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【発明の名称】 留め具材を設けたホルダーを便座に固着し、当該ホルダーに挟んだ紙片等を着脱自在にするホルダー、および当該ホルダーをあらかじめ装着した便座。
【発明者】 【氏名】外越 久雄

【要約】 【課題】肌が直接便座に触れないために、便座の上に置いたトイレットペーパー等を固定する、ホルダーを提供する。

【構成】ホルダーAとホルダーBからなるホルダーで、例えばホルダーAには磁石部を、ホルダーBには鉄粉や磁石が吸い付く金属部を設け、ホルダーAとホルダーBの間にトイレットペーパー等を挟み、磁石の力でトイレットペーパーを挟むようにして固定することにより、便座の上に置いたトイレットペーパーがずり落ちないようにすることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座の外側の側面に固着したホルダーAと、留め具材を介して前記ホルダーAに対して着脱自在となるホルダーBの二枚のホルダーから構成されるホルダーで、前記ホルダーに設けた留め具材で前記ホルダーAと前記ホルダーBの間に挟んだ紙片等が着脱自在になる前記ホルダー、および前記ホルダーをあらかじめ装着した便座。
【請求項2】
便座の外側の側面に固着させる面と紙片等を挿入できる凹部とツメから構成されるホルダーで、前記凹部に挿入した紙片等が着脱自在になる前記ホルダー、および前記ホルダーをあらかじめ装着した便座。
【請求項3】
便座の外側の側面に固着させる面と紙片等を挿入できる凹部と凹部に挿入した弾力材から構成されるホルダーで、前記凹部に挿入した紙片等が着脱自在になる前記ホルダー、および前記ホルダーをあらかじめ装着した便座。
【請求項4】
粘着具剤を塗布した面と便座の外側の側面に固着させる面から構成されるホルダーで、前記粘着具剤塗布面に紙片等が着脱自在になる前記ホルダーおよび前記ホルダーをあらかじめ装着した便座。
【請求項5】
紙片等を挿入できる凹部とツメから構成されるホルダーで、前記凹部に挿入した紙片等が着脱自在になる前記ホルダーをあらかじめ便座上面嵌着させた便座。
【請求項6】
紙片等を挿入できる凹部と凹部に挿入した弾力材から構成されるホルダーで、前記凹部に挿入した紙片等が着脱自在になる前記ホルダーをあらかじめ便座上面嵌着させた便座。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式トイレの使用時に便座に直接肌が触れないようにするために便座上に置いた紙片等(以後トイレットペーパーという)が便座からずれ落ちないように保持したり、あるいは容易に当該トイレットペーパーを当該便座から剥ぎ取ることができるようにした便座に固着させるホルダー、および当該ホルダーをあらかじめ装着した便座に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、便座に直接肌が触れないようにするために、便座の形(概半円形)にカットした「便座シート」等の商品名で市販されているいわゆる便座シートを別途準備しておくか、便座に直接肌が触れても清潔感を出すために便座除菌クリーナー等で便座を拭いてから便座に座ることを慫慂する、といったことが行われていた。
これらは便座を覆うために特別な紙(シート)を別途備え置くとか、便座をシートで覆わない代わりに便座をクリーナーで除菌するためのクリーナー等を備え置く必要があった。
上記「便座シート」は便座から容易にずれ落ちたりするので使い勝手が悪かった。また除菌クリーナーは水分を含んだものが多く、拭いた便座には水分が残り、たとえ除菌したとしても直接肌に触れると冷たく感じるなど、ここでも使い勝手が悪いものであった。
また、「便座シート」やクリーナーはトイレ使用時に必須のものではないため、いわゆる品切れになっていていざ使用するときに使用できないことが頻発していた。
【0003】
一方、上述したホルダーに関するものでは、下記特許文献1(以後文献1等という)にあるように、便器の蓋に便座の形状に形成した便座シートホルダーを設けようとするもの、文献2にみるように、便座に孔を設け当該孔からトイレットペーパー等を吸引することで便座上のシートがずり落ちないようにしようとしたもの、また文献3では便座上に置いたトイレットペーパー等がずり落ちないようにガイドを便座や便器蓋等に設けようとしたもの、さらに文献4では便座の裏側に留め具材を挟み込み当該留め具材で便座上のトイレットペーパーを固定しようとしたもの、等の発明が知られている。
【特許文献1】 特開平11−309087
【特許文献2】 特許公開2003−180564
【特許文献3】 特許公開2003−304988
【特許文献4】 特開2005−118516
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
便座上において肌が直接便座に触れないようにするためのものを、以後「便座シート」とよぶことにする。
便座シートが便座からずり落ちないようにするためのホルダーに関しては、その便座シートを便座の形状に加工したものを使用することを前提にしており、備え付けのトイレットペーパー等便座の形状に加工していない紙片等を便座シートとして使用するためのホルダーとしては、(0003)の文献4がある。
【0005】
(0003)の文献4のシート留め具材はそれなりに有用と思われるが、便座と便器の大きさはほとんど同じで、便座の裏側には留め具材を固定するスペースは殆どなく、従って当該留め具材の大きさは制限されること、すなわち小さなものになり使い勝手が悪くなること、またスペースが十分でないため、留め具材の開口部分が小さくなるため僅かなスペースのところに便座シートやトイレットペーパーを挟みこむ作業は、実際にトイレをするときには面倒で煩わしくなり実用的ではない。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のホルダーの形状としては、図1の(A)および(B)に示すように一つの小片からなり、当該小片の慨中央部分で谷折されることによりホルダーA2とホルダーB3が形成されることを特徴とするもの(以後この形状のものを「一枚型ホルダー」という)と、図3の(A)および(B)に示すように、ホルダーA2およびホルダーB3はそれぞれ別々の小片からなり、当該ホルダーA2および当該ホルダーB3は、その素材を特定しないが比較的柔らかで容易に破損しない紐或いはベルト12、などで連結されていることを特徴とするもの(以後この形状のものを「連結型ホルダー」という)、が考えられる。
このようにホルダーA2とホルダーB3とからなるホルダーを総称して、「ホルダー1」ということにする。従って本稿においては「ホルダー」に関して、「一枚型ホルダー1」と「連結型ホルダー1」とこれらを総称した「ホルダー1」の三つの表現方法を用いるものとする。
上記「ホルダー」に関し請求項1は、便座の外側の側面に固着させて、ホルダーA2とホルダーB3とを「開閉」させることにより後述する目的を達成しようとするものである。((0007)〜(0013)で記述)
請求項2は、便座の外側の側面に固着させるものの、凹部27とツメ29を設けたホルダー(ツメホルダー30という)で、当該凹部27にトイレットペーパー14等を挿入することにより当該トイレットペーパー14を一時的に固定的に保持しようとするものである。((0014)に記述)
請求項3は、便座の外側の側面に固着させるものの、請求項の2にツメ29の代わりに凹部27内にスポンジ等の弾力材を入れたホルダー(スポンジホルダー38という)で、当該凹部27にトイレットペーパー14等を挿入することにより当該トイレットペーパー14を一時的に固定的に保持しようとするものである。((0015)に記述)
請求項4は、図12に示す「粘着具材部」を有する「ホルダー」で、便座の外側の側面に固着させて使用するものの、「開閉」により目的を達するものでなく、粘着手段により後述する目的を達成しようとするものである。((0016)に記述)
請求項5は、便座の外側の側面ではなく便座の上面に請求項2で述べたツメホルダー30を嵌入させることにより嵌着させ、後述する目的を達しようとするものである。((0017)に記述)
最後に請求項6は、便座の外側の側面ではなく便座の上面に請求項3で述べたスポンジホルダー30を嵌入させることにより嵌着させ、後述する目的を達しようとするものである。((0018)に記述)
また、本稿での「前」「後」「上」「下」等の表現は図面に基づくものとする。
【0007】
先ず留め具材として磁石を用いた一枚型ホルダー1について述べる。
図1の(A)は磁石を用いた一枚型ホルダー1の構成分離斜視図である。図1の(A)に示すように一枚型ホルダー1は、一つの小片からなり、当該小片の慨中央部分で谷折されることによりホルダーA2とホルダーB3が形成される。
当該小片はプラスチックや布あるいは紙などその素材を特定しないが、容易に破損しないものからなっている。
当該ホルダーA2におけるホルダーA前面4の適宜な場所に適宜な大きさの磁石8を固着させる。一方、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3を折りたたんで合わせた時、当該ホルダーA2の当該磁石8に概対向するホルダーB前面6の位置に磁石が吸い付くもの、例えば金属片9を固着させておく。金属片9にかえて鉄粉あるいは磁石等を用いてもよい。また、当該ホルダーA2部分に当該金属片9を、当該ホルダーB3部分に他の磁石を固着させてもよい。
ホルダーB背面7には、取っ手20を設けておくが、これは任意でもよい。当該取っ手20は、吸い付いた当該ホルダーA2と当該ホルダーB3が容易にひらけるようにするためのものである。
ホルダーA背面5は、便座18に固着される部分である。
以上のような構造の磁石を用いた一枚型ホルダー1の完成斜視図が図1の(B)である。また図2の(A)はその側面図で、(B)は便座へ装着した状況を示す側面図である。
【0008】
次に、留め具材として磁石を用いた連結型ホルダー1について述べる。
図3の(A)は、磁石を用いた連結型ホルダー1の構成分離斜視図である。
ホルダーA2およびホルダーB3の素材は特定しないが、例えばプラスチックや布あるいは紙などで、容易に破損しないものからなっている。
当該ホルダーA2と当該ホルダーB3は分離されているが、布、プラスチック、紙など比較的柔らかで容易に破損しない適宜な素材よりなるベルト12で連結されている。ベルト12は図3の(A)のように二本の細い紐や帯状のものであってもよく、また図は省略するが、当該ベルト12は、一枚の帯状もの等であってもよい。
さらにはプラスチックや布あるいは紙などその素材を特定しないが、容易に破損しないものの小片上に、ホルダーA2とホルダーB3とを適宜な間隔を置いて固着させてもよい。
以上のような構造の当該ホルダーA2における当該ホルダーA前面4の適宜な場所に適宜な大きさの磁石8を固着させる。一方、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3を折りたたんで合わせた時、ホルダーA2の当該磁石8に概対向するホルダーB前面6の位置に磁石が吸い付くもの、例えば金属片9を固着させておく。当該金属片9にかえて鉄粉や磁石等を用いてもよい。
ホルダーB背面7には、取っ手20を設けておくが、これは任意でもよい。当該取っ手20は吸い付いた当該ホルダーA2と当該ホルダーB3が容易に開けるようにするためのものである。
ホルダーA背面5は、便座18に固着される部分である。
以上のような構造の磁石8を用いた連結型ホルダーの図3の(B)は完成斜視図である。また図4の(A)はその側面図で、(B)は便座へ装着した状況を示す側面図である。
【0009】
一枚型ホルダーと連結型ホルダーの構造の相違は、図1の(B)および図3の(B)で明らかなように、一枚型ホルダーはホルダーA2の底辺部分とホルダーB3の底辺部分とが接している構造であるが、連結型ホルダーはこれらが接していないことを特徴としている。
【0010】
さて、以上のような構造からなる磁石8を用いた当該ホルダー1の機能について述べるが、当該一枚型ホルダー1においても当該連結型ホルダー1においてもその機能は同一であるので、当該一枚型ホルダー1を例にとって説明する。
図2の(A)からも明らかなように、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3は当該取っ手20を持って開くことが出来る。つまり当該一枚型ホルダー1は当該ホルダーA2と当該ホルダーB3よりなる開口部分を持つことになる。
また、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3は当該磁石8の力で密着することが出来るので、当該磁石8の力を適宜な強さにしておけば、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3の間に置いたトイレットペーパー14は、あたかも一時的に固定的に保持されたかのようになり、殆ど動かなくなる。
図2の(B)は、当該磁石8を用いた当該一枚型ホルダー1を便座18へ装着した状況を示す側面図である。この図に示すように開口した当該ホルダー1の間に当該トイレットペーパー14を置いて、当該ホルダーB3を矢印のようにもっていきホルダー1を閉じれば、当該トイレットペーパー14は固定される。
当該磁石8の力を適宜な強さにしておけば、当該トイレットペーパー14を便座18から剥ぎ取るように持ち上げるだけで当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)ことができ、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離すために、当該取っ手20をもって当該ホルダー1を開く必要はなくなる。ももちろん当該取っ手20を持って当該ホルダー1を開き、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)こともできる。
いづれにしても、以上のような構造と機能で当該トイレットペーパー14は当該便座18から着脱自在になる。
以上のことは、連結型ホルダー1においても同様である。
【0011】
ホルダー1の構造としては、前記磁石8と前記金属片9を用いる他に、図5の(A)および(B)に示すように、ホルダーA前面4の適宜な部分にホルダー凸部10を、ホルダーB前面6で当該ホルダーA前面4の凸部に対向する部分にホルダー凹部11を設け、これらの凸部と凹部が嵌合することで、トイレットペーパー14を保持するようにすることもできる。凹凸部を用いた一枚型ホルダー1の構成分離斜視図が図5の(A)で、完成斜視図が図5の(B)である。もちろんホルダーA前面4に凹部を設け、ホルダーB前面6に凸部を設けてもよい。
なお、凹凸部を用いた連結型ホルダー1も考えられるが、その構造は前記磁石8を用いた連結型ホルダー1とほぼ同一で、相違点は磁石8の代わりにホルダー凸部10があり、金属片9の代わりにホルダー凹部11が設けられていることである。
当該ホルダーA2と当該ホルダーB3に挟まれた当該トイレットペーパー14は、当該ホルダー凹部11を当該ホルダー凸部10に嵌合させることにより当該トイレットペーパー14を一時的に固定的に保持することができるようになる。
嵌合の強さを適宜な強さにすれば、当該トイレットペーパー14を便座18から剥ぎ取るように持ち上げるだけで当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)ことができ、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離すために、当該取っ手20をもって当該ホルダー1を開く必要はなくなる。もちろん当該取っ手20を持って当該ホルダー1を開き、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)こともできる。
【0012】
図6は留め具材としてホックを用いたホルダー1である。ホルダーA2およびホルダーB3の先端にホックA21およびホックB22を設けたことを構造面での特徴とするものである。
当該ホックA21の外側のU字の角度と大きさは当該ホックB22のそれと慨同じになっているので、当該ホックB22は当該ホックA21をすっぽりと覆うように噛合うことで、当該ホルダーA2と当該ホルダーB3はその間に挟んだトイレットペーパー14を一時的に固定的に保持することができる。
噛合せの強さを調節することで、当該トイレットペーパー14を便座18から剥ぎ取るように持ち上げるだけで当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)ことができ、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離すために、当該取っ手20をもって当該ホルダー1を開く必要はなくなる。もちろん当該取っ手20を持って当該ホルダー1を開き、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)こともできる。
【0013】
留め具材として、粘着具剤や粘着性能を持った素材等の粘着具材を用いることもできる。図7は、留め具材に粘着具材を用いた一枚型ホルダー1の完成斜視図である。図に示すように、ホルダーA前面4の下端部分に粘着具材23を設け、当該粘着具材23の上部にガイドライン24をひいておく。なお、当該粘着具材23とガイドライン24はホルダーB前面に設けたり、両方に設けたりしてもよいが、本稿ではホルダーA前面4にのみ設けたケースで論をすすめることにする。
ホルダーB3をホルダーA2に合わせた時に、ホルダーB3は当該ホルダーA前面4に設けた当該粘着具材23によって両ホルダーAおよびBは密着することにより、当該ホルダーAと当該ホルダーBの間に挟んだトイレットペーパー14はホルダー1に一時的に固定的に保持されることになる。なお、この時当該トイレットペーパー14を当該粘着具材23にかからないように挟むことを慫慂する必要がある。
以上のことより、当該ホルダーBの素材、少なくもホルダーB前面6の素材は、プラスチックや紙等、粘着具材で着脱するが容易に破損しないものであることが望まれる。
また、使用する粘着具材23は、粘着力が落ちたら当該粘着具材23部分に付着したゴミ、この場合はトイレットペーパー14の紙片や紙粉等を拭き取れば粘着力が復元するような素材を使用することが望ましい。粘着具材として粘着具剤を用いた場合、その粘着力が落ちたときにホルダー1自体を取り替えることは現実的でない。
粘着具材の粘着力の強さを調節することで、当該トイレットペーパー14を便座18から剥ぎ取るように持ち上げるだけで当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)ことができ、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離すために、当該取っ手20をもって当該ホルダー1を開く必要はなくなる。もちろん当該取っ手20を持って当該ホルダー1を開き、当該トイレットペーパー14を当該ホルダー1から離す(剥ぎ取る)こともできる。
以上は請求項1について述べたものである。
【0014】
次に請求項2について述べる。
トイレットペーパー14を一時的に固定的に保持するために二枚のホルダーで挟む方法について述べてきたが、凹部とツメを設けて当該凹部に挿入したトイレットペーパー14をツメで一時的に固定的に保持する方法である。以後ツメホルダー30といい以下詳述する。
図10は凹部27を保有するホルダーの断面図で(A)はホルダーの右断面図、(B)はトイレットペーパーを装着した状態を示す右断面図、(C)は凹部にトイレットペーパーを挿入した状態を示す右断面図(D)はトイレットペーパーを凹部27に挿入後ツメBが元の状態に復元した状態を示す右断面図である。
図10の(A)を参照しつつ述べる。ツメA25およびツメB26は、弾力性を持っており、図の左から右へと凹部27の内側方向へ指で押すと、ツメB26の先端部分(図10の(A)でいえばツメB26の下端)またはツメA25の先端部分(同様にいえばツメA25の上端部分)またはその両方が凹部27の内側へ曲がり、ツメA25の先端とツメB26の先端が離れた(割れた)状態になり、その間にトイレットペーパー14が挿入される。押さえた指を離すと両方のツメは再び両端が接するようになり、挿入されたトイレットペーパー14は一時的に固定的に保持される。
図は省略するが、図10の接着面28を便座側面19に固着させる。図10の(B)は図2の(B)または図4の(B)で示すところのトイレットペーパー14を折った状態に相当する。ホルダー1の左側のツメの面にトイレットペーパー14が覆いかぶさるようになるので、トイレットペーパー14を指で図10の(C)のように押し込んだ後で、指を離すと両方のツメは図10の(D)のように図10の(A)または(B)の状態に戻るので、図10の(D)に示すように、トイレットペーパー14はホルダー1に一時的に固定的に保持される。
両方のツメの弾力を適宜な強さにしておけば、トイレットペーパー14の適宜なところを持って剥がせば、トイレットペーパー14は便座18から剥ぎ取ることが出来る。剥ぎ取ったトイレットペーパー14はトイレに流す。
以上のことから、ホルダー1は容易に破損しないものであればその素材を特定するものではない。また形状も四角形でも丸型でもよく特定はしない。しかし、ツメの部分はプラスチックやゴムなど容易に破損せず弾力性のある素材で形成されることが望ましい。また、設けるツメの数も特定しない。
【0015】
次に請求項3について述べる。
トイレットペーパー14を一時的に固定させるために請求項2では弾力性のある「ツメ」を用いたが、たとえばスポンジ等の弾力材を利用する方法もある。今スポンジを用いたホルダーをスポンジホルダー38ということにする。
図16の(A)はスポンジホルダー38の構成分離図である。容易に破損しない素材からなる適宜な大きさの箱の中に適量のスポンジ(弾力材36)を入れ、フタ(ホルダーフタ37)をする。スポンジホルダー38の完成断面図が図16の(B)である。
ホルダーフタ37には図17に示すように開口部34が設けられており、スポンジホルダー38を覆ったトイレットペーパー14を、開口部34に押し込むと、図18に示すようにスポンジ(弾力材36)に押されたトイレットペーパー14はホルダーフタ37との間に押されてトイレットペーパー14は一時的に固定される。凹部27に入れたスポンジ(弾力材36)の量を調整することにより、トイレットペーパー14は容易に開口部34から離れることが出来る。すなわちトイレットペーパー14を剥すことが出来る。このことは(0014)で述べたツメホルダー30と同一の効果である。
【0016】
次に請求項4について述べる。
ホルダー1は、容易に破損しないものであればプラスチックや紙、布などその素材は特定しない。また四角形や丸型などと形状や大きさも特定しない。
ホルダー1の片側には粘着具材23を塗布または貼り付けておく。ホルダー1の接着面28を便座側面19に固着させる。図2の(B)または図4の(B)の状態、すなわちトイレットペーパー14は図12で示す粘着具材23部分をカバーするように折り曲げ、折り曲げた当該トイレットペーパー14を粘着具材23に押し付けるようにして貼り付けると、当該トイレットペーパー14を一時的に固定的に保持することができる。用が済んだら当該トイレットペーパー14の適宜なところを持って剥がすようにして当該トイレットペーパー14を便座18から剥がすことができる。剥ぎ取った当該トイレットペーパー14はトイレに流す。
以上のことから、粘着具材23の粘着力はあまりに強力なものは使用しない。また粘着具材23部分に当該トイレットペーパー14の紙粉が残留し粘着力を低下させる可能性もあるので、紙粉等が付着したら拭き取れば再度粘着力が復元するような粘着具材を使用することが望ましい。
なお(0013)でも粘着具材を用いたホルダーについて述べているが、(0013)のホルダーは、ホルダーA2とホルダーB3の二枚のホルダーでトイレットペーパーを挟む方式のであったが、本稿は挟むことはせず、粘着具材に直接トイレットペーパーを粘着させる方式である。挟むか挟まないかの点で機能と構造面が相違する。
【0017】
次に請求項5に関して述べる。
請求項2の凹部を有するホルダーを便座の外側の側面に固着させることについては(0014)で述べたが、凹部を有するホルダーを便座上面13に嵌入させる方法で便座上面13に嵌着させる方法がある。
ここでの凹部を有するホルダーの構造や素材は(0014)に記載したものと変化はないが、以後ツメ25およびツメ26を有するため、ツメホルダー30ということにする。
図13の(A)はツメホルダー30の斜視図で(B)は正面断面図である。記述のようにツメホルダー30の形状は特定しないが、理解を深めるため図の形状に従って述べることにする。なお、ツメの数は2枚に限定するのではなく、2枚以上であってもよい。
ツメホルダー30を便座上面13に固着させることにより後述する効果を得ることも出来るが、ここでは図14に示すように便座18に嵌入させる方法について述べる。
便座18の適宜な場所にツメホルダー30の大きさと概同じ大きさの挿入口33用の穴を設け、ツメホルダー30のツメA25と便座上面13が平行になるようにツメホルダー30を便座18に嵌入させる方法で便座18に嵌着させる。このことにより便座18に座った際にはほとんど異物感を持たなくなる。
なお、図15の(B)に示すように、ツメホルダー30は便座18の左右に合計4個程度固着させることが望ましいが、固着させる数を特定するものではない。
便座18を覆うようにトイレットペーパー14を便座の上に置き、ツメホルダー30のところを上から押すようにトイレットペーパー14をツメホルダー30の中に押し込めば、トイレットペーパー14は、一時的に便座上面13に固定されることは(0014)でも述べたとおりである。
【0018】
最後に請求項6に関して述べる。
トイレットペーパー14を一時的に固定させるために弾力性のある「ツメ」を用いる方法を上述したが、たとえばスポンジ等の弾力材を利用する方法もある。今スポンジを用いたホルダーをスポンジホルダー38ということにする。
図16の(A)はスポンジホルダー38の構成分離図である。容易に破損しない素材からなる適宜な大きさの箱の中に適量のスポンジ(弾力材36)を入れ、フタ(ホルダーフタ37)をする。スポンジホルダー38の完成断面図が図16の(B)である。
ホルダーフタ37には図17に示すように開口部34が設けられており、スポンジホルダー38を覆ったトイレットペーパー14を、開口部34に押し込むと、図18に示すようにスポンジ(弾力材36)に押されたトイレットペーパー14はホルダーフタ37との間に押されてトイレットペーパー14は一時的に固定される。凹部27に入れたスポンジ(弾力材36)の量を調整することにより、トイレットペーパー14は容易に開口部34から離れることが出来る。すなわちトイレットペーパー14を剥すことが出来る。このことは(0017)で述べたツメホルダー30と同一の効果である。
スポンジホルダー38は、(0017)で述べたと同様の方法で便座18に嵌入させ嵌着させる。
なお、(0017)及び(0018)でツメホルダー30やスポンジホルダー38を便座上面13に嵌入させ嵌着させる方法を述べてきたが、接着剤等で接着してもよい。
【発明の効果】
【0019】
洋式トイレに座って用をたす時に便座に肌が直接触れるのであるが、自宅のトイレならともかく、公共的な場所など不特定多数が利用するトイレにおいては、他人の肌が触れた便座に自分の肌を触れさすのに抵抗感が強い。
このため、便座の形に形成したいわゆる便座シートを便座においたり、除菌クリーナーで便座を拭いてから使用することが一般的になっている。このためには、いわゆる便座シートや除菌クリーナーを別途備え置く必要があり、補充に気を使う必要がたった。
さらに、便座シートは折りたたんで保管されていることが一般的で、ケースから取り出し、便座に上にそれがずり落ちないように置く、などと結構面倒な作業を伴っている。
除菌クリーナーも、わざわざ紙にクリーナーを取り便座を拭く必要があり、クリーナーはジェル状のものが多く、たとえ便座を拭いても直接肌を便座に触れさせることには変わりなく、拭いた後は便座が濡れていたり冷たかったりと不快感を覚えることがある。
上述したように、提供者側からはこれらの手段をわざわざ補充する必要があり、利用者側からは、時に補充がなされていないこともあり、不快感を持つこともある。
【0020】
トイレットペーパーは殆どのトイレで提供者側が準備しておくようになった。つまり、トイレットペーパーの補充は「わざわざ補充」するのではなく、もはや当然のこととなっている。トイレットペーパーは必ず備え付けてある、とみてもよい。
本発明は、このトイレットペーパーをいわゆる便座シートとして利用する手段を提供するものである。備え付けのトイレットペーパーを適宜な長さに切り、便座の上に置き、これがずり落ちないようにホルダーで押さえ、使用後は当該トイレットペーパーの適宜な所もって剥がし、水に流す、という一連の動作においては無理なものはなく極めて自然に行える動きであり、これにより便座に直接肌を触れさせるということはなくなる。
繰り返すが、本発明によりいわゆる便座シートという「特別」なものを準備したり備え置く必要性はなくなる。もちろん、除菌クリーナー等も備え置く必要はなくなる。これらのもののコストはトイレットペーパー以上である。すなわち、本発明による方法は利便性、快適性、使用方法の簡便性に加え、低コストと言うメリットがある。
【0021】
また、本発明のホルダーは、トイレットペーパーのみを一時的に固定的に保持するものではないので、仮にトイレットペーパーが備え置いてない場合には、持参のティッシュー(紙片)などをトイレットペーパーの代わりとすればよい。
以上のように、本発明により、従来の不便さは解決することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の機能と構造については(0007)から(0018)で詳述しているので以後使用方法を中心に述べてゆくことにする。
まず請求項1の一枚型ホルダーや連結型ホルダーと称した開閉型のホルダー1に関して述べる。
ホルダーA背面5を図8に示すように便座18の外側の側面に接着剤等で装着する。なお装着するホルダー1の数は左右に1個ずつでも2個等の複数個でもよく個数を特定するものではないが、1個または2個で十分である。
トイレットペーパー14を図9に示すように便座上面13に置き、トイレットペーパー14を磁石8やホルダー凸部10やホックA21に届くように下の方へ折り込む。折り込んだ状態を代表的に示した斜視図が図2の(B)または図4の(B)である。
次にホルダーB前面6をホルダーA前面4にあわせるようにすると、トイレットペーパー14はホルダーAとホルダーBに挟まれるので、トイレットペーパー14は一時的に便座上面13に保持される。
なお、粘着具財23を用いてトイレットペーパー14を保持する場合は、図7に示す粘着着具材23より下に折り込んだトイレットペーパー14がこないようにする。
次に、保持されたトイレットペーパー14の上に座り用を足す。
トイレ使用後は、トイレットペーパー14の適宜な部分を持ってトイレットペーパー14を便座18から剥すように持ち上げれば、トイレットペーパー14は便座18から離れるので、トイレットペーパー14はトイレに流す。
【0023】
次に請求項2及び請求項3に関してある。
図11に示すような凹部27とツメ29を有するツメホルダーに関して述べる。なおスポンジホルダー38を便座18の外側の側面に装着してもよく、その使用方法等はツメホルダーに関するものと同一であるので、別々に述べるのではなく、ツメホルダーで代表して述べることにする。
上記開閉型のホルダー1と同様にツメホルダー30を便座18の外側の側面に接着剤等で装着する。なお装着するホルダー1の数は左右に1個ずつでも2個等の複数個でもよく個数を特定するものではないが、1個または2個で十分である。図8は開閉型ホルダー1の装着状況を示す斜視図であるが、開閉型ホルダーの代わりにツメホルダー30を装着すれば、装着後の図は図8と同様になる。
トイレットペーパー14を図9に示すように便座上面13に置き、トイレットペーパー14をツメに届くように下の方に折りこむ。次に折り込んだトイレットペーパー14をツメの上から凹部27の中に押し込むと、トイレットペーパー14は一時的に便座上に保持される。
次に、保持されたトイレットペーパー14の上に座り用を足す。
トイレ使用後は、トイレットペーパー14の適宜な部分を持ってトイレットペーパー14を便座18から剥すように持ち上げれば、トイレットペーパー14は便座18から離れるので、トイレットペーパー14はトイレに流す。
【0024】
三つ目は請求項4の粘着具材を有するホルダーについてである。
図12に示すような粘着具材23を有するホルダー1の接着面28を便座18の外側の側面に接着剤等で装着する。なお装着するホルダー1の数は左右に1個ずつでも2個等の複数個でもよく個数を特定するものではないが、1個または2個で十分である。
図8は開閉型ホルダー1の装着状況を示す斜視図であるが、開閉型ホルダーの代わりに粘着具材23を有するホルダーを装着すれば、装着後の図は図8と同様になる。
トイレットペーパー14を図9に示すように便座上面13に置き、トイレットペーパー14を粘着具材23に届くように下の方に折りこむ。次に折り込んだトイレットペーパー14を粘着具材23の上から貼り付けると、トイレットペーパー14は一時的に便座上面13に保持される。なお、粘着具材23の粘着力が落ちてきたら、粘着具材23に付着した紙粉等を拭き取るなどして粘着力を回復させる。
次に、保持されたトイレットペーパー14の上に座り用を足す。
トイレ使用後は、トイレットペーパー14の適宜な部分を持ってトイレットペーパー14を便座18から剥すように持ち上げれば、トイレットペーパー14は便座18から離れるので、トイレットペーパー14はトイレに流す。
【0025】
四つ目は請求項4及び請求項5に関してある。
便座の外側の側面ではなく便座の上面にホルダーを嵌入させることにより嵌着させるツメホルダー30に関して述べる。本件は(0023)で述べた凹部を有するホルダーの装着方法を変化させたものである。なおスポンジホルダー38を便座上面13に嵌入させることにより嵌着させてもよく、その使用方法等はツメホルダー30に関するものと同一であるので、別々に述べるのではなく、ツメホルダーで代表して述べることにする。
ツメホルダーは図15に示すように便座上面13に固着または嵌着させてある。固着または嵌着させる個数は限定しないが、図15(B)のように4個が望ましい。
図9に示すように便座上面13にトイレットペーパー14を置き、ツメホルダー30の凹部27にトイレットペーパー14を押し込むと、ツメ(またはスポンジ等の弾力材)の反発力で、トイレットペーパー14はツメにひっかかるようにして便座上面13に一時的に固定される。
次に、保持されたトイレットペーパー14の上に座り用を足す。
トイレ使用後は、トイレットペーパー14の適宜な部分を持ってトイレットペーパー14を便座上面13から剥すように持ち上げれば、トイレットペーパー14は便座上面13から離れるので、トイレットペーパー14はトイレに流す。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】磁石を用いた一枚型ホルダーの(A)は構成分離斜視図で、(B)は完成斜視図
【図2】磁石を用いた一枚型ホルダーの(A)は側面図で、(B)は便座へ装着し使用状況を示す側面図
【図3】磁石を用いた連結型ホルダーの(A)は構成分離斜視図で、(B)は完成斜視図
【図4】磁石を用いた連結型ホルダーの(A)は側面図で、(B)は便座へ装着し使用状況を示す側面図
【図5】凹凸部を用いた一枚型ホルダーの(A)は構成分離斜視図で、(B)は完成斜視図
【図6】ホックを用いた一枚型ホルダーの完成斜視図
【図7】粘着具材を用いた一枚型ホルダーの完成斜視図
【図8】磁石を用いた一枚型ホルダーを便座側面へ装着した状況を示す斜視図
【図9】便座上面へトイレットペーパーを(A)装着する状況を示す分離斜視図で、(B)は装着状況を示す上面図
【図10】凹部を保有するホルダーの断面図で(a)はホルダーの右断面図、(b)はトイレットペーパーを装着した状態を示す右断面図、(c)は凹部にトイレットペーパーを挿入した状態を示す右断面図(d)はトイレットペーパーを凹部に挿入後ツメBが元の状態に復元した状態を示す右断面図
【図11】凹部を有するホルダーの斜視図
【図12】粘着具材部を有する一枚型ホルダー
【図13】凹部を有するツメホルダーの(A)は斜視図で(B)は正面断面図
【図14】ツメホルダーを便座上面へ嵌入する状態を示す正面断面図
【図15】便座上面に嵌入したツメホルダーの(A)はその一つの拡大図で(B)は便座上に4個嵌入した場合を示す上面図
【図16】スポンジホルダーの構成を示す図で(A)は正面断面図(B)は完成したスポンジホルダーの正面断面図
【図17】スポンジホルダーの斜視図
【図18】スポンジホルダーの使用状況を示す斜視図
【符号の簡単な説明】
【0027】
1 ホルダー 15 ミシン目 29 ツメ
2 ホルダーA 16 便器 30 ツメホルダー
3 ホルダーB 17 便器蓋 31 便座外側
4 ホルダーA前面 18 便座 32 便座内側
5 ホルダーA背面 19 便座側面 33 挿入口
6 ホルダーB前面 20 取っ手 34 開口部
7 ホルダーB背面 21 ホックA 35 ホルダー箱
8 磁石 22 ホックB 36 弾力材
9 金属片 23 粘着具材 37 ホルダーフタ
10 ホルダー凸部 24 ガイドライン 38 スポンジホルダー
11 ホルダー凹部 25 ツメA
12 ベルト 26 ツメB
13 便座上面 27 凹部
14 トイレットペーパー 28 接着面
【出願人】 【識別番号】592166621
【氏名又は名称】外越 久雄
【出願日】 平成19年1月18日(2007.1.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−29807(P2008−29807A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2007−35492(P2007−35492)