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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】光武 伸一郎

【氏名】佐藤 慎一

【氏名】高椋 誠一

【要約】 【課題】貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができるわかりやすく使い勝手のよい炊飯器を提供すること。

【構成】鍋14と、鍋加熱手段15と、鍋の蓋体17と、鍋内を上方から加熱する蓋加熱板20と、蓋加熱板20を加熱する蓋加熱手段23と、蓋加熱板20に供給する水を貯める貯水容器19と、貯水容器19から蓋加熱板20に設けた蒸気発生部20aへ水を供給する水供給手段25と、鍋14や蓋体17などの臭いを減少させるためのお手入れコースを有し、炊飯器の動作を制御する制御手段1を備え、制御手段1は、お手入れコースにおいて、貯水容器19から蒸気発生部20aへ水を供給するように水供給手段25を制御するよう構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯器本体内に着脱自在に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、前記鍋の内部を上方から加熱する蓋加熱板と、前記蓋加熱板を加熱する蓋加熱手段と、前記蓋加熱板に供給する水を貯める貯水容器と、前記貯水容器から前記蓋加熱板に設けた蒸気発生部へ水を供給する水供給手段と、前記鍋や前記蓋体などの臭いを減少させるためのお手入れコースを有し、前記鍋加熱手段や前記蓋加熱手段、前記水供給手段など炊飯器の動作を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、お手入れコースにおいて、前記貯水容器から前記蒸気発生部へ水を供給するように前記水供給手段を制御することを特徴とした炊飯器。
【請求項2】
水供給手段は、液体ローリングポンプで構成された請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
制御手段は、お手入れコースの最後に貯水容器から蒸気発生部へ水を供給するように水供給手段を制御することを特徴とした請求項1または2に記載の炊飯器。
【請求項4】
制御手段は、貯水容器から蒸気発生部へ水を供給するように水供給手段を制御したあと、加熱出力を抑えて蓋加熱手段を制御することを特徴とした請求項1または2に記載の炊飯器。
【請求項5】
表示動作を行う表示手段を備え、制御手段は、お手入れコースの開始時に貯水容器に水が補給されているかどうか確認を促す表示を行うように表示手段を制御することを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項6】
報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、お手入れコースの開始時に貯水容器に水が補給されているかどうか確認を促す報知を行うように報知手段を制御することを特徴とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項7】
制御手段は、水供給手段を制御している間はその旨を表示するように表示手段を制御することを特徴とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項8】
制御手段は、水供給手段を制御している間はその旨を報知するように報知手段を制御することを特徴とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は蒸気を利用した炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器では、貯水容器から蓋加熱板に設けた蒸気発生部への給水を制御する給水制御手段を備え、蓋加熱板に供給された水を蓋加熱手段により加熱して蒸発させ、大気圧における水の沸点(100℃)以上の蒸気を飯に供給して炊飯するものがある(例えば、特許文献1参照)。以下では、特に限定しない限り、このような100℃以上の蒸気を、高温蒸気と呼ぶ。高温蒸気は100℃より低い温度の飯に付着すると凝縮し、熱を発生して、飯を加熱する。すなわち、米澱粉の糊化を進行させるのに必要な熱エネルギーを鍋加熱手段と高温蒸気により飯に供給し、糊化を促進するものである。また、高温蒸気は100℃より低温の飯には表面で凝縮して水分となり大きな熱エネルギーを与えるが、100℃以上の飯には与える熱エネルギーが小さいので、飯の乾燥には至らない。このように高温蒸気加熱による炊飯を行うことでより良好な食味のごはんを得ることができる。
【特許文献1】特開2005−160918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の炊飯器では、貯水容器の取り付け部周辺のお手入れをする時に貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまうという課題があった。従来の炊飯器には、お手入れ機能を有したものもあるが、それは鍋に入れた水を一定時間沸騰させることにより鍋と蓋と鍋パッキンの臭いを減少させるものであり、水供給経路内はお手入れの対象ではなかった。よって、この汚れを取り除くためには、一度炊飯を開始して、貯水容器から蓋加熱板へ水を供給して汚れを洗い流した後、炊飯を途中で中止するという作業が必要であった。そのため、使用者にはわかりづらく、使い勝手が悪いものであった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができるわかりやすく使い勝手のよい炊飯器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体内に着脱自在に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、前記鍋の内部を上方から加熱する蓋加熱板と、前記蓋加熱板を加熱する蓋加熱手段と、前記蓋加熱板に供給する水を貯める貯水容器と、前記貯水容器から前記蓋加熱板に設けた蒸気発生部へ水を供給する水供給手段と、前記鍋や前記蓋体などの臭いを減少させるためのお手入れコースを有し、前記鍋加熱手段や前記蓋加熱手段、前記水供給手段など炊飯器の動作を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、お手入れコースにおいて、前記貯水容器から前記蒸気発生部へ水を供給するように前記水供給手段を制御することを特徴としたものである。
【0006】
これによって、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができるわかりやすく使い勝手のよい炊飯器を提供することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の炊飯器は、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、前記鍋の内部を上方から加熱する蓋加熱板と、前記蓋加熱板を加熱する蓋加熱手段と、前記蓋加熱板に供給する水を貯める貯水容器と、前記貯水容器から前記蓋加熱板に設けた蒸気発生部へ水を供給する水供給手段と、前記鍋や前記蓋体などの臭いを減少させるためのお手入れコースを有し、前記鍋加熱手段や前記蓋加熱手段、前記水供給手段など炊飯器の動作を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、お手入れコースにおいて、前記貯水容器から前記蒸気発生部へ水を供給するように前記水供給手段を制御することにより、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、水供給手段を液体ローリングポンプで構成することにより、水の供給量を正確に制御することができ、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0010】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、制御手段は、お手入れコースの最後に貯水容器から蒸気発生部へ水を供給するように水供給手段を制御することにより、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、その汚れや埃をお手入れコースの最後に洗い流すことで、流れ出た汚れが臭い除去のために行う加熱によって乾燥し、蓋加熱板にこびりつくのを防ぐことができるため、衛生面に配慮しつつ、使い勝手の向上を実現することができる。
【0011】
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、貯水容器から蒸気発生部へ水を供給するように水供給手段を制御した後、加熱出力を抑えて蓋加熱手段を制御することにより、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースでその汚れや埃を洗い流した後、最小限の蓋加熱を行うことで、蓋加熱板への汚れのこびりつきを防ぐと共に蓋加熱板下面への結露を防止することができ、衛生面に配慮しつつ、使い勝手の向上を実現することができる。
【0012】
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、表示動作を行う表示手段を備え、制御手段は、お手入れコースの開始時に貯水容器に水が補給されているかどうか確認を促す表示を行うように表示手段を制御することにより、貯水容器への水の補給忘れを防止し、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0013】
第6の発明は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、お手入れコースの開始時に貯水容器に水が補給されているかどうか確認を促す報知を行うように報知手段を制御することにより、貯水容器への水の補給忘れを防止し、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0014】
第7の発明は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、制御手段は、水供給手段を制御している間はその旨を表示するように表示手段を制御することにより、水供給手段がきちんと動作していることを知らせ、いつ動作しているのか、本当に動作しているのかといった使用者の水供給手段の動作に対する疑問や不安を取り除くと共に貯水容器への水の補給忘れがないか最終警告を行うことができるため、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0015】
第8の発明は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、水供給手段を制御している間はその旨を報知するように報知手段を制御することにより、水供給手段がきちんと動作していることを知らせ、いつ動作しているのか、本当に動作しているのかといった使用者の水供給手段の動作に対する疑問や不安を取り除くと共に貯水容器への水の補給忘れがないか最終警告を行うことができるため、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図を示すものである。また、図2は本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図を示すものである。
【0018】
図に示すように、上面が開口する略円筒形のボディ11の開口部には、上枠12が嵌着されている。ボディ11内部には、上枠12とコイルベース13とで鍋14の収納部を形成している。コイルベース13は有底円筒状に形成され、コイルベース13の上端部は上枠12に固定されている。コイルベース13には、鍋14を誘導加熱するための底誘導コイルである鍋加熱手段15が設置されている。
【0019】
鍋14底面には底センサー16が付勢されて装着されており、炊飯時の鍋温度を検知し、鍋14内の調理物が最適な温度状態になるようにしている。
【0020】
蓋体17は上枠12の後部に設けたヒンジ軸18にて回動自在に軸支され、鍋14の開口部を覆っている。蓋体17の上面は合成樹脂製の外蓋17aで形成され、下面は外蓋カバー22で構成されている。蓋体17には蓋加熱板20に供給する水を貯める貯水容器19が着脱自在に取付けられている。
【0021】
蓋加熱板20は蓋体17の外蓋カバー22に着脱自在に取付けられている。蓋加熱板20の外周には、鍋14とのシールのための鍋パッキン21が備えられている。
【0022】
外蓋カバー22の上面には、蓋加熱板20を加熱する蓋加熱手段23を設けている。蓋加熱手段23は蓋加熱板20を誘導加熱する蓋誘導コイルで形成されている。
【0023】
水供給手段25は、液体ローリングポンプで構成されており、貯水容器19の水を蓋加熱板20に供給する。
【0024】
蓋加熱板20は、磁性体ステンレスのプレス成型で形成されており、蓋加熱手段23に相対した位置に貯水容器19より水供給手段25によって供給された水を貯溜して蒸気を生成する凹部形成の蒸気発生部20aと、生成した蒸気を鍋14内に投入するための蒸気投入口20bが設けられている。
【0025】
そして、蓋加熱板20の蒸気発生部20a、蒸気投入口20bと外蓋カバー22との間の外周に介在し発生した蒸気をシールする外パッキン27と、同様に、蓋加熱板20の蒸気発生部20a、蒸気投入口20bと外蓋カバー22との間の内周に介在し発生した蒸気をシールする内パッキン28とを蓋加熱板20と外蓋カバー22間に備えている。
【0026】
また、蓋加熱板20の略中央部には、鍋14と蓋体17の外気と連通して鍋14内の蒸気を外部に放出ための蒸気口29が設けられている。
【0027】
制御手段1は、マイクロコンピュータで構成され、所定の炊飯シーケンスやお手入れシーケンスに基づいて、鍋加熱手段15や蓋加熱手段23を制御して加熱出力を制御する。また、図3に示す表示手段3であるLCD6や報知手段4であるブザー(図示せず)を制御するものである。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態1における炊飯器の表示操作部を示すものである。お手入れキー10はお手入れコースを実施するものであり、押下すると所定のお手入れシーケンスに従い、動作を開始する。コースキー9は白米コースや無洗米コースなど使用者の炊飯したいコースを選択するものであり、炊飯キー7は選択したコースで炊飯をスタートするものである。切キー8は、炊飯やお手入れ、コース選択中などの状態を取り消すものである。
【0029】
上記構成において、図4の動作フローチャート、図5の鍋温度の時間特性図を参照しながら、その動作、作用を説明する。
【0030】
初めに鍋14と貯水容器19に水を規定量入れる。そして、お手入れキー10によりお手入れコースを開始すると、ステップS1で鍋加熱手段15により鍋14の加熱を行う。図5に示すようにここで鍋14の温度は水が沸騰するまでは徐々に上昇するが、水が沸騰しだすと所定の温度θ1で安定する。その後、鍋14内の水がすべて蒸発してしまうと鍋14が空焼き状態となり温度が急激に上昇する。そこで、ステップS2で底センサー16により空焼き状態を示す温度θ2を検知したかどうかを判定する。θ2に達していれば、ステップS4へ移行し、鍋14の加熱を停止する。θ2に達していなければ、ステップS3に移行し、沸騰開始後、所定の時間T1(本実施の形態では20分とする)が経過したかどうかを判定する。ここでT1が経過していなければ、ステップS1へ移行し、鍋14の加熱を継続する。T1が経過していれば、ステップS4に移行し、鍋14の加熱を停止する。このように水が沸騰してからT1が経過していなくても、鍋14の温度が空焼き検知温度θ2になるのを検知すると鍋加熱手段15を停止させるのは、鍋14に入れる水の量が規定より少なすぎる場合のように水の沸騰時間が短く水が沸騰してからT1以内に空焼きになった場合でも、鍋14が変形してしまったり、鍋14の周辺の構造物が変形してしまうといった不都合を防ぐためである。
【0031】
水が沸騰してからT1経過後、もしくは鍋14の温度が空焼き検知温度θ2となったのを検知し、ステップS4で鍋14の加熱を停止すると、ステップS5で水供給手段25を動作させる。水供給手段25は、制御手段1によって、貯水容器19の水を蓋加熱板20の蒸気発生部20aに供給する。水供給手段25である液体ローリングポンプは単位時間あたりの水供給量がほぼ一定であるので、水供給手段25の動作時間を制御手段1によって制御することで、蒸気発生部20aにお手入れに必要な適量の水を供給することができる。よって、ステップS6で所定の時間(本実施の形態では10秒とする)が経過したかどうかを判定し、経過していなければ、経過するまでステップS5を繰り返す。所定の時間が経過すると、水供給手段25の制御を終了し、お手入れコースを終了する。
【0032】
このようにお手入れコースの最後に貯水容器19から蒸気発生部20aへ水を供給するように水供給手段25を制御することにより、貯水容器19から蓋加熱板20への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、その汚れや埃をお手入れコースの最後に洗い流すことで、流れ出た汚れが臭い除去のために行う加熱によって乾燥し、蓋加熱板20にこびりつくのを防ぐことができるため、衛生面に配慮しつつ、使い勝手の向上を実現することができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、水供給手段25として液体ローリングポンプを用いたが、これはエアーポンプや貯水容器19の水供給孔部に開閉弁を設け、この開閉弁の開閉をソレノイドや電動機で制御するといった構成でもよく、要は貯水容器19からの水の供給を制御できる構成であればよい。
【0034】
(実施の形態2)
図1に示す制御手段1は、貯水容器19から蒸気発生部20aへ水を供給するように水供給手段25を制御した後、加熱出力を抑えて蓋加熱手段23を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0035】
上記構成において、図6の動作フローチャートを参照しながら、その動作、作用を説明する。なお、図6のステップS1からステップS6までの動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0036】
ステップS6で所定の時間が経過し、水供給手段25の制御を終了した後、ステップS7で蓋加熱手段23を制御し、蓋加熱板20を加熱する。但し、この時の加熱は、蓋加熱版20に貯まった水が蒸発せず、乾燥して蓋加熱板20に汚れがこびりつかない程度に制御するものとする。そして、所定の時間(本実施の形態では15分とする)が経過すると、お手入れコースを終了する。
【0037】
このように貯水容器19から蒸気発生部20aへ水を供給するように水供給手段25を制御した後、加熱出力を抑えて蓋加熱手段23を制御することにより、貯水容器19から蓋加熱板20への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースでその汚れや埃を洗い流した後、最小限の蓋加熱を行うことで、蓋加熱板への汚れのこびりつきを防ぐと共に蓋加熱板下面への結露を防止することができ、衛生面に配慮しつつ、使い勝手の向上を実現することができる。
【0038】
(実施の形態3)
図1に示す制御手段1は、お手入れコースの開始時に貯水容器19に水が補給されているかどうか確認を促す表示を行うように表示手段3を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態2と同じである。
【0039】
上記構成において、図7の動作フローチャート、図8の炊飯器の表示操作部を示す図を参照しながら、その動作、作用を説明する。なお、図7のステップS1からステップS7までの動作は、上記実施の形態2の動作と同じであるので説明を省略する。
【0040】
初めに鍋14と貯水容器19に水を規定量入れる。そして、お手入れキー10によりお手入れコースを開始すると、ステップS8で貯水容器19の水を確認するように表示手段3であるLCD6にその旨を所定の時間(本実施の形態では6秒とする)表示する。そして、ステップS1に移行し、鍋加熱手段15により鍋14の加熱を開始する。以降は、実施の形態2と同じである。
【0041】
このようにお手入れコースの開始時に貯水容器19に水が補給されているかどうか確認を促す表示を行うように表示手段3を制御することにより、貯水容器19への水の補給忘れを防止し、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、表示手段3としてLCD6を用いたが、これはLEDでもよく、要は使用者に貯水容器19への水の補給忘れがないか注意を促すことができる構成であればよい。
【0043】
(実施の形態4)
図1に示す制御手段1は、お手入れコースの開始時に貯水容器19に水が補給されているかどうか確認を促す報知を行うように報知手段4を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態3と同じである。
【0044】
上記構成において、図9の動作フローチャートを参照しながら、その動作、作用を説明する。なお、図9のステップS1からステップS8までの動作は、上記実施の形態3の動作と同じであるので説明を省略する。
【0045】
初めに鍋14と貯水容器19に水を規定量入れる。そして、お手入れキー10によりお手入れコースを開始すると、ステップS8で貯水容器19の水を確認するように表示手段3であるLCD6にその旨を所定の時間(本実施の形態では6秒とする)表示すると共に、ステップS9で報知手段4であるブザーで報知する。そして、ステップS1に移行し、鍋加熱手段15により鍋14の加熱を開始する。以降は、実施の形態3と同じである。
【0046】
このようにお手入れコースの開始時に貯水容器19に水が補給されているかどうか確認を促す報知を行うように報知手段4を制御することにより、貯水容器19への水の補給忘れを防止し、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0047】
(実施の形態5)
図1に示す制御手段1は、水供給手段25を制御している間はその旨を表示するように表示手段3を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
【0048】
上記構成において、図10の動作フローチャート、図11の炊飯器の表示操作部を示す図を参照しながら、その動作、作用を説明する。なお、図10のステップS1からステップS9までの動作は、上記実施の形態4の動作と同じであるので説明を省略する。
【0049】
ステップS5で水供給手段25を動作させ、貯水容器19から蓋加熱板20の蒸気発生部20aへの水の供給を開始すると、ステップS10で図10に示すように表示手段3であるLCD6にその旨を表示する。これは、ステップS6で所定の時間が経過したと判定されるまで水の供給と共に継続する。
【0050】
このように水供給手段25を制御している間はその旨を表示するように表示手段3を制御することにより、使用者に水供給手段25がきちんと動作していることを知らせ、いつ動作しているのか、本当に動作しているのかといった使用者の水供給手段25の動作に対する疑問や不安を取り除くと共に貯水容器19への水の補給忘れがないか最終警告を行うことができるため、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0051】
(実施の形態6)
図1に示す制御手段1は、水供給手段25を制御している間はその旨を報知するように報知手段4を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態5と同じである。
【0052】
上記構成において、図12の動作フローチャートを参照しながら、その動作、作用を説明する。なお、図12のステップS1からステップS10までの動作は、上記実施の形態5の動作と同じであるので説明を省略する。
【0053】
ステップS5で水供給手段25を動作させ、水容器19から蓋加熱板20の蒸気発生部20aへの水の供給を開始すると、ステップS10で表示手段3であるLCD6へその旨を表示すると共にステップS11で報知手段4であるブザーで報知する。これは、ステップS6で所定の時間が経過したと判定されるまで水の供給と共に継続する。
【0054】
このように水供給手段25を制御している間はその旨を報知するように報知手段3を制御することにより、使用者に水供給手段25がきちんと動作していることを知らせ、いつ動作しているのか、本当に動作しているのかといった使用者の水供給手段25の動作に対する疑問や不安を取り除くと共に貯水容器19への水の補給忘れがないか最終警告を行うことができるため、水供給経路内のお手入れを行いたかったのにできなかったという失敗をなくすことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、貯水容器から蓋加熱板への水供給経路内に汚れや埃が侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや埃を洗い流すことができ、使用者の使い勝手を向上させることができるので、一般家庭用のみならず業務用の炊飯器としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の断面図
【図3】同炊飯器の表示操作部を示す図
【図4】同炊飯器の動作フローチャート
【図5】同炊飯器の鍋温度の時間特性図
【図6】本発明の実施の形態2における炊飯器の動作フローチャート
【図7】本発明の実施の形態3における炊飯器の動作フローチャート
【図8】同炊飯器の表示操作部を示す図
【図9】本発明の実施の形態4における炊飯器の動作フローチャート
【図10】本発明の実施の形態5における炊飯器の動作フローチャート
【図11】同炊飯器の表示操作部を示す図
【図12】本発明の実施の形態6における炊飯器の動作フローチャート
【符号の説明】
【0057】
1 制御手段
14 鍋
15 鍋加熱手段
17 蓋体
19 貯水容器
20 蓋加熱板
20a 蒸気発生部
23 蓋加熱手段
25 水供給手段
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年8月25日(2006.8.25)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−48930(P2008−48930A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−228637(P2006−228637)