| 【発明の名称】 |
グリル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】根笹 典政
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| 【要約】 |
【課題】前方開放のグリル庫(10)と、食材が載置される焼網(17)と共に前方開放部(10a)から出し入れ自在にグリル庫(10)内に収納されるグリル皿(12)と、食材を上方から加熱するグリルバーナ(11)と、グリル庫(10)内に設けられる温度センサとを具備し、前記温度センサで検知される温度が設定温度に達した時点でグリルバーナ(11)が自動消火されるグリル装置において、食材の大きさや焼網(17)への載置位置にかかわらず、確実にグリル庫(10)内の異常過熱を防止すること。
【構成】温度センサは、グリル庫(10)の奥側底部に配設され且つグリル皿(12)の底外面の温度を検知する下センサ(21)と、グリル庫(10)の前方開放部(10a)近傍の上部域に配設される上センサ(22)とからなり、上・下センサ(22)(21)のどちらか一方の検知温度が各々設定された設定温度に達した時点で消火が決定されること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前方開放部に開閉自在の扉が設けられているグリル庫と、食材が載置される焼網と共に前記前方開放部から出し入れ自在に前記グリル庫内に収納されるグリル皿と、前記食材を上方から加熱するグリルバーナと、前記グリル庫内に設けられる温度センサとを具備し、前記温度センサで検知される温度が設定温度に達した時点で前記グリルバーナの燃焼が自動停止されて消火される形式のグリル装置において、 前記温度センサは、前記グリル庫の奥側底部に配設され且つ前記グリル皿の底外面に接触してその温度を検知する下センサと、前記グリル庫の前記前方開放部近傍の上部域に配設される上センサとからなり、 前記下センサ又は前記上センサのどちらか一方の検知温度が各々設定された設定温度に達した時点で消火が決定されることを特徴とするグリル装置。 【請求項2】 請求項1に記載のグリル装置において、前記下センサは左奥又は右奥に配設されるとともに、前記上センサは、前記下センサの配設位置から前記グリル庫の中心を通る直線の先端近傍に位置する所定箇所に配設されていることを特徴とするグリル装置。 【請求項3】 請求項1又は2に記載のグリル装置において、前記下センサ又は上センサのどちらか一方の検知温度の温度上昇勾配が基準勾配より大きい場合には、前記設定温度を所定温度だけ低下させる設定温度変更手段が設けられていることを特徴とするグリル装置。 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のグリル装置において、加熱調理に必要な前記グリルバーナの燃焼時間を設定するタイマーが内蔵されており、 前記上センサ又は前記下センサのどちらか一方が、前記燃焼時間が終了するよりも前に前記設定温度に到達したことを検知した場合は、前記温度センサによる制御が前記タイマーによる制御よりも優先されて、その時点で消火が決定されるようにしたことを特徴とするグリル装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、グリル装置、特に、グリル庫内の温度を検知する温度センサが内蔵されているグリル装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 例えば、テーブルコンロ等の加熱調理器において、魚焼き用等に使用されるグリル装置は、図8に示すように、前方に開放するグリル庫(10)内に、焼網(17)とグリル皿(12)が出し入れ自在に収納されており、グリル庫(10)の前方開放部(10a)には、扉(13)が開閉可能に設けられている。又、グリル庫(10)の奥には排気ダクト(14)が連設されていると共に、天井部にはグリルバーナ(11)が配設されている。 【0003】 扉(13)の内面下部からは支持枠(15)が後方に延びており、前記支持枠(15)に、脚付きの焼網(17)を収容させた矩形状の前記グリル皿(12)がその周縁フランジ(120)で落とし込み状態に吊持されて、扉(13)の出し入れに伴って、グリル皿(12)は焼網(17)と共に、グリル庫(10)に対して出し入れ可能となっている。又、グリル庫(10)の奥側底部には、グリル皿(12)の底外面の温度を検知する温度センサ(2)が配設されている。 【0004】 この従来のグリル装置では、グリル皿(12)に水を入れた状態で、焼網(17)の上に食材を載置し、図示しない点火ボタンを操作してグリルバーナ(11)を燃焼させて、これにより、焼物調理や料理の温め等の加熱調理を行う。 【0005】 グリルバーナ(11)の燃焼により、グリル庫(10)内の温度は上昇すると共に、グリル皿(12)内の貯留水が蒸発し減水していく。そして、温度センサ(2)の検知温度が、予め設定されている異常過熱防止温度まで昇温すると、グリルバーナ(11)の燃焼は強制消火される。前記異常過熱防止温度は、グリル皿(12)内の貯留水が蒸発し終えるころの温度に設定されており、これにより、高温に加熱された食材自体又は、グリル皿(12)上に滴下された食材の脂が発火することによるグリル庫(10)内の異常過熱を未然に防止している。 【特許文献1】特開2001−299596号公報 【特許文献2】特開2003−299580号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、グリル庫(10)の底部にのみ温度センサ(2)を設けたグリル装置では、例えば、図9に示すように、鶏肉のように比較的大きく熱容量の大きな食材(3)が、温度センサ(2)の配設位置の上方を覆っている場合には、食材(3)の上方に配設されているグリルバーナ(11)からの熱が食材(3)で遮断・吸収され、温度センサ(2)がグリル皿(12)の温度上昇を検知しにくくなる。よって、グリル皿(12)内の貯留水が完全に蒸発してしまっても、温度センサ(2)で検知される温度が前記設定温度に到達せず、グリルバーナ(11)の燃焼が継続される。これにより、グリル庫(10)内が異常過熱状態となり、食材(3)自体が発火したり、高温に熱せられたグリル皿(12)に食材(3)からの脂が滴下してそれが発火するといったおそれがある。尚、アジの開きのように、鶏肉に比べて熱容量の小さい食材でも、前記のように鶏肉を加熱調理する場合と同様の問題が生じる傾向がある。 【0007】 本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、『前方開放部に開閉自在の扉が設けられているグリル庫と、食材が載置される焼網と共に前記前方開放部から出し入れ自在に前記グリル庫内に収納されるグリル皿と、前記食材を上方から加熱するグリルバーナと、前記グリル庫内に設けられる温度センサとを具備し、前記温度センサで検知される温度が設定温度に達した時点で前記グリルバーナの燃焼が自動停止されて消火される形式のグリル装置』において、焼網上への食材の載置場所にかかわらず、確実にグリル庫内の異常過熱を防止することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 (1)請求項1に係る発明のグリル装置は、『前記温度センサは、前記グリル庫の奥側底部に配設され且つ前記グリル皿の底外面に接触してその温度を検知する下センサと、前記グリル庫の前記前方開放部近傍の上部域に配設される上センサとからなり、 前記下センサ又は前記上センサのどちらか一方の検知温度が各々設定された設定温度に達した時点で消火が決定される』ことである。 上記技術的手段は次のように作用する。 グリル皿に水を入れ、焼網の上に食材を載置させた状態で、グリル庫内に収納すると同時に扉を閉塞させ、グリルバーナを点火操作する。グリルバーナの燃焼開始と同時に、下センサによるグリル皿の底外面の温度の計測と、上センサによるグリル庫の前方上部域の温度の計測が開始される。 尚、グリルバーナの消火を決定する設定温度は、上センサと下センサで一致しているとは限らず、それぞれ異なる温度に設定されていることが好ましい。 【0009】 次に、グリル皿に水が入っている正常使用時と、入っていない異常使用時とに場合を分けて加熱調理の動作を説明する。 尚、ここでは、 A.正常使用時 グリル皿に水が入っている正常使用時には、グリル皿から継続的に水分が蒸発するから、上センサ及び下センサによって検知される温度は、緩やかに昇温すると共に異常昇温することはない。従って、食材の焼き上げや、料理の保温等の加熱調理が終了するより前に、上センサ又は下センサが各々の設定温度に到達してグリルバーナの燃焼が停止されることはなく、加熱調理が正常に終了する。 B.異常使用時 次に、グリル皿に水が入っていない異常使用時に於ける加熱調理の動作を説明する。 尚、グリル皿に水が入っていない異常使用時とは、グリル皿に水を入れ忘れた場合や、グリルバーナの消し忘れ等により水が蒸発してしまった場合等を意味している。 又、食材は、上センサ又は下センサのどちらか一方を覆う場合を想定しており、上センサ及び下センサの両方ともを覆うような食材は除外する。 【0010】 B−1.食材が、下センサの上方を覆わない場合 この場合は、グリルバーナにより、下センサが配設されているグリル皿の奥側が直接熱せられることとなり、下センサの温度がその設定温度まで急激に上昇する。そして、下センサによる検知温度が前記設定温度に到達した時点でグリルバーナの燃焼は停止され消火される。 【0011】 B−2.食材が、下センサの上方を覆う場合 この場合は、グリルバーナからの熱が食材で吸収・遮断されるから、下センサはグリル皿の温度上昇を検知しにくくなる。 食材が下センサの上方を覆う状態では、通常は、グリル庫の前方開放部近傍に配設された上センサは、グリルバーナに対して直接露出する。従って、この場合は、上センサの検知温度が急上昇する。そして、上センサの設定温度に到達すると、その時点でグリルバーナの燃焼が停止される。 【0012】 B−3.食材が、上センサの下方を覆わない場合 この場合は、食材が上センサから離れているから、上センサの近傍の熱が食材に吸収されない。従って、上記B−2の場合と同様に、上センサの検知温度が急激に上昇して設定温度に到達し、その時点でグリルバーナの燃焼が停止される。 【0013】 B−4.食材が、上センサの下方を覆う場合 この場合は、食材の熱容量により、上センサの近傍の熱が吸収されるため、上センサは温度上昇を検知しにくくなる。 食材が上センサの下方を覆う状態では、グリル庫後方に配設されている下センサは食材で覆われていないため、上記B−1の場合と同様に、下センサの検知温度が急上昇し、グリル庫内の異常過熱を検知することができる。そして、下センサの設定温度に到達すると、その時点でグリルバーナの燃焼が停止される。 【0014】 このように、グリル庫内が異常過熱状態となった場合、焼網上への食材の載置場所にかかわらず、上センサ又は下センサのどちらか一方が迅速に反応し、異常過熱状態となる前に、グリルバーナの燃焼を停止して消火させることができる。 尚、上センサ及び下センサの両方が食材によって覆われない場合は、両センサの検知温度は共に急上昇し、どちらかが設定温度に達した時点でグリルバーナの燃焼が停止する。 【0015】 (2)請求項2に係る発明のグリル装置は、請求項1に記載のものにおいて、『前記下センサは左奥又は右奥に配設されるとともに、前記上センサは、前記下センサの配設位置から前記グリル庫の中心を通る直線の先端近傍に位置する所定箇所に配設されている』もので、2つの温度センサはグリル庫内の最も離れた各位置に配設されている。下センサをグリル庫の左奥又は右奥に位置させることにより、下センサの上に食材が覆い被さる可能性が低くなる。又、上センサを下センサから最も離れて位置する扉付近の右上又は左上に設置させるようにしたから、食材がグリル庫内の奥側寄りに載置される場合では、下センサが食材の近くに位置し、上センサが食材から最も離れて位置することとなる。逆に、食材がグリル庫内の手前側寄りに載置される場合では、上センサが食材の近くに位置し、下センサが食材から最も離れて位置することとなる。 【0016】 上・下センサのうち、食材の近くに位置する一方は、食材に熱が吸収されることによる影響を受けるため、検知温度は比較的緩やかに上昇し、その上昇勾配は緩やかである。食材から離れて位置する他方は、前記食材による影響をほとんど受けないから、グリル庫内の温度を正確に計測することができ、特に、グリル皿に水が入っていない場合では、検知温度は急上昇し、その上昇勾配は前記一方のそれに比べて大きくなり、両センサの検知温度の上昇勾配の差は顕著となる。このように、焼網上への食材の載置場所にかかわらず、上センサ又は下センサのどちらか一方が一層確実に温度を検知できる。これにより、上センサ又は下センサのどちらかが設定温度に達することにより、速やかにグリルバーナの燃焼を停止させることができる。 【0017】 (3)請求項3に係る発明のグリル装置は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、『前記下センサ又は上センサのどちらか一方の検知温度の温度上昇勾配が基準勾配より大きい場合には、前記設定温度を所定温度だけ低下させる設定温度変更手段が設けられている』ものでは、次の作用を奏する。 グリル皿内に水が入っている場合、或いは、水が入っていない場合でも熱容量の大きな食材を加熱調理する場合は、両センサの検知温度は比較的緩やかに上昇するため、検知温度の上昇勾配は小さい。この場合では、予め決められている設定温度が優先される。 【0018】 次に、グリル皿内に水が入っていない場合であって、熱容量の小さな食材が、上センサの下方又は下センサの上方を覆わない場合について説明する。 この場合は、覆われていない方のセンサの検知温度は、既述したようなグリル皿内に水が入っている場合や、熱容量の大きな食材を加熱調理する場合に比べて、急上昇する。 【0019】 すなわち、グリル皿内に水が入っていない場合は、食材の焼網への載置場所に応じて、上・下センサの一方又は両方の検知温度が急上昇し、温度上昇勾配が基準勾配より大きくなる。このような場合には、グリル庫内の温度が上・下センサの各々の設定温度を超えて発火するタイミングが早いので、所期の設定温度に到達するまで待機していると、発火の直前で消火するという余裕のない設定となってしまう。そのため、このような場合には、設定温度変更手段によって、上・下センサ各々の所期の設定温度が、所定温度だけ低い第2の設定温度に再設定される構成とする。これにより、上センサ又は下センサによる検知温度の温度上昇勾配が基準勾配より大きいことが検知された場合には、前記検知温度が、所期の設定温度よりも所定温度だけ低い第2の設定温度に到達した時点で、グリルバーナの燃焼が停止し、消火されることとなる。 【0020】 (4)請求項4に係る発明のグリル装置は、上記各請求項に記載のものにおいて、『加熱調理に必要な前記グリルバーナの燃焼時間を設定するタイマーが内蔵されており、 前記上センサ又は前記下センサのどちらか一方が、前記燃焼時間が終了するよりも前に前記設定温度に到達したことを検知した場合は、前記温度センサによる制御が前記タイマーによる制御よりも優先されて、その時点で消火が決定されるようにした』もので、グリル皿に水を入れ、食材を焼網に載せて、タイマーをセットした状態で加熱調理する場合には、両センサの検知温度は緩やかに上昇し、タイマーで設定された時間だけ(タイマーがタイムアップするまで)グリルバーナは燃焼する。よって、前記グリル皿に水を入れた正常な使用状態においては、タイマーによる制御が優先されて、加熱調理が終了する前に、温度センサが作動してグリルバーナの燃焼を停止させる不都合はなく、正常に加熱調理ができる。 【0021】 グリル皿に誤って水を入れ忘れた場合等には、上センサ又は下センサによる検知温度は急上昇し、タイマーによって設定されているグリルバーナの燃焼時間が経過するよりも先に上センサ又は下センサの検知温度が各々の設定温度に達してしまう。その場合には、温度センサによる制御が優先され、その時点で、グリルバーナの燃焼は停止される。 【発明の効果】 【0022】 以上のように、請求項1に係る発明によれば、温度センサを上センサと下センサの2つ設け、どちらかの検知温度による制御を優先させてグリルバーナの燃焼を停止できるようにしたから、焼網上への食材の載置場所にかかわらず、上センサ又は下センサのどちらか一方が迅速に反応し、異常過熱状態となる前に、グリルバーナの燃焼を停止させることができる。よって、グリル装置の安全性が向上する。 【0023】 また、請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、上・下センサのどちらかで確実にグリル庫内の異常過熱を検知できるようにして、温度センサの応答性をより一層向上させたから、温度センサ付きグリルの装置の安全性が向上するという効果がある。 【0024】 また、請求項3に係る発明によれば、グリル皿に水を入れ忘れて加熱調理を開始した場合には、グリル庫内の温度が温度センサの設定温度に達する前にグリルバーナの燃焼を停止することができるから、グリル庫内での発火を確実に防止することができ、安全性が一層向上する。 【0025】 また、請求項4に係る発明によれば、グリル皿に水を入れた正常使用時においては、温度センサによる制御よりもタイマーによる制御が優先されるため、加熱調理が終了する前にグリルバーナの燃焼が停止する不都合はなく、正常に加熱調理できる。又、消火し忘れた場合には、タイマーによってグリルバーナの燃焼は自動的に停止されるから、食材の焦げ付きや発火が防止できる。さらに、グリル皿に誤って水を入れ忘れた場合等において、上センサ又は下センサによる検知温度が急上昇し、タイマーによる燃焼時間が経過するよりも先に温度センサの検知温度が設定温度に到達した場合には、タイマーによる制御よりも温度センサによる制御が優先されて、加熱調理時間とは無関係にグリルバーナの燃焼は停止される。このように、上センサ又は下センサによる制御に加えて、タイマーでもグリルバーナの燃焼を制御できるようにしたから、グリル装置の安全性が一層向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。 図1は、本発明の実施の形態のグリルを具備させたテーブル式のガスコンロ(1)の斜視図であり、図2はその縦断面図、図3は、グリル庫の横断面図である。 【0027】 グリル庫(10)は、従来のものと同様に、ガスコンロ(1)の正面中央に前方開放状態に設けられており、前方開放部(10a)は、把手(13a)付きの前後に水平移動可能な扉(13)によって開閉自在となっている。又、前記グリル庫(10)の後方にはガスコンロ(1)の天板に設けた排気口(18)に連通する排気ダクト(14)が設けられている。 【0028】 扉(13)には支持枠(15)が後方に延長形成されており、支持枠(15)にグリル皿(12)の周縁フランジ(120)を着脱自在に係止させることにより、前記扉(13)の引き出し動作に伴ってグリル皿(12)もグリル庫(10)から引き出される。 グリル皿(12)は、スチール製の薄板を略長方形の皿状でかつその周囲に略水平な周縁フランジ(120)が張り出すようにプレス成形した後、ホーロー等の仕上塗装を施したものであり、グリル皿(12)内には焼網(17)が収容されている。 【0029】 焼網(17)は、グリル皿(12)よりも一回り小さな金属製の略長方形状の枠体(17a)に、多数の金属線材(17b)を枠体(17a)の短辺に平行に設けると共に前記枠体(17a)の前後両端に位置する前記金属線材の左右端を垂下させて、支持脚(17c)を形成したものであり、前記グリル皿(12)内に、支持脚(17c)で支持されるように、焼網(17)を収容させる。これにより、焼網(17)は、扉(13)の出し入れに応じて、グリル皿(12)と共に、グリル庫(10)内に出し入れ自在に収納される。 【0030】 焼網(17)を上記要領でグリル皿(12)内に収容すると、枠体(17a)がグリル皿(12)の上方開放部に略一致するように、前記支持脚(17c)の高さは設定されており、グリル皿(12)内には水を入れて使用される。 【0031】 グリル庫(10)の天井部には、複数個のガス噴出口を備えたセラミック製プレートを装着させたシュバンク式のバーナからなるグリルバーナ(11)が取り付けられている。グリルバーナ(11)の燃焼動作は、図1に示すように、扉(13)が開閉するガスコンロ(1)の正面パネルに設けられている操作ボタン(23)や火力調節レバー(24)によって制御される。 【0032】 そして、図3に示すように、グリル庫(10)の左奥の底面部には、グリル皿(12)の底外面に接触して、グリル皿(12)の底面の温度を検知する下センサ(21)が配設されており、グリル庫(10)の前方開放部(10a)近傍の右壁面上部域には、グリル庫(10)内の手前側の温度を検知する上センサ(22)が配設されている。 【0033】 これら下センサ(21)及び上センサ(22)は、ガスコンロ(1)に内蔵されている制御ユニット(25)に接続されて、下センサ(21)又は上センサ(22)のどちらか一方が、それぞれの設定温度に達したことを検知した時点で、グリルバーナ(11)の燃焼が自動停止され、消火されるように設定されている。 尚、前記設定温度は、下センサ(21)が120℃に、上センサ(22)は、190℃に設定されている。 【0034】 又、ガスコンロ(1)には、加熱調理に必要なグリルバーナ(11)の燃焼時間を計測するタイマー(20)が設けられており、食材の焼き過ぎや、グリルバーナ(11)の消し忘れを防止している。 【0035】 タイマー(20)による燃焼時間が終了するまでに、下センサ(21)及び上センサ(22)が上記各設定温度に到達しない場合には、タイマー(20)による制御が優先されて、タイマー(20)によって設定される燃焼時間中、グリルバーナ(11)の燃焼は継続される。 下センサ(21)又は上センサ(22)のどちらか一方が急激に昇温し、タイマー(20)による燃焼時間が終了するまでに設定温度に達した場合には、これら下センサ(21)又は上センサ(22)による制御が優先され、タイマー(20)がタイムアップする前であって、食材が焼き上がる前であっても、グリルバーナ(11)は自動消火されるように設定されている。 【0036】 本発明実施の形態のグリル装置では、加熱調理の開始時に、扉(13)をグリル皿(12)と共に引き出し、支持枠(15)からグリル皿(12)を取り出して水を所定量貯留させ、支持枠(15)に再度係止させる。そして、グリル皿(12)内の貯留水よりも上方に焼網(17)の枠体(17a)が位置するように、焼網(17)をグリル皿(12)内にセットし、金属線材(17b)からなる前記焼網(17)の上に、食材(3)を載置した後、扉(13)をグリル庫(10)側へ水平移動させて、グリル庫(10)内にグリル皿(12)と焼網(17)と食材(3)とを収容させ、前方開放部(10a)を扉(13)で閉塞させる。 【0037】 そして、操作ボタン(24)を点火操作して、グリルバーナ(11)を燃焼させ、加熱調理を開始する。 尚、この実施の形態で加熱調理される食材(3)としては、例えば、鶏肉のように、焼網(17)への載置面積が比較的大きく且つ熱容量が大きいものや、アジの開きのように、載置面積は比較的大きいが熱容量が前記鶏肉より小さいものを想定している。 【0038】 グリルバーナ(11)の燃焼と同時に、下センサ(21)によってグリル皿(12)の底外面の温度の計測が開始されると共に、上センサ(22)によって扉(13)付近の上部域の温度の計測が開始され、加えて、タイマー(20)が、食材(3)を焼き上げるまでに所要する所定時間をカウントし始める。 【0039】 グリル皿(13)に水を入れ、図3の二点鎖線で示すように、食材(3)が下センサ(21)の上方を覆わないように、焼網(17)上のほぼ中央に載置させた正常な使用での加熱調理においては、下センサ(21)及び上センサ(22)による検知温度は、図4の(A)の実線及び二点鎖線に示すように、緩やかに昇温する。このため、タイマー(20)による制御が優先され、タイマー(20)で設定された所定時間が経過するまでグリルバーナ(11)の燃焼は継続され、食材(3)を焼成完了まで焼き上げることができる。すなわち、下センサ(21)及び上センサ(22)が各々の設定温度に到達する前に、タイマー(20)がタイムアップするから、食材(3)を焼き過ぎて焦がすことも、グリル庫(10)内で発火が生じることもない。 【0040】 グリル皿(13)に水を入れて使用する場合には、図3の一点鎖線で示すように、食材(3)を、下センサ(21)の上方を覆うように焼網(17)に載置させて加熱しても、図4の(A)の実線及び二点鎖線とほぼ同様な温度上昇勾配を示し、この場合でも、タイマー(20)による制御が優先される。 【0041】 グリル皿(13)に水を入れ忘れた場合であって、食材(3)を、下センサ(21)の上方を覆わないように、焼網(17)の略中央位置に載置して加熱調理を開始した場合では、下センサ(21)及び上センサ(22)の検知温度は、ほぼ同じような勾配で急上昇し、図4の(A)の点線に示すように、水が入っている場合に比べて温度上昇勾配が大きくなる。このような場合には、タイマー(20)による制御よりも、下センサ(21)又は上センサ(22)による制御が優先される。 【0042】 特に、この例の場合、食材(3)は、下センサ(21)の上方を覆っていないため、下センサ(21)が配設されているグリル皿(12)が加熱され易い状態となり、下センサ(21)の検知温度が先に設定温度に到達することとなり、その時点でグリルバーナ(11)は自動消火される。 尚、図示していないが、グリル皿(12)内に入れる水が少量であったために途中で蒸発してしまった場合では、図4の(A)の実線及び二点鎖線の途中から、温度上昇勾配が急に大きくなって、タイマー(20)で設定された所定時間が経過するより前に、下センサ(21)又は上センサ(22)の検知温度が各々の設定温度に到達すれば、その時点で消火されることとなる。 【0043】 グリル皿(13)に水が入っていない場合であって、食材(3)を、図3の一点鎖線で示すような、下センサ(21)の上方を覆う位置に載置して加熱調理を開始した場合では、グリルバーナ(11)によるグリル皿(12)の加熱が下センサ(21)によって検知されにくい。よって、グリル皿(12)に水が入っていないにもかかわらず、下センサ(21)の昇温勾配は、図4の(B)に示すように、グリル皿(13)に水が入っている場合の昇温勾配とほとんど変わらない。よって、下センサ(21)の検知温度が設定温度に到達するのが遅延する。このような場合では、グリル庫(10)の扉(13)付近の上部に取り付けられた上センサ(22)が、グリル庫(10)内の温度の急上昇を迅速に検知するため、上センサ(22)の昇温勾配が、図4の(C)に示すように急上昇する。よって、上センサ(22)の検知温度が下センサ(21)の検知温度よりも早くその設定温度に達し、その時点で、グリルバーナ(11)は自動消火される。 【0044】 尚、図4の(A)の点線や図4の(C)の点線に示すように、下センサ(21)又は上センサ(22)による検知温度が、検知開始時から急上昇する場合では、加熱開始時からグリル皿(13)内に水が入っておらず、且つ食材(3)の熱容量が小さい可能性が高く、その状態でグリルバーナ(11)を燃焼させ続けると、異常過熱状態に至る恐れがある。そこで、このような場合には、グリル皿(13)内に水が入っておらず、且つ食材(3)の熱容量が小さいことを迅速に検知して、グリルバーナ(11)をできるだけ早く消火できるように、下センサ(21)及び上センサ(22)の各設定温度を、所期の設定温度よりも所定温度だけ低い第2の設定温度に再設定する設定温度変更手段を前記制御ユニット(25)に設けておくことも可能である。 【0045】 図5の(A)に示すものは、設定温度変更手段によって前記設定温度を10℃低下させる場合の上センサ(22)の検知温度のグラフであり、同図の(B)は、上センサ(22)の検知温度の温度上昇勾配が大きいことを判定して前記設定温度を10℃低下させる制御を説明するフローチャートである。同様に、図6の(A)に示すものは、設定温度変更手段によって前記設定温度を10℃低下させる場合の下センサ(21)の検知温度のグラフであり、同図の(B)は、下センサ(21)の検知温度の急上昇を判定して前記設定温度を10℃低下させる制御を説明するフローチャートである。 【0046】 図5の(A)の点線Aは、グリル皿(12)に水が入っていない状態で且つグリル庫(10)内で焼成させる食材(3)の熱容量が小さい場合の上センサ(22)の温度の上昇を示しており、点線Bは、グリル皿(12)に水が入っていない状態で且つ食材(3)の熱容量が大きい場合を示している。又、実線Cは、グリル皿(12)に水が入っている場合を示している。尚、グリル皿(12)に水が入っている場合は、食材(3)の熱容量の大小に関わらず、上センサ(22)の検知温度の上昇は実線Cと同様のカーブを示す。尚、これら点線A,B及び、実線Cの何れの場合も、下センサ(21)を覆う位置に食材(3)を置いている。 【0047】 設定温度変更手段による制御を図5の(B)のフローチャートで説明すると、まず、ステップ1(S1)で、上センサ(22)の検知温度が設定温度より40℃低い温度に達したか否かを判定する。上センサ(22)の設定温度は、上述したように、190℃に設定されているから、それより40℃低い温度、すなわち、150℃に達した時点で、タイマー(T1)がカウントを開始する(S2)。このタイマー(T1)は、食材の燃焼時間を計測するタイマー(20)とは異なるものである。 【0048】 そして、ステップ(S3)で、上センサ(22)の検知温度が設定温度より10℃低い温度、すなわち、180℃に達したと判断された時点で、タイマー(T1)での計測が停止する(S4)。この時点でのタイマー(T1)による計測時間が120秒に達しているか否かが判定され(S5)、達していない場合は、グリル皿(12)に水が入っておらず且つ食材(3)の熱容量が小さい為に上センサ(22)の検知温度の温度上昇勾配が大きい(図5(A)の点線Aの状態)と判断され、その時点で、グリルバーナ(11)による燃焼が停止され、消火される(S6)。 【0049】 タイマー(T1)による計測時間が120秒に達している場合は、グリル皿(12)に水が入っているか又は食材(3)の熱容量が大きい為に、上センサ(22)の検知温度の温度上昇勾配が小さい(図5(A)の点線B又は実線Cの状態)と判断され、ステップ(S7)で、上センサ(22)の検知温度が設定温度(190℃)に到達するまで待つ。そして、前記設定温度に到達した時点で自動消火される(S8)。 【0050】 図6に示す下センサ(21)の検出温度に関するグラフ及びフローチャートも、上センサ(22)の場合とほぼ同様であり、グリル皿(12)に水が入っている場合は、図6の(A)の実線Cのような温度上昇勾配となる。尚、これら点線A,B及び、実線Cの何れの場合も、上センサ(22)の下方を覆う位置に食材(3)を置いている。 【0051】 設定温度変更手段による制御を図6の(B)のフローチャートで説明すると、まず、ステップ(S1)で、下センサ(21)の検知温度が設定温度より50℃低い温度に達したか否かを判定する。下センサ(21)の設定温度は、上述したように、120℃に設定されているから、それより50℃低い温度、すなわち、70℃に達した時点で、タイマー(T2)がカウントを開始する(S2)。このタイマー(T2)は、食材の燃焼時間を計測するタイマー(20)とは異なるものである。 【0052】 そして、ステップ(S3)で、下センサ(21)の検知温度が設定温度より10℃低い温度、すなわち、110℃に達したと判断された時点で、タイマー(T2)での計測が停止する(S4)。この時点でのタイマー(T2)による計測時間が180秒に達しているか否かが判定され(S5)、達していない場合は、グリル皿(12)に水が入っておらず且つ食材(3)の熱容量が小さい為に下センサ(21)の検知温度の温度上昇勾配が大きい(図6(A)の点線Aの状態)と判断され、その時点で、グリルバーナ(11)による燃焼が停止され、消火される(S6)。 【0053】 タイマー(T2)による計測時間が180秒に達している場合は、グリル皿(12)に水が入っているか又は食材(3)の熱容量が大きい為に、下センサ(21)の検知温度の温度上昇勾配が小さい(図5(A)の点線B又は実線Cの状態)と判断され、ステップ(S7)で、下センサ(21)の検知温度が設定温度(120℃)に到達するまで待つ。そして、前記設定温度に到達した時点で自動消火される(S8)。 【0054】 このように、制御ユニット(25)に設けられた設定温度変更手段によると、下センサ(21)又は上センサ(22)の検知温度が所期の設定温度よりも10℃低い第2の設定温度に達した時点で、下センサ(21)又は上センサ(22)の検知温度の温度上昇勾配が大きいか否かを判断し、大きいと判断された場合は、各々の所期の設定温度に到達するのを待つことなく、第2の設定温度に達した、その時点でグリルバーナ(11)は自動消火される。言い換えれば、下センサ(21)又は上センサ(22)のどちらか一方の検知温度の温度上昇勾配が大きい場合には、設定温度は10℃だけ低下して第2の設定温度に再設定されることとなる。 【0055】 これにより、グリル庫(10)内の温度が相当高くなって異常過熱の状態になる前に、余裕を持って、グリルバーナ(11)の燃焼を速やかに停止させ、消火させることができるので、安全性が一層向上する。 尚、設定温度変更手段は、グリルバーナ(11)の燃焼時間を計測するタイマー(20)を作動させない調理時において特に有効に機能する。 【0056】 図7に示すものは、さらに、他の実施の形態の上・下センサの検知温度のグラフ(A)と制御のフローチャート(B)である。 グリル庫(10)で加熱調理中に、食材(3)を裏返したり、調理具合を確認したりするために、グリル庫(10)の扉(13)を開けて、焼網(17)をグリル皿(12)ごと引き出すことがある。グリル皿(12)が引き出されると、下センサ(21)がグリル庫(10)内に露出し、グリルバーナ(11)によって直接熱せられて、下センサ(21)による検知温度が急上昇する。下センサ(21)の検知温度が急上昇し、設定温度に達してしまうと、グリル庫(10)内が異常過熱状態でないにもかかわらず、グリルバーナ(11)が自動消火してしまう不都合がある。 【0057】 そこで、グリル皿(12)が引き出される場合の下センサ(21)の検知温度の上昇を見込んで、設定温度を予め高めに設定しておくと、グリル皿(12)が引き出されて下センサ(21)の検知温度が上昇しても不用意な自動消火は起こらないが、グリル庫(10)内が実際に異常過熱状態となったときに下センサ(21)の応答が遅れ、グリルバーナ(11)の燃焼を迅速に停止させることができない。 【0058】 よって、この実施の形態のものでは、扉(13)を開けると、グリル庫(10)の前方開放部から外気が庫内に入り込み、グリル庫(10)の前方開放部の温度が急激に下がると共に、これを上センサ(22)が検知することから、図7の(A)に示すように、グリル庫(10)内の前方開放部近傍の急激な温度低下を上センサ(22)が検知したとき、その間だけ、下センサ(21)の設定温度が所定温度だけ高く設定されるようにした。 【0059】 具体的には、図7の(B)のフローチャートに示すように、ステップ(S1)で、上センサ(22)の検知温度(Tn)がその10秒前の検知温度(Tn-10)よりも5℃以上低下したかどうかを判定する。上センサ(22)の検知温度(Tn)とその10秒前の検知温度(Tn-10)との差がマイナス5℃未満を維持している間は、扉(13)は閉められ、グリル皿(12)がグリル庫(10)内に収容された状態でグリルバーナ(11)が燃焼されているとみなされ、下センサ(21)の設定温度は115℃を維持する(ステップ(S2)参照)。この場合、下センサ(21)の検知温度が115℃以上となった時点で、グリルバーナ(11)は消火する(ステップ(S6))。 【0060】 前記ステップ(S1)で、上センサ(22)の検知温度(Tn)とその10秒前の検知温度(Tn-10)との差がマイナス5℃以上であると判断された場合は、扉(13)が開放されて、グリル皿(12)が引き出されていると判断される。 【0061】 そして、ステップ(S4)で、上センサ(22)の検知温度(Tn)がその10秒前の検知温度(Tn-10)以上になったかどうかが判断され、検知温度(Tn)がその10秒前の検知温度(Tn-10)以上ではない(検知温度(Tn)がその10秒前の検知温度(Tn-10)よりも低い)と判断された場合は、ステップ(S3)に進んで、下センサ(21)の前記設定温度が125℃に引き上げられる。これにより、グリル皿(12)が引き出されることにより、下センサ(21)の検知温度が急上昇して、従来の設定温度(115℃)に達しても、グリルバーナ(11)の燃焼を継続させることができ、不用意な消火を防止することができる。この場合、下センサ(21)の検知温度が125℃以上となった時点で、グリルバーナ(11)は消火する(ステップ(S7))。 尚、ステップ(S4)で、上センサ(22)の検知温度(Tn)が10秒前の検知温度(Tn-10)以上になったことが検知されると、グリル皿(12)が戻され、扉(13)が閉められたと判断されるが、扉(13)が閉められてもすぐには下センサ(21)の検知温度は下がらないから、上センサ(22)の検知温度(Tn)が10秒前の検知温度(Tn-10)以上になったと判定された状態で10秒待機し(S5)、10秒後に、ステップ(S1)に戻る。 【0062】 上センサ(22)の検知温度(Tn)を10秒前の検知温度(Tn-10)と比較するのは、扉(13)の開放時間が10秒以内程度では、下センサ(21)の検知温度が設定温度に達するまで急上昇しないからであり、下センサ(21)の設定温度を引き上げる必要がないからである。 【0063】 このように、食材(3)を裏返したり、調理具合を確認したりするために焼網(17)をグリル皿(12)ごと引き出すと、下センサ(21)がグリルバーナ(11)の下方に露出され、その検知温度が上昇するが、上センサ(22)の検知温度によって、扉(13)が開放状態にあることが判断されれば、下センサ(21)の設定温度を10℃引き上げて、下センサ(21)の検知温度の急上昇による消火を回避できるから、グリル皿(12)をグリル庫(10)から引き出して食材(3)を確認している途中で不用意にグリルバーナ(11)の燃焼が停止することはない。 【0064】 下センサ(21)の検知温度が急上昇する場合であって、それが、扉(13)の開放が原因ではなく、グリル皿(12)への水の入れ忘れや蒸発等が原因である場合には、上センサ(22)による検知温度の低下が見られないため、下センサ(21)の設定温度は引き上げられることがない。よって、グリル庫(10)内の異常過熱の場合には、下センサ(21)の検知温度が所期の設定温度(115℃)になった時点で、自動消火されるため安全である。 【0065】 尚、図7に示す実施の形態のものでは、下センサ(21)の設定温度を、図6の場合のように120℃ではなく、115℃とした理由は、グリル庫(10)の扉(13)を閉じた状態で、グリル皿(12)に水を入れずに使用した場合に、グリルバーナ(11)の燃焼を、図6のものに比べて迅速に停止させる為である。 【0066】 尚、グリル皿(12)に水が入っていない状態で、食材が上・下センサ(22)(21)の両方を覆うように焼網(17)に載置された状態では、上・下センサ(22)(21)の検知温度が緩やかに上昇するが、この場合は、異常過熱状態になる前にタイマで加熱調理を終了させる構成にしてもよい。 【0067】 尚、上記実施の形態では、鶏肉等の食材(3)を焼き上げる場合を例示的に説明したが、本実施の形態に係るグリルは、冷めた料理を温めなおす場合等、種々の加熱料理に使用できることは言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0068】 【図1】本発明実施の形態のグリル装置を採用するガスコンロの斜視図。 【図2】本発明実施の形態のグリル装置を採用するガスコンロの内部構造を省略した縦断面図。 【図3】本発明実施の形態のグリル装置を採用するガスコンロの要部拡大横断面図。 【図4】本発明実施の形態のグリル装置の温度センサによる検出温度を示すグラフ。 【図5】本発明の第2番目の実施の形態のグリル装置の上センサによる検出温度を示すグラフ(A)とフローチャート(B)。 【図6】本発明の第2番目の実施の形態のグリル装置の下センサによる検出温度を示すグラフ(A)とフローチャート(B)。 【図7】本発明の第3番目の実施の形態のグリル装置の上・下センサによる検出温度を示すグラフ(A)とフローチャート(B)。 【図8】従来のグリル装置を採用したガスコンロの内部構造を省略した縦断面図。 【図9】従来のグリル装置を採用したガスコンロの要部拡大横断面図。 【符号の説明】 【0069】 (10)・・・・・グリル庫 (11)・・・・・グリルバーナ (12)・・・・・グリル皿 (13)・・・・・扉 (17)・・・・・焼網 (21)・・・・・下センサ (22)・・・・・上センサ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111257 【弁理士】 【氏名又は名称】宮崎 栄二
【識別番号】100129366 【弁理士】 【氏名又は名称】奥野 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−238(P2008−238A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170930(P2006−170930) |
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