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【発明の名称】 簡易式トイレ
【発明者】 【氏名】冨山 みち子

【要約】 【課題】小便をし易く設置も容易で安価な簡易式トイレを提供すること。

【構成】自動車の車内で用いられる簡易式トイレであって、尿を受けるための便器2と、尿を貯留する尿貯留部3と、便器2内の尿を尿貯留部3に排出する尿排出流路4と、を具備する。尿貯留部3には、ペットボトル等の容器を利用することができる。また、便器2の縁部は、金属を樹脂で被覆してなるもので、自在に形状を変形することができるため、楽な姿勢で用を足すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形可能な縁部を有し、尿を受けるための便器と、
尿を貯留する尿貯留部と、
前記便器内の尿を前記尿貯留部に排出する尿排出流路と、
を具備することを特徴とする簡易式トイレ。
【請求項2】
自動車の車内で用いられる簡易式トイレであって、
尿を受けるための便器と、
尿を貯留する尿貯留部と、
前記便器内の尿を前記尿貯留部に排出する尿排出流路と、
前記便器を収納する便器収納部と、
を具備することを特徴とする簡易式トイレ。
【請求項3】
前記便器は、変形可能な縁部を有することを特徴とする請求項2記載の簡易式トイレ。
【請求項4】
前記縁部は、金属を樹脂で被覆してなることを特徴とする請求項1又は3記載の簡易式トイレ。
【請求項5】
前記便器を覆う蓋部を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の簡易式トイレ。
【請求項6】
前記蓋は、前記縁部との間を開閉可能な開閉手段を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の簡易式トイレ。
【請求項7】
前記便器と前記尿排出流路とを脱着する脱着手段を具備することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の簡易式トイレ。
【請求項8】
前記尿貯留部は複数の容器からなり、
前記尿排出流路は、便器で受けた尿を流す主流路と、複数の前記容器へ尿を流す容器の数と同数の副流路と、前記主流路と前記副流路のいずれかとを切り替えて接続する切替手段と、からなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の簡易式トイレ。
【請求項9】
前記収納部は、前記便器を巻き取る巻き取り手段を具備することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の簡易式トイレ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、小便をし易く安価な簡易式トイレに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車内などの便所の無いところで小便をする為の女性用携帯便器がある(例えば、特許文献1)。また、ビニール袋の口に受け口を設け、袋内部に尿凝固剤を入れて使用する携帯用尿処理袋もある。しかしながら、前者は使用するまでの設置に時間がかかり、速やかに使用出来ないという問題があった。また後者はビニール袋のため変形し易く、使用し難いという問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開平9−206240号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車内などで小便をする場合に以下のような問題がある。
(1)従来の使い捨て携帯用尿処理袋ではトイレが近い人が使うにはコストが掛かる。
(2)形状が一定である為自動車内で用を足しにくい。
(3)用を足すまでの設置に時間がかかる。
【0005】
そこで本発明は、小便をし易く設置も容易で安価な簡易式トイレを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の簡易式トイレは、変形可能な縁部を有し、尿を受けるための便器と、尿を貯留する尿貯留部と、前記便器内の尿を前記尿貯留部に排出する尿排出流路と、を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の簡易式トイレは、自動車の車内で用いられる簡易式トイレであって、尿を受けるための便器と、尿を貯留する尿貯留部と、前記便器内の尿を前記尿貯留部に排出する尿排出流路と、前記便器を収納する便器収納部と、を具備することを特徴とする。この場合、前記便器は、変形可能な縁部を有する方が好ましい。
【0008】
また、変形可能な前記縁部は、金属を樹脂で被覆してなる方が好ましい。また、前記便器を覆う蓋を具備する方が好ましく、更に、前記蓋は、前記縁部との間を開閉可能な開閉手段を有する方が好ましい。また、前記便器と前記尿排出流路とを脱着する脱着手段を具備する方が好ましい。また、前記尿貯留部は複数の容器からなり、前記尿排出流路は、便器で受けた尿を流す主流路と、複数の前記容器へ尿を流す容器の数と同数の副流路と、前記主流路と前記副流路のいずれかとを切り替えて接続する切替手段と、からなる方が好ましい。また、前記収納部は、前記便器を巻き取る巻き取り手段を具備する方が好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自動車等の座席上で使用するもので、形状を自由に変形することによって楽に用を足すことができる。また、何度も使用可能であると共に、小便の貯留部が使い捨て可能であるため衛生的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の簡易式トイレは、図1に示すように、自動車の車内で用いられる簡易式トイレ1であって、尿を受けるための便器2と、尿を貯留する尿貯留部3と、便器2内の尿を尿貯留部3に排出する尿排出流路4と、前記便器2を覆う蓋部6(図2参照)とで主に構成される。
【0011】
便器2は、図2、図3に示すように、環状に形成された縁部21と、縁部21の底部に設けられた尿受け部22と、で主に構成される。
【0012】
縁部21は、形状を自由に変形可能に形成されており、用を足すために楽な形状に容易に変更することができる。この縁部21は、変形可能であればどのように形成しても良いが、例えば自在定規のように、金属等の芯21aと、これを被覆する樹脂21bによって形成すればよい(図3参照)。
【0013】
尿受け部22は、縁部21と共に有底筒状の便器2を形成するもので、例えばビニール等の樹脂からなるシート状に形成される。また、尿受け部22には、尿受け部22で受けた尿を、尿排出流路4を介して尿貯留部3に排出するための尿排出口24が形成される。この場合、尿排出口24は、複数形成しても良い。
【0014】
尿貯留部3は、図5に示すように、有底筒状の容器31と、この容器31を尿受け口32が容器31の底部よりも上になるように固定する固定手段33と、からなるもので、上部の尿受け口32が尿排出流路4に接続されている。この貯留部3は、尿受け部22から尿が流れる位置、すなわち、車内の座席の座部93より低い位置であればどこに配置しても良く、例えば座部93の下側の空間に配置すれば良い。また、容器31としては、尿を貯留できるものであればどのようなものでも良いが、例えばペットボトル等を用いることができる。また、尿貯留部3は複数設けるようにしても良い。
【0015】
尿排出流路4は、尿受け部22の尿排出口24と尿貯留部3の尿受け口32を接続する管状に形成されるもので、例えばビニール製の樹脂によって形成されるチューブを用いることができる。この尿排出流路4は、尿を尿受け部22から尿貯留部3に流すことができればどのように配設しても良いが、例えば、座席の背もたれ部92と座部93との間の隙間を通して座部93の下に配設された尿貯留部3に接続すれば良い。なお、尿貯留部3を複数設ける場合には、尿排出口24に接続される主流路4aと、各尿貯留部3の尿受け口32に接続される副流路4bを形成する。また、主流路4aと副流路4bとの間には、主流路4aと副流路4bとを接続すると共に、副流路4bの切り替えが可能な切替手段7を設ければ良い。これにより、尿貯留部3のいずれかが尿で満杯になった際には、切替手段7によって別の貯留部3へ切り替えることができる。また、尿排出流路4と便器2とを脱着する脱着手段(図示せず)を形成しても良い。
【0016】
ここで、切替手段7は、主流路4aと副流路4bとを接続すると共に、副流路4bの切り替えが可能であればどのようなものでも良いが、例えば、図4に示すように、主流路4aに接続される主接続口7aを有する主回転板71と、副流路4bに接続される副流路4bの数と同数の副接続口7bを有する副回転板72とを中央部の回動部(図示せず)によって回転可能に接続したものを用いれば良い。これにより、主回転板と副回転板を、回動部を中心に回転させて、副流路4bのいずれかと主流路4aとを接続することができる。
【0017】
蓋部6は、図2に示すように、少なくとも尿受け部22の上部を覆うもので、例えばビニール等の樹脂からなるシート状に形成され、一部が尿受け部22に固定される。これにより、便器2の使用時には、蓋部23を便器2から開放しておき(図2の状態)、便器2の使用後には、自動車を降りることができる場所まで、一旦、便器2の上部を蓋部23を用いて閉じておくことができる。なお、縁部21と蓋部6との間を開閉する開閉手段、例えばファスナーを設けても良い。また、蓋部6を座布団や座席カバーのような外観に形成することも可能である。
【0018】
また、簡易式トイレ1は、便器2を収納する便器収納部を設けるようにしても良い(図示せず)。便器収納部は、便器2および蓋部6を入出可能な収納口を有するポケット状に形成される。この便器収納部は、便器2および蓋部6を収納できるものであれば、どのような素材を用いても良く、例えば、布や樹脂等により形成される。また、便器収納部は、収納した便器が座席の背もたれに位置するように、座席のヘッドレストに紐やゴム等の吊持手段によって吊持される。
【0019】
また、便器2は、吊持された便器収納部内に、尿排出口24が上部側に位置するように収納される。そして、使用する際には、便器収納部5から便器2を引き出し、尿排出流路4と便器2とを脱着手段を用いて接続すれば良い。
【0020】
また、便器収納部は、巻き尺のように便器2を巻き取る巻き取り手段を設けても良い。この場合、巻き取り手段は、ぜんまい等の弾性力を便器2に付勢し、便器2を巻き取るように形成することも可能である。この便器収納部は、背もたれと座席との間に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の簡易式トイレを示す概略側面図である。
【図2】本発明の簡易式トイレを示す平面図である。
【図3】本発明の簡易式トイレを図2のI−I方向に見た断面図である。
【図4】切替手段を示す斜視図である。
【図5】尿貯留部を示す側面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 簡易トイレ
2 便器
3 尿貯留部
4 尿排出流路
【出願人】 【識別番号】505127444
【氏名又は名称】冨山 みち子
【出願日】 平成18年8月7日(2006.8.7)
【代理人】 【識別番号】100131657
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 律次


【公開番号】 特開2008−36144(P2008−36144A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−214638(P2006−214638)