トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 ドリッパー
【発明者】 【氏名】辰野 勇

【要約】 【課題】軽量であり、任意の形状に変形させてコンパクトに収納することが可能であると共に、フィルタの有無にかかわらずコーヒーの抽出が可能なドリッパーを提供する。

【構成】コーヒーを抽出するドリッパー1であって、通水性を有する生地から形成されてなり、コーヒー粉を投入可能な開口11と、開口11から投入されたコーヒー粉を受容する受容部12とを有するフィルタ部10と、超弾性合金から形成されてなり、フィルタ部10の開口11及び受容部12の形状を画定可能なフレーム50を備えてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒーを抽出するドリッパーであって、
通水性を有する生地から形成されてなり、コーヒー粉を投入可能な開口と、当該開口から投入されたコーヒー粉を受容する受容部とを有するフィルタ部と、
弾性を有し、前記フィルタ部の開口及び受容部の形状を画定可能なフレームと、
を備えてなるドリッパー。
【請求項2】
前記開口は、前記フィルタ部の上部に形成されてなり、
前記受容部は、当該開口から下方に連続して延出した袋状を有し、
前記フレームは、前記開口の少なくとも一部に沿って配設される開口画定フレーム部と、前記受容部の少なくとも一部に略上下方向に沿って配設されてなる受容部画定フレーム部と、を備えてなる請求項1記載のドリッパー。
【請求項3】
前記フレームは、前記開口画定フレーム部と前記受容部画定フレーム部とが接続されてなるフレーム本体を少なくとも2つ備えてなり、
少なくとも、前記一方のフレーム本体の受容部画定フレーム部と、他方のフレーム本体の受容部画定フレーム部とが、互いに略180度位相した位置に配設されてなる請求項2記載のドリッパー。
【請求項4】
前記開口画定フレーム部は、前記開口の略全周に沿って配設されてなる請求項2または請求項3記載のドリッパー。
【請求項5】
前記フレーム本体は、前記開口画定フレーム部と前記受容部画定フレーム部が連続形成されてなる請求項3または請求項4記載のドリッパー。
【請求項6】
前記フレームにより形状が画定されたフィルタ部を、抽出されたコーヒーを受容する容器上に載置する際に、当該フィルタ部を当該容器に対し支持する支持部材が係止される係止部を、前記フィルタ部の前記受容部画定フレーム部が配設されている位置に設けた請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のドリッパー。
【請求項7】
前記フレームは、超弾性合金からなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のドリッパー。
【請求項8】
前記フレームは、少なくとも前記フィルタ部の開口を拡げる方向に復元力を及ぼす請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のドリッパー。
【請求項9】
前記フレームは、直線形に拘束して、形状記憶処理されてなる請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のドリッパー。
【請求項10】
前記生地は、前記コーヒー粉を捕集可能である請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のドリッパー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒーを抽出するためのドリッパーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コーヒーを抽出するためのドリッパーとして種々のタイプのものが市販されている。このようなドリッパーとして、例えば、市販のペーパーフィルタの形状に合わせた略扇筒状を備え、底に孔が開口されたものがあり、内側にペーパーフィルタをセットして、コーヒーカップやコーヒーサバー等の上に載置し、このペーパーフィルタ内にコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、コーヒーを抽出するものがある。このようなドリッパーは、金属製、樹脂製、セラミックス製等、剛性のある素材から形成されているため、コンパクトに収容することが困難であり、また携帯にも不便である。
【0003】
また、他の構成を備えたドリッパーとして、1本のステンレスワイヤーを螺旋状に巻いて略円錐筒状に構成してペーパーフィルタの受け部とし、この受け部の内側にペーパーフィルタをセットしてコーヒーを抽出するものも紹介されている。このドリッパーは、螺旋状の受け部を扁平に縮めて板状にして収容することができるが、ステンレス製であることから重量が嵩むという欠点がある。また、前述した略円錐筒状のドリッパーに比べ、ペーパーフィルタと受け部との馴染みが悪く、両者間の隙間から直接お湯がコーヒーカップ内に漏れてコーヒーを薄くしてしまうこともある。
【0004】
また、コンパクトに収容でき、持ち運びに便利であるドリッパーとしては、ペーパードリッパーがあるが、このペーパードリッパーは使い捨てであり、環境配慮の面から繰り返し使用可能なドリッパーが望まれている。そこで、略扇筒状のドリッパーの底部に金属製のメッシュを配置し、ドリッパーに直接コーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、コーヒーを抽出するものも紹介されている。しかしながら、このドリッパーは、コンパクトに収容することが困難であり、また携帯にも不便である。
【0005】
さらにまた、従来の使い捨てペーパーフィルタに替わり、複数回使用可能なポリプロピレン製のコーヒーフィルタも紹介されている。しかしながら、このコーヒーフィルタは、これを支持するためのドリッパーが別途必要である。
【0006】
そしてまた、携帯に便利であると共に、ペーパーフィルタとの馴染みがよいコーヒードリッパーのフィルタ受けも紹介されている。このコーヒードリッパーのフィルタ受けは、下部に透孔を有し、上部にフィルタ挿入のための開口を形成するよう所定の部分で折り曲げ可能にした2枚の受け板よりなる筒体を用い、必要に応じて前記筒体をスタンドによって支持し、また、枢支部を介して2つ折りとした板状のケース本体間に前記筒体を挾持できる構成を有しており、前記折り曲げ可能な位置で折り畳んで扁平にし、この扁平な状態で携帯することができる。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−216018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されたコーヒードリッパーのフィルタ受けは、折り畳んで扁平にして携帯することが可能であるが、この扁平な形状を維持したまま携帯する必要があるため、平面的な収容スペースが必要である。また、ペーパーフィルタ等、フィルタを使用せずにコーヒーを抽出することができないため、必ずフィルタを使用する必要がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、軽量であり、任意の形状に変形させてコンパクトに収納することが可能であると共に、フィルタの有無にかかわらずコーヒーの抽出が可能なドリッパーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため本発明は、コーヒーを抽出するドリッパーであって、通水性を有する生地から形成されてなり、コーヒー粉を投入可能な開口と、当該開口から投入されたコーヒー粉を受容する受容部とを有するフィルタ部と、弾性を有し、前記フィルタ部の開口及び受容部の形状を画定可能なフレームと、を備えてなるドリッパーを提供するものである。
【0010】
この構成を備えたドリッパーは、フィルタ部が生地から形成されており、このフィルタ部の開口及び受容部の形状を画定可能なフレームが弾性を有しているため、使用しない際には、任意の形状に弾性変形させることができる。したがって、コンパクトに収納することができ、携帯にも便利である。また、使用する際には、前記弾性変形を行わせるために加えていた外的な力を取り除けば、復元性(形状回復性)により、フィルタ部にテンションがかかり、元の形状に簡単に戻すことができる。
【0011】
また、本発明にかかるドリッパーの一実施態様としては、前記開口が前記フィルタ部の上部に形成されてなり、前記受容部が当該開口から下方に連続して延出した袋状を有し、前記フレームは、前記開口の少なくとも一部に沿って配設される開口画定フレーム部と、前記受容部の少なくとも一部に略上下方向に沿って配設されてなる受容部画定フレーム部とを備えることもできる。この構成を備えたドリッパーは、前記受容部の少なくとも一部に略上下方向に沿って受容部画定フレーム部が配設されているため、前記フィルタ部を略上下方向(すなわち、重力がかかる方向)に、より確実に支持させる(自立させる)ことができる。したがって、フィルタ部は、コーヒーをさらに抽出させ易い形状に保持されることになる。
【0012】
また、この構成を備えたドリッパーの場合、前記フレームは、前記開口画定フレーム部と、前記受容部画定フレーム部とが接続されてなる構成のフレーム本体を少なくとも2つ備えてなり、少なくとも、前記一方のフレーム本体の受容部画定フレーム部と、他方のフレーム本体の受容部画定フレーム部とが、互いに略180度位相した位置に配設されてなる構成を有することができる。
【0013】
そしてまた、前記開口画定フレーム部は、前記開口の略全周に沿って配設されていてもよい。このように構成することで、前記フィルタ部の開口は、コーヒーを抽出する際に、前記開口画定フレーム部の形状に維持される。したがって、フィルタ部を、コーヒーを一層抽出させ易い形状に保持することができる。
【0014】
さらにまた、本発明にかかるドリッパーでは、前記フレーム本体が、前記開口画定フレーム部と、前記受容部画定フレーム部とを連続形成した構成を有していてもよい。
【0015】
また、本発明にかかるドリッパーは、抽出されたコーヒーを受容する容器上に載置される際に、前記フレームにより形状が画定されたフィルタ部を当該容器に対し支持する支持部材が係止される係止部を、前記フィルタ部の前記受容部画定フレーム部が配設されている位置に設けることもできる。このようにすることで、前記支持部材によって、ドリッパーを安定して容器上にセットすることができる。また、前記支持部材として、例えば、箸やフォーク、スプーン、ペン、木の枝等のような比較的長さのある棒状部材を使用すれば、ドリッパーよりも大きな開口を有する容器にも、抽出されたコーヒーを簡単に安定して受容させることができる。
【0016】
そしてまた、本発明にかかるドリッパーのフレームは、超弾性合金からなるワイヤから構成することもできる。また、前記フレームは、少なくとも前記フィルタ部の開口を拡げる方向に復元力を及ぼすことができる。
【0017】
さらにまた、前記フレームとしては、直線形に拘束して、形状記憶処理したものを使用することができる。また、フレームの素材として、超弾性合金を使用することで、フレームが延びる方向に力が働くため、フィルタ部の形状をさらに安定して維持することができる。
【0018】
また、前記フィルタ部を構成する生地としては、前記コーヒー粉を捕集することができるものを使用することができる。このような生地でフィルタ部を形成すれば、コーヒー粉が当該フィルタ部を通過することを防止することができるため、このフィルタ部でコーヒーを直接抽出することができる。したがって、例えば、ペーパーフィルタ等を使用する必要がなく、地球環境への負荷も低減することができる。さらに、フィルタ部が生地から形成さているため、繰り返して使用することができ、経済的である。また、フィルタ部は、表裏を返す(裏返す)ことができるため、コーヒー粉が付着した面を外側(表側)にすることが可能であり、洗浄作業を容易に行うこともできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかるドリッパーは、通水性を有する生地から形成されたフィルタ部と、このフィルタ部の開口及び受容部の形状を画定可能なフレームを備えて構成されているため、軽量であると共に、使用しない際には、任意の形状に変形させてコンパクトに収納することができる。また、使用する際には、前記変形を行わせるために加えていた外的な力を取り除くだけで簡単に元の形状に戻すことができる。この結果、携帯に便利であると共に、面倒な組み立て作業等を必要としないドリッパーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかるドリッパーについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0021】
図1は、本実施の形態にかかるドリッパーの分解斜視図、図2は、図1に示すドリッパーを組み立てた状態を示す斜視図、図3は、図2に示すドリッパーの使用方法を示す分解斜視図、図4は、図2に示すドリッパーを使用している状態を示す斜視図、図5は、図2に示すドリッパーを任意の形状に変形させて収納する際の状態を示す斜視図である。
【0022】
図1〜図5に示すように、本実施の形態にかかるドリッパー1は、コーヒー粉を投入可能な開口11と、開口11から投入されたコーヒー粉を受容する受容部12とを有するフィルタ部10と、フィルタ部10の開口11及び受容部12の形状を画定可能なフレーム50とを備えて構成されている。
【0023】
フィルタ部10は、通水性を有する生地から形成されており、一般に市販されているペーパーフィルタの形状に合わせた形状、すなわち、上部が広く、下部が当該上部よりも狭い側面視が略扇状であり、略三角錐型に拡開可能な形状を有している。そして、このフィルタ部10は、略三角錐型に拡開した際に、その上縁が略円形の開口11を画定可能となっており、この開口11から連続して延出し、袋状に形成された部分が受容部12となっている。なお、フィルタ部10は、縫合、接着、溶着等、任意の手段によって、その形状に形成することができる。
【0024】
また、受容部12の外面であって、互いに約180度位相した(離れた)位置には、後に詳述するフレーム50により形状が画定されたフィルタ部10を、抽出されたコーヒーを受容する容器100(図3及び図4参照)上に載置する際に、ドリッパー1(フレーム50により形状が画定されたフィルタ部10)を容器100に対し支持する支持部材110A及び110Bを係止する係止部13A及び13Bが形成されている。この係止部13A及び13Bは、略長方形の生地からなり、支持部材110A及び110Bが貫通可能な空間(貫通孔)を画定するよう、上下部分が受容部12に縫合あるいは接着されている。なお、図1〜図4では、係止部13A及び13Bの形状を判りやすくするため、白抜きで記載してあるが、本実施の形態では、係止部13A及び13Bは、受容部12と同様の生地から形成されている。
【0025】
フィルタ部10を構成する生地としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等、フィルタとして機能可能な生地であれば、任意に選択することができる。なお、フィルタ部10が生地から構成されているため、ドリッパー1を繰り返し使用することができる。
【0026】
また、フィルタ部10を構成する生地として、コーヒー粉を捕集可能な大きさのメッシュを有する織布あるいは不織布を使用することで、ドリッパー1自身を、コーヒーを抽出するためのフィルタとして使用することができる。この場合、ドリッパー1にペーパーフィルタを使用する必要がないため、経済的であり、地球環境への負荷も低減することができる。そしてまた、使用後洗浄する際には、ドリッパー1がフレキシブルであることから、フィルタ部10の表裏を返すことができ、コーヒー粉が付着した面を外側に露出させることができる。したがって、洗浄が容易である。
【0027】
なお、フィルタ部10を構成する生地として、通水性を有すると共に生地密度が低いものを使用し、ペーパーフィルタを使用せずにコーヒーを抽出した場合、種々のコーヒー豆に特有のオイル成分を抽出させることができ、コクのある味わいを持つコーヒーを得ることができる。また、フィルタ部10を構成する生地として、親油性の生地を使用した場合、コーヒー豆のオイル成分を除去することができ、スッキリとした味わいのコーヒーを抽出することができる。これは、親油性のペーパーフィルタをセットして使用した場合も同様である。
【0028】
フレーム50は、特に図1に示すように、超弾性合金からなるワイヤから構成された同形状の第1のフレーム本体51Aと、第2のフレーム本体51Bとから構成されている。この超弾性合金からなるワイヤは、直線形に拘束して、形状記憶処理されており、直線上に形状復元する方向に力を及ぼすようになっている。なお、超弾性合金とは、ゴムのように曲げたり、伸ばしたりしたものが、力を除くと元の形に戻る合金で、見かけ上非常に大きな弾性をもつ合金である。
【0029】
第1のフレーム本体51Aは、フィルタ部10の開口11の形状を画定する開口画定フレーム部53Aと、フィルタ部10の受容部12の一部を画定する受容部画定フレーム部54Aから構成されている。開口画定フレーム部53A及び受容部画定フレーム部54Aは、1本の超弾性合金ワイヤから構成されており、このワイヤの略中央部分が、略円形リング状に画成されて開口画定フレーム部53Aを構成し、当該ワイヤの両端部が、開口画定フレーム部53Aから斜め下方に屈折されて互いに近接あるいは接触するよう延出されて受容部画定フレーム部54Aを構成している。
【0030】
なお、第2のフレーム本体51Bについては、第1のフレーム本体51Aと同様の形状を有しているため、第1のフレーム本体51Aの説明における符号Aを符号Bと読み替えることで、その説明は省略する。
【0031】
第1のフレーム本体51Aと、第2のフレーム本体51Bは、図1に示すように、受容部画定フレーム部54A及び54Bが互いに約180度位相するよう、すなわち線対称になるよう重ね合わされて、フィルタ部10に配設される。この時、開口画定フレーム部53A及び53Bは、フィルタ部10の開口11の略全周に沿って取付けられ、受容部画定フレーム部54A及び54Bは、フィルタ部10の係止部13A及び13Bが形成されている位置に略上下方向に沿って配設される。なお、第1のフレーム本体51A及び第2のフレーム本体51Bは、フィルタ部10に縫合、接着、溶着等、様々な取付け手段によって配設することができる。
【0032】
この構成を有するドリッパー1は、通常の状態(使用時)には、図2及び図3に示すように、フィルタ部10の開口11が、開口画定フレーム部53A及び53Bによって略円形に拡開され、受容部12は、受容部画定フレーム部54A及び54Bによって支持されて、全体として略扇筒形状に維持されている。この時、第1のフレーム本体51A及び第2のフレーム本体51Bは、前述したように、且つ直線形に拘束して、形状記憶処理された超弾性合金からなるワイヤから構成されており、互いに対称的に配設されているため、フィルタ部10の開口11を拡げる方向に復元力を及ぼすと共に、受容部12を外側に拡げる方向に復元力を及ぼすことになる、したがって、ドリッパー1は、前記形状が安定して維持される。
【0033】
このドリッパー1を用いてコーヒーを抽出する際は、例えば、図2に示すように、フィルタ部10の開口11から市販のペーパーフィルタ120を挿入して受容部12内にセットし、係止部13A及び13Bに、支持部材110A及び110B(ここでは、箸)を挿入して、図4に示すように、容器100の上縁に、支持部材110A及び110Bを架け渡し、ドリッパー1を容器100上に載置する。次に、受容部12にセットされたペーパーフィルタ120内に、所望のコーヒー粉を所望量入れてお湯を注げばよい。
【0034】
なお、前述したように、受容部12がコーヒー粉を捕集可能な大きさのメッシュを有する織布あるいは不織布から形成されている場合は、ペーパーフィルタ120を用いる必要はない。そして、ペーパーフィルタ120を用いない場合であっても、ドリッパー1を前述したように簡単に洗浄することができる。
【0035】
また、このドリッパー1は、前述したように、フィルタ部10が生地から構成され、フレーム50が超弾性合金から構成されているため、例えば、二人用のサイズでは、約1.8g程度と軽量である。また、使用後、このドリッパー1を収納する際は、図5に示すように、ドリッパー1を任意の形状に変形させる(小さく折り畳む、あるいは丸める)ことができる。そして、この小さな形状を維持するように、固定部材200(例えば、輪ゴム、紐、バンド等)で止める、あるいは小さな袋やケース等に入れる等することができる。したがって、コンパクトに収納することができ、携帯に便利である。
【0036】
再度使用する際には、前記変形を行わせるために加えていた外的な力(輪ゴム、紐、バンド等で止める行為、あるいは小さな袋やケース等に入れる行為等)を取り除くだけで簡単に元の形状に戻すことができる。このため、面倒な組み立て作業等を必要とせず、便利である。
【0037】
なお、本実施の形態では、フィルタ部10の形状を、一般に市販されているペーパーフィルタの形状に合わせた場合について説明したが、これに限らず、例えば、略円柱状を有する袋状や、下方が狭くなった略円錐形状を有する袋状、略半球形状、平面略四角形の袋状等、フィルタ部10の形状は、コーヒーを抽出可能な形状であれば、特に限定されるものではない。
【0038】
また、本実施の形態では、容器100上にドリッパー1を載置する際に、ドリッパー1を容器100に対し支持する支持部材110A及び110Bを係止する係止部13A及び13Bとして、支持部材110A及び110Bが貫通可能な空間を画定するよう、上下部分が受容部12に固定された略長方形の生地を用いた場合につて説明したが、これに限らず、係止部13A及び13Bは、支持部材110A及び110Bによって、ドリッパー1を容器100に対し支持可能であれば、他の構成を備えていてもよい。また、設置数も任意に設定してよく、3つ所以上、あるいは1つでもよい。
【0039】
そしてまた、支持部材110A及び110Bとしては、箸の他、フォーク、スプーン、ペン、木の枝等、様々なものを使用することができる。また、係止部をクリップや洗濯ばさみ等により、容器100の縁に固定してもよい。
【0040】
また、本実施の形態では、フレーム50を、第1のフレーム本体51A及び第2のフレーム本体51Bから構成し、第1のフレーム本体51A(第2のフレーム本体51B)が、フィルタ部10の開口11の略全周に沿って配設される開口画定フレーム部53A(53B)と、フィルタ部10の係止部13A(13B)が形成されている位置に上下方向に沿って配設される受容部画定フレーム部54A(54B)から構成される場合について説明したが、これに限らず、フレーム50の構成は、フィルタ部10の開口11及び受容部12の形状を画定可能であれば、特に限定されるものではない。例えば、開口画定フレーム部53A(53B)は、開口11の少なくとも一部に沿って配設される構成であってもよく、受容部画定フレーム部54A(54B)は、受容部12の少なくとも一部に上下方向に沿って配設される構成であってもよい。また、開口画定フレーム部53A(53B)と受容部画定フレーム部54A(54B)は、連続形成されていなくてもよく、別体であってもよい。
【0041】
そしてまた、本実施の形態では、フレーム50を構成する材料として、直線形に拘束して、形状記憶処理された超弾性合金ワイヤを用いた場合について説明したが、これに限らず、フレーム50は、弾性を有し、フィルタ部10の開口11及び受容部12の形状を画定可能であれば、特に限定されるものではない。したがって、例えば、開口11の外周を折り曲げる等して、開口11の外周を袋状にし、当該外周にそって形成された袋内に空気等を入れて膨らます構成としてもよい。
【0042】
なお、本発明にかかるドリッパーは、基本的には、コーヒーを抽出するためのものであるが、例えば、紅茶、日本茶、中国茶等、他の飲料を抽出する際に使用してもよいことは勿論であり、飲料を抽出する以外の用途に用いてもよいことも勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本実施の形態にかかるドリッパーの分解斜視図である。
【図2】図1に示すドリッパーを組み立てた状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示すドリッパーの使用方法を示す分解斜視図である。
【図4】図2に示すドリッパーを使用している状態を示す斜視図である。
【図5】図2に示すドリッパーを任意の形状に変形させて収納する際の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ドリッパー
10 フィルタ部
11 開口
12 受容部
13A、13B 係止部
50 フレーム
51A 第1のフレーム本体
51B 第2のフレーム本体
53A、53B 開口画定フレーム部
54A、54B 受容部画定フレーム部
100 容器
110A、110B 支持部材
【出願人】 【識別番号】391008146
【氏名又は名称】株式会社モンベル
【出願日】 平成18年8月16日(2006.8.16)
【代理人】 【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸

【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎

【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司


【公開番号】 特開2008−43530(P2008−43530A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−222063(P2006−222063)