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【発明の名称】 泡立具及び泡立具の製造方法
【発明者】 【氏名】竹田 由美子

【氏名】松本 有里子

【氏名】西口 有紀

【氏名】普喜 清美

【氏名】浦 博子

【要約】 【課題】おしゃれで使用後の取り扱いが容易かつ衛生的であり、しかも手の感触や泡立ちにも優れた石けん泡立具を提供する。

【構成】筒状のネット等からなる包材20の筒内部にて吊下部30の環状部31を作って紐状の吊下部形成部材32の端を包材20の一端に糸部材40aでくくり付けて第1の絞り部21を作り、次いで第1の絞り部21をくくり付けた糸部材40aをスポンジ体10の極に設けた第1の凹所11から他方の極に設けた第2の凹所12に引き出して第1の絞り部21を第1の凹所11に納める。次に包材20を外側に反転させてスポンジ体10を包み、包材20の開口部23を第2の凹所12から引き出した糸部材40aで絞って第2の絞り部22を作り、その後糸部材40aを第2の凹所12から第1の凹所11へ再び引き出して第2の絞り部22を第2の凹所12へ納め、最後に糸部材40aを第1の絞り部21近傍にて固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加えた力を除くとほぼ元の形状に復元する略球状のスポンジ体が筒状のネット若しくは布からなる包材で包まれるとともに環状の吊下部を備えた石けん泡立具であって、
スポンジ体の2つの極に凹所をそれぞれ備えるとともに、
包材の筒内部に前記吊下部の環状部を作りながら吊下部形成部材の一部を位置させた前記包材の一端が絞られた第1の絞り部と、当該第1の絞り部が前記凹所の一方に納められた状態にて、外側に反転させられて前記スポンジ体を包み込む前記包材の他端がさらに内側に反転させて絞られた第2の絞り部が、前記スポンジ体の内部を挿通した引き寄せ部材によって互いに引き寄せられてスポンジ体の前記凹所内にそれぞれ納められたことを特徴とする石けん泡立具。
【請求項2】
前記2つの凹所が連通した貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の石けん泡立具。
【請求項3】
前記引き寄せ部材は糸状物からなり、当該糸状物の一端が包材に巻き付けられて第1の絞り部が形成されるとともに、第1の絞り部が納められた第1の凹所から他方の第2の凹所に向けてスポンジ体の内部を挿通した前記糸状物によって包材の他端が絞られて第2の絞り部が形成され、さらに第2の凹所から第1の凹所に向けてスポンジ体の内部を挿通して糸状物の他端が第1の絞り部近傍に固定されたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の石けん泡立具。
【請求項4】
前記包材は、筒状のネット若しくは布が二つ折りされてなり、折り目側の端部が第2の絞り部となっていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の石けん泡立具。
【請求項5】
一端が前記第1の絞り部に絞り付けられて前記第1の凹所に納められた状態で外側に反転させられて前記包材で包まれたスポンジ体をスカート状に覆うネット若しくは布からなる第2の包材を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の石けん泡立具。
【請求項6】
前記第2の包材は筒状であることを特徴とする請求項5に記載の石けん泡立具。
【請求項7】
前記吊下部形成部材は紐状物からなり、紐状物の端が縛られて環を形成するとともに、その縛り目が第1の絞り目よりも飛び出るように第1の絞り目が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の石けん泡立具。
【請求項8】
環状の吊下部を備えるとともに加えた力を除くとほぼ元の形状に復元する略球状のスポンジ体が筒状のネット若しくは布からなる包材で包まれた石けん泡立具の製造方法であって、
包材の筒内部に前記吊下部の環状部を作るように吊下部形成部材の一部を位置させて当該包材の一端を糸状物でくくり付け、第1の絞り部を形成する第1の工程と、
第1の絞り部をくくり付けた前記糸状物を、前記スポンジ体の両極に設けられた凹所の何れか一方の凹所である第1の凹所から他方の凹所である第2の凹所に通して、前記第1の絞り部を第1の凹所に納める第2の工程と、
前記包材を外側に反転させてスポンジ体を包み込み、包材の開かれた口を第2の凹所から引き出した前記糸状物で閉じて第2の絞り部を形成する第3の工程と、
第2の絞り部を形成した糸状物をさらに第2の凹所から第1の凹所へと通し、糸状物を引っ張りながら第2の絞り部を第2の凹所へ納めるようにして、第1の凹所から引き出した糸状物を第1の絞り部近傍にて固定する第4の工程とからなることを特徴とする石けん泡立具の製造方法。
【請求項9】
前記第1の工程において、筒状の包材を二つ折りにした後、折り目側と反対側にある開口端の合わせ側に吊下部形成部材の端部を位置させることを特徴とする請求項8に記載の石けん泡立具の製造方法。
【請求項10】
環状の吊下部を備えるとともに筒状のネット若しくは布からなる第1の包材によって包まれ加えた力を除くとほぼ元の形状に復元する略球状をしたスポンジ体が、当該スポンジ体との間に空間を設けて、筒状のネット若しくは布からなる第2の包材によってスカート状に覆われた石けん泡立具の製造方法であって、
第1の包材の筒内部に第2の包材を、両包材の一方の端部をほぼ揃えるようにして挿入するとともに当該揃えられた端部において第1の包材の筒内部に前記吊下部の環状部を作るように吊下部形成部材の一部を位置させて、揃えられた第1及び第2の包材の端部とともに糸状物でくくり付けて、第1の絞り部を形成する第1の工程と、
第1の絞り部をくくり付けた前記糸状物を、前記スポンジ体の両極に設けられた凹所の何れか一方の凹所である第1の凹所から他方の凹所である第2の凹所に通して、前記第1の絞り部を第1の凹所に納める第2の工程と、
前記第1の包材を外側に反転させてスポンジ体を包み込み、当該第1の包材の開かれた口を第2の凹所から引き出した糸状物で閉じて第2の絞り部を形成する第3の工程と、
第2の絞り部を閉じた糸状物をさらに第2の凹所から第1の凹所へと通し、糸状物を引っ張りながら第2の絞り部を第2の凹所へ納めるようにして、第1の凹所から引き出した糸状物を第1の絞り部近傍にて固定する第4の工程を有することを特徴とする石けん泡立具の製造方法。
【請求項11】
前記第1の工程において、筒状の第1の包材を二つ折りにし、折り目側と反対側にある開口端から外側に吊下部形成部材の端部を位置させることを特徴とする請求項10に記載の石けん泡立具の製造方法。
【請求項12】
前記第1の工程において、筒状の第2の包材を二つ折りにし、折り目側と反対側にある開口端から外側に吊下部形成部材の端部を位置させることを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載の石けん泡立具の製造方法。
【請求項13】
第1の凹所と第2の凹所がつながった貫通孔を有するスポンジ体を用いることを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の石けん泡立具の製造方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は泡立具及び泡立具の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
石けんをきめ細かく泡立てる道具として、球状のスポンジ、数枚のネットを重ね合わせ丸くボール状に形取ったものあるいはネットを袋状にしたものなどが知られている。ところが、球状のスポンジやボール状に形作られたネット状のものは、フック等に吊り下げる吊下部材を備えていないので、洗面台や石けん入れなどに直接置かれていた。このため、泡立具が十分に乾燥されず、衛生上好ましくない。また周囲を汚したり、洗面台等の見栄えを悪くしたりしていた。
【0003】
このような欠点を解消するために、例えば特開2002−17605号公報(特許文献1)には、スポンジと固定用の係止体とを組み合わせた泡立具が開示されている。しかしながら、この泡立具では、スポンジをはずすと係止体が突き出ることになるので、これに指を引っかけるおそれがある。また、係止体を吸盤等により洗面台に取り付けた場合、係止体が取れやすく、しっかりと取り付ける工夫が必要となるし、使用後には係止体にスポンジ体を取り付ける面倒さがあるので、結局はスポンジを直接洗面台に置いて使用することになり、上記問題の解決には不十分である。
【0004】
一方、スポンジを袋に入れて洗面台のフックや水道のコックに吊り下げるようにすることやスポンジに直接吊下部材を取り付け、吊り下げるようにすることも容易に考えられる。
【0005】
しかしながら、スポンジに吊下部材を直接取り付ける場合、接着剤を用いたのでは時間の経過とともに簡単に外れるおそれがある。また、吊下部材をスポンジに縫いつけることも考えられるが、縫いつけの方法によっては縫いつけしたところが縫い目として膨らみ、手触りが悪くなったり、意匠的に優れたものが得られなかったりする。それよりも、スポンジに直接縫い付けること自体非常に難しいことである。
【0006】
ところで、きめ細かな泡立ちを得るのであれば、例えば、特開2002−253442号(特許文献2)や特開2000−316744号公報(特許文献3)、特開2002−306360公報(特許文献4)等に開示された泡立具のようにネット部材や布地とスポンジとを組み合わせるのが理想的である。そして、使用感をも考慮するとスポンジの弾力感を十分に感じ取られるようにするのがよい。
【0007】
吊下部材の観点からすると、特許文献2や特許文献3に開示された泡立具においては、吊下部材を備えているので衛生上の問題点は解決されていると言える。ところが、特許文献2に開示された泡立具では、二重構造となったスポンジ体の表面を覆っている布地はスポンジ体の表面に熱融着されているだけであり、外側の布地が取れやすい。また、布地を縫い合わせたのでは、縫い合わせ部分が出来てしまい感触が悪くなる。
【0008】
特許文献3に開示された泡立具では、ネット状部材から熱融着によって袋体を形成し、その袋体にスポンジを入れているに過ぎないので、スポンジの弾力感を十分に感じとることができなかった。また、吊下部材は締結具によって袋体に取り付けられているので、意匠的な工夫が十分であるとは言えなかった。
【0009】
特許文献4に開示された泡立具は、外側及び内側のネット部材から両ネット部材間に泡を保持する空間を形成し、袋状となった内ネット部材の内部にスポンジを備えている。このため、内ネット部材でスポンジを包むようにすれば、スポンジの弾力がしっかりと手に伝わるようにも思われる。
【0010】
ところが、この泡立具では、内ネット部材と外ネット部材との間に泡を保持する空間を備えているために、スポンジの弾性感とは異なる外ネット部材によるゴワゴワ感があって、スポンジの感触が十分に伝わらない。また、外ネット部材とともに内ネット部材の端部を単に絞り部材で絞られて袋ができたものであり、一見するだけで絞り部が見え、見栄えをよくするための工夫が必要である。しかも、吊下部材は備えられておらず、衛生上の問題や洗面台周辺の美観上の問題点を解決しているものでもない。
【特許文献1】特開2002−17605号公報
【特許文献2】特開2002−253442号
【特許文献3】特開2000−316744号
【特許文献4】特開2002−306360公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上記の背景技術に基づいてなされたものであって、スポンジ体とネット状物若しくは布地を備えてなる石けん泡立具において、おしゃれで使用後の取り扱いが容易かつ衛生的であって、しかも手の触感に優れた石けん泡立具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の泡立具は、加えた力を除くとほぼ元の形状に復元する略球状のスポンジ体が筒状のネット若しくは布からなる包材で包まれるとともに環状の吊下部を備えた石けん泡立具であって、スポンジ体の2つの極に凹所をそれぞれ備えるとともに、包材の筒内部に前記吊下部の環状部を作りながら吊下部形成部材の一部を位置させた前記包材の一端が絞られた第1の絞り部と、当該第1の絞り部が前記凹所の一方に納められた状態にて、外側に反転させられて前記スポンジ体を包み込む前記包材の他端がさらに内側に反転させて絞られた第2の絞り部が、前記スポンジ体の内部を挿通した引き寄せ部材によって互いに引き寄せられてスポンジ体の前記凹所内にそれぞれ納められたことを特徴としている。
【0013】
すなわち、本発明は、スポンジ体に2つの凹所を設け、スポンジ体を包んだ筒状の包材の上下絞り目を当該凹所に納めて絞り目を外観上見えなくしたものであるが、その際、絞り目の一方を凹所に納めた状態で包材を反転させることによって吊下部をスポンジ体のほぼ真上に引き出し、それとともに、スポンジ体を包む包材との間に隙間ができたり包材にしわが寄らないようにして、全体を非常に美しくてかわいらしく見せるようにしたものである。
【0014】
また、包材で包まれたスポンジ体をさらにネット若しくは布からなる第2の包材でスカート状に覆うこともできる。この際にも筒状のネット若しくは布を第2の包材として用い、第2の包材の一端を前記第1の絞り部にくくり付けて第1の凹所に納め、その状態で第2の包材を外側に反転させることで得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の泡立具は、スポンジとネット若しくは布との組み合わせからなる泡立具であるので泡立ちがよいのはもちろんのこと、スポンジ体と包材との間には隙間がほとんどなく、スポンジの弾力感を十分に感じ取ることができ、使用感(手の感触)に非常に優れている。また、筒状の包材の両端を絞ることでスポンジ体を包んでいるので、多少揉み込まれても包材が容易に剥がれることもない。そして、スポンジ体を包む2つの絞り目は凹所に納められているので、外からは見えず、また、吊下部の取り付け部は絞り目と一緒に凹所に隠される。また、吊下部も球状のスポンジ体のほぼ真上に取り付けられるので、全体として非常に美しく、まるでリンゴのようにかわいく見える。もちろん、本発明の泡立具は吊下部を備えているので、洗面台のフックや水道のコックにそのまま吊り下げられ、衛生的にも優れている。
【0016】
そして2つの絞り目をスポンジ体の内側に引き寄せてスポンジ体を圧縮するように包み込むことで、スポンジ体の復元力を利用してスポンジ体と包材との間に隙間を生じさせないようにすることができる。
【0017】
また、スポンジ体をスカート状に覆う第2の包材を備えることにより、スポンジ体と第2の包材との間に空気が入る空間を設けることができる。このため、よりきめ細かな泡をつくることができる。そして、第2の包材を扱くようにすれば泡立てられた泡を効率よく手に取ることができる。もっとも、第2の包材の一端がくくりつけられた第1の絞り目は第1の凹所に納められているので、見栄えが劣ることもない。また、筒状のネット部材を用いればさらにかわいらしく見え、よりいっそう意匠的に優れたものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の泡立具について、図面を参照しながらより具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限られないのは言うまでもない。
【実施例1】
【0019】
図1は、本発明の一実施形態である泡立具1の概略的斜視図であって、同図(a)は、やや斜め上から見た斜視図、同図(b)はやや斜め下から見た斜視図、図2はその断面図、図3及び図4は、その製造工程を示した説明図である。
【0020】
各図に示す泡立具1は、略球状をしたスポンジ体10とネット状の包材20とから構成されており、そのほぼ真上に環状の吊下部30が備えられている。スポンジ体10にはその中心を通過する貫通孔13が設けられ、2つの極に開口のある凹所11,12が備わっている。スポンジ体10は、力を加えると収縮し、加えた力を取り除くとほぼ元の形状に復元できる適度な復元力を有している。また、スポンジ体10は内部に多数の空胞を有しており、固形又は液状の石けんと水を含ませて、片手で揉むようにすると石けんを泡立たせることができる。スポンジ体10は、このようなものであればその素材は問われず、例えば、海綿や天然ゴム、シリコン、ポリウレタン、ポリエステルなどから作製されたものが用いられる。この中でも、手で揉んだときの感触を基準に選択すれば、ポリウレタンがよい。ネットやタオルを丸めたものでは、復元力(弾性)が弱く、揉んだときの感触が悪く、下記方法により丸めたネット等を包材20でうまく包むことができない。スポンジ体の大きさも限られないが、一般には片手で泡立てることになるので、手のひらに載せることができる程度の大きさ、具体的には4〜5cm程度のものが好ましい。
【0021】
包材20は筒状をしたネット又は通気性の良好な布が用いられる。ネット状のものとしては、例えば、ガーゼのような綿製のものの他、ポリエステルやポリウレタン、ポリエチレン等の合成樹脂製のものが例示されるが、その材質は問われない。メッシュの大きさも制約されず、手触りや泡立ちの観点から適宜設定すればよい。その一例を挙げると、編み目の大きさとして1mm前後のものが好ましい。また、スポンジ体10との組み合わせにより泡立ちをよくすることができればよいので、ネット状のものだけでなく、化粧用のパフ等に用いられる通気性のよい布地を用いることもできる。布地としてもその素材は限られず、綿やポリエステル、アクリル等の材質が例示される。もちろん、ネットや布の厚さ、繊維の太さ等も任意に決めればよい。なお、本発明においては生地に合わせ目や縫い目のない包材を用いるのが好ましいが、布状の生地を丸めて筒状に縫製したものを用いても差し支えない。
【0022】
筒状の包材20は、1重のネット、あるいは2重、3重などと複数枚のネットを重ね合わせたものを用いることもできるが、本発明においては、ネットを折り返して2重にしたものやそれをさらに折り返して4重に折り返したものが好ましく用いられる。詳細には後述するが、糸状物40aでネットの端部を絞った際のほつれを防止できるからである。もっとも、1重のネットや複数枚のネットを重ね合わせ、少なくともその一方の端部(第2の絞り部22となる開口23側)の周縁近傍を熱融着などして、ネット(特にその端部)の強度を増す処置を施したものを用いてもよい。
【0023】
本発明の泡立具1では、スポンジ体10は上記包材20の両端を絞るようにして包まれているが、その絞り部は上記2つの凹所11,12に納められ、外見上絞り部は見えない。すなわち、包材20の一方の端部は糸状の絞り部材(図では後の引っ張り部材40となる糸状物40aが用いられている。)で縛られて第1の絞り部21となり、この第1の絞り部21が凹所11に納められている。そして、第1の絞り部21が凹所11に納められた状態で外側に反転させられてスポンジ体10を包んだ包材20の他方端部がさらに内側に反転させられた後、開口23周縁が絞り込まれて第2の絞り部22が形成され、この第2の絞り部22が凹所12に納められている。これら2つの絞り部21,22は、スポンジ体10の凹所11,12に納められた状態で、スポンジ体10の内部を挿通した糸状の引っ張り部材40によって引き寄せられている。そして、引っ張り部材40が第1の絞り部21と第2の絞り部22を引き寄せているので、スポンジ体10を包む包材20がスポンジ体10を圧縮することになり、そのスポンジ体10の復元力によって包材20がスポンジ体10の表面にほぼ密着した状態となっている。この結果、スポンジ体10と包材20との間に隙間ができず、包材20にしわが寄ったりたるみが生じたりしない。そして、見た目にすっきりとした印象を与えている。また、使用時には手で揉むことにより、スポンジ体10が圧縮されネットとの間に空気が入り込むのでよく泡立つ一方で、揉むのをやめるとスポンジの復元力によってきれいな元の形に戻る。使用後は水で洗ってそのまま洗面台のフック等に引っかけておくだけで乾燥していつまでもきれいな形を保つことができ、そのまま放置しておいても、洗面台周囲の見栄えが悪くなることもない。
【0024】
もっとも、凹所11,12の開口部近傍では包材20が寄せ集められるために、若干のたるみやしわを生じるのは仕方がなく、特に吊下部30のある第1の絞り部21では、吊下部形成部材32があるために包材20が膨らみやすいが、美観上大きな影響を与えるものではなく、使用上も全く問題はない。また、凹所11,12の開口近傍を開口に向けて広がるテーパー状に形成することによって、このたるみやしわを少なく見せることもできる。なお、引っ張り部材40の引き寄せ具合が緩いと、スポンジ体10が圧縮されず、スポンジ体10と包材20との間に隙間ができたり、しわがよったりする場合がある。しかしながら、実用上、外観上差し支えなければ、必ずしもスポンジ体10が圧縮されている必要はなく、引っ張り部材40に強い引っ張り力が掛からずに、スポンジ体10が自然な状態で包材20によって包み込まれていればよい。
【0025】
吊下部30は紐状の吊下部形成部材32から形成され、吊下部30は第1の絞り部21から引き出され、第1の絞り部21のほぼ中央に位置している。つまり、包材20の筒内部に環状部31を作りながら吊下部形成部材32の端部が包材20と一緒に絞り部材(糸状物40a)で縛られた第1の絞り部21が凹所11に納められた状態で、包材20が外側に反転されているので、スポンジ体10の頂上から環状部31が外側に向けて引き出すことが可能となっている。また、紐状の吊下部形成部材32の両端が結ばれて環状部31が形成され、その結び目33が包材20の第1の絞り部21よりもスポンジ体10の内側に位置している。このために、吊下部30は包材20から簡単には抜け落ちない構造となっている。
【0026】
この泡立具1は、例えば次のようにして得られる。まず、図3(a)に示すような筒状をしたネット部材20aを、同図(b)に示すように外側若しくは内側に2つに折り返す。こうして、一方が折り目となり、一方が2枚のネット部材20aが開いた2重のネット状物からなる包材20を得る。次に、同図(c)に示すように、糸状物40a(この糸状物40aは、後に引っ張り部材40として用いられる。)を折り目側の開口23と反対側の開口24周縁に予め縫い付けておき、紐状の吊下部形成部材32を結んで出来た環状部31を、開口24から包材20の筒内部に入れて(同図(d))、吊下部形成部材32とともに包材20を糸状物40aで縛り付けて第1の絞り部21を作る(同図(e))。このとき、吊下部形成部材32の結び目33を包材20の外側に位置させておく。
【0027】
次いで、貫通孔13を有する図4(a)に示すスポンジ体10のいずれか一方の凹所(第1の凹所11)内に第1の絞り部21を差し込む(同図(b))。このとき、貫通孔13の奥の方まで入れすぎないようにし、糸状物40aを図示するように貫通孔13を通して他方の開口から引き出しておく。包材20の開口24を縫い付けた後も、この糸状物40aには、貫通孔13を通しやすくするための針のような治具(図示せず)を取り付けておくとよい。そして、第1の絞り部21を第1の凹所11に納めた状態のまま、包材20を外側に反転して、スポンジ体10を包む(同図(c))。次に先に引き出した糸状物40aで、折り目となった包材20の他端開口23周縁を縫い合わせて絞り(同図(d))、包材20を内側に反転させるようにして糸状物40aを貫通孔13から反対側の第1の凹所11から外に引き出す。その後、同図(e)に示すごとく、糸状物40aを引っ張って、折り目側の開口23周縁をさらに絞って、第2の絞り部22を作りながら第2の凹所12に第2の絞り部22を入れる。そして、糸状物40aの引き具合を調整して、第2の絞り部22を十分に絞り込むとともに、体裁よく第1の絞り部21と第2の絞り部22を2つの凹所11,12に納める。その際スポンジ体10を少し押し縮めるようにして引き具合を調整するのがよい。そうすることで、スポンジ体10が元の大きさに戻ろうとして、包材20がスポンジ体10の表面にほぼ密着するようになる。最後に、引っ張り具合を調整した糸状物40aを第1の凹所11近傍若しくは第1の絞り部21近傍において包材20に縫い付けて、泡立具1を得る。
【0028】
この方法によれば、第1の絞り部21及び第2の絞り部22を2つの凹所11,12内にきれいに納めることができ、外観上第1の絞り部21、第2の絞り部22を見えなくできる。また、引っ張り部材40で第1の絞り部21及び第2の絞り部22を互いに引き寄せているので、スポンジ体10の復元力を利用することができ、その結果包材20をスポンジ体10の表面に容易に密着させることができる。そして、引っ張り部材40として糸状物40aを利用しているので、吊下部30の形成(吊下部形成部材32の取り付け)と同時に第1の絞り部21を作る工程、第2の絞り部22を絞る工程さらに第1の絞り部21と第2の絞り部22を引き寄せる工程を一連の作業として連続的に行うことができる。特に、第2の絞り部22を第2の凹所21内に納める際、ネット部材20aの折り目となった開口23を縫った糸状物40aを第1の凹所11から引き出してそれを引っ張れば、包材20が内側に反転して開口23が絞られ、第2の絞り部22が作られると同時に第2の凹所22内に無理なく納められるという利点がある。
【0029】
上記方法では、糸状物40aを用いて、第1の絞り部21、第2の絞り部22を作りつつ、引っ張り部材40としての役目を果たさしているが、本発明の泡立具1の製造方法はこれに限らない。例えば、第1の絞り部21及び第2の絞り部22をそれぞれ個別の絞り部材で絞り、さらに別の糸状物からなる引っ張り部材40を用いて、第1の絞り部21と第2の絞り部22を引き寄せるようにしてもよい。また、引っ張り部材40によって第1の絞り部21と第2の絞り部22を引き寄せることができればよいので、機能的には劣るが、第1の絞り部21を接着剤等によって第1の凹所11内に固定したのち、糸からなる引っ張り部材40よって第2の絞り部22を第2の凹所12から第1の凹所11に向けて引っ張るようにしても差し支えない。
【0030】
また、これら以外にも種々の応用が考えられる。例えば、吊下部30には紐状の吊下部形成部材32の他、最初から環状に作製された吊下部形成部材32を用いることもできる。この場合には、環状の一部を二つ折りにして結び、予め結び目を作っておくとよい。このようにしても包材20からの抜けを防止できる。
【0031】
上記方法では開口23周縁を糸状物40aで縫うことで第2の絞り部22としていることから、開口23周縁のメッシュがほつれないようにする必要がある。このために、上記工程では筒状のネット部材20aを二つ折りにして折り目側で第2の絞り部22を作っている。しかしながら、一定の強度さえ保つことができれば、第2の絞り部22となるネット部材20aの一端を溶融処理したり、あるいは複数枚のネット部材20aを重ね合わせて溶融処理したりして折り目の替わりとしてもよい。
【実施例2】
【0032】
図5は第2の実施形態である泡立具1を示す断面図である。この泡立具1には、図6に示すような引っ張り部材40が用いられている。この引っ張り部材40は、例えば比較的柔らかい合成樹脂から作製されており、一端にフック状の係止部41を周方向に複数備えている。この泡立具1は、引っ張り部材40の一端を吊下部形成部材32と共に包材20の一端にくくり付けて第1の絞り部21を作った後、引っ張り部材40を貫通孔13に通し、スポンジ体10を圧縮しながら、反転させた包材20の開口23側の他端を内側に反転させて引っ張り部材40の係止部41に引っかけたものである。このような引っ張り部材40を用いて包材20でスポンジ体10を包むことも考えられる。また、柔らかい素材から引っ張り部材40を形成しておけば、泡立具1を揉んだ手を傷つけたり刺激を与えたりしないようにできる。なお、引っ張り部材40の先端には、第1の絞り部21からの抜け落ち防止用の突出部42を備えている。
【実施例3】
【0033】
図7は第3の実施形態である泡立具1を示す断面図である。この泡立具1においては、第1の絞り部21を収容する第1の凹所11と第2の絞り部22を収容する第2の凹所12がそれぞれ独立して設けられている。引っ張り部材40には、第1の実施形態と同様に糸状物40aが用いられている。スポンジ体10は柔らかいために針のような治具や糸状物を通すことができる。そこで、図4に示したのと同様の方法で、第1の絞り部21を作った糸状物40aを第1の凹所11から第2の凹所12へとスポンジ体10を挿通させればよい。このように第1の凹所11と第2の凹所12は必ずしも貫通孔13である必要はない。もっとも貫通孔13とすることによって、引っ張り具合を調整しやすくし、作業を速やかに行うことができるのは言うまでもない。
【実施例4】
【0034】
図8に示す泡立具は、包材(第1の包材)20で包まれたスポンジ体10を覆うスカート状の第2の包材50を備えている。図に示す第2の包材50は筒状のネット部材50aが二つ折りにされてなり、折り目側の端部が解放されて大きな開口52を形成しており、他端は第1の包材20の端と共に第1の絞り部21を形成して第1の凹所11内に納められている。第2の包材50となるネット部材50aは、第1の包材20と同様にその材質も問われるものではなく、その編み目の大きさ等も限られるものではない。好ましくは、第2のネット部材50aは第1のネット部材20aよりもより柔らかく、メッシュの細かな素材からなるものを使用する。ネット部材50aの径は、第1の包材20となるネット部材20aの大きさよりも大きいものであれば差し支えないが、第1の包材20と第2の包材50との間に空間を形成させることが泡立ての観点からは好ましく、その目安は、スポンジ体10の周囲にスポンジ体10の約半個が納まる程度の大きさである。
【0035】
第2の包材50は、揉むことによってできた泡をよりきめ細かくするだけでなく、できた泡を第2の包材50を扱くことによって手に取りやすくするための役割を果たす。このため、第2の包材50の下端は少なくともスポンジ体10より下方に位置するような長さが必要であり、それよりも長くするのが好ましい。一方、長くしすぎると取り扱いが不自由になるので、その目安はスポンジ体10の下にさらにもう一個分のスポンジ体10が納まる程度である。また、第2の包材50に筒状のネット部材50aを用いれば縦方向の切れ目が入らず、見た目に美しいものが得られる。と言っても、必ずしも筒状のネット部材50aを用いる必要はなく、矩形のネット部材を用いて巻きスカートのごとくスポンジ体10を覆うようにしてもよいのは言うまでもない。この泡立具1は例えば次のようにして得ることができる。もっとも、第2の包材50の機能はさておき、意匠的な観点からは、第2の包材50の長さはスポンジ体10の下端とほぼ同位置かそれよりも短くなっても差し支えない。
【0036】
その工程を図10,図11に示す。まず、第1の包材20となるネット部材20aよりも径が大きく長さも長い筒状のネット部材50a(図10(a))を、同図(b)に示すように内側若しくは外側に二つ折りにし、一方が折り目となり、一方が2枚のネット部材50aが開いた2重のネット状物からなる包材50を得る。そして、図3(c)から(e)に示したのと同様の工程で、2枚のネットが開いた開口51から吊下部30となる環状部31を筒内部に入れて、糸状物40aでくくり付け、吊下部30となる環状部31が筒内部に作られた第2の包材50を得る(図10(c)左図参照)。このとき、吊下部形成部材32の結び目33を第2の包材50の外側に位置させておく。次に得られた第2の包材50を、図10(c)に示すように、第2の包材50の折り目側開口52から、第1の包材20となる二つ折りされた筒状のネット部材20aの折り目側開口23と反対側の開口24から差し込み、図10(d)に示すように、第1の包材20の筒内に第2の包材50を入れて、2つのネット部材20a,50aの開口24,51側の端を糸状物40aで縛って第1の絞り部21を作る。このときに、第1のネット部材20aと第2のネット部材50aの開口23,52と反対側の端をほぼ一致させ、吊下部形成部材32の結び目33を包材20,50の外側に位置させておく。もっともこのような方法に限られず、先に二つ折りにされた第1のネット部材20aを予め二つ折りにされた第2のネット部材50aに被せるようにし、そして第2のネット部材50aの筒内部に環状部31を挿入し、糸状物40aで一度に縛って第1の絞り部21を作ってもよい。また、第2の包材50と吊下部形成部材32とを予め糸状物でくくり付けておき、その後、予め第1の包材20の開口24周縁に縫い付けてあったそれとは別の糸状物40aで、第1の絞り部21を作るようにしてもよい。
【0037】
その後は、図4に示した実施例1の泡立具1とほぼ同様にして泡立具1を得ることができる。すなわち、貫通孔13を有する図11(a)に示すスポンジ体10のいずれか一方の凹所(第1の凹所11)内に第1の絞り部21を差し込み、糸状物40aの端を貫通孔13を通して他方の開口から引き出す(同図(b))。この糸状物40aには、貫通孔13を通しやすくするための針のような治具(図示せず)を取り付けておくとよい。そして、第1の絞り部21を第1の凹所11に納めた状態にして、包材20のみを外側に反転して、スポンジ体10を包む(同図(c))。次に先に引き出した糸状物40aで、折り目となった包材20の開口23周縁を縫い合わせて絞り、包材20を内側に反転させるようにして糸状物40aを貫通孔13から反対側の第1の凹所11から外に引き出し、糸状物40aを引っ張って、折り目側の開口23周縁をさらに絞って、第2の絞り部22を作りながら第2の凹所12に第2の絞り部22を入れ、糸状物40aの引き具合を調整して、第2の絞り部22を十分に絞り込むとともに、体裁よく第1の絞り部21と第2の絞り部22を2つの凹所11,12に納める。その後、引っ張り具合を調整した糸状物40aを第1の凹所11近傍若しくは第1の絞り部21近傍において包材20に縫い付けた後、最後に第2の包材50を反転させて、図11(d)に示すごとく、第1の包材20で包み込まれたスポンジ体10が第2の包材50でスカート状に覆われた泡立具1を得ることができる。
【0038】
この泡立具1では、第1の包材20で包み込まれたスポンジ体10の周りに空間を作るネット若しくは通気性のよい布からなる第2の包材50を備えているので、よりきめ細かく泡立たせることができる。また、第2の包材50をスポンジ体10よりも長くすれば、第2の包材50を扱けるようになる。従って、スポンジ体10を揉むことによって得られた泡を手に取りやすくなり、しかも無駄なく手にすくい取ることができる。もちろん、第2の包材50のない泡立具1と同様に、絞り目が見えず見た目にも美しい泡立具とすることができるのは言うまでもない。
【0039】
なお、本発明の泡立具1においては、スポンジ体10はほぼ真球であるのが美観的にはもっとも美しいが、必ずしも真球である必要はなく、楕円球であっても差し支えない。楕円球の場合には、長軸方向に貫通孔13を設けるのがよい。スポンジ体10を圧縮した際に真球に近づくからである。
【0040】
このように本発明の泡立具1は、スポンジ体10の2つの極に設けた凹所11,12にスポンジ体10を包む包材20の絞り部21,22を納めて、外観上絞り目を見えなくしている。また、吊下部30を形成する吊下部形成部材32を第1の絞り部21にくくり付け、包材20を反転させてスポンジ体10を包むようにしているので、第1の凹所11においては吊下部30だけが目に触れ、しかもスポンジ体10のほぼ頂上に吊下部30が位置させることができる。また、スポンジ体10の内部で、第1の絞り部21と第2の絞り部22が互いに引き合うように構成されているので、スポンジ体10の復元力によってスポンジ体10の表面に包材20が密着し、従来にない美観を備えている。
【0041】
そして、包材20で包まれたスポンジ体10をスカート状に覆うように第2の包材50を備えると、第2の包材50とスポンジ体10との間に空間が形成され、さらにきめ細かく泡立たせることができる。また、この第2の包材50を扱くようにすれば、きめ細かく泡だった泡を手に取りやすくなり、無駄なく泡を手に取ることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、スポンジ体とネット状若しくは布状の包材とから構成され、泡立ちがよいだけでなく手の感触にも優れ、しかも、吊下部材を備えながら意匠的にも優れた泡立具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態である泡立具の概略斜視図であって、同図(a)は、斜め上から見た斜視図、同図(b)は斜め下から見た斜視図である。
【図2】同上の泡立具の断面図である。
【図3】同上の泡立具の製造工程の一部を示す概略説明図である。
【図4】図3の続図である。
【図5】本発明の別な実施形態である泡立具の断面図である。
【図6】同上の泡立具に用いられる引っ張り部材の概略斜視図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態である泡立具の断面図である。
【図8】本発明のさらに別な実施形態である泡立具の概略斜視図であって、同図(a)は、斜め上から見た斜視図、同図(b)は斜め下から見た斜視図である。
【図9】図9に示す泡立具の断面図である。
【図10】図8に示す泡立具の製造工程の一部を示す概略説明図である。
【図11】図10の続図である。
【符号の説明】
【0044】
1 泡立具
10 スポンジ体
11 第1の凹所
12 第2の凹所
13 貫通孔
20 (第1の)包材
20a 包材となるネット部材
21 第1の絞り部
22 第2の絞り部
23 折り目側となった包材開口
30 吊下部
31 環状部
32 吊下部形成部材
33 結び目
40 引っ張り部材
40a 引っ張り部材となる糸状物
50 第2の包材
【出願人】 【識別番号】593170702
【氏名又は名称】株式会社ピーアンドピーエフ
【識別番号】506221538
【氏名又は名称】株式会社 阪南綜合刷子
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100104307
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 尚司


【公開番号】 特開2008−5991(P2008−5991A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−178400(P2006−178400)