トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 便器取付用手すり
【発明者】 【氏名】中村 由隆

【氏名】秋吉 康史

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器上面に固定される取付プレートと、
前記取付プレートの左右側端部から上方に延設し形成された一対の縦部材とその縦部材を連結して前記取付プレートと略平行且つ上方に配置され形成された水平部材とを有するフレームと、
前記各縦部材に取り付けられ略水平に便器前方に向かって延設された一対の手すりと、
を備えた便器取付用手すりにおいて、
前記取付プレートが、
その左右の側端部から垂下する一対の垂直片と、
便器に取り付けられる便座と便器上面との間に前記取付プレートを配設し取り付け固定する固定穴とを備え、
前記垂直片は、
前記垂直片の前方左右側面から便器を挟み込み前記取付プレートを便器に固定する前方固定手段と、
前記垂直片の後方左右側面から便器を挟み込み前記取付プレートを便器に固定する後方固定手段と、
を備えたことを特徴とする便器取付用手すり。
【請求項2】
便器上面に固定される取付プレートと、
前記取付プレートの左右側端部から上方に延設し形成された一対の縦部材とその縦部材を連結して前記取付プレートと略平行且つ上方に配置され形成された水平部材とを有するフレームと、
前記各縦部材に取り付けられ略水平に便器前方に向かって延設された一対の手すりと、
を備えた便器取付用手すりにおいて、
前記取付プレートが、
その左右の側端部から垂下する一対の垂直片と、
便器に取り付けられる便座と便器上面との間に前記取付プレートを配設し取り付け固定する固定穴と、
前記各垂直片後方から床面に向かって延設して設けられた一対の脚フレームを各々床面に固定する床面固定手段とを備え、
前記垂直片は、
前記垂直片の前方左右側面から便器を挟み込み前記取付プレートを便器に固定する前方固定手段を備えたことを特徴とする便器取付用手すり。
【請求項3】
前記固定穴が便器の前後方向に長穴状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の便器取付用手すり。
【請求項4】
前記前方固定手段は、左右方向にスライド可能で、かつ便器左右側面の上下の傾斜に応じて傾斜自在な先端傾斜部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の便器取付用手すり。
【請求項5】
前記後方固定手段は、左右方向にスライド可能で、かつ便器左右側面の上下の傾斜に応じて傾斜自在な先端傾斜部を有することを特徴とする請求項1、3又は4のいずれか一つに記載の便器取付用手すり。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は大便器に手すりを後付けで取り付ける際に、便器に補強をせずに、手すりを取り付けることの出来る、便器取付用手すりに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、便器の両側に手すりを設けるにあたり、便器の両側に専用スタンドを立設し、このスタンドの上部に手すりを取り付けるものがあった。
しかし、便器の両側に専用スタンドを立てるため、便器を使用する際、足を引っ掛けたりして危険な上、意匠性も悪いものであった。
【0003】
そこで、この点を改良した便器取付用手すりが考案された。これは、便器の上面に取り付けられる便座を取り付け固定する便座固定穴と便器後方にあるロータンク用取付穴とを利用して、手すりを取り付ける構造のものである。その構成は、便器上面に固定される取付プレートに便座取付穴とロータンク固定穴及び、排水口用の穴を設けて、これを利用することで取付プレートを便器に固定し、その取付プレートの側面に手すりを設けている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0004】
また、別の便器取付用手すりとしては、上記の構造と同じく便器の上面に取り付けられる便座を取り付け固定する便座固定穴と便器後方にあるロータンク用取付穴とを利用し、手すりを取り付ける構造である。この例では取付プレートの中央部分の排水口を無くすため、左右に取付プレートを分けることでより、施工性を向上させたものとなっている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0005】
しかし上記の改良技術はいずれも、便器に手すりを取り付ける際には、便座とロータンクの固定穴を使う構造となっており、施工時にはロータンクを外す手間が掛かる。また、ロータンクの固定穴が無い便器には取り付けできない構造である。
【0006】
【特許文献1】特許第3503532号公報
【特許文献2】特許第3424544号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、手すりを便器に取付ける際、ロータンクの固定穴を使用せず、施工時にはロータンクを外す手間が掛からない手すりを提供することにある。また、ロータンクの固定穴が無い便器にも取り付け可能な手すりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1では、便器上面に固定される取付プレートと、取付プレートの左右側端部から上方に延設し形成された一対の縦部材とその縦部材を連結して取付プレートと略平行且つ上方に配置され形成された水平部材とを有するフレームと、各縦部材に取り付けられ略水平に便器前方に向かって延設された一対の手すりと、を備えた便器取付用手すりにおいて、取付プレートが、その左右の側端部から垂下する一対の垂直片と、便器に取り付けられる便座と便器上面との間に前記取付プレートを配設し取り付け固定する固定穴とを備え、垂直片は、垂直片の前方左右側面から便器を挟み込み取付プレートを便器に固定する前方固定手段と、垂直片の後方左右側面から便器を挟み込み取付プレートを便器に固定する後方固定手段と、を備えたことを特徴とする便器取付用手すりを提供する。
【0009】
これにより、便器への手すりの取付けは、ロータンクの固定穴を使用せず、施工時にはロータンクを外す手間が掛からず施工性を向上させることができる。また、取り付ける便器の形状が違っても、取り付け可能な便器取付用手すりを提供することが出来る。さらに、取付プレートの前方固定手段及び後方固定手段により、手すりを鉛直及び水平方向の荷重に対して、強固に固定出来る。
【0010】
本発明の請求項2では、便器上面に固定される取付プレートと、取付プレートの左右側端部から上方に延設し形成された一対の縦部材とその縦部材を連結して前記取付プレートと略平行且つ上方に配置され形成された水平部材とを有するフレームと、各縦部材に取り付けられ略水平に便器前方に向かって延設された一対の手すりと、を備えた便器取付用手すりにおいて、取付プレートが、その左右の側端部から垂下する一対の垂直片と、便器に取り付けられる便座と便器上面との間に前記取付プレートを配設し取り付け固定する固定穴と、各垂直片後方から床面に向かって延設して設けられた一対の脚フレームを各々床面に固定する床面固定手段とを備え、垂直片は、垂直片の前方左右側面から便器を挟み込み取付プレートを便器に固定する前方固定手段を備えたことを特徴とする便器取付用手すりを提供する。
【0011】
これにより、便器の後方側面に固定できない便器やロータンクの無い便器に対しても、後方の固定が出来る便器と同等の強度を維持して便器取付用手すりを取り付けることができる。
【0012】
本発明の請求項3では、前記固定穴を便器の前後方向に長穴状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の便器取付用手すりを提供する。
これにより、取り付ける便器とタンクとの寸法公差を吸収することが出来、適正位置に便器取付用手すりを取り付けることができる。
【0013】
本発明の請求項4では、前記前方固定手段は、左右方向にスライド可能で、かつ便器左右側面の上下の傾斜に応じて傾斜自在な先端傾斜部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の便器取付用手すりを提供する。
これにより、前方の幅の違う便器に対しても、また便器の前方側面の上下の傾斜に対しても、対応して便器取付用手すりを取り付けることができる。
【0014】
本発明の請求項5では、前記後方固定手段は、左右方向にスライド可能で、かつ便器左右側面の上下の傾斜に応じて傾斜自在な先端傾斜部を有することを特徴とする請求項1、3又は4のいずれか一つに記載の便器取付用手すりを提供する。
これにより、後方の幅の違う便器に対しても、また便器の後方側面の上下の傾斜に対しても、対応して便器取付用手すりを取り付けることができる。
【発明の効果】
【0015】
便座の固定穴と便器の前後の両側面を利用し、手すりが取り付け可能で、かつ、便器後方を利用して固定が出来ない形状の便器でも取り付け可能な手すりを提供することができ、さらに手すりを便器に強固にかつ確実に固定でき、便器の数多い種類に対しても対応可能な便器取付用手すりを提供出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態である便器取付用手すりを示した分解斜視図である。図2は便器取付用手すりの側面図、図3は平面図、図4は正面図、図5は図3のA―A断面の後方固定手段の詳細、図6は図3のB―B断面の前方固定手段の詳細、図7は脚フレームを取付けた実施例、図8は脚フレームと床固定手段を示した図、図9は背もたれの取付図、図10は図4のP視の小水侵入防止パッキンの取付図を示す。
【0017】
本発明の便器取付用手すりの構造は、図1〜3に示すように、便器10の上面に設置される取付プレート1があって、この取付プレート1の左右両側の側端部に垂下する垂直片3を設け、この垂直片3に図3に示す継手6及びフレーム5を接続したものに、手すり2が取り付けられてなっているものである。
【0018】
フレーム5は、左の垂直片3から上方に延設し形成された縦部材46と、その縦部材から曲折して取付プレート1上面の後方と略平行且つ上方に配置され形成された水平部材47と、その水平部材から曲折して右の垂直片に向かって下方に延設し形成された縦部材46とを有している。
また、手すり2は、フレーム5の左右の縦部材46に取り付けられ略水平に便器前方に向かって延設されている。
手すり2は図2に示す金属製の握りバー8と樹脂又は木製の握りバーカバー9からなり、カバーの形状は、直線であっても構わないものである。
【0019】
便器10に取付プレート1を設置する際に、取付プレート1に接続されたフレーム5とロータンク12の隙間が便器10とロータンク12の種類により違うため、種類によっては、便器とロータンクの距離14が短くなり、フレーム5とロータンク12が干渉する。この問題を解決するため、図3に示す取付プレート1に長穴4を設けている。
取付プレート1は、便座15と便器10の上面との間に配設され、便器10の便座15用の固定用穴11と取付プレート1の固定穴である長穴4の位置を合わせたのち、ボルト16とナット17により便器10に固定される。
【0020】
取付プレート1を垂直片3の後方で固定する後方固定手段は図3のA−A断面である図5に示す。図5に示すように、フレーム5の縦部材46は継手6を介して取付プレート1に接続される。フレーム5の縦部材46側面下部に上下2ヶ所以上の開口部を設置し、取付プレート1の側端部に垂下する垂直片3に設けられたねじ穴を利用し、これをガイドとして固定ボルト22をねじ込んでいく。
その先端には、継手24、便器押さえ25、クッション26、皿小ねじ27により構成された先端傾斜部を取り付け、これを便器側面に当て、フレーム5の反対側に設置された同構造のものと左右締付けて挟み込み、取付プレート1を便器に固定する。
【0021】
六角ナット23は固定ボルト22を締付け、緩み止めとして用いる。
固定ボルト22の長さを変更したり、そのねじ込み量を変えたりすることで便器押さえ25を左右にスライドさせることが可能であるため、便器10の後方の左右幅が違うものにも対応して、取付プレート1を便器10の後方側で固定できる。
フレーム5の縦部材46の開口部には、塞蓋A20及び塞蓋B21を取り付けることで安全性及び意匠性を向上させている。
【0022】
先端傾斜部は、継手24の先端を凸状又は凹状球面にし、相手側の便器押さえ25の受け側も凹状又は凸状球面にすることで自在な動きが可能となっている。
これにより、便器10の外形が上下方向に傾斜していても対応でき、さらに皿子ねじ27により便器押え25を継手24に連結することで、継手24と便器押さえ25の組合せ時の落下防止となり、施工性の向上を図ることが出来る。
なお、クッション26は、ゴム又はプラスチックを使うことで便器10を割ることなく、強固に固定が出来る。
【0023】
また、固定ボルト22の固定位置をフレーム5に設けた上下の2ヶ所以上の開口部を利用することで、固定ボルト22で締め付ける便器押え25の上下位置を変更することができ、便器10の後方の厚さが違っても便器の側面を確実に挟み込んで、強固な固定が可能となる。
【0024】
取付プレート1を垂直片3の前方で固定する前方固定手段は図3のB−B断面である図6に示す。図6に示すように、取付プレート1の側端部に垂下する垂直片3の前方に設けられたねじ穴を利用し、側面より支持棒30をねじ込みその先端に先端傾斜部を構成する便器押さえ25、クッション26を取り付け、垂直片3の反対側に設置された同構造のものと左右より締付けて挟み込み、取付プレート1を便器に固定する。
【0025】
支持棒30の長さを変更したり、そのねじ込み量を変えたりすることで便器押さえ25を左右にスライドさせることが可能であるため、便器10の前方の左右幅が違うものにも対応して、取付プレート1を便器10の前方側で固定できる。
化粧ナット31は支持棒30を締付け後に、緩み止めとして用いると共に、意匠性及び安全性の向上のため設ける。
【0026】
先端傾斜部は、支持棒30の先端を凸状又は凹状球面にし、相手側の便器押さえ25の受け側も凹状又は凸状球面にすることで自在な動きが可能となっている。これにより、便器10の外形が上下方向に傾斜していても対応できる。また、クッション26は、ゴム又はプラスチックを使うことで便器10を割ることなく、強固に固定が出来る。
【0027】
便器10によっては、ロータンク12が設置されないものがあり、図5に示す後方の便器固定が出来ないものがある。
この問題の解決手段として、図7及び図8に示す脚フレーム32を介して取付プレート1を床面に固定して、便器の種類によらず手すりを便器に設置可能となる。
【0028】
その構成は、左右一対の脚フレーム32、補強板33、アジャストボルト34からなっている。取付プレート1の側端部に垂下する垂直片3の後方に設けられたねじ穴7(図2に示す)と脚フレーム32の上部にある取付穴をボルト37で、取付プレート1と脚フレーム32を連結している。さらに、取付フレーム1に連結される継手6の下側のねじ穴7-1をボルト37、座金38で継手6に脚フレーム32の補強板33を連結している。
この脚フレーム32から伸びるアジャストボルト34を床13まで伸ばし、床固定ねじ39で床面に固定して、床面固定手段としている。
このように、図5に示した後方固定手段に変わって、取付プレート1の後方を強固に固定することが可能となる。
【0029】
アジャストボルト34の先端の取付板35には120度置きに穴を設けており、これを床13に設置時に回転させて、3ヶ中の2ヶの穴を便器10に対して、外側に向かう様に設置することで、床13への床固定ねじ39の施工が容易になる。施工完了時にはカバー36を被せることで安全性も向上する。
【0030】
図9に示すのは、フレーム5に設置される背もたれ40の取付構造を示す。背もたれ40は、フレーム5の上部の水平部材47に設けられた2ヶ所の取り付け穴を使用し、ボルト41、座金42、ばね座金43により、フレーム5の水平部材47と連結される。
手すりを使う使用者の身体の状況により、背もたれ40の着脱も可能となり、より使い勝手を向上させた手すりを提供することが出来る。
また、清掃性の向上も図れる。
【0031】
図10に示すのは、取付プレート1の裏面である。男性の小便行為の際に誤って小水が便器10の廻りに飛散し、便座15と便器10の間に侵入した場合、衛生面及び、臭気の面より都度、清掃が必要となるが、取付プレート1の裏面に、小水侵入防止パッキン44、45を設置することにより、清掃性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本件発明の一実施の形態である便器取付用手すりの構造を示した分解斜視図である。
【図2】便器取付用手すりの側面図である。
【図3】便器取付用手すりの平面図である。
【図4】便器取付用手すりの正面図である。
【図5】図3のA―A断面である後方固定手段の詳細を示す。
【図6】図3のB―B断面である前方固定手段の詳細を示す。
【図7】脚フレームを取付けた実施例である。
【図8】脚フレームと床面固定手段を示す。
【図9】背もたれの取付図である。
【図10】図4のP視、小水侵入防止パッキンの取付図である。
【符号の説明】
【0033】
1 取付プレート
2 手すり
3 垂直片
4 長穴
5 フレーム
6 継手
7 脚フレーム取付ねじ穴
7-1 補強板取付ねじ穴
8 握りバー
9 握りバーカバー
10 便器
11 便座固定穴
12 ロータンク
13 床面
14 便座固定穴とロータンクの距離
15 便座
16 ボルト
17 ナット
20 塞蓋A
21 塞蓋B
22 固定ボルト
23 六角ナット
24 継手
25 便器押さえ
26 クッション
27 皿小ねじ
30 支持棒
31 化粧ナット
32 脚フレーム
33 補強板
34 アジャストボルト
35 取付板
36 カバー
37 取付ボルト
38 座金
39 床固定ねじ
40 背もたれ
41 固定ボルト
42 座金
43 ばね座金
44 防水パッキンA
45 防水パッキンB
46 縦部材
47 水平部材





































【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−6139(P2008−6139A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180867(P2006−180867)