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【発明の名称】 隣接した壁で互いに離れる方向に運動可能な区切られた室を備えた掛け布団
【発明者】 【氏名】エーリッヒ シュヴァイガート

【要約】 【課題】夏使用位置で良好な熱通過が可能となるものの、冬使用位置では、僅かな膨上り時でも良好な断熱が達成されるようにする。

【構成】室3の、互いに隣接した仕切りまたは壁5が、当該掛け布団1の、展開させられた膨らまされていない位置で、仕切りまたは壁5の、布ウェブ4から出発した突出部の第1の部分5aにわたって、突出部の後続の経過5bよりも僅かな間隔を互いに有しているかまたは仕切りまたは壁5の突出部の少なくとも1つの第1の部分5aで互いに接触しているようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掛け布団(1)であって、当該掛け布団の縁部(2)に対して平行に延びる、断熱性の材料で充填された、区切られたかまたはキルティングされた室(3)が設けられており、互いに隣接しかつ互いに仕切られた室(3)が、当該掛け布団(1)の両表面の一方を形成する面状の布ウェブ(4)に取り付けられていて、特に縫い付けられており、これによって、室(3)の膨上りの方向での面状の布ウェブ(4)の撓み時または湾曲時に、室(3)の、互いに隣接した仕切りまたは壁(5)が、互いに離れる方向に運動可能であるかまたは運動させられており、逆の湾曲時または撓み時に、充填された室(3)の仕切りまたは壁(5)が、互いに接触するようになっている形式のものにおいて、室(3)の、互いに隣接した仕切りまたは壁(5)が、当該掛け布団(1)の、展開させられた膨らまされていない位置で、仕切りまたは壁(5)の、布ウェブ(4)から出発した突出部の第1の部分(5a)にわたって、突出部の後続の経過(5b)よりも僅かな間隔を互いに有しているかまたは仕切りまたは壁(5)の突出部の少なくとも1つの第1の部分(5a)で互いに接触していることを特徴とする、掛け布団。
【請求項2】
室(3)の仕切りまたは壁(5)が、展開させられたかまたは膨らまされていない当該掛け布団(1)において、布ウェブから出発した突出部(5a)のほぼ半分にまで互いに接触していて、突出部(5b)の後続の経過で互いに離されているかまたは互いに離れる方向に延びている、請求項1記載の掛け布団。
【請求項3】
充填された個々の室(3)が、布ウェブ(4)に対してほぼ直角に配置された横断面を有しており、該横断面が、布ウェブ(4)に直接配置された長方形部と、該長方形部に続く台形部とから形成されており、該台形部の斜辺が、室(3)の壁(5)または仕切りの、互いに離れる方向に延びる領域(5b)であり、台形部の平行な仕切りの短い方の辺が、室(3)の、布ウェブ(4)と反対の上側に位置している、請求項1または2記載の掛け布団。
【請求項4】
上側の領域(5b)における室(3)の仕切りまたは壁(5)の横断面が、水平なまたは垂直なレベルに対して約45゜の角度を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項5】
室(3)の少なくとも幾つかが、その長手方向延在長さに対して横方向に分割されており、分割によりそれぞれ生ぜしめられた個別室(7)が、分割された室(3)の長手方向に横方向よりも大きな寸法を有しており、個別室(7)の仕切り(5)が、分割部において、布ウェブ(4)に対する突出部の少なくとも1つの第1の部分(5a)で僅かな間隔を互いに有しているかまたは互いに接触しており、かつ/または隣接した壁(5)または仕切りにおける突出部の後続の部分(5b)が、増加する間隔を有しており、壁の後続の突出部が、有利には45゜の角度を成して延びている、請求項1から4までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項6】
室(3)のかつ個別室(7)の仕切り(5)が、横方向に延びる分割部でも布ウェブ(4)にまで達していて、仕切り(5)を互いに近づく方向に運動させる湾曲時または膨らみ時に面で、特に全面で互いに接触するようになっている、請求項1から5までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項7】
少なくとも当該掛け布団(1)の中間の領域に配置された平行な室(3)が、それぞれ個別室(7)を形成するように横方向に分割されていて、特に複数回分割されてる、請求項1から6までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項8】
少なくとも当該掛け布団(1)の縁部(2)に直接配置された、該縁部(2)に対して平行に延びる細長い室(3)が、分割されていないかまたは室(3)の一方の端部または両方の端部の近くでしか分割されていない、請求項1から7までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項9】
室(3)および/または個別室(7)と、その寸法と、その個数とが、体に即して配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項10】
充填された室(3)が、長方形の当該掛け布団(1)の長い方の縁部(2)に対して平行に延びており、個別室(7)への室(3)の分割部が、当該掛け布団(1)の短い方の縁部(2)に対して平行に方向付けられている、請求項1から9までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項11】
平行な室(3)の分割部が互いに整合している、請求項1から10までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項12】
区切られた個別室(7)の長さが、その幅の約1.5〜3倍、特に2倍の大きさである、請求項1から11までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項13】
布ウェブ(4)の膨上りによる湾曲時に、室(3)の、布ウェブ(4)に近い方の部分が、該布ウェブ(4)に対してほぼ平行に圧縮されるようになっており、壁または仕切り(5)の、当該掛け布団(1)が変形させられていない場合に互いに離れる方向に延びる領域(5b)が互いに接触するようになっている、請求項1から12までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項14】
互いに直接隣接した平行な室(3)の、それぞれ互いに向かい合った壁(5)が、共通のストリップまたは布断片から形成されており、該ストリップまたは該布断片が、特にその中間で、平らな布ウェブ(4)に結合されているかまたは縫合されており、ストリップまたは布断片の、これによりそれぞれ形成された自由縁部に、充填された室(3)の上面を形成する断片または布断片が、一体にまたは別個の布断片として取り付けられているかまたは縫い付けられている、請求項1から13までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項15】
室(3)の側壁(5)の、一貫して延びる布ウェブ(4)と反対の側の縁部に、室(3)の、一貫して延びる布ウェブ(4)と反対の側の上面を安定化させるそれぞれ1つの縫い目が延びている、請求項1から14までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項16】
個別室(7)の、互いに向かい合った端面が、充填された室(3)の分割部の領域で、縫い込まれた布断片および/または側壁を形成するストリップの延長部によって形成されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の掛け布団。
【請求項17】
室(3)の壁または仕切り(5)の突出部の第1の部分(5a)から、斜めに延びる後続の部分(5b)への移行部に、形状付与する縫い目が延びている、請求項1から16までのいずれか1項記載の掛け布団。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、掛け布団であって、当該掛け布団の縁部に対して平行に延びる、断熱性の材料で充填された、区切られたかまたはキルティングされた室が設けられており、互いに隣接しかつ互いに仕切られた室が、当該掛け布団の両表面の一方を形成する面状の布ウェブに取り付けられていて、特に縫い付けられており、これによって、室の膨上りの方向での面状の布ウェブの撓み時または湾曲時に、室の、互いに隣接した仕切りまたは壁が、互いに離れる方向に運動可能であるかまたは運動させられており、逆の湾曲時または撓み時に、充填された室の仕切りまたは壁が、互いに接触するようになっている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
このような掛け布団は、ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書に基づき公知であり、有効であると分かった。特に有利には、ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書に記載されているように、一方では、掛け布団の膨上り時の室の壁の、互いに離れる方向への運動によって、他方では、逆の湾曲時の相互接触によって、掛け布団を選択的に夏にかつ冬に、それぞれ異なる熱通過を伴って使用することができる。
【0003】
しかし、特に掛け布団の、冬に使用したい湾曲では、特に眠っている人が極めて細く、場合により、付加的にさらに仰向けに横たわっている場合に、隣接した室の、互いに隣接した壁または仕切りが十分に密に接触し合わず、これによって、膨上りが比較的僅かとなることが分かった。さらに、僅かな横断面に基づき掛け布団の僅かな膨上りを生ぜしめる体部分、特に眠っている人の、しばしば寒さに敏感な脚および足があり、これによって、この箇所で掛け布団の冬使用位置でも、さらに、過度に大きな熱通過が可能なままとなる。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の課題は、冒頭で述べた形式の掛け布団を改良して、夏使用位置で良好な熱通過が可能となるものの、冬使用位置では、僅かな膨上り時でも良好な断熱が達成されるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために本発明の構成では、室の、互いに隣接した仕切りまたは壁が、当該掛け布団の、展開させられた膨らまされていない位置で、仕切りまたは壁の、布ウェブから出発した突出部の第1の部分にわたって、突出部の後続の経過よりも僅かな間隔を互いに有しているかまたは仕切りまたは壁の突出部の少なくとも1つの第1の部分で互いに接触しているようにした。
【発明の効果】
【0006】
これによって、布ウェブが掛け布団の上面に位置する冬使用位置で、いずれにせよ、膨上りがほんの僅かである場合でも、仕切りまたは壁での室のより密な圧縮が生ぜしめられることが達成される。この場合、壁または室は少なくとも第1の高さ範囲で極めて近くに相並んでいるかまたはすでに出発位置で接触しているので、壁または室を同時に幾分圧縮することができ、これによって、相応に固く押し合わせることができ、これによって、良好な断熱が得られる。このことは、特に室の壁がその全高さ範囲にわたって出発位置で接触し合っているかまたはこのことが壁の突出部の第1の部分にしか該当していない場合に有効である。反転された位置および湾曲では、壁が互いに離れる方向に運動させられ、より大きな熱通過を生ぜしめ、これによって、この位置が夏における使用のためにまたは外側の大きな熱の場合に有利である。
【0007】
夏における良好な熱導出と、冬における確実な断熱との間の良好な妥協策は、室の仕切りまたは壁が、展開させられたかまたは膨らまされていない当該掛け布団において、布ウェブから出発した突出部のほぼ半分にまで接触し合っていて、突出部の後続の経過で互いに離されているかまたは互いに離れる方向に延びていることを提案し得る。
【0008】
このことは、特に有利な構成では、充填された個々の室が、布ウェブに対してほぼ直角に配置された横断面を有しており、該横断面が、布ウェブに直接配置された長方形部と、該長方形部に続く台形部とから形成されており、該台形部の斜辺が、室の壁または仕切りの、互いに離れる方向に延びる領域であり、台形部の平行な仕切りの短い方の辺が、室ひいては当該掛け布団の、布ウェブと反対の上側に位置していることによって達成することができる。この場合、この形状付与は、隣接した室の壁または仕切りが出発位置で接触し合っている突出部の部分が、1つの室の全高さの半分よりも少なくまたは多く該当する場合にも可能となる。
【0009】
上側の領域における室の仕切りまたは壁の横断面が、水平なまたは鉛直なレベルに対して約45゜の角度を有していてよい。一方では、このことは、壁または仕切りが、すでに1つのレベルに位置する掛け布団で互いに離れる方向に延びていることを生ぜしめ、これによって、特に夏でも良好な熱通過が保証されており、他方では、したがって、見栄えのよいパターンも生ぜしめられる。なぜならば、この場合、掛け布団が、特徴的には、互いに仕切られた室を有しているからである。この室はその輪郭でそれぞれ異なる形に形成されていてよい。この場合、冬使用位置での掛け布団の膨らみ時に、斜めに延びる仕切りの領域も良好に隣接領域に接触することが試してみて分かった。なぜならば、壁の、斜め面取りされていないかまたは元々すでに接触し合っている領域が、この膨らみによって圧縮され、これによって、斜め面取りされた領域も幾分直立させられ、隣接室の隣接した領域に接近させられ、この隣接室に接触させられるからである。
【0010】
本発明による配置形式は、すでに有利な形式で掛け布団に使用することができる。この掛け布団では、その方向付け方向、有利には長手方向に相並んで位置する一貫して延びる室しか設けられていない。しかし、室の少なくとも幾つかが、その長手方向延在長さに対して横方向に分割されており、分割によりそれぞれ生ぜしめられた個別室が、分割された室の長手方向に横方向よりも大きな寸法を有しており、個別室の仕切りが、分割部において、布ウェブに対する突出部の少なくとも1つの第1の部分で僅かな間隔を互いに有しているかまたは接触し合っており、かつ/または隣接した壁または仕切りにおける突出部の後続の部分が、増加する間隔を有しており、壁の後続の突出部が、有利には45゜の角度を成して延びていると、特に夏使用位置および、この場合、より高い熱通過に対して特に有利である。すなわち、長手方向に延びる室を個別室に分割することができ、分割部の領域で壁または仕切りに関して、長手方向に延びる壁または仕切りと同様のまたは類似の形式で形成することができ、これによって、掛け布団の膨らみの方向に応じて、より大きなまたはより僅かな熱通過が可能となる。すなわち、長く延ばされた室の長手方向延在長さに対して横方向でのこのような分割と、個別室の形成とによって、掛け布団と、布ウェブに位置する室との膨上り時に互いに離れる方向に運動させられ得る付加的な箇所が生ぜしめられ、これによって、掛け布団の相応に多くの箇所を熱が通過することができるのに対して、掛け布団の逆の使用時には、この箇所が相互の接触によって良好な断熱作用を有している。
【0011】
この場合、室のかつ個別室の仕切りが、横方向に延びる分割部でも布ウェブにまで達していて、互いに近づく方向に運動させる湾曲時または膨らみ時に面で、特に全面で接触し合っていてよく、これによって、この位置で良好な断熱が生ぜしめられる。
【0012】
特にこのような掛け布団の中間の領域は、眠っている人によって一層強く膨らまされ、そこで、夏に最大の熱量も放出しなければならないので、少なくとも当該掛け布団の中間の領域に配置された平行な室が、それぞれ個別室を形成するように横方向に分割されていて、特に複数回分割されてると有利である。
【0013】
この場合、少なくとも当該掛け布団の縁部に直接配置された、該縁部に対して平行に延びる細長い室が、分割されていないかまたは室の一方の端部または両方の端部の近くでしか分割されていなくてよく、これによって、掛け布団がこの箇所に良好な閉鎖部を形成することができ、掛け布団の下方への空気の流入を可能な限り最良に阻止することができる。
【0014】
個別室への室の分割によって、室および/または個別室と、その寸法と、その個数とが、体に即して配置されていることが可能となる。すなわち、人間解剖学が室および個別室への分割時に相応に考慮され得る。
【0015】
この場合、充填された室が、長方形の当該掛け布団の長い方の縁部に対して平行に延びており、個別室への室の分割部が、当該掛け布団の短い方の縁部に対して平行に方向付けられていると有利であり、これによって、全体的に正方形のまたは長方形の個別室を形成することができる。
【0016】
別の構成は、請求項11〜17の対象である。
【0017】
特に請求項に記載した前述した個々のまたは複数の特徴および手段を組み合わせると、冬使用位置において、改善された断熱を可能にする掛け布団が得られる。なぜならば、この掛け布団を形成する室の、互いに隣接した壁または仕切りが、すでに出発位置で近くに相並んで位置しているかまたは接触していて、この場合、冬使用位置で相応に固く押し合わせることができるからであるのに対して、にもかかわらず、夏使用位置では、仕切りの領域での個々の室の開放によって、良好な熱通過が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面につき詳しく説明する。
【0019】
全体的に符号1で示した掛け布団は、眠っている人の体温を、ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書に記載された配置および構成に相応して維持し、眠っている人を暖かく保つために働く。熱のこの維持が夏には冬よりも僅かであり得るように、掛け布団1は互いに反対の2つの位置で使用可能である。この場合、掛け布団1は、それぞれ眠っている人なしにかつ単に展開させられた位置で著しく概略的に、図2には夏における使用事例で示してあり、図3には冬における使用事例で示してある。
【0020】
掛け布団1は、その長い方の縁部2に対して平行に延びる、断熱性の材料、たとえば羽根、羽毛、綿、これらの混合物、プラスチックフリース等で充填された長く延ばされた、区切られたかまたはキルティングされた室3を有している。この場合、互いに隣接しかつ互いに仕切られた室3は、掛け布団1の両表面の一方を形成する面状の布ウェブ4もしくは反物に取り付けられていて、特に縫い付けられている。
【0021】
すでにドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書に記載されているように、室3の膨上りの方向での面状の布ウェブ4の撓み時または湾曲時には、室3の、互いに隣接した仕切りまたは壁5が互いに離れる方向に運動可能であり、逆方向への湾曲時または撓み時には、仕切りまたは壁5が実際にその全高さにわたって接触し合う。すなわち、眠っている人が掛け布団1の下方に位置しているので、この掛け布団1が、図2に示した位置で上方に膨らまされると、直接接触し合っているかもしくは互いに直接隣接した仕切りまたは壁5が互いに離され、これによって、多くの熱が掛け布団1を通って逃げることができる。このような使用事例は、特に外側の大きな熱の場合、すなわち、特に夏に有利である。
【0022】
これに対して、掛け布団1が、図3に示した位置で、この掛け布団1の下方に位置する眠っている人によって膨らまされると、直接隣接した室3の壁5が固く押し合わされ、これによって、仕切りまたは壁5の、図3に認めることができる最初互いに離れる方向に延びている領域も互いに接触し、これによって、ほとんど熱が掛け布団1を通過することができず、これによって、掛け布団1のこのような使用が、特に冬に有利となる。
【0023】
この場合、図2、図3および図4に認められるように、室3の、互いに隣接した仕切りまたは壁5は、掛け布団1の、展開させられた膨らまされていない位置で、仕切りまたは壁5の、布ウェブ4から出発した突出部の第1の部分5aにわたって突出部の後続の経過5bよりも僅かな間隔を互いに有しているかもしくは突出部の第1の部分5aで図2および図3により接触し合っている。
【0024】
掛け布団1が、図2に示した位置から上方に膨らまされると、壁5の第1の部分5aも互いに離され、良好な熱通過を許容する。これに対して、掛け布団1が、図3に示した位置で布ウェブ4で上方に膨らまされると、仕切りまたは壁5、この場合、特に第1の部分5aも相応に強く押し合わされ、これによって、壁5もしくは突出部の後続の領域または経過5bも室3の相応の圧縮によって互いに接触させられる。しかし、この場合、僅かな膨らみ時でさえ、すでに良好な断熱が存在している。
【0025】
図2〜図4から明らかであるように、本実施例では、室3の仕切りまたは壁5が、展開させられたかまたは膨らまされていない掛け布団1の場合、布ウェブから出発した突出部5aのほぼ半分にまで接触し合っており、後続の経過では、突出部5bが互いに離されているかまたは互いに離れる方向に延びている。
【0026】
この場合、図4によれば、充填された個々の室3が、布ウェブ4に対してほぼ直角に配置された横断面を有している。この横断面は、布ウェブ4に直接配置された長方形部と、この長方形部に続く台形部とから形成されている。この場合、この仮想長方形部と仮想台形部との共通の線は図4に示されていない。なぜならば、実際には、この箇所に室の分割部は存在していないからである。この場合、台形部の斜辺は、室3の壁5または仕切りの、互いに離れる方向に延びる領域5bを形成しており、台形部の平行な仕切りの短い方の辺は、各室3の、布ウェブと反対の上側に位置している。
【0027】
この場合、上側の領域5bにおける室3の仕切りまたは壁5の横断面は、水平なまたは垂直なレベルに対して約45゜の角度を有している。このことが、夏使用位置での膨らみ時には、接触し合った縁部または仕切り5の良好な開放に繋がるのに対して、冬使用位置では、領域5aが特に固く押し合わされ、領域5bも十分に押し合わされ、これによって、良好な断熱が生ぜしめられることが試してみて分かった。
【0028】
1つの室3のサイズは、たとえばおよそ以下のように寸法設定されていてよい。
【0029】
図4で見て下側の最大の寸法が20cmである場合には、これに対して平行な上側の寸法が、たとえば約14cmであってよいのに対して、壁の第1の領域5aは3cmの寸法を有していてよく、続く斜めの領域5bは4cmの寸法を有していてよい。これによって、冬における良好な断熱と、夏における冬よりも僅かな断熱とを伴った、掛け布団1に課せられる要求に即した横断面が得られる。
【0030】
図1によれば、掛け布団1の全長にわたって延びる室3の幾つかが、その長手方向延在長さに対して横方向に分割されていてよい。この場合、この分割によりそれぞれ生ぜしめられた個別室7は、分割される室3のかつ掛け布団1の長手方向に横方向よりも大きな寸法を有している。個別室7の仕切りまたは壁5は分割部において、布ウェブ4に対する突出部の少なくとも1つの第1の部分5aで接触し合っているものの、互いに僅かな間隔を有していてもよく、さらに、隣接した壁または仕切り5の突出部の後続の部分5bに、増加する間隔を有している。この場合、壁5の後続の突出部は、有利には45゜の角度を成して延びていてもよい。すなわち、個別室7は長手方向に、図4による横方向に類似の横断面形状を有しているものの、これに対して、幾分大きな長さを有している。この場合、図1に認められるように、この長さは個別室7において異なっていてもよい。これにより、正方形の横断面を備えた個別室7が設けられてもよいし、個別室7が長手方向でさえ掛け布団1の横方向よりも短い寸法を有していてもよい。
【0031】
室3と個別室7との仕切り5は、横方向に延びる分割部でも布ウェブ4にまで達していて、仕切り5を互いに近づく方向に運動させる湾曲時または膨らみ時に、すなわち、冬使用位置において面で、特に全面で接触し合っており、これによって、より強い所望の断熱がこの配置形式で得られる。
【0032】
この場合、少なくとも掛け布団1の中間の領域に配置された平行な室3は、それぞれ個別室7を形成するように横方向に複数回分割されている。掛け布団1の縁部2に直接配置された、この縁部に対して平行に延びる細長い室3は分割されていないかまたは本実施例では、両端部の近くでしか分割されておらず、すなわち、側方に対して、掛け布団1と、眠っている人が休息しているマットレスまたは同じ上敷きとの間の良好な閉鎖部を形成することができる。
【0033】
すなわち、室3および/または個別室7と、その寸法と、その個数とは、体に即して配置することができる。すなわち、掛け布団1の、休息している人の胴体が使用時に配置されているほぼ中間に、より大きな個数の個別室7があり、これによって、そこで、夏には、より多くの熱を放出することができるのに対して、冬には、そこでも、良好な断熱が得られる。
【0034】
すなわち、充填された室3が、長方形の掛け布団1の長い方の縁部2に対して平行に延びており、個別室7への室3の分割部が掛け布団1の短い方の縁部8に対して平行に方向付けられていることが生ぜしめられる。この場合、分割部は互いに整合しているものの、場合によっては、互いにずらされていてもよい。しかし、整合した配置によって、相応の縫い目を設けることが容易になる。
【0035】
区切られた個別室7の長さは、本実施例では、その幅の約1.2〜3倍、特に約2倍の大きさである。
【0036】
布ウェブ4の湾曲時または膨上り時には、室3の、布ウェブ4に近い方の部分と壁領域5aとが布ウェブ4に対してほぼ平行に圧縮され、壁または仕切り5の、掛け布団1が変形させられていない場合に互いに離れる方向に延びている領域5bが互いに当て付けられ、押圧され、これによって、冬使用位置に対する改善された断熱が得られる。
【0037】
互いに直接隣接した平行な室3の、それぞれ互いに向かい合った壁5は、共通のストリップまたは布断片から形成することができる。このストリップまたは布断片はその中間で、平らな布ウェブ4に結合されているかまたは縫合されている。ストリップまたは布断片の、これによりそれぞれ形成された自由縁部に、充填された室の上面を形成する断片または布断片を一体にまたは別個の布断片として取り付けることができるかまたは縫い付けることができる。
【0038】
室3の側壁5の、一貫して延びる布ウェブ4と反対の側の縁部には、室3の、一貫して延びる布ウェブ4と反対の側の上面を安定化させるそれぞれ1つの縫い目(図示せず)が延びていてよい。仕切りまたは壁5の領域5aから領域5bへの移行部も、形状付与する相応の縫い目によって安定化させられていてよい。すなわち、室3の壁または仕切り5の突出部の第1の部分5aから、斜めに延びる後続の部分5bへの移行部に、適切な形式で1つの縫い目を設けることができる。
【0039】
個別室7の、互いに向かい合った端面は、個別室7の分割部もしくは充填された室3の分割部の領域で、縫い込まれた布断片および/または側壁を形成するストリップの延長部によって形成されていてよい。
【0040】
使用者または眠っている人に対する夏における使用位置での掛け布団1の配置形式は、ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書の図3および図4に相当しており、冬における配置形式は、ドイツ連邦共和国実用新案第20316576号明細書の図7に相当していて、図1〜図4には示されていない。
【0041】
縁部2に対して平行に延びる、断熱性の材料で充填された、区切られたかまたはキルティングされた室3を備えた掛け布団1は、選択的に夏にかつ冬に、異なる形式で反転された位置で使用可能である。このためには、互いに隣接しかつ互いに仕切られた室3が、掛け布団1の両表面の一方を形成する面状のウェブ4またはこれに類する平らな部分に取り付けられていて、特に縫い付けられており、これによって、室3の膨上りの方向での面状の布ウェブ4の撓み時または湾曲時に、互いに隣接した仕切りまたは壁5が互いに離れる方向に運動させられるのに対して、逆の湾曲時または撓み時には、室3の仕切りまたは壁5が接触し合い、これによって、より良好な断熱を生ぜしめる。この場合、互いに隣接した壁または仕切り5は、掛け布団1の、展開させられた膨らまされていない位置で突出部の第1の部分にわたって後続の経過5bよりも僅かな間隔を互いに有しているかまたは突出部の少なくとも1つの第1の部分5aで接触し合う。これによって、特に冬使用に対する配置時に、ほんの僅かな膨らみ時でも良好な断熱作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】長手方向に延びる室と、この室に対して横方向に延びる、個別室への分割部とを備えた本発明による長方形の掛け布団の平面図である。
【図2】図1に示した長方形の掛け布団をその短い方の縁部の方向で、一貫して延びる共通の材料ウェブの上方に配置された室の端面に向かって見た図であり、この場合、掛け布団がその「夏使用位置」に位置している。
【図3】本発明による掛け布団の図2に相応の図であり、この場合、掛け布団が、図2に示した位置に対して180゜だけ長手方向軸線を中心とした回動させられていて、したがって、「冬使用事例」に位置している。
【図4】個々の室の横断面形状を拡大した寸法で概略的に示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 掛け布団、 2 縁部、 3 室、 4 布ウェブ、 5 壁、 5a,5b 領域、 7 個別室、 8 縁部
【出願人】 【識別番号】506267503
【氏名又は名称】イーメス グルントシュテュックスフェアヴァルトゥング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】IMES Grundstuecksverwaltung GmbH
【住所又は居所原語表記】Muehlestr. 54, D−79539 Loerrach, Germany
【出願日】 平成18年8月9日(2006.8.9)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄

【識別番号】100094798
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 利臣

【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也

【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト


【公開番号】 特開2008−36298(P2008−36298A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−217460(P2006−217460)