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【発明の名称】 ふとんカバー
【発明者】 【氏名】野邑 廣司

【要約】 【課題】ふとんの出し入れが簡単なふとんカバーを提供しようとする。

【構成】方形の底布部12と、底布部12の後端部に重畳され、前後長さが底布部12の前後長さの1/2以下の中間布部14と、底布部12と略同形で、底布部12の一部分で中間布部14を介在させて、底布部12に重畳される表布部16とを備え、底布部12と中間布部14とが後の部分Aで結合されて第一の袋部18が形成され、底布部12と表布部16とが前の部分Bで結合されて第二の袋部30が形成され、第一の袋部18の前後長さと第二の袋部30の前後長さとの和が底布部12の前後長さより小さくされ、底布部12と表布部16とが、左右の辺の部分Cで、着脱自在に連結され、底布部12の後端部と表布部16の後端部とが着脱自在に係合されたふとんカバー2である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後辺と左右辺とを有する方形の底布部と、
底布部の後端部に重畳され、前後長さが該底布部の前後長さの1/2以下の中間布部と、
該底布部と略同形で、底布部の一部分で該中間布部を介在させて、底布部に重畳される表布部とを備え、
底布部と中間布部とが双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分Aで結合されて第一の袋部が形成され、
底布部と表布部とが双方の前辺同士、及び該前辺から延長された左、右それぞれの辺の一部同士が当接する部分Bで結合されて第二の袋部が形成され、
第一の袋部の前後長さと第二の袋部の前後長さとの和が底布部の前後長さより小さくされ、
底布部と表布部とが、少なくとも、双方の左右それぞれの辺同士が当接する部分の、前記部分Aと前記部分Bの位置の部分を除く部分Cで、着脱自在に連結され、
底布部の後端部と表布部の後端部とが着脱自在に係合されたふとんカバー。
【請求項2】
前記表布部が、表布部の後端部裏側に重畳され長さが該表布部の左右幅と略等しい帯状布部を備え、表布部と帯状布部とが双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分で結合されて第三の袋部が形成された請求項1に記載のふとんカバー。
【請求項3】
底布部と表布部とが、前記部分Cで、ファスナー、面ファスナー、紐、ボタン、ホックから選択された手段を介して連結された請求項1に記載のふとんカバー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ふとんの出し入れが簡単なふとんカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
衛生的で快眠できる睡眠環境を整えるためにも、ふとんカバーの洗濯を所定の周期で行うことが大切である。しかし、洗濯のたびに頻繁にふとんカバーからふとんを出し入れすることは大変手間がかかる。このため、ファスナー等を用いてふとんカバーの一部を開閉自在にすることが試みられてきた。(例えば、特許文献1〜4参照)しかし、これらは、ふとんカバーのファスナーを開状態にしてふとんをふとんカバーに入れたときにふとんがずれやすくふとんの位置が決めにくく必ずしもふとんの挿入操作が容易でなかったり、ファスナーがふとんカバーの上面あるいは裏面に位置して就寝時に異物感があったり、あるいはファスナーの部分が長くて開閉操作に手間取ったりファスナーの故障の確率が増えたりして、必ずしも充分満足できるものではなかった。
【特許文献1】特開2006−81877号公報
【特許文献2】登録実用新案第3053648号公報
【特許文献3】特開2003−38322号公報
【特許文献4】実開平5−28262号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ふとんの出し入れが簡単なふとんカバーを提供しようとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の要旨とするところは、前後辺と左右辺とを有する方形の底布部と、
底布部の後端部に重畳され、前後長さが該底布部の前後長さの1/2以下の中間布部と、
該底布部と略同形で、底布部の一部分で該中間布部を介在させて、底布部に重畳される表布部とを備え、
底布部と中間布部とが双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分Aで結合されて第一の袋部が形成され、
底布部と表布部とが双方の前辺同士、及び該前辺から延長された左、右それぞれの辺の一部同士が当接する部分Bで結合されて第二の袋部が形成され、
第一の袋部の前後長さと第二の袋部の前後長さとの和が底布部の前後長さより小さくされ、
底布部と表布部とが、少なくとも、双方の左右それぞれの辺同士が当接する部分の、前記部分Aと前記部分Bの位置の部分を除く部分Cで、着脱自在に連結され、
底布部の後端部と表布部の後端部とが着脱自在に係合されたふとんカバーであることにある。
【0005】
前記ふとんカバーにおいては、前記表布部が、表布部の後端部裏側に重畳され長さが該表布部の左右幅と略等しい帯状布部を備え得、表布部と帯状布部とが双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分で結合されて第三の袋部が形成され得る。
【0006】
前記ふとんカバーにおいては、底布部と表布部とが、前記部分Cで、ファスナー、面ファスナー、紐、ボタン、ホックから選択された手段を介して連結され得る。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、ふとんの出し入れが簡単なふとんカバーが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のふとんカバーの態様を図を用いて説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。また、本明細書においては、説明の都合からふとんカバーやそれを構成する諸部分に前後左右の仮の方向付けをなしているが、この方向の違いをもって本願発明の態様を逸脱することはない。図1において、本発明のふとんカバー2は、一対の対向する辺6、4(前後辺)と、他の一対の対向する辺8、10(左右辺)とを有する方形の底布部12と、底布部12の後端部15に重畳され、左右幅wtが底布部12の左右幅wbと略等しく前後長さLtが底布部12の前後長さLの1/2以下の中間布部14と、底布部12と略同形で、底布部12の一部分で中間布部14を介在させて、底布部12に重畳される表布部16とを備える。辺4は後辺、辺6は前辺、辺8は左辺、辺10は右辺である。図1(a)は表布部16をめくりあげた状態であり、図1(b)は表布部16を底布部12の上面に、一部分で中間布部14を介在させて重畳した状態を示す。
【0009】
底布部12と中間布部14とは、双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分Aで結合されて第一の袋部18が形成されている。すなわち、辺4と中間布部14の後辺21、辺8と中間布部14の左辺23、辺10と中間布部14の右辺25、のそれぞれが互いに並接して結合している。第一の袋部18は、左右幅がwt、前後長さがLtとなる。Ltは好ましくは10〜40cmである。この結合は通常は辺に沿った縫目29によりなされる。底布部12と中間布部14とが連続した一枚の布からなり、辺4及び後辺21に相当する部分で折りかえされた構成であってもよい。
【0010】
また、底布部12と表布部16とが双方の前辺同士、及びその前辺から延長された左、右それぞれの辺の一部同士が当接する部分Bで結合されて第二の袋部30が形成されている。すなわち、辺6と表布部16の前辺27、辺8と表布部16の左辺前端部29、辺10と表布部16の右辺前端部31のそれぞれが互いに並接して結合している。底布部12と表布部16とが連続した一枚の布からなり、辺6と表布部16の前辺27に相当する部分で折りかえされた構成であってもよい。第一の袋部18の前後長さLtと第二の袋部30の前後長さとLfとの和は底布部の前後長さLより小さくされている。、Lfは好ましくは10〜40cmである。
【0011】
底布部12と表布部16とは、双方の左右それぞれの辺同士が当接する部分の、部分Aと部分Bの位置の部分を除く部分Cで、着脱自在に連結されている。さらに双方の左右それぞれの辺同士が当接する部分でかつ部分Aに該当する部分で着脱自在に連結されていてもよい。部分Cなどにおけるこの連結はファスナー34、34を介してなされることが好ましいが、面ファスナー、紐、ボタン、ホックから選択された手段を介して連結されてもよい。
【0012】
このように、ファスナー34、34はふとんカバー2の左右の辺の一部に使用すればよいので、ふとんカバー2の左右の辺及び前後の一辺のほぼ全長にわたりファスナーを用いる従来のふとんカバーに比べてファスナーの使用長さが短く、ファスナーの開閉操作が簡単でファスナーの故障の確率も小さい。また、ファスナーがふとんカバーの上下面の中間部に存在しないので、就寝時に異物感があったりすることがなく、また、身体の荷重でファスナーが損傷する機会が少ない。
【0013】
さらに、表布部16の後端部36にはホック44からなる係合部42が備えられ、底布部12の後端部15と着脱自在に係合している。あるいは、後端部36と後端部15とはファスナー、面ファスナー、紐、ボタン等の係合手段を介して着脱自在に係合されていてもよい。
【0014】
ふとんカバー2にふとんを挿着する操作を説明する。図2(a)は、ふとんを挿着する前のふとんカバー2の状態である。ファスナー34、34は開状態であり、表布部16は底布部12の上面が露出するように第二の袋部30の部分を残してまくりあげられている。
【0015】
次いで、図2(b)から図2(c)にかけての側面模式図に示すように、ふとん40の後端部43を、第一の袋部18に挿入し、ふとん40の前端部49を、第二の袋部30に挿入する。ふとん40は前後が逆であってもよい。また、ふとん40の一対の側端部のそれぞれを、第一の袋部18と第二の袋部30とにそれぞれ挿入する態様であってもよい。図2(b)、(c)にかけての操作により、図2(c)に示す如くふとん40の後端部43が第一の袋部18に挿入され、ふとん40の前端部49が第二の袋部30に挿入されて、ふとん40が、底布部12と完全に重なった状態で底布部12に対して固定される。すなわち、ふとんカバー2内の所定の位置にふとん40が固定される。
【0016】
次いで、図2(d)の側面模式図に示すように、まくりあげられていた表布部16をもとに戻してふとん40の上面及び中間布部14の上面に重畳したのち、ファスナー34、34(図2(a))を閉じる。最後にホックからなる係合手段45により、表布部16の後端部36と底布部12の後端部15とを係合する。
【0017】
図2(a)から図2(d)に到る一連の操作は各段階とも、あるいは総合的にもきわめて単純かつ容易であり、このように、本発明によりふとんカバーにふとんを容易に挿着することができる。
【0018】
本発明の他の態様の一例においては、図3に示すように、表布部16が、後端部36に底布部12の後端部15と係合する係合部46を備えていてもよい。係合部46においては、表布部16の後端部裏側に長さが表布部16の左右幅と略等しい帯状布部48が重畳され、表布部16と帯状布部48とが双方の後、左、右それぞれの辺同士が当接する部分で縫合などにより結合されて第三の袋部50が形成されている。表布部16と帯状布部48とが連続した一枚の布からなり、後辺に相当する部分で折りかえされ双方の左、右それぞれの辺同士が縫合などにより結合された構成であってもよい。
【0019】
図4に、表布部16の後端部36と底布部12の後端部15とが係合した状態を示す。図4においては、後端部36(図3)に備えられた係合部46が後端部15(図3)に係合している。係合部46は第三の袋部50からなり、第三の袋部50の内部に底布部12の後端部15がふとん40ごと挿入されることにより後端部36と後端部15とが係合する。
【0020】
第三の袋部50の開口縁部53すなわち、帯状布部48の前辺部54は、伸縮自在とされれいることが好ましい。例えば、前辺部54にゴム紐などの不図示の弾性紐を固定することにより、あるいは前辺部54にその前辺に沿って管状に袋縫い部を作り、その袋縫い部に弾性紐を挿通させて弾性紐の両端を袋縫い部に固定することにより、前辺部54を伸縮自在とすることができる。この場合、弾性紐は、前辺部54が弾性紐の縮みにより張力のかからない状態で帯状布部48のもとの長さ(wt)より約5〜15%縮んだ状態となるように固定される。
【0021】
開口縁部53すなわち前辺部54をこのような伸縮自在なものとすることにより、ふとん40を挿入した後端部15を第三の袋部50へ挿入した図4に示す状態で、前辺部54を長手方向に縮める力が発生し、第三の袋部50の後端部15への係合がきわめて安定しさらに確実になる。すなわち、後端部36と後端部15との係合がきわめて安定しさらに確実になる。
【0022】
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。例えば、第一の袋部18及び第二の袋部30の内側隅52(図1)には不図示の結び用紐が取り付けられていてもよい。この結び用紐は、ふとん40の隅に取り付けられた対応する不図示の結び用紐と結ばれることにより、ふとん40に対するふとんカバー2の固定をさらに確実にするために設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のふとんカバーの態様の一例を示し、図1(a)は表布部をまくりあげた状態の斜視一部透視模式図、図1(a)は表布部を底布部に重畳させた状態の斜視模式図である。
【図2】本発明のふとんカバーにふとんを挿着する操作を図2(a)〜(d)と順を追って説明する断面模式図である。
【図3】本発明のふとんカバーの態様の他の一例を示し、表布部をまくりあげた状態の斜視模式図である。
【図4】図4に示すふとんカバーにふとんが挿着された状態を示す断面模式図である。
【符号の説明】
【0024】
2:ふとんカバー
4、6、8、10:辺
12:底布部
14:中間布部
15:底布部の後端部
16:表布部
18:第一の袋部
30:第二の袋部
34:ファスナー
36:表布部の後端部
40:ふとん
42:係合部
48:帯状布部
50:第三の袋部
【出願人】 【識別番号】506275346
【氏名又は名称】野邑 廣司
【出願日】 平成18年8月10日(2006.8.10)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義

【識別番号】100124718
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 建

【識別番号】100129207
【弁理士】
【氏名又は名称】中越 貴宣


【公開番号】 特開2008−36305(P2008−36305A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−217664(P2006−217664)