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【発明の名称】 風呂蓋
【発明者】 【氏名】森 茂

【要約】 【課題】隣接する板状蓋片同士の連結箇所の保温性を向上させて、湯を溜めた浴槽に蓋をしている間の湯の冷めるのを従来の風呂蓋に比べて遅くすることができる断熱、保温効果に優れた風呂蓋を提供することにある。

【構成】内部を中空、真空および真空断熱材等による断熱性を有する複数の板状蓋片2と、隣り合う上記の板状蓋片2を連結する連結部材3と、各板状蓋片2の開口端を覆うキャップ等からなり、各板状蓋片2は両側部に湾曲或いは凹凸等に形成した係合部13を備え、上記の連結部材3は両側部に湾曲した係止部19を備え、連結する一方の板状蓋片2の片側の係合部に連結部材3の一方の係止部19を係止すると共に、他方の板状蓋片2の片側の係合部13に連結部材2の他方の係止部19を係止して、互いの板状蓋片2が近接または当接した状態に連結される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部を中空、真空および真空断熱材を施した断熱性を有する複数の板状蓋片と、隣り合う上記の板状蓋片を連結する連結部材と、各板状蓋片の開口端を覆うキャップ等からなり、上記の複数の板状蓋片を互いに連結部材を介して並列に連結して浴槽の上部開口を覆うことができ、かつ巻いて畳むことができる浴槽蓋であって、
上記の板状蓋片は両側部に湾曲或いは凹凸等に形成した係合部を備え、上記の連結部材は両側部に湾曲した係止部を備え、連結する一方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の一方の係止部を係止すると共に、他方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の他方の係止部を係止して、互いの板状蓋片が近接または当接した状態に連結されてなることを特徴とする風呂蓋。
【請求項2】
内部を中空、真空および真空断熱材を施した断熱性を有する複数の板状蓋片と、隣り合う上記の板状蓋片を連結する連結部材と、各板状蓋片の開口端を覆うキャップ等とからなり、上記の複数の板状蓋片を互いに連結部材を介して並列に連結して浴槽の上部開口を覆うことができ、かつ巻いて畳むことができる浴槽蓋であって、
上記の板状蓋片は、一方の側部に係合用の凹部を形成と共に他方の側部に係合用の凸部を備え、かつ、両側部の凹部と凸部との中央線上に連結部材を挿入する開口を備え、隣接する一方の板状蓋片の凹部に他方の板状蓋片の凸部が係合でき、
上記の連結部材は、隣接する板状蓋片の対峙する凹部と凸部との開口に、連結部材の開口端側から挿入できる帯状であって、帯状の両側部に連結部材の側部内面に係止する抜け止め用の係止部を備え、
上記の連結部材を介して連結した互いの板状蓋片が近接または当接および離反でき、かつ、上記の近接または当接時に、隣接する一方の板状蓋片の凹部と他方の板状蓋片の凸部とが係合するようにしたことを特徴とする風呂蓋。
【請求項3】
板状蓋片は、仕切りによって内部を複数の空洞部に形成したことを特徴とする請求項1記載の風呂蓋。
【請求項4】
連結部材は、長手方向の両側部に板状蓋片を連結するための近接する湾曲した係止部を備えたことを特徴とする請求項1または3記載の風呂蓋。
【請求項5】
連結部材は、伸縮または蛇腹状に折り畳むことができることを特徴とする請求項1または3記載の風呂蓋。
【請求項6】
キャップは、板状蓋片の開口端の形状と同一またはほぼ同じ形状のキャップ本体と、板状蓋片の内部の空洞部に上記の開口端側から嵌合する嵌合凸部と、を備えていることを特徴とする請求項1、3または4記載の風呂蓋。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は浴槽の上部開口を覆うための風呂蓋に関し、断熱性能を高め、更に詳しくは巻いて畳めるようにしたシャッター式の風呂蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に浴槽の上部開口を覆うための風呂蓋として、従来から各種のものが開発されている。特に巻いて畳むことができるシャッター式の風呂蓋が数多く製造・販売され、各家庭の浴槽に使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1や特許文献2に開示のようなシャッター式の風呂蓋や、図21に示すようなシャッター式の風呂蓋101は、複数個並列に配設された硬質樹脂製の中空板状部材102と、これらの隣接する中空板状部材102同士を連結する帯状の軟質ジョイント103と、各中空板状部材102の開口端104(図は片側を示す)を閉鎖するキャップ105とによって構成されている。また、上記の中空板状部材102には保温効果を高めるために空気を封じ込める空洞部(空気層)106が内部に形成されている。軟質ジョイント103は柔軟性を有して撓むことができるため、このタイプの風呂蓋101は巻いて畳むことができる。
【0004】
ところが従来のシャッター式の風呂蓋101において、中空板状部材102は空洞部(空気層)106を備えているので保温効果を発揮することはできるが、中空板状部材102同士を連結する軟質ジョイント103は中空板状部材102のような空洞部(空気層)106を有さない構造であり、軟質樹脂材で薄く形成されたものであるので、この箇所における保温性は中空板状部材102の箇所に比べ明らかに劣る。そのため、湯を溜めた浴槽の上部開口を風呂蓋101で覆った場合、各中空板状部材102間の軟質ジョイント103の箇所から熱が逃げてしまい、湯が早く冷める要因になっていた。
【0005】
また、特許文献3に示すような浴槽蓋は、隣接する硬質プラスチック製中空状板部材(中空板状部材)同士を薄い軟質プラスチック製連結部材(連結部材)で連結した構造のものであるが、この浴槽蓋も上記した例と同様の要因を有し、尚且つ、この連結部材は隣接する中空板状部材の側部に動かないようにはめ込み固定された構造であるため、中空板状部材同士を接近させたり接合させたりすることができず、薄い連結部材を配した中空板状部材間から熱が逃げてしまうのを防ぐことができなかった。
【0006】
【特許文献1】特開2006−61228号公報
【特許文献2】特開2003−164383号公報
【特許文献3】特開2003−275116号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものである。本発明の目的とするところは、
隣接する板状蓋片同士の連結箇所の保温性を向上させて、湯を溜めた浴槽に蓋をしている間の湯の冷めるのを従来の風呂蓋に比べて遅くすることができる断熱、保温効果に優れた風呂蓋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は課題を解決して上記した目的を有効に達成するために、次のような構成の浴槽蓋を開発した。すなわち、請求項1に記載の本発明は、内部を中空、真空および真空断熱材を施した断熱性を有する複数の板状蓋片と、隣り合う上記の板状蓋片を連結する連結部材と、各板状蓋片の開口端を覆うキャップ等からなり、上記の複数の板状蓋片を互いに連結部材を介して並列に連結して浴槽の上部開口を覆うことができ、かつ巻いて畳むことができる浴槽蓋であって、上記の板状蓋片は両側部に湾曲或いは凹凸等に形成した係合部を備え、上記の連結部材は両側部に湾曲した係止部を備え、連結する一方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の一方の係止部を係止すると共に、他方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の他方の係止部を係止して、互いの板状蓋片が近接または当接した状態に連結されてなることを特徴とする風呂蓋である。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、内部を中空、真空および真空断熱材を施した断熱性を有する複数の板状蓋片と、隣り合う上記の板状蓋片を連結する連結部材と、各板状蓋片の開口端を覆うキャップ等とからなり、上記の複数の板状蓋片を互いに連結部材を介して並列に連結して浴槽の上部開口を覆うことができ、かつ巻いて畳むことができる浴槽蓋であって、上記の板状蓋片は、一方の側部に係合用の凹部を形成と共に他方の側部に係合用の凸部を備え、かつ、両側部の凹部と凸部とに連結部材を挿入する開口を備え、隣接する一方の板状蓋片の凹部に他方の板状蓋片の凸部が係合でき、上記の連結部材は、隣接する板状蓋片の対峙する凹部と凸部との開口に、連結部材の開口端側から挿入し成形できる帯状であって、帯状の両側部に連結部材の側部内面に係止する抜け止め用の係止部を備え、上記の連結部材を介して連結した互いの板状蓋片が近接または当接および離反でき、かつ、上記の近接または当接時に、隣接する一方の板状蓋片の凹部と他方の板状蓋片の凸部とが係合するようにしたことを特徴とする風呂蓋である。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、板状蓋片は、仕切りによって内部を複数の空洞部に形成したことを特徴とする請求項1記載の風呂蓋である。
【0011】
請求項4に記載の本発明は、連結部材は、長手方向の両側部に板状蓋片を連結するための近接する湾曲した係止部を備えたことを特徴とする請求項1または3記載の風呂蓋である。
【0012】
請求項5に記載の本発明は、連結部材が、伸縮または蛇腹状に折り畳むことができることを特徴とする請求項1または3記載の風呂蓋である。
【0013】
請求項6に記載の本発明は、キャップは、板状蓋片の開口端の形状と同一またはほぼ同じ形状のキャップ本体と、板状蓋片の内部の空洞部に上記の開口端側から嵌合する嵌合凸部と、を備えていることを特徴とする請求項1、3または4記載の風呂蓋である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の本発明の風呂蓋では、隣接する一方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の一方の係止部を係止すると共に、他方の板状蓋片の片側の係合部に連結部材の他方の係止部を係止して、互いの板状蓋片が近接または当接した状態に連結できるので、連結する連結部材間の隙間を極力小さくしたり或いは無くしたりできて、板状蓋片の内部の断熱・保温効果と相まって、湯温の低下を極力抑えることができる。そのため長時間湯温が冷めにくく追い炊きを行う場合にもあまり長い時間追い炊きすることもなく、燃料費や電気代を低減することができる。また、この風呂蓋では、連結部材を介して連結された互いの板状蓋片は、一方の板状蓋片(または両方の板状蓋片)を連結部材を介して回転方向に動かすことにより、他方の板状蓋片の係合部内で連結部材の係止部が回転方向に移動して上記の一方の板状蓋片を回転方向に移動させることができる。そのため風呂蓋全体として巻くようにして容易に畳むことができる。
【0015】
また、請求項2に記載の本発明の風呂蓋では、浴槽の上部開口を覆う場合に、隣接する互いの板状蓋片を近接させることによって一方の板状蓋片の凹部に他方の板状蓋片の凸部が係合し、かつ連結部材は板状蓋片同士を連結した状態で各板状蓋片内に収納されて板状蓋片間には殆ど隙間が生じないため、板状蓋片の内部の断熱部の保温効果と相まって、湯温の低下を極力抑えることができる。そのため、追い炊きを行う場合にもあまり長い時間追い炊きすることもなく、燃料費や電気代を低減することができる。また、この風呂蓋では、凹部と凸部の係合した隣り同士の板状蓋片を離すことにより、隣接する板状蓋片間に連結部材が現われ、この連結部材は軟質で撓むので、撓む連結部材を介して各板状蓋片を巻くようにして容易に畳むことができる。
【0016】
また、請求項3に記載の本発明の風呂蓋では、板状蓋片は仕切りによって内部を複数の空洞部に形成したことにより、空洞部内に閉じ込められている空気の広い範囲での対流を防止できて、昇温した空気の温度低下を抑え、保温効果をより効果的に奏することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の本発明の風呂蓋では、連結部材が長手方向の両側部に板状蓋片を連結するための近接する湾曲した係止部を備えているので、連結部材の両側の係止部を、連結する各板状蓋片の係合部に連結することにより、板状蓋片間にあまり隙間が生じないように連結でき、各板状蓋片を連結する連結部材の箇所からの湯温の低下を極力防止しすることができる。
【0018】
また、請求項5に記載の本発明の風呂蓋では、連結部材が伸縮または蛇腹状に折り畳むことができるため簡単に巻いて畳むことができる。
【0019】
また、請求項6に記載の本発明の風呂蓋では、キャップが上記したキャップ本体と嵌合凸部とを備えているので、板状蓋片の内部の空洞部に開口端側から嵌合凸部をはめ込むことにより、簡単にかつ確実に開口した板状蓋片の開口端をキャップ本体で閉鎖することができる。そのため、板状蓋片の内部の空洞部内に湯で昇温された空気を溜めることができて、風呂蓋は効果的に保温効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図に基いて説明する。
図1〜図8は本発明にかかる第1実施例の風呂蓋に関する図であって、図1は第1実施例の風呂蓋の斜視図、図2は板状蓋片の斜視図、図3は連結部材の斜視図、図4はキャップの斜視図、図5は風呂蓋の一部の縦断面図、図6は風呂蓋を巻いて畳んだ状態の断面を示す説明図、図7は使用状態の説明図、図8は図7の縦断面図である。
【0021】
この例の風呂蓋1は、内部を中空にした複数の板状蓋片2と、複数の連結部材3と、複数のキャップ4とによって構成され、これらの各部品はプラスチック樹脂によって形成されたものである。なお、板状蓋片は内部を真空および真空断熱材を施した断熱性を有する構成にしたものであってもよい。
【0022】
すなわち、板状蓋片2(図2)は、大きさとして風呂5(図7、図8)の上部開口6の縁部7に掛け渡すことができる位の長さである。また、空洞部9a、9b、9cを形成した板状蓋片2の上面11は3つの円弧が連なった形状に形成され、下面12はほぼ平坦に形成してある。
【0023】
また、この板状蓋片2の両側部10は、上面11寄りの部分を図示のように板状蓋片2の開口端14側から見た場合、少し渦の巻いたような湾曲状に形成して後述する連結部材3(図3)の係止部19を着脱自在に係止できる係合部13としてある。この係合部13は板状蓋片2の両側部10の長さ方向に沿って形成してある。係合部13の先端13aの下方には、上記の係合部13の円筒状の空間部16に通じる導入開口17が形成してある。また、係合部13を形成した両側部10の下部側は下面12を形成する底部15と繋がるようにして一体形成してある。係合部13の外側面13bと、底部15と繋がる下部寄りの外側面18とは、ほぼ面一に形成してある。さらに、底部15の両側には開口端14側から見た場合に少し下方に突出するように円弧に形成した凸部15aが長手方向に沿って形成してある。この各凸部15aの下面には、プラスチック製の帯状の滑り止め板30を設けてある。なお、板状蓋片2の両側部10の係合部は凹凸やフック状に形成した構成であってもよい。
【0024】
次に連結部材3(図3)は、上記した板状蓋片2の長さと同一またはほぼ同じ長さであって、両側を隣接させた上記の板状蓋片2の各係合部13の空間部16に係止できるように湾曲形成して係止部19としてある。また、連結部材3の中央部には、凸部20が連結部材3の一端から他端までの長手方向に形成して厚さを厚くしてある。この連結部材3は、並列に配した隣接する各板状蓋片2(図2)の開口端14側から係止部19を、各板状蓋片2の係合部13の空間部16に挿入して板状蓋片2の側部10に係止させ、互いの板状蓋片2を連結する。
なお、連結部材3は、図示省略するが伸縮性のある材質の部材や蛇腹状(アコーデオン状)に形成した部材によって形成したものであってもよい。
【0025】
次にキャップ4(図4A,B)は、板状蓋片2(図1、図2)の両端の開口端14を閉鎖するものであって、板状蓋片2の開口端14の形状と同一またはほぼ同じ形状のキャップ本体21と、板状蓋片2の両側の空洞部9a、9cに嵌合する2つの嵌合凸部22とを一体形成したものであり、各嵌合凸部22の上下面と外側面には板状蓋片2の両側の空洞部9a、9cの内面に当接するリブ23を備えている。このキャップ4を板状蓋片2の両端の開口端14に取付けることによって上記開口端14を閉鎖でき、空洞部9a、9b、9cに空気を閉じ込めることができると共に湯の浸入を防止することができる。
【0026】
上記した複数の板状蓋片2と連結部材3とキャップ4とによって第1実施例の風呂蓋1は形成されている。すなわち、各板状蓋片2の側部10同士が隣接するように並列に配すると共に、隣接する各板状蓋片2の係合部13に、連結部材13の係止部19を上記したようにして係止させ、それぞれの隣接する板状蓋片2を連結し、さらに、各板状蓋片2の開口端14をキャップ4で閉鎖して風呂蓋1は形成されている。
【0027】
このようにして形成された第1実施例の風呂蓋1では、隣接する板状蓋片2同士が近接または当接した状態で連結されるため、板状蓋片2間に隙間が極力生じないように(或いは生じないように)でき、かつ、板状蓋片2の空気の入った空洞部9a、9b、9cとによって高い保温性を有することができる。そのため、この風呂蓋1で風呂5の上部開口6をふたすれば高い保温効果を保て、湯の冷めるのを遅くでき、追い炊き等によって湯を温める燃料費や電気代を節約することができる。
【0028】
また、第1実施例の風呂蓋1を巻いて畳む場合(図6)は、連結部材3を介して連結された各板状蓋片2を巻くようにして移動させることにより、それぞれの板状蓋片2の係合部13内で連結部材3の係止部19が回転するように動き、あるいは屈曲、伸縮により、風呂蓋1全体を容易に巻いて畳むことができる。また、風呂蓋1を巻いて畳む場合には、互いの板状蓋片2の係合部13に係止している連結部材3の係止部19が板状蓋片2の係合部13から外れる方向(導入開口17方向)に回転移動するが、ある程度回転方向に移動した時に連結部材3の横断面山形状の凸部20が板状蓋片2の側部10の外面に当たる。そのため連結部材3はそれ以上回転移動できなくなり、連結部材3の係止部19が板状蓋片2の係合部13の導入開口17から外れるのを防止でき、連結部材3を介した互いの板状蓋片2の連結状態を保持することができる。
【0029】
図9(A)、図10は本発明にかかる第2実施例の風呂蓋1に関する図であり、図9は簡略化した第2実施例の風呂蓋1の端面側から見た説明図、図10は簡略化した第2実施例の風呂蓋1の平面視した説明図である。
【0030】
この第2実施例の風呂蓋1も、第1実施例と同様に、内部を中空にした複数の板状蓋片2と、複数の連結部材3と、複数のキャップ4とによって構成され、板状蓋片2とキャップ4は硬質のプラスチック樹脂によって形成され、連結部材3はプラスチック樹脂によって形成されている。
【0031】
この第2実施例の各板状蓋片2は、円弧状に窪み形成された凹部25を一方の側部24に沿って形成され、円弧状に突出形成された凸部27が他方の側部26に沿って形成されている。なお、凹部25および凸部27の形状は、例えば円弧状に限らず互いに係合できれば三角形、四角形等の形状であってもよい。各板状蓋片2の両側部24,26はほぼ閉鎖形成され、中央線上に連結部材3を挿入する線状の開口28が各側部24,26に沿って形成してある。板状蓋片2内は1つの空洞部または仕切りによって仕切られた複数の空洞部を有しており、第1実施例と同様に保温効果を上げるために空気を溜めることができるようにしてある。板状蓋片2の開口された両端は第1実施例と同様にキャップ4で閉鎖できるようにしてある。
【0032】
この第2実施例の連結部材3は、上記した板状蓋片2の側部24,26の開口28に、板状蓋片2の開口された端から挿入できる厚さの帯状のものであり、板状蓋片2の側部24,26に係合させた後は外れないように両側端部に横断面円形状の係止部29を備えている。勿論、係止部29の径は開口28の上下幅よりも大であり、係止部29は板状蓋片2の側部24,26の閉鎖された内面に係止する。連結部材3の幅は例えば1cm位である。
【0033】
この第2実施例の風呂蓋1では、隣接する板状蓋片2同士は、一方の板状蓋片2の凹部25と他方の板状蓋片2の凸部27とが対峙するように並列に配されて、連結部材3で上記のように連結されている。隣接する一方の板状蓋片2の凹部25には、他方の板状蓋片2の凸部27が係合できる。
【0034】
この第2実施例の風呂蓋1で風呂の上部開口を覆う場合は、隣接する一方の板状蓋片2の凹部25と他方の板状蓋片2の凸部27とを係合させて風呂の上部開口を覆うことにより、板状蓋片2間に殆ど隙間が生じなくなり、この箇所からの熱の逃げを抑制でき、各板状蓋片2の空気の入った空洞部と相まってより高い保温効果を奏することができる。
【0035】
また、この風呂蓋1を風呂の上部開口から取り除く場合は、風呂蓋1を両側方向に引くことにより、各板状蓋片2内に収納されていた連結部材3が隣接する板状蓋片2間に現われて露出し、連結部材3は柔軟性を有して撓むので、各連結部材3を介して各板状蓋片2を巻くようにして畳むことができる。
【0036】
図9(B)は上記した第2実施例の風呂蓋1において、連結部材3が蛇腹状(アコーデオン状)に形成されている風呂蓋1を示す。この風呂蓋1では連結部材3が蛇腹状(アコーデオン状)であるが故に、隣り合う板状蓋片2を離反させたり近接させたりすることによって伸縮し、板状蓋片2間を縮めたり離したりすることができる。その他の構成、作用効果は上記した第2実施例の風呂蓋1と同様であり、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
図11〜図14は本発明にかかる第3実施例の風呂蓋1に関する図であり、図11は本発明にかかる第3実施例の板状蓋片の斜視図、図12は本発明にかかる第3実施例の連結部材の斜視図、図13は第3実施例のキャップの斜視図、図14は簡略化した第3実施例の風呂蓋1の端面側から見た説明図、図15は第3実施例の風呂蓋を巻いて畳んだ状態の断面を示す説明図である。
【0038】
この例の第3実施例の風呂蓋1も、先に説明した実施例と同様に、内部を中空にした複数の板状蓋片2と、複数の連結部材3と、複数のキャップ4とによって構成され、これらの各部品はプラスチック樹脂によって形成されたものである。
【0039】
板状蓋片2(図11)は、仕切り8を介して内部を2分割にした空洞部9a、9bを有し、上面11及び下面12を平坦に形成してある。全体の大きさは先に説明した実施例と同様である。また、この板状蓋片2の両側部10は、凹凸形成の一例である長手方向に横向きT字状の溝孔を形成して後述する連結部材3(図12)の係止部19を着脱自在に係止できる係合部13としてある。17は導入開口である。
【0040】
この例の連結部材3(図12)は、上記した板状蓋片2の長さと同一またはほぼ同じ長さであって、横断面H字状で、両側を隣接させた上記の各板状蓋片2の係合部13に係止できるように両側部を横向きT字状に形成して係止部19としてある。また、この連結部材3は伸縮性のある材質の部材によって形成されている。なお、連結部材3は蛇腹状(アコーデオン状)に形成したものであってもよい。
【0041】
この例のキャップ4(図13A,B)は、板状蓋片2(図11、図14)の両端の開口端14を閉鎖するものであって、板状蓋片2の開口端14の形状と同一またはほぼ同じ形状のキャップ本体21と、板状蓋片2の両側の空洞部9a、9bに嵌合する2つの嵌合凸部22とを一体形成したものである。機能は先に説明した第1実施例、第1実施例と同様である。
【0042】
この第3実施例の風呂蓋1は、各板状蓋片2の側部10同士が隣接するように並列に配すると共に、隣接する各板状蓋片2の係合部13に、連結部材13の係止部19を端からはめ込んで係止させて、それぞれの隣接する板状蓋片2を連結し、さらに、各板状蓋片2の開口端14をキャップ4で閉鎖したものである。
【0043】
このようにして構成された第3実施例の風呂蓋1では、隣接する板状蓋片2同士が近接または当接した状態で連結されるため、板状蓋片2間に隙間が極力生じないように(或いは生じないように)でき、高い保温効果を保て、湯の冷めるのを遅くでき、追い炊き等によって湯を温める燃料費や電気代を節約することができる。
【0044】
また、第3実施例の風呂蓋1を巻いて畳む場合(図15)は、連結部材3を介して連結された各板状蓋片2を巻くようにして移動させることにより、連結部材3が伸びたり屈曲したりして風呂蓋1全体を容易に畳むことができる。
【0045】
図16〜図19は本発明にかかる第4実施例の風呂蓋1に関する図であり、図16は本発明にかかる第4実施例の板状蓋片の斜視図、図17は本発明にかかる第4実施例の連結部材の斜視図、図18は第4実施例のキャップの斜視図、図19は簡略化した第4実施例の風呂蓋1の端面側から見た説明図である。
【0046】
この例の第4実施例の風呂蓋1も、先に説明した各実施例と同様に、内部を中空にした複数の板状蓋片2と、複数の連結部材3と、複数のキャップ4とによって構成されている。なお、この第4実施例は上記した第3実施例と略同じであり、第3実施例と相違する構成箇所についてのみ説明し、その他の構成については第3実施例と同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
この第4実施例の板状蓋片2(図16)の両側部10は、凹凸形成の一例である長手方向に横向きY字状の溝孔を形成して後述する連結部材3(図17)の係止部19を着脱自在に係止できる係合部13としてある。17は導入開口である。
【0048】
また、連結部材3(図17)は、両側を隣接させた上記の各板状蓋片2の係合部13に係止できるように両側部を横向きY字状に形成して係止部19としてある。この連結部材3も伸縮性のある材質の部材によって形成されている。なお、この連結部材3も蛇腹状(アコーデオン状)に形成したものであってもよい。
【0049】
この第4実施例の風呂蓋1も、隣接する板状蓋片2同士が近接または当接した状態で連結されるため、板状蓋片2間に隙間が極力生じないように(或いは生じないように)でき、高い保温効果を保て、湯の冷めるのを遅くでき、追い炊き等によって湯を温める燃料費や電気代を節約することができる。
【0050】
図20は本発明にかかる第5実施例の風呂蓋に関する図であり、(A)は隣り合う板状蓋片2が連結部材3を介して離れている状態の説明図、(B)は隣り合う板状蓋片2が連結部材3を介して隣接している状態の説明図である。
【0051】
この第5実施例の風呂蓋1においては、板状蓋片2の一方の側部に凸部30を形成するとともに、他方の側部に凹部31を形成してある。隣り合う板状蓋片2の凸部3は、他方の板状蓋片2の凹部31と係合できるようにしてある。また、各板状蓋片2の両側部の凸部3と凹部31の箇所には、伸縮性のある材料によって形成された帯状の連結部材3を端から挿入できるように連結部材3と略同じ厚さの溝32が形成してある。溝32の奥側は円形状に形成してある。また、帯状の連結部材3の両側部の長手方向には、板状蓋片2の溝32の奥側の円形部分に係合できるように円形係止部33が形成してある。隣り合う互いの板状蓋片2は、連結部材3を隣り合う板状蓋片2の凸部3と凹部31の溝32に端から挿入することにより連結される。
【0052】
このように伸縮性のある各連結部材3を介して連結された複数の板状蓋片2によって第5実施例の風呂蓋1は構成され(勿論、図示省略するが各板状蓋片2の両端部にキャップを設けた構成のものであってもよい。)、この風呂蓋1で浴槽に蓋をする場合は、隣り合う互いの板状蓋片2の凸部3と凹部31とを係合させて蓋をすれば(図20(B))、各板状蓋片2間からの湯の熱漏れも少なく、高い保温効果を保て、湯の冷めるのを遅くでき、追い炊き等によって湯を温める燃料費や電気代を節約することができる。
【0053】
また、この第5実施例の風呂蓋1を巻くようにして畳む場合は、隣り合う互いの板状蓋片2を伸縮性のある連結部材3を介して離し(図20(A))、この伸ばした状態の各連結部材3の箇所から屈曲するようにして各板状蓋片2を畳めば簡単に風呂蓋1を丸めて畳むことができる。
【0054】
なお、本発明の浴槽蓋においては、板状蓋片の両側部に形成する凹部または凸部の係合部、並びにこの板状蓋片の係合部に係合する連結部材3の両側部の凸部または凹部の係止部の形状は、図示の例に限らず他の形状にするも自由である。また、上記した各実施例において板状蓋片は、内部を真空および真空断熱材を施した断熱性を有する構成にしたものであってもよい。板状蓋片の内部を真空にする場合は、板状蓋片の両端を塞ぐキャップとの密閉を確実なものにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明にかかる第1実施例の風呂蓋の斜視図である。
【図2】本発明にかかる板状蓋片の斜視図である。
【図3】本発明にかかる連結部材の斜視図である。
【図4】(A)(B)は本発明にかかるキャップの斜視図である。
【図5】本発明にかかる風呂蓋の一部の縦断面図である。
【図6】本発明にかかる第1実施例の風呂蓋を巻いて畳んだ状態の断面を示す説明図である。
【図7】本発明にかかる第1実施例の風呂蓋の使用状態の説明図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【図9】(A)は本発明にかかる第2実施例の風呂蓋の説明図であり、(B)は第2実施例と連結部材が相違する風呂蓋の説明図である。
【図10】本発明にかかる第2実施例の風呂蓋の平面視した説明図である。
【図11】本発明にかかる第3実施例の板状蓋片の斜視図である。
【図12】本発明にかかる第3実施例の連結部材の斜視図である。
【図13】(A)(B)は本発明にかかる第3実施例のキャップの斜視図である。
【図14】簡略化した第3実施例の風呂蓋1の端面側から見た説明図である。
【図15】第3実施例の風呂蓋を巻いて畳んだ状態の断面を示す説明図である。
【図16】本発明にかかる第4実施例の板状蓋片の斜視図である。
【図17】本発明にかかる第4実施例の連結部材の斜視図である。
【図18】(A)(B)は本発明にかかる第4実施例のキャップの斜視図である。
【図19】簡略化した第4実施例の風呂蓋1の端面側から見た説明図である。
【図20】本発明にかかる第5実施例の風呂蓋に関する図であり、(A)は隣り合う板状蓋片2が連結部材3を介して離れている状態の説明図、(B)は隣り合う板状蓋片2が連結部材3を介して隣接している状態の説明図である。
【図21】従来の風呂蓋の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 浴槽蓋
2 板状蓋片
3 連結部材
4 キャップ
8 仕切り
9 空洞部
13 係合部
14 開口端
19 係止部
25 凹部
27 凸部
【出願人】 【識別番号】592084934
【氏名又は名称】ミエ産業株式会社
【出願日】 平成18年8月9日(2006.8.9)
【代理人】 【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳


【公開番号】 特開2008−36274(P2008−36274A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−216977(P2006−216977)