トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 ロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法
【発明者】 【氏名】板 垣 昌 広

【要約】 【課題】片手によるロールペーパーの交換、装着作業を簡便に行うことができ、切断作業も軽快に行えると共に、使用後には次回使用する際に把持し易いよう、ペーパー先端がわの所定長さ寸法分が自動的に露出状となるよう円滑に作動するようにしたロールペーパー用のホルダを提供する。

【構成】背面部21左右がわから左右一対の腕部23を突出させたホルダフレーム2を設け、左右腕部23適所間に摩擦ローラー3を軸着し、該摩擦ローラー3の下方となる左右腕部23間には、当接刃部42が揺動自在に軸着され、当接刃部42の前方がわに制動片部45を一体形成したペーパーカッター4を設ける一方、摩擦ローラー3と背面部21との間に垂下路25を確保し、且つ左右腕部23内壁面の夫々に、摩擦ローラー3との間隔がロールペーパーR芯管P径よりもやや小さくなるよう規制した転輪5,5を対峙状に軸着してなるロールペーパー用ホルダ1である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着してなるものとしたことを特徴とするロールペーパー用ホルダ。
【請求項2】
ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つ垂下路より前方となる左右腕部間の何れか適所には、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下動自在に垂下され、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能とした垂れ下げ機構を設けてなるものとしたことを特徴とするロールペーパー用ホルダ。
【請求項3】
ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つ当該摩擦ローラーと左右転輪との間であって、垂下路より前方となる左右腕部間には、同左右腕部間距離よりも長く、ペーパーカッターに干渉しない長さ寸法に設定された垂れ下げチェーンの両端を掛け渡し、逆アーチ状に垂下させてなるものとしたことを特徴とするロールペーパー用ホルダ。
【請求項4】
ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つペーパーカッター当接刃部の左右端側間に、横長の概略上下反転U字型に形成された垂れ下げ枠の左右端を、当接刃部当接端よりも上側から同当接端下側に、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下摺動自在に吊着され、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能とした垂れ下げ枠機構を設けてなるものとしたことを特徴とするロールペーパー用ホルダ。
【請求項5】
ペーパーカッターが、軸着部を境とした当接刃部側のロールペーパー切断に支障を来さない適所に、垂れ下げ用の錘を設け、制動片部の少なくとも摩擦ローラーとの接触範囲には、軟質樹脂製の摩擦帯を貼着、一体化されたものに設定されるようにした、前記請求項1ないし4何れか一項記載のロールペーパー用ホルダ。
【請求項6】
摩擦ローラーが、その軸部に対して複数個のホイールを、軸長の適宜間隔毎となる複数適所に同心、串刺し状に固着し、これらホイールの外周に軟質樹脂製の摩擦パイプを同心状に被着されたものに設定されるようにした、前記請求項1ないし5何れか一項記載のロールペーパー用ホルダ。
【請求項7】
転輪が、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能とする外輪の、左右腕部への軸着側とは反対がわとなる端面を、その回転中心に略一致する球面状に形成したものに設定されるようにした、前記請求項1ないし6何れか一項記載のロールペーパー用ホルダ。
【請求項8】
転輪が、軸部に内輪を固着したラジアル玉軸受けを設け、ロールペーパー外周面に接触する外輪を、比較的硬質且つ軽量な合成樹脂製のものに設定されるようにした、前記請求項1ないし7何れか一項記載のロールペーパー用ホルダ。
【請求項9】
請求項1、または請求項5ないし8何れか一項記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と摩擦ローラーとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、垂下するペーパーカッターの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、該ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生するか、あるいは、当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力の何れかを発生するものとさせ、ペーパー切断後には、展開状態にある切断端側範囲部分が、その自重によって垂れ下がり状となるようにすることを特徴とするロールペーパーの切断方法。
【請求項10】
請求項2、または請求項5ないし8何れか一項記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と垂れ下げ機構との間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、垂下する垂れ下げ機構の下側を回り込ませて前方に引き寄せ、ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生するか、あるいは、当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力の何れかを発生するものとさせ、ペーパー切断後には、垂れ下げ機構が、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げ機構下側に位置する部位からペーパーカッターによる切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が垂れ下がり状となるようにすることを特徴とするロールペーパーの切断方法。
【請求項11】
請求項3、請求項5ないし8何れか一項記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と垂れ下げチェーンとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、逆アーチ状に垂下する垂れ下げチェーンの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、ペーパーカッターの当接刃部をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、これに一体となって動く制動片部を摩擦ローラー周面に圧接させ、摩擦ローラーが自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、ロールペーパーの牽引、切断力を発生するものとさせ、ペーパー切断後には、垂れ下げチェーンが、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げチェーン下側に位置する部位からペーパーカッター切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が垂れ下がり状となるようにすることを特徴とするロールペーパーの切断方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、紙や樹脂フィルム、シート、不織布、金属箔等を供給、切断する技術に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、特にロール紙やロールフィルム類を使用する際に用いるカッター付きホルダを製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
従来のトイレットペーパー用ホルダは、壁面に固定される背面部の左右端から壁面に略垂直な左右腕部を延伸させ、これら左右腕部の先端内側の夫々に、上方にのみ折れ曲がる折り畳み型の軸棒が、互いの先端を対峙させるよう水平且つ同心状に突設され、背面部上端部には、先端にエッジ状あるいは鋸刃状のカッターを形成した開閉蓋が、ヒンジ機構を介して装着されており、中孔を水平状にして垂れ下がり状に展開させた先端を、壁面側とは反対側に向けるようにしたトイレットペーパーを、左右軸棒の下側から上昇させるよう操作し、左右軸棒の各先端が上方に折れ曲げられ、トイレットペーパーの中孔に嵌ったときに手を離して回転自在に装着できるようにしたものが広く利用されている。
【0003】
この従前から主流を成してきたトイレットペーパー用ホルダは、垂れ下がり状となっているロール紙先端を多少引き下げて露出させて置き、使用するときには、その先端を掴んで必要な長さを手繰り出し、蓋の上面を抑えてその先端縁カッターでロール紙を切断するようになっているが、切断後の残存側ロール紙先端部分は蓋の下に隠れてしまい、次回に使用するときには、トイレットペーパーの露出部分を手指で回転させてロール紙の残存先端部分を露出させなければならない上、比較的薄くて柔らかなトイレットペーパーは、先端部分がロールペーパー外周面に密着状となって一緒に回転してしまい、先端部分を見付け出すことが思いのほか難しく、非常に面倒な思いをすることがあり、こうした不便が一向に解決されていないことに多くの人がもどかしさを感じている。
【0004】
また、このような不便さは、トイレットペーパーだけに留まらず、各種業務用やキッチン用、介護用、育児用、ペット用などの各種ロールペーパーをはじめ、その他のロール状の樹脂シートや樹脂袋、不織布、工業用のロール状ウェスなど様々なロール状製品にあっても同様の不都合が惹起し、またはその可能性を孕んでおり、こうした様々な分野にも応用可能な技術の開発が望まれている。
【0005】
(従来の技術)
そうした中にも、その打開策となるようなものとして、既に様々なロール紙用のホルダが開発済みとなっており、例えば特開2004-81738号公報の「ロール紙用ホルダ」発明のように、ロール紙を保持するホルダ体、切断時にロール紙を押さえる蓋体、ロール紙を切断するカッター、およびロール紙を蓋体側に押圧付勢する挟着体からなり、ロール紙を引き出す際に、蓋体の開口部からロール紙を手繰ることで、スムーズに引き出すことができ、ホルダ内部でペーパーが引き千切れるおそれを解消し、ホルダ内部に残存するペーパー先端部分を改めて引き出す作業を必要としないものとしたものや、特開2000−312656号公報の「ローラー式ペーパーホルダー」発明のように、本体の両側に側面カバーを一体に形成し、それら両側面カバーの下部先端間にローラーを軸着し、本体の内面下部から前下がりとなるよう傾斜させたガイド板を、その前方下端縁とローラーとの間にロールペーパーの先端を通過させるための開口を形成し、当該ガイド板とローラーとの間となる両側面カバー間にクランク状アームを軸着させたものとし、片手によるロールペーパーのセット、ペーパーの引き出し、ペーパーの切り離し、次ぎのペーパーの引き出しなどを可能としたもの、または、特開平9-29686号公報に開示された「切断装置」発明のような、ホルダ部の開閉蓋に水平状態で固定された固定刃に直線状の刃先を形成し、該固定刃の上方には、刃先が固定刃の刃先に対して三次元的に傾斜するよう水平方向および上下方向に夫々20°程度の角度に傾斜されてなる可動刃が上下方向移動可能に設けられ、可動刃の刃先は、固定刃の刃先に対して引っ張りバネの牽引力により、加圧された状態で順次点接触するように組み合わせたことにより、双方の刃先が鋭利になっていなくとも、シートを切断することができ、しかも軟質のシートであっても切断部分が皺にならないようにしたもの等が散見される。
【0006】
しかし、前者の「ロール紙用ホルダ」は、ロールペーパーを引き出す際の作業性を重視している一方で、新しいロールペーパーを装着するときや、使い終えたロールペーパーを新しいものと交換する際の装着作業性について難点があるといわざるを得ないものであり、ロールペーパーを軸着する構造は、従来型と変わらない上、ロールペーパー先端がわを蓋体と挟着体との間に挟み込む作業を追加するものであって、この点については従来型よりも劣ってしまう虞が否めないものであった。
【0007】
また、次に示した「ローラー式ペーパーホルダー」は、本体の両側に一体に形成された側面カバー間に夫々設けられたローラー、ガイド板およびクランク状アームによってロールペーパーのセットから引き出し、切り離しなどの一連の操作を片手のみで行えるようになっているが、ロールペーパーをセットする際に、クランク状アームの先端とローラー外周面との間にロールペーパーの先端を挿し通す作業が難しく、セットされたロールペーパーを引き出すときには、ガイド板上に載置されたロールペーパーの自重が、引き出されるペーパー部分に掛かり、ガイド板との摩擦を高めてしまい、特に未使用のロールペーパーを装着した直後には、最大の摩擦力が発生してしまい引き出し操作が困難なものとなってしまうという欠点を有するものであった。
【0008】
後者の「切断装置」は、手繰り出したペーパーを片手で保持し、もう片方の手で可動刃を押し下げ操作しなければならず、片手では操作不可能なものとなっており、その点については従来のペーパーホルダと同等の両手による作業が不可欠となってしまい、皺にならず綺麗に切断できるという利点はあるものの、格別に便利なものになったとは言い切れないものであった。
【特許文献1】(1)特開2004-81738号公報 (2)特開2000−312656号公報 (3)特開平9-29686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のあるロールペーパー用のホルダは、繰り出し作業性を重視したものは、ロールペーパーの交換、装着の作業性が悪化してしまうものとなっていたり、また、片手のみによってロールペーパーのセットから引き出し、切り離しなどの一連の操作を行えるようにしたものであっても、ロールペーパー切断のために設けられたクランク状アームとローラーとの隙間が比較的狭く、ロールペーパーの展開させた先端を挿し通すのが困難なものである外、ロールペーパーの一部を搭載する傾斜状のガイド板が、ペーパーの引き出し操作に抗するような摩擦力を発生してしまうもの、あるいは、繰り出したロールペーパーを皺が寄らず、綺麗に切断できるものとしたものでは、手繰り寄せたペーパーをもつ手の外に、別の片方の手で切断操作を行わなければならず、片手で簡便に操作できるものとなっていないなど、必ずしも従来型のペーパーホルダの欠点を全て解決しているものとはなっておらず、ロールペーパーの交換、装着作業を簡便に行うことができると共に、繰り出したロールペーパーを、片手で簡単且つ軽快に切断することができ、しかも切断後には、特別の操作を行わずとも、次回使用の際に掴むためのロールペーパー先端がわの好適な長さ分が、自動的に露出されるよう機能する、新たなロールペーパー用ホルダの開発が待ち望まれていたというのが実情であった。
【0010】
(発明の目的)
そこで、この発明は、片手によるロールペーパーの交換、装着作業を簡便に行うことができ、切断作業も軽快に行えると共に、使用後には次回使用する際に把持し易いよう、ペーパー先端がわの所定長さ寸法分が自動的に露出状となるよう円滑に作動するようにしたロールペーパー用のホルダを提供することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のロールペーパー用ホルダ、およびそれを用いた新規なロールペーパーの切断方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のロールペーパー用ホルダは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着してなるものとした構成を要旨とするロールペーパー用ホルダである。
【0012】
これをより具体的なものとして示すと、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つ垂下路より前方となる左右腕部間の何れか適所には、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下動自在に垂下され、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能とした垂れ下げ機構を設けてなるものとした構成からなるロールペーパー用ホルダとなる。
【0013】
さらに具体的には、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つ当該摩擦ローラーと左右転輪との間であって、垂下路より前方となる左右腕部間には、同左右腕部間距離よりも長く、ペーパーカッターに干渉しない長さ寸法に設定された垂れ下げチェーンの両端を掛け渡し、逆アーチ状に垂下させてなるものとした構成からなるロールペーパー用ホルダとなる。
【0014】
同様に、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右腕部先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラーを軸着すると共に、該摩擦ローラーから所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部間には、当該摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッターを設ける一方、当該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着し、且つペーパーカッター当接刃部の左右端側間に、横長の概略上下反転U字型に形成された垂れ下げ枠の左右端を、当接刃部当接端よりも上側から同当接端下側に、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下摺動自在に吊着され、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能とした垂れ下げ枠機構を設けてなるものとしたロールペーパー用ホルダを含んでいる。
【0015】
(関連する発明)
上記したロールペーパー用ホルダに関連し、この発明には、それを使用したロールペーパーの切断方法も包含している。
即ち、前記何れか記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と摩擦ローラーとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、垂下するペーパーカッターの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、該ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生するか、あるいは、当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力の何れかを発生するものとさせ、ペーパー切断後には、展開状態にある切断端側範囲部分が、その自重によって垂れ下がり状となるようにしたロールペーパーの切断方法である。
【0016】
このロールペーパーの切断方法を、より具体的に示すならば、前記何れか記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と垂れ下げ機構との間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、垂下する垂れ下げ機構の下側を回り込ませて前方に引き寄せ、ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生するか、あるいは、当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力の何れかを発生するものとさせ、ペーパー切断後には、垂れ下げ機構が、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げ機構下側に位置する部位からペーパーカッターによる切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が、垂れ下がり状となるようにしたロールペーパーの切断方法となる。
【0017】
さらに具体的なものとして示すならば、前記何れか記載のロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と垂れ下げチェーンとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、逆アーチ状に垂下する垂れ下げチェーンの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、ペーパーカッターの当接刃部をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、これに一体となって動く制動片部を摩擦ローラー周面に圧接させ、摩擦ローラーが自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、ロールペーパーの牽引、切断力を発生するものとさせ、ペーパー切断後には、垂れ下げチェーンが、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げチェーン下側に位置する部位からペーパーカッター切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が、垂れ下がり状となるようにしたロールペーパーの切断方法であるということができる。
【発明の効果】
【0018】
以上のとおり、この発明のロールペーパー用ホルダによれば、ホルダフレームの左右腕部先端辺りの間に水平軸心回りに回転自在に軸着された摩擦ローラーと、該摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着してあり、ロールペーパーの展開させた先端がわを、ホルダフレーム背面部がわに向けて垂下路に垂れ下げ姿勢としたまま、該摩擦ローラーと左右一対をなした転輪との間上にロールペーパー下面がわ両端を、その軸心回りに転動自在となるようにして簡便に載置することが可能となり、しかも左右転輪間に確保された十分な間隔からなる垂下路により、片手による載置操作によって速やかに使用可能な状態に保持させることができるという特徴を有している。
【0019】
さらには、垂下路を通じて下向きに展開、延伸状となったロールペーパー端部を、ホルダフレーム背面部とは反対がわとなるやや下向きに傾斜する方向に引き寄せるよう操作して必要な分量のロールペーパーを手繰り寄せた後、そのままペーパーカッターの下向き姿勢となっている当接刃部に対し、展開したロールペーパーの適所を当接させ、且つ軸着部を中心に、同当接刃部を背面部とは反対がわとなるやや上向きとなる傾斜方向に引き上げるよう操作することにより、当接刃部に対し軸着部を挟み、所要角度を維持する前方がわに一体形成された制動片部が、摩擦ローラーの対峙する周壁面に圧接状となって制動することとなってロールペーパーを展開する方向の回転とは逆向きの制動力を発揮し得るように作用させ、ロールペーパー展開端側の当接刃部に圧接状となった中途部を境に切断力が発生し、ロールペーパーを押さえ込むような特段の操作を行わずしてロールペーパーを簡単に切断することができることから、健常者は勿論のこと、体の不自由な障害者や高齢者などにも片手によって簡便に展開、切断操作することができ、切断後には、次回の引き出し操作の際に掴み易いよう、垂下路の下方にロールペーパーの先端がわが自動的に垂下状に露出することになって一連の作業を片手で円滑に行うことができ、従来型のロールペーパー用ホルダに頻発していたロールペーパーを何度も回転させてしまって見失った端部を探すという煩わしい行為を一切解消でき、より迅速且つ正確なロールペーパーの手繰り寄せ操作および切断操作を実現可能にするという秀れた特徴が得られるものとなる。
【0020】
加えて、垂下路より前方となる左右腕部間の何れか適所に垂れ下げ機構を設けてあって、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、当該ホルダに残されたロールペーパーの展開状先端がわを、垂下路の下側に自動的に垂れ下げ状とするよう降下可能とし、切断によってロールペーパーの切断端がペーパーカッター当接刃部に付着してしまったような場合であっても、これを強制的に引き剥がして自動的に垂れ下がり状に誘導可能とし、次回以降のロールペーパーの展開、引き出し操作を一段と円滑且つ簡便なものとすることができるという効果を発揮するものとなる。
【0021】
さらに、その垂れ下げ機構を、垂下路より前方となる左右腕部間に、同左右腕部間距離よりも長く、しかもペーパーカッターに干渉しない長さ寸法となるよう設定された垂れ下げチェーンの両端を、逆アーチ状に垂下させるよう架け渡してなるものにあっては、極めて単純な構造によって切断後のロールペーパー端部を、自動的且つ強制的に降下、垂れ下げ状とすることができ、しかも、切断のために牽引力を受けるロールペーパー中途部分の上面形状に添ってしなやかに変形可能であり、ロールペーパー表面に過大な集中荷重を加えず、凹凸や皺の発生および損傷などを与えることなく、安定した垂れ下げ動作を得ることができるという利点を得ることができる。
【0022】
また、垂れ下げ機構を、ペーパーカッター当接刃部の左右端側間に、横長の概略上下反転U字型に形成された垂れ下げ枠の左右端を、当接刃部当接端よりも上側から同当接端下側に、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下摺動自在に吊着するようにし、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能なものでは、当該ロールペーパー用ホルダを生産する製造工程中に、ペーパーカッターを左右腕部間に軸着するという一度の作業によって垂れ下げ機構を同時に組み込むことが可能となり、しかも、左右腕部の夫々に垂れ下げ機構を組み込むための取り付け部分が不要となることから、組み立て作業の効率を高め、生産性を向上できるという効果を得るものとすることができる。
【0023】
ペーパーカッターを、その軸着部を境とした当接刃部側のロールペーパー切断に支障を来さない適所に垂れ下げ用の錘を設けるようにし、ペーパーカッターの形状や寸法に拘わらず、当接刃部の当接端を略鉛直下向きとなる姿勢に吊着し得るようにしたことから、より確実且つ円滑にロールペーパーを切断できるものとすることができ、しかも制動片部の少なくとも摩擦ローラーとの接触範囲に、軟質樹脂製の摩擦帯を貼着、一体化したものの場合には、これを設けないロールペーパー用ホルダに比較して摩擦ローラーへの接触したときの摩擦力を一段に高め、より確実に摩擦ローラーを制動可能とし、従来型のようなロールペーパーを抑え込んで回転を止めるといった複雑な機構や煩雑な操作を一切不要とし、片手による簡単な操作で確実にロールペーパーを切断することができるという秀れた操作性を実現することができる。
【0024】
摩擦ローラーが、その軸部に対して複数個のホイールを、軸長の適宜間隔毎となる複数適所に同心、串刺し状に固着し、これらホイールの外周に軟質樹脂製の摩擦パイプを同心状に被着されるようにしたものでは、各ホイール間に概略ドーナッツ型の中空状空間が形成され、十分な剛性を確保しつつ大幅な軽量化を実現することができ、さらにそれらホイールの外周に装着された軟質樹脂製の摩擦パイプが、ペーパーカッター制動片部およびロールペーパー外周接触面の夫々の接触摩擦を高め、制動時のスリップを確実に防止し、より安定した作動を得ることができるという効果を発揮する。
【0025】
また、転輪が、ロールペーパーの両端がわ下面を載置可能で同外周面に当接、転動可能とする外輪の、左右腕部への軸着側とは反対がわとなる端面を、その回転中心に略一致する球面状に形成されたものでは、摩擦ローラーおよび左右転輪間にロールペーパーを載置する際に、展開垂れ下がり状としたペーパー先端がわが、左右転輪の対峙する先端の丸味に案内されるよう円滑且つ速やかに垂下路に誘導され、引っ掛かりによる装着不良を解消し、より軽快な使用感を実現できる上、この転輪を、軸部に内輪を固着したラジアル玉軸受けを有するものとし、その外輪が比較的硬質且つ軽量な合成樹脂製のものとした場合には、転動摩擦を格段に軽減してロールペーパーの回転摩擦を大幅に削減し、ロールペーパーの展開、引き出し操作をより軽快で安定したものにして信頼性に秀れたものとすることができる。
【0026】
一方、この発明のロールペーパー用ホルダを利用したロールペーパーの切断方法によれば、ロールペーパー用ホルダを用い、ホルダフレーム背面部と摩擦ローラーとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後、垂下するペーパーカッターの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、当該ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生させるよう操作し、キッチンペーパーやトイレットペーパーを始めとするミシン目を設けたロール状ペーパーや樹脂シートなど様々なロール状製品を簡単に搭載し、片手で引き出して所望の長さに切断することが可能となる。
【0027】
また、当接刃部当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力を発生させるよう操作し、ミシン目箇所とは異なる所望の中途箇所を片手操作によって切断することができ、しかも、ペーパー切断後に、展開状態にある切断端側範囲部分が、その自重によって垂れ下がり状となるようにしてあり、次回以降のロールペーパーの片手による牽引、切断操作も円滑に行うことができ、煩雑になりやすい台所や比較的狭いトイレ内、または介護者に負担の大きな要介護者のベッド周りなど様々な場所におけるロールペーパーの効率的な利用を実現化できるようにするという効果を発揮することになる。
【0028】
加えて、垂れ下げ機構を有したロールペーパー用ホルダでは、ロールペーパーの牽引、切断力の後に、当該垂れ下げ機構が、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、同垂れ下げ機構下側に位置する部位からペーパーカッターによる切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分を、垂れ下がり状としてしまうことから、比較的厚いキッチンペーパーのように、円筒形状を維持して先端がわをペーパーカッター付近に留めてしまうようなロールペーパーであっても、切断後のペーパー先端部分を強制的に垂下路の下側に向けて垂れ下がり状の姿勢に誘導することとなって、次回以降のロールペーパーの展開、引き出し操作を簡単、確実に行えるようにすることができる。
【0029】
さらに、垂れ下げ機構を垂れ下げチェーンとしてなるロールペーパー用ホルダを用いたものでは、垂れ下げチェーンが展開、引き出し操作を受けるロールペーパーに接触した場合にも、該ロールペーパーの展開形状に従って柔軟に変形してロールペーパーを傷付けることが無く、しかもロールペーパーの牽引、切断後には、垂れ下げチェーンが、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろすよう作用し、薄く柔らかなトイレットペーパーなどに有効な切断工程を実現化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ホルダフレームは、装着対象となるロールペーパーを水平軸心状の姿勢に搭載または収容可能とし、所定の室内壁面や家具その外の縦型壁面の適所などに固定可能とするか、または床面上の所定高さ位置に自立可能であると共に、ロールペーパー下面がわを転動自在に搭載可能とする摩擦ローラーおよび転輪などを適所に水平軸心回りに回転自在とするよう支持するという機能を果たし、装着対象のロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える程度の長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからなるものとし、少なくともロールペーパー1個分の重量を保持可能であって、同搭載されたロールペーパーの展開させた先端がわを牽引、切断する際に発生する負荷にも十分に耐える強度を有するものとしなければならず、より具体的には、金属板をプレス加工して製造されたものや、または合成樹脂成型品とするのが望ましく、内部に中空部分を形成して肉厚状とした合成樹脂成型品とすることができる外、木製、ガラス製、セラミックス製、陶器製など様々な素材製とすることが可能である。
【0031】
背面部は、鉛直面状の姿勢を保持してその左右端がわから左右腕部を直角方向に向けて一体的に支持する機能を果たし、左右腕部を安定的に支持可能とするのに必要となる機械的強度を確保できる最低限度の上下左右寸法を確保したものとしなければならず、適所に壁面固定用のネジ取り付け孔や取り付け溝などを肉厚方向に貫通、形成したものとすべきであり、必要に応じて床面状の所定高さに自立、支持可能とする脚部を一体に形成したものとするか、または、別体の脚部を組み込み可能としたものとするかの何れかの脚部を有するものとすることができる外、左右腕部を、同一素材かまたは別素材かの何れかによって製造したものを、着脱、交換可能に組み立てたものとすることができる。
【0032】
左右腕部は、背面部の表面側に摩擦ローラーと左右一対の転輪とを、互いにロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した間隔を確保し、略水平状且つ回転自在に支持可能とし、それら摩擦ローラーおよび左右一対の転輪に未使用ロールペーパーが搭載された場合に、安定に支持可能とする機能を果たすものであり、背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状となり、摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保するよう形状、寸法が設定されたものとしなければならず、後述する実施例にも示すとおり、摩擦ローラー、ペーパーカッターおよび左右転輪などを軸支すべき箇所に添って延伸された平板状の水平腕に形成したものとすることができる外、ロールペーパーの左右端面を覆い隠すことができる程度の側壁面からなるものとすることができる。
【0033】
垂下路は、背面部と摩擦ローラーとの間に、垂れ下り状としたロールペーパーの先端がわをホルダフレームの上方から下方に向けて簡単に通過させることができるようにする機能を果たし、左右転輪の内向きの突出を必要最小限とする程度に留め、十分に広い開口を形成したものとするのが望ましく、後述する実施例に示すように垂れ下げ機構を設けた場合には、背面部と垂れ下げ機構との間に、ロールペーパーの先端がわを下向きに通過可能な形状、寸法に設定されたものとしなければならない。
【0034】
摩擦ローラーは、左右転輪との間に、ロールペーパー下面がわを転動自在に載置可能とすると共に、ペーパーカッター制動片部の当接を受けた場合には、搭載されたロールペーパーの転動を強制的に停止可能とする機能を果たすものであり、左右腕部の適所間に、水平状に軸着されたものとし、ロールペーパーを支持する外周壁面が、十分な摩擦力を発揮可能な高摩擦素材から形成されたものとしなければならず、回転抵抗を少なくするよう出来るだけ軽量なものとするのが望ましく、後述する実施例にも示すように、左右腕部の適所間に装着される軸部に対し、複数個のホイールを、軸長の適宜間隔毎となる複数適所に同心、串刺し状に固着し、これらホイールの外周に軟質樹脂製の摩擦パイプを同心状に被着されたものとすることができる。
【0035】
ペーパーカッターは、摩擦ローラーと左右転輪との間に搭載されたロールペーパーから垂下路を通じて垂れ下がった先端部分を、利用者が手繰り降ろすよう引き出した後、手前上方に引き上げ操作した際に、その当接刃部当接端が、展開されたロールペーパーの切断目標箇所に当接状となると同時に、その制動片部が摩擦ローラーの回転を強制的に停止させ、ロールペーパーの目標箇所に切断力を発生可能とする機能を果たすものであり、少なくとも摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部を挟んで当該当接刃部と所要角度を維持する前方がわには制動片部を一体形成し、実質的な機械要素的形状が、縱断面転倒L字状となるよう形成されたものとしなければならず、後述する実施例に示すように、その軸着部を境とした当接刃部側のロールペーパー切断に支障を来さない適所に、垂れ下げ用の錘を設け、制動片部の少なくとも摩擦ローラーとの接触範囲には、軟質樹脂製の摩擦帯を貼着、一体化されたものとすることができる。
【0036】
当接刃部は、その当接端に押し当てるように牽引された、ロールペーパー先端がわの切断目標箇所付近を、切断可能とするに十分な程度の剛性を発揮可能とすると共に、該ロールペーパー先端がわの背面部とは反対がわとなる斜め上方への牽引操作力を、軸着部を介して制動片部に伝達し、自動的に制動片部を摩擦ローラーに当接させる機能を果たし、ロールペーパーの切断時以外は、軸着部から略鉛直下向き状となるか、またはそれに近い姿勢に垂れ下げられたものとしなければならず、その当接端をロールペーパーの巾寸法(芯管長寸法)より長く設定すべきであり、ロールペーパーのミシン目を境に切断するものの場合には、ロールペーパーの切断目標箇所付近を、切断牽引力に耐える強度で支持できるものとすればよく、例えば平板状または長尺ブロック状、比較的小径の円筒面状など様々な形状に設定することが可能であり、また、ロールペーパーのミシン目またはそれに頼らずミシン目以外の任意適所を、切断するものの場合には、当接端を鋸刃状や波刃状、または鋭利なエッジを有したブレード状のものとして形成することができ、同当接端の全体形状も、水平直線型のものに限らず、中央を突出させたV字型やU型、または片がわのみを突出させた傾斜型等とすることが可能であり、加えて、後述する実施例にも示すように、当接端以外のロールペーパーの切断に支障を来さない適所に、垂下姿勢を鉛直状に維持可能とする鉛や銅など比較的比重の重い金属製か、またはその外の形状維持可能な素材製の錘を一体に設けたものとすることが可能である外、バネや永久磁石の反発力などを利用して鉛直状の垂下姿勢を維持可能としたものとすることができる。
【0037】
制動片部は、当接刃部が、ロールペーパー先端がわの切断目標箇所付近に当接し、牽引切断力を受けたロールペーパー先端がわによって軸着部を中心とする回転力を受けたときに、摩擦ローラーの外周壁面に高い摩擦力をもって当接し、摩擦ローラーの回転を自動的且つ強制的に停止可能とし、ロールペーパーの回転を制動可能とし、ロールペーパー先端がわが切断され、当接刃部がその自重により、垂れ下がり状の姿勢に復帰したときには、摩擦ローラーへの当接を自動的に解除してロールペーパーを回転自在な状態に戻すという機能を果たし、当接刃部に対して軸着部を挟み、揺動時の摩擦ローラーへの当接に適した所要角度を確保するよう、前方がわに延伸、一体化されたものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、摩擦ローラーへの当接範囲に、摩擦抵抗を高める比較的軟質な合成樹脂製、天然ゴムまたは比較的軟質な発泡樹脂成型品などからなる摩擦帯を貼設したものとするのが望ましく、該摩擦帯の当接表面を平面状としたものの外、表面を粗い仕上げとしたものや、多数の凹凸を形成したもの、または多数の突起部を形成するなどして接触時の摩擦力を高めたものとすることも可能である。
【0038】
転輪は、ホルダフレーム背面部の表面がわに垂下路を確保可能とすると共に、摩擦ローラーとの間にロールペーパー両端がわ下面を転動自在に搭載可能とする機能を果たし、ホルダフレーム左右腕部の対峙する壁面適所に、同一水平軸心状に左右独立して軸着されたものとし、左右の対峙する端部間に十分な距離を確保して垂下路を確保したものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、ロールペーパー両端がわ下面を載置可能で同外周面に当接、転動可能とする外輪の、左右腕部への軸着側とは反対がわとなる端面を、その回転中心に略一致する球面状に形成したものとすることができる外、軸部に内輪を固着したラジアル玉軸受けを設け、ロールペーパー外周面に接触する外輪を、比較的硬質且つ軽量な合成樹脂製のものとすることができる。
【0039】
垂れ下げ機構は、切断直後におけるペーパーカッターによる切断部位付近までのロールペーパー先端がわ範囲部分を、垂下路の下方に向けて自動的に垂れ下がり状とするよう、強制的に移動させる機能を果たすものであり、ペーパー切断のためペーパーカッターに押し付け力を加えるよう牽引操作されているときには、ロールペーパー先端がわ範囲部分の緊張姿勢に従い、柔軟に変位または変形して自動的に待避し、ペーパーが切断された直後に、その自重のみか、あるいはその自重およびバネ、永久磁石その外の部品類が発生する弾性力かなどの何れかの付勢力により、ロールペーパー先端がわ範囲部分を、自動的に下方に向けて振り降ろすよう動作するものとしなければならず、後述する実施例に示すように、摩擦ローラーと左右転輪との間であって、垂下路より前方となる左右腕部間には、同左右腕部間距離よりも長く、ペーパーカッターに干渉しない長さ寸法に設定された垂れ下げチェーンの両端を掛け渡し、逆アーチ状に垂下させてなるものとすることが可能である外、ペーパーカッター当接刃部の左右端側間に、横長の概略上下反転U字型に形成された垂れ下げ枠の左右端を、当接刃部当接端よりも上側から同当接端下側に、ロールペーパーの切断操作を妨げない程度の自重を持って上下摺動自在に吊着され、ペーパーカッター当接刃部に当接、切断され、ロールペーパー側に残された展開状先端がわを伴って自動的に降下可能とした垂れ下げ枠機構を設けてなるものとすることができ、該垂れ下げ枠機構は、ペーパーカッター以外の垂下路より前方となる左右腕部間または、摩擦ローラーや左右転輪の軸着部付近などの何れか適所に設けたものとすることも可能である。
【0040】
ロールペーパーは、長尺な概略長方形状のシート状素材をロール状に巻き付けたものであり、適宜長さ寸法毎に、横断状のミシン目が形成されたものとすることができ、より具体的には後述する実施例に示すようにキッチンペーパーやトイレットペーパーなどのロール状紙製品類、または合成樹脂シートや複数連結状に製造されたビニール袋、金属箔の類など、同様のロール状製品とすることが可能であり、芯管を持たないものを使用することが全く不可能ではないが、残量が減少しロール直径が小さくなったときにも確実に保持できるよう芯管を有するものを搭載の対象とするのが望ましい。
【0041】
ロールペーパーの切断方法は、後述する実施例に示すように、当該ロールペーパー用ホルダのホルダフレーム背面部と摩擦ローラーとの間にロールペーパーの展開させた先端がわを上方から下方に通過、垂下させると共に、先端下向き展開側を背面部側に向けたロールペーパーを、摩擦ローラーと左右転輪との間上に転動自在に載置セットし、垂下路を通じてロールペーパーを必要分下向きに引き出した後に、垂下するペーパーカッターの下側を回り込ませて前方に引き寄せ、該ペーパーカッター当接刃部の当接端をペーパーとの接触、摩擦力によって前方に引き上げるよう操作し、それに連動する制動片部の接触を受けた摩擦ローラーが、自動的にロールペーパー未展開部分の円筒状周壁面を、展開回転方向とは逆向きに付勢する摩擦力を発生し、当接端の抑止力によってロールペーパーに横断状に設けられているミシン目を境とする牽引、切断力を発生するか、あるいは、当接端の切り込み力によるロールペーパーの牽引、切断力の何れかを発生するものとさせ、ペーパー切断後には、展開状態にある切断端側範囲部分が、その自重によって垂れ下がり状となるようにすることができる外、ペーパーの切断後に、垂れ下げ機構が、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げ機構下側に位置する部位からペーパーカッターによる切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が、垂れ下がり状となるようにすることが可能であり、さらに、ペーパー切断後に、垂れ下げチェーンまたは垂れ下げ枠機構の何れか一方が、自らの自重によって残存側のロールペーパー先端部分を自動的に振り下ろし、垂れ下げチェーンまたは垂れ下げ枠機構の何れか一方の下側に位置する部位からペーパーカッター切断部位までのペーパー先端がわ範囲部分が、垂れ下がり状となるようにすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【実施例1】
【0042】
図1のロールペーパー用ホルダの斜視図、図2のロールペーパーを搭載したロールペーパー用ホルダの側面図、図3の切断操作中のロールペーパー用ホルダの側面図、および図4の垂れ下げ機構が組み込まれたペーパーカッターの斜視図に図示される事例は、ロールペーパーR軸心長を超える横巾とした背面部21と、該背面部21の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパーR外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパーR軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部23,23とからホルダフレーム2を形成し、該ホルダフレーム2左右腕部23,23先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部21に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラー3を軸着すると共に、該摩擦ローラー3から所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部23,23間には、当該摩擦ローラー3に平行配置とした当接刃部42が、その当接端43を垂れ下り状姿勢から、背面部21とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部41を挟んで当該当接刃部42と所要角度を維持する前方がわには制動片部45を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッター4を設ける一方、当該摩擦ローラー3と同高さ位置辺りであって背面部21との間にロールペーパーRの先端Eがわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路25を確保でき、且つ同摩擦ローラー3との間隔がロールペーパーR芯管P径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部23,23内壁面の夫々に、ロールペーパーR下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪5,5を対峙状に軸着してなる、この発明のロールペーパー用ホルダにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0043】
当該ロールペーパー用ホルダ1は、所定長さ寸法毎にミシン目Sが形成されたキッチン用のロールペーパーRを支持するものであり、図1中に示すように、左右横幅250・、縦25・、厚さ2・のアルミニウム板製またはステンレス板製であって、左右端寄りとなる中央付近の夫々にネジ用の取り付け孔22,22を形成し、それら取り付け孔22,22の何れか一方が、水平方向に長い長孔状に形成された背面部21と、該背面部21の左右端から垂直となる前方に向けて延伸状に一体形成され、前後長90・、縦25・、厚さ2・の同様のアルミニウム板製またはステンレス板製であり、それら各先端に縦15・、前後巾10・のカッター軸着用舌片24,24が下向きに突設された左右一対の腕部23,23と、からなるホルダフレーム2を有し、該ホルダフレーム2左右腕部23,23の、基部から先端がわに80・となる上下中央付近には、水平状の姿勢とした摩擦ローラー3の軸部31の両端部分が回転自在に軸着されている。
【0044】
摩擦ローラー3は、その軸部31長中央の240・の範囲に亘り、直径15・の円筒状または外周壁面に外歯車状の溝が刻設され、その外周壁面に外径23・、内径14・の軟質塩化ビニール、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂またはシリコーンゴム、その他の各種軟質合成樹脂製、あるいは天然ゴム製もしくはそれらの積層管からなる摩擦パイプ33を同心状に被着したホイール32が嵌着、一体化されたものとなっている。
【0045】
摩擦ローラー3の軸部31より前方へ10・、下方へ20・の左右腕部23,23カッター軸着用舌片24,24間には、アルミニウムまたはステンレス製であって一辺が20・、長さ240・の縱断面転倒L字型の棒状材からなるペーパーカッター4の左右両端折曲部分に設けた軸着部41,41が架け渡し状且つ揺動自在に軸着されており、該ペーパーカッター4は、背面部21がわに位置された平板部分が、下端縁を直線状の当接端43とし、その表裏面の何れか一方の適所に、図2および図3中に示す、鉛板製の錘44を一体に貼着した当接刃部42とし、これとは反対がわの平板部分を制動片部45に設定されており、当該錘44によって当接刃部42が、鉛直下向きかまたはやや背面部21がわに傾いた下向き姿勢となるよう吊着されている。
【0046】
当該摩擦ローラー3よりロールペーパーR芯管P径40・よりもやや小さい外周面間距離となる、背面部21がわ寄りの左右腕部23,23内壁面の夫々に、互いに同一軸心状且つ摩擦ローラー3の軸部31に平行な水平状に設定された、長さ20・のステンレス製軸部51,51の対峙端には、夫々ステンレス製の内輪52,52と図示しない複数個の鋼球とを内蔵したラジアル玉軸受け53,53が軸着され、それらの外輪55,55が、外径20・のPOM樹脂製とされ、左右腕部23,23への軸着側とは反対がわとなる端面を、その回転中心に略一致する半径10・以上の球面状に形成した左右一対の転輪5,5が設けられ、当該背面部21から摩擦ローラー3までの左右腕部23,23内壁面間および転輪5,5間に、ロールペーパーPの展開させた先端Eがわを、上方から下方に垂れ下げ状に通過可能とする垂下路25を確保してある。
【0047】
転輪5,5の各外輪55,55は、回転抵抗の低減を目的として軽量化されたものとすべきであり、前述のPOM樹脂製の外、PP樹脂、PE樹脂、PET樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂、PA樹脂、PVC樹脂、PC樹脂、その他の様々な合成樹脂製とすることが可能であり、また木製、アルミニウム合金製、チタン合金製などの軽金属製あるいは軽量セラミックス製、超軽量セラミックス製などとすることも可能である。
【0048】
当該ロールペーパー用ホルダ1には、図4のペーパーカッターの変形例の斜視図中に示すように、ペーパーカッター4の当接刃部42左右端間に、横長の概略上下反転U字型に形成された垂れ下げ枠62の左右端を、当接刃部42当接端43よりも上側から同当接端43下側に、ロールペーパーRの切断操作を妨げない程度の自重を持って、同図4中の白抜き矢印に示すよう、上下摺動自在に吊着され、垂れ下げ枠機構61(垂れ下げ機構6)を設けたものとすることが可能である。
【実施例2】
【0049】
図5のロールペーパー用ホルダの斜視図、図6の摩擦ローラーの分解斜視図、図7のロールペーパーを搭載したロールペーパー用ホルダの側面図、および図8の切断操作中のロールペーパー用ホルダの側面図に示される事例は、ロールペーパーR軸心長を超える横巾とした背面部21と、該背面部21の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパーR外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパーR軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部23,23とからホルダフレーム2を形成し、該ホルダフレーム2左右腕部23,23先端辺りの間には、外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部21に平行な水平軸心回りに回転自在となるようにして摩擦ローラー3を軸着すると共に、該摩擦ローラー3から所定間隔を置いた下方位置となる左右腕部23,23間には、当該摩擦ローラー3に平行配置とした当接刃部42が、その当接端43を垂れ下り状姿勢から、背面部21とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、該軸着部41,41を挟んで当該当接刃部42と所要角度を維持する前方がわには制動片部45を一体形成することによって縱断面転倒L字状としたペーパーカッター4を設ける一方、当該摩擦ローラー3と同高さ位置辺りであって背面部21との間にロールペーパーRの先端Eがわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路25を確保でき、且つ同摩擦ローラー3との間隔がロールペーパーR芯管P径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部23,23内壁面の夫々に、ロールペーパーR下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪5,5を対峙状に軸着し、且つ当該摩擦ローラー3と左右転輪5,5との間であって、垂下路25より前方となる左右腕部23,23間には、同左右腕部23,23間距離よりも長く、ペーパーカッター4に干渉しない長さ寸法に設定された垂れ下げチェーン63(垂れ下げ機構6)の両端を掛け渡し、逆アーチ状に垂下させてなる、この発明のロールペーパー用ホルダにおける代表的な他の一実施例を示すものである。
【0050】
当該ロールペーパー用ホルダ1は、左右巾130・、上下110・、厚さ2・の概略矩形平板状に形成され、中央付近の左右適所夫々に取り付け孔22,22を肉厚方向に貫通し、その中の何れか一方を左右に長い長孔状に形成した背面部21と、該背面部21の左右下端縁から、前方に向けて垂直に平行状に延伸、突設された上下20・、前後長95・、厚さ2・の左右一対の腕部23,23とからなるホルダフレーム2を有し、該ホルダフレーム2左右腕部23,23の先端下部には、全後巾10・、上下長さ25・、厚さ2・のカッター軸着用舌片24,24が夫々鉛直下向きに垂下状に一体形成されている。
【0051】
当該ホルダフレーム2左右腕部23,23の先端付近であって、各カッター軸着用舌片24,24の上方となる内側壁面間に摩擦ローラー3が、背面部21に平行な水平状に架け渡され、その軸部31の両端が回転自在に軸着されたものとなっており、該摩擦ローラー3は、図6中に示すように、軸部31長中央の115・の範囲に亘り、直径15・の外周壁面に外歯車状の溝が刻設された厚さ10・の複数個のホイール32,32,……が、15・約前後の間隔を隔てて串刺し状に配置固定され、それら複数個のホイール32,32,……の外周部分に、外径23・、内径14・の軟質塩化ビニール、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム、フッ素樹脂またはポリウレタン樹脂、その他の各種軟質合成樹脂製、あるいは天然ゴム製のパイプ、もしくはそれらの積層管からなる摩擦パイプ33を同心状に被着してある。
【0052】
また、左右腕部23,23の各カッター軸着用舌片24,24の先端間には、アルミニウムまたはステンレス製であって一辺が20・、長さ120・に設定された縱断面転倒L字型の棒状材からなるペーパーカッター4の左右両端折曲部分に設けた軸着部41,41が、摩擦ローラー3に平行な姿勢とするよう水平状に架け渡され、且つ揺動自在に軸着されており、該ペーパーカッター4は、背面部21がわに位置する平板部分が、その表面がわに亘って鉛板製の錘44を一体に貼着した当接刃部42とされ、該当接刃部42の先端には、比較的硬質なABS樹脂またはポリカーボネート樹脂製の鋸刃状の比較的小さなギザギザ形状に形成した当接端43が一体に固着され、これとは反対がわの平板部分は、振り上げ状姿勢の際に摩擦ローラー3に当接状となる上面先端がわに、その左右全長にわたり、巾6・、厚さ2・の天然ゴム製の摩擦帯46を貼着、一体化してなる制動片部45に設定されたものとなっており、当該錘44によって当接刃部42が、鉛直下向きかまたはやや背面部21がわに傾いた下向き姿勢となるよう吊着している。
【0053】
左右腕部23各内壁面の当該摩擦ローラー3後外周壁面との間に、ロールペーパーR芯管P径39・よりもやや小さくなるよう規制された位置には、夫々摩擦ローラー3に平行且つ水平な長さ15・のステンレス製軸部51,51が突設され、それら軸部51,51の対峙する各先端には、夫々ステンレス製の内輪52,52と、複数個の鋼球54,54,……とを内蔵したラジアル玉軸受け53,53が軸着され、それらの外輪55,55が、外径23・のPOM樹脂製とされた左右一対の転輪5,5が設けられている。
【0054】
転輪5,5の各外輪55,55は、前記実施例1のロールペーパー用ホルダ1のものと同様に、回転抵抗の低減を目的として軽量化されたものとすべきであり、前述のPOM樹脂製の外、PP樹脂、PE樹脂、PET樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂、PA樹脂、PVC樹脂、PC樹脂、その他の様々な合成樹脂製とすることが可能であり、また木製、アルミニウム合金製、チタン合金製などの軽金属製あるいは軽量セラミックス製、超軽量セラミックス製などとすることも可能である。
【0055】
左右腕部23下縁であって摩擦ローラー3と左右転輪5,5との間となる、背面部21から前方に60・の箇所の夫々に吊着孔26,26が穿孔され、それら吊着孔26,26に、同左右腕部23,23間距離よりも長く、ペーパーカッター4に干渉しない全長150・、球径2・に設定された金属ボールチェーン製の垂れ下げチェーン63(垂れ下げ機構6)の両端がクリップ64,64によって連結され、逆アーチ状に垂下されたものとしてある。
【0056】
垂れ下げチェーン63は、金属製ボールチェーンの外、ボールバーチェーンまたは外のデザインチェーンなどとすることが可能である外、一般的なチェーンやワイヤー、合成樹脂製のチェーン、紐などに置き換えることも可能である。
【0057】
当該ホルダフレーム2は、背面部21から垂れ下げチェーン63までの左右腕部23,23内壁面間および転輪5,5間に、ロールペーパーPの展開させた先端Eがわを、上方から下方に垂れ下げ状に通過可能とする垂下路25を確保し、該垂下路25の前後巾は、55・前後(背面部21から垂れ下げチェーン63までの距離)、左右最大巾は、120・(左右腕部23,23内壁面間の距離)、左右最小巾が、85・(転輪5,5先端間の距離)に設定されている。
【0058】
さらに、ホルダフレーム2背面部21の上端縁左右端には、夫々垂直板状の軸着用小舌片27,27が前方に向けて突設され、それら軸着用小舌片27,27に対し、前後長100・、左右巾120・、厚さ2・に設定されたステンレス板製であって、その先端がわ下面が、摩擦ローラー3および左右転輪5上に搭載されたロールペーパーR上側面に摺動自在に当接するよう覆う如く形成されたリッド部28の左右基端部分が、水平軸回りに回動自在に軸着されるようにしてある。
【0059】
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明のロールペーパー用ホルダ1は、それを利用したロールペーパーの切断方法を実施可能とするものであり、以下ではそのロールペーパーの切断方法の操作手順に従い、その作用について述べて行くこととする。
図1に示したロールペーパー用ホルダ1は、台所壁面の適所など手の届き易い適当な高さの垂直壁面に対し、摩擦ローラー3および左右転輪5,5の水平を確保するよう背面部21を当接させ、各取り付け孔22,22に図示しないタッピングネジなどを用いて固定するか、あるいは両面テープや接着剤などを用いて確りと接着、固定したものとする。
【0060】
壁面などに確り固定された後に当該ロールペーパー用ホルダ1を利用する際は、図2中の実線または破線の何れかに示されるように、キッチンペーパーRの先端Eを展開状とし、その先端Eを背面部21がわに向けて垂れ下がるよう、キッチンペーパーRの適所を片手で把持し、先端Eが上方から背面部21と摩擦ローラー3との間に設定された垂下路25を通じて下方に垂れ下がるように、且つキッチンペーパーRを、その下面が摩擦ローラー3および左右転輪5,5に転動自在に接するよう静かに載置する。
【0061】
こうしてロールペーパー用ホルダ1に搭載されたキッチンペーパーRを使用するときには、図2中に実線または破線で示した、キッチンペーパーRの先端Eがわを片手で把持し、鉛直下方か、ペーパーカッター4に接触しない程度に僅か前方下方に向けた方向かの何れかの方向に必要な長さ分引き出すように操作すると、先端Eを牽引されたキッチンペーパーRは、摩擦ローラー3および転輪5,5上で展開方向に回転されることとなり、その際、摩擦ローラー3および左右転輪5,5は、キッチンペーパーRの回転に従って転動し、低摩擦状態に支持するものとなり、特に左右転輪5,5は夫々ラジアル玉軸受け53とPOM樹脂製の外輪55とを有して一段と軽快な回転動が得られることとなり、さらに、図1中に示したように、外輪55,55の互いに対峙する端面が球面形に形成されていることにより、垂下路25に誘導されるキッチンペーパーRの先端Eがわが、図2中の実線で示す状態から破線で示す状態へ、外輪55,55間を牽引、通過させる際に円滑に誘導され、キッチンペーパーRの先端Eがわの引っ掛かりや、それに伴う損傷などの発生が阻止される。
【0062】
キッチンペーパーRを必要な長さ分引き出して切断の目標となるミシン目Sがペーパーカッター4より前方まで引き出された後に、同キッチンペーパーR先端Eがわを、図3中の白抜き矢印に示すよう、前上方に向けて引き上げ操作すると、ミシン目Sよりも未展開がわとなるキッチンペーパーR先端Eがわ上面が、ペーパーカッター4当接刃部42の当接端43に接触し、そのまま前方に向けて引き摺るようにして回動させることとなり、この前方への回動力を受けたペーパーカッター4は、軸着部41を中心に前方に傾動され、一体に設けられた制動片部45が、摩擦ローラー3摩擦パイプ33の周壁面に当接し、摩擦ローラー3の回転動を制動、停止させることとなる。
【0063】
さらに、キッチンペーパーR先端Eがわの牽引力を強めて行くと、その入力の強化に伴い、制動片部45の摩擦ローラー3への当接圧力も増強され、より強く制動されることとなって摩擦ローラー3および左右転輪5,5上に搭載されたキッチンペーパーRの回転が自動的且つ強制的に完全停止され、ペーパーカッター4当接刃部42に当接している部分よりも前方となるキッチンペーパーR先端Eがわのミシン目S部分に、同図3中の白抜き矢印に示す牽引入力方向とは逆向きの牽引力を発生し、該ミシン目Sを境に切断されることとなる。
【0064】
こうして切断され、当該ロールペーパー用ホルダ1がわに残された未展開がわのキッチンペーパーR先端Eがわは、ペーパーカッター4の自重により、当接刃部42を自動的に振り下ろす回動力とキッチンペーパーR先端Eがわその自重とによって、図2中に破線で示すように、左右転輪5,5上を通過した前方がわに垂れ下がり、しかも、比較的厚みのあるキッチンペーパーR自体の形状を維持する性質により、その先端Eがわが前方に向けて彎曲された状態となり、次回以降の引き出し操作のときに掴み易い状態に維持され、またこのときペーパーカッター4の制動片部45が摩擦ローラー3から離脱することにより、再び摩擦ローラー3および左右転輪5,5上に搭載したキッチンペーパーRが回転自在な状態に戻る。
【0065】
次回以降も同様の操作によってキッチンペーパーRの先端Eがわを引き出して切断操作を行い、最後まで使い切ると、キッチンペーパーRの芯管Pのみが残ることとなるが、摩擦ローラー3と左右転輪5,5との外周壁面間距離を該芯管Pの外径寸法よりも僅かに小さく設定されているので、芯管Pが落下してしまうことはなく、芯管Pを屑籠などに移動した後に、未使用のキッチンペーパーRに換装して再び、利用することが可能であり、しかもそれら一連の作業を全て片手で行うことが可能となる。
【0066】
また、図4に示したように、ペーパーカッター4当接刃部42に垂れ下げ枠機構61を設けたものを使用した場合には、キッチンペーパーRの先端Eがわを前方上方に向けて引き出し、ペーパーカッター4当接刃部42に当接させる際、垂れ下げ枠62は、同図4中の白抜き矢印に示すように、自動的に当接端43より上方に摺動、上昇して切断操作に支障を来すことがなく、キッチンペーパーRの先端Eがわを引き出して切断操作をした後には、ペーパーカッター4が、その自重によって元の姿勢に復帰しようとし、当接刃部42を自動的に振り下ろす回動力を発生する共に、垂れ下げ枠62が自らの質量によって当接端43より下方に突出するよう摺動、降下し、未展開がわに連続したまま残されたキッチンペーパーR先端Eがわを、より確実に垂れ下げ状姿勢へと誘導することとなる。
【0067】
(実施例2の作用)
図5に示すロールペーパー用ホルダ1は、トイレ壁面適所の手の届き易い高さの垂直壁面に対し、摩擦ローラー3および左右転輪5,5の水平姿勢を確保するよう背面部21裏面を当接させ、各取り付け孔22,22に図示しないタッピングネジなどを用いて固定するか、あるいは両面テープや接着剤などを用いて確りと接着、固定されたものとし、ロールペーパー用ホルダ1の利用を開始する際は、リッド部28を開放させ、図7中の実線または破線の何れかに示されたように、トイレットペーパーRの先端Eを展開状とし、その先端Eを背面部21がわに向けて垂れ下がるように、トイレットペーパーRの適所を片手で把持し、先端Eが上方から背面部21と垂れ下げチェーン63との間に設定された垂下路25を通じて下方に垂れ下がるよう、且つトイレットペーパーRの下面が摩擦ローラー3および左右転輪5,5上に転動自在に接するよう静かに載置した後、リッド部28を閉鎖するよう倒してトイレットペーパーR上面に摺動自在に当接させ、該トイレットペーパーR上面に埃が付着するのを防止すると共に、急なトイレットペーパーRの引き出し操作を受けた際に、摩擦ローラー3および左右転輪5,5上におけるトイレットペーパーRの回転を安定させる。
【0068】
こうしてロールペーパー用ホルダ1に搭載されたトイレットペーパーRを使用する際には、図7中に実線または破線で示したトイレットペーパーRの先端Eがわを片手で把持し、鉛直下方か、垂れ下げチェーン63やペーパーカッター4に接触しない程度に僅か前方下方に向けた方向かの何れかの方向に必要な長さ分引き出すように操作すると、先端Eを牽引されたトイレットペーパーRは、摩擦ローラー3および転輪5,5上で展開方向に回転されることとなり、その際、摩擦ローラー3および左右転輪5,5は、トイレットペーパーRの回転に従って転動して低摩擦状態に支持することとなり、特に図6中に示したように、軸部31に対して間隔を開けた串刺し状に装着された複数個のホイール32,32,……と、その外周壁面に同心状に装着された摩擦パイプ33とからなり、十分に軽量化された摩擦ローラー3が低摩擦且つ軽快に回転すると共に、図5中に示すように、複数の鋼球54,54,……を内蔵したラジアル玉軸受け53とPOM樹脂製の外輪55とを有する左右一対の転輪5,5が一段と軽快な回転動をすることとなる。
【0069】
トイレットペーパーRを必要な長さ分だけ引き出し、切断の目標となる中途適所かミシン目(図示せず)箇所かの何れかをペーパーカッター4当接端43に略一致させた後、同トイレットペーパーR先端Eがわを、図8中の白抜き矢印に示すよう、前上方に向けて引き上げ操作すると、垂れ下げチェーン63は、柔軟に変形しながらトイレットペーパーR先端Eがわ上面に添うよう上昇し、ペーパーカッター4の動作に影響を及ぼすことはなく、同トイレットペーパーR先端Eがわ上面がペーパーカッター4当接刃部42の当接端43に接触し、前方に向けて引き摺るように回動させることとなり、この前方への回動力を受けたペーパーカッター4は、軸着部41を中心に前方に傾動され、一体に設けられた制動片部45が摩擦ローラー3摩擦パイプ33の周壁面に当接し、摩擦ローラー3の回転動を制動、停止させることとなり、該制動片部45の摩擦帯46が、摩擦ローラー3摩擦パイプ33との接触、摩擦抵抗を高め、摩擦帯46を設けないものに比較してより強い制動力を発揮するようになる。
【0070】
さらに、トイレットペーパーR先端Eがわの牽引力を強めて行くと、その入力の強化に伴い、制動片部45の摩擦ローラー3への当接圧力も増強され、より強く制動されることとなって摩擦ローラー3および左右転輪5,5上に搭載されたトイレットペーパーRの回転が自動的且つ強制的に完全停止され、ペーパーカッター4当接刃部42に当接している部分か、またはそれよりも前方となるトイレットペーパーR先端Eがわのミシン目(図示せず)部分に、同図8中の白抜き矢印に示す、牽引入力方向とは逆向きの牽引力を発生し、当接刃部42の当接部分か、あるいはそれより先端Eがわのミシン目(図示せず)部分を境に切断されることとなる。
【0071】
こうして切断され、当該ロールペーパー用ホルダ1がわに残された未展開がわのトイレットペーパーR先端Eがわは、ペーパーカッター4の自重により、当接刃部42を自動的に振り下ろす回動力と、垂れ下げチェーン63の自重とによって、図7中に破線で示すように、左右転輪5,5上を通過した前方がわに強制的に振り下ろされるように垂れ下げられ、次回以降の引き出し操作のときに掴み易い状態に垂下されることとなり、また、ペーパーカッター4の制動片部45が摩擦ローラー3から離脱することにより、再び摩擦ローラー3および左右転輪5,5上に搭載されたトイレットペーパーRが、回転自在な状態となる。
【0072】
次回以降も同様の操作によってトイレットペーパーRの先端Eがわを引き出して切断操作を行い、最後まで使い切ると、トイレットペーパーRの芯管Pのみが残ることとなるが、摩擦ローラー3と左右転輪5,5との外周壁面間距離を、該芯管Pの外径寸法よりも僅かに小さく設定したものとなっていることから芯管Pが不用意に落下してしまうことはなく、芯管Pを屑籠などに移動した後に、未使用のトイレットペーパーRに換装して再び、利用することが可能であり、しかもそれら一連の作業を全て片手で行うことが可能である。
【0073】
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1のロールペーパー用ホルダ1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1に示した左右転輪5,5の各外輪55,55が、垂下路25に臨む対峙端面を球面状に設定されていることから、キッチンペーパーRを摩擦ローラー3および左右転輪5,5間上に搭載する際に、図2中に示すように、展開状としたキッチンペーパーR先端Eが左右転輪5,5に引っ掛かることなく円滑に垂下するよう誘導され、身体に障害をもつ人や高齢者などのように細かな作業が困難な人々にも、片手で簡便に装着できるものになるという効果が得られる。
【0074】
加えて、左右転輪5,5の軸部51,51の夫々に、ラジアル玉軸受け53,53を組み込んであり、それらの回転抵抗を大幅に軽減し、キッチンペーパーRの回転抵抗を低減させて引き出し操作を容易なものとし、片手による引き出し操作が軽快に行え、しかも縱断面転倒L字型の棒状材からなるペーパーカッター4が、図3中に示したように、キッチンペーパーR先端Eがわの牽引、切断操作に伴って前方上方に向けて回動され、それに一体に設けられた制動片部45を自動的に摩擦ローラー3に当接させてあることから、比較的簡素な構造であるにも拘わらず、確実にキッチンペーパーRの回転を制動することができ、切断終了後には、ペーパーカッター4の当接刃部42が垂下状姿勢に復帰すると同時に、制動片部45が摩擦ローラー3外周面から離脱して制動を自動的に解除するものとなり、片手によるキッチンペーパーRの引き出し、切断を迅速且つ効率的に行うことができるという秀れた特徴を発揮できる。
【0075】
また、図2および図3中に示したように、ペーパーカッター4当接刃部42の適所に錘44を一体化してあり、当接刃部42を垂下させることができ、より安定した切断作業を実現することができ、さらに、切断されて垂下路25の下側に垂れ下がり状に残されたキッチンペーパーRの先端Eがわには、図2中に破線で示したように、その肉厚の紙質によって巻き付け形状が残されており、鉛直下方に垂れ下がらずに、幾分前方に向けて彎曲する姿勢に垂下され、次回以降の引き出しに際する操作性を高めるという効果がある上、図4中に示したように、ペーパーカッター4当接刃部42に垂れ下げ枠機構61を設けてあることから、切断後に残されたキッチンペーパーRの先端Eがわを強制的に降下させ、垂下路25の下側に垂れ下がるよう確実に誘導することができ、より秀れた作動安定性を確保することができる。
【0076】
(実施例2の効果)
図5に示した、この発明のロールペーパー用ホルダ1は、ホルダフレーム2に設けられたリッド部28が、搭載されたトイレットペーパーRへの埃の付着を防止できると共に、急激な回転操作を行ったときにトイレットペーパーRの跳ね上がりを防止して安定した操作性を確保、可能として不用意なトイレットペーパーRの離脱や脱落などを防止できるものとなり、また、垂れ下げチェーン63は、柔軟でしかも単純な構造からなる既製品の金属製ボールチェーンで済み、製造が容易で生産コストを引き下げることができ、トイレットペーパーRを傷付ける虞もなく、作動不良も少なく耐久性に秀れており、しかも両端がクリップ64,64を介して左右腕部23間に架け渡し状に繋着されたものとしてあり、装着作業および交換作業が簡単で製造コストと破損、交換の際のメンテナンスコストを大幅に削減することができるという特徴を有している。
【0077】
加えて、ペーパーカッター4当接刃部42の当接端43を、比較的硬質なABS樹脂またはポリカーボネート樹脂製の鋸刃状のギザギザ形状のものとしてあり、金属製直線状のエッジを有したものに比較して接触による負傷などの虞を軽減し、安全性に秀れたものとすることができる上、トイレットペーパーRのミシン目(図示せず)以外の部分も確実に切断できる上、制動片部45の摩擦ローラー3に当接する範囲に摩擦帯46を貼着してあり、摩擦ローラー3に金属製壁面や樹脂製壁面を接触させて制動するものに比較して摩擦力を格段に向上させて、トイレットペーパーRをさらに弱い力でも確実に切断させることができるようになるという利点が得られるものとなる。
【0078】
(結 び)
叙述の如く、この発明のロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのローラー式ペーパーホルダー等に比較して大幅に軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、ロールペーパーの装着、交換ならびに展開引き出し、切断の一連の操作性を大幅に改善し、片手だけで支障なく円滑に操作できることから、身体に障害をもつ人や高齢者などの細かな作業が困難な人々は勿論のこと、比較的狭いトイレや煩雑になり易い台所などでの利用にも有利なものとなり、様々なロール状シート類を製造、販売する製紙業界や樹脂業界、およびそうしたシート類を利用する一般企業や一般家庭においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
図面は、この発明のロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】ロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。
【図2】搭載状態にあるロールペーパー用ホルダを示す側面図である。
【図3】切断操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。
【図4】垂れ下げ枠機構が組み込まれたペーパーカッターを示す斜視図である。
【図5】垂れ下げチェーンを有するロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。
【図6】分解状態にある摩擦ローラーを示す斜視図である。
【図7】搭載状態にあるロールペーパー用ホルダを示す側面図である。
【図8】切断操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。
【符号の説明】
【0080】
1 ロールペーパー用ホルダ
2 ホルダフレーム
21 同 背面部
22 同 取り付け孔
23 同 左右腕部
24 同 カッター軸着用舌片
25 同 垂下路
26 同 吊着孔
27 同 軸着用小舌片
28 同 リッド部
3 摩擦ローラー
31 同 軸部
32 同 ホイール
33 同 摩擦パイプ
4 ペーパーカッター
41 同 軸着部
42 同 当接刃部
43 同 当接端
44 同 錘
45 同 制動片部
46 同 摩擦帯
5 転輪
51 同 軸部
52 同 内輪
53 同 ラジアル玉軸受け
54 同 鋼球
55 同 外輪
6 垂れ下げ機構
61 同 垂れ下げ枠機構
62 同 垂れ下げ枠
63 同 垂れ下げチェーン
64 同 クリップ
R トイレットペーパー、キッチンペーパー(ロールペーパー)
S 同 ミシン目
P 同 芯管
E 同 先端
【出願人】 【識別番号】505134903
【氏名又は名称】板垣 昌広
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100083437
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 實


【公開番号】 特開2008−6028(P2008−6028A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−178842(P2006−178842)