| 【発明の名称】 |
蒸気等減速装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 岳夫
【氏名】八幡 智嗣
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| 【要約】 |
【課題】安価で簡単な構成で、蒸気等の流速を緩和させて、安全に蒸気等を排出することができる蒸気等減速装置を提供する。
【構成】蒸気等減速装置10は、蒸気釜等の蒸気等排出装置の排出口に着脱可能に取り付け可能となった排出口取付部12と、排出口取付部12から下方に向けて延びて内部空間19を包囲する側部14と、内部空間19内に配置され前記排出口取付部12に連結されて蒸気等を噴霧状に拡散させる拡散ノズル16と、側部14の下部を閉塞し、側部14と共に内部空間19を画成して拡散ノズル16の出口に対向する孔付き底部18と、を備える。蒸気等は、排出口取付部12を通過して、拡散ノズル16にて拡散されて、孔付き底部18に到達し、孔付き底部18において、蒸気等の大部分は孔以外の部分に衝突してそこで速度が減速される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸気等が排出される蒸気等排出装置の排出口に取り付けられて、該排出口から排出される蒸気等の流速を緩和させる蒸気等減速装置であって、 前記蒸気等排出装置の排出口に着脱可能に取り付け可能となった排出口取付部と、 排出口取付部から下方に向けて延びて内部空間を包囲する側部と、 前記内部空間内に配置され前記排出口取付部に連結されて蒸気等を噴霧状に拡散させる拡散ノズルと、 前記側部の下部を閉塞し該側部と共に前記内部空間を画成して拡散ノズルの出口に対向する孔付き底部と、を備えることを特徴とする蒸気等減速装置。 【請求項2】 前記拡散ノズルの出口からの噴霧パターンは充円錐形であることを特徴とする請求項1記載の蒸気等減速装置。 【請求項3】 前記孔付き底部の周囲部及び側部は無孔であることを特徴とする請求項1または2記載の蒸気等減速装置。 【請求項4】 前記側部の高さは調整可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蒸気等減速装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、蒸気釜といった加熱調理器やスチームトラップ等の蒸気及び/または熱湯(本特許請求の範囲及び明細書において「蒸気等」と称する)を排出する蒸気等排出装置の排出口に設けられて、蒸気等排出装置から排出される蒸気等の流速を緩和させるための蒸気等減速装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、蒸気釜や蒸し器といった加熱調理器やスチームトラップのように、蒸気等を排出する蒸気等排出装置が広く使用されている。例えば、加熱調理器においては、調理後は、使用した蒸気及びその復水を排出する必要があり、スチームトラップにおいては蒸気をトラップしつつ復水を排出する必要がある。 【0003】 従来、この排出において特別な配慮がなされておらず、排出される蒸気等は装置から単に室内に解放されている。そのため、蒸気等排出装置の傍らにいる作業員の足元に蒸気等がかかるおそれがあり、または、排出口の下方にある床が蒸気等の勢いによって割れるおそれがある、という問題がある。 【0004】 例えば、特許文献1では、排蒸気を再利用することができるようにして、煮汁と排蒸気を気液分離機に供給して分離し、分離した排蒸気を蒸気エジェクターで吸引しながら蒸気タンクに貯留した他の蒸煮釜に供給している。 【0005】 【特許文献1】特公平2−38189号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、引用文献1の構成では装置が大掛かりとなり、安価に構成することができないという問題がある。 【0007】 本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、安価で簡単な構成で、蒸気等の流速を緩和させて、安全に蒸気等を排出することができる蒸気等減速装置を提供することをその目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、蒸気等が排出される蒸気等排出装置の排出口に取り付けられて、該排出口から排出される蒸気等の流速を緩和させる蒸気等減速装置であって、 前記蒸気等排出装置の排出口に着脱可能に取り付け可能となった排出口取付部と、 排出口取付部から下方に向けて延びて内部空間を包囲する側部と、 前記内部空間内に配置され前記排出口取付部に連結されて蒸気等を噴霧状に拡散させる拡散ノズルと、 前記側部の下部を閉塞し該側部と共に前記内部空間を画成して拡散ノズルの出口に対向する孔付き底部と、を備えることを特徴とする。 【0009】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記拡散ノズルの出口からの噴霧パターンが充円錐形であることを特徴とする。 【0010】 請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記孔付き底部の周囲部及び側部は無孔であることを特徴とする。 【0011】 請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記側部の高さは調整可能であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、蒸気等排出装置から排出される蒸気等は、排出口取付部を通過して、拡散ノズルにて拡散されて、孔付き底部に到達し、孔付き底部において、蒸気等の大部分は孔以外の部分に衝突してそこで速度が急減速され、蒸気は凝結される。そして、近接する孔からほとんど初速度0の状態で排出される。よって、十分に蒸気等が減速されるために、近くに作業員がいたとしても蒸気等が高速度で衝突することがなく安全であり、また、蒸気等排出装置の下方にある床も蒸気等により衝撃を受けることがない。 【0013】 請求項2記載の発明によれば、拡散ノズルの出口からの噴霧パターンが充円錐形であることから、広範囲にわたり蒸気等を拡散させることができるようになる。 【0014】 請求項3記載の発明によれば、装置の側部または底部の周囲部からの蒸気等の排出を防ぎ、蒸気等の排出を装置の中心部に集中させて、周囲の作業員の安全を図ることができる。 【0015】 請求項4記載の発明によれば、側部の高さを調整することにより、内部空間の高さを調整して、拡散ノズルと孔付き底部との距離を適当な距離に設定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図2は、本発明による蒸気等減速装置を表す図である。 【0017】 蒸気等減速装置10は、装置10の上部に設けられて、蒸気釜等の蒸気等排出装置の排出口に着脱可能に取り付け可能となった排出口取付部12と、装置10の側部を構成する無孔の側部14と、側部14の内側に配置されて前記排出口取付部12と連通する拡散ノズル16と、側部14の下部を閉塞する孔付き底部18と、を備えている。側部14と孔付き底部18によって内部空間19が画成され、拡散ノズル16の出口は内部空間19において、孔付き底部18と対向している。 【0018】 側部14は、具体的には、略円錐形の上部ケース20と、有底の円筒形の下部ケース22の側部とから構成されて、上部ケース20の下部と下部ケース22の上部とは、ボルト等の結合具24によって結合される。上部ケース20の上部には前記排出口取付部12が一体に溶接等により連結される。上部ケース20または下部ケース22の何れか一方、この例では下部ケース22には、ボルト等の結合具24が挿通する複数のネジ孔22a、22b、22cが上下方向に離間されて穿設されている。 【0019】 排出口取付部12は、ニップルで構成することができ、上端に蒸気釜等の蒸気等排出装置の排出口(ドレン管等)に螺合可能な第1雄ねじ部12aを備え、下端に拡散ノズル16と螺合可能な第2雄ネジ部12bを備えている。 【0020】 排出口取付部12の第2雄ネジ部12bに取り付けられる拡散ノズル16は、例えば、流入された蒸気等を噴霧状に拡散して流出させるノズルであり、拡散される噴霧パターンが充円錐形で均等な流量分布を持つ充円錐ノズルを用いるとよく(例えば、「霧のいけうち」社製、標準形充円錐ノズル JJXPシリーズ)、これにより、蒸気等を広範囲に拡散させることができる。充円錐の噴角は、80度〜140度、好ましくは、80度〜130度とするとよい。 【0021】 下部ケース22の底部として構成される孔付き底部18には、離散的に且つ均等に多数の小さな孔18aが穿設されており、この孔18aの間隔は10〜20mm、孔18aの内径は3〜5mm程度とすることができる。拡散ノズル16から噴霧される蒸気等が直接、孔18aを通過することを防ぐことができるように、孔18aの間隔を小さくし過ぎず、且つ孔18aの大きさを大きくし過ぎないように設定するとよい。同時に、孔18aの内径及び間隔(個数)は、蒸気等排出装置から流出される蒸気等の流量及び許容される復水の排出速度によって決定されるとよい。例えば、装置10からの排水量をL、排水に要する時間をt、許容排出速度をv、孔18aの内径をd、個数をnとすると、 【0022】 【数1】
を満足するように、dとnを決める必要がある。 【0023】 以上のように構成される蒸気等減速装置10においては、図3に示すように、蒸気等排出装置30としての蒸気釜の下部に形成された排出口30aに排出口取付部12が取り付けられる。蒸気等排出装置30から排出される蒸気等は、排出口取付部12を通過して、拡散ノズル16にて充円錐形に拡散され、拡散された蒸気等は、孔付き底部18または側部14に到達する。孔付き底部18において、蒸気等の大部分は孔18a以外の部分に衝突する。このとき、そこで速度が急減速されると共に、蒸気はそのほとんどが瞬間的に凝結されて復水となる。そして、近接する孔18aからほとんど初速度0または許容排出速度の範囲で排出される。 【0024】 よって、復水は装置10から「だらだら」と自然落下される。残った蒸気は装置10から「もやもや」と排出される。 【0025】 以上の二段階の緩衝効果により、十分に蒸気等が減速されるために、近くに作業員がいたとしても蒸気等が高速度で衝突することがなく安全であり、また、蒸気等排出装置30の下方にある床も蒸気等により衝撃を受けることがない。また、孔は孔付き底部18の全部や側部14に設けても良いが、蒸気等が排出される孔18aを孔付き底部18の中心部のみとし、孔付き底部18の周囲部や側部14を無孔とすると、排出される蒸気等は装置の中心部に集中し、周囲の作業員の安全性がより確保される。 【0026】 拡散ノズル16から孔付き底部18との間の距離は可能な限り離れていると蒸気等を減速させるのに望ましいが、蒸気等排出装置30の排出口30aから下方にある床またはフレーム等の部材との間の距離に応じてその範囲に収まるように、結合具24が挿通する孔の位置を、複数のネジ孔22a、22b、22cから選択して、側部14の高さを調整するとよい。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明による蒸気等減速装置の断面図である。 【図2】図1の2−2線に沿って見た断面図である。 【図3】本発明による蒸気等減速装置を蒸気釜である蒸気等排出装置の排出口に取り付けた状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0028】 10 蒸気等減速装置 12 排出口取付部 14 側部 16 拡散ノズル 18 孔付き底部 19 内部空間 22a、22b、22c ネジ孔 30 蒸気等排出装置 30a 排出口
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| 【出願人】 |
【識別番号】593012310 【氏名又は名称】菱熱工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月14日(2006.8.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097250 【弁理士】 【氏名又は名称】石戸 久子
【識別番号】100103573 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 栄一
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| 【公開番号】 |
特開2008−43487(P2008−43487A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−220985(P2006−220985) |
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