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【発明の名称】 飲料容器を加熱する装置
【発明者】 【氏名】フランク ゴールテンボウス

【要約】 【課題】飲料容器を加熱する装置であって、簡単な構造で、安全な機能を与えるとともに、基本的に飲料容器のサイズとは無関係に正確に機能する装置を提供する。

【構成】特にドリンクマシン1用の飲料容器5を加熱する装置10は、飲料容器5のためのレセプタクル機構11であって、飲料容器5の内部5aへの蒸気供給部13を伴うレセプタクル機構11を有する。構造が簡単で、安全で、効果的となるようにこの種の装置を形成するため、蒸気供給部13が、カバー12の側部に配置され、且つ覆い面12aと反対側に位置する蒸気分配チャンバ15を有し、この蒸気分配チャンバ15が蒸気取り入れ口14に接続されるとともに少なくとも1つの開口16を介して覆い面12aにつながっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にドリンクマシン(1)用の飲料容器(5)を加熱する装置(10)であって、前記飲料容器(5)の開口のための覆い面(12a)を含むカバー(12)と、前記飲料容器(5)の内部(5a)への蒸気供給部(13)とを含む前記飲料容器(5)のためのレセプタクル機構(11)を有する装置(10)において、
前記蒸気供給部(13)が、前記カバー(12)の側部に配置され、且つ前記覆い面(12a)と反対側に位置する蒸気分配チャンバ(15)を有し、この蒸気分配チャンバ(15)が、蒸気取り入れ口(14)に接続されるとともに、前記覆い面(12a)の少なくとも1つの開口(16)につながっていることを特徴とする装置(10)。
【請求項2】
前記蒸気分配チャンバ(15)が、凝縮物収集装置(17)として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記蒸気供給部(13)が、当該蒸気供給部(13)を開くためにユーザが操作できる少なくとも1つの、好ましくは2つのバルブ(9a、21)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記カバー(12)の移動によって機械的に動作できるバルブ(21)と、操作要素(7)によって動作できるバルブ(9a)とが設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの開口(16)が、前記カバー(12)の貫通穴として形成されるとともに、このカバーを貫通して延びていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記覆い面(12a)が、複数の開口(16)を有する蒸気透過領域を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記蒸気供給部(13)が、蒸気ラビリンス区域を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記蒸気ラビリンス区域が、互いにオフセットして前記蒸気分配チャンバ(15)内につながる前記蒸気取り入れ口(14)と、前記少なくとも1つの開口(16)とによって形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記蒸気取り入れ口(14)が、前記開口(16)に対して直交し、又は接線方向に延びるサイクロン区域を形成するように前記蒸気分配チャンバ(15)につながっていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
覆い面(12a)が、前記逆さまの飲料容器(5)のための位置決めベースとして形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記覆い面(12a)が、前記飲料容器(5)の縁部のためのシール面を周囲にわたって有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
蒸気生成器(9)を有するドリンクマシン(1)であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置(10)を備え、前記蒸気生成器(9)が前記蒸気供給部(13)に接続されていることを特徴とするドリンクマシン(1)。
【請求項13】
飲料生成プロセス及び飲料分配プロセスを制御する制御手段(6)と、バルブ(9a)を備える蒸気供給部(13)とを有し、前記バルブ(9a)が前記制御手段(6)に接続されている、請求項12に記載のドリンクマシン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の包括的記載部分で説明されているタイプの飲料容器を加熱する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような装置は仏国特許第2 716 792号から既知である。既知の装置は、コーヒメーカの一部であり、予熱されるべき飲料容器を保持するためのレセプラクル機構を含む。レセプタクル機構は一種の逆プレートを含んでおり、この逆プレート上には飲料容器が開口を下側に向けた状態で置かれる。プレートの中心には、プレートに嵌合し且つプレートから突出するノズル機構がある。ノズル機構は、高い蒸気流速度を確保する複数の小さい開口を有する。ノズル開口は、バルブリフタの中空の内部によって蒸気取り入れ口に接続されている。蒸気供給部は、蒸気がバルブリフタの内部を通じてノズル開口内へとほぼ直線的に流れるように形成されている。しかしながら、この開発の結果、例えばカップが正確に位置決めされていない場合、或いはカップが予熱機構内に位置されていないときに予熱機構が動作される場合に、ユーザに対する危険を排除することができない。
【0003】
実用新案独国特許第93 17 669号から既知である更なる装置は、バルブ本体とマッシュルーム形状のキャップとを含んでおり、マッシュルーム形状のキャップはバルブ本体に対して移動できるとともに閉塞部材に対して強固に接続され、閉塞部材を用いてマッシュルーム形状のキャップの下側の蒸気取り入れ開口を開閉することができる。予熱されるべきカップは、カップ壁の特定のポイントがマッシュルーム形状キャップに当接してマッシュルーム形状キャップを下向きに押圧するまで、逆さまの姿勢で、すなわち、開口を下側に向けた状態でバルブ本体上にわたって置かれる。このようにすると、蒸気取り入れバルブが開かれ、蒸気をカップの内部へと流してカップの壁を加熱することができる。しかしながら、既知の装置は多くの欠点を有する。例えば、マッシュルーム形状キャップは蒸気の接近から飲料容器の底部の領域を遮断し、それにより、この領域が温まらない。これは、小さく若しくは非常に円錐型を成した飲料容器の場合に特に不都合であり、そのような場合、飲料容器の壁の大部分が蒸気接触から遮断される一方で、カップの周縁下で蒸気があふれ出てユーザを危険に晒す可能性がある
【0004】
また、既知の装置は、異なる直径及び/又は高さの飲料容器に対して不十分にしか適合できず、それにより、バルブ本体及びマッシュルーム形状キャップは、想定し得る殆どの一般的な用途において比較的小さな直径を有していなければならない。しかしながら、比較的小さい直径は、位置決めされたカップが十分に支持されずに傾き、それにより、蒸気が漏れるのでユーザを危険に晒す可能性があるという危険を伴う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、飲料容器を加熱する装置であって、簡単な構造で、安全な機能を与えるとともに、基本的に飲料容器のサイズとは無関係に正確に機能する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1で与えられた特徴によって解決される。
【0007】
カバーの側部に本発明にしたがって設けられ且つ蒸気取り入れ口と覆い面の開口との間に配置された蒸気分配チャンバの結果として、蒸気は、カップが所定の位置にない状態で予熱装置が動作された場合であってもユーザを危険に晒すことがないように弱められる。また、蒸気分配チャンバは、一緒に運ばれた凝縮物を最初に堆積させるため、これが覆い面の開口から流出することはできない。これにもかかわらず、本発明に係る蒸気分配チャンバによって予熱能力が減少されない。
【0008】
本発明の有利な更なる発展は、従属請求項から得ることができる。
【0009】
蒸気分配チャンバは、蒸気と一緒に運ばれる凝縮物及び覆い面が飲料容器を位置決めするためのベースとして形成されている場合には飲料容器の壁を流れ落ちる凝縮物の両方を捕捉して安全に転送する凝縮物収集装置として形成されることが好ましい。
【0010】
予熱プロセスは、ユーザ自身によって開始されることが有益である。飲料容器を予熱しようとしていないのに誤って蒸気供給が開始されてしまうことがないように、ユーザによって操作できる1つ又は好ましくは2つのバルブが蒸気供給部に設けられる。この場合、予熱プロセスにおいて蒸気供給部を開くためには、これらのバルブの両方を作動させなければならない。
【0011】
これは、例えば、カバーの移動によって機械的に動作でき且つ必要に応じてカバーの方向で飲料容器に対して加えられる僅かな圧力により支持される例えば飲料容器の重さによって開くことができるバルブ及び/又は操作要素(タッチパッド、キー、ボタン等)によって動作できるバルブであることが有益であり、これにより、例えば予熱プロセスを開始するための事前選択としてバルブを形成することができる。
【0012】
本発明において、飲料容器の内部に通じる開口はカバーにおける少なくとも1つの単純な貫通穴として形成され、したがって、この貫通穴は、ノズル効果を避けるため、すなわち、蒸気が飛び出していかないように十分に大きい直径をとることができる。
【0013】
また、覆い面は、複数の開口又は貫通穴を有し例えば有孔カバー、網目、編み目等の形態を成す蒸気透過領域を含むこともできる。
【0014】
更に、蒸気ラインを介して蒸気発生器により供給される蒸気が直接的なジェットの状態で放出されることを防止する蒸気ラビリンス区域は、安全性を高めるのに役立つ。
【0015】
また、蒸気流の軽減は、開口に対して直角に蒸気分配チャンバに流入する蒸気取り入れ口によって行なうこともできる。
【0016】
カバーは、逆さまの飲料容器を位置決めするためのベースを含むことが好ましい。これは、開口の周囲で飲料容器の周縁とカバーとを全面シール接触させる支持態様で重力が作用し得るという利点を有する。
【0017】
また、覆い面が飲料容器の周縁の全体にわたって位置する場合、すなわち、覆い面が飲料容器の周縁とシールを形成する場合には、ユーザを危険に晒す可能性が大きく減少される。
【0018】
本発明に係る装置は、補助装置として形成することができ、例えばそれ自体の蒸気発生器を備えることができるが、ドリンクマシンに組み込まれるとともに、ドリンクマシンに設けられた蒸気発生器を使用し、必要に応じて制御機構も使用することが好ましい。
【0019】
以下、図面を使用して、本発明の実施形態について更に詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
非常に概略的に描かれている図1は本発明に係るドリンクマシン1を示しており、このドリンクマシンは、通常の飲料自動販売機のうちの1つ又は図示のように例えばケータリング、カフェテリア、セルフサービス設備、家庭等で使用されるようなコーヒメーカであってもよい。この種のドリンクマシンの多数は既知であり、そのため、ここではこれらのマシンについて更に詳しく説明する必要がない。ドリンクマシン1は、ドリンクマシン1の通常の要素、例えばコーヒ飲料を分配するための排出口3を有する1種類以上のコーヒ飲料を作るための浸出装置であって、排出口3の下側に飲料容器5(カップが描かれている)を置いてこの容器を満たすことができるように例えば排液プレートとして形成されるベース4の上側で注ぐ浸出装置を収容するハウジング2を含む。飲料生成及び分配プロセスの開始及び遂行は、操作要素7により作用される制御手段6によってもたらされる。操作要素7は、通常のキー、ボタン、タッチ領域などを含んでおり、ユーザが容易に操作できるようにハウジング2の外面上に配置されている。
【0021】
また、ハウジング2内には、概略的にのみ示される蒸気発生器8が収容されている。蒸気発生器8は、ドリンクマシンにとって都合の良い任意の構造を有することができるとともに、例えばお茶生成用の水を加熱するため、ミルクを泡立てるため、或いは、他の目的のために蒸気をユーザに供給するべく別個の排気口(図示せず)を有しており或いは排出口3に接続されている。
【0022】
また、蒸気生成器8は、ライン9及びバルブ9aを介して、飲料容器5を加熱し或いは予熱するための装置10に対して接続されている。
【0023】
図1にはこの種の2つの装置10が描かれており、一方の装置10は例えばカップ棚に近いハウジング2の上側に設けられており、他方の装置10は排出口3に対して距離を隔ててベース4上に設けられている。図中の2つの装置10は単に好ましい配置領域を示そうとするものであり、図示の場所のうちの一方又は他の適した場所に1つの装置10を設ければ殆どの目的を満たす。
【0024】
以下、それぞれが図1に示されるドリンクマシン1とともに使用するのに適する装置10の好ましい実施形態について説明する。
【0025】
図2は、飲料容器5を加熱するための本発明に係る装置10の第1の実施形態10aを示しており、この装置は、ドリンクマシン1に特に適しており、別個の補助装置として形成することもできる(この場合、それ自体の蒸気発生器8が設けられる)。
【0026】
装置10は飲料容器5のためのレセプタクル機構11を含んでおり、上記レセプタクル機構11は、飲料容器5の開口のための覆い面12aを有するカバー12を含む。覆い面12aは、それが飲料容器5の開口をシースし且つシール面を用いて好ましくは飲料容器5の上側周縁の全面にわたって位置するように寸法付けられており、それにより、覆い面12aと飲料容器5の上側周縁との間の接触が飲料容器5の内部5aを全周に沿って密閉する。シール面は、飲料容器の周縁と全面にわたって接触するために滑らかで平らな面によって形成することができ、或いは、それが弾性的に柔軟等になるように形成することができる。図示の実施形態において、覆い面12aは上側を向くベースとして形成されており、このベース上には逆さにされた飲料容器5が置かれている。カバー12はパネル又はプレートの形状を成しており、また、覆い面12aは平らで水平であるとともに直径が十分に大きく、それにより、直径が大きい飲料容器5であっても確実に支持できるようになっている。
【0027】
また、レセプタクル機構11は蒸気供給部13を含んでおり、蒸気供給部13は、バルブ9aを介して蒸気生成器8に接続される蒸気取り入れ口14を含む。蒸気取り入れ口14は蒸気分配チャンバ15へ流入しており、蒸気分配チャンバ15は、覆い面12aから離れて面するカバー12の側、すなわち、好ましくはカバー12の下側に位置されている。導入される蒸気の圧力は蒸気分配チャンバ15内で減少され、また、蒸気は、一緒に運ばれてくる可能性のある凝縮物を解放する。覆い面12aに流れ込む少なくとも1つの開口16がカバー12を貫通して延びており(互いにある程度の距離を隔てて隣り合う2つの開口が描かれている)、この開口を通じて蒸気が分配チャンバ15から内部5aへと流入することができる。開口16は、カバー12の単なる貫通穴として形成されており、蒸気流速度が非常に大きくなってユーザを危険にさらすことがないように必ずしもノズルの特性を有する必要はない。
【0028】
しかしながら、カバー12には、例えば穿孔領域、網目、編み目等として形成される複数の開口16を有する蒸気透過領域(図示せず)を設けることもできる。
【0029】
図示の実施形態において、蒸気取り入れ口14は、カバー12の反対側に位置する蒸気分配チャンバ15の画定壁で蒸気分配チャンバ15内に流入しており、覆い面12aの略中心に位置している。一方、開口16は、取り入れ口14と開口16とが互いに一直線にならないように取り入れ口14の側方にオフセットされており、それにより、蒸気のためのラビリンス区域が形成されている。しかしながら、開口16(又は、複数の開口16)は、覆い面12aの内側であって好ましくは覆い面の中心線の近傍に位置されている(これは、複数の開口16が設けられている場合に特に重要である)ため、小さな飲料容器5であっても容易に予熱することができる。蒸気分配チャンバ15は、設けられた全ての開口16に蒸気を供給できる十分な大きさを有する。
【0030】
レセプタクル機構11は凝縮物収集機構17を更に備えている。これは、蒸気分配チャンバ15を凝縮物収集器として使用するとともに、好ましくは蒸気分配チャンバ15の最下点に設けられる凝縮物出口ライン18を含む。本発明に係る装置10が排液プレート4上に配置される場合には、凝縮物を排液パン内へと簡単に案内することもできる。
【0031】
バルブ9aは制御機構6によって作用され、それにより、例えば操作要素7のうちの1つを介してバルブ9aをユーザにより動作させることができる。同様に、バルブ9aの閉塞も、ユーザによって達成することができ或いは所定時間の満了後に自動的に行なうことができる。
【0032】
飲料容器を予熱するため、ユーザは、飲料容器を逆さまにして覆い面12a上に置くとともに、全ての開口16が覆われるように飲料容器15を配置する。これは、覆い面12a上の適切なマーキングによって簡略化できる。その後、バルブ9aが開かれ、蒸気は、入口14を介して蒸気分配チャンバ15内に流入し、そこから開口16を通じて飲料容器15の内部15aに流入し、ここで、その後、飲料容器を予熱する。発生する凝縮物は、開口16を通じて蒸気分配チャンバ15内へ逆流し、或いは、蒸気分配チャンバ15内で生じ、収集されて凝縮物出口18を介して取り除かれる。蒸気供給が終了した後、ユーザは、飲料容器5を装置10から除去することができるとともに、注ぐために例えば飲料容器を排出口3の下側に置くことができる。
【0033】
図3は本発明に係る装置10の更なる実施形態10bを示している。この場合、同一或いは匹敵する構成要素については、同じ参照符号を用いて特定されており、更に説明しない。また、実施形態10bは、ドリンクマシン1内に組み込むこともでき、或いは、別個の装置として形成できるとともに、必要に応じてそれ自体の蒸気発生器を設けることができる。
【0034】
図3に描かれている実施形態10bは、当該実施形態10bが案内ハウジング19を有するとともにこのハウジング内でカバー12が双頭矢印Aの方向で上下に移動され得るように支持されているという点で図2に示される実施形態10aと異なっている。また、案内ハウジング19は、蒸気分配チャンバ15と、蒸気取り入れ口14に接続される蒸気取り入れ開口14aを開閉する機械的なバルブとして形成されるバルブ21のための詳しく図示しないハウジング20とを収容している。バルブ21は、好ましくはプランジャ22を用いてカバー12に接続されるバルブヘッド21aを含んでおり、バルブヘッド21aがカバー12の動きに追従するようになっている。また、カバー12が案内ハウジング19内で矢印Aの方向における最初の最も外側の(好ましくは上端)位置に常に位置されてその位置に保たれるようにする戻し機構23が設けられている。バルブヘッド21aは、シールを形成するように蒸気入口14に面する入口開口14aの側に当接するため、加えられる蒸気圧力によってバルブヘッドを支持することもできる。しかしながら、戻し機構23は、それ自体をバルブハウジング20上及びカバー12の裏面で支えるスプリングを更に含む。
【0035】
また、前述したバルブ9aは蒸気供給部13内に設けられている。2つのバルブ、すなわち、第1のバルブ9a及び第2のバルブ21の配置の結果として、ユーザのための高い安全性が得られる。
【0036】
装置10の実施形態10bは、ユーザが自分の飲料容器5を図2に示されるように逆さまにして全ての開口16が覆われるように覆い面12a上に置くことにより作用される。その後、前述したようにして操作要素7によりバルブ19aが開かれ、ユーザが飲料容器5をカバー12の方向へ押圧すると、それにより、良好なシール接触が形成されるとともに、第2のバルブ21aが開かれる。ただし、飲料容器5自体の重さによってこれが起こらなかった場合である。その後、蒸気は、入口開口14aを通じて蒸気分配チャンバ15内に流れ、そこから開口16を通じて内部5aへと流れて、この蒸気が飲料容器5を予熱する。
【0037】
図4及び図5には、本発明に係る装置の第3の実施形態10cが示されている。同一又は匹敵する構成要素が前述した実施形態で使用された同じ参照符号を用いて特定されており、以下では、違いのみについて説明する。本発明に係る装置10の実施形態10cも、覆い面12aを伴うカバー12を有する飲料容器5のためのレセプタクル機構11を含む。覆い面12aには1つの開口16が貫通しており、この開口は、蒸気分配チャンバ15を、覆い面12a上に逆さまにして置かれた飲料容器5の内部5aに接続している。また、蒸気取り入れ口14及び凝縮物出口ライン18が設けられている。
【0038】
この実施形態において、蒸気取り入れ口14は、開口16の垂直中心線16’へと直角に流れ込んでいる。このようにすると、蒸気流をそれが開口16を通過する前に最初に弱めることができる。しかしながら、蒸気取り入れ口14が略円筒形状の蒸気分配チャンバ15へ接線方向で流れ込み、それにより、サイクロン状の流れが蒸気分配チャンバ15内に生じ、その結果、蒸気流が大きく軽減されてユーザが危険に晒されないようになることが好ましい。蒸気流の軽減は、内側へ曲げられる、すなわち、蒸気分配チャンバ15内へと曲げられる上縁部15aによって更に高めることができる。この場合、この上縁部15aは、開口16の周囲で延びており、特にサイクロン状の流れを蒸気分配チャンバ15内に押しとどめる、すなわち、蒸気の速度が大幅に減少されるまでサイクロン状の流れが開口16を通じて逃げないようにする
【0039】
先の実施形態の場合と同様に、開口16と対向して位置する蒸気分配チャンバ15の底部すなわち最下点の近傍又は最下点から、しかし好ましくは中心線16’の側方にオフセットして、凝縮物伝導部18が流れ込んでいる。
【0040】
説明して図示した実施形態の変形においては、飲料容器に向けて覆い面を下げることにより或いは覆い面に対して下側から飲料容器を押し付けることにより上方を向く開口を有する覆い面と飲料容器を接触させることによって本発明に係る装置を変更することができる。結果として、無論、蒸気供給は前述したようにもたらされる。また、蒸気供給部は、1つのバルブのみによって、例えば機械的なバルブのみによって開くことができる。また、1又は複数のバルブは他の構造を有することもできる。適切な場合には、ラビリンス区域として蒸気供給部の湾曲で十分である。また、供給蒸気は、側方からカバー内に与えることもでき、例えば、その後、蒸気の流れ方向に対して直角に直線状に配置された開口を通じて飲料容器の内部に達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明にしたがって備えられたドリンクマシンの非常に概略的な斜視図である。
【図2】本発明に係る装置の第1の実施形態の概略断面図である。
【図3】本発明に係る装置の第2の実施形態の概略断面図である。
【図4】本発明に係る装置の更なる実施形態の概略断面図である。
【図5】図4に係る装置を底部から見た図である。
【出願人】 【識別番号】500177237
【氏名又は名称】ヴィーエムエフ ヴュルテンバーギッシュ メタルヴァーレンファグリク アーゲー
【出願日】 平成19年5月14日(2007.5.14)
【代理人】 【識別番号】100094318
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 行一

【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一


【公開番号】 特開2008−18228(P2008−18228A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2007−128380(P2007−128380)