| 【発明の名称】 |
調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】広田 正宣
【氏名】中西 邦行
【氏名】由良 政樹
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| 【要約】 |
【課題】容易にかつ確実に、蓋に対する内蓋の取り付け取り外しができる調理器を提供することを目的とする。
【構成】内蓋4を装着する蓋3は、内蓋固定手段12と係止手段15とを設けて内蓋4を着脱自在に装着するとともに内蓋4の係止外し時に蓋3に対して内蓋4を所定角度A傾斜した状態で係止するようにし、内蓋4は、蓋3への装着時に折り畳まれ所定角度A傾斜した状態時に内蓋4の外側に可動突出する把手16を設け、把手16と内蓋4および係止手段15は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置したものである。これによって、内蓋4は所定角度A傾斜した状態で係止される際に突出する把手16を掴んで内蓋4を操作でき、さらに、係止手段15に対して最適な方向から取り付けが可能となり、内蓋4の取り付け不良による問題発生をなくし調理性能を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機器本体と、機器本体内の鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、端部が機器本体に軸支され鍋の開口部を開閉自在に覆う蓋と、蓋の内側に着脱自在に装着される内蓋とを備え、前記蓋は、内蓋端部と係脱する内蓋固定手段と蓋の軸支部側の内蓋他端部を係止する係止手段とを設けて内蓋を蓋に着脱自在に装着するとともに内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に蓋開放時の蓋に対して内蓋を係止手段により所定角度傾斜した状態で係止するようにし、前記内蓋は、蓋への装着時に折り畳まれ係止手段により所定角度傾斜した状態での係止時に内蓋の外周より外側に可動突出する把手を設け、把手と内蓋および係止手段は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置した調理器。 【請求項2】 折り畳み式の把手は、蓋に内蓋を装着した際に、水平面に対して、0度より大きい角度になるように折り畳まれ、蓋側の対面壁に弾力をもって当接している請求項1に記載の調理器。 【請求項3】 折り畳み式の把手は、内蓋を蓋の内側に装着される動作に連動して折り畳まれ、把手が内蓋の外周より内側に収納される請求項2に記載の調理器。 【請求項4】 折り畳み式の把手は、指を回し込むことができる指掛け部を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器。 【請求項5】 折り畳み式の把手は、多孔質の素材で成型した請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器。 【請求項6】 折り畳み式の把手は、把手の表面に複数の突起を有した請求項1〜5のいずれか1項に記載の調理器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、内蓋を有する炊飯器などの調理器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、炊飯器において、使用者が片手で蓋から内蓋を取り外すことのできるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 これは、蓋から内蓋の固定を解除すると、内蓋は端部を中心として自重により鍋側へ回転移動し、所定角度で自立し係止されるものである。これにより、内蓋は蓋から解除された途端に鍋上や床に落下することはないため、片手で自立状態の内蓋を取り外すことができ、内蓋の取り外し操作が容易に行うことができるものである。 【特許文献1】特開2002−95580号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、前記従来の構成では、蓋に対して所定角度で自立した内蓋を脱着する際に、内蓋を掴む部分は、特に手で掴むことを想定した構成でなく、鍋との気密性を保つことに主眼を置いた形状であり、また使用者に対して内蓋の掴む位置を指定しないため、掴んだ位置によっては、内蓋が係止部に引っ掛かり、取り付け取り外しが容易にいかないなど、内蓋が正しくセットされず蒸気もれなどが生じるものである。また、内蓋は、蓋と内蓋との間に熱源を配置する場合もあり、耐熱性の観点から、金属素材で構成されているが、炊飯直後や、保温終了後の内蓋を取り外す際、内蓋を掴む場所が分かりにくいため、場合によっては、金属部に指が触れて、不快な思いをすることがある。 【0005】 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、容易にかつ確実に、蓋に対する内蓋の取り付け取り外しができる調理器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記従来の課題を解決するために、本発明の調理器は、機器本体と、機器本体内の鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、端部が機器本体に軸支され鍋の開口部を開閉自在に覆う蓋と、蓋の内側に着脱自在に装着される内蓋とを備え、前記蓋は、内蓋端部と係脱する内蓋固定手段と蓋の軸支部側の内蓋他端部を係止する係止手段とを設けて内蓋を蓋に着脱自在に装着するとともに内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に蓋開放時の蓋に対して内蓋を係止手段により所定角度傾斜した状態で係止するようにし、前記内蓋は、蓋への装着時に折り畳まれ係止手段により所定角度傾斜した状態での係止時に内蓋の外周より外側に可動突出する把手を設け、把手と内蓋および係止手段は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置したものである。 【0007】 これによって、内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に、内蓋は係止手段により所定角度傾斜した状態で係止されるが、この際、内蓋の外周より外側に把手が可動突出するため、使用者は把手の出現を容易に認識することができ、把手を掴んで内蓋を取り外す動作に使用者を誘導することができ、さらに、把手は内蓋および係止手段とそれぞれの左右中央に対して直線上に配置されているため、把手を掴んで内蓋の取り付け動作を行うことで、係止手段に対して最適な方向から取り付けが可能となり、内蓋の取り付け不良による問題発生をなくし調理性能を向上させることができる。 【発明の効果】 【0008】 本発明の調理器は、容易にかつ確実に、蓋に対する内蓋の取り付け取り外しができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 第1の発明は、機器本体と、機器本体内の鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、端部が機器本体に軸支され鍋の開口部を開閉自在に覆う蓋と、蓋の内側に着脱自在に装着される内蓋とを備え、前記蓋は、内蓋端部と係脱する内蓋固定手段と蓋の軸支部側の内蓋他端部を係止する係止手段とを設けて内蓋を蓋に着脱自在に装着するとともに内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に蓋開放時の蓋に対して内蓋を係止手段により所定角度傾斜した状態で係止するようにし、前記内蓋は、蓋への装着時に折り畳まれ係止手段により所定角度傾斜した状態での係止時に内蓋の外周より外側に可動突出する把手を設け、把手と内蓋および係止手段は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置した調理器とすることにより、内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に、内蓋は係止手段により所定角度傾斜した状態で係止されるが、この際、内蓋の外周より外側に把手が可動突出するため、使用者は把手の出現を容易に認識することができ、把手を掴んで内蓋を取り外す動作に使用者を誘導することができ、さらに、把手は内蓋および係止手段とそれぞれの左右中央に対して直線上に配置されているため、把手を掴んで内蓋の取り付け動作を行うことで、係止手段に対して最適な方向から取り付けが可能となり、内蓋の取り付け不良による問題発生をなくし調理性能を向上させることができる。 【0010】 第2の発明は、特に、第1の発明において、折り畳み式の把手は、蓋に内蓋を装着した際に、水平面に対して、0度より大きい角度になるように折り畳まれ、蓋側の対面壁に弾力をもって当接していることにより、内蓋固定手段による内蓋の係止外し時に把手の弾力が内蓋を蓋から離す方向に作用し、内蓋の重心を考慮せずとも、内蓋を確実に所定角度まで傾斜させることができ、さらに把手の展開も同時に行うことができる。 【0011】 第3の発明は、特に、第2の発明において、折り畳み式の把手は、内蓋を蓋の内側に装着される動作に連動して折り畳まれ、把手が内蓋の外周より内側に収納されることにより、内蓋を蓋側に装着する前に、把手を折り畳む動作を行う必要がなく、最低限の動作で内蓋の蓋への取り付け固定を行うことができる。 【0012】 第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、折り畳み式の把手は、指を回し込むことができる指掛け部を設けたことにより、内蓋を手で持つ際の保持性が向上し、内蓋の操作をより確実に行うことができる。 【0013】 第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、折り畳み式の把手は、多孔質の素材で成型したことにより、把手の材質が多孔質であるため、熱容量が小さく、調理直後や、保温終了後、すぐに内蓋を外す場合でも、素手で容易に触ることができ安全に後片付け作業ができる。 【0014】 第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、折り畳み式の把手は、把手の表面に複数の突起を有したことにより、温度が高い状態で内蓋を蓋から取り外す場合でも、複数の突起を把手表面に設けているため、室内の空気との接触率が増えて、放熱性が高まり、短時間で把手の温度が低下するとともに、把手を手で触れる際には、突起に触れるため点接触となり、熱が伝わりにくい効果もあり、調理直後、保温終了後、すぐに内蓋を外す場合でも、より温度を気にすることなく内蓋を触ることができ、より安全に後片付け作業ができる。 【0015】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 【0016】 (実施の形態) 図は、本発明の実施の形態における調理器として炊飯器を例示したものである。以下炊飯器を例にとって説明する。 【0017】 図1、図2において、炊飯器は、機器本体1と、その内部に着脱自在に装備した有底略円筒形の鍋2と、端部が機器本体1に軸支21され鍋2の開口部を開閉自在に覆う蓋3と、蓋3に着脱自在に装着される略円形状の内蓋4とを備えている。 【0018】 また、機器本体1内には、鍋2を誘導加熱するためのコイルからなる加熱手段5と、鍋2の温度を測定するための温度センサーからなる温度検知手段6と、制御手段7とが設置されている。 【0019】 また、蓋3には鍋2内の余分な蒸気を機器本体1外へと排出するための蒸気筒8と、内蓋4の温度を検知する温度センサーからなる蓋温度検知手段9と、内蓋4を誘導加熱するコイルからなる内蓋加熱手段10とが設置されている。さらに蓋3は、内蓋4端部と係脱する内蓋固定手段12と、蓋3を機器本体1に固定するフック13と、蓋3の軸支21部側の内蓋4他端部を係止する係止手段15とを設けており、内蓋4を蓋3に着脱自在に装着するとともに蓋3を機器本体1に固定できるようになっている。そしてまた、内蓋固定手段12による内蓋4の係止外し時に蓋開放時の蓋3(機器本体1に対して略90度に開放)に対して内蓋4を係止手段15により所定角度A(例えば45度)傾斜した状態で係止するようにしている。 【0020】 内蓋固定手段12は、バネ12aによって付勢されたフック12bからなり、このフック12bは、ヒンジ12cを介して、解除手段14が操作されることによりスイングし、内蓋4の前端部付近にある内蓋固定部4aの固定や解除が可能となる。 【0021】 また、内蓋4は、蓋3を閉じた状態で鍋2と密接する弾性体からなる略環状の内蓋パッキン11をその外周に備えており、内蓋4の少なくとも一部は誘導加熱が可能なステンレスなどの金属からなっている。さらに、内蓋4は、蓋3への装着時に折り畳まれ係止手段15により所定角度A傾斜した状態での係止時に内蓋4の外周より外側に可動突出する把手16を設けている。なお、把手16と内蓋4および係止手段15は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置されている。 【0022】 次に、図3により、蓋3の係止手段15と、蓋3の軸支21部側の内蓋4他端部との関連構成について説明する。 【0023】 係止手段15は、蓋3を後方へ凹ませた略溝形状の凹部15cと、凹部15cの鍋2側開口部である凹部鍋側前端部15aと、凹部15cの蓋3側開口部に設けた溝状の蓋係止部15bとを有している。蓋3が開放状態にある場合、内蓋4の内蓋他端部4bが図1の矢印Yの方向から凹部15cに挿入され、使用者による支持がなくなると、内蓋4は自重により鍋2側すなわち矢印Xの方向へ倒れ、内蓋他端部4bの鍋側端部4cが凹部鍋側前端部15aと当接し、フック形状の蓋側端部4dが蓋係止部15bと係止し合うと、内蓋4はそれ以上倒れなくなり、傾斜した状態で自立することとなる。 【0024】 図4は、内蓋4の前端部付近に設けた折り畳み式の把手16部の構成を示している。 【0025】 把手16は、内蓋4に設けた台座17上にヒンジ18を介して設置されており、把手16の突起軸16aが、ヒンジ18の軸受け18aにはめ込まれ、突起軸16aを軸に回動する。さらに把手16と台座17の間には、く字状のバネ19がはめ込まれており、把手16の回動範囲を制限している。図4(a)のように、バネ19が伸びた状態時に、把手16が展開した状態になり、内蓋4の外周より外側に突出し、内蓋4を蓋3に対して所定角度Aで傾斜させて係止した場合に、手で掴める状態となる。また、図4(b)のように、バネ19が圧縮された状態時には、把手16は水平面に対して、0度より大きい角度B(例えば30度)になるように折り畳まれる。これは、図1に示すように、内蓋4を蓋3側に移動させ、蓋3側の収納部20に把手16を位置させることにより、対面壁20aの傾斜面による案内作用により自動的に折り畳まれ、弾力をもって対面壁20aに当接し、図2に示すように収納される。なお、収納部20の対面壁20aは、水平面に対して所定角度Bより若干広い角度で設けられている。 【0026】 把手16が折り畳まれた図2に示す状態においては、把手16はバネ19の弾性により内蓋4方向に向けた反発力を蓄えている。このため解除手段14を操作して内蓋固定手段12を解除した際に、把手16が展開する動きを開始することで、自動的に内蓋4を蓋3から引き離す方向に力が働き、最終的には、内蓋4は係止手段15により所定角度Aで係止されることとなる。ここで、把手16の折り畳み時の所定角度Bが、水平面と平行の場合は、把手16のバネ19の反発力は、内蓋4と蓋3を引き離す方向に掛からないため、自動的に内蓋4を係止位置まで回動することができない。 【0027】 なお、折り畳み式の把手16には指を回し込むことができる指掛け部16bを設けているものであり、指掛け部16bに指を引掛けて内蓋4を扱えるものであれば、その形状、構成については特に限定されるものではない。図5に示すものではパイプ材で構成している場合を示しているが、板材を用いてもよいものである。 【0028】 また、把手16の材質に関しては、金属、樹脂、セラミックなどを用いることができるが、樹脂を用いると熱容量が小さいため、温度が高い状態において素手で触れても火傷しにくく、さらに多孔質の発泡樹脂を用いると、より温度の影響を低減することができる。また、図6に示すように樹脂材料で成形した把手16表面に複数の突起16cを設けるディンプル加工を施しても、手の接触が点接触になることで伝熱を低減することができるだけでなく、手で持ったときの滑り止めにもなるため、持ったときの保持性が向上する。 【0029】 また、把手16の内蓋他端部4bは、内蓋4の左右中心軸上に配置されていると、内蓋4を蓋3に脱着する際に、係止手段15に対する引っかかりが起きにくく、スムーズに脱着が可能となる。 【0030】 以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用について説明する。 【0031】 まず、鍋2内に所定の米と水をセットし、炊飯開始ボタン(図示せず)を押下することで、炊飯工程が開始される。炊飯工程は、水を一定温度に保って米に水を吸収させる浸せき工程、鍋2を加熱手段5により一気に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態にする炊き上げ工程、鍋2内の水がほとんどなくなった状態で加熱を抑える蒸らし工程からなり、これらの工程の間に米の糊化を進めて炊飯する。制御手段7は温度検知手段6により鍋2の温度に応じて最適に加熱手段5を制御し、あらかじめ決められた炊飯シーケンスに従って炊飯を行う。炊飯シーケンスは米の種類などによって複数のコースが準備されている。この蒸らし工程が終了すると炊飯が終了し、自動的に保温工程へと移行し、炊き上がったご飯の温度が低下しないようにして、使用者がいつでも温かいご飯を得られる。 【0032】 炊飯開始ボタン(図示せず)を押下して炊飯が開始されると、まず米に水を吸収させる浸せき工程が始まる。制御手段7は、加熱手段5により鍋2を加熱し、鍋2内の水の温度を温度検知手段6によって検知し、米の糊化が始まらない温度(約60℃未満)に調整して米の吸水を促進する。 【0033】 炊き上げ工程では、米に水と熱を加えて糊化を進行させる。制御手段7は、加熱手段5を動作させて鍋2を急速に加熱し、鍋2内の水を沸騰状態とする。このとき連続的に沸騰が生じて蒸気が大量に発生するが、内蓋4が内蓋装着位置に固定されていると内蓋パッキン11が鍋2と密接するため、蒸気は蒸気筒8を通り機器本体1外へと放出される。しかし、内蓋4の位置にずれが生じていると、内蓋パッキン11と鍋2との接し方にばらつきが生じ、密接度合の強い部分と弱い部分が生じてしまう。このような場合、蒸気筒8の開口面積が十分大きくないと、内蓋パッキン11と鍋2との密接度合の弱い部分から蒸気が漏れだす恐れがある。 【0034】 蒸らし工程では、米に付着した余分な水分を蒸散させながら、鍋2内を高温状態(約100℃の状態)に維持して糊化をさらに進展させる。制御手段7は、温度検知手段6の温度を確認して、鍋2内を高温状態に維持するために鍋2の温度が一定温度以下に下がると、加熱手段5を動作させて鍋2を加熱する。 【0035】 炊飯後に内蓋4のお手入れをする際は、使用者は蓋3を開放状態にし、内蓋固定手段12による内蓋4の固定を解除すると、内蓋前端部付近に設置されている把手16がバネ19の付勢により展開する動きに連動して、内蓋4は矢印Xの方向へ軸支21部を中心に回転移動し、所定角度Aまで傾斜すると自立する(図1の状態)。同時に把手16も折り畳み状態からの展開を完了し、内蓋4の外周より突出した状態になる。使用者は、内蓋4の回転移動する際に、把手16が展開する動きも確認し、内蓋4の外周より突出する形状の変化を容易に認識することができる。そのため、係止状態となった内蓋4を取り外す際に、使用者に対して、自然と把手16を持たせることができ、蓋側端部4dと蓋係止部15bの係止を外し図3の矢印Yの方向に引くと、内蓋4を蓋3から取り外すことができる。 【0036】 次に、使用者がお手入れした後あるいは炊飯する前などに、内蓋4を蓋3に取り付ける際には、内蓋4を図3の矢印Yと逆方向から係止手段15に差し込み手を放すと、内蓋4は自重で軸支21部を中心に少し回転し、蓋側端部4dと蓋係止部15bが係止すると自立する。その状態で内蓋4を蓋3の内蓋装着位置に向けて、係止手段15を支点に回転移動させると、把手16は、収納部20内の対面壁20aに接しながら挿入されることで、連続的に折り畳まれながら、収納部20内に格納され、内蓋固定部4aが内蓋固定手段12のフック12bに保持されることで固定保持される(図2の状態)。 【0037】 内蓋4の蓋3に対する装着位置は、係止手段15、把手16により位置規制され、前後左右方向にほとんどずれることなく、蓋3に装着されるので、内蓋パッキン11は完全に鍋2と密接することができ、炊飯中に蒸気が漏れ出すこともない。 【0038】 以上のように、本実施の形態においては、内蓋固定手段12を開放すると、内蓋4は、係止手段15への取り付け部を支点に回転移動して蓋3から外れるが、この際、係止手段15および内蓋4の係止手段15への取り付け部との延長線上にあたる内蓋前端部付近に折り畳まれていた把手16がバネ9の付勢を受けて突出するため、使用者は把手16の出現を容易に認識することができ、把手16を掴んで内蓋4を取り外す動作に使用者を誘導することができる。また、内蓋装着位置に装着する際も、別途把手16を折り畳む必要がなく、装着動作の流れの中で把手16の折り畳み格納も完了させることができる。 【0039】 さらに、把手16と内蓋4および係止手段15は、それぞれの左右中央に対して直線上に配置したため、把手16を掴んで内蓋4の取り付け動作を行うことで、係止手段15に対して最適な方向から取り付けが可能となり、内蓋4の取り付け不良により、炊飯中に蒸気が鍋2から漏れ出すことを低減して炊飯性能を向上させることができる。 【0040】 なお、本実施の形態では、把手16の折り畳み方向が、内蓋4の方向であるが、蓋3方向でもよく、また、把手16自体がエラストマーなどの軟質材で、収納部20に把手16を変形させながら収納するような方式でもよい。 【0041】 なお、蓋3が開放状態であるときの機器本体1と蓋3との角度は、本実施の形態で説明した略90度の角度に限定されず、自立している内蓋4を取り出すことができる角度であればよい。 【0042】 なお、所定角度Aは大きすぎると内蓋4が固定状態から係止状態に至る回転移動の際に係止手段15と蓋側端部4dとが衝突する衝撃が大きくなりすぎ、また所定角度Aは小さすぎると係止状態の内蓋4の取り外しとセット時の操作性が悪化するので、両者の関係から最適な角度(例えば30度)とするとなおよい。 【0043】 なお、係止手段15は略溝形状でなくとも、内蓋4を所定角度Aに保持できればよく、例えば内蓋4に溝形状があるとともに係止手段15が突起形状であってもよいし、係止手段15が穴形状やフック形状など他の形状でもよい。なお、係止手段15は蓋3と別の部品で構成してもよい。 【0044】 なおまた、本実施の形態では炊飯器を例にとって説明したが、蓋と内蓋を有する他の機器にも適用できるものである。 【産業上の利用可能性】 【0045】 以上のように、本発明にかかる調理器は、容易にかつ確実に、蓋に対する内蓋の取り付け取り外しができるので、炊飯器はもちろんのこと蓋と内蓋を有する加熱調理器など他の機器の用途にも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明の実施の形態における調理器の内蓋非装着状態を示す断面図 【図2】同調理器の内蓋装着状態を示す断面図 【図3】同調理器の内蓋の係止手段周辺を示す断面図 【図4】(a)同調理器の内蓋に設けた把手の展開時の断面図(b)同把手の折り畳み時の断面図 【図5】同調理器の把手の正面図 【図6】同調理器の把手の他構成例を示す正面図 【符号の説明】 【0047】 1 機器本体 2 鍋 3 蓋 4 内蓋 5 加熱手段 12 内蓋固定手段 15 係止手段 16 把手 16a 突起軸 16b 指掛け部 16c 突起 19 バネ 20 収納部 20a 対面壁
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−67898(P2008−67898A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−249065(P2006−249065) |
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