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【発明の名称】 飲料用容器
【発明者】 【氏名】木暮 剛

【氏名】初本 邦生

【氏名】後藤 亨

【要約】 【課題】カバー部材の溶着の確実性を向上し、さらに寸法ばらつきや変形による水の隙間への浸入を防止する。

【構成】カバー部材20をその外縁20A側で栓体4と液密に溶着し、栓体4とカバー部材20の間に中間層21を設けると共に、カバー部材20に栓体4の天面8の注出口9と栓体4の内側を連通する液通路25を設け、栓体4の注出口9とカバー部材20の液通路25との接合部に第3の止水部材28を設けたことにより、接合部に設けた第3の止水部材28により該接合部の止水を確実に行い、中間層21への水の浸入を防止することができる。第2のクリアランス29の幅は、自由端状態の溶着用突起24の突出長よりも大きく形成されると共に、自由端状態の第1の止水突起30の突出長よりも小さく形成される。第3のクリアランス31の幅は、第1のクリアランス22の幅より大きく形成されると共に、自由端状態の第2の止水突起32の突出長よりも小さく形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の上部開口に被着される栓体と、該栓体の天面に開口した注出口と、該注出口の外側を液密に覆う蓋体と、前記栓体の内側に設置され該栓体の天面内側を覆うカバー部材を備えた飲料用容器において、前記カバー部材をその外縁側で前記栓体と液密に溶着し、該栓体と前記カバー部材の間に中間層を設けると共に、前記カバー部材に前記栓体天面の注出口と前記栓体の内側を連通する液通路を設け、前記栓体の注出口と前記カバー部材の前記液通路との接合部に止水部材を設けたことを特徴とする飲料用容器。
【請求項2】
前記カバー部材の外縁の外側に第1のクリアランスを設けて前記栓体の内周を相対させ、少なくとも前記栓体と前記カバー部材のいずれか一方の前記溶着部に設けられた上下方向に突出した溶着用突起を溶かして溶着し、前記栓体の注出口と前記カバー部材の前記液通路との接合部のいずれか一方に前記止水部材を取り付けると共に、該止水部材と他方との間に上下方向及び周方向にそれぞれ相対する面を各々第2及び第3のクリアランスを空けて設置し、前記他方の部材に向けて各々突出させた上下方向及び周方向の第1及び第2の止水突起を止水部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の飲料用容器。
【請求項3】
前記第2のクリアランスは、前記溶着用突起の突出長よりも大きく形成されると共に、前記第1の止水突起よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項2記載の飲料用容器。
【請求項4】
前記第3のクリアランスは、前記第1のクリアランスより大きく形成されると共に、前記第2の止水突起の突出長よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項2記載の飲料用容器。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして容器本体の上部開口に栓体を被着し、該栓体の天面に注出口を開口し、そして注出口の外側に蓋体を液密に覆うと共に、栓体の内側に該栓体の天面内側を、断熱部を介して覆うカバー部材を設置した飲料用容器が公知である(例えば特許文献1)。また、液体容器に用いられる中栓において、中栓本体の周壁と、流出路壁及び閉塞板により囲まれた空間を完全密閉するために、閉塞板に設けられた内側と外側にそれぞれ水平に形成された水平部を流出路壁側及び周壁側に可及的に近づけて、その両方の部分で超音波接合が行なわれたものが公知である(例えば特許文献2)。
【特許文献1】特開2000−70160号公報
【特許文献2】実開平5−60432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記前者の従来技術においては、仮にカバー部材を無理嵌めで取り付けたような場合には、止水が不十分で飲料物が断熱部内部へ水浸入し、腐敗するといった問題を生じやすい。
【0004】
一方、後者従来技術のように溶接部が外周と内側開口部の2ヶ所の場合、いずれか一方で溶着が不十分となり、飲料物が溶着部内側空間へ水浸入し内部で腐敗するといった問題や、一方で溶着が過剰となり溶着バリが生ずるといった問題を生じやすい。
【0005】
解決しようとする問題点は、容器本体の上部開口に被着される栓体と、該栓体の天面に開口した注出口と、該注出口の外側を液密に覆う蓋体と、前記栓体の内側に設置され該栓体の天面内側を覆うカバー部材を備えた飲料用容器において、カバー部材の溶着の確実性を向上し、さらに寸法ばらつきや変形による水の隙間への浸入を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、容器本体の上部開口に被着される栓体と、該栓体の天面に開口した注出口と、該注出口の外側を液密に覆う蓋体と、前記栓体の内側に設置され該栓体の天面内側を覆うカバー部材を備えた飲料用容器において、前記カバー部材をその外縁側で前記栓体と液密に溶着し、該栓体と前記カバー部材の間に中間層を設けると共に、前記カバー部材に前記栓体天面の注出口と前記栓体の内側を連通する液通路を設け、前記栓体の注出口と前記カバー部材の前記液通路との接合部に止水部材を設けたことを特徴とする飲料用容器である。
【0007】
請求項2の発明は、前記カバー部材の外縁の外側に第1のクリアランスを設けて前記栓体の内周を相対させ、少なくとも前記栓体と前記カバー部材のいずれか一方の前記溶着部に設けられた上下方向に突出した溶着用突起を溶かして溶着し、前記栓体の注出口と前記カバー部材の前記液通路との接合部のいずれか一方に前記止水部材を取り付けると共に、該止水部材と他方との間に上下方向及び周方向にそれぞれ相対する面を各々第2及び第3のクリアランスを空けて設置し、前記他方の部材に向けて各々突出させた上下方向及び周方向の第1及び第2の止水突起を止水部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の飲料用容器である。
【0008】
請求項3の発明は、前記第2のクリアランスは、前記溶着用突起の突出長よりも大きく形成されると共に、前記第1の止水突起よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項2記載の飲料用容器である。
【0009】
請求項4の発明は、前記第3のクリアランスは、前記第1のクリアランスより大きく形成されると共に、前記第2の止水突起の突出長よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項2記載の飲料用容器である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、接合部に設けた第3の止水部材により該接合部の止水を確実に行い、中間層への水の浸入を防止することができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、上下方向及び周方向の第1及び第2の止水突起により第2のクリアランス、第3のクリアランスを止水することができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、第1の止水突起により、第2のクリアランスにおける寸法ばらつき、嵌合ずれを吸収でき、常に止水することができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、第2の止水突起により、第3のクリアランスにおける寸法ばらつき、嵌合ずれを吸収でき、常に止水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0015】
図1〜図5は実施例1を示しており、両手で持てる大きさの飲料用容器は、外筒1の内側に断熱層を介して内筒(図示せず)を同心円状に設けた断熱構造のほぼ円筒状の容器本体2と、該容器本体2の上部開口3に着脱可能に被着される栓体4とを備える。容器本体2は上部外側に雄螺子5を形成すると共に上部内側に上部開口3を形成した肩部材6が装着している。
【0016】
合成樹脂製の栓体4は、容器本体2の外周とほぼ同じ外径の周側面7の上部に、平面が円形の天面8を有するものであって、周側面7の内側の下部に雄螺子5に螺着する雌螺子が形成されている。また天面8の前部外側には注出口9が設けられ、この注出口9は筒状の飲み口或いは注ぎ口なども称せられ上下方向に貫通するように円筒状に立設すると共に、該注出口9の上方を開閉する蓋体10とを備えている。注出口9の内周面における内側、すなわち容器本体2側には外側より径大となる第1の段部11が形成されている。この第1の段部11は平面が水平な横向きでリング状の天面部11Aと、この天面部11Aの外周より下方に向けて注出口9と同軸状に突設した内周面壁11Bを有している。そして蓋体10はその基端を栓体4の天面8のほぼ中央に回動軸部である第1のヒンジ部12を介して起伏自在に設けられており、伏した閉じた状態で蓋体10が注出口9の上方をパッキンからなる第1の止液材13を介して外側を液密に覆うようになっている。そして、蓋体10が伏した蓋閉状態において蓋体10のほぼ縦向きな先端面14は周側面7より前方へ突出するように対向している。尚、図中15は蓋体10の裏面に下向きに突設したゴム等の弾性突起であり、該蓋体10が伏した状態ではその先端が上面に圧接して蓋体10を開方向に付勢している。
【0017】
そして、蓋体10を伏した状態で該蓋体10を栓体4に着脱可能に固定するためのロック装置16は、栓体4の周側面7に第2のヒンジ部17を介して回動自在に設けたロック部材18と、蓋体10の先端面14に設けたロック部材18が係止可能なロック受け部19によって構成される。
【0018】
前記天面8の内側に合成樹脂製カバー部材20を設ける。このカバー部材20は注出口9を除いた箇所の天面8の内側箇所に沿うように設けられており、このカバー部材20により天面8の内側の断熱材を保護したり或いは断熱空間等の中間層21を形成するためのものであり、実施例では天面8の内側に設けた断熱材(中間層21)の内側を覆って保護するために設けられている。そして、カバー部材20の外縁20Aの端面は周側面7の内周7Aに向き合って相対しており、端面と周側面7の内周7Aとの間には隙間である第1のクリアランス22が周方向に形成されている。この第1のクリアランス22の幅はL1によって図示され、また第1のクリアランス22の長さは外縁20Aの端面の長さであってM1によって図示される。さらに、外縁20Aにおけるカバー部材20の下面には該外縁20Aに沿ってパッキンからなる第2の止水部材23が平面から見てリング状に配置されており、この第2の止水部材23の下部に肩部材6の上端が当接するようになっている。さらに、カバー部材20の上面に、外縁20Aに沿って全周に溶着用突起24を形成し、溶着用突起24を介して天面8にカバー部材20を当接すると共に、該箇所に超音波や高周波加工を行うことにより、溶着用突起24が溶融して天面8にカバー部材20を溶着したものである。尚、第1のクリアランス22、第2の止水部材23は、それぞれ平面から見てリング状に配置されている。
【0019】
さらに、カバー部材20には注出口9に対向して該注出口9に連通する液通路25を短い円筒状の筒26によって設ける。この筒26は上下方向に貫通するように上方へ向けて突設したものであり、この筒26は注出口9と中心線Zを同軸として設けられるものであって、筒26の内径Aは注出口9の内径Bとほぼ同じに形成されている。さらに、筒26の外周の上端側は切り欠かれるように第2の段部27が形成されている。この第2の段部27は径小となった外周27Aの下部に水平横向きな平面27Bが形成されている。
【0020】
そして、栓体4の注出口9とカバー部材20の液通路25、ひいては筒26との接合部に第3の止水部材28を設ける。この第3の止水部材28は弾性材料によって形成された平面が円形の平板状の環部28Aの外周に短い筒部28Bが下方に向けて形成されたものであって、この環部28Aの中心に中心線Zと同軸な貫通孔28Cが形成されている。この貫通孔28Cは注出口9、筒部28Bの内径A,Bとほぼ同じ内径Cを有するものであって上下方向を貫通するように設けられる。そして、筒26の上端が環部28Aの下端面に当接すると共に、筒部28Bの内周が筒27Aの外周に嵌合して、第3の止水部材28は筒26に固定されている。
【0021】
さらに、環部28Aの上端面と第1の段部11の天面部11Aとの間には第2のクリアランス29が軸心Zを中心として周状に形成されている。この第2のクリアランス29の幅はL2によって図示され、また長さは環部28Aの幅となってM2によって図示される。そしてこの第2のクリアランス29を封ずるために環部28Aの上端面に第1の止水突起30を形成する。この第1の止水突起30は第3の止水部材28と一体に形成され軸心Zを中心として平面を円環状に配置したものであって、その縦断面は三角形やほぼ半球形のように上方へ次第に先細に形成されていると共に、第1の先端30Aは天面部11Aに当接してやや潰れるようになっている。さらに、第2のクリアランス29の幅L2は、溶着用突起24の突出長H1よりも大きく形成される。さらに、第2のクリアランス29の幅L2は、第1の止水突起30の突出長H2、すなわち取り付け前の環部28Aの上面を基準として自由端となっている第1の先端30Aまでの長さH2よりも小さく形成されている(H1<L2<H2)。
【0022】
また、筒部28Bの外周と第1の段部11の内周面壁11Bとの間には第3のクリアランス31が形成されている。そしてこの第3のクリアランス31を封ずるために外周に第2の止水突起32を形成する。この第2の止水突起32は軸心Zを中心として平面を円環状に配置したものであって、その縦断面は三角形やほぼ半球形のように水平横向きに次第に先細に形成されていると共に、第2の先端32Aは内周面壁11Bに当接してやや潰れるようになっている。さらに、第3のクリアランス31の幅はL3によって図示され、また長さM3は筒部28Bの長さとほぼ同じに形成される。そして第3のクリアランス31の幅L3は第1のクリアランス22の幅L1より大きく形成される。さらに第3のクリアランス31の幅L3は、取り付け前の第2の止水突起32の突出長H3、すなわち筒部28Bの外周を基準として自由端となっている第2の先端32Aまでの長さH3よりも小さく形成されている(L1<L3<H3)。
【0023】
次に前記構成についてその作用を説明する。組立て時においては、栓体4の天面8内側に中間層21を配置すると共に、カバー部材20を取り付ける。このカバー部材20の筒26に予め第3の止水部材28が被嵌しており、そして、溶着用突起24の近傍の栓体4とカバー部材20とを一対の接触子(図示せず)で挟むようにして超音波、高周波などの溶着手段により溶着して、栓体4の天面8の内側とカバー部材20の上面とをカバー部材20の外縁20Aに沿って全周溶着する。この溶着にあっては接触子(図示せず)の挟む力で取り付け前は自由端であった先端24Aが天面8の内側に当接した状態で溶けて溶着作用をなす。このような溶着により第1の止水突起30、第2の止水突起32の第1の先端30A、第2の先端32Aがそれぞれ天面部11A、内周面壁11Bに潰れるような状態で当接すると共に、第1のクリアランス22、第2のクリアランス29、第3のクリアランス31が形成されるようにカバー部材20を栓体4の内側に固定される。その後に、第2の止水部材23を装着する。そして、蓋体10やロック部材18を一体に設けた栓体4側を雌螺子と雄螺子5との螺着により容器本体2側に取り付けるものである。
【0024】
飲料を収容するときは、まず予め開いている上部開口3より飲料を容器本体2に収容し、次に上部開口3に栓体4を取り付けて上部開口3を閉じる。この後、第1のヒンジ部12を回動中心として蓋体10を閉じると、ロック受け部19は上方に配置されると共に、注出口9は第1の止液材13により封止される。
【0025】
そして、蓋体10を栓体4、ひいては容器本体2側に固定するため、ロック部材18を第2のヒンジ部17を回動中心として上向きに回動し、ロック部材18をロック受け部19に係止した状態で飲料容器を持ち運びする。この状態では弾性突起15は天面8に圧着する。
【0026】
この状態では、それぞれが上下方向にある第2のクリアランス29の幅L2は、溶着用突起24の突出長H1よりも大きく形成されると共に、第1の止水突起30の突出長H2よりも小さく形成されていることにより、第1の止水突起30により第2のクリアランス29における止水を確実に行うことができる。またそれぞれが周方向にある第3のクリアランス31の幅L3は、第1のクリアランス22の幅L1より大きく形成されると共に、第2の止水突起32の突出長H3よりも小さく形成されていることにより、第2の止水突起32により第3のクリアランス31における止水を確実に行うことができる。
【0027】
飲料を飲むために、ロック部材18によるロック状態を解除するには、ロック部材18を摘んで第2のヒンジ部17を回動中心として下方へ回動すると、ロック時とは逆にロック受け部19との係止状態が解除され、そして、弾性突起15の弾性反発力によって蓋体10が開き、注出口9があらわれることにより、注出口9より飲料を取り出すことができるようになる。
【0028】
以上のように、前記実施例では容器本体2の上部開口3に被着される栓体4と、該栓体4の天面8に開口した注出口9と、該注出口9の外側を液密に覆う蓋体10と、栓体4の内側に設置され該栓体4の天面8内側を覆うカバー部材20を備えた飲料用容器において、カバー部材20をその外縁20A側で栓体4と液密に溶着し、栓体4とカバー部材20の間に中間層21を設けると共に、カバー部材20に栓体4の天面8の注出口9と栓体4の内側を連通する液通路25を設け、栓体4の注出口9とカバー部材20の液通路25との接合部に第3の止水部材28を設けたことにより、接合部に設けた第3の止水部材28により該接合部の止水を確実に行い、中間層21への水の浸入を防止することができる。
【0029】
さらに、カバー部材20の外縁20Aの外側に第1のクリアランス22を設けて栓体4の内周7Aを相対させ、カバー部材20の溶着部に設けられた上方向に突出した溶着用突起24を溶かして溶着し、栓体4の注出口9とカバー部材20の液通路25との接合部のカバー部材20に第3の止水部材28を取り付けることで、栓体4とカバー部材20間の内外2箇所の接合部のうち、外側1ヵ所のみ溶着することにより生産上の溶着条件の調整が容易になる。これにより、溶着不十分による中間層21への水浸入や溶着過剰による溶着バリ発生が低減できる。
【0030】
また、第3の止水部材28と注出口9との間に上下方向及び周方向にそれぞれ相対する面を各々第2及び第3のクリアランス29,31を空けて設置し、注出口9に向けて各々突出させた上下方向及び周方向の第1及び第2の止水突起30,32を第3の止水部材28に設け、互いの長さを前記第2のクリアランス29の幅L2は、溶着用突起24の突出長H1よりも大きく形成されると共に、第1の止水突起30の突出長H2よりも小さく形成され(H1<L2<H2)、第3のクリアランス31の幅L3は、第1のクリアランス22の幅L1より大きく形成されると共に、第2の止水突起32の突出長H3よりも小さく形成されたことによって(L1<L3<H3)、第3の止水部材28に弾性を持たせ、栓体4とカバー部材20間の接合部に適度な上下方向、径方向の第1のクリアランス22、第2のクリアランス29を設けることにより、寸法ばらつき、嵌合ずれを吸収でき、常に止水することができる。
【0031】
しかも、溶着用突起24を形成したことで、1ヵ所のみ溶着することにより生産上の溶着条件の調整が容易になる。
【実施例2】
【0032】
図6は実施例2を示しており、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施例2では蓋体10は栓体4に可撓性のジョイント41を介して連結されているものであり、また、実施例1と異なり、図示しないが溶着用突起24は栓体4のみ或いは栓体4とカバー部材20の両方に設けてもよく、また第3の止水部材28を注出口9側に取り付けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように本発明に係る飲料用容器は、各種の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例1を示す第2のクリアランスの説明図である。
【図4】本発明の実施例1を示す第3のクリアランスの説明図である。
【図5】本発明の実施例1を示す要部の拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例2を示す正面図である。
【符号の説明】
【0035】
2 容器本体
3 上部開口
4 栓体
7A 内周
8 天面
9 注出口
10 蓋体
24 溶着用突起
H1 突出長
20 カバー部材
20A 外縁
21 中間層
22 第1のクリアランス
L1幅
25 液通路
28 第3の止水部材
29 第2のクリアランス
L2 幅
31 第3のクリアランス
L3 幅
30 第1の止水突起
H2 突出長
32 第2の止水突起
H3 突出長

【出願人】 【識別番号】591261602
【氏名又は名称】サーモス株式会社
【出願日】 平成18年7月24日(2006.7.24)
【代理人】 【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護


【公開番号】 特開2008−23202(P2008−23202A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−201269(P2006−201269)