| 【発明の名称】 |
手乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 務
【氏名】谷口 和宏
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| 【要約】 |
【課題】手に付着した水滴を吹き飛ばす際に、手のひらと手の甲の全体に短時間で噴流を吹きつけるためには、ノズルを分割して噴きつける方法をとるが、分割されたノズルの間隔により手の乾燥にムラが生じる課題があり、時間とともに噴流の進行方向が変化することで、ノズルが動いて間隔部分についても噴流を噴きつけるため、乾燥にムラが生じないことができることを目的としている。
【構成】複数のノズル2を間隔をおいて配列し、ノズル2から噴出される噴流の力によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段9を備えたものであり、ノズル2から噴出される噴流の方向を変化させることで、ノズル2とノズル2の間隔をとるような配置にしても手に十分な噴流が接触するようになり、風速を維持したまま風量を低減することで消費電力を軽減し、かつ手の乾燥を満足することができるという作用を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外気を取り入れる吸込口と、前記吸込口から取り込んだ空気を高圧気流発生装置まで案内する風路で構成された吸込風路と、前記高圧気流発生装置により昇圧された空気をノズルまで案内する風路で構成された吹出風路を備え、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流が自励振動するようにした手乾燥装置。 【請求項2】 ノズルに純流体素子発振器を備えたことを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。 【請求項3】 ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の手乾燥装置。 【請求項4】 箱体と、前記箱体に設けられて前記箱体の上部に開口した手乾燥室と、前記箱体に設けられて高圧気流を発生する高圧気流発生装置と、前記手乾燥室の互いに対向した2面にそれぞれ配置されて前記高圧気流発生装置の送気路に連通したノズルと、前記高圧気流発生装置を制御する制御装置と、前記手乾燥室に設けられて前記制御装置へ手検出信号を送る検出器とを備え、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えた手乾燥装置。 【請求項5】 噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設けた構成とした請求項1乃至4のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項6】 噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設け、前記空間を連通する通路を構成した請求項11乃至4のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項7】 空間の入口よりも前記空間の出口の面積が大きくなるように設置されている請求項1乃至6のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項8】 空間の入口と空間の出口の断面形状が長方形であり、かつ前記長方形の長辺と短辺の比率が略2対1に設置された請求項1乃至7のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項9】 空間の断面形状の長方形の長辺の壁面に前記空間と連通する通路を設けた請求項1乃至8のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項10】 ノズルの噴流を噴出する吹出口の近傍で、前記吹出口を徐々に広げ、噴流が前記吹出口の壁面に付着して方向を変更する際に、前記壁面にて噴流の方向を制限する構成とした請求項1乃至9のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項11】 空間に空気穴を設置して、前記空間の静圧の状況を調節する構成とした請求項1乃至10のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項12】 空間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらした構成とした請求項1乃至11のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項13】 空間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらし、かつ前記空間の入口を投影すると、前記空間の出口に含まれる構成とした請求項1乃至12のいずれかに記載の手乾燥装置。 【請求項14】 噴流の流速をノズルの直下にて50m/s以上とし、かつ噴流の方向が変化する周期を30〜60Hzに設定した請求項1乃至13のいずれかに記載の手乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、洗面所やトイレ等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の手乾燥装置は、両面から高速風を噴出すことにより乾燥する方式としたものが知られている。 【0003】 以下、その手乾燥装置について図13から図15を参照しながら説明する。図13及び図14に示すように、壁面に固定された箱体101は、高速噴流を噴き出すノズル102を対に対峙した形で付属している。ノズル102の対峙した空間に手を挿入して乾燥させるための手乾燥室103が本体内部に形成される。その手乾燥室103の下方に水滴回収手段であるドレンタンク104を付属している。箱体101内には高圧気流発生装置105および制御装置106が設けられている。手乾燥室103の中に挿入された手を検知して高圧気流発生装置105に通電するための検出器107を箱体101の一部に付属している。 【0004】 上記構成において濡れた手を手乾燥室103に挿入すると、検出器107により手の存在を検知して、高圧気流発生装置105を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口108から外部空気を吸込み、高圧気流発生装置105を経由して風が形成されてノズル102より送風される。このとき差し出した手に風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検出器107の検出がなくなるので、高圧気流発生装置105は停止する。このような運転の作業を制御装置106にて実施する。ノズル102は、風量を少なくするため、複数個の吹出穴109にて構成されている(例えば、特許文献1参照)。 【0005】 また、最近は図15に示すようにノズル102をライン状吹出口110にすることが一般的になっている(例えば、特許文献2参照)。 【0006】 また、その他の種類として片面から高速風を噴出して乾燥する方式としたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。 【0007】 以下、その手乾燥装置について図16を参照しながら説明する。図16に示すように、壁面に固定された箱体201は、下部に高速噴流を噴き出すノズル202とノズル202から高速噴流を噴き出す方向に設置された水滴の回収手段であり、手を乾燥させる空間である手乾燥室203を付属している。手乾燥室にて回収した水は下方に水滴の回収手段であるドレンタンク204にて回収を行う。箱体201内には高圧気流発生装置205、発熱装置209および制御装置206が設けられている。手乾燥室203の中に挿入された手を検知して高圧気流発生装置205および発熱装置209に通電するための検出器207を箱体201の一部に付属している。 【0008】 上記構成において濡れた手を手乾燥室203に挿入すると、検出器207により手の存在を検知して、高圧気流発生装置205および発熱装置209を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口208から箱体201の外部空気を吸込み、高圧気流発生装置205と発熱装置209を経由して温風が形成されてノズル202より送風される。このとき差し出した手に温風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検出器207の検出がなくなるので、高圧気流発生装置205および発熱装置209は停止する。このような運転の作業を制御装置206にて実施する。このノズル202は、複数列のライン状吹出口210となっている。 【特許文献1】特許第2720722号公報 【特許文献2】特開2002−136448号公報 【特許文献3】特開2005−160872号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 このような従来の手乾燥装置では、手に付着した水滴を噴流によって吹き飛ばす際に、手のひらと手の甲の全体に短時間で噴流を吹きつけるためには、複数のノズルを手に噴流を噴きつける方法をとるが、複数のノズルの間隔の影響により手の乾燥にムラが生じる場合があるという課題があり、また乾燥ムラをなくすためにライン状のノズルにて手に噴流を噴きつける方法が一般的になっているが、大量の風量が必要となるため、送風に必要なエネルギーが大きくなるという課題がある。 【0010】 本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、噴流を時間とともに進行方向を変化する構成とすることで、複数のノズルを設置しても、ノズルが動いてノズルのない間隔部分についても噴流を噴きつけるため、間隔の影響を受けにくく、乾燥にムラが生じないことができ、またノズルをライン状に設置する必要がないため、高速噴流の速度を低減する必要がなく、風速を維持して風量を低減して高圧気流発生装置である送風機の消費電力を低減することができ、省電力にして乾燥ムラをなくすことができる手乾燥装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明の手乾燥装置は、上記目標を達成するため複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流が自励振動するようにしたことを特徴とする。そして、本発明によれば噴流を時間とともに進行方向を変化する構成とすることで、複数のノズルを設置しても、噴流方向の変化によりノズルのない間隔部分についても噴流を噴きつけるため、間隔の影響を受けにくく、乾燥にムラが生じないとともにノズルをライン状に設置する必要がないため、高速噴流の速度を低減する必要がなく、風速を維持して風量を低減して高圧気流発生装置である送風機の消費電力を低減することができる手乾燥装置が得られる。 【0012】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルに純流体素子発振器を備えたことを特徴とする。 【0013】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたことを特徴とする。 【0014】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたことを特徴とする。 【0015】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設けた構成としたことを特徴とする。 【0016】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設け、前記空間を連通する通路を構成したことを特徴とする。 【0017】 また、空間の入口よりも前記空間の出口の面積が大きくなるように設置されていることを特徴とする。 【0018】 また、空間の入口と空間の出口の断面形状が長方形であり、かつ前記長方形の長辺と短辺の比率が略2対1に設置されたことを特徴とする。 【0019】 また、空間の断面形状の長方形の長辺の壁面に前記空間と連通する通路を設けたことを特徴とする。 【0020】 また、ノズルの噴流を噴出する吹出口の近傍で、前記吹出口を徐々に広げ、噴流が前記吹出口の壁面に付着して方向を変更する際に、前記壁面にて噴流の方向を制限する構成としたことを特徴とする。 【0021】 また、空間に空気穴を設置して、前記空間の静圧の状況を調節する構成としたことを特徴とする。 【0022】 また、間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらした構成としたことを特徴とする。 【0023】 また、空間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらし、かつ前記空間の入口を投影すると、前記空間の出口に含まれる構成としたことを特徴とする。 【0024】 また、噴流の流速を吹出しノズル直下にて50m/s以上とし、かつ噴流の方向が変化する周期を30〜60Hzに設定したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0025】 本発明によれば複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流が自励振動するようにしたことにより短時間で手を乾燥させるためには、十分な風速を持った噴流が大量に手に接触することで、噴流の運動エネルギーをもち、これにより水滴の除去に有効であるが、ノズルから噴き出される噴流方向の変化により、ノズルがない部分でも擬似的にノズルがあるかのような形で手の乾燥をすることができるため、乾燥ムラをなくすことができるとともに噴流をできる限り少ない風量とすることができ、省電力にして乾燥ムラをなくすことができるという効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0026】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルに純流体素子発振器を備えたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0027】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0028】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0029】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設けた構成としたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0030】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設け、前記空間を連通する通路を構成したことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0031】 また、空間の入口よりも前記空間の出口の面積が大きくなるように設置されていることにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0032】 また、空間の入口と空間の出口の断面形状が長方形であり、かつ前記長方形の長辺と短辺の比率が略2対1に設置されたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0033】 また、空間の断面形状の長方形の長辺の壁面に前記空間と連通する通路を設けたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0034】 また、ノズルの噴流を噴出する吹出口の近傍で、前記吹出口を徐々に広げ、噴流が前記吹出口の壁面に付着して方向を変更する際に、前記壁面にて噴流の方向を制限する構成としたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0035】 また、空間に空気穴を設置して、前記空間の静圧の状況を調節する構成としたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0036】 また、間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらした構成としたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0037】 また、空間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらし、かつ前記空間の入口を投影すると、前記空間の出口に含まれる構成としたことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【0038】 また、噴流の流速を吹出しノズル直下にて50m/s以上とし、かつ噴流の方向が変化する周期を30〜60Hzに設定したことにより同様の効果のある手乾燥装置を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0039】 本発明の請求項1記載の発明は、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流が自励振動するようにしたものであり、手を洗った後には、手の甲や手のひらの全体に水滴が付着しているため、手に付着した水滴を除去するためには、手全体に満遍なく高速噴流を噴出することが望ましい。しかし、手全体に噴流を噴きつけるためにはノズルの噴出部の開口部が多く必要となるため、風量が大量に必要となる。消費電力を考慮して高圧気流発生装置の昇圧を低下させると、ノズルから噴出する高速噴流の風速が減速するため、手に付着した水滴を除去するために十分な風速がなくなり、乾燥が不十分となる。これを解決するためにノズルから噴出される噴流を自励振動させることで、ノズルとノズルの間隔をとるような配置にしても、噴流を広範囲に吹きつけることで、手に十分な噴流が接触する、すなわち乾燥ムラをなくすことができ、風速を維持したまま風量を低減することで消費電力を軽減し、かつ乾燥ムラをなくして手の乾燥を満足することができるという作用を有する。 【0040】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルに純流体素子発振器を備えたものであり、ノズルに純流体素子発振器を備えることで、噴流の発振現象により、噴流を広範囲に吹きつけることで、ノズルとノズルの間隔をとるような配置にしても、手に十分な噴流が接触するようになり、乾燥ムラをなくすことができ、風速を維持したまま風量を低減することで消費電力を軽減し、かつ手の乾燥を満足することができるという作用を有する。 【0041】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたものであり、ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えることで、噴流の自励発振現象が発生し、噴流を広範囲に吹きつけることで、ノズルとノズルの間隔をとるような配置にしても、手に十分な噴流が接触するようになり、乾燥ムラをなくすことができ、風速を維持したまま風量を低減することで消費電力を軽減し、かつ手の乾燥を満足することができるという作用を有する。 【0042】 また、複数の前記ノズルを間隔をおいて配列し、前記ノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えたものであり、2面にそれぞれ配設されたノズルから噴出される噴流によって、噴流の方向を変化させる噴流方向変更手段を備えることで、噴流の自励発振現象が発生し、噴流を手の甲と手のひらの両面を同時に広範囲に吹きつけることで、ノズルが配置されていない箇所があっても、手に十分な噴流が接触するようになり、乾燥ムラをなくすことができ、風速を維持したまま風量を低減することで消費電力を軽減し、かつ手の乾燥を満足することができるという作用を有する。 【0043】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設けた構成としたものであり、ノズルと連通してノズルの中間に設けられている空間を設けることで、空間の内部の空気が速度勾配と粘性の作用により噴流に巻き込まれ、噴流に流体を持ち去られる状況が発生し、空間の内部が負圧となり、それにより噴流の推進方向に影響を与え、噴流の方向を変化させることができるという作用を有する。 【0044】 また、噴流方向変更手段は、ノズルと連通して前記ノズルの中間に設けられている空間を設け、前記空間を連通する通路を構成したものであり、ノズルの中間に設けられている空間が連通することで、空間の内部の静止している空気が噴流との速度差による速度勾配と粘性の作用により噴流に巻き込まれ、噴流側に流体を持ち去られる状況が発生し、空間の内部が負圧となるが、制御室どうしが連通しているため圧力差が生じると、高い圧力の空間から低い圧力の空間に空気が流れ込もうとするため空間の静圧が変動を起こし、噴流の方向の変化を周期的に発生させることができるという作用を有する。 【0045】 また、空間の入口よりも前記空間の出口の面積が大きくなるように設置されているものであり、噴流が推進すると周囲の静止している流体との間の大きな速度差である速度勾配と流体の有する粘性の作用の結果、周囲の流体を巻き込みながら噴流の幅を広げるため、噴流に幅が広がる現象があるため、これを空間の入口よりも空間の出口の面積が大きくなるように設置することで、噴流の幅の拡がりが、空間の出口に衝突するのを回避できるという作用を有する。 【0046】 また、空間の入口と空間の出口の断面形状が長方形であり、かつ前記長方形の長辺と短辺の比率が略2対1に設置されたものであり、空間の入口と空間の出口の断面形状が長方形であり、かつ長辺と短辺の比率が略2対1に設置することで、平面噴流の形として長辺側の方向に流体の速度勾配と粘性の作用が発生させやすいようにすることで、長辺側に噴流の方向の変化をさせやすい状況を作り出せるという作用を有する。 【0047】 また、空間の断面形状の長方形の長辺の壁面に前記空間と連通する通路を設けたものであり、空間の断面形状の長方形の長辺の壁面に空間と連通する通路を設けることで、長辺側の方向に流体の速度勾配と粘性の作用が発生させやすいようにすることで、長辺側に噴流の方向の変化をさせやすい状況を作り出せるという作用を有する。 【0048】 また、ノズルの噴流を噴出する吹出口の近傍で、前記吹出口を徐々に広げ、噴流が前記吹出口の壁面に付着して方向を変更する際に、前記壁面にて噴流の方向を制限する構成としたものであり、吹出口の壁面の近傍にある静止した空気が噴流の推進速度との速度差による速度勾配と、空気の粘性による作用により噴流に巻き込まれ噴流と壁面に囲まれた空間の静圧が大気圧よりも負圧に変化するため、噴流が負圧側に方向を変化させるコアンダ効果により、噴流は吹出口の壁面に付着しながら流れる現象が発生する。この際に吹出口を徐々に広げることで、噴流の流れに抵抗が発生しにくくするとともに、噴流の方向がそれ以上変化しないように制限を持たせ、噴流の方向性を制御できるという作用を有する。 【0049】 また、空間に空気穴を設置して、前記空間の静圧の状況を調節する構成としたものであり、空間の内部は、負圧に変化するが空間の大きさと噴流の流速により噴流の方向が周期的に変化する状況が変化するため、空気穴を設置することで噴流の方向の変化する周期を調整できるという作用を有する。 【0050】 また、間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらした構成としたものであり、間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらすことで、噴流の方向変化を早期に促すことができるという作用を有する。 【0051】 また、空間の入口の中心軸と空間の出口の中心軸をずらし、かつ前記空間の入口を投影すると、前記空間の出口に含まれる構成としたものであり、空間の入口を投影すると空間の出口に含まれることで、空間の出口の壁面への衝突を回避できるという作用を有する。 【0052】 また、噴流の流速を吹出しノズル直下にて50m/s以上とし、かつ噴流の方向が変化する周期を30〜60Hzに設定したものであり、流速を50m/s以上とすることで、速度勾配ができやすくなり、噴流の方向の変化する周期を30〜60Hzとすることで噴流の方向変化に対する水滴除去の効果が増加するという作用を有する。 【0053】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0054】 (実施の形態1) 図1から図5に示すように、壁面に固定された箱体1は、高速噴流を噴き出すノズル2を対に対峙した形で付属している。ノズル2の対峙した濡れた手を乾燥させる乾燥空間に手を挿入して乾燥させるための手乾燥室3が本体内部に形成される。その手乾燥室3の下方に水滴回収手段であるドレンタンク4を付属している。箱体1内には高圧気流発生装置5および制御装置6が設けられている。手乾燥室3の中に挿入された手を検知して高圧気流発生装置5に通電するための検出器7を箱体1の一部に付属している。 【0055】 上記構成において濡れた手を手乾燥室3に挿入すると、検出器7により手の存在を検知して、高圧気流発生装置5を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口8から外部空気を吸込み、高圧気流発生装置5を経由して風が形成されてノズル2より送風される。このとき差し出した手に風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検出器7の検出がなくなるので、高圧気流発生装置5は停止する。このような運転動作を制御装置6にて実施する。 【0056】 ノズル2は、複数個を直線状に等間隔で配置された構成となっている。ノズル間隔としては、例えば、15mm〜30mm程度である。 【0057】 また、ノズル2には、噴流を自励振動させる仕組みの一つとしてとして、噴流の方向を変更させるために噴流方向変更手段9として、水平方向に直線状に配列されているノズルに一定の容積をもつ空間10をノズル2の中心軸11に対して対称に設置されている。ノズル2の内部の空気噴流流路30の中間に、空気噴流流路30と連通して空間10が備えられている。 【0058】 ノズル2の内部に流体が流れると、空間10のノズル2の空気噴流流路30を介して分割される空間の片側12の一方が大気圧よりも負圧に変化する。それにより噴流が負圧になった空間の片側12の方向に噴流の推進方向を変化させる。噴流が推進方向を変化させるとコアンダ効果による流れの付着効果により吹出口13の壁面14に噴流が付着しながら、壁面14に沿って噴流が流れ出す。すると負圧となっていた空間の片側12の負圧が破壊される。また反対側の空間の片側15が負圧になり、噴流が流れている方向と反対の方向に流れ出し、このような動作を繰り返し起こす現象が発生する。これにより噴流は、ノズル2の吹出口13から往復運動および発振しながら放出される。この現象を流体の自励振動と呼び、またこのような噴流の流れを作るものを流体素子と呼ぶ。特に本出願のように噴流の方向を変化させるために別の駆動源を使用していないため純流体素子と呼ばれる。また、今回の噴流を発振させる方式をフィードバック形発振器という。 【0059】 このような自励振動現象を発生させることで、噴流が手乾燥室3に挿入した手に間隔を持って設置されているにもかかわらず、乾燥ムラが発生しないで、万遍なく吹きつけることができるため、ノズル2の開口面積を少なくできるため、乾燥させるための水滴除去に十分な風速を維持したまま風量を少なくしても乾燥時間を維持することができ、消費電力を削減することができる。 【0060】 空間10の形状は、一例として空気をフィードバックできるように円や楕円などの鋭角部分を持たない形状で設置することが望ましく、噴流の推進方向に断面を取るとすべて長方形の形状とすることが望ましい。例えば、ノズル2の形状が幅2mm、長さ4mmであれば、6mm程度の幅を持つ寸法とする方法もある。 【0061】 更に、従来は、ノズル2の水平方向の噴流に対して、鉛直方向に手を引き抜く動作のみで水滴を除去していたが、噴流の水平方向の往復運動の作用により、水滴が変形を起こし水滴の接触角が変化を起こし、瞬間的に手の表面が撥水性を持った状況と同じような状況を作り出し、水滴が除去しやすくなり乾燥時間も短縮できる効果がある。 【0062】 ノズル2から噴出する噴流が手に当たる方向は、手のひらと手の甲に対して垂直であると、手を抜差しする時の効果が十分に発揮される。しかし噴流の水平方向の往復運動は、手のひらと手の甲に対して垂直方向であるだけでなく、手の側部に対して垂直方向に運動させても同等の効果を得ることができる。 【0063】 噴流の流速は、少なくともノズル2の直下での測定で風速50m/s以上が望ましく、また噴流の自励振幅の周期は30〜60Hzとすることで乾燥効果を良好にすることができる。 【0064】 なお、今回の実施の形態では、空間10を対称に設置したが、必ずしも対称にする必要はない。 【0065】 また、2面吹出しによる事例を示したが、1面吹出しの場合でも同様の効果があることは明らかである。 【0066】 (実施の形態2) 本発明の実施の形態2は、実施の形態1と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。 【0067】 図6から図8に示すように、ノズル2は、複数個を直線状に等間隔で配置された構成となっている。 【0068】 また、ノズル2には、噴流を自励振動させる仕組みの一つとしてとして、噴流の方向を変更させるために噴流方向変更手段9として、直線状に配列されている水平方向のノズルに一定の容積をもつ空間10をノズル2の中心軸11に対して対称に設置されている。この空間10のノズル2を介して分割される空間の片側12と空間の片側15を連通する通路16をノズル2の噴流の流れを妨げないように配置する。この場合、通路16は複数存在しても問題はない。 【0069】 ノズル2から噴流が噴出すると、ノズル2の内部の空気噴流流路30を介して分割される空間10の空間の片側12の一方が大気圧よりも負圧に変化する。それにより噴流が負圧になった空間の片側12の方向に噴流の推進方向を変化させる。噴流が推進方向を変化させると負圧となっていた空間の片側12に反対側の空間の片側15から通路16を介して空気が流れ込み、反対側の空間の片側15が負圧になり、噴流が流れている方向と反対の方向に流れ出し、このような動作を繰り返し起こす自励振動現象が発生する。これにより噴流は、ノズル2の吹出口13から往復運動および発振しながら放出される。このような方式を純流体素子の中でも弛緩振動形発振器と呼ばれている。この方式の場合はスプリッタと呼ばれる噴流の推進側に鋭角を持った部材が設置されることがあるが、騒音の原因となる場合があるため本出願では、設置していないが、騒音の影響が少ない場合は設置する方法もある。 【0070】 したがって実施の形態1と同様に、噴流が手乾燥室3に挿入した手に間隔を持って設置されているにもかかわらず、乾燥ムラが発生しないで、万遍なく吹きつけることができるため、ノズル2の開口面積を少なくでき、乾燥させるための水滴除去に十分な風速を維持したまま風量を少なくしても乾燥時間を維持することができ、消費電力を削減して乾燥ムラをなくすことができる。 【0071】 (実施の形態3) 本発明の実施の形態3は、実施の形態1、または実施の形態2と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。 【0072】 図9に示すように、ノズル2の内部の空気噴流流路30の空間10の空間の入口17を通過して、噴流が高圧の状態から高風速に状態を変化させて、同一流体の静止空間中に噴出されるため、噴流は空間10の空間の空気を巻き込みながら噴流幅を広げて推進する。このため空気噴流流路30の空間10の空間の出口18の面積の方が空間の入口17の面積よりも大きくなるように設置を行う必要があり、少なくとも噴流幅の拡がりを考慮して設計する必要がある。通常は、噴流の通過部の幅と噴流の速度の状況とその後の推進距離により数値が決定される。 【0073】 一例として空間の入口17が幅2mm、長さ4mmで設定されていれば、少なくとも空間の出口18は2.1mm〜3mm程度に設定することが望ましい。 【0074】 しかし、空間の入口17の面積を空間の出口18の面積に比較して広くしすぎると、コアンダ効果による流れの付着効果が発生しにくくなり、本出願の意図する噴流の推進方向を変化させることができにくくなるため、適切な寸法の設定が必要となる。 【0075】 また、空間10の空間の入口17の断面形状は長方形であり、かつ長方形の長辺と短辺の比率をおおよそ2対1に設置することでコアンダ効果による流れの付着効果を発生させやすい。 【0076】 また、空間10の長方形の長辺の壁面19に空間10と連通する通路16が設置されることが望ましい。 【0077】 (実施の形態4) 本発明の実施の形態4は、実施の形態1から実施の形態3と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。 【0078】 吹出口13を徐々に広げて設置すると、吹出口13の壁面14と噴流との間の流体が速度勾配と粘性の作用の結果巻き込まれ、下流に持ち去られるため圧力が低下し、噴流が吹出口13の壁面14の方向に湾曲しながら付着して方向を変更する。したがって噴流の湾曲は吹出口13の徐々に広がる形状に近いことで余分な抵抗を受けることがなく、噴流の方向を自然に制限することができる。これにより任意に噴流の方向を制御することができるため、手乾燥に都合がよい。 【0079】 吹出口13を徐々に広げるとは、一例をあげると空間の出口18が、2.5mmとすると円弧を描きながら5mm程度に拡がりをつけることである。これは噴流の振幅させたい幅によるため、用途や仕様により異なる。 【0080】 (実施の形態5) 本発明の実施の形態5は、実施の形態1から実施の形態4と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。 【0081】 図10に示すように、空間10に空気穴20を設置して、空間10の静圧の状況を調節することで、空間10の負圧が大きくなりすぎて、噴流に対して悪影響が発生しないように微調整ができる。 【0082】 空気穴は、例えばφ0.1mm〜φ0.2mm程度にすることが望ましいが、噴流の流速や自励振動の振幅の設定値などにより、設定することが必要である。 【0083】 (実施の形態6) 本発明の実施の形態6は、実施の形態1から実施の形態5と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。 【0084】 図11および図12に示すように、空間10の空間の入口17の中心軸21と空間の出口18の中心軸22がずれることで、空間10の片側に負圧が発生しやすい状況を作り出し、早く噴流の方向が変化できるようにトリガーをもうける効果があり、噴流の推進方向を変化させる応答性を向上させている。 【0085】 この際に空間の入口17の面積が噴流の噴射方向に投影したものがと空間の出口18の面積に含まれていないと、噴流が衝突してエネルギーロスが発生するため、中心軸21と中心軸22の設定には注意が必要である。 【産業上の利用可能性】 【0086】 洗面所やトイレ、台所等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる装置等に有効であり、また、一般的に液体によって濡れた物体を乾燥させる用途としても適用できる。また、粉体などにより汚れた衣服などを清浄する用途にも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0087】 【図1】本発明の実施の形態1〜6の外観を示す斜視図 【図2】同側断面図 【図3】本発明の実施の形態1のノズルの全体形状を示す斜視断面図 【図4】同断面図 【図5】同ノズルの詳細を示す断面図 【図6】本発明の実施の形態2のノズルの全体形状を示す正面図 【図7】同斜視断面図 【図8】同反対側の斜視断面図 【図9】本発明の実施の形態3のノズルの詳細を示す斜視断面図 【図10】本発明の実施の形態4のノズルの詳細を示す断面図 【図11】本発明の実施の形態5のノズルの詳細を示す断面図 【図12】本発明の実施の形態6のノズルの詳細を示す斜視断面図 【図13】従来の手乾燥装置の一例を示す断面図 【図14】同ノズルの斜視図 【図15】従来の手乾燥装置の別の一例を示す斜視図 【図16】従来の手乾燥装置の別の一例を示す断面図 【符号の説明】 【0088】 1 箱体 2 ノズル 3 手乾燥室 4 ドレンタンク 5 高圧気流発生装置 6 制御装置 7 検出器 8 吸込口 9 噴流方向変更手段 10 空間 11 中心軸 12 空間の片側 13 吹出口 14 壁面 15 空間の片側 16 通路 17 空間の入口 18 空間の出口 19 長辺の壁面 20 空気穴 21 中心軸 22 中心軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月24日(2006.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−48877(P2008−48877A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−227634(P2006−227634) |
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