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【発明の名称】 集塵容器及び電気掃除機
【発明者】 【氏名】錦織 環

【要約】 【課題】構成が簡素でありながら、使用性の高い集塵容器を提供する。

【構成】塵埃廃棄用の開口14を有する容器本体4cと、前記開口14を開閉する蓋体6とを備え、前記容器本体4cの前記開口14側の外側表面の複数個所に袋体51を係止する係止部4aを設けたもので、集塵容器4内に捕集された塵埃を廃棄する際に、まず廃棄する塵埃を収容するための袋体51を集塵容器4の塵埃廃棄用の開口14側に被せ、その袋体51の開放端を係止部4aより上方に引き上げ、さらにその部分を輪ゴム52などでしばることで、袋体51が位置ずれしたり、緩んだりすることが無く、また、塵埃を廃棄するために蓋体6を開けても、袋体51が集塵容器4に密着しているので、集塵容器4と袋体51との隙間からの塵埃の漏れや舞い上がりを最小限に抑えることができ、清潔で使用勝手の良い集塵容器4を提供することが出来る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃廃棄用の開口を有する容器本体と、前記開口を開閉する蓋体とを備え、前記容器本体の前記開口側の外側表面の複数個所に袋体を係止する係止部を設けた集塵容器。
【請求項2】
塵埃廃棄用の開口を下方に向けた際に、上方を向く突起部を設けた請求項1に記載の集塵容器。
【請求項3】
突起部の先端を尖らせた請求項2に記載の集塵容器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の集塵容器を有する電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機等で使用され、塵埃を捕集する集塵容器及び電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の集塵容器について図5を用いて説明する。図5は従来の集塵容器を有する電気掃除機の本体斜視図である。
【0003】
図5において、掃除機本体101は、ケース102とカバー部材103とから構成されている。ケース102には集塵容器109を載置する載置部(図示せず)が形成されている。集塵容器109の容器本体118の底部近傍には開閉可能な蓋(図示せず)と、これを閉状態に保持するクランプ機構(図示せず)が設けられている。取っ手部120の上部には蓋解除ボタン134が設けられており、この蓋解除ボタン134を押すことでクランプ解除バー(図示せず)を介してクランプ機構が解除され、蓋が開放される。集塵容器109をケース102に載置した状態でカバー部材103を閉じると、蓋解除ボタン134はカバー部材103により覆われる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−019095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、資源の有効活用の観点から使い捨ての紙パックの利用が減少し、上記のような集塵容器を有する電気掃除機が増加している。しかしながら、従来の集塵容器の構成では、塵埃を廃棄するために蓋を開けると、塵埃の一部が空気中に舞うなど、清潔性の点では捕集した塵埃を袋ごと廃棄する紙パックを使用するタイプと比して大幅に劣っていた。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、捕集した塵埃を廃棄する際の塵埃舞い上がり量を低減し、使用性の高い集塵容器及び電気掃除機を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の集塵容器は、塵埃廃棄用の開口を有する容器本体と、前記開口を開閉する蓋体とを備え、前記容器本体の前記開口側の外側表面の複数個所に袋体を係止する係止部を設けたもので、集塵容器内に捕集された塵埃を廃棄する際に、まず廃棄する塵埃を収容するための袋体を集塵容器の塵埃廃棄用の開口側に被せ、その袋体の開放端を係止部より上方に引き上げ、さらにその部分を輪ゴムや紐などでしばることで、袋体が位置ずれしたり、緩んだりすることが無く、また、塵埃を廃棄するために蓋体を開けても、袋体が集塵容器に密着しているので、集塵容器と袋体との隙間からの塵埃の漏れや舞い上がりを最小限に抑えることができ、清潔で使用勝手の良い集塵容器を提供することが出来る。
【0007】
また、本発明の電気掃除機は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の集塵容器を有するもので、塵埃廃棄の際の外部への塵埃の舞い上がりが少なく、清潔で使用勝手の良い電気掃除機を提供することが出来る。
【発明の効果】
【0008】
本発明の集塵容器及び電気掃除機は、塵埃廃棄の際の塵埃の舞い上がりが大幅に低減さされるので、清潔で、また使用性にも優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、塵埃廃棄用の開口を有する容器本体と、前記開口を開閉する蓋体とを備え、前記容器本体の前記開口側の外側表面の複数個所に袋体を係止する係止部を設けたもので、集塵容器内に捕集された塵埃を廃棄する際に、まず廃棄する塵埃を収容するための袋体を集塵容器の塵埃廃棄用の開口側に被せ、その袋体の開放端を係止部より上方に引き上げ、さらにその部分を輪ゴムや紐などでしばることで、袋体が位置ずれしたり、緩んだりすることが無く、また、塵埃を廃棄するために蓋体を開けても、袋体が集塵容器に密着しているので、集塵容器と袋体との隙間からの塵埃の漏れや舞い上がりを最小限に抑えることができ、清潔で使用勝手の良い集塵容器を提供することが出来る。
【0010】
第2の発明は、特に、第1の発明の塵埃廃棄用の開口を下方に向けた際に、上方を向く突起部を設けたもので、スーパー等で提供される持ち手付の買い物袋などを袋体として活用する場合、買い物袋の持ち手部分を、突起部に引っ掛けられるので、買い物袋を容易に集塵容器に保持することができる。
【0011】
第3の発明は、特に、第2の発明の突起部の先端を尖らせたもので、突起部の尖った先端によって塵埃の収容に利用する袋体の任意の位置に孔を開けて、突起部にその孔を引っ掛けることができるため、予め持ち手が設けられていない袋体や、持ち手は設けられているが集塵容器の開口と突起部との間の距離に合わない袋体しか無い場合にも、これらの袋体をより理想に近い位置に保持することができる。
【0012】
第4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の集塵容器を有するもので、塵埃廃棄の際の外部への塵埃の舞い上がりが少なく、清潔で使用勝手の良い電気掃除機を提供することが出来る。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における集塵容器について、図1〜4を用いて説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態における集塵容器を有する電気掃除機の本体側面図、図2は、同電気掃除機の収納部近傍の断面図、図3は、同集塵容器の全体斜視図、図4は、同集塵容器の使用者による塵埃廃棄作業の状態を示す側面図である。
【0016】
図1〜4において、電気掃除機の本体1の内部には、収納部2が設けられており、その上部がカバー3によって開閉自在に覆われている。収納部2には塵埃を捕集する集塵容器4が着脱自在に収納されている。
【0017】
集塵容器4の容器本体4cの前部には、集塵容器4を本体1に取り付けた際に本体1に設けられた吸気口1aと連通する位置に開口部5が設けられている。集塵容器4の底部には、捕集された塵埃を廃棄するための開口14と、その開口14を開閉する蓋体6が設けられており、蓋体6の後部は、ヒンジ部6aを介して集塵容器4に回動自在に固定され、前部に設けられたフック部6bが集塵容器4側に回動自在に保持されたクランプ7によって係止、解除されることで蓋体6を閉状態に保持、あるいは開状態とすることができる。クランプ7は、開口部5の上部に設けた蓋解除ボタン8を押すことによりリンク9を介して解除されるもので、集塵容器4内に捕集した塵埃の排出は蓋解除ボタン8を押すことで完了する。
【0018】
また、クランプ7と蓋解除ボタン8は、それぞれバネA11とバネB10によって蓋体6を閉状態に保持する向きに付勢されているので、蓋解除ボタン8を押さえるのを止めることでクランプ7は自動的に蓋体6を閉状態に保持する位置に戻り、蓋体6を閉状態まで回動することで再び係止、保持される。
【0019】
集塵容器4の天面には蓋解除ボタン8の近傍から後方に向かって取っ手部12が延設されている。13は、集塵容器4の後部に配され、集塵容器4を収納部2に収納したときに、本体1に内蔵された電動送風機(図示せず)と連通すると共に細塵を捕集する二次フィルターである。
【0020】
以上のように構成された集塵容器及び電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
【0021】
図2において、集塵容器4は本体1に収納された状態であり、使用者がこの集塵容器4内に捕集された塵埃を排出するにあたっては、まず集塵容器4の上部に形成された取っ手部12を保持し、上方へ引き抜き、然る後に取っ手部12の近傍に設けられた蓋解除ボタン8を操作することで蓋体6が開放され、集塵容器4内部の塵埃を集塵容器4の外部に排出することができる。
【0022】
また図3、4において、集塵容器4の容器本体4cの開口14側の外側面の略全周或いは周方向の複数個所に係止部4a、上部には突起部4bが左右にそれぞれ設けられている。係止部4aはその前端部が開口部5の上端付近まで、後端部はヒンジ部6a近傍まで延設されている。
【0023】
集塵容器4から塵埃を排出する際、ゴミ箱などに直接排出することも可能ではあるが、図4に示すように、袋体51を集塵容器4の底部より被せ、その袋体51の開放端を、集塵容器4に設けた係止部4aより上方まで引き上げ、さらに輪ゴム52を係止部4aやヒンジ部6aに掛けて袋体51の開放端を集塵容器4に密着させることで、蓋体6が開いた際に舞い上がる塵埃を最小限とすることができる。
【0024】
なお、突起部4bの先端部は、指などで直接触っても怪我をしない程度のR=1〜2mmに尖らせているので、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで提供されるポリエチレン袋製の買い物袋を塵埃収容のための袋体51として使用する場合、仮に準備した買い物袋が大き過ぎて、その持ち手部(図示せず)を突起部4bに引っ掛けると買い物袋の開放端が集塵容器4の蓋体6の近傍の高さに達しない場合であっても、買い物袋の任意の位置に突起部4bを用いて孔を開けることができるので、塵埃収容に用いることのできる袋体51の種類が増加するものである。
【0025】
以上のように、本実施の形態によれば、集塵容器4の塵埃廃棄用の開口側外周近傍の略全周、或いは周方向の複数箇所に係止部4aを設けることにより、廃棄塵埃を収容するための袋体51を集塵容器4に確実に固定することができるため、塵埃の舞い上がりを防止し、塵埃廃棄時の清潔性が向上し、使用性に優れた集塵容器、および電気掃除機を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
以上のように、本発明にかかる集塵容器及び電気掃除機は、簡素な構造で清潔性を向上させ、また使用性に優れているので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1における集塵容器を有する電気掃除機の本体側面図
【図2】同電気掃除機の収納部近傍の断面図
【図3】同集塵容器の全体斜視図
【図4】同集塵容器の使用者による塵埃廃棄作業の状態を示す側面図
【図5】従来の集塵容器を有する電気掃除機の本体斜視図
【符号の説明】
【0028】
4 集塵容器
4a 係止部
4b 突起部
4c 容器本体
6 蓋体
14 開口
51 袋体
52 輪ゴム
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−5956(P2008−5956A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−177631(P2006−177631)