| 【発明の名称】 |
調理用あく取り器 |
| 【発明者】 |
【氏名】川田 謙司
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2枚以上の可動羽根を有し、低温度時と高温度時の羽根の位置がバネにより可逆的に変化せしめる機構をもつことを特徴とする調理用あく取り器。 【請求項2】 前記バネが形状記憶合金よりなることを特徴とする請求項1に記載の調理用あく取り器。 【請求項3】 前記バネがバイメタルよりなることを特徴とする請求項1に記載の調理用あく取り器。 【請求項4】 前記羽根に小穴、表面に波形パターン、もしくは凹凸の形状のうちの1種、もしくは2種以上を組合せて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理用あく取り器。 【請求項5】 2枚以上の可動羽根を有し、低温度時と高温度時の羽根の位置がバネにより可逆的に変化せしめる機構をもつことを特徴とする調理用あく取りの方法。 【請求項6】 前記バネが形状記憶合金よりなることを特徴とする請求項5に記載の調理用あく取りの方法。 【請求項7】 前記バネがバイメタルよりなることを特徴とする請求項5に記載の調理用あく取りの方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は調理時のあく取りに関する、より詳しくはあく取りのための可動羽根を有し、形状記憶合金により可動する機構を有するあく取り器に関する。 【背景技術】 【0002】 野菜、肉類や魚介類を加熱調理する際に、温度が上昇するにつれて煮汁にいわゆる「あく」が生じる。あくは渋みや苦味を有し、料理の出来上がりの味や匂いを損ねりばかりではなく、煮物を盛り付けした際の見栄えもよくない。スープなどは特に濁りが嫌われる。植物性素材のあくの成分は硝酸、シュウ酸、タンニンなどがあり、魚肉類ではタンパク質や、遊離アミノ酸などがある。例えばホウレン草からはシュウ酸が遊離し、苦味やえぐ味のもととなり、体にもよくない。 【0003】 このような調理上の問題点をもつあくを除去するいわゆるあく取りは、料理をする際の必須の作業とされる。あく取りの手段として従来から使われている方法は、玉さじで静かにすくい取る、もしくは金網を張った杓子ですくい取るもの(特許文献1)、液の上面に紙あるいは不織布をかぶせて、吸着したあくごと取り去る方法(特許文献2、特許文献3)などがある。 【0004】 本発明で使用している形状記憶合金の利用は、その機構の簡便さもあって幅広い分野で応用されるようになってきた。しかし、一般家庭用器具への利用は非常に少ないことが現状である。提案の例としては、焼肉用加熱調理器具において、熱気を器外に排出するファンのフィン角度を変化させる機構部への応用(特許文献4)や、製パン器の外気取入れ用シャッター板の開閉部に使用している(特許文献5)例などがある。 【0005】 【特許文献1】特開平11−276361号公報 【特許文献2】2004−65685号公報 【特許文献3】特開平11−276361号公報 【特許文献4】特開2000−83830号公報 【特許文献5】特開平7−31547号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記したこれまでの方法では、加熱中に次々にあくが浮いてくるので、玉さじをつかうものでは頻繁にあくをすくい取り、洗い流す手間がかかる、また、不織布を利用するものでは、1回使用する度に取替えが必要であり、使い捨てのために不経済であるばかりか、分別収集時の分類を困難にし、また廃棄物の増加につながるという欠点がある。本発明は、面倒な台所作業の手間を省き、あく取りを簡便に行なう機能を有するあく取り器を提供することを課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、従来のあく取り器の欠点を解消すべく鋭意研究を重ねた結果、複数の可動羽根および形状記憶合金を有する、機構が簡単で、効率よくあく取りをなし得る器具の完成をみるに至った。あく取りをするための可動羽根は形状記憶合金の作用により動作するものであり、低温度では羽根は閉じ、高温度では羽根が開く、温度変化により可逆的に開閉する機構を備えたことを特徴とするものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明の主要構成について、添付図面により説明し、作用および実施形態について詳細に述べる。以下の構成、各部の配置、および実施の形態については例示であって、これに限定されるものではない。 【0009】 本発明の主要構成部は、図1に示されたごとく、あく取り捕捉のための複数枚の羽根(1)、支持する基板(4)、および羽根を作動させるための形状記憶合金バネ(3)である。羽根は基板上の支持タップ(2)に取りつけられ、回動自由である。羽根を回動させるためのバネ(3)は形状記憶合金製であり、その一端を羽根の一部に係止する、他端を基板中心部(5)に係止する。予めバネに設計上の形状を記憶させておく。すなわち、低温度では羽根の先端部が内側方向に向かい、高温度では外側方向に向かうように設定しておく。 【0010】 温度変化による羽根の位置の状況を図2に示した。すなわち高温度部に本器がさらされた場合には、実線で描かれた羽根の位置になり、低温度部では、点線で描かれた位置になる。ここに用いられる形状記憶合金の物理特性のうち、変態温度の範囲は、約―10℃〜+110℃であり、ヒステリシスは約2℃〜30℃のものが適当である。しかし、これに限るものではない。形状記憶合金の種類には、一般的なニッケル・チタン合金の他に、銅・亜鉛・アルミニウムや銅・亜鉛・ニッケル合金があり、最近では銅・アルミニウム・マンガン合金も開発された。ここに用いるバネは、加工しやすく、変態温度が上記を満たし、かつ廉価であればいずれでも使用できる。 【0011】 バネの取りつけ位置および形状は、本図に示した内容に限るものではない。バネの形状は本図のごとく一枚一枚の羽根に独立して取りつける方法をとらずに、各羽根に連結して取りつける形をとってもよい。あまり複雑な形状にすると、製作が困難になるばかりか、汚れの原因になりやすいのでさける。 【0012】 ここに用いられるバネは、またバイメタルを使用してもその目的を達することが可能である。 【0013】 本発明品の使用法について述べる。すでに煮物が高温度になってあくが浮いている液体に本器を浸漬すると同時に羽根が開き、羽根の表面にあくが付着する。この際、羽根の運動によりあくの捕捉が助けられる。付着状態のまま、水道蛇口の下にもってゆき上から流水を掛け流せばあくが落ちる。あるいは予め冷水を張ったボールを用意しておき、これに本器を漬けてもよい。このとき、バネの温度が下がって羽根が閉じる。なべの中にあくが再び浮いてきたならば、上記の動作を繰り返せばよい。 【0014】 本器を上げ下げしやすいように、支持板の中心部には丸輪、または任意の長さ、形態の取手をとりつけておけば、上記の動作がスムーズにゆく。 【0015】 なお、本器は羽根の形状、配置から、落とし蓋としての目的にも好適に使用が可能である。洗った後は、見かけの形状が小さくなるので収納にも都合がよい。 【0016】 羽根は2枚以上の複数枚設けることがよい。特に枚数および形状は規定されない。枚数は好ましくは3枚から6枚がよい。少ないとあく取りの効果が少なく、多すぎると複雑になり、全体の動きに不具合が生じやすくなる。形状は、羽根が広がったときに鍋の全面を覆うことがよいが、羽根は移動するときにあくを捕捉するので、必ずしもそのような形状にする必要はない。 【0017】 羽根を閉じたときに、お互いがぶつかり会うことのないように、重なりがスムーズにゆくように、羽根にややひねり角をつけておくことでそのような問題点は解決される。閉じたときに、見かけの投影面積が最小になるようにし、開いたときに最大になるように設計すればよい。 【0018】 羽根の表面は、適度に磨いた仕上げとする。あくの捕捉がしやすいように小穴を設けたり、波形または凹凸を複数個設けることもよい。これらはあまり深すぎたり、細かすぎるとあくが落ちにくく、さらには長期間の使用のうちに汚れが付着しやすく、衛生面から好ましくないので避ける。素材は、ステンレス、銅、真鍮、アルミニュウム、その他の合金でよいが、さびの生じにくいことが望ましい。プラスチックも使用可能であるが、100から120℃でも変形しないことが必要である。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】全体図であり、上面からみた図である。 【図2】可動羽根1枚と形状記憶合金バネの取付け位置の例を示し、羽根の作動を示す。実線で描いた羽根が、開いた状態のとき、点線で描いた羽根が、閉じた状態を示す。 【符号の説明】 【0020】 1 羽根 2 羽根支持タップ 3 形状記憶合金バネ 4 基板 5 基板中心部
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| 【出願人】 |
【識別番号】300065235 【氏名又は名称】川田 博美
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| 【出願日】 |
平成18年8月15日(2006.8.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−43506(P2008−43506A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−221483(P2006−221483) |
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