりを生じないセルの寸法としておくことにより、目詰まりにより送風量が低下することがなく、ハニカム体内で水分が結露しても下方に滴下し、排気ダクトの勾配によって洗浄槽内へ戻すことが可能となる。 【0046】 また、本発明によれば、洗浄ポンプの運転が停止する前にオゾン生成を停止するため、チューブ内にオゾンガスが滞留することを未然に防止することができ、チューブがオゾンガスで腐食するのを防止することが可能となる。 【0047】 また、本発明によれば、1つの放電電極により正イオン及び負イオンを生成するか、又はオゾンを生成するかを切り替えることができ、安価で簡易な構造とすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0048】 以下、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機について図面を参照しながら詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の構成を模式的に示す側断面図である。図2に示すように従来の食器洗い乾燥機では、洗浄槽2の中に食器篭5、6に食器類7が収容される。 【0049】 ユーザは、洗剤を投入した後扉を閉止し、例えば「低温コース」を選択した後、スタートボタンを押す。スタートボタンが押されたことを検知した場合、まず図示しない給水弁が開放され、洗浄槽2内への給水が開始される。食器洗い乾燥機の動作を制御する制御装置26は、図示しない水位センサから、洗浄可能な水位まで給水された旨を示す信号を受信した場合、給水弁を閉止し、以後の一連の動作指示を出力する。 【0050】 図3は、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置26の構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置26は、CPU(中央処理装置)261、ROM262、RAM263、時刻を計時するためのタイマー264及び入出力ポート265等を備え、これらは互いに内部バス266によって接続されている。入出力ポート265には、水位センサ、噴射ノズルを駆動するモータ、洗浄水を加熱するヒータ、給水口を開閉する給水弁等が接続されている。 【0051】 制御装置26のCPU261は、RAM263をワーキングエリアとして、ROM262に格納されたプログラムを実行することにより、食器洗浄等の給排水、ヒータ8のオンオフ、正イオン、負イオン、又はオゾンを発生する発生器40へ印加する電圧の高低等を制御する。 【0052】 正イオン、負イオン、又はオゾンを発生する発生器40は、平板状の誘電体を挟んで両面に1対の表面電極が誘電体と一体に形成されている。表面側電極の表面には保護層が形成されており、各表面電極には誘電体上に電極接点が形成されている。各電極接点にはリード線を介して高電圧交流を印加することができ、高電圧交流が印加されることにより沿面放電を生じさせ、正イオン、負イオン又はオゾンが生成される。 【0053】 また、オゾンを生成する場合は、高電圧交流をそのまま印加し(例えば放電回数540回/s)、正イオン及び負イオンを生成する場合は、高電圧交流の位相制御を行って放電回数を減らす(例えば放電回数60回/s)。このようにすることで、オゾンを生成する場合には、正イオン及び負イオンを生成する場合よりも10倍以上のオゾン量を生成することができ、正イオン及び負イオンを生成する場合には、それぞれ50万個/cm3 以上の正イオン及び負イオンを生成することができた。 【0054】 以下、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の洗浄処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置26のCPU261の洗剤を用いた洗浄工程での処理手順を示すフローチャートである。 【0055】 制御装置26のCPU261は、給水弁に対し給水弁閉止信号を送信し(ステップS401)、給水を停止する。CPU261は、モータ15に対し正回転指示信号を送信して(ステップS402)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13のインペラ14の回転を開始する。これにより、洗浄槽2の底部に貯留されている水は、残さいフィルター9を通り、洗浄槽2の最下部にて洗浄槽送水口10と洗浄ポンプ給水口12とを接続して連通する送水ダクト11を通り、洗浄ポンプ給水口12から洗浄ポンプ13内へ吸込まれる。さらに水は、吐出ホース16から回転ノズル17へと供給され、ノズル開口部から上部に設置された食器類7へと勢いよく噴射されて洗浄する。 【0056】 送水ダクト11の途中には吸気室44が構成されており、吸気室44にはチューブ43の一端が接続されている。チューブ43の他端は、送風ダクト42の入口19近傍に配設された発生器40周辺に区画形成された発生器室41に開口されている。チューブ43の一部は、洗浄槽2に貯留可能な最大水位より高い位置となるよう配設されており、洗浄槽2内の水がチューブ43から外部へ漏れないようにしてある。なお、発生器40を洗浄槽2に貯留可能な最大水位より高い位置となるよう配設しても良い。吸気室44と送水ダクト11との間にはエアストーン等の多孔質セラミックで形成されている気泡微細化手段45が配設されている。 【0057】 洗浄ポンプ13の動作により、送水ダクト11内部は負圧となる。したがって、チューブ43は、発生器室41から空気のみを吸引する。吸引された空気は、吸気室44を通って気泡微細化手段45にて微細気泡となって送水ダクト11へ供給される。 【0058】 微細気泡は、洗浄ポンプ13の中でインペラ14により大きなせん断力を受け、さらに微細化されて噴射される。気泡が微細化されていることから、洗浄ポンプ13内でエア噛みを生じることがなく、より多くの空気を混入することができる。これにより、回転ノズル11から噴射される洗浄水の機械力と、ヒータ8による加熱と、洗剤の作用とにより、汚れが食器から分離、溶解、分解することにより食器類7が洗浄される。 【0059】 CPU261は、洗浄水が設定温度、例えば50℃に到達したか否かを判断する(ステップS403)。CPU261が、設定温度に到達していないと判断した場合(ステップS403:NO)、CPU261は、設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS404)。CPU261が、設定時間が経過していないと判断した場合(ステップS404:NO)、CPU261は、処理をステップS403へ戻し、上述した処理を繰り返す。 【0060】 CPU261が、設定温度に到達したと判断した場合(ステップS403:YES)、又は設定時間が経過したと判断した場合(ステップS404:YES)、CPU261は、モータ15に対し逆回転指示信号を送信して(ステップS405)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を逆回転することにより、洗浄槽2内の汚れた洗浄水を、排水口から洗浄槽2の外部へ排水する。 【0061】 CPU261は、モータ15が逆回転を開始してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS406)、CPU261が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS406:YES)、CPU261は、モータ15に対し回転停止指示信号を送信して(ステップS407)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を停止させて洗浄工程を終了する。 【0062】 次にCPU121は、1回目のすすぎ工程を実行する。図5は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置26のCPU261の1回目のすすぎ工程での処理手順を示すフローチャートである。 【0063】 制御装置26のCPU261は、給水弁に対し給水弁開放信号を送信し(ステップS501)、新たな水道水の給水を開始する。CPU261は、水位センサから所定の水位に到達した旨の信号を受信したか否かを判断し(ステップS502)、CPU261が、所定の水位に到達した旨の信号を受信したと判断した場合(ステップS502:YES)、CPU261は、給水弁に対し給水弁閉止信号を送信して給水を停止し(ステップS503)、モータ15に対し正回転指示信号を送信して(ステップS504)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13のインペラ14の回転を開始する。 【0064】 これにより、洗浄槽2の底部に貯留されている水は、残さいフィルター9を通り、洗浄槽2の最下部にて洗浄槽送水口10と洗浄ポンプ給水口12とを接続して連通する送水ダクト11を通り、洗浄ポンプ給水口12から洗浄ポンプ13内へ吸込まれる。さらに水は、吐出ホース16から回転ノズル17へと供給され、ノズル開口部から上部に設置された食器類7へと勢いよく噴射されて洗浄する。 【0065】 洗浄ポンプ13の動作により、送水ダクト11内部は負圧となる。したがって、チューブ43は、発生器室41から空気のみを吸引する。吸引された空気は、吸気室44を通って気泡微細化手段45にて微細気泡となって送水ダクト11へ供給される。 【0066】 微細気泡は、洗浄ポンプ13の中でインペラ14により大きなせん断力を受け、さらに微細化されて噴射される。気泡が微細化されていることから、洗浄ポンプ13内でエア噛みを生じることがなく、より多くの空気を混入することができる。これにより、回転ノズル11から噴射される洗浄水の機械力と、ヒータ8による加熱とにより、食器から分離、溶解、分解されて食器類7の表面に付着している汚れをすすぐことができる。 【0067】 CPU261は、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップS505)、CPU261が、設定時間が経過したと判断した場合(ステップS505:YES)、CPU261は、モータ15に対し逆回転指示信号を送信して(ステップS506)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を逆回転することにより、洗浄槽2内の汚れた洗浄水を、排水口から洗浄槽2の外部へ排水する。 【0068】 CPU261は、モータ15が逆回転を開始してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS507)、CPU261が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS507:YES)、CPU261は、モータ15に対し回転停止指示信号を送信して(ステップS508)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を停止させて1回目のすすぎ工程を終了する。 【0069】 次にCPU121は、2回目のすすぎ工程を実行する。図6は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置26のCPU261の2回目のすすぎ工程での処理手順を示すフローチャートである。2回目のすすぎ工程では、発生器40にオゾンを生成させ、ヒータ8を作動させて設定温度約50℃で所定時間、回転ノズル17から水を噴射させる。 【0070】 制御装置26のCPU261は、給水弁に対し給水弁開放信号を送信し(ステップS601)、新たな水道水の給水を開始する。CPU261は、水位センサから所定の水位に到達した旨の信号を受信したか否かを判断し(ステップS602)、CPU261が、所定の水位に到達した旨の信号を受信したと判断した場合(ステップS602:YES)、CPU261は、給水弁に対し給水弁閉止信号を送信して給水を停止し(ステップS603)、モータ15に対し正回転指示信号を送信して(ステップS604)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13のインペラ14の回転を開始する。 【0071】 また、CPU261は、発生器40に対してオゾンを生成するオゾン生成指示信号を送信する(ステップS605)。具体的には、発生器室41における放電回数が多くなるよう、所定回数の放電指示信号を送信する。発生器40は交流高電圧が印加されることにより所定回数以上の放電を行い、発生器室41内にオゾンを発生させる。 【0072】 これにより、洗浄槽2の底部に貯留されている水は、残さいフィルター9を通り、洗浄槽2の最下部にて洗浄槽送水口10と洗浄ポンプ給水口12とを接続して連通する送水ダクト11を通り、洗浄ポンプ給水口12から洗浄ポンプ13内へ吸込まれる。さらに水は、吐出ホース16から回転ノズル17へと供給され、ノズル開口部から上部に設置された食器類7へと勢いよく噴射されて洗浄する。 【0073】 洗浄ポンプ13の動作により、送水ダクト11内部は負圧となる。したがって、チューブ43は、発生器室41からオゾンを含む空気を吸引する。吸引されたオゾンを含む空気は、吸気室44を通って気泡微細化手段45にて微細気泡となって送水ダクト11へ供給される。 【0074】 微細気泡は、洗浄ポンプ13の中でインペラ14により大きなせん断力を受け、さらに微細化されて噴射される。気泡が微細化されていることから、洗浄ポンプ13内でエア噛みを生じることがなく、より多くのオゾンを混入することができる。なお、水温が所定温度、例えば40℃以上あれば、オゾンの存在下にてでんぷん汚れを効率的に分解することができることが、実験的に検証されている。 【0075】 これにより、回転ノズル11から噴射される洗浄水の機械力と、ヒータ8による加熱と、オゾンの化学力とにより、でんぷん汚れ及び低分子量の油脂汚れが分解して洗浄されるとともに、すすぎ水及び食器の除菌を行うことができる。 【0076】 CPU261は、設定時間が経過したか否かを判断し(ステップS606)、CPU261が、設定時間が経過したと判断した場合(ステップS606:YES)、CPU261は、発生器40に対してオゾン生成を停止するオゾン生成停止信号を送信し(ステップS607)。モータ15に対し逆回転指示信号を送信して(ステップS608)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を逆回転することにより、洗浄槽2内の汚れた洗浄水を、排水口から洗浄槽2の外部へ排水する。 【0077】 CPU261は、モータ15が逆回転を開始してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS609)、CPU261が、所定時間経過したと判断した場合(ステップS609:YES)、CPU261は、モータ15に対し回転停止指示信号を送信して(ステップS610)、モータ軸に接続された洗浄ポンプ13を停止させて2回目のすすぎ工程を終了する。 【0078】 なお、発生器40がオゾンを生成している場合に、CPU261が、図示しない扉開放検知手段から扉の開放を示す信号を受信した場合、オゾンガスが外部へ漏れ出すことがないよう制御することが好ましい。図7は、オゾン生成時に扉が開放された場合の制御装置26のCPU261の処理手順を示すフローチャートである。 【0079】 制御装置26のCPU261は、発生器40がオゾンを生成している場合、扉の開放を示す信号を受信するか否かを判断する(ステップS701)。CPU261が、扉の開放を示す信号を受信したと判断した場合(ステップS701:YES)、CPU261は、洗浄ポンプ13、ヒータ8及び発生器40に対して停止信号を送信し(ステップS702)、計時を開始する(ステップS703)。 【0080】 CPU261は、送風ファン30に対して回転信号を送信し(ステップS704)、設定時間経過したか否かを判断する(ステップS705)。送風ファン30が回転することにより、すすぎに用いた水から一部蒸散して洗浄槽2内に滞留しているオゾンガスを排気入口32から吸引し、オゾン分解ハニカム体35へ誘導することができる。滞留しているオゾンガスは、オゾン分解ハニカム体35により分解され、排気出口36から排出される。したがって、ユーザはオゾンガスに直接触れることがなく安全である。 【0081】 CPU261が、設定時間経過したと判断した場合(ステップS705:YES)、CPU261は、送風ファン30に対して回転の停止信号を送信する(ステップS706)。CPU261が、所定時間経過していないと判断した場合(ステップS705:NO)、CPU261は、扉の閉止を示す信号を受信したか否かを判断する(ステップS707)。CPU261が、扉の閉止を示す信号を受信していないと判断した場合(ステップS707:NO)、CPU261は、処理をステップS705へ戻し、上述した処理を繰り返す。 【0082】 CPU261が、扉の閉止を示す信号を受信したと判断した場合(ステップS707:YES)、CPU261は、洗浄ポンプ13、ヒータ8及び発生器40に対して再開信号を送信し(ステップS708)、すすぎを再開する。 【0083】 また、発生器40がオゾンを生成している場合、発生したオゾンがチューブ43内に残留することを防止することも好ましい。発生したオゾンを確実に送水ダクト11まで誘導するために、洗浄工程又はすすぎ工程の停止条件、例えば洗浄又はすすぎに用いる水温が設定温度である50℃に到達した場合、又は設定時間が経過した場合には、発生器40に対して停止信号を送信し、この状態で洗浄ポンプ13のみ一定時間、例えば1分間回転を続行させる。 【0084】 このようにすることで、オゾンの生成を停止した後、一定時間、チューブ43から空気のみが送水ダクト11へ供給されることから、一定時間経過後に洗浄ポンプ13を停止した場合であっても、チューブ43内にオゾンは滞留しておらず、チューブ43のオゾンによる腐食を防止することが可能となる。もちろん、洗浄工程又はすすぎ工程の停止条件を具備する一定時間前に、発生器40にオゾン生成の停止信号を送信しても同様の効果が期待できる。 【0085】 CPU121は、ユーザにより選択された洗浄モードに応じた回数だけ、2回目のすすぎ工程を繰り返し、1回目のすすぎ工程と同様の工程、すなわち発生器40によるオゾン生成を行わずにすすぎを実行する最終すすぎ工程を経て、乾燥工程へと移行する。 【0086】 洗浄槽2の背面上部には排気入口32が開口されており、洗浄槽2を収容するキャビネット1の上部には排気出口36が開口されている。そして、排気入口32及び排気出口36を連通する排気ダクト34を備えている。排気ダクト34の底面33は、キャビネット1の排気出口36から洗浄槽2の排気入口32に向かって下向きの勾配を有しており、排気ダクト34内には、排気入口32から洗浄槽2内の空気を吸引し、キャビネット1の排気出口36から外部に圧送するための送風手段30を配設してある。 【0087】 排気ダクト34内には、上下方向に突出するリブを少なくとも1箇所以上設けてあり、ラビリンス構造としてある。キャビネット1の排気出口36の直下には、ハニカム形状のオゾン分解触媒又は活性炭35が配設されており、排気出口36から排出される空気が略上下方向に通気可能となっている。また、ハニカム形状のオゾン分解触媒又は活性炭35のセル単体の大きさは、水分によって目詰まりしない大きさとすることが好ましい。水分を含む蒸気が冷却されて生じる水滴を、排気ダクト34の底面に確実に滴下させるためである。 【0088】 以下、本発明の実施の形態に係る食器洗い機の乾燥処理について説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置26のCPU261の乾燥工程での処理手順を示すフローチャートである。 【0089】 CPU261は、送風ファン30を駆動するモータ31に対して回転指示信号を送信する(ステップS801)。CPU261は、同時にヒータ8に対して作動信号を送信し(ステップS802)、発生器40に対して正イオン及び負イオンの生成指示信号を送信する(ステップS803)。送風ファン30が回転することにより、乾燥用空気は底板吸気口18から送風ダクト入口19を経て、発生器室41内で発生器40が生成した正イオン及び負イオンを供給される。正イオン及び負イオンを含む乾燥用空気は、送風ダクト42を通り送風ダクト出口23から洗浄槽2内へ送り込まれる。また、ヒータ8で加熱された温風も洗浄槽2内へ送り込まれる。 【0090】 このとき、外部から取り込まれる空気に含まれるカビ菌、浮遊菌等は、正イオン及び負イオンの作用により除菌されて洗浄槽2内へ供給される。食器及び洗浄槽2内部を乾燥させて水分を含んだ空気は、排気入口32からラビリンス構造の通路を通ってハニカム35を通過し、排気出口36から排気される。 【0091】 CPU261は、所定時間経過したか否かを判断し(ステップS804)、CPU261が、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS804:YES)、CPU261は、送風ファン30を駆動するモータ31、ヒータ8、及び発生器40に対して停止信号を送信し(ステップS805)、乾燥工程を終了させる。 【0092】 また、ユーザが乾燥工程中にて食器類7及び洗浄槽2内の臭気を軽減することを意図する場合、例えば洗浄工程の開始前に図示しないキー操作を行うことにより、乾燥工程にて発生器40を正イオン及び負イオンの生成とオゾンの生成とを交互に作動させるようにしても良い。このようにすることで、乾燥工程において正イオン及び負イオンとともに、微量のオゾンを乾燥用空気に含ませることができ、臭気を軽減することが可能となる。 【0093】 上述した実施の形態では、「低温コース」が選択された場合について説明しているが、例えば洗剤を用いないコースが選択された場合には、任意の工程において、発生器40にオゾンを生成させ、ヒータ8により40℃以上に水温又は空気温度をすることにより、でんぷん汚れを確実に分解することも可能となる。 【0094】 例えば、たんぱく質汚れは、給水の硬度を高める又は食塩を用いて洗浄し、後の工程にて硬度を低下させた給水にオゾンを溶解させて40℃以上ででんぷん汚れを洗浄しても良い。また、任意のコースにおいて、低温除菌キーが選択された場合には、最終の加熱すすぎ工程での水温設定温度を60℃以下とし、任意のすすぎ工程で温度による除菌作用が得られない60℃以下の設定温度により発生器40にオゾンを生成させても良い。 【0095】 なお、上述した実施の形態では、2回目以降のすすぎ工程にてオゾンを生成し、乾燥工程にて正イオン及び負イオンを生成する場合について説明しているが、特にこれに限定されるものではなく、乾燥工程にてオゾンを生成しないように制御することができれば、どの工程で正イオン及び負イオンを生成した場合であっても同様の効果が期待できる。 【図面の簡単な説明】 【0096】 【図1】従来の食器洗い乾燥機の構成を模式的に示す側断面図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の構成を模式的に示す側断面図である。 【図3】本発明の実施の形態に係る食器洗い機の制御装置の構成を示すブロック図である。 【図4】本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの洗剤を用いた洗浄工程での処理手順を示すフローチャートである。 【図5】本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの1回目のすすぎ工程での処理手順を示すフローチャートである。 【図6】本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの2回目のすすぎ工程での処理手順を示すフローチャートである。 【図7】オゾン生成時に扉が開放された場合の制御装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 【図8】本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの乾燥工程での処理手順を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0097】 1 キャビネット 2 洗浄槽 3 下ドア 4 上ドア 8 ヒータ 11 送水ダクト 13 洗浄ポンプ 17 回転ノズル 20、30 送風ファン 22 送風ダクト 26 制御装置 34 排気ダクト 35 ハニカム体 40 発生器 41 発生器室 42 送風ダクト 43 チューブ 44 吸気室 45 気泡微細化手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月7日(2006.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078868 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 登夫
【識別番号】100114557 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 英仁
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| 【公開番号】 |
特開2008−12179(P2008−12179A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−188428(P2006−188428) |
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