| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】仲本 博司
【氏名】恩田 雅一
【氏名】山口 誠二
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| 【要約】 |
【課題】従来の電気掃除機において、自走中に家具等に引っ掛かり動けない場合、駆動モーターに過負荷が加わり、故障の原因となることがあった。
【構成】電動送風機2と、塵埃を収集するダストボックスユニット(集塵部)4と、走行用車輪6と、掃除機本体1を移動するための駆動手段24、25と、駆動手段24、25を駆動させるためのマイクロスイッチ(操作部)22とを備え、駆動手段24、25は、駆動軸を有した駆動モーター24と、駆動車輪25と、前記駆動車輪25と前記駆動軸との間に設けられた過負荷保護機構とを有する電気掃除機としたもので、駆動手段24、25に過負荷が加わらず、故障も起こり難くなるものである。さらには駆動車輪25の追随性も向上できるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動送風機と、塵埃を収集する集塵部と、走行用車輪と、掃除機本体を移動するための駆動手段と、駆動手段を駆動させるための操作部とを備え、前記駆動手段は、駆動軸を有した駆動モーターと、駆動車輪と、前記駆動車輪と駆動軸との間に設けられた過負荷保護機構とを有する構成とした電気掃除機。 【請求項2】 過負荷保護機構は、駆動車輪に軸固定されて、進行方向のみ駆動モーターの駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達させ、前記駆動軸に、進行方向に対し掃除機本体を移動させる通常のトルクを超える力が作用すると、前記駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達するための接続を遮断する構成とした請求項1に記載の電気掃除機。 【請求項3】 過負荷保護機構は、内径面にカム面を有した外輪と、外輪が駆動軸に対して進行方向のみ前記カム面にかみ合う複数のころと、前記ころに外接する内輪と、前記内輪に駆動モーターの駆動軸を固定させ、前記外輪が駆動軸に対して進行方向と反対方向に回転すると前記ころが外輪カム面から離れて前記外輪を空転させる、前記外輪の外面にバネで付勢されたクラッチ部とを有し、進行方向に対し掃除機本体を移動させる通常のトルクを超える力が作用すると、前記外輪がクラッチ部でスリップして空転し、前記駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達するための接続を遮断する構成とした請求項2に記載の電気掃除機。 【請求項4】 クラッチ部のバネを駆動車輪の緩衝材として併用する構成とした請求項3に記載の電気掃除機。 【請求項5】 駆動車輪を、掃除機本体の重心より外側に配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自走させる駆動手段を兼ね備えた電気掃除機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から電気掃除機の自走に関しては、検知手段により駆動モーターを駆動させる構成のものが提案されており、近年ではホースの傾きを検知して駆動モーターを駆動させるものが見受けられる(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平5−228079号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記の駆動構成では、掃除機本体が自走中に家具等に引っ掛かり動けない場合、駆動モーターに過負荷が加わり故障の原因にもなり、あるいは、使用者が掃除機本体を進行方向に逆らって急激に移動させた場合、駆動車輪が急激に追随できないため、非常に使用性が悪い課題を有するものであった。 【0004】 本発明は、上記の課題を解決するものであり、駆動モーターに過負荷が加わらず、故障が起こり難い電気掃除機を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記従来の課題を解決するために、本発明は、電動送風機と、塵埃を収集する集塵部と、走行用車輪と、掃除機本体を移動するための駆動手段と、駆動手段を駆動させるための操作部とを備え、前記駆動手段は、駆動軸を有した駆動モーターと、駆動車輪と、前記駆動車輪と駆動軸との間に設けられた過負荷保護機構とを有する構成としたので、駆動手段に過負荷が加わらず、故障が起こり難くなるものである。 【発明の効果】 【0006】 本発明の電気掃除機は、簡便な手段により自走の駆動部が故障せず、さらには的確に追随させることができる使用性を向上させた電気掃除機とすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 第1の発明は、電動送風機と、塵埃を収集する集塵部と、走行用車輪と、掃除機本体を移動するための駆動手段と、駆動手段を駆動させるための操作部とを備え、前記駆動手段は、駆動軸を有した駆動モーターと、駆動車輪と、前記駆動車輪と駆動軸との間に設けられた過負荷保護機構とを有する構成としたので、駆動手段に過負荷が加わらず、故障が起こり難くできる。 【0008】 第2の発明は、第1の発明の過負荷保護機構は、駆動車輪に軸固定されて、進行方向のみ駆動モーターの駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達させ、前記駆動軸に、進行方向に対し掃除機本体を移動させる通常のトルクを超える力が作用すると、前記駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達するための接続を遮断する構成としたので、簡便な構成で、駆動手段に過負荷が加わらず、故障が起こり難いという効果が、得られるようになる。 【0009】 第3の発明は、第2の発明の過負荷保護機構は、内径面にカム面を有した外輪と、外輪が駆動軸に対して進行方向のみ前記カム面にかみ合う複数のころと、前記ころに外接する内輪と、前記内輪に駆動モーターの駆動軸を固定させ、前記外輪が駆動軸に対して進行方向と反対方向に回転すると前記ころが外輪カム面から離れて前記外輪を空転させる、前記外輪の外面にバネで付勢されたクラッチ部とを有し、進行方向に対し掃除機本体を移動させる通常のトルクを超える力が作用すると、前記外輪がクラッチ部でスリップして空転し、前記駆動軸の回転を前記駆動車輪に伝達するための接続を遮断する構成としたので、使用者が掃除機本体を進行方向に逆らって急激に移動させた場合でも、スムーズに掃除機本体を追随させることができるのである。さらには、掃除機本体が自走中に家具等に引っ掛かり動けない場合でも、駆動モーターに過負荷が加わらないようにできる。 【0010】 第4の発明は、第3の発明のクラッチ部のバネを駆動車輪の緩衝材として併用する構成としたもので、掃除機本体を落下等されても、駆動モーターの駆動軸に衝撃が加わらないようにできる。 【0011】 第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明の駆動車輪を、掃除機本体の重心より外側に配置したことを特徴とするもので、駆動車輪内部のクラッチ部に設けたバネに集中的に掃除機本体の質量が加わらないため、バネの変位量も少なくなり、駆動モーターの回転力を効率良く車輪に伝えることができるようになる。 【0012】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 【0013】 (実施の形態1) 本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜8を用いて説明する。 【0014】 図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図2は、同電気掃除機の断面図である。 【0015】 図1、2において、1は掃除機本体で、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部に、着脱自在で塵埃を分離捕集するダストボックスユニット(集塵部)4を収納するダストボックス収納部5が配され、後方下部の両側に1対の走行用の車輪6が回転自在に取着され、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取着されている。掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸気口10が設けられている。 【0016】 ホース8の他端には、掃除の際に握る把手11を備えた先端パイプ12が設けられている。13は、伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き揚げ用の回転ブラシ14と、その回転ブラシ14を回転駆動するモータ15を内蔵した吸い込み具16に着脱自在に接続される。 【0017】 17は、弾性材料から形成され掃除機本体1の前側から両側に延設されたバンパーで、掃除機本体1の走行時に家具、柱などに衝突してもそれらに傷をつけないようにするためのもので、弾性材料で形成されている。 【0018】 18は、掃除機本体1を持ち運ぶ際に立てて使用する本体ハンドルで、掃除機本体1の重心を通る垂直線上に回動中心が回動自在に軸支されている。 【0019】 電動送風機2の前部は、弾性材料からなるサポート前2aで、後部は、同じく弾性材料からなるサポート後2bで、電動送風機室3内に支持されている。19は、電動送風機室3とダストボックス収納部5とを仕切る隔壁で、略中央に電動送風機2の吸入開口2cと連通する格子状の隔壁開口部20が設けられている。 【0020】 図3において、吸気口10と反対側の接続パイプ9他端にはホースカバー21によりホース8が覆われており、ホースカバー21内面とホース8の間にアクチュエータ22aを有するマイクロスイッチ22が固定され、ホース8に張力が加わると上方へホース8が移動し、アクチュエータ22aが押されてマイクロスイッチ22がオン状態となる。 【0021】 図4において、掃除機本体1後面には、排気カバー23に駆動モーター24が固定され、保持部材32で押さえられ掃除機本体1に固定されている。 【0022】 図5において、駆動モーター24はギヤ減速部24aと連結され、ギヤ減速部24aは駆動軸24bが設けられている。駆動軸24bには駆動車輪25が取り付けられている。 【0023】 図6において、前記駆動車輪25内面には、駆動軸24bに圧入固定された内輪26と、前記内輪26の外側に複数のころ27が、内径面にカム面28aを有した外輪28との間に設けられている。 【0024】 ころ27は外輪28が駆動軸24bの進行方向に対しての回転のみ前記カム面28aにかみ合い、外輪28が駆動軸24bに対して反進行方向に回転すると、前記ころ27が外輪28カム面28aから離れて前記外輪28を空転させる構成となっている。 【0025】 また、外輪28の外面を押さえる複数のバネ29で付勢されたクラッチ板30を外輪28の外周に対して均等に設け、クラッチ板受け31がバネ29を介して設けられており、駆動車輪25の内面にクラッチ板受け31が圧入固定されている。 【0026】 ここで、進行方向に対しての回転が駆動軸24bに加わり掃除機本体1が移動するトルクを超える力が駆動車輪25に作用すると、前記外輪28はクラッチ板30を押さえるバネ29の押さえ力に打ち勝ち、外輪28がクラッチ板30内面でスリップして空転し、駆動モーター24の伝達力を遮断させることができる。 【0027】 上記構成による作用は以下の通りである。 【0028】 使用者が掃除の際に握る把手11を引張って掃除機本体1を動かそうとすると、ホース8が持ち上げられて上方に傾き、ホースカバー21内面に固定されたマイクロスイッチ22のアクチュエータ22aを押すことで検知し、駆動モーター24の回転力が、駆動軸24b、内輪26、ころ27、外輪28、クラッチ板30、バネ29、クラッチ板受け31、駆動車輪25の順に伝わり、掃除機本体1が前進するのである。 【0029】 また、マイコン等の制御手段により、マイクロスイッチ22がオンしてから一定の時間駆動モーター24を回転させると、ホース8がアクチュエータ22aから離れても駆動モーター24が動作して駆動車輪25を回転させることができるため、追随性が向上するのである。 【0030】 図7において、掃除機本体1が自走中に使用者が掃除機本体1を進行方向に逆らって急激に移動させた場合、駆動軸24b、内輪26は進行方向に回転するが、ころ27が外輪28カム面28aから離れて前記外輪28内で空転するため、外輪28、クラッチ板30、バネ29、クラッチ板受け31、駆動車輪25が同時に逆方向に回転することにより、掃除機本体1がスムーズに後進できるのである。 【0031】 図8において、進行方向に対しての回転が駆動軸24bに加わった状態で掃除機本体1が家具等に引っ掛かり、駆動車輪25が回転しない場合、外輪28はクラッチ板30を押さえるバネ29の押さえ力に打ち勝ち、外輪28がクラッチ板30内面でスリップして空転し、駆動モーター24の伝達力を遮断させることができる。 【0032】 また、落下等の衝撃にもバネ29の緩衝効果で駆動車輪25内の機構を保護させることができるのである。 【0033】 さらには、掃除機本体1の重心より外側に駆動車輪25を配置しているので、駆動車輪25内部のバネ29に集中的に掃除機本体1の質量が加わらないため、バネ29の変位量も少なくなり駆動モーター24の回転力を効率良く駆動車輪25に伝えることができるのである。 【産業上の利用可能性】 【0034】 以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、コンパクトで簡便な手段により追随性の良い故障が少ない自走が行えるものである。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図 【図2】同電気掃除機の断面図 【図3】同電気掃除機のアクチュエータ動作部分を示す断面図 【図4】同電気掃除機の分解斜視図 【図5】同電気掃除機の駆動モーターを示す図 【図6】同電気掃除機の駆動車輪の動作を示す断面図 【図7】同電気掃除機の駆動車輪の動作を示す他の断面図 【図8】同電気掃除機の駆動車輪の動作を示す他の断面図 【符号の説明】 【0036】 1 掃除機本体 2 電動送風機 4 ダストボックスユニット(集塵部) 10 吸気口 22 マイクロスイッチ 24 駆動モーター 25 駆動車輪 26 内輪 27 ころ 28 外輪 29 バネ 30 クラッチ板 31 クラッチ板受け
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−12009(P2008−12009A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185226(P2006−185226) |
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