| 【発明の名称】 |
フィルター体及び電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】錦織 環
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| 【要約】 |
【課題】安価な構成で、メインテナンス性、耐久性にすぐれたフィルター体を提供する。
【構成】プリーツ状に折り曲げ形成された濾材13bの塵埃捕集側の谷底部に樹脂部14を設け、かつ、前記樹脂部14に、プリーツの長手方向に沿って溝部14aを形成したもので、フィルター体13で捕集された塵埃を先端部の尖った棒状体(図示せず)を用いて除去する際、棒状体の先端部を溝部14aに落とし込んだ状態でプリーツの長手方向に移動させることができるため、棒状体の先端部で誤って濾材13b部分を傷つけたり、孔を開けてしまうといった失敗によるフィルター体13の損傷を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリーツ状に折り曲げ形成された濾材の塵埃捕集側の谷底部に樹脂部を設け、かつ、前記樹脂部に、プリーツの長手方向に沿って溝部を形成したフィルター体。 【請求項2】 溝部の底面に少なくとも1箇の凸部を設けた請求項1に記載のフィルター体。 【請求項3】 溝部の底面に少なくとも1箇の凹部を設けた請求項1又は2に記載のフィルター体。 【請求項4】 溝部の側面に少なくとも1箇の凸部を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルター体。 【請求項5】 プリーツ状に折り曲げ形成された濾材の頂点側に、前記頂点よりも突出した突起部を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルター体。 【請求項6】 電動送風機を備え、前記電動送風機の上流側に請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルター体を配設した電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、プリーツ状に形成され塵埃を捕集するフィルター体及びそれを用いた電気掃除機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来のこの種のフィルター体、およびこれを用いた電気掃除機について図9を用いて説明する。図9は従来のフィルター体を有する電気掃除機の本体部分の斜視図である。 【0003】 図9において、掃除機本体101は、ケース102とカバー部材103とから構成されている。ケース102には、集塵容器109を載置する載置部(図示せず)が形成されている。集塵容器109の容器本体118の底部近傍には、開閉可能な蓋(図示せず)と、これを閉状態に保持するクランプ機構(図示せず)が設けられている。容器本体118に取り付けられた取っ手部120の上部には、蓋解除ボタン134が設けられており、この蓋解除ボタン134を押すことでクランプ解除バー(図示せず)を介してクランプ機構が解除され、蓋が開放される。集塵容器109をケース102に載置した状態でカバー部材103を閉じると、蓋解除ボタン134はカバー部材103により覆われる(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 集塵容器109には、集塵容器109内部と連通する吸引口124と、フィルター体A122が設けられている。111は、掃除機本体101内に内蔵された電動送風機(図示せず)と連通し、フィルター体A122で捕集し切れなかった細塵を捕集するフィルター体Bである。 【0005】 カバー部材103には、図示しないホースが接続されるホース接続口105と、ホース接続口105と連通すると共に、カバー部材103を閉じたときに吸引口124と連通する連通口A114と、フィルター体A122と連通する連通口B115と、連通口B115に連通すると共に、フィルター体B111にも連通する連通口C116が設けられている。 【0006】 以上のように構成された従来の電気掃除機の動作は、以下の通りである。 【0007】 図示しない延長管や床吸込具に接続されたホースをホース接続口105に接続し、掃除機本体1の運転を開始し、空気を吸い込みを始めると、ホース接続口105、連通口A114、吸引口124を通って塵埃を含む空気が集塵容器109内に入り、フィルターA122で塵埃が捕集され、きれいになった空気は、連通口B115、連通口C116を通ってフィルター体B111に至り、そこでフィルター体A122で捕獲し切れなかった細塵が捕集され、さらにきれいになった空気は、ケース102内を通って、図示しない排気口から排出される(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2003−019095号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 近年、上記フィルター体A122やフィルター体B111を、圧力損失と捕集効率の仕様を高い次元で満足する濾材でプリーツ状に形成するケースが増えているが、同時に同フィルター体A、Bのメインテナンス性が課題となっており、フィルター体に付着した塵埃を簡便に除去するための様々な手段が考案されている。しかしながら確実性の点において充分な物はなく最終的には尖った棒状のもので塵埃を掻き出したり、フィルター体を直接地面などの硬いものに叩き付けて衝撃を与えて塵埃を除去することも少なくなく、フィルター体を長期にわたって使用するためには、こういったメインテナンス作業時に、フィルター体に与えるダメージを極力抑えながら実施することが重要である。 【0009】 本発明は上記従来の課題を解決するもので、フィルター体で捕集された塵埃の除去がより確実に行うことができると共に、耐久性、使用性に優れたフィルター体、および電気掃除機を提供する事を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 前記従来の課題を解決するために、本発明のフィルター体は、プリーツ状に折り曲げ形成された濾材の塵埃捕集側の谷底部に樹脂部を設け、かつ、前記樹脂部に、プリーツの長手方向に沿って溝部を形成したもので、フィルター体の濾材で捕集された塵埃を先端部の尖った棒状体を用いて除去する際、棒状体の先端部を溝部に落とし込んだ状態でプリーツの長手方向に移動させることができるため、棒状体の先端部で誤って濾材部分を傷つけたり、孔を開けてしまうといった失敗によるフィルター体の損傷を防止することができるので、メンテナンス性、耐久性、使用性に優れたものである。 【0011】 また、本発明の電気掃除機は、電動送風機を備え、前記電動送風機の上流側に請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルター体を配設したもので、フィルター体が、メインテナンス性、使用性、耐久性に優れ、しかも確実に塵埃が除去されているので、集塵性能にすぐれ使用勝手の良い電気掃除機を提供することが出来る。 【発明の効果】 【0012】 本発明のフィルター体は、メインテナンス性、使用性、耐久性に優れたものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 第1の発明は、プリーツ状に折り曲げ形成された濾材の塵埃捕集側の谷底部に樹脂部を設け、かつ、前記樹脂部に、プリーツの長手方向に沿って溝部を形成したもので、フィルター体の濾材で捕集された塵埃を先端部の尖った棒状体を用いて除去する際、棒状体の先端部を溝部に落とし込んだ状態でプリーツの長手方向に移動させることができるため、棒状体の先端部で誤って濾材部分を傷つけたり、孔を開けてしまうといった失敗によるフィルター体の損傷を防止することができるので、メンテナンス性、耐久性、使用性に優れたものである。 【0014】 第2の発明は、特に、第1の発明の溝部の底面に少なくとも1箇の凸部を設けたもので、棒状体の先端が溝部内を移動中、凸部を乗り越えるたびにフィルター体に振動が加わるので、濾材表面、および内部に付着した塵埃が容易にふるい落とされる。 【0015】 第3の発明は、特に、第1又は第2の溝部の底面に少なくとも1箇の凹部を設けたもので、棒状体の先端が溝部内を移動中、凹部に落ち込むたびにフィルター体に振動が加わるので、濾材表面、および内部に付着した塵埃が容易にふるい落とされる。 【0016】 第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の溝部の側面に少なくとも1箇の凸部を設けたもので、棒状体の先端が溝部内を移動中、凸部にぶつかるたびにフィルター体に振動が加わるので、濾材表面、および内部に付着した塵埃が容易にふるい落とされる。 【0017】 第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明のプリーツ状に折り曲げ形成された濾材の頂点側に、前記頂点よりも突出した突起部を設けたもので、プリーツ内で圧縮されている塵埃をプリーツ外部に排出する作業を床面のような広い面にあてがいながら行っても、突起部により床面と各頂点との間に形成される空間により、塵埃が膨張するスペースが確保され、塵埃除去を容易に行うことができる。 【0018】 第6の発明は、電動送風機を備え、前記電動送風機の上流側に請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルター体を配設したもので、フィルター体が、メインテナンス性、使用性、耐久性に優れ、しかも確実に塵埃が除去されているので、集塵性能にすぐれ使用勝手の良い電気掃除機を提供することが出来る。 【0019】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 【0020】 (実施の形態1) 本発明の第1の実施の形態におけるフィルター体、および電気掃除機について、図1〜6を用いて説明する。 【0021】 図1は、本実施の形態におけるフィルター体を有する電気掃除機の本体側面図、図2は、同電気掃除機の集塵容器載置部近傍の断面図、図3は、同フィルター体の断面図(図2のA−A断面)、図4は、同フィルター体の要部拡大断面図(図3のB部)、図5は、同フィルター体の断面図(図4のD−D断面)、図6は、同フィルター体を床面上に置いたときの側面図である。 【0022】 図1〜6において、1は、電気掃除機の本体である。本体1の内部には、塵埃を捕集する集塵容器4が着脱自在に収納される収納部2が設けられており、その上部が、カバー3によって開閉自在に覆われている。 【0023】 集塵容器4の前部には、集塵容器4を本体1に取り付けた際に、本体1に設けられた吸気口1aと連通する位置に開口部5が設けられている。集塵容器4の底部には、塵埃を廃棄するための開口4aと、その開口4aを開閉する蓋6が設けられており、蓋6の後部はヒンジ部6aを介して集塵容器4に回動自在に取着され、前部に設けられたフック部6bが、集塵容器4側に回動自在に保持されたクランプ7によって係止、解除されることで蓋6を閉状態に保持、あるいは開状態とすることができるようになっている。 【0024】 クランプ7は、開口部5の上部に設けた蓋解除ボタン8を押すことにより、リンク9を介して解除動作がなされるので、集塵容器4内に捕集した塵埃の排出は、蓋解除ボタン8を押すことで完了する。 【0025】 また、クランプ7と蓋解除ボタン8は、それぞれバネA11とバネB10によって蓋6を閉状態に保持する向きに付勢されているので、蓋解除ボタン8を押さえるのを止めると、クランプ7は、自動的に蓋6を閉状態に保持する位置に戻り、蓋6を閉状態まで回動することで再び係止、保持されるようになっている。集塵容器4の天面には、蓋解除ボタン8の近傍から後方に向かって、集塵容器4の持ち運び用の取っ手部12が延設されている。 【0026】 図2において、集塵容器4は、本体1に収納された状態であり、使用者がこの集塵容器4内に捕集された塵埃を外部に排出するにあたっては、まず集塵容器4の上部に形成された取っ手部12を保持し、上方へ引き抜き、然る後に取っ手部12の近傍に設けられた蓋解除ボタン8を操作することで、蓋6が開放され、集塵容器4内部の塵埃を開口4aを通して集塵容器4の外部に排出することができる。 【0027】 また集塵容器4の後面には、フィルター体13が着脱自在に取り付けられており、集塵容器4内を通過した空気は、すべてこのフィルター体13を通過した後、本体1内に設けられたファンモーター(図示せず)に吸引される。 【0028】 図3において、フィルター体13は、樹脂製の枠体13aに濾材13bをインサート成型することで形成されている。濾材13bにはプリーツ状の折り曲げ加工が施されており、濾材13bのプリーツの上流側(塵埃を捕集する側)の谷底部と頂点部のそれぞれに、枠体13aと一体に形成された樹脂部14と突起部15が設けられている。なお、突起部15の先端は、枠体13aの先端より突出している。 【0029】 図4、5において、樹脂部14にはプリーツの長手方向に沿って溝部14aが設けられ、更にこの溝部14aの底面には複数の凸部14bが設けられている。 【0030】 以上のように構成されたフィルター体及び電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。 【0031】 フィルター体13のプリーツ内部に堆積した塵埃を取り除くに当たって、爪楊枝などの棒状体(図示せず)をプリーツ内部に挿入し、先端を樹脂部14の溝部14aに沿わせて掻き下ろすことができるため、棒状体の先端で濾材13bを損傷することがなく確実に塵埃除去作業を行うことができる。また、棒状体の先端が溝部14a内を移動するのに伴って各凸部14bに衝突するので、衝突の際に発生する衝撃によってフィルター体13に付着した塵埃がふるい落とされる効果がある。 【0032】 また、図6に示すようにフィルター体13を、塵埃を捕集する側を床面に当ててプリーツ内の塵埃の除去を行うケースがあるが、この際、突起部15が、床面とフィルター体13のプリーツ頂点との間に空間を形成するため、電気掃除機の運転中の吸引力によって強固に圧縮された塵埃がプリーツ内部より膨張しながら出てくる際にも床面によって妨げられることが少なく、より確実に塵埃の除去が可能となる。 【0033】 (実施の形態2) 図7は、本発明の第2の実施の形態におけるフィルター体の断面図(図4のD−D断面)である。なお、上記第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。 【0034】 本実施の形態は、図7に示すように、樹脂部14に、プリーツの長手方向に沿って溝部14aを設けると共に、この溝部14aの底部に、複数の凹部14cを設けたもので、フィルター体13に堆積した塵埃を取り除くためにプリーツ内部に挿入した棒状体の先端が溝部14a内を移動させると、それに伴って棒状体の先端が各凹部14cに落ち込み、この際に発生する衝撃によってフィルター体13に付着した塵埃がふるい落とされるものである。 【0035】 (実施の形態3) 図8は、本発明の第3の実施の形態におけるフィルター体の矢視図(図3のC矢視図)である。なお、上記実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。 【0036】 本実施の形態は、図8に示すように、樹脂部14のプリーツの長手方向に沿って溝部14aを設けると共に、この溝部14aの側面に交互に複数の凸部14dを設けたもので、フィルター体13に堆積した塵埃を取り除くためにプリーツ内部に棒状体の先端を挿入して溝部14a内を移動させると、それに伴って棒状体の側面が各凸部14dに衝突するので、衝突の際に発生する衝撃によってフィルター体13に付着した塵埃がふるい落とされる効果がある。 【0037】 なお、上記実施の形態では、プリーツ底部の溝部14aは振動し易さの点も考慮して樹脂部14に設けたが、その材料は金属など他の材料でも代替が可能であり、材料、構成を限定するものではない。 【0038】 以上のように、本実施の形態によれば、フィルター体13は、プリーツ状に形成された濾材13bの上流側谷底部に樹脂部14を設け、かつ、その樹脂部14にプリーツの長手方向に沿った溝部14aを設けることにより、フィルター体13に捕集した塵埃を先端部の尖った棒状体を用いて除去する際、棒状体の先端部を溝部14aに落とし込んだ状態でプリーツの長手方向に移動させることができるため、棒状体の先端部で誤って濾材13bを傷つけたり、孔を開けてしまうといった失敗によるフィルター体13の損傷を防止することができるため、メインテナンス性が高く、使用性と耐久性に優れたフィルター体を提供することができる。 【産業上の利用可能性】 【0039】 以上のように、本発明にかかるフィルター体及び電気掃除機は、簡素な構造で、フィルター体を痛めることなく塵埃を除去でき、メインテナンス性、使用性、耐久性に優れているもので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機は勿論、空気清浄機や集塵機などフィルター体を利用する各種機器に広く適用できるものである。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本発明の第1の実施の形態におけるフィルター体を有する電気掃除機の本体側面図 【図2】同電気掃除機の集塵容器載置部近傍の断面図 【図3】同フィルター体の断面図(図2のA−A断面) 【図4】同フィルター体の要部拡大断面図(図3のB部) 【図5】同フィルター体の断面図(図4のD−D断面) 【図6】同フィルター体を床面上に置いたときの側面図 【図7】本発明の第2の実施の形態におけるフィルター体の断面図(図4のD−D断面) 【図8】本発明の第3の実施の形態におけるフィルター体の矢視図(図3のC矢視) 【図9】従来のフィルター体を有する電気掃除機の本体斜視図 【符号の説明】 【0041】 13 フィルター体 13b 濾材 14 樹脂部 14a 溝部 14b、14d 凸部 15 突起部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月3日(2006.7.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−11892(P2008−11892A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−182979(P2006−182979) |
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