| 【発明の名称】 |
便器 |
| 【発明者】 |
【氏名】松村 浩一
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| 【要約】 |
【課題】便座の上面を簡単かつコスト安に乾燥させることができる便器を提供する。
【構成】便器本体3のボウル部2の上部に便座4が設けられ、この便座4を覆う便蓋5が設けられて、便蓋5の閉止時にボウル部2内を高圧水やミスト等で洗浄する洗浄装置10が設置された便器1において、閉止時の便蓋5の内面の略中央部に向かって上外向きに送風するファン(送風手段)11が設けられ、この送風は、便蓋5の内面に沿って略中央部から外方へ放射状に拡散されながら、便蓋5の外周壁5bの内面で内方へUターンされ、便座4の上面4bに沿ってボウル部2内に入るように誘導されるようになるから、便座4の上面4bに付着した高圧水やミスト等による水滴dは、送風の風力で吹き押されながら、ボウル部2内に吹き落とされるようになる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 便器本体のボウル部の上部に便座が設けられ、この便座を覆う便蓋が設けられて、便蓋の閉止時にボウル部内を高圧水やミスト等で洗浄する洗浄装置が設置された便器において、 前記閉止時の便蓋の内面の略中央部に向かって上外向きに送風する送風手段が設けられ、この送風は、便蓋の内面に沿って略中央部から外方へ放射状に拡散されながら、便蓋の外周壁の内面で内方へUターンされ、便座の上面に沿ってボウル部内に入るように誘導されることを特徴とする便器。 【請求項2】 前記送風手段は、便蓋の内面の略中央部に取付けられたファンであり、このファンを収納するファンケースの外周囲に、ファンの送風を上向きにガイドするフィンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の便器。 【請求項3】 前記便座の内端部は、ボウル部の内端部よりも内方に位置させるとともに、便座の上面は、ボウル部に向かって下向きに傾斜させていることを特徴とする請求項1または2に記載の便器。 【請求項4】 前記送風は温風であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の便器。 【請求項5】 前記送風手段は、洗浄装置による洗浄の終了後、所定の時間だけ送風を行うように制御手段で制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の便器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、便蓋の閉止時にボウル部内を高圧水やミスト等で洗浄する洗浄装置が設置された便器に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、便座内に散水と送風とを行うパイプを埋め込んで、便座の上面に付着した小便等を、散水と送風で洗い流しと吹き落としが行えるようにした便座装置がある(特許文献1参照)。 【0003】 ところで、便器本体のボウル部の上部に便座が設けられ、この便座を覆う便蓋が設けられて、便蓋の閉止時にボウル部内を高圧水やミスト等で洗浄する洗浄装置が設置された便器がある。 【0004】 このような洗浄装置が設置された便器では、便座の上面に高圧水やミスト等の水滴が付着して濡れるので、次に使用するまでに、便座の上面を乾燥させておく必要がある。 【特許文献1】特開平5−311723号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1では、便座内に散水と送風とを行うパイプを埋め込む必要があるとともに、散水と送風とを切り替える制御手段を必要とするから、構造が複雑でコスト高になるという問題があった。 【0006】 本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、便座の上面を簡単かつコスト安に乾燥させることができる便器を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記課題を解決するために、本発明は、便器本体のボウル部の上部に便座が設けられ、この便座を覆う便蓋が設けられて、便蓋の閉止時にボウル部内を高圧水やミスト等で洗浄する洗浄装置が設置された便器において、前記閉止時の便蓋の内面の略中央部に向かって上外向きに送風する送風手段が設けられ、この送風は、便蓋の内面に沿って略中央部から外方へ放射状に拡散されながら、便蓋の外周壁の内面で内方へUターンされ、便座の上面に沿ってボウル部内に入るように誘導されることを特徴とする便器を提供するものである。 【0008】 請求項2のように、前記送風手段は、便蓋の内面の略中央部に取付けられたファンであり、このファンを収納するファンケースの外周囲に、ファンの送風を上向きにガイドするフィンが設けられている構成とすることが好ましい。 【0009】 請求項3のように、前記便座の内端部は、ボウル部の内端部よりも内方に位置させるとともに、便座の上面は、ボウル部に向かって下向きに傾斜させていることが好ましい。 【0010】 請求項4のように、前記送風は温風であることが好ましい。 【0011】 請求項5のように、前記送風手段は、洗浄装置による洗浄の終了後、所定の時間だけ送風を行うように制御手段で制御されることが好ましい。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、送風手段により、便蓋の内面の略中央部に向かって上外向きに送風することで、この送風は、便蓋の内面に沿って略中央部から外方へ放射状に拡散されながら、便蓋の外周壁の内面で内方へUターンされ、便座の上面に沿ってボウル部内に入るように誘導されるようになるから、便座の上面に付着した高圧水やミスト等による水滴は、送風の風力で吹き押されながら、ボウル部内に吹き落とされるようになる。同時に、送風によって、便座の上面が乾燥されるようになる。これにより、次に使用する時には、便座の上面に水滴が付着していないので、快適に使用できるようになる。また、送風手段を設けるだけであるから、構造が簡単でコスト安になる。 【0013】 請求項2によれば、便蓋の内面にファンを取付けるだけであるから、構造が簡単でコスト安になる。 【0014】 請求項3によれば、便座の上面に付着した洗浄水やミスト等による水滴がボウル部内に吹き落とされやすくなる。 【0015】 請求項4によれば、温風によって、便座の上面の乾燥が早まるようになる。 【0016】 請求項5によれば、洗浄装置による自動洗浄に続いて、便座の上面の水滴を自動的に除去できるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。 【0018】 図1(a)は便器1の平面図(後述するファン11による送風の誘導経路cを一点鎖線で図示している。)、図1(b)は便器1の側面図、図2(a)は便器1の側面断面図である。 【0019】 便器1は、ボウル部2を有する便器本体3を備えるとともに、ボウル部2の上部には、便座4が設けられ、この便座4を覆う便蓋5が設けられている。 【0020】 便座4は、便器本体3にヒンジ部4aで取付けられて、図3のように、前倒位置Dと起立位置Uとに回動操作できるようになっている。なお、便座4は、ボウル部2の上部に一体化されたものであっても良い。 【0021】 便蓋5は、便器本体3の後部にヒンジ部5aで取付けられて、図2(a)の閉止位置Cと図3の開放位置Oとに回動操作できるようになっている。 【0022】 便蓋5は、図2(a)(b)のように、便座4の上面と外周囲とを覆うようなボックス形状に形成されて、特に便座4の上面との間には所定の隙間tが隔てられている。また、便蓋5の外周壁5bの下端には、閉止位置Cで便器本体3の上面に当接して、便蓋5の内部を水密に閉止するためのパッキン6が取付けられている。なお、図2(c)のように、便座4の下面に、便器本体3の上面に当接するパッキン(足ゴム)7を取付けるとともに、便蓋5の外周壁5bの下端に取付けたパッキン6を便座4の上面4bに当接させて、便蓋5の内部を水密に閉止することもできる。 【0023】 そして、用足し後にボウル部2内に洗浄水が供給されると、ボウル部2内の汚水が図2(a)の矢印aの経路を通って外部に排出されるとともに、便蓋5を閉止した状態で、洗浄装置10からボウル部2内に高圧水やミスト等が矢印bのように供給されると、ボウル部2内の封水(溜め水)の喫水線Lより上の内面全体が洗浄されるようになる。このとき、便座4の上面4bに高圧水やミスト等による水滴dが付着するようになる。 【0024】 便蓋5の内面の略中央部には、図4(a)のように、電動式ファン(送風手段)11を収納した円筒中空状のファンケース12が取付けられている。このファンケース12の外周囲には、ファン11の送風を上向きにガイドするフィン12aが設けられている。 【0025】 ファン11は、電気配線によって、外部の制御装置(制御手段)13に接続されて、制御装置13によってオン・オフのタイミングが制御されるようになる。 【0026】 そして、ファン11のオンにより、便蓋5の内面の略中央部に向かって上外向きに送風することで、この送風は、図1(a)および図2(a)の矢印cで示すように、便蓋5の内面に沿って略中央部から外方へ放射状に拡散されながら、便蓋5の外周壁5bの内面で内方へUターンされ、便座4の上面4bに沿ってボウル部2内に入るように誘導されるようになるから、便座4の上面4bに付着した高圧水やミスト等による水滴dは、送風の風力で吹き押されながら、ボウル部2内に吹き落とされるようになる。同時に、送風によって、便座4の上面4bが乾燥されるようになる。これにより、次に使用する時には、便座4の上面4bに水滴dが付着していないので、快適に使用できるようになる。また、送風手段であるファン11を便蓋5の内面に取付けるだけであるから、構造が簡単でコスト安になる。 【0027】 図4(b)に示すように、便座4の内端部4cを便器本体3のボウル部2の内端部2aよりも内方に位置させるとともに、便座4の上面4bは、ボウル部2に向かって下向きに傾斜θをさせれば、便座4の上面4bに付着した水滴dがボウル部2内に吹き落とされやすくなる。 【0028】 また、ファン11にヒータを付設すれば、送風が温風になるので、この温風によって、便座4の上面4bの乾燥が早まるようになる。 【0029】 さらに、ファン11は、洗浄装置10による洗浄の終了後、所定の時間(例えば1分)だけ送風を行うように制御装置13で制御すれば、洗浄装置10による自動洗浄に続いて、便座4の上面4bの水滴を自動的に除去できるようになる。なお、洗浄装置10による自動洗浄中、およびこれに続く水滴の自動除去中は、便蓋5を便器本体3にロックすることで、便蓋5を不用意に開けないようにすることもできる。 【0030】 前記実施形態は、便蓋5の内面の略中央部にファン11を取付けたものであったが、図5に示すように、便蓋5の内面の略中央部に送風ノズル14を取付けて、この送風ノズル14の送風チューブ15を外部の送風装置(ファンやコンプレッサー等の送風手段)16に接続することで、便蓋5の内面の略中央部に向かって上外向きに送風することもできる。この場合には、便蓋5の内面部分の構造が極めてシンプルになり、ファン11の腐食対策等も不要になる。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明の実施形態に係る便器であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 【図2】本発明の実施形態に係る便器であり、(a)は側面断面図、(b)(c)は要部拡大図である。 【図3】本発明の実施形態に係る便器であり、便蓋を開いた側面断面図である。 【図4】(a)はファンを収納したファンケースの側面断面図、(b)は便器の要部拡大図である。 【図5】本発明の実施形態の変形例に係る便器の側面断面図である。 【符号の説明】 【0032】 1 便器 2 ボウル部 3 便器本体 4 便座 4b 上面 5 便蓋 5a 外周壁 10 洗浄装置 11 ファン(送風手段) 12 ファンケース 12a フィン 13 制御装置(制御手段) 14 送風ノズル(送風手段) 15 送風チューブ 16 送風装置 d 水滴
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司
【識別番号】100096150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 孝夫
【識別番号】100099955 【弁理士】 【氏名又は名称】樋口 次郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−23034(P2008−23034A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−198178(P2006−198178) |
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