| 【発明の名称】 |
水石けん供給器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小西 千鳥
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| 【要約】 |
【課題】組立時に逆止弁(ボール)がスプリングから外れてしまうという問題があった。
【構成】逆止弁22、34を、両端に開口部が設けられた中空状のブッシュ23と、ブッシュ23の内部に収納され、ブッシュ23の上流側の開口部23aより径が大きいボール24と、ボール24をブッシュ23の開口部23aに付勢するボール付勢スプリング25と、ボール付勢スプリング25の一端を係止し、ブッシュ23の下流側の開口部23bに着脱自在に装着された中空状のブッシュ蓋26により一体的に構成させたので、ボール24とスプリング25を正確かつ容易に位置決めして逆止弁22、34を組み立てることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器の中に収容された水石けんを水石けん通路を介し供給する水石けん供給器であって、 前記水石けん通路に備えられたシリンダと、 該シリンダ内に設けられ、前記シリンダに対して移動可能な中空状のピストンと、 該ピストンを移動させる手押し部と、 前記ピストンより上流側に設けられ、前記容器から前記シリンダ内への水石けんの流入を許容し、逆流を阻止する上流側逆止弁と、 該上流側逆止弁より下流側に設けられ、前記シリンダ内から前記水石けん通路の出口への水石けんの流出を許容し、逆流を阻止する下流側逆止弁と、 前記ピストンの上流側に設けられ、前記ピストンを前記手押し部側に付勢するピストン付勢スプリングと、を有し、 前記上流側逆止弁および/または前記下流側逆止弁は、 両端に開口部が設けられた中空状のブッシュと、 該ブッシュの内部に収納され、前記ブッシュの上流側の開口部より径が大きいボールと、 該ボールを前記ブッシュの開口部に付勢するボール付勢スプリングと、 該ボール付勢スプリングの一端を係止し、前記ブッシュの下流側の開口部に着脱自在に装着された中空状のブッシュ蓋と、を有し、 前記上流側逆止弁のボールの一部を前記シリンダの内面の前記水石けん通路に当接させることにより、前記容器から前記シリンダ内への水石けんの流れを阻止し、および/または、前記下流側逆止弁のボールの一部を前記ピストンの内面の前記水石けん通路に当接させることにより、前記シリンダ内から前記水石けん通路の出口への水石けんの流れを阻止することを特徴とする水石けん供給器。 【請求項2】 水石けんを収容する容器を備えたことを特徴とする請求項1記載の水石けん供給器。 【請求項3】 前記ブッシュの上流側の開口部には、下流側に向かう切欠きが設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水石けん供給器。 【請求項4】 前記ブッシュ蓋には、前記ボール付勢スプリングを外嵌するガイド部が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の水石けん供給器。 【請求項5】 前記ブッシュと前記ブッシュ蓋とは、前記ブッシュ蓋に設けられた爪部が前記ブッシュに設けられた孔部にスナップフィットにより嵌合されるようにしたことを特徴とする請求項4記載の水石けん供給器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、洗面台などに用いられる水石けん供給器に関する。詳しくは、容器の中に収容された水石けんを供給する水石けん供給器に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の水石けん供給器として、水石けん通路に2つの逆止弁が設けられ、押圧部材が押圧されることにより、逆止弁(ボール)が開放、閉止され、石けん液の流れが許容、阻止されるという技術が知られていた(たとえば、特許文献1)。しかしながら、この水石けん供給器では、吸入口(開口)に対して逆止弁(ボール)が付勢されていなかったために、逆止弁を開放させることを意図しないときでも、逆止弁が開放してしまい、そこから石けん液が漏れるという問題があった。この問題を解決するために、吸入口(開口)に対して逆止弁(ボール)を付勢するためのスプリングを用い、逆止弁(ボール)を開放させることを意図しないときに、逆止弁(ボール)が開放されないようにするという技術が考えられる。 【0003】 【特許文献1】特開2001-353094号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、吸入口(開口)に対して逆止弁(ボール)を付勢するためのスプリングを用いた水石けん供給器では、逆止弁(ボール)をスプリングに接触させた状態で、逆止弁(ボール)を吸入口(開口)に接触させて組み立てることとなるが、逆止弁(ボール)が球状であることなどから、組み立てが容易でなく、組立時に逆止弁(ボール)がスプリングから外れてしまうなどの問題があった。しかも、水石けん供給器の内部の構造が複雑で、その水石けん供給器の内部で作業しなければならない状況ではなおさらであった。そのため、逆止弁(ボール)の位置とスプリングの接触位置がずれた状態で組み立てられた場合には、スプリングの形状が変形することにより、また逆止弁(ボール)が吸入口と固着することにより、押圧部材を押圧しても水石けんが出なくなったり、また逆止弁(ボール)を開放させることを意図しないときに、逆止弁(ボール)が開放してしまうという問題があった。 【0005】 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ボールとスプリングを正確かつ容易に位置決めして逆止弁を組み立てることを可能とし、逆止弁を開放させることを意図しないときに、逆止弁が開放することがない水石けん供給器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決して上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、 容器の中に収容された水石けんを水石けん通路を介し供給する水石けん供給器であって、水石けん通路に備えられたシリンダと、シリンダ内に設けられ、シリンダに対して移動可能な中空状のピストンと、ピストンを移動させる手押部と、ピストンより上流側に設けられ、容器からシリンダ内への水石けんの流入を許容し、逆流を阻止する上流側逆止弁と、上流側逆止弁より下流側に設けられ、シリンダ内から水石けん通路の出口への水石けんの流出を許容し、逆流を阻止する下流側逆止弁と、ピストンの上流側に設けられ、ピストンを手押部側に付勢するピストン付勢スプリングと、を有し、上流側逆止弁および/または下流側逆止弁は、両端に開口部が設けられた中空状のブッシュと、ブッシュの内部に収納され、ブッシュの上流側の開口部より径が大きいボールと、ボールをブッシュの開口部に付勢するボール付勢スプリングと、ボール付勢スプリングの一端を係止し、ブッシュの下流側の開口部に着脱自在に装着された中空状のブッシュ蓋と、を有し、上流側逆止弁のボールの一部をシリンダの内面の水石けん通路に当接させることにより、容器からシリンダ内への水石けんの流れを阻止し、および/または、下流側逆止弁のボールの一部をピストンの内面の水石けん通路に当接させることにより、シリンダ内から水石けん通路の出口への水石けんの流れを阻止することを特徴とする。 【0007】 このように構成された水石けん供給器では、ブッシュの開口部にボールを接触させた状態で、ボール付勢スプリングを装着させて、この状態でブッシュ蓋をブッシュの下流側の開口部に装着して、上流側逆止弁および/または下流側逆止弁が組み立てられる。このように、ボールがボール付勢スプリングよりブッシュの上流側の開口部に付勢された状態で、ブッシュ蓋でボール付勢スプリングを固定させるので、ボールをブッシュの上流側の開口部の適切な位置に位置決めでき、ボールとボール付勢スプリングの接触位置も適切な位置になるように組み立てることができる。さらに、上流側逆止弁および/または下流側逆止弁があらかじめ組み立てられた状態で、上流側逆止弁のボールの一部がシリンダの内面の水石けん通路に当接されるように、および/または、下流側逆止弁のボールの一部がピストンの内面の水石けん通路に当接されるように装着させて水石けん供給器が組み立てられるので、水石けん供給器の組み立てが容易である。また、逆止弁のボールとボール付勢スプリングの接触位置がずれた状態で組み立てられていないので、手押部を押圧しても水石けんが出なくなったり、また逆止弁を開放させることを意図しないときに、逆止弁が開放してしまうということがない。これにより、必要なときだけに所定量の水石けんを水石けん通路の出口から吐出させることができる。 【0008】 また、仮にボール付勢スプリングとボールの接触位置がずれた場合や、ブッシュの上流側の開口部とボールの接触位置がずれた場合でも、接触位置を再調整すれば足り、またその再調整も上流側逆止弁および/または上流側逆止弁単独で行うことができるので、容易に行うことができる。 【0009】 本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る水石けん供給器であって、水石けんを収容する容器を備えたことを特徴とする。 【0010】 本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様または第2の態様に係る水石けん供給器であって、ブッシュの上流側の開口部には、下流側に向かう切欠きが設けられたことを特徴とする。 【0011】 このように構成された水石けん供給器では、ブッシュの上流側の開口部に下流側に向かう切欠きが設けられているので、その切欠きが流路となり、たとえ、逆止弁で流路が絞られたとしても、十分な流路を確保でき、水石けんの流量が低下することなく、所望量の水石けんを水石けん通路の出口から吐出させることができる。 【0012】 本発明のうち第4の態様に係るものは、第1から第3のいずれかの態様に係る水石けん供給器であって、ブッシュ蓋には、ボール付勢スプリングを外嵌するガイド部が設けられたことを特徴とする。 【0013】 このように構成された水石けん供給器では、ブッシュ蓋にボール付勢スプリングを外嵌するガイド部が設けられているので、このガイド部がボール付勢スプリングの変形を抑え、手押部を押圧しても水石けんが出なくなったり、また逆止弁を開放させることを意図しないときに、逆止弁が開放してしまうということをさらに防止することができる。 【0014】 本発明のうち第5の態様に係るものは、第4の態様に係る水石けん供給器であって、ブッシュとブッシュ蓋とは、ブッシュ蓋に設けられた爪部がブッシュに設けられた孔部にスナップフィットにより嵌合されるようにしたことを特徴とする。 【0015】 このように構成された水石けん供給器では、ブッシュとブッシュ蓋とは、ブッシュ蓋に設けられた爪部がブッシュに設けられた孔部にスナップフィットにより嵌合されるので、ガイド部にボール付勢スプリングを嵌め込んだ状態で、ボールをボール付勢スプリングに載せ、この状態でブッシュ蓋をブッシュに真っ直ぐ挿入して固定することができる。これにより、ボール付勢スプリングが捻じ曲がることなく真っ直ぐ取り付けることができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明の水石けん供給器によれば、ボールとスプリングを正確かつ容易に位置決めして組み立てることができるとともに、逆止弁を開放させることを意図しないときに、逆止弁が開放することを回避することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の水石けん供給器の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。 図1は、本発明の一実施形態における水石けん供給器の取付構成を示す図である。 【0018】 図1に示すように、洗面台7には、水石けん供給器1と、吐水ノズル8が備えられている。水石けん供給器1は、水石けん容器2と、水石けんチューブ3と、固定金具4と、供給栓本体5とから構成されている。 【0019】 水石けん容器2は、水石けんを収容するための容器であり、供給栓本体5は、水石けん容器2に収容された水石けんを吐出させるものである。この水石けん容器2と供給栓本体5とは、水石けんホース(図示略)内に収装された水石けんチューブ3により連通されており、水石けん容器2の水石けんは、水石けんチューブ3を介して供給栓本体5に供給される。なお、本実施形態では、水石けんの流れに沿って、水石けん容器2側を上流側、またその逆を下流側として説明する。 【0020】 水石けん容器2と水石けんチューブ3および水石けんホース(図示略)とは、着脱自在に装着されている。具体的には、水石けん容器2の開口部の外周面に設けられた雄螺子と、水石けん容器2の蓋2aの内周面に設けられた雌螺子が螺合され、その蓋2aの先端の筒状部に水石けんチューブ3が挿着され、水石けんホース(図示略)が外嵌されるようにして、着脱自在に装着されている。なお、取付金具6は、水石けん容器2を壁面などに固定するためのものである。 【0021】 次に、本発明の水石けん供給器について図2を参照にしながら説明する。図2は、本発明の一実施形態における水石けん供給器の一部断面図である。 【0022】 水石けん供給器1は、供給栓本体5が固定金具4に固定されることにより、洗面台7の縦壁面に装着される。なお、供給栓本体5は、以下に示す(1)〜(6)の順序で工場にて予め組み立てられており、施工現場では以下に示す(イ),(ロ)の手順にて施工される。なお、本発明の水石けん供給器1は、下記の組立順序,施工順序で組み立てられるものに限定されるものでなく、他の組立順序,施工順序で組み立てられるものであってもよい。 【0023】 <組立順序> (1) 締付ナット29とOリング35が手押部本体31に装着され、手押部本体31の上流側に下流側逆止弁34が装着される。 (2) Uパッキン20とOリング36が装着されたピストン19が、手押部本体31に締め付けられる。 (3) 下流側シリンダ17にOリング28とOリング18を取り付けた状態で、それに上流側シリンダ16を締め付ける。 (4) ピストン付勢スプリング27がピストン19に取り付けられ、さらにピストン付勢スプリング27に上流側逆止弁22が装着された状態で、それにシリンダ15が差し込まれる。 (5) その後、その外周にOリング14が取り付けられた本体カバー11が締付ナット29により締め付けられる。 (6) 手押部ガイド32と手押し部カバー33が手押部本体31に装着され、またキャップ30が挿入後に締め付けられる。 【0024】 <施工順序> (イ) まず、座金109とパッキン10が取り付けられた固定金具4が、壁面の裏側から挿入され、壁面の表側からリング108を介しナット9により固定される。 (ロ) 上記の(1)〜(6)にて組立られた供給栓本体5が固定金具4に固定される。つまり、供給栓本体5をリング108の外周に嵌め込み、螺子孔12に挿入された止め螺子13の先端がリング108に押圧されることにより、供給栓本体5が前後方向移動及び回転移動が規制された状態で固定金具4に固定される。なお、固定金具4の後端と本体カバー11の内周との間はOリング14によってシールされた状態で当接しており、供給栓本体5に対する上下や左右方向からの荷重を固定金具4を介して壁面へ伝達することにより、供給栓本体5を壁面にて支持するように構成されている。 【0025】 以下の上述した組立順序,施工順序で組み立てられた水石けん供給器1の各構成について具体的に説明する。 【0026】 (固定金具4) 水石けん供給器1は、上述したようにまず固定金具4が壁面に固定される。固定金具4は、供給栓本体5および管継手(図示略)を固定するものである。固定金具4は、中空状で、筒状の部材である。そして、図2に示すように固定金具4の外周面には雄螺子が形成されている。 【0027】 固定金具4は、上述したように固定金具4の外径と略同径の壁面に設けられた孔に挿入され、壁面の反対側で、リング108を介し、ナット9で固定される。具体的には、ナット9の内周面の雌螺子と固定金具4の外周面の雄螺子とが螺合されることにより、固定金具4が壁面に固定されている。なお、壁面と固定金具4の間には、座金109、パッキン10が挟着されている。 【0028】 (供給栓本体5) 本体カバー11は、中空状で、図2に示すように下流側の外径が小さく形成されている。本体カバー11の下部には、螺子孔12が設けられ、この螺子孔12に止め螺子13を螺合させることにより、固定金具4と本体カバー11が固定される。なお、固定金具4の外周面と本体カバー11の内周面の間にOリング14が設けられている。 【0029】 シリンダ15は、上流側シリンダ16と下流側シリンダ17から構成されている。上流側シリンダ16は、図2に示すように先端の径が小さくなっている。そして、上流側シリンダ16の先端には、細い筒状部16aが設けられ、この筒状部16aに、水石けんチューブ3が装着される。また、下流側シリンダ17の先端部分は径が小さく形成され、後端部分は径が大きく形成されている。 【0030】 上流側シリンダ16と下流側シリンダ17は着脱自在に装着されている。具体的には、上流側シリンダ16の内周面には雌螺子が形成され、下流側シリンダ17の先端部分の外周面には雄螺子が形成されている。そして、上流側シリンダ16の内周面の雌螺子と下流側シリンダ17の外周面の雄螺子が螺合されることにより着脱自在に装着されている。なお、上流側シリンダ16の内周面と下流側シリンダ17の外周面の間にOリング18が設けられている。また、本体カバー11の内周面と下流側シリンダ17の外周面の間にもOリング28が設けられている。 【0031】 下流側シリンダ17の内部には、外径が下流側シリンダ17の内径とほぼ同径のピストン19が設けられている。ピストン19は、内部が中空状で、下流側シリンダ17内を往復運動する。ピストン19の後方(下流側)には、外径が下流側シリンダ17の後端部分の内径とほぼ同径の突起19aが設けられている。この突起19aは、ピストン19の移動を案内するものである。具体的には、この突起19aは、下流側シリンダ17後端の径が大きくなった部分の内面に沿って移動し、下流側シリンダ17の径が小さくなったところの段部付近まで移動する。なお、下流側シリンダ17とピストン19の間にはUパッキン20が設けられている。 【0032】 シリンダ15の内部の先端部分には、上流側逆止弁22が設けられている。この上流側逆止弁22は、水石けん容器2からシリンダ15内への水石けんの流入を許容し、逆流を阻止するものである。具体的に、上流側逆止弁22は、両端に開口部23a、23bが設けられた中空状のブッシュ23と、ブッシュ23の内部に収納され、ブッシュ23の上流側の開口部23aより径が大きいボール24と、ボール24をブッシュ23の開口部23aに付勢するボール付勢スプリング25と、ボール付勢スプリング25の一端を係止し、ブッシュ23の下流側の開口部23bに着脱自在に装着された中空状のブッシュ蓋26とにより構成されている(図3参照)。この上流側逆止弁22のブッシュ23の先端部分には、突起部23cが設けられ、この突起部23cを含むブッシュ23の先端部分が上流側シリンダ16の内面に設けられた段部と当接される。また、ブッシュ23の開口部23aには、下流側に向かう切欠き23d(スリット)が設けられている(図3参照)。この切欠き23dは、水石けんの流路を大きく確保するためのもので、この切欠き23dが設けられることにより、たとえ、上流側逆止弁22で流路が絞られたとしても、十分な流路を確保でき、水石けんの流量が低下することなく、所望量の水石けんを吐出させることができる。 【0033】 上流側逆止弁22とピストン19の間には、ピストン付勢スプリング27が設けられている。このピストン付勢スプリング27は、一端をブッシュ23の先端部分に設けられた突起部23cに係止され、他端をピストン19の上流側に設けられた突起部19bに外嵌されている。このようにして、ピストン付勢スプリング27は、ピストン19を下流側に付勢するとともに、上流側逆止弁22を上流側に付勢している。 【0034】 締付ナット29は、中空状の部材である。この締付ナット29により、本体カバー11、シリンダ15、ピストン19などが一体的に固定される。具体的には、本体カバー11にシリンダ15およびピストン19などが挿着された状態で、中空状の締付ナット29の外周面の雄螺子と本体カバー11の内周面の雌螺子を螺合させて、本体カバー11にシリンダ15およびピストン19などが固定される。 【0035】 手押部21は、ピストン19を移動させるものである。具体的には、手押部21を押圧させることにより、ピストン19が上流側に移動され、そして、手押部21が押圧されなくなると、ピストン付勢スプリング27の付勢力により、ピストン19が下流側に移動される。 【0036】 手押部21は、手押部本体31、手押部ガイド32、手押部カバー33を有している。手押部本体31は、内部が中空状で、上流側に下流側逆止弁34が挿着され、下流側には筒状のキャップ30が挿着されている。具体的には、図2に示すようにキャップ30の外周面に雄螺子が形成され、手押部本体31の内周面に雌螺子が形成されている。そして、キャップ30の外周面の雄螺子と手押部本体31の内周面の雌螺子を螺合させて、キャップ30と手押部本体31が固定される。 【0037】 また、下流側逆止弁34が装着された手押部本体31の先端部分が、ピストン19の内部に挿着されている。具体的には、手押部本体31の先端部分の外周面には雄螺子が形成され、ピストン19の内周面には雌螺子が形成されている。そして、ピストン19の内周面の雌螺子と手押部本体31の先端部分の外周面の雄螺子が螺合されることにより、手押部本体31の先端部分がピストン19の内部に挿着される。 【0038】 下流側逆止弁34は、シリンダ15内から水石けん通路の出口(キャップ30の出口)への水石けんの流出を許容し、逆流を阻止するものである。この下流側逆止弁34は、上述した上流側逆止弁22と同一構造をしている。すなわち、下流側逆止弁34は、両端に開口部23a、23b が設けられた中空状のブッシュ23と、ブッシュ23の内部に収納され、ブッシュ23の上流側の開口部23aより径が大きいボール24と、ボール24をブッシュ23の開口部23aに付勢するボール付勢スプリング25と、ボール付勢スプリング25の一端を係止し、ブッシュの下流側の開口部23bに着脱自在に装着された中空状のブッシュ蓋26とにより構成されている(図3参照)。この下流側逆止弁34のブッシュ23の先端部分は、図2に示すようにピストン15の内面に設けられた段部と当接される。 【0039】 このようにして、水石けんが通過する通路が形成される。具体的には、水石けん容器2から、水石けんチューブ3、上流側シリンダ16の中空部、上流側逆止弁22の中空部、下流側シリンダ17の中空部、下流側逆止弁34、手押部本体31の中空部、キャップ30の中空部により、水石けんが通過する通路(水石けん通路)が形成され、この水石けん通路を通過することによりキャップ30の先端部(出口)から水石けんが吐出される。 【0040】 また、ブッシュ23の開口部23aには、下流側に向かう切欠き23d(スリット)が設けられている(図3参照)。この切欠き23dは、上述したように、水石けんの流路を大きく確保するためのもので、この切欠き23dが設けられることにより、たとえ、下流側逆止弁34で流路が絞られたとしても、十分な流路を確保でき、水石けんの流量が低下することなく、所望量の水石けんを吐出させることができる。なお、手押部本体31の内周面とキャップ30の外周面の間にはOリング35が設けられている。また、手押部本体31の外周面とピストン19の内周面の間にもOリング36が設けられている。 【0041】 手押部カバー33は、手押部本体31を覆うように形成され、手押部本体31と手押部カバー33の間に、手押部ガイド32が挿着されている。手押部ガイド32は、手押部21が押圧されたときに、手押部21の移動を案内するものである。具体的には、手押部ガイド32は、手押部21が押圧されることにより、本体カバー11の後端部(下流側)で径が小さくなった案内面11a上を摺動しながら移動する。そして、図2に示す手押部ガイド32の径が小さくなったところの段部付近まで移動する(図4参照)。 【0042】 次に、上述した上流側逆止弁および上流側逆止弁と構造を同じくする下流側逆止弁について説明する。図3は、本発明の一実施形態における水石けん供給器に用いられる逆止弁を示す図である。 【0043】 図3に示すように、上流側逆止弁22および上流側逆止弁22と構造を同じくする下流側逆止弁34は、ブッシュ23の一端部(下流側)の開口部23bからボール24が挿入され、ボール24が挿入された後に、ボール24を付勢するボール付勢スプリング25が挿入される。そして、この状態でブッシュ23の下流側の開口部23bにブッシュ蓋26が挿着される。このブッシュ蓋26の外周面には雄螺子が形成され、またブッシュ23の内周面には雌螺子が形成されている。また、ブッシュ蓋26には、ボール付勢スプリング25を外嵌するガイド部26aが設けられている。そして、ボール付勢スプリング25をガイド部26aに外嵌させた状態で、ブッシュ23の内周面の雌螺子とブッシュ蓋26の外周面の雄螺子が螺合されることにより、ブッシュ蓋26がブッシュ23に着脱自在に装着される。このように、ブッシュ蓋26に、ボール付勢スプリング25を外嵌するガイド部26aが設けることにより、このガイド部26aがボール付勢スプリング25の変形を抑え、手押部21を押圧しても水石けんが出なくなったり、また逆止弁22、34を開放させることを意図しないときに、逆止弁22、34が開放してしまうということを防止することができる。 【0044】 次に、水石けん供給器の動作について図4を参照にしながら説明する。図4は、本発明の一実施形態における水石けん供給器の手押部が押圧されている状態を示す断面図である。 【0045】 図2に示す水石けん供給器1の状態から、手押部21が押圧されることにより図4に示す水石けん供給器1の状態に移行する。手押部21が押圧されれば、ピストン19がピストン付勢スプリング27に反して、上流側の方向に移動され、上流側逆止弁22は閉止され、下流側逆止弁34は開放される。これにより、上流側逆止弁22から下流側逆止弁34の間のシリンダ15内の水石けんが、手押部本体31の中空部を介し、水石けん通路の出口(キャップ30の出口)から吐出される。 【0046】 このように、上流側逆止弁22により、上流側逆止弁22のボール24の一部がシリンダ19の内面の水石けん通路と当接されることにより、水石けん容器2からシリンダ15内への水石けんの流れが阻止される。また、下流側逆止弁34により、下流側逆止弁34のボール24が下流側逆止弁34の開口部23a(図3参照)から離れることにより、下流側逆止弁34が開放され、シリンダ15内の水石けんが、下流側逆止弁34の中空部、手押部本体31の中空部を介し、水石けん通路の出口(キャップ30の出口)から吐出される。この際、下流側逆止弁34のブッシュ23の開口部23aには、下流側に向かう切欠き23dが設けられているので、その切欠き23dが水石けんの流路となり、たとえ、下流側逆止弁34で水石けんの流路が絞られたとしても、十分な流路を確保でき、水石けんの流量を低下させることなく、所望量の水石けんを水石けん通路の出口から吐出させることができる。 【0047】 そして、図4に示す水石けん供給器1の状態から、手押部21の押圧が開放されることにより図2に示す水石けん供給器1の状態に移行する。手押部21の押圧が開放されれば、ピストン19がピストン付勢スプリング27の付勢力により、下流側の方向に移動され、上流側逆止弁22は開放され、下流側逆止弁34は閉止される。これにより、水石けん容器2内の水石けんが吸い込まれ、その水石けんを上流側逆止弁22から下流側逆止弁34の間のシリンダ15内に収容させることができる。 【0048】 このように、下流側逆止弁34により、下流側逆止弁34のボール24の一部がピストン19の内面の水石けん通路に当接されることにより、シリンダ15内から水石けん通路の出口への水石けんの流れが阻止される。また、上流側逆止弁22により、上流側逆止弁22のボール24が上流側逆止弁22の開口部23a(図3参照)から離れることにより、上流側逆止弁22が開放され、水石けん容器2内の水石けんを、水石けんチューブ3、上流側逆止弁22を介し、シリンダ15内に収容することができる。この際、上流側逆止弁22のブッシュ23の開口部23aには、下流側に向かう切欠き23dが設けられているので、その切欠き23dが水石けんの流路となり、たとえ、上流側逆止弁34で水石けんの流路が絞られたとしても、十分な流路を確保でき、水石けんの流量を低下させることなく、所望量の水石けんをシリンダ15内に収容することができる。 【0049】 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される 【0050】 次に本発明の変形例について説明する。 (1) 本実施形態では、水石けん容器2と、水石けんチューブ3と、固定金具4と、供給栓本体5とから水石けん供給器1が構成されていると説明したが、これに限らず、水石けん容器2と、固定金具4と、供給栓本体5により水石けん供給器1を構成させてもよく、さらに、固定金具4と、供給栓本体5により水石けん供給器1を構成させてもよい。 【0051】 (2) 本実施形態の逆止弁22、34では、ブッシュ23の内周面の雌螺子とブッシュ蓋26の外周面の雄螺子が螺合されることにより、ブッシュ蓋26がブッシュ23に着脱自在に装着されるようにしたが、これに限らず、図5に示すように、ブッシュ蓋26の外周面に爪部26bが形成され、またブッシュ23の側面に孔部23eが形成され、そして、ブッシュ23の開口部23bにブッシュ蓋26を挿入させ、ブッシュ23の側面の孔部23eとブッシュ蓋26の外周面の爪部26bを係止させることにより、ブッシュ蓋26がブッシュ23に着脱自在に装着されるようにしてもよい。 【0052】 このようにすれば、ガイド部26aにボール付勢スプリング25を外嵌させた状態でボール24をボール付勢スプリング25に載せ、そして、この状態でガイド部26aが設けられているブッシュ蓋26の爪部26bをブッシュ23の孔部23eにスナップフィットにより固定されるので、ボール付勢スプリング25が捻じ曲がることなく真っ直ぐ取り付けることができる。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の一実施形態における水石けん供給器の上面図である。 【図2】本発明の一実施形態における水石けん供給器の一部断面図である。 【図3】本発明の一実施形態における水石けん供給器に用いられる逆止弁を示す図である。 【図4】本発明の一実施形態における水石けん供給器の手押部が押圧されている状態を示す断面図である。 【図5】本発明の変形例における水石けん供給器に用いられる逆止弁を示す図である。 【符号の説明】 【0054】 1 水石けん供給器 2 水石けん容器 3 水石けんチューブ 4 固定金具 5 供給栓本体 15 シリンダ 16 上流側シリンダ 17 下流側シリンダ 19 ピストン 21 手押部 22 上流側逆止弁 23 ブッシュ 24 ボール 25 ボール付勢スプリング 26 ブッシュ蓋 26a ガイド部 27 ピストン付勢スプリング 34 下流側逆止弁
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】TOTO株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100130144 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 健一
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| 【公開番号】 |
特開2008−23006(P2008−23006A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−197517(P2006−197517) |
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