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【発明の名称】 飲料供給装置
【発明者】 【氏名】金古 俊夫

【要約】 【課題】ミネラルウォータ等の水は冷水としてのみ注出できる給茶機11を提供する。

【構成】湯タンク57で湯を沸きあげて貯湯し、湯タンク57内の湯を注出する。冷水注出経路30を通じて、冷却手段39で冷却した冷水を注出する。湯タンク57には、水道直結とした湯タンク用給水経路59から水道水を給水する。冷水注出経路30には、冷水用給水経路78により給水タンク77から水を取り出して給水する。湯タンク用給水経路59と冷水用給水経路78とを別にしたため、給水タンク77にミネラルウォータ等を入れても、ミネラルウォータ等を冷水としてのみ注出できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯を沸き上げて貯湯する湯タンクと、
この湯タンクから湯を取り出して注出する湯注出経路と、
冷却手段を通じて冷却した冷水を注出する冷水注出経路と、
水道直結とされて前記湯タンクに水道水を給水する湯タンク用給水経路と、
水を入れた給水タンクが用いられ、この給水タンクから水を取り出して前記冷水注出経路に給水する冷水用給水経路と
を具備していることを特徴とする飲料供給装置。
【請求項2】
冷水用給水経路は、冷水の注出時にのみ動作し、給水タンクから水を取り出して給水する給水ポンプを備えている
ことを特徴とする請求項1記載の飲料供給装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を供給する飲料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、給茶機においては、湯タンクで湯を沸き上げて貯湯し、この湯タンクから取り出した湯と飲料原料とで調合した温飲料を注出したり、湯タンクから取り出した湯を直接注出し、一方、冷水注出経路を通る水を冷却手段で冷却し、この冷水注出経路から送り出される冷水と飲料原料とを調合した冷飲料を注出したり、冷水注出経路から冷水を直接注出している。
【0003】
このような給茶機の湯タンクおよび冷水注出経路に給水する給水方法には、水道管に直結して水道水を湯タンクおよび冷水注出経路の両方に給水する直結方式と、水を入れた給水タンクを給茶機の置き台に配置し、この給水タンクから給水ポンプで吸い上げた水を湯タンクおよび冷水注出経路の両方に給水する給水タンク方式とのいずれか一方が採用されている。
【0004】
また、冷水を給水する場合に、水道水を溜める水リザーバを用い、この水リザーバから水道水を冷水注出経路に給水するように給水方法もある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許3291956号公報(第3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、給茶機で市販のミネラルウォータ等を用い、そのミネラルウォータ等を冷水として直接注出したい場合があり、このような場合には給水タンク方式を採用し、給水タンクにミネラルウォータ等を入れて冷水注出経路に給水することになる。
【0006】
ミネラルウォータ等は水道水に比べて高価であるため、冷水としてのみ注出したいが、給水タンク方式では、給水タンクから給水ポンプで吸い上げたミネラルウォータ等を冷水注出経路とともに湯タンクにも給水してしまう問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、例えばミネラルウォータ等の水は冷水としてのみ注出できる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の飲料供給装置は、湯を沸き上げて貯湯する湯タンクと、この湯タンクから湯を取り出して注出する湯注出経路と、冷却手段を通じて冷却した冷水を注出する冷水注出経路と、水道直結とされて前記湯タンクに水道水を給水する湯タンク用給水経路と、水を入れた給水タンクが用いられ、この給水タンクから水を取り出して前記冷水注出経路に給水する冷水用給水経路とを具備しているものである。
【0009】
請求項2記載の飲料供給装置は、請求項1記載の飲料供給装置において、冷水用給水経路は、冷水の注出時にのみ動作し、給水タンクから水を取り出して給水する給水ポンプを備えているものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の飲料供給装置によれば、水道直結とされて湯タンクに水道水を給水する湯タンク用給水経路と、給水タンクから水を取り出して冷水注出経路に給水する冷水用給水経路とを別にしたため、給水タンクの水に例えばミネラルウォータ等を用いた場合でも、このミネラルウォータ等が湯タンクに給水されることがなく、ミネラルウォータ等を冷水としてのみ注出できる。
【0011】
請求項2記載の飲料供給装置によれば、請求項1記載の飲料供給装置の効果に加えて、冷水の注出時にのみ、給水ポンプが動作し、給水タンクから水を取り出して冷水用給水経路に給水できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図2に示すように、飲料提供装置としての給茶機11は、給茶機本体12と、この給茶機本体12を載置する置き台13とを備えている。
【0014】
図1に示すように、給茶機本体12には、カップが配置されてそのカップに飲料が注出される注出部16、この注出部16に飲料を注出する第1の飲料抽出部17および第2の飲料抽出部18、注出部16または第1の飲料抽出部17に冷水を供給する冷水供給装置19、および第1の飲料抽出部17または第2の飲料抽出部18に湯を供給する湯供給装置20が配設されている。
【0015】
第1の飲料抽出部17には、飲料を攪拌混合するミキシングボール23、このミキシングボール23から飲料を受け入れて注出部16に注出するロート24、および粉末状の飲料原料をミキシングボール23に供給する飲料原料供給部25等が配設されている。
【0016】
第2の飲料抽出部18は、レギュラーコーヒーを注出するもので、コーヒー粉に湯を通してコーヒー液を抽出するブルワ26、コーヒー粉をブルワ26に供給する飲料原料供給部27等が配設されている。
【0017】
また、冷水供給装置19は、冷水を注出部16または第1の飲料抽出部17のミキシングボール23に注出する冷水注出経路30を有している。この冷水注出経路30には、上流側から給水電磁弁31、給水管32、給水継手33および出水電磁弁34,35が順に接続され、さらに、一方の出水電磁弁34には注出部16に注出する冷水管36が接続され、他方の出水電磁弁35には第1の飲料抽出部17のミキシングボール23に注出する冷水管37が接続されている。
【0018】
冷水注出経路30の給水管32の途中には冷水コイル38が設けられ、この冷水コイル38内を通る水が冷却手段39により冷却される。この冷却手段39は、冷却水40が貯留される冷却水槽41を有し、この冷却水槽41の冷却水40は、冷却機42によって冷却される。この冷却機42は、冷却水槽41外に配置された圧縮機43、凝縮器44、ドライヤ45、キャピラリチューブ46、さらに、冷却水槽41内の冷却水40中に配置された冷却コイル47を有する冷凍サイクルで構成されている。凝縮器44にはこの凝縮器44を冷却するファンユニット48が配設されている。そして、冷却機42の動作により、冷却コイル47を介して冷却水槽41内の冷却水40を冷却するとともに、冷却コイル47の表面に所定厚の氷層が着氷形成するように制御される。
【0019】
冷却水槽41の上部側には余分な冷却水を排出するオーバーフローホース49が接続され、下部側には着脱可能な排水キャップ50で閉止された排水ホース51が接続されている。冷却水槽41の冷却水40中には、冷却水40を攪拌するアジテータ52、冷却水40の水温を検知する水温センサ53、冷却コイル47の表面に形成される氷層の着氷厚を検知する着氷センサ54が配置されている。
【0020】
また、湯供給装置20は、湯を貯留する湯タンク57を有し、この湯タンク57内の底部には湯を所定温度に沸き上げるヒータ58が配設されている。
【0021】
この湯タンク57に給水するための湯タンク用給水経路59が設けられている。この湯タンク用給水経路59は、上流側から給水電磁弁60、給水管61が順に接続され、この給水管61の下流側の端部が湯タンク57の上部に配置されている。そして、湯タンク用給水経路59の給水電磁弁60の上流部には水道水が導かれる水道管62が直結され、給水電磁弁60が開放されることにより、水道水がその給水圧力により給水管61を通じて湯タンク57内に導入される。
【0022】
湯タンク57の上部には所定量以上に給水された場合の湯水を排水するオーバーフローホース63が接続され、湯タンク57の下部には排水コック64を介在した排水ホース65が接続されている。
【0023】
湯タンク57には、湯を取り出して注出する湯注出経路66が設けられている。この湯注出経路66は、出湯電磁弁67,68,69を有し、1つの出湯電磁弁67には注出部16に湯を注出する給湯管70が接続され、他の出湯電磁弁68および出湯電磁弁69には第1の飲料抽出部17のミキシングボール23および第2の飲料注出部18のブルワ26に湯を注出する給湯管71および給湯管72が接続されている。
【0024】
湯タンク57には、湯の水位を検知する水位センサ73、および湯温を検知する湯温センサ74が配設されている。
【0025】
また、置き台13内には、例えばミネラルウォータ等の水が入れられる給水タンク77が着脱可能に配置され、この給水タンク77から水を取り出して給茶機本体12側の冷水注出経路30に給水する冷水用給水経路78が設けられている。給水タンク77の上部には口部77aが設けられ、この口部77aにキャップ77bが着脱可能に取り付けられている。
【0026】
この冷水用給水経路78は、給水タンク77の下部から冷水注出経路30の給水電磁弁31より上流部に接続される給水管79を有し、この給水管79の途中には給水タンク77内の水を取り出して冷水注出経路30に送り込む給水ポンプ80が配設されている。
【0027】
給水タンク77より上方位置である給水管79の途中位置と給水タンク77の上部との間に循環配管81が接続されている。この循環配管81には、電磁弁82、殺菌ランプ83を配置した殺菌タンク84が配設されている。
【0028】
給水タンク77の下方には、給水タンク77の質量に基づいて給水タンク77内の水が無くなったことを検知する給水検知スイッチ85が配設されている。
【0029】
また、置き台13内には、給茶機本体12側から排出される排水を回収する排水タンク86が着脱可能に配設され、この排水タンク86内に貯留された排水の満杯を検知する満杯検知スイッチ87が配設されている。
【0030】
また、図2に示すように、給茶機本体12にはこの給茶機本体12を制御する制御部90を備え、この制御部90には、各種の設定事項等を入力操作する操作部91、および各種の設定事項等を表示する表示部92が配設されている。
【0031】
給茶機本体12の前面には、冷水および湯の直接注出、冷飲料および温飲料の注出を選択する複数の選択スイッチが配設されている。
【0032】
次に、本実施の形態の給茶機11の作用を説明する。
【0033】
冷水を直接注出する選択スイッチが操作された場合には、その選択スイッチの操作中は、給水ポンプ80を作動させ、給水電磁弁31と出水電磁弁34とを開くことにより、給水タンク77の水を冷水用給水経路78に取り出して冷水注出経路30に送り込み、冷却水槽41の冷却水40中に配置された冷水コイル38を水が通過する間に冷却された冷水を冷水管36から注出部16に注出する。
【0034】
冷飲料を注出する選択スイッチが操作された場合には、給水ポンプ80を所定時間作動させ、給水電磁弁31と出水電磁弁35とを所定時間開くことにより、給水タンク77の水を冷水用給水経路78に取り出して冷水注出経路30に送り込み、冷却水槽41の冷却水40中に配置された冷水コイル38を水が通過する間に冷却された冷水を冷水管37から第1の飲料抽出部17のミキシングボール23に注出する。第1の飲料抽出部17では、ミキシングボール23にて飲料原料供給部25から供給される飲料原料と冷水とを攪拌混合して冷飲料を調合し、調合された冷飲料をロート24から注出部16に注出する。
【0035】
給水電磁弁31を閉じたまま、循環配管81の電磁弁82を開き、給水ポンプ80を作動させることにより、給水タンク77の下部から取り出した水を、循環配管81を通じて、殺菌ランプ83を点灯させた殺菌タンク84を通じて殺菌した後に、給水タンク77の上部に戻すことができる。
【0036】
そして、冷水の注出によって給水タンク77内の水が無くなると、給水検知スイッチ85で検知して報知するとともに冷水の注出を禁止する。給水タンク77に給水することにより、冷水の注出が可能となる。給水タンク77に給水するには、例えば、給水タンク77のキャップ77bを開け、ボトルに入ったミネラルウォータ等を給水し、給水タンク77のキャップ77bを閉じる。
【0037】
一方、湯を直接注出する選択スイッチが操作された場合には、出湯電磁弁67を開くことにより、湯タンク57内の湯を給湯管70から注出部16に注出する。
【0038】
温飲料を注出する選択スイッチが操作された場合には、出湯電磁弁68または出湯電磁弁69を開くことにより、湯タンク57内の湯を給湯管71または給湯管72を通じて第1の飲料抽出部17のミキシングボール23または第2の飲料抽出部18のブルワ26に注出する。第1の飲料抽出部17では、ミキシングボール23にて飲料原料供給部25から供給される飲料原料と湯とを攪拌混合して温飲料を調合し、調合された温飲料がロート24から注出部16に注出する。第2の飲料抽出部18では、ブルワ26にて飲料原料供給部27から供給されるコーヒー粉に湯を通してコーヒー飲料を抽出し、抽出したコーヒー飲料を注出部16に注出する。
【0039】
そして、湯の注出によって湯タンク57内の湯量が減少したことを水位センサ73で検知すると、給水電磁弁60を開き、水道管62を通じて導かれる水道水が湯タンク57に給水される。水位センサ73で所定の水位に達したことを検知したら、給水電磁弁60を閉じる。
【0040】
このように、給茶機11では、水道直結とされて湯タンク57に水道水を給水する湯タンク用給水経路59と、給水タンク77から水を取り出して冷水注出経路30に給水する冷水用給水経路78とを別にしたため、給水タンク77の水に例えばミネラルウォータ等を用いた場合でも、このミネラルウォータ等が湯タンク57に給水されることがなく、ミネラルウォータ等を冷水としてのみ注出できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施の形態を示す飲料供給装置の構成図である。
【図2】同上飲料供給装置の正面図である。
【符号の説明】
【0042】
11 飲料供給装置としての給茶機
30 冷水注出経路
39 冷却手段
57 湯タンク
59 湯タンク用給水経路
66 湯注出経路
77 給水タンク
78 冷水用給水経路
80 給水ポンプ
【出願人】 【識別番号】000221269
【氏名又は名称】東芝機器株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也


【公開番号】 特開2008−175(P2008−175A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169753(P2006−169753)