| 【発明の名称】 |
電気ポット |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 学
【氏名】藤川 尚輝
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| 【要約】 |
【課題】コンパクトな外形で、組み立て性が良好であり、しかも十分な断熱効果を得ることができて省エネルギ化の要請に十分に応えることができる電気ポットを提供する。
【構成】外装ケース2には上部が開口した内容器3と、内容器3の上部開口を開閉する蓋体4が設けられ、内容器3の底部にはヒータ5が配置され、外装ケース2と内容器3の各周壁の間には真空断熱材6が配設されており、この真空断熱材6は、外包材61で真空密封された内部に芯材62a〜62cが厚さ方向に複数積層されるとともに、これらの芯材62a〜62c間の少なくとも一箇所に金属箔63が介在されて構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外装ケース内には上部が開口した内容器が設けられ、外装ケースの上部には前記内容器の開口を開閉する蓋体が設けられ、また前記内容器の底部には当該内容器内の内容液を加熱するヒータが配置され、前記外装ケースと内容器の各周壁の間には真空断熱材が配設されている電気ポットにおいて、 前記真空断熱材は、外包材で真空密封された内部に芯材が厚さ方向に複数積層されるとともに、これらの芯材間の少なくとも一箇所に金属箔が介在されて構成されていることを特徴とする電気ポット。 【請求項2】 前記真空断熱材は、前記外包材内が真空排気後の密封された状態において圧縮加工されたものであることを特徴とする請求項1記載の電気ポット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電気ポットに係り、特には断熱効果を一層高めて省エネルギ化を図るための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 電気ポットは、一般家庭や職場、食堂などで広く使用されており、常に熱湯が供給できるように、沸騰加熱後は、四六時中、通電保温状態に保たれることが多い。一方、省資源や環境問題等の関係から、電気ポットにおいても、通電保温時の省エネルギ化の要請が高まっている。 【0003】 このため、従来技術では、外装ケース内に配置された内容器をステンレス鋼製の真空二重容器で構成して保温性を高めるようにしたものが提供されている。さらに、近年では、省エネルギ化のために、外装ケースと内容器の各胴部の間に真空断熱材を配設してさらに断熱効果を高めた構成のものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 【特許文献1】特開2006−43023号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の電気ポットにおいては、外装ケースと内容器の各胴部の間に単純に真空断熱材を配設した構成であるため、断熱効果をさらに高める上では、真空断熱材の厚さも十分に厚くせねばならない。これに伴い、電気ポットの胴回りの外径が徒に増加して大型化してしまうという不具合を生じる。 【0006】 さらに、真空断熱材は内容器の外周部を覆うようにロールで円筒状に曲げ加工する必要があるが、従来は、真空断熱材の厚さが厚くて弾力性があるので曲げにくく、無理やりに曲げると途中が腰折れするなどして真円状に形成できず、組み立て性が悪いという不具合がある。 【0007】 本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、製品全体の外形の大型化を抑えつつ、組み立て性が良好で、しかも、十分な断熱効果を得ることができて省エネルギ化の要請に十分に応えることができる電気ポットを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記の目的を達成するために、本発明は、外装ケース内には上部が開口した内容器が設けられ、外装ケースの上部には前記内容器の開口を開閉する蓋体が設けられ、前記内容器の底部には当該内容器内の液体を加熱するヒータが配置され、また前記外装ケースと内容器の各周壁の間には真空断熱材が配設されている電気ポットにおいて、次の構成を採用している。 【0009】 すなわち、請求項1記載の発明に係る電気ポットは、真空断熱材は、外包材で真空密封された内部に芯材が厚さ方向に複数積層されるとともに、これらの芯材間の少なくとも一箇所に金属箔が介在されて構成されていることを特徴としている。 【0010】 また、請求項2記載の発明に係る電気ポットは、請求項1記載の発明の構成において、前記真空断熱材は、前記外包材内が真空排気後の密封された状態において圧縮加工されたものであることを特徴としている。 【発明の効果】 【0011】 請求項1記載の発明によれば、真空断熱材は、外包材で真空密封された内部に複数積層された芯材間の少なくとも一箇所に金属箔が介在されているので、この金属箔が内容器からの輻射熱を抑える効果を発揮する。このため、十分な断熱効果を得ることができて省エネルギ化の要請に十分に応えることができる。また、内容器の外周部を覆うように真空断熱材を円筒状に曲げ加工する際、金属箔の存在により真空断熱材が途中が腰折れせずに真円状に形成することができ、組み立て性が向上する。しかも、真空断熱材が真円状に形成されると、内容器と真空断熱材との間に均一な空気層を形成できるため、さらに一層保温性が高まり、省エネルギ化に寄与できる。 【0012】 請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、真空断熱材は外包材内が真空排気後の密封された状態において圧縮加工されたものであるので、真空断熱材の厚さが小さく、このため、従来に較べて高い保温効果を確保しつつ、電気ポットの胴回りの外径が徒に増加するのを抑えることができ、コンパクトな製品形状を維持することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の電気ポットにおける実施の形態について、詳しく説明する。 【0014】 図1は本発明の実施の形態における電気ポットの半分を断面して見た正面図、図2は同電気ポットの平面断面図、図3は同電気ポットに使用する真空断熱材の構成を拡大して示す断面図である。 【0015】 この実施の形態の電気ポット1は、樹脂製の外装ケース2を有し、この外装ケース2内には上部が開口した内容器としての真空二重容器3が設けられ、外装ケース2の上部にはこの真空二重容器3の上部開口を開閉する蓋体4が設けられている。また、真空二重容器3の底部には当該容器3内の内容液を加熱するヒータ5が配置され、さらに、外装ケース2と真空二重容器3の各周壁の間には円筒状の真空断熱材6が同心状に配設されている。 【0016】 上記の真空二重容器3は、ステンレス鋼製のもので、内筒3aと外筒3bとで二重化されると共に、内筒3aから延設された一重の底部3cを有し、この底部3cの裏面に上記ヒータ5が当接している。また、底部3cには内容液を外部に吐出する吐出路7の一端が開口し、吐出路7の途中は外装ケース2と真空断熱材6の各周壁の間の空間内に立ち上げられ、吐出路7の他端は外装ケース2の上部に設けられた吐出口8に開口している。また、吐出路7の途中には電動ポンプ9が設けられ、また、吐出路7の立ち上がり部分は透明管とされてその液量が液量表示窓10から透視できるようになっている。 【0017】 なお、13は吐出路7を流れる流量を検出する流量センサ、14は蓋体4に設けられた手動用のベーローズポンプ、15は蓋体4に設けられた操作パネル、16は把手である。 【0018】 上記の真空断熱材6は、真空二重容器3の周壁の径方向外方に空気層を確保する空間17を介して配置されており、真空断熱材6の上端部は、外装ケース2の上端部から真空二重容器3に向けて一体的に延設された肩部2aから外方に突出された環状のフランジ部2bに嵌合され、また、下端部は外装ケース2の底部2cに支持されている。 【0019】 この真空断熱材6は、図3に示すように、外包材61で真空密封された内部に3つの芯材62a,62b,62cが厚さ方向に順次積層されるとともに、真空二重容器3側に位置する芯材62aとその外側に位置する芯材62bとの間に金属箔63が介在されて構成されている。そして、各芯材62a,62b,62cおよび金属箔63の上下端は、外包材61の内面に近接している。 【0020】 このように、真空二重容器3寄りの芯材62aとその外側に位置する芯材62bとの間にのみ金属箔63を配置した場合には、金属箔63の配置枚数を最小限に抑えて余分なコストアップを抑えつつ、真空二重容器3の熱輻射を抑えることができて断熱効果を十分に高めることができるので有利である。しかし、これに限らず、各芯材62aと62bとの間、62bと62cと間のそれぞれに金属箔63を配置することも可能である。なお、真空二重容器3側の芯材62aと外包材61との間に金属箔63を配置した場合には、真空二重容器3からの熱輻射が金属箔63の熱伝導によって奪われてしまい、断熱効果が低下するために好ましくない。また、芯材の数も、所期の断熱効果が得られるのであれば、本例のように必ずしも3層分設ける必要はない。 【0021】 ここに、外包材61は、熱反射率を高めるために、例えばアルミ箔の上にポリエステル樹脂等が形成されてなるもので、この構成自体は周知のものである。また、各芯材62a〜62cは本例ではガラスウールからなるが、これに限らず、ウレタンフォームや発泡スチロールなどを使用することも可能である。また、金属箔63は、加工性を考慮して、本例では各芯材62a〜62cの厚さよりも十分に薄い8μm程度の一枚の銅箔が使用されているが、これに限らず、アルミ箔、ニッケル箔、金箔など、輻射熱を抑える作用があるものであれば好適に使用することができる。 【0022】 しかも、この真空断熱材6は、外包材61内が真空排気後の密封された状態において、常温下で圧縮加工されている。したがって、この真空断熱材6全体の厚さは、例えば圧縮前が9mmであったものが圧縮後は7.5mm程度に薄くなっている。 【0023】 このように、真空断熱材6は、外包材61で真空密封された内部に複数積層された芯材62a〜62c間の少なくとも一箇所に金属箔63が介在されているので、この金属箔63が内容器からの輻射熱を抑える効果を発揮する。このため、十分な断熱効果を得ることができて省エネルギ化の要請に十分に応えることができる。 【0024】 真空断熱材6に金属箔63を設けない従来の場合と、真空断熱材6に金属箔63を設けたこの実施の形態の場合とについて、それぞれ沸騰加熱後、湯温を90℃に通電保温する際の一時間当たりの消費電力を計測すると、前者の場合は12Wであったが、後者の場合は11Wとなり、消費電力を1割程度節約できることが確認できた。 【0025】 また、真空断熱材6は真空二重容器3の周壁を覆うように、真空引き後にロールにより円筒状に曲げ加工されるが、このロール加工の際、真空断熱材6は、金属箔63の存在によって途中が腰折れせずに真円状に形成することができ、組み立て性が向上する。しかも、真空断熱材6が真円状に形成されると、真空二重容器3と真空断熱材6との間に均一な空気層を有する空間14を形成できるため、さらに一層保温性が高まり、省エネルギ化に寄与できる。 【0026】 さらに、この真空断熱材6は、外包材61内が真空排気後の密封された状態において圧縮加工されたものであるので、真空断熱材6全体の厚さが小さく、このため、従来に較べて高い断熱効果を確保しつつ、電気ポット1の胴回りの外径が徒に増加するのを抑えることができ、コンパクトな製品形状を維持することができる。 【0027】 なお、上記の実施の形態では、真空二重容器3寄りの芯材62aとその外側に位置する芯材62bとの間に一枚の金属箔63を配置したが、中央の芯材62bを金属箔63で包んだ構成としてもよい。この場合、真空二重容器3寄りから順に、外包材61、芯材62a、金属箔63付の芯材62b、芯材63c、外包材61となる。つまり、金属箔63は、真空断熱材6の厚さ方向の中央に位置することになるため、上下方向の荷重に対しても強くなる。また、芯材62bを金属箔63で包む構成の場合、その内部を真空にして真空断熱材としての作用が得られるようにして、さらに断熱効果を高めることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の実施の形態における電気ポットの半分を断面して見た正面図である。 【図2】同電気ポットの平面断面図である。 【図3】同電気ポットに使用する真空断熱材6の構成を拡大して示す断面図である。 【符号の説明】 【0029】 1 電気ポット 2 外装ケース 3 真空二重容器(内容器) 5 ヒータ 6 真空断熱材 61 外包材 62a〜62c 芯材 63 金属箔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003702 【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092554 【弁理士】 【氏名又は名称】町田 袈裟治
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| 【公開番号】 |
特開2008−6002(P2008−6002A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178596(P2006−178596) |
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