| 【発明の名称】 |
誘導加熱式炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】両角 英樹
【氏名】浜田 浩典
【氏名】柴田 雅章
【氏名】渡辺 正人
【氏名】紺ノ 説三
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| 【要約】 |
【課題】音声報知機能を有する誘導加熱式炊飯器において、スピーカを加熱コイル近傍に配置しても音声信号出力手段が壊れない、安全で、コンパクトで、省電力化を実現できる誘導加熱式炊飯器を提供する。
【構成】鍋を誘導加熱する加熱コイル1にインバータ回路2により高周波電力を供給し、このインバータ回路2を制御手段9により制御し、制御手段9の出力を受けて音声信号出力手段11により音声信号をスピーカ10に出力し、制御手段9の信号を受けてスイッチ回路17により音声信号出力手段11への電源経路を遮断または導通し、スピーカ短絡手段13によりスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続する。制御手段9は、音声を出力しないときは、スイッチ回路17で音声信号出力手段11の電源経路を遮断するとともに、スピーカ短絡手段13でスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御手段と、スピーカと、前記制御手段の出力を受けて音声信号をスピーカに出力する音声信号出力手段と、前記制御手段の信号を受けて前記音声信号出力手段への電源経路を遮断または導通するスイッチ回路と、前記スピーカの入力端子をグランド電位に接続するスピーカ短絡手段とを備え、前記制御手段は、音声を出力しないときは、前記スイッチ回路で前記音声信号出力手段の電源経路を遮断するとともに、前記スピーカ短絡手段で前記スピーカの入力端子をグランド電位に接続し、音声を出力するときは、前記スイッチ回路で前記音声信号出力手段の電源経路を導通するとともに、前記スピーカ短絡手段で前記スピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するよう構成した誘導加熱式炊飯器。 【請求項2】 音声信号出力手段は、予め記憶した音声データを信号として出力する音声信号記憶回路と、前記音声信号記憶回路の信号の所定以上の高周波成分と所定以下の低周波成分を減衰させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力信号を増幅する音声信号増幅回路とを有し、スイッチ回路は少なくとも前記音声信号増幅回路の電源経路を遮断または導通するようにした請求項1記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項3】 音声信号出力手段からスピーカへの電流経路にコンデンサを配置し、スピーカ短絡手段は制御手段がスイッチ回路を導通状態にした後、前記スピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するようにした請求項2記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項4】 スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位を接続した後、制御手段がスイッチ回路を遮断するようにした請求項3記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項5】 音声信号増幅回路はフィルタ回路の出力信号を反転増幅する第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路の出力信号を反転増幅する第2の増幅回路とを備え、スピーカは一方の入力端子を前記第1の増幅回路の出力に接続し、もう一方の入力端子を前記第2の増幅回路に接続し、前記第1の増幅回路と前記第2の増幅回路と音声信号記憶回路の電源電圧を共通にした請求項2記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項6】 スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断した後、制御手段はスイッチ回路を導通状態にし、音声信号出力手段に通信を行うようにした請求項5記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項7】 制御手段がスイッチ回路を遮断状態にした後、スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位を接続するようにした請求項6記載の誘導加熱式炊飯器。 【請求項8】 制御手段と音声信号出力手段の通信はインバータ回路停止時に行うようにした請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱式炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、音声報知機能を有する誘導加熱式炊飯器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、音声報知を備えた調理器では、音声合成装置を含めた音声出力部に特定の期間のみ電力を供給することで、消費電力低減、スピーカノイズ防止をしているものがある(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開昭59−4828号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、前記従来の構成で、誘導加熱式炊飯器を実現しようとすると、加熱コイルに高周波電流が流れているときに、スピーカの巻線に加熱コイルからの高周波磁界が伝播し、スピーカの巻線に誘導起電圧が発生し、音声信号出力手段の電源がオフのときに、この誘導起電圧が音声信号出力手段の最大電圧定格を超え、音声信号出力手段を破壊するという問題があった。なお、音声信号出力手段の電源がオンしているときは、音声信号出力手段の出力端子は電源の中間電位、またはハイ、またはローに固定されているので、スピーカの巻線に誘導起電圧が発生しても、音声信号出力手段の最大電圧定格を越えることはないので、スピーカの誘導起電圧で音声信号出力手段が壊れないようにするためには、音声信号出力手段の電源をオンし続ける必要があった。この場合、音声を出力しないときでも電力を消費することになり、省電力化できないという問題と、加熱コイルに高周波電流が流れたときに発生する高周波磁界により、スピーカからノイズ音が発生するという問題を有することになった。 【0004】 また、音声信号出力手段の電源をオフにし、かつ音声信号出力手段が破壊しないようにするためには、スピーカの巻線に発生する誘導起電圧を小さくする必要があった。誘導起電圧を小さくするためには、スピーカを加熱コイルから十分に離す必要があるので、加熱コイル近傍にスピーカを配置することができなくなり、有効な空間を利用できなくなり、機器の小型化が難しいという問題があった。 【0005】 本発明は上記従来の課題を解決するもので、スピーカを加熱コイル近傍に配置しても音声信号出力手段が壊れない安全でコンパクトで省電力化を実現できる誘導加熱式炊飯器を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は上記目的を達成するために、鍋を誘導加熱する加熱コイルにインバータ回路により高周波電力を供給し、このインバータ回路を制御手段により制御し、制御手段の出力を受けて音声信号出力手段により音声信号をスピーカに出力し、制御手段の信号を受けてスイッチ回路により音声信号出力手段への電源経路を遮断または導通し、スピーカ短絡手段によりスピーカの入力端子をグランド電位に接続するよう構成し、制御手段は、音声を出力しないときは、スイッチ回路で音声信号出力手段の電源経路を遮断するとともに、スピーカ短絡手段でスピーカの入力端子をグランド電位に接続し、音声を出力するときは、スイッチ回路で音声信号出力手段の電源経路を導通するとともに、スピーカ短絡手段でスピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するよう構成したものである。 【0007】 これによって、音声信号出力手段の電源をオフしたときには、加熱コイルの高周波磁界でスピーカの巻線に誘導起電圧が発生しても、スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子をグランド電位に接続しているので、スピーカの入力端子はほぼグランド電位と同じになり、音声信号出力手段の最大定格電圧を超えることがなくなり、スピーカを加熱コイル近傍に配置しても音声信号出力手段が壊れることがなく、安全で、コンパクトで、省電力化を実現できる誘導加熱式炊飯器を提供することができる。 【発明の効果】 【0008】 本発明の誘導加熱式炊飯器は、音声信号出力手段の電源供給を停止したときに、加熱コイルの高周波磁界によりスピーカに誘導起電圧が発生しても、音声信号出力手段の破壊を防ぐことができ、安全で、コンパクトで、省電力化を実現できる誘導加熱式炊飯器を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 第1の発明は、鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御手段と、スピーカと、前記制御手段の出力を受けて音声信号をスピーカに出力する音声信号出力手段と、前記制御手段の信号を受けて前記音声信号出力手段への電源経路を遮断または導通するスイッチ回路と、前記スピーカの入力端子をグランド電位に接続するスピーカ短絡手段とを備え、前記制御手段は、音声を出力しないときは、前記スイッチ回路で前記音声信号出力手段の電源経路を遮断するとともに、前記スピーカ短絡手段で前記スピーカの入力端子をグランド電位に接続し、音声を出力するときは、前記スイッチ回路で前記音声信号出力手段の電源経路を導通するとともに、前記スピーカ短絡手段で前記スピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するよう構成したものであり、スピーカの巻線に誘導起電圧が発生しても、ほぼグランド電位に固定されることとなり、音声信号出力手段の電源電圧をオフしたときに音声信号出力手段の出力端子の最大定格を超えることがなくなり、音声信号出力手段の破壊を防止することができ、省電力化を実現できる。また、誘導起電圧が音声信号出力手段を破壊するのを防止できるので、スピーカを加熱コイルの近傍に配置することが可能となり、コンパクトな音声機能を備えた誘導加熱式炊飯器を提供できる。また、音声出力中にスピーカ短絡手段はスピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するので、音声信号出力手段の信号をスピーカに入力でき、確実に音声を出力することができる。 【0010】 第2の発明は、上記第1の発明において、音声信号出力手段は、予め記憶した音声データを信号として出力する音声信号記憶回路と、前記音声信号記憶回路の信号の所定以上の高周波成分と所定以下の低周波成分を減衰させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力信号を増幅する音声信号増幅回路とを有し、スイッチ回路は少なくとも前記音声信号増幅回路の電源経路を遮断または導通するようにしたものであり、音声信号増幅回路の電源電圧を制御手段または音声信号記憶回路の電源電圧に関係なく設定できることとなり、スピーカに入力する電力を大きくすることが可能となり、音量を大きくできるので耳の悪い使用者や、調理中の騒音の中でも、音声を聞き取ることができる。また、音声を出力しないときは、音声信号増幅回路の電源供給を停止するので、音声信号増幅回路の入力部分に加熱コイルの高周波磁界がノイズとなって重畳しても、スピーカからノイズ音となって出力されることがない。 【0011】 第3の発明は、上記第2の発明において、音声信号出力手段からスピーカへの電流経路にコンデンサを配置し、スピーカ短絡手段は制御手段がスイッチ回路を導通状態にした後、前記スピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断するようにしたものであり、音声信号出力手段の電源電圧が立ち上がるときには、スピーカ入力端子をグランド電位に接続しているので、立ち上がりの電圧変動で音声信号増幅回路の出力電圧が変動し、この出力電圧の変動がスピーカからノイズ音となって出力されるのを防止することができる。したがって、使用者に不快感を与えない聞きやすい音声ガイドを有する誘導加熱炊飯器を提供できる。また、音声信号増幅回路の出力端子とスピーカ短絡手段の間にはコンデンサを介しているので、スピーカ入力端子を短絡しても、コンデンサの充電電流が流れるだけとなり、音声信号増幅回路に短絡電流が流れつづけることはなく、音声信号増幅回路の破壊を防止することができる。 【0012】 第4の発明は、上記第3の発明において、スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位を接続した後、制御手段がスイッチ回路を遮断するようにしたものであり、音声信号出力手段の電源電圧が低下するときの電圧変動で音声信号増幅回路の出力電圧が変動し、この出力電圧の変動がスピーカからノイズ音となって出力されるのを防止することができる。したがって、音声信号出力手段の電源をオフする際に使用者に不快感を与えない聞きやすい音声ガイドを有する誘導加熱炊飯器を提供することができる。また、音声信号増幅回路の出力端子とスピーカ短絡手段の間にはコンデンサを介しているので、音声信号増幅回路の電源が立ち上がっているときに、スピーカ入力端子を短絡しても音声信号増幅回路の出力端子から電流が流れることはなく、過電流による破壊を防止することができる。 【0013】 第5の発明は、上記第2の発明において、音声信号増幅回路はフィルタ回路の出力信号を反転増幅する第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路の出力信号を反転増幅する第2の増幅回路とを備え、スピーカは一方の入力端子を前記第1の増幅回路の出力に接続し、もう一方の入力端子を前記第2の増幅回路に接続し、前記第1の増幅回路と前記第2の増幅回路と音声信号記憶回路の電源電圧を共通にしたものであり、第1の増幅回路と前記第2の増幅回路と前記音声信号記憶回路の電源経路を一度に遮断できるので省電力化を実現できる。また、第1の増幅回路の出力と第2の増幅回路の出力が反転するので、スピーカに入力される電圧は、殆ど第1の増幅回路と第2の増幅回路に供給される電源電圧と同じになり、低い電源電圧でも十分な電力をスピーカに供給することができる。したがって、制御手段と音声信号記憶回路と音声信号増幅回路の電源を1つにすることが可能となり、回路部品を少なくし、実装面積を小さくすることができる。 【0014】 第6の発明は、上記第5の発明において、スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位の接続を遮断した後、制御手段はスイッチ回路を導通状態にし、音声信号出力手段に通信を行うようにしたものであり、音声信号増幅回路の電源電圧が立ち上がったときにスピーカ短絡手段がオンすることで音声信号増幅回路の出力を短絡し、音声信号増幅回路に短絡電流が流れ、破壊するのを確実に防止することができる。 【0015】 第7の発明は、上記第6の発明において、制御手段がスイッチ回路を遮断状態にした後、スピーカ短絡手段がスピーカの入力端子とグランド電位を接続するようにしたものであり、音声信号出力手段から電圧が出力されているときにスピーカ短絡手段がグランド電位に接続し、音声信号出力手段およびスピーカ短絡手段に過大な電流が流れ、音声信号出力手段またはスピーカ短絡手段が破壊するのを防止することができる。また、スピーカ短絡手段がオンするときにスピーカの入力端子に電圧変動が発生し、この電圧変動がノイズ音となって使用者に聞こえるのを防止することができる。 【0016】 第8の発明は、上記第1〜7のいずれか1つの発明において、制御手段と音声信号出力手段の通信はインバータ回路停止時に行うようにしたものであり、インバータ回路が動作したときに加熱コイルから発生する高周波磁界の影響で通信が乱れ、音声が出力しないといった不具合を防ぐことができるので、信頼性の高い誘導加熱式炊飯器を提供できる。 【0017】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。 【0018】 (実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図を示し、図2は、同誘導加熱式炊飯器の断面図を示すものである。なお、図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線や、部品を固定するためのねじは省略している。 【0019】 図1に示すように、加熱コイル1は、鍋35(図2参照)を誘導加熱するもので、線径の小さい銅線を束ねたリッツ線で構成している。インバータ回路2は、IGBTからなる半導体スイッチング素子と、この半導体スイッチング素子に逆接続したダイオードと、加熱コイル1と共振回路を構成する共振用コンデンサとで構成しており、半導体スイッチング素子が高周波でスイッチングすることで高周波電流を加熱コイル1に供給している。ダイオードブリッジ3とチョークコイル4とコンデンサ5は商用電源6を整流し、インバータ回路2に電力を供給している。 【0020】 入力手段7は、複数のモーメンタリスイッチで構成しており、使用者が炊飯方法や炊飯の開始または停止などを選択することができる。表示手段8は、液晶ディスプレイやLEDで構成しており、使用者が設定した内容や、炊飯中、予約中などの炊飯器の状態や、炊飯の経過時間を表示する。 【0021】 制御手段9は、マイクロコンピュータや、鍋の温度を測定するサーミスタや、商用電源6から供給される電流の値を検知するカレントトランスなどで構成しており、入力手段7を構成するスイッチの入力信号を受けて、LCDに設定した内容を表示したり、インバータ回路2をオンオフ制御して、入力手段7で設定された炊飯シーケンス、保温シーケンスを動作させたりする。 【0022】 スピーカ10は、ここでは巻線と磁石を用いて、巻線に流れる電流と磁石の磁界でコイルを振動させるタイプを用いている。なお、本実施の形態では、スピーカ10に流す電流を小さくするために、スピーカ10のインピーダンスを8Ωより大きくしている。なお、スピーカ10の入力端子の一方はグランド電位に接続している。 【0023】 音声信号出力手段11は、制御手段9の出力を受けて音声信号をスピーカ10に出力するもので、音声データを4bitデータとして記憶したメモリと、このメモリから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器とで構成している。本実施の形態では、メモリとDA変換器を別々に構成しているが、この2つを1つのICにした音声合成ICで構成しても構わない。コンデンサ12は直流成分カット用で、スピーカ10に直流電圧が印加しないようにしている。 【0024】 スピーカ短絡手段13は、抵抗を内蔵したNPNトランジスタとこのNPNトランジスタのコレクタ端子に直列接続した抵抗で構成している。制御手段9がハイまたはローの信号を出力することで、NPNトランジスタがオンオフし、スピーカ10の入力端子を抵抗を介してグランド電位に接続したり、グランド電位から遮断したりする。なお、本実施の形態では、NPNトランジスタに流れる電流が最大定格を超えないように抵抗を直列接続しているが、NPNトランジスタの電流最大定格が十分なものであれば、特に抵抗を接続する必要はない。また、スピーカ短絡手段13にNPNトランジスタを用いているが、これは一例であり、限定するものではない。 【0025】 駆動手段14は、PNPトランジスタとNPNトランジスタからなるプッシュプル回路で構成しおり、制御手段9のオンオフ信号を受けてインバータ回路2を構成するIGBTをオンオフする。 【0026】 第1の直流電源15は、スイッチング電源で構成し、商用電源6を整流し、整流された約141Vの直流電源を約20Vの直流電源に変換している。第1の直流電源15の出力電圧20VはIGBTをオンするために必要な電圧で、駆動手段14を介してIGBTに供給され、IGBTはオンする。第2の直流電源16は、NPNトランジスタとツェナーダイオードなどからなるエミッタフォロア回路の構成となっている。第2の直流電源16の電圧は約5Vで制御手段9を構成するマイクロコンピュータ、音声信号出力手段11の電源となっている。 【0027】 スイッチ回路17は、PNPトランジスタとNPNトランジスタで構成しており、制御手段9の信号を受けてオンオフし、第1の直流電源15から音声信号出力手段11への電流経路を遮断したり、導通したりし、音声信号出力手段11をオンオフする。 【0028】 ここで、制御手段9は、音声を出力しないときは、スイッチ回路17で音声信号出力手段11の電源経路を遮断するとともに、スピーカ短絡手段13でスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続し、音声を出力するときは、スイッチ回路17で音声信号出力手段11の電源経路を導通するとともに、スピーカ短絡手段13でスピーカ10の入力端子とグランド電位の接続を遮断するよう構成している。 【0029】 つぎに、図2に示すように、炊飯器本体31には、その上面を覆う蓋32を開閉自在に設置している。炊飯器本体31の収納部33は、その底部に渦巻き状に構成された加熱コイル1を配設し、加熱コイル1の外周側にフェライトコア34を配設する。加熱コイル1は鍋35の底部の略中心に中心を有する巻線である。 【0030】 鍋35は、ステンレス、鉄、銅などの磁性体によって形成されたクラッド鋼板を材料としている。鍋35は、上端開口部に外側にせり出したフランジを有し、フランジを収納部33の上端から浮き上がった状態で載置することにより、収納部33に着脱自在に収納される。したがって、鍋35は収納時に収納部33との間に隙間を有する。 【0031】 蓋32には着脱自在な蓋加熱板36を設定している。蓋加熱板36はステンレスなどの金属で形成している。蓋加熱コイル37は、図1では記載していないが、蓋32に内蔵され、本実施の形態では、蓋加熱板36を誘導加熱する。ただし、これは一例で別に蓋加熱コイル37をヒータにしても構わない。 【0032】 第1の回路基板38は、入力手段7を構成するスイッチ、表示手段8を構成するLCD、LED、制御手段9を構成するマイクロコンピュータ、音声信号出力手段11を構成する音声合成ICや、コンデンサ12などを実装している。第2の回路基板39は、インバータ回路2を構成する部品や、ダイオードブリッジ3、チョークコイル4、コンデンサ5などを実装している。巻き取り式の電源コード収納部40は、第2の回路基板39にリード線を介して電気的に接続している。電源コード収納部40はストッパーとばねを用いて電源コードを巻き取ることを可能にしている。 【0033】 温度検知手段41は、図1に図示していないが、サーミスタで構成し、鍋35の底部の略中心に配置されている。サーミスタは温度で抵抗値が変わるので、このサーミスタと所定の抵抗値を有する抵抗で分圧回路を構成し、所定の電圧をこの分圧回路の両端に供給することで、サーミスタの抵抗値をアナログ電圧に変換できる。図1に示す制御手段9を構成するマイクロコンピュータは、内蔵されたAD変換器を用いてこのアナログ電圧から温度を推定する。 【0034】 第1の回路基板38と第2の回路基板39は、リード線で電気的に接続しており、図1に示した回路構成を実現している。また、図2に示すように、スピーカ10は炊飯器本体31と加熱コイル1の間にできる隙間を利用して配置し、加熱コイル1の下にスピーカ10の出力面を下向きに配置している。なお、スピーカ10の向きや配置場所については、特に限定するものではなく、スピーカ10の出力面を上向きにしてもよいし、スペースがあるのであれば、蓋32に配置してもかまわない。 【0035】 上記構成において図3および図4を参照しながら動作を説明する。図3は本実施の形態の誘導加熱式炊飯器において、音声出力時の主要部のタイミングチャートを示し、(1)は商用電源6の電圧波形、(2)は商用電源6の0Vに同期してハイまたはローを出力する波形(図1には図示していない)、(3)はスイッチ回路17のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(4)は音声信号出力手段11の電源電圧波形、(5)は制御手段9から音声信号出力手段11への送信信号波形、(6)はスピーカ短絡手段13のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(7)はスピーカ10の入力電圧、(8)はインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ状態(駆動手段14のオンオフ状態)をそれぞれ示している。 また、図4は本実施の形態の誘導加熱式炊飯器において、加熱コイル1に高周波電流が流れているときの各部の動作波形を示し、(1)は加熱コイル1に流れる高周波電流の包絡線、(2)は加熱コイル1に高周波電流が流れたときのスピーカ10に生じる誘導起電圧波形(スピーカ短絡手段13がオンしたとき)、(3)は加熱コイル1に高周波電流が流れたときのスピーカ10に生じる誘導起電圧波形(スピーカ短絡手段13がオフしたとき)をそれぞれ示している。 【0036】 まず、使用者が図2の第1の回路基板39に備えたスイッチ(入力手段7)を操作すると、制御手段9が入力手段7の信号を検知する。すると、図3の時刻T0では、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、スイッチ回路17をオン状態にし、音声信号出力手段11へ直流電圧を供給する。同時に、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、スピーカ短絡手段13にオフ信号を出力し、スピーカ短絡手段13はオフ状態となり、スピーカ10に信号を入力することができるようにする。なお、音声信号出力手段11への直流電圧の立ち上がり時の変化量がコンデンサ12を介してスピーカ10に印加され、ノイズ音となって出力されることがある。 【0037】 その後、図3の時刻T2で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、音声信号出力手段11に音量設定データを送信する。その後、図3の時刻T3で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して所定の音声データを示したアドレスデータを、音声信号出力手段11に送信する。すると、図3の時刻T4で、音声信号出力手段11を構成するメモリが制御手段9からの送信データに基づいて、所定の音声のデジタルデータをDA変換器に出力し、このDA変換器がアナログ電圧に変換された音声信号を出力し、コンデンサ12を介して、スピーカ10に音声信号が入力される。スピーカ10は音声信号が入力されると、振動し、この振動が音声となって、使用者に音声報知する。このとき、DA変換器から出力される音声信号の直流成分がコンデンサ12で除去されている。 【0038】 図3の時刻T5では、入力手段7で設定されたメニューに従って、制御手段9が駆動手段14を介してインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ制御を開始し、加熱コイル1に高周波電力を供給し、鍋35を加熱する。 【0039】 図3の時刻T6で、音声出力が終了し、第2の直流電源16の出力電圧が元の値に戻る。その後、図3の時刻T8で、制御手段9がスイッチ回路17を遮断し、音声信号出力手段11への電力供給を停止するとともに、スピーカ短絡手段13をオンし、スピーカ10の入力端子とグランド電位を接続する。このとき、音声信号出力手段11の電源電圧が変動するので、この電圧変動がコンデンサ12を介してスピーカ10に印加され、わずかにノイズ音を出力することがある。 【0040】 その後、加熱コイル1は鍋35を加熱し炊飯するために決まった炊飯シーケンスに従い動作し続ける。スピーカ短絡手段13がない場合、音声信号出力手段11への電源供給が0Vになると、加熱コイル1に高周波電流が流れるときにスピーカ10に生じる誘導起電圧が音声信号出力手段11の電源電圧を超え、音声信号出力手段11を構成するDA変換器の保護ダイオードに電流が流れ、図4(3)に示すように、スピーカ10の誘導起電圧がクランプされた電圧波形がスピーカ10の端子に出力されるが、スピーカ短絡手段13を用いてスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続すると、誘導起電圧が短絡されるので、音声信号出力手段11に誘導起電圧が印加するのを防止できる。また、音声信号出力手段11への電力供給も停止するので、消費電力が低減し、第1の直流電源15と第2の直流電源16の発熱を抑えることができる。 【0041】 また、本実施の形態では、制御手段9は予め、音声データの時間を記憶しているので、その時間から所定時間を経過したら、スイッチ回路17を遮断するようにしている。スイッチ回路17の遮断タイミングを音声データの時間より十分に遅くするのは、音声信号出力手段11の出力する音声信号の速度にばらつきがあるためである。 【0042】 以上のように、本実施の形態においては、音声を出力しないときは、スピーカ10の入力端子をグランド電位と接続するスピーカ短絡手段13を設けることで、加熱コイル1に高周波電流が流れる際にスピーカ10に生じる誘導起電圧が音声信号出力手段11に印加されるのを防止することができるので、音声信号出力手段11の電源電圧をオフしても、スピーカ10の誘導起電圧が音声信号出力手段11の最大定格を超えることがなくなり、故障がない、省電力化した炊飯器を提供できる。また、スピーカ10に生じる誘導起電圧を防止できるので、スピーカ10を加熱コイル1の近傍に配置することが可能になり、コンパクトな炊飯器を実現できる。 【0043】 (実施の形態2) 図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図を示すものである。 【0044】 図5に示すように、音声信号出力手段51は、音声データを4bitデータとして記憶したメモリ(音声信号記憶回路)52と、メモリ52から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器53と、DA変換器53の出力信号の低周波成分を減衰させるハイパスフィルタ54と高周波成分を減衰させるローパスフィルタ55で構成したフィルタ回路56と、フィルタ回路56の出力電圧を所定の倍率で増幅する音声信号増幅回路57で構成している。なお、本実施の形態では、ハイパスフィルタ54は抵抗とコンデンサの直列回路で構成し、ローパスフィルタ55は抵抗とコンデンサの並列回路で構成しているが、これは一例であり、例えば専用のICを用いてデジタルフィルタの構成にしても構わない。また、本実施の形態では、メモリ52とDA変換器53を別々に構成しているが、この2つを1つのICにした音声合成ICで構成しても構わない。音声信号増幅回路57は、集積回路化されたオペアンプICと、複数の抵抗で構成している。 【0045】 第2の直流電源58は、NPNトランジスタを用いたエミッタフォロア回路で構成しており、メモリ52とDA変換器53に約5Vの直流電源を供給している。第3の直流電源59は、第2の直流電源58と同じエミッタフォロア回路の構成になっており、出力電圧は約10Vとなっている。第3の直流電源59はスイッチ回路60が導通状態になると、第1の直流電源15より電力を供給され、約10Vの直流電圧を出力する。なお、本実施の形態で、第3の直流電源59は、音声信号増幅回路57を構成するオペアンプに直流電圧を供給している。 【0046】 スイッチ回路60は、制御手段9からの信号を受けて、第1の直流電源15から第3の直流電源59への電流経路を導通したり、遮断したりする。スイッチ回路60の回路構成は、図1のスイッチ回路17と同様の構成なので、ここでの説明は省略する。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。 【0047】 以上のように、本実施の形態では、音声信号出力手段51をメモリ52とDA変換器53とフィルタ回路56と音声信号増幅回路57で構成することにより、音声信号増幅回路57の電源電圧を高くし、スピーカ10に入力する電圧を大きくすることができる。また、フィルタ回路56を設けることで、DA変換時のノイズ音や音声データに含まれていたノイズ音を低減するので、聞きやすい音声を出力することができる。また、音声を出力しないときはスイッチ回路60が第1の直流電源15から第3の直流電源59への電流経路をオフするので、第3の直流電源59と音声信号増幅回路57に電流が流れなくなり、省電力化をすることができる。また、スピーカ10への電力供給がなくなるので、ノイズ音を防止することができる。 【0048】 なお、本発明の上記実施の形態1と同様に、スピーカ短絡手段13がスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続するので、加熱コイル1に高周波電流が流れ、高周波磁界が発生しても、スピーカ10の巻線に生じる誘導起電圧が音声信号増幅回路57の最大定格を超えることはない。したがって、ノイズ音の少ない聞きやすい音声を大音量で出力することができ、省電力化ができる信頼性の高い炊飯器を提供できる。 【0049】 (実施の形態3) 図5に示すスピーカ短絡手段13は、制御手段9がスイッチ回路60を導通状態にした後、スピーカ10の入力端子とグランド電位の接続を遮断するようにしている。他の構成は上記実施の形態2と同じである。 【0050】 上記構成において図6を参照しながら動作、作用を説明する。図6は本実施の形態の誘導加熱式炊飯器において、音声出力時の主要部のタイミングチャートを示し、(1)は商用電源6の電圧波形、(2)は商用電源6の0Vに同期してハイまたはローを出力する波形(図1には図示していない)、(3)はスイッチ回路60のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(4)は第3の直流電源59の出力電圧波形、(5)は制御手段9から音声信号出力手段51への送信信号波形、(6)はスピーカ短絡手段13のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(7)はスピーカ10の入力電圧、(8)はインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ状態(駆動手段14のオンオフ状態)をそれぞれ示している。 【0051】 まず、使用者が第1の回路基板39に備えたスイッチ(入力手段7)を操作すると、制御手段9が入力手段7の信号を検知する。すると、図6の時刻T0では、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、スイッチ回路60をオン状態にし、第3の直流電源59を起動し、音声信号増幅回路57へ直流電圧を供給する。この直流電圧の立ち上がり時の変動がコンデンサ18を介してスピーカ10に印加され、ノイズ音となって出力されることがある。しかし、本実施の形態では、スピーカ短絡手段13がオンすることで、スピーカ10への信号入力を防止することになり、ノイズ音が低減される。 【0052】 その後、図6の時刻T1で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、スピーカ短絡手段13にオフ信号を出力し、スピーカ短絡手段13はオフ状態となり、スピーカ10に信号入力することができるようになる。その後、図6の時刻T2で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、音声信号出力手段51に音量設定データを送信する。その後、図6の時刻T3で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して所定の音声データを示したアドレスデータを、音声信号出力手段51に送信する。 【0053】 すると、図6の時刻T4で、メモリ52が制御手段9からの送信データに基づいて、所定の音声のデジタルデータをDA変換器53に出力し、DA変換器53がアナログ電圧に変換された音声信号を出力し、フィルタ回路56、音声信号増幅回路57、コンデンサ12を介してスピーカ10に音声信号が入力される。スピーカ10は音声信号が入力されると、振動し、この振動が音声となって、使用者に音声報知する。このとき、この音声信号の低周波成分はハイパスフィルタ54で減衰され、高周波成分はローパスフィルタ55で減衰される。減衰された音声信号が音声信号増幅回路57で増幅され、増幅された音声信号の直流成分がコンデンサ12で除去されている。 【0054】 音声信号が出力されると、第3の直流電源59の電圧が約0.2V低下するが、第2の直流電源58の電圧は変動しないので、制御手段9を構成するAD変換器の基準電圧は変動しない。したがって、鍋35の温度検知、入力電流の検知、商用電源6の電圧検知など、AD変換器を利用した検知手段への影響を防止することができる。 【0055】 図6の時刻T5では、入力手段7で設定されたメニューに従って、制御手段9が駆動手段14を介してインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ制御を開始し、加熱コイル1に高周波電力を供給し、鍋35を加熱する。 【0056】 図6の時刻T6で、音声出力が終了し、第3の直流電源59の出力電圧が元の値に戻る。図6の時刻T7では、制御手段9がスピーカ短絡手段13にオン信号を出力し、スピーカ短絡手段13がスピーカ10の入力端子とグランド電位を導通状態にする。その後、図6のT時刻8で、制御手段9がスイッチ回路60をオフ状態にし、第1の直流電源15から第3の直流電源59への電流経路を遮断することで、第3の直流電源59の電力供給を停止する。第3の直流電源59の出力電圧は徐々に低下していく。この電圧変化がコンデンサ12を介してスピーカ10に印加され、ノイズ音となることがある。しかし、本実施の形態では、スピーカ短絡手段13がスピーカ10の入力端子とグランド電位を接続しているので、スピーカ10に信号は入力されずノイズ音は発生しないことになる。したがって、音声信号増幅回路57の電源をオンオフするときにノイズ音が発生しないことになり、ノイズ音により使用者が不快に感じることを低減できる。 【0057】 このとき、スピーカ短絡手段13がない場合、音声信号増幅回路57への電源供給が0Vになると、加熱コイル1に高周波電流が流れるときにスピーカ10に生じる誘導起電圧が音声信号増幅回路57の電源電圧を超え、音声信号増幅回路57を構成するオペアンプICの保護ダイオードに電流が流れ、図4(3)に示すように、スピーカ10の誘導起電圧がクランプされた電圧波形がスピーカ10の端子に出力されるが、スピーカ短絡手段13を用いてスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続すると、誘導起電圧が短絡されるので、音声信号増幅回路57に誘導起電圧が印加するのを防止できる。 【0058】 また、第3の直流電源59が停止するので、音声信号増幅回路57への電力供給も停止することになり、消費電力が低減し、第1の直流電源15と、第3の直流電源59の発熱を抑えることができる。 【0059】 また、本実施の形態では、制御手段9は、予め音声データの時間を記憶しているので、その時間から所定時間を経過したら、スイッチ回路60を遮断するようにしている。スイッチ回路60の遮断タイミングを音声データの時間より十分に遅くするのは、音声信号出力手段51の出力する音声信号の速度にばらつきがあるためである。 【0060】 以上のように、本実施の形態においては、音声信号増幅回路57の電源をオンオフするときに、スピーカ短絡手段13をオンしておくことで、電源電圧の変動電圧分がコンデンサ12を介してスピーカ10に印加するのを防止することができ、スピーカ10からノイズ音が出るのを防止できる。 【0061】 また、音声を出力しないときは、スピーカ10の入力端子をグランド電位と接続するスピーカ短絡手段13を設けることで、加熱コイル1に高周波電流が流れる際にスピーカ10に生じる誘導起電圧が音声信号増幅回路17に印加されるのを防止できるので、音声信号増幅回路17の電源電圧をオフしても、スピーカ10の誘導起電圧が音声信号増幅回17路の最大定格を超えることがなくなり、故障がない省電力化した炊飯器を提供できる。 【0062】 また、スピーカ10に生じる誘導起電圧を防止できるので、スピーカ10を加熱コイル1近傍に配置することが可能になり、コンパクトな炊飯器を実現できる。 【0063】 (実施の形態4) 図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図を示すものである。 【0064】 図7に示すように、抵抗81とコンデンサ82により低周波成分を減衰させるハイパスフィルタ93を構成し、抵抗83とコンデンサ84で高周波成分を減衰させるローパスフィルタ94を構成している。第1の増幅回路は、オペアンプ85とハイパスフィルタ93とローパスフィルタ94とで構成し、DA変換器53の出力の低周波成分と高周波成分を減衰させるとともに、その他の周波数帯の信号を反転増幅している。なお、第1の増幅回路の増幅率は、抵抗81に対する抵抗83の比率で決定している。第2の増幅回路は、オペアンプ86と抵抗87と抵抗88とで構成し、第1の増幅回路の出力を反転増幅している。第2の増幅回路の増幅率は、抵抗87と抵抗88の比率で決定している。なお、本実施の形態では、抵抗87と抵抗88の比率は1であり、第1の増幅回路の出力を反転させることを目的としている。 【0065】 オペアンプ85の出力端子はスピーカ10の一方の端子に接続し、オペアンプ86の出力端子はスピーカ10のもう一方の端子に接続している。 【0066】 第1のスピーカ短絡手段89はスピーカ10の一方の入力端子に接続し、スピーカ10の入力端子とグランド電位を接続したり遮断したりする。第2のスピーカ短絡手段90はスピーカ10のもう一方の入力端子に接続し、スピーカの入力端子とグランド電位を接続したり遮断したりする。 【0067】 音声信号出力手段92を構成するメモリ(音声記憶回路)52、DA変換器53の電源は第3の直流電源95より供給されている。第3の直流電源95は、図5の炊飯器の第3の直流電源59と同様にエミッタフォロア回路の構成であるが、出力電圧が約5Vとなっている。他の構成は上記実施の形態2と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。 【0068】 上記構成において動作、作用を説明する。図7に示すように、2つのオペアンプ85、86を用いて反転増幅をすることで、オペアンプ85、86の電源電圧と殆ど同じ電圧をスピーカ10に印加することが可能となるので、オペアンプ85、86の電源電圧を下げて、メモリ(音声信号記憶回路)52、DA変換器53の電源電圧と同じにすることができる。したがって、音声信号出力手段92を構成する部品の電源を全てオフすることができるので、省電力化を実現できる。また、2つのオペアンプ85、86の出力電圧の立ち上がりが殆ど同じになるので、スピーカ10にオペアンプ85、86の電源がオンしたときのノイズ音が印加されることがなくなり、使用者に不快感を与えることがない。 【0069】 また、ハイパスフィルタ93とローパスフィルタ94とオペアンプ85で第1の増幅回路で構成するので、フィルタ回路分の部品を減らすことができ、コンパクトな音声信号出力手段を実装できる。 【0070】 以上のように、本実施の形態においては、2つのオペアンプ85、86を用いて電源電圧と殆ど同じ電圧を出力できるようにすることで、音声信号出力手段92を構成する部品の電源を1つに共通化し、オンオフできるようにしている。これにより、音声を出力しないときの省電力化が実現できる。 【0071】 また、音声信号出力手段92の電源がオフしているときに、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90がオンして、スピーカ10の入力端子を2つともグランド電位に接続するので、スピーカ10の巻線に発生する誘導起電圧を低減でき、電源をオフしても音声信号出力手段92を破壊することがなくなり、高信頼性を得ることができる。 【0072】 (実施の形態5) 図7に示す制御手段9は、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90がスピーカ10の入力端子とグランド電位の接続を遮断した後、スイッチ回路60を導通状態にし、音声信号出力手段92に通信を行うようにしている。他の構成は上記実施の形態4と同じである。 【0073】 上記構成において図8を参照しながら動作を説明する。図8は本実施の形態の誘導加熱式炊飯器において、音声出力時の主要部のタイミングチャートを示し、(1)は商用電源6の電圧波形、(2)は商用電源6の0Vに同期してハイまたはローを出力する波形(図7には図示していない)、(3)はスイッチ回路60のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(4)は第3の直流電源95の出力電圧波形、(5)は制御手段9から音声信号出力手段92への送信信号波形、(6)は第1のスピーカ短絡手段89および第2のスピーカ短絡手段90のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(7)はオペアンプ85の出力電圧波形、(8)はオペアンプ86の出力電圧波形、(9)はスピーカ10の両端電圧波形、(10)はインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ状態(駆動手段14のオンオフ状態)をそれぞれ示している。 【0074】 まず、使用者が第1の回路基板39に備えられたスイッチ(入力手段7)を操作すると、制御手段9が入力手段7の信号を検知する。すると、図8の時刻T0では、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、第1のスピーカ短絡手段89と第2の短絡手段90にオフ信号を出力して、スピーカ10の入力端子とグランド電位の接続を遮断状態にし、スピーカ10に信号が入力できるようになる。その後、図8の時刻T1で、スイッチ回路60をオン状態にし、第3の直流電源95を起動し、音声信号出力手段92へ直流電圧を供給する。この直流電圧の立ち上がり時にオペアンプ85とオペアンプ86の出力電圧が変動するが、2つのオペアンプ85、86の出力電圧が同じため、スピーカ10の両端電圧は0Vになり、スピーカ10から音は出力されない。 【0075】 なお、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオンしたままで、オペアンプ85、オペアンプ86に電源電圧を入力すると、オペアンプ85とオペアンプ86の出力端子が短絡されることになり、短絡電流が流れ、オペアンプ85とオペアンプ86の定格電流を超え、破壊する恐れがある。しかし、本実施の形態では、オペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧を入力する前に第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオフ状態にしているので、オペアンプ85とオペアンプ86が破壊することはない。 【0076】 その後、図8の時刻T2で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、音声信号出力手段92に音量設定データを送信する。その後、図8の時刻T3で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して所定の音声データを示したアドレスデータを、音声信号出力手段92に送信する。すると、図8の時刻T4で、メモリ52が制御手段9からの送信データに基づいて、所定の音声のデジタルデータをDA変換器53に出力し、DA変換器53がアナログ電圧に変換された音声信号を出力し、第1の増幅回路と第2の増幅回路を介して、スピーカ10に音声信号が入力される。スピーカ10に入力される音声信号は、オペアンプ85とオペアンプ86の出力電圧の差分の電圧が入力される。スピーカ10は音声信号が入力されると、振動し、この振動が音声となって、使用者に音声報知する。 【0077】 音声信号が出力されると、第3の直流電源95の電圧が約0.2V低下するが、第2の直流電源58の電圧は変動しないので、制御手段9を構成するAD変換器の基準電圧は変動しない。したがって、鍋35の温度検知、入力電流の検知、商用電源の電圧検知など、AD変換器を利用した検知手段への影響を防止することができる。 【0078】 図8の時刻T5では、入力手段7で設定されたメニューに従って、制御手段9が駆動手段14を介してインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ制御を開始し、加熱コイル1に高周波電力を供給し、鍋35を加熱する。 【0079】 図8の時刻T6で、音声出力が終了し、第3の直流電源95の出力電圧が元の値に戻る。図8の時刻T7では、制御手段9がスイッチ回路60をオフ状態にし、第1の直流電源15から第3の直流電源95への電流経路を遮断し、第3の直流電源95への電力供給を停止する。第3の直流電源95の出力電圧は徐々に低下していく。この電圧変化がオペアンプを介してスピーカ10に印加され、ノイズ音となることがある。しかし、本実施の形態では、2つのオペアンプ85、86の出力電圧は同じであるので、スピーカ10の両端電圧は変動せず、スピーカ10からノイズ音は発生しないことになる。したがって、音声信号出力手段92の電源をオンオフするときにノイズ音が発生しないことになり、ノイズ音により使用者が不快に感じることを低減できる。 【0080】 なお、オペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧を入力したままで、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオンすると、オペアンプ85とオペアンプ86の出力端子が短絡されることになり、短絡電流が流れ、オペアンプ85とオペアンプ86の定格電流を超え、破壊する恐れがある。しかし、本実施の形態では、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオフ状態にしたまま、オペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧をオフするので、オペアンプ85とオペアンプ86が破壊することはない。 【0081】 その後、図8の時刻T8で、制御手段9が第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90にオン信号を出力し、第1のスピーカ短絡手段89がスピーカ10の一方の入力端子とグランド電位を導通状態にし、第2のスピーカ短絡手段90とスピーカ10のもう一方の入力端子とグランド電位を導通状態にする。 【0082】 なお、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90がない場合、音声信号出力手段92への電源供給が0Vになると、加熱コイル1に高周波電流が流れるときにスピーカ10に生じる誘導起電圧がオペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧を超え、オペアンプ85、86の保護ダイオードに電流が流れ、図4(3)に示すように、スピーカ10の誘導起電圧がクランプされた電圧波形がスピーカ10の端子に出力されるが、第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90を用いてスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続すると、誘導起電圧が短絡されるので、オペアンプ85とオペアンプ86に過大な誘導起電圧が印加するのを防止できる。 【0083】 また、第3の直流電源95が停止するので、音声信号出力手段92への電力供給も停止することになり、消費電力が低減し、第1の直流電源15と、第3の直流電源95の発熱を抑えることができる。また、本実施の形態では、制御手段9は予め、音声データの時間を記憶しているので、その時間から所定時間を経過したら、スイッチ回路60をオフ状態にし、第1の直流電源15から第3の直流電源95への電流経路を遮断するようにしている。スイッチ回路60のオフタイミングを音声データの時間より十分に遅くするのは、音声信号出力手段92の出力する音声信号の速度にばらつきがあるためである。 【0084】 以上のように、本実施の形態においては、第1の増幅回路と第2の増幅回路を用いて音声信号増幅回路を構成する場合、音声信号増幅回路に電源を入力している間は第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオフし、音声信号増幅回路の電源をオフしている間は第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90をオンしておくことで、オペアンプ85とオペアンプ86の出力電圧が短絡するのを防止できるので、オペアンプ85とオペアンプ86の故障を防止できる。 【0085】 また、音声を出力しないときは、スピーカ10の入力端子をグランド電位と接続する第1のスピーカ短絡手段89と第2のスピーカ短絡手段90を設けることで、加熱コイル1に高周波電流が流れる際にスピーカ10に生じる誘導起電圧がオペアンプ85とオペアンプ86の出力端子に印加するのを低減することができるので、音声信号増幅回路の電源電圧をオフしても、スピーカ10の誘導起電圧が音声信号増幅回路の最大定格を超えることがなくなり、故障がない省電力化した炊飯器を提供できる。 【0086】 (実施の形態6) 図9は、本発明の実施の形態6における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図を示すものである。 【0087】 図9に示すように、電子スイッチ101は、NPNトランジスタやリレーなので構成し、制御手段9のオンオフ信号を受けて、オン(導通)、オフ(遮断)する。抵抗102、103は直列接続し、抵抗102と抵抗103の一方の端子はそれぞれスピーカ10の入力端子に接続している。つまり、本実施の形態では、スピーカ短絡手段104は抵抗102と抵抗103と電子スイッチ101で構成している。他の構成は上記実施の形態4と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。 【0088】 以上のように、2つの抵抗102、103を介することでスピーカ10の入力端子とグランド電位に接続するためのスイッチを1つにすることができる。また、抵抗102、103を介してスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続するので、オペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧をオンしているときに、スピーカ短絡手段104でスピーカ10の入力端子とグランド電位を接続しても、オペアンプ85とオペアンプ86に過電流が流れるのを防止することになる。したがって、オペアンプ85とオペアンプ86の電源がオンしていてもオフしていてもスピーカ短絡手段104をオンオフすることが可能となる。 【0089】 (実施の形態7) 図9に示す制御手段9と音声信号出力手段92の通信はインバータ回路2の停止時に行うようにしている。他の構成は上記実施の形態6と同じである。 【0090】 上記構成において図10を参照しながら動作を説明する。図10は本実施の形態の誘導加熱式炊飯器において、音声出力時の主要部のタイミングチャートを示し、(1)は商用電源6の電圧波形、(2)は商用電源6の0Vに同期してハイまたはローを出力する波形(図9には図示していない)、(3)はスイッチ回路60のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(4)は第3の直流電源95の出力電圧波形、(5)は制御手段9から音声信号出力手段92への送信信号波形、(6)はスピーカ短絡手段104のオン(導通)、オフ(遮断)状態、(7)はオペアンプ85の出力電圧波形、(8)はオペアンプ86の出力電圧波形、(9)はスピーカ10の両端電圧波形、(10)はインバータ回路2を構成するIGBTのオンオフ状態(駆動手段14のオンオフ状態)をそれぞれ示している。 【0091】 まず、図10では、すでに使用者が第1の回路基板39に備えられたスイッチ(入力手段7)を操作し、所定の炊飯動作を行っている。つまり、制御手段9が駆動手段14を介してインバータ回路2を制御し、加熱コイル1に高周波電流を供給し、鍋35を誘導加熱している状態である。以上の状態で、使用者が入力手段7を構成するスイッチを押したものとする。 【0092】 すると、図10の時刻T0では、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、スピーカ短絡手段104にオフ信号を出力して、スピーカ10の入力端子とグランド電位の接続を遮断状態にし、スピーカ10に信号が入力できるようになる。その後、図10の時刻T1で、スイッチ回路60をオン状態にし、第3の直流電源95を起動し、音声信号出力手段92へ直流電圧を供給する。この直流電圧の立ち上がり時にオペアンプ85とオペアンプ86の出力電圧が変動するが、2つのオペアンプの出力電圧が同じため、スピーカ10の両端電圧は0Vになり、スピーカ10から音は出力されない。 【0093】 その後、図10の時刻T2で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、音声信号出力手段92に音量設定データを送信する。このとき、制御手段9は駆動手段14にオフ信号を出力し、インバータ回路2の動作を停止する。制御手段9が音声信号出力手段92に音量設定データを送信し終わると、図10の時刻T3で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、駆動手段14にオンオフ信号を出力し再びインバータ回路2の動作を開始する。 【0094】 その後、図10の時刻T4で、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して所定の音声データを示したアドレスデータを、音声信号出力手段92に送信する。このとき、制御手段9は駆動手段14にオフ信号を出力し、インバータ回路2の動作を停止する。すると、図10の時刻T5で、メモリ52が制御手段9からの送信データに基づいて、所定の音声のデジタルデータをDA変換器53に出力し、DA変換器53がアナログ電圧に変換された音声信号を出力し、第1の増幅回路と第2の増幅回路を介して、スピーカ10に音声信号が入力される。スピーカ10に入力される音声信号は、オペアンプ85とオペアンプ86の出力電圧の差分の電圧が入力される。スピーカ10は音声信号が入力されると、振動し、この振動が音声となって、使用者に音声報知する。 【0095】 音声信号が出力されると、第3の直流電源95の電圧が約0.2V低下するが、第2の直流電源58の電圧は変動しないので、制御手段9を構成するAD変換器の基準電圧は変動しない。したがって、鍋35の温度検知、入力電流の検知、商用電源の電圧検知など、AD変換器を利用した検知手段への影響を防止することができる。 【0096】 図10の時刻T6では、制御手段9は商用電源6のゼロ電圧に同期して、駆動手段14にオンオフ信号を出力し再びインバータ回路2の動作を開始する。図10の時刻T7で、音声出力が終了し、第3の直流電源95の出力電圧が元の値に戻る。 【0097】 図10の時刻T8では、制御手段9がスイッチ回路60をオフ状態にし、第1の直流電源15から第3の直流電源95への電流経路を遮断し、第3の直流電源95への電力供給を停止する。第3の直流電源95の出力電圧は徐々に低下していく。この電圧変化がオペアンプを介してスピーカ10に印加され、ノイズ音となることがある。しかし、本実施の形態では、2つのオペアンプ85、86の出力電圧は同じであるので、スピーカ10の両端電圧は変動せず、スピーカ10からノイズ音は発生しないことになる。したがって、音声信号出力手段92の電源をオンオフするときにノイズ音が発生しないことになり、ノイズ音により使用者が不快に感じることを低減できる。 【0098】 その後、図10の時刻T9で、制御手段9がスピーカ短絡手段104にオン信号を出力し、スピーカ短絡手段104がスピーカ10の入力端子とグランド電位を導通状態にする。 【0099】 なお、スピーカ短絡手段104がない場合、音声信号出力手段92への電源供給が0Vになると、加熱コイル1に高周波電流が流れるときにスピーカ10に生じる誘導起電圧がオペアンプ85とオペアンプ86の電源電圧を超え、オペアンプ85、86の保護ダイオードに電流が流れ、図4(3)に示すように、スピーカ10の誘導起電圧がクランプされた電圧波形がスピーカ10の端子に出力されるが、スピーカ短絡手段104を用いてスピーカ10の入力端子をグランド電位に接続すると、誘導起電圧が抵抗102、103で低減されるので、オペアンプ85とオペアンプ86に過大な誘導起電圧が印加するのを防止できる。 【0100】 また、第3の直流電源95が停止するので、音声信号出力手段92への電力供給も停止することになり、消費電力が低減し、第1の直流電源15と、第3の直流電源95の発熱を抑えることができる。また、本実施の形態では、制御手段9は、予め音声データの時間を記憶しているので、その時間から所定時間を経過したら、スイッチ回路60をオフ状態にし、第1の直流電源15から第3の直流電源95への電流経路を遮断するようにしている。スイッチ回路60のオフタイミングを音声データの時間より十分に遅くするのは、音声信号出力手段92の出力する音声信号の速度にばらつきがあるためである。 【0101】 以上のように、本実施の形態においては、制御手段9が音声信号出力手段92に信号を送信するときにインバータ回路2の動作を停止するので、インバータ回路2が動作したときのノイズが送信信号に重畳するのを防ぐことができ、確実に所定の音声を出力することができる。 【産業上の利用可能性】 【0102】 以上のように、本発明にかかる誘導加熱式炊飯器は、音声信号出力手段の電源供給を停止したときに、加熱コイルの高周波磁界によりスピーカに誘導起電圧が発生しても、音声信号出力手段の破壊を防ぐことができ、安全で、コンパクトで、省電力化を実現できる誘導加熱式炊飯器を提供することができるので、音声報知機能を有する誘導加熱式炊飯器として有用である。 【図面の簡単な説明】 【0103】 【図1】本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図 【図2】同誘導加熱式炊飯器の断面図 【図3】同誘導加熱式炊飯器の音声出力時のタイミングチャート 【図4】(1)同誘導加熱式炊飯器の加熱コイルに流れる高周波電流の包絡線波形図(2)同誘導加熱式炊飯器のスピーカ短絡手段がオンしたとき加熱コイルに高周波電流が流れたときのスピーカに生じる誘導起電圧波形図(3)同誘導加熱式炊飯器のスピーカ短絡手段がオフしたとき加熱コイルに高周波電流が流れたときのスピーカに生じる誘導起電圧波形図 【図5】本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図 【図6】本発明の実施の形態3における誘導加熱式炊飯器の音声出力時のタイミングチャート 【図7】本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図 【図8】本発明の実施の形態5における誘導加熱式炊飯器の音声出力時のタイミングチャート 【図9】本発明の実施の形態6における誘導加熱式炊飯器の主要部の一部ブロック化した回路図 【図10】本発明の実施の形態7における誘導加熱式炊飯器の音声出力時のタイミングチャート 【符号の説明】 【0104】 1 加熱コイル 2 インバータ回路 9 制御手段 10 スピーカ 11 音声信号出力手段 13 スピーカ短絡手段 17 スイッチ回路 35 鍋
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−55018(P2008−55018A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237232(P2006−237232) |
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