| 【発明の名称】 |
鏡固定金具及び鏡固定構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】三浦 義洋
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| 【要約】 |
【課題】壁面に対して鏡を確実に押し付けて固定可能とするとともに、小型のデザインを可能として意匠的に優れた鏡固定金具を得る。
【構成】壁面に鏡を固定する鏡固定金具であって、前記鏡の縁面を支持する平板状の鏡縁面支持部10と、該鏡縁面支持部10の一方の側端に略直角に延設され両端が鏡の正面側に折曲されてそのバネ作用によって鏡の正面端部を支持する押え部21を形成した鏡面支持片20と、該鏡縁支持部10の他方の側端中央に略直角に延設され前記壁面に固定するためのネジ孔31が穿設された片状ネジ固定部30と、該片状ネジ固定部30の両側の鏡縁支持面10に対して直角より僅かに大きな角をなしてそれぞれ延設され、先端を反壁面方向に折曲させた折曲部41が前記片状ネジ固定部30より壁面側に位置する一対のウイング片40を有することで、押え部21及びウイング片40にバネ作用を発揮させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に鏡を固定するためプレス加工により一体的に形成される鏡固定金具であって、 前記鏡の縁面を支持する平板状の鏡縁面支持部と、 該鏡縁面支持部の一方の側端に略直角に延設され両端がバネ作用によって前記鏡の正面端部を支持する鏡面支持片と、 該鏡縁支持部の他方の側端中央に略直角に延設され前記壁面に固定するためのネジ孔が穿設された片状ネジ固定部と、 該片状ネジ固定部の両側の鏡縁支持面に対して直角より僅かに大きな角をなしてそれぞれ延設され、先端を反壁面方向に折曲させた折曲位置が前記片状ネジ固定部より壁面側に位置する一対のウイング片と、 を具備することを特徴とする鏡固定金具。 【請求項2】 請求項1の鏡固定金具と、該鏡固定金具を覆うカバーとから成り、 前記カバーは、鏡固定金具の鏡縁面支持部に対応する上面と、該上面に対して略直角に延設され壁面とウイング片との間にスライドして配置可能なスライド片と、前記上面に対して略直角に延長され鏡の幅と同等の長さを有して鏡固定金具の前面部を被覆する正面片とを有し、 前記鏡固定金具を覆うようにカバーをスライド配置させることにより、鏡固定金具に対してカバーを嵌合させて両者を固定可能とすることを特徴とした鏡固定構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、洗面台や浴室内の壁面に鏡を固定するための鏡固定金具、及び、これを利用した鏡固定構造に関し、特に壁面に対して鏡を確実に密着させて固定でき、且つ、意匠的にも優れた構造の鏡固定金具及び鏡固定構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、洗面台や浴室内の壁面に鏡を固定する構造については種々の構成が提案されている。例えば特許文献1には、図6に示すように、鏡60を壁面70に固定するに際して、鏡60の下部を鏡受け金具61で固定し、下カバー62にて覆う。鏡60の上部を鏡押さえ金具63にて固定し、上カバー64にて覆う。下カバー62の下面部に排水孔65を設け、鏡60の下端面と下カバー62の間に空間部66を形成する構造が開示されている。 この構造によれば、鏡の取り付け強度が確保でき安心して使用でき、また、カバーを配置したことで外観の見栄が向上するとともに、鏡裏面の腐食の発生を防止できる効果を有している。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、特許文献1の構成による鏡の固定構造では、弾性力を有する部材(例えばバネ)により鏡60を押さえつける構造でないため、鏡60の壁面70に対する密着性が必ずしも良好でないという問題点、及び、鏡と壁面の間にネジ・金具・カバーが存在するため、鏡と壁面に隙間が生じるという問題点があった。 【0004】 また、特許文献2では、図7に示すように、壁面70に対して固定具71及び固定用カバー72を一体的に固定し、固定用カバー72の先端の鏡押さえ片73のバネ弾性を利用して鏡60を壁面70に押しつけて鏡と壁面を密着させて取り付ける構造が提案されている。 【0005】 しかしながら、特許文献2の構造による鏡の固定構造では、鏡60の上面にバネ弾性を作用させ、鏡と壁面を密着させて固定することができるものの、一体化する固定具71及び固定用カバー72が大型化するという問題点があった。 【特許文献1】特開2004−41287号公報 【特許文献2】特開2000−41812号公報 【0006】 本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、壁面に対して鏡を密着かつ確実に押し付けて固定可能とするとともに、小型のデザインを可能として意匠的に優れた鏡固定金具及び鏡固定構造を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するため請求項1の発明は、壁面4に鏡3を固定するためプレス加工により一体的に形成される鏡固定金具1であって、次の各構成を含むことを特徴としている。 前記鏡3の縁面を支持する平板状の鏡縁面支持部10。 該鏡縁面支持部10の一方の側端に略直角に延設され、両端が前記鏡3の正面側に折曲され、そのバネ作用によって前記鏡3の正面端部を支持する押え部21を形成した鏡面支持片20。 該鏡縁支持部10の他方の側端中央に略直角に延設され前記壁面4に固定するためのネジ孔31が穿設された片状ネジ固定部30。 該片状ネジ固定部30の両側の鏡縁支持面10に対して直角より僅かに大きな角をなしてそれぞれ延設され、先端を反壁面方向に折曲させた折曲位置(折曲部41)が前記片状ネジ固定部30より壁面側に位置する一対のウイング片40。 【0008】 請求項2は、請求項1の鏡固定金具1と、該鏡固定金具1を覆うカバー2とから成る鏡固定構造であって、次の構成を含むことを特徴としている。 前記カバー2は、鏡固定金具1の鏡縁面支持部10に対応する上面50と、該上面50に対して略直角に延設され壁面とウイング片40との間にスライドして配置可能なスライド片51と、前記上面50に対して略直角に延長され鏡の幅と同等の長さを有して鏡固定金具1の前面部を被覆する正面片52とを有する。 そして、前記鏡固定金具1を覆うようにカバー2をスライド配置させることにより、鏡固定金具1に対してカバー2を嵌合させて両者を固定可能とする。 【発明の効果】 【0009】 本発明の鏡固定金具によれば、片状ネジ固定部30を壁面4に密着させることで、鏡面支持片20の両端部に鏡面支持片20より内側(鏡3の正面側)に折り曲げられて配置された押え部21が、鏡面支持片20に対するバネ作用により鏡3を上面から確実に押さえつけ、壁面4への密着を確実にするとともに鏡3の横ずれを防止する。 【0010】 また、押え部21によるバネ作用は、鏡面支持片20に対して作用する構造であるので、鏡面を上から押さえつけるつけるためのスペースを不用とし、ネジ固定部30及びウイング片40の鏡縁方向のスペースもほぼネジ頭部の大きさレベルに抑えることができるため、鏡固定金具1及びカバー2から成る鏡固定構造全体を小型化することができる。 【発明の実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。 本発明による鏡固定金具1は、図1に示すように、壁面に鏡を固定するため金属片を素材とするプレス加工により一体的に形成され、鏡縁面支持部10と、これに対して略直角に延設される鏡面支持片20と、片状ネジ固定部30及び一対のウイング片40を有して構成されている。 【0012】 鏡縁面支持部10は、その下面が鏡の上面縁に接触して鏡の縁面を支持する平板状の片で形成されている。 鏡縁面支持部10は、両側に対して中央部がやや幅広に形成され、幅広部分に延設された平板状片が略直角に折曲されることで、鏡縁面支持部10の一方の側端に、内側面が鏡の正面上端部を支持する鏡面支持片20を形成している。 鏡面支持片20は、その両端部において鏡縁面支持部10に連続していない部分が設けられ、この部分を内側に若干折り曲げた押え部21が配置され、バネ作用によって鏡の上面を確実に押えつけて壁面への密着性を高めつつ、鏡の横ずれを防止するように構成されている。 【0013】 片状ネジ固定部30は、鏡縁支持部10の他方の側端中央に略直角に延設され、壁面に固定するためのネジ孔31が穿設された方形状片により構成されている。 一対のウイング片40,40は、片状ネジ固定部30とは独立し、片状ネジ固定部30の両側の鏡縁支持面10に対して直角より僅かに大きな角をなして(図1(c)を参照)それぞれ延設されている。また、ウイング片40の各先端には、反壁面方向に折曲させた折曲部41の位置が前記片状ネジ固定部30より突出した状態(壁面に装着する際には壁面側に位置する状態)に形成されている。 この構成により、カバーを取り付けた時、一対のウイング片40,40により壁面の間に差し込まれるカバーのスライド片をバネ作用で固定することができる。 【0014】 次に、上述の鏡固定金具1を使用して鏡を固定する鏡固定構造を得る場合において、鏡固定金具1を覆うカバー2について、図2を参照しながら説明する。 カバー2は、金属又は樹脂で成形されておりプレス加工や引き抜きにより一体的に形成され、左右方向については鏡固定金具1より十分長い長さ(ほぼ鏡の幅と同等の長さ)を有して形成されている。 カバー2は、鏡固定金具1の鏡縁面支持部10に対応する長尺状の上面50と、上面50の一方の側部に対して略直角に延設されたスライド片51と、上面50の他方の側部に対して略直角にスライド片51より長く延長されて鏡固定金具1の前面部を被覆する正面片52とを有し、鏡固定金具1を覆う形状に構成されている。正面片52の下端は長尺方向に沿って内側に折曲された折曲部53が形成されている。 また、スライド片51の中央部には、カバー2を鏡固定金具1に嵌合させる際に、片状ネジ固定部30を回避するための溝部54が形成されている。 【0015】 続いて、上述の鏡固定金具1及びカバー2を使用した鏡固定構造について、図3乃至図5を参照しながら説明する。 鏡3の上面(又は下面)及び正面に対して、鏡固定金具1の鏡縁面支持部10及び鏡面支持片20をそれぞれ当接させ、壁面(鋼板)4の適宜位置に載置する。その状態で、ネジ35を片状ネジ固定部30のネジ孔31に挿入し、壁面4及びその下の石膏ボード5を貫通して螺進させる。石膏ボード5の裏面側には、ネジ35の螺進部位に対応させた木片6が装着され、ネジ35の先端が木片6を貫通することで鏡固定金具1が壁面4に固定される(図3)。 【0016】 鏡固定金具1が壁面4に固定されるに際して、片状ネジ固定部30が壁面4に密着されると、鏡面支持片20の両端部に鏡面支持片20より内側に若干折り曲げられて配置された押え部21がバネ作用により鏡3を上面から確実に押さえつけ、壁面への密着を確実にするとともに鏡3の横ずれを防止する。 【0017】 次に、鏡固定金具1に対してカバー2の装着を行う。カバー2の装着は、鏡固定金具1の上方にカバー2を位置させ、カバー2のスライド片51を壁面4とウイング片51との間に位置させる(図4)。ウイング片40の上端は、壁面4から離れる方向に折曲されて壁面4との間に空間が形成されているので、スライド片51が挿入し易くなっている。 この状態でスライド片51を押し下げることで、カバー2のスライド片51を壁面4とウイング片51との間に位置させるとともに、鏡固定金具1の前面部を正面片52で被覆することで、鏡固定金具1に対してカバー2を嵌合させることができる(図5(b))。 すなわち、片状ネジ固定部30が壁面に密着されている場合、ウイング片40の折曲部41が壁面に押されることで、一対のウイング片40,40に連動するバネ作用によりカバー2のスライド片51を押えつけて一体化させる。 この状態においては、スライド片51はウイング片40によるバネ力によって壁面4に押えつけられるので、カバー2を鏡固定金具1により確実に固定することができる。 鏡3に対しては、図5に示すように、上縁部及び下縁部にそれぞれ鏡固定金具1が装着されることで鏡3を壁面4に固定する鏡固定構造としている。 【0018】 上述の鏡固定構造によれば、片状ネジ固定部30を壁面4に密着させることで、鏡面支持片20に形成した押え部21がバネ作用により鏡3を押し付け、鏡3を壁面4に密着させるよう作用する。また、ウイング片40及び折曲部41によってカバー2のスライド片51をバネ作用で確実に固定できる。 【0019】 また、鏡面支持片20に延設された押え部21によるバネ作用によって鏡面を上から押さえるので、特許文献2に記載の構造のように、鏡面を上から押えつけるつけるためのスペースを不用とし、図5(b)に示した鏡固定構造における幅A及び幅Bを短くして鏡固定金具1及びカバー2から成る鏡固定構造全体を小型化することができ、意匠的に優れたものとすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の鏡固定金具を示すもので、(a)は平面説明図、(b)は正面説明図、(c)は側面説明図である。 【図2】本発明の鏡固定構造で鏡固定金具と同時に使用するカバーを示すもので、(a)は平面説明図、(b)は正面説明図、(c)は側面説明図である。 【図3】本発明の鏡固定構造を説明するための断面説明図である。 【図4】本発明の鏡固定構造を説明するための断面説明図である。 【図5】本発明の鏡固定構造を示すもので、(a)は正面説明図、(b)は断面説明図である。 【図6】従来の鏡固定構造を説明するための断面説明図である。 【図7】従来の鏡固定構造を説明するための断面説明図である。 【符号の説明】 【0021】 1 鏡固定金具 2 カバー 3 鏡 4 壁面 10 鏡縁面支持部 20 鏡面支持片 21 押え部 30 片状ネジ固定部 31 ネジ孔 35 ネジ 40 ウイング片 41 折曲部 50 上面 51 スライド片 52 正面片
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| 【出願人】 |
【識別番号】591042171 【氏名又は名称】株式会社オチアイ
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092772 【弁理士】 【氏名又は名称】阪本 清孝
【識別番号】100093104 【弁理士】 【氏名又は名称】船津 暢宏
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| 【公開番号】 |
特開2008−61782(P2008−61782A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242168(P2006−242168) |
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