トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 冠婚葬祭用式場、結婚式場及び結婚式の演出方法
【発明者】 【氏名】野々山 久

【要約】 【課題】参列者が、大きな背景に包まれ、その雰囲気に陶酔することができる冠婚葬祭用の式場を提供する。

【構成】冠婚葬祭用式場1は、式場建屋本体3と、前方側スクリーン部10と、その前方側に設けたステージ30と、ステージ30の上方に設けられた上部スクリーン部20と、前方側スクリーンに画像を投影する前方側スクリーン用投影機41と、上部スクリーンに画像を投影する上部スクリーン用投影機42とを備え、前方側スクリーン部10は、正面側スクリーン部11とその左右に並設する側面側スクリーン部12とを備え、正面側スクリーン11aと側面側スクリーン12aとのスクリーンの平面設置角度は鈍角である。更にステージ30の左右両側に池部50を備え、ステージ30と池部50とを区画する仕切り部材70を備える。ステージ30の床部の左右側端部に照明具80を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式場建屋本体と、
該式場建屋本体の前方側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、
該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、
該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、
上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、
上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ上記ステージの床部に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、を備え、
上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、該正面側スクリーン部の左右の各々に並設する、側面側スクリーンを備えた対の側面側スクリーン部と、を備え、
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部との平面設置角度は鈍角であることを特徴とする冠婚葬祭用式場。
【請求項2】
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは連接し、一連のスクリーン部を形成する請求項1に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項3】
更に、上記ステージの左右両側に設けられた池部を備える請求項1又は2に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項4】
上記前方側スクリーン部を構成する上記正面側スクリーン部及び上記側面側スクリーン部は各々が矩形状である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項5】
上記上部スクリーン部はドーム形状である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項6】
前方側スクリーン用投影機及び/又は上記上部スクリーン用投影機は、動画用投影機である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項7】
上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備えた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項8】
上記ステージと上記池部とを区画する1又は2以上の仕切り部材を備えた請求項3乃至7のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項9】
上記ステージの床部の左右側端部に複数個の照明具を備えた請求項3乃至8のいずれか1項に記載の冠婚葬祭用式場。
【請求項10】
式場建屋本体と、
該式場建屋本体の前方側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、
該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、
該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、
上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ上記ステージの床部に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、
上記ステージの少なくとも左右両側に設けられた池部と、を備え、
上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、該正面側スクリーン部の左右の各々に連接する、一対の側面側スクリーン部と、を備え、
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは、一連のスクリーン部を形成し、該一連のスクリーン部を構成する各々のスクリーン部の平面設置角度は鈍角であり、
上記前方側スクリーン部を構成する上記正面側スクリーン部及び上記側面側スクリーン部は各々が矩形状であり、
上記上部スクリーン部はドーム形状であり、
上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備え、
上記ステージの床部の左右側端部に複数個の照明具を備えたことを特徴とする結婚式場。
【請求項11】
上記仕切り部材は、柵に透明の板状体及び御簾のうちの少なくとも一方を取り付けたものである請求項10に記載の結婚式場。
【請求項12】
請求項10に記載の結婚式場を用いた結婚式の演出方法であって、投影機によりスクリーンに投影される画像は動画であって、該動画は風景及び/又は建造物の動画画像であることを特徴とする結婚式の演出方法。
【請求項13】
上記風景は、外国の風景、日本の風景及び四季の風景のうちの少なくとも1種である請求項12に記載の結婚式の演出方法。
【請求項14】
上記建造物は、教会、神社、宮殿及び寺院のうちの少なくとも1種である請求項12に記載の結婚式の演出方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、冠婚葬祭用式場、結婚式場及び結婚式の演出方法に関する。更に詳しくは、冠婚葬祭における式場内に設けた正面側スクリーン、側面側スクリーン及び上部スクリーンに画像を投影し、更に、式場に設けたステージにより、セレモニーを高揚させる冠婚葬祭用式場、結婚式場及び結婚式の演出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
冠婚葬祭は、人生にとって節目を飾る儀式であるため、印象深く感動的であることが望まれる。
従来から、結婚披露宴においては、新郎新婦の紹介を、背景としてのスクリーンに投影して、披露宴を高揚させることが行われている。また、葬式では、祭壇中央に故人の遺影を飾ることにより、故人を偲ぶ心を高揚させることが行われている。
最近では、厳粛に行われる結婚式において、儀式と関係する動画画像をスクリーンに投影して、儀式を盛り上げる工夫もされている(例えば、特許文献1参照)。また、葬式においても、祭壇中央における遺影に代えて故人の動画画像を液晶画面上に再現する手段も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
一方、屋外における結婚式も盛んである。太陽の光の下での挙式であれば外国の映画のようで感動的である。また、星空の下での挙式であれば、宇宙との一体感が得られ、生涯忘れえぬ思い出となる。また、海外における挙式であれば、国内では決して見ることのできない景色を臨みつつ、感動的な時を過ごすことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2006−155544号公報
【特許文献2】特開2001−339670号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、屋外での儀式は、天候、季節に左右され、予定通りに行うことは困難である。また、海外での儀式は、時間的、距離的な面において問題がある。
一方、冠婚葬祭用の式場内にある式場或いは披露宴会場は、式場内全体に広がる広い空間が確保されている。
式場内の広範囲にわたって、臨場感あふれる動画画像等を繰り広げることができれば、参列者は、大きな背景に包まれる立場になり、その雰囲気に呑まれ陶酔することができる。
特許文献1及び2のいずれの方法も、画像を投影する面は参列者からみて、狭い平面的なスクリーンに過ぎない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、参列者が、大きな背景に包まれ、その雰囲気に陶酔することができる冠婚葬祭用の式場を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の通りである。
1.式場建屋本体と、
該式場建屋本体の前方側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、
該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、
該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、
上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、
上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ上記ステージの床部に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、を備え、
上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、該正面側スクリーン部の左右の各々に並設する、側面側スクリーンを備えた対の側面側スクリーン部と、を備え、
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部との平面設置角度は鈍角であることを特徴とする冠婚葬祭用式場。
2.上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは連接し、一連のスクリーン部を形成する上記1.に記載の冠婚葬祭用式場。
3.更に、上記ステージの左右両側に設けられた池部を備える上記1.又は上記2.に記載の冠婚葬祭用式場。
4.上記前方側スクリーン部を構成する上記正面側スクリーン部及び上記側面側スクリーン部は各々が矩形状である上記1.乃至上記3.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
5.上記上部スクリーン部はドーム形状である上記1.乃至上記4.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
6.前方側スクリーン用投影機及び/又は上記上部スクリーン用投影機は、動画用投影機である上記1.乃至上記5.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
7.上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備えた上記1.乃至上記6.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
8.上記ステージと上記池部とを区画する1又は2以上の仕切り部材を備えた上記3.乃至上記7.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
9.上記ステージの床部の左右側端部に複数個の照明具を備えた上記3.乃至上記8.のいずれか1に記載の冠婚葬祭用式場。
10.式場建屋本体と、
該式場建屋本体の前方側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、
該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、
該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、
上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ上記ステージの床部に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、
上記ステージの少なくとも左右両側に設けられた池部と、を備え、
上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、該正面側スクリーン部の左右の各々に連接する、一対の側面側スクリーン部と、を備え、
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは、一連のスクリーン部を形成し、該一連のスクリーン部を構成する各々のスクリーン部の平面設置角度は鈍角であり、
上記前方側スクリーン部を構成する上記正面側スクリーン部及び上記側面側スクリーン部は各々が矩形状であり、
上記上部スクリーン部はドーム形状であり、
上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備え、
上記ステージの床部の左右側端部に複数個の照明具を備えたことを特徴とする結婚式場。
11.上記仕切り部材は、柵に透明の板状体及び御簾のうちの少なくとも一方を取り付けたものである上記10.に記載の結婚式場。
12.上記10.に記載の結婚式場を用いた結婚式の演出方法であって、投影機によりスクリーンに投影される画像は動画であって、該動画は風景及び/又は建造物の動画画像であることを特徴とする結婚式の演出方法。
13.上記風景は、外国の風景、日本の風景及び四季の風景のうちの少なくとも1種である上記12.に記載の結婚式の演出方法。
14.上記建造物は、教会、神社、宮殿及び寺院のうちの少なくとも1種である上記12.に記載の結婚式の演出方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の冠婚葬祭用式場は、式場建屋本体と、スクリーン部と、投影機と、ステージと、を備え、式場の正面部に配置された正面側スクリーン部と複数の側面側スクリーン部とからなる前方側スクリーン部と、天井に設けた上部スクリーン部と、を備えているため、式場内の広範囲にわたって、臨場感あふれる画像を繰り広げることができる。そのため、参列者は、大きな背景に包まれることになり、その雰囲気に陶酔することができる。
また、上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部との平面設置角度は鈍角であるため、スクリーンの画像がパノラマ的に広がり参列者から見やすい画像が繰り広げられる。
【0008】
上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは連接し、一連のスクリーン部を形成していれば、一連の連続した画像を隙間なく投影することができるため、より臨場感あふれる演出をすることができる。
また、上記ステージの左右両側に池を備える場合は、より臨場感あふれる画像を繰り広げることができるため、参列者には、水辺の畔にステージが浮かび上がり雰囲気を更に高揚させることができる。
【0009】
更に、上記前方側スクリーンを構成する上記正面側スクリーン及び上記側面側スクリーンは各々が矩形状である場合は、左右方向に間隙のない一連の連続した画像を隙間なく投影することができるため、より臨場感あふれる演出をすることができる。
また、上記上部スクリーンはドーム形状である場合は、式場全体に立体感のある画像を投影することができるため、自然の雰囲気を醸しだせる効果がある。
【0010】
また、上記投影機が、動画用投影機で場合は、より臨場感あふれる画像を提供することができるため、演出効果が大きい。
更に、ステージが司祭者用の席及び参列者用の席を備えた場合は、参列者は水辺の畔で安らぎを与えられ、落ち着いた式の雰囲気を更に高揚させることができる。
また、上記ステージと上記池とを区画する1又は2以上の仕切り部材を備えている場合は、ステージが引き締まった感じとなるため、式場全体が落ち着いた雰囲気なる。
更に、上記ステージの左右側面に照明具を備えた場合は、参列者は雰囲気に陶酔することができる。
【0011】
他の本発明は、式場建屋本体と、該式場建屋本体の前方側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ上記ステージの床部に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、上記ステージの少なくとも左右両側に設けられた池部と、を備え、上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、該正面側スクリーン部の左右の各々に連接する、一対の側面側スクリーン部と、を備え、上記正面側スクリーン部と上記側面側スクリーン部とは、一連のスクリーン部を形成し、該一連のスクリーン部を構成する各々のスクリーン部の平面設置角度は鈍角であり、上記前方側スクリーン部を構成する上記正面側スクリーン部及び上記側面側スクリーン部は各々が矩形状であり、上記上部スクリーン部はドーム形状であり、上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備え、上記ステージの床部の左右側端部に複数個の照明具を備えているため、式場内の広範囲にわたって、立体感のある、臨場感あふれる画像を繰り広げることができ、参列者は、大きな背景に包まれる立場になり、その雰囲気に呑まれ陶酔することができる。
また、上記仕切り部材が、柵に透明の板状体を取り付けた場合は、参列者は仕切り部材に妨げられることなく壮大なパノラマを観賞することができ、御簾を取り付けた場合は、荘厳な雰囲気に包まれることができる。
【0012】
他の本発明は、上記本願発明の結婚式場を用いた結婚式の演出方法であり、スクリーンに映し出される画像が、風景や建造物の動画画像を使用するため、参列者は自然に中で、式を挙げている雰囲気になったり、由緒ある建造物の中で式を挙げている雰囲気になることができる。
また、上記風景が外国の風景であり、好ましい四季の風景である場合は、参列は幸福な感じを覚え、感動的な時を過ごすことができる。
さらに、上記建造物が教会、神社、宮殿等である場合は、参列者はあたかもその建造物の中で式を挙げている感じを受けるため、臨場感にあふれた結婚式を演出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を図を用いて詳しく説明する。なお、本発明の冠婚葬祭用式場は、実施例及び参照する図に制限されるものではない。
本発明は、式場建屋本体と、該式場建屋本体の前面側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、を備えた冠婚葬祭用式場である。
【0014】
[冠婚葬祭用式場]
冠婚葬祭用式場とは、一般には、元服、結婚、葬儀及び法要のための式場をいうが、本発明では結婚に伴う披露宴の式場も含む。本発明の冠婚葬祭用式場は、好ましくは結婚式場及び結婚披露宴会場に用いられる。特に好ましくは結婚式に用いられる。
[式場建屋本体]
上記式場建屋本体とは、冠婚葬祭用式場自体の建物をいう。この式場建屋本体は、この内部に少なくとも上記前方側スクリーン部、上記上部スクリーン部及び上記ステージを設けることができるものであれば、特に形状、材質及び大きさ等は制限されない。平面形状は矩形状(図4参照)、多角形状(例えば矩形の隣り合う各々の角を斜めに切り取った六角形状等;図1参照)でもよい。また、この式場建屋本体の上部は平面状であってもよいし、ドーム状であってもよい。更に、この式場建屋本体は屋外に設置することもできるし、屋内に設置することもできる。
【0015】
[スクリーン部]
上記スクリーン部とは上記スクリーンとこのスクリーンを支持するための支持体で構成される。この支持体は上記スクリーンを支持することができればよく、形状、大きさ及び材質は限定されない。
本発明に用いられるスクリーンは、画像を投影できるものであればよく、特に形状、大きさ又は材質は限定されない。スクリーンは、従来から使用されている映画、スライド、及び幻灯などを映写するための映写幕に限定されない。例えば、板状の厚さのあるものでもあってもよいし、液晶ディスプレイ及びプラズマディスプレイも含む。また、結婚式場の壁面の全面又は一部の面をそのままスクリーンとして使用することもできる。この場合、上記スクリーン部は壁の表面をスクリーンとし、壁を支持体として構成される。
【0016】
(1)前方側スクリーン部
上記前方側スクリーン部は上記式場建屋本体の前方側に設けられる。ここで前方側とは、上記式場建屋本体の内部壁面のうちで後部壁面側を除いた正面壁面側及び上記正面壁面側以外の左右の側壁面側をいう。この位置に前方側スクリーン部がある場合は、スクリーンに映像を参列者が容易に見ることができるためである。従って、式場建屋本体の後部壁面以外の側壁面に設置されたスクリーン部も前方側スクリーン部に含まれる(図1〜9参照)。上記前方側スクリーン部は、正面側スクリーン11aを備えた正面側スクリーン部11と側面側スクリーン12aを備えた対の側面側スクリーン部12と、からなる (図1参照)。
【0017】
上記正面側スクリーン部11は、式場建屋本体3の正面に配置されるスクリーン部である(図1参照)。このスクリーン部の形状は特に限定されないが、例えば平板状矩形、凹面板状矩形、平板状円形及び平板状楕円形等が列挙される。これらのうちで、特に平板状矩形が好ましく用いられる。このスクリーン部の側部を直線状にできるため、後述する側面側スクリーン部と接合するのが容易であり、製作も容易であるためである。
また、式場建屋本体の壁面の全部又は一部を正面スクリーン部として使用することができる。この場合、式場建屋本体の正面の壁面を凹部形状として、この壁面をそのままスクリーン部として使用することもできる。
【0018】
また、この正面側スクリーン部の大きさも特に限定されない。通常は、正面側スクリーン部の縦方向の長さは、式場建屋本体の後述するステージの床面から天井までであるが、図11に示すように、上記床面から天井廻り縁の下面までとすることもできる。臨場感があふれる雰囲気を醸し出すのが容易だからである。
横方向の長さは、後述する側面側スクリーン部との関係で任意に決定される。即ち、正面部スクリーンと、側面側スクリーン部とで形成される後述する平面設置角度が適正となる必要があるためである。
更に、この正面スクリーンの材質も特に限定されない。例えば、布、セラミックス、木、プラスチック及びこれらを複合させたもの等が挙げられる。これらのうちで、布又はセラミックスであることが特に好ましい。布であれば、安価且つ簡便であり、セラミックスであれば、重厚感があり演出効果が大きいためである。
【0019】
上記側面側スクリーン部12は、上記正面側スクリーン部11の左右側部に配置されるスクリーン部である(図1〜9参照)。これらの側面側スクリーン部と、正面側スクリーン部と、は連接しなくてもよいし(図1参照)、連接していてもよい(図2参照)。上記両スクリーン部が連接していることが好ましい。
本発明の側面側スクリーン部は、上記正面側スクリーン部の左右側部の各々に対となって配置される。上記側面側スクリーン部の数は特に限定されないが、各左右側部に通常1〜3対配置される。例えば、図9に示すように、3対の側面側スクリーン部12、13、14を配置することもできる。
【0020】
側面側スクリーン部の形状は特に限定されない。例えば、平板状矩形、凹面板状矩形等が挙げられる。これらのうちで平板状矩形が好ましく用いられ。また、この大きさも特に限定されないが、本側面側スクリーン部の縦方向の寸法は、上記正面側スクリーン部の左右側部の各々の縦方向の寸法と同一であることが好ましい。特に上記正面側スクリーン部の左右側部の各々の縦寸法及びこの側面側スクリーン部の左右側部の縦寸法がすべて同一であることが好ましい(図10参照)。
【0021】
更に、この側面側スクリーン部の材質は特に限定されない。上記正面側スクリーン部に使用される材質を適用することができる。これらの材質のうちで、上記正面側スクリーンに使用された材質と同一のものが好ましく用いられる。式場全体の調和がとれて、違和感を参列者に与えないためである。
なお、この左右側面側スクリーン部の各々は、上記正面側スクリーン部と同様に式場建屋本体の壁面をそのまま使用することができる。
【0022】
この前方側スクリーン部が3乃至5面で構成される場合、即ち、側面側スクリーンが1対又は2対で構成される場合は、並設されるスクリーン同士の設置角度は鈍角となる。
この設置角度は好ましくは110度〜170度、更に好ましくは120度〜160度である。さらに、この一連に配設されたスクリーンを平面方向から見た場合には、全体として凹部形状となる(図1及び図10参照)。この角度の範囲内であると、後述するステージのいかなる位置からも参列者は各スクリーンに映し出された映像を容易に見ることができるためである。
なお、3対の側面側スクリーン部からなる場合は、連接された側面側スクリーン部の平面設置角度は180度となることもある。例えば、図9に示すように、側面部スクリーン部13と側面部スクリーン部14の平面設置角度は180度である。
【0023】
上記左側面側スクリーン及び右側面側スクリーンの各々の数は複数である場合に、左側面側スクリーン及び右側面側スクリーンの各々の数は同数であることが好ましく、更に、上記正面側スクリーンの縦中心線を軸として左右対称であることが好ましい。
これらの各々のスクリーン同士は、左右方向に連続して接して一連の側面側スクリーン部となる。また、この一連の左側面側スクリーン部の最端部の右側面は上記正面側スクリーンの左側面と接することが好ましい。同様にこの一連の右側面側スクリーンの最端部の左側面は上記正面側スクリーンの右側面と接することが好ましい(図9参照)。
この一連に配設されたスクリーンは平面方向から見た場合には、全体として凹部形状となる(図9参照)。この角度の範囲内であると、後述するステージのいかなる位置からも参列者は各スクリーンに映し出された映像を容易に見ることができるためである。
【0024】
更に、少なくとも上記左側面側スクリーンを構成する左最端部のスクリーンと、上右側面側スクリーンを構成する右最端部のスクリーンとは、平行となり、且つ正面側スクリーンの縦中心線に対して左右対称になることが好ましい。参列者はスクリーンに映し出された映像に囲まれるため、臨場感にあふれた演出効果があるためである。
なお、この側面側スクリーン部は、式場の壁面の全部又は一部をそのままスクリーン部とすることができる。
また、本前方側スクリーン部は、正面側スクリーン部と、側面側スクリーン部と、を一体として作製することもできる。
【0025】
上記前方側スクリーン部は、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイとすることできる。このスクリーン部の設置態様は前述したものがそのまま適用できる。このスクリーン部を用いた場合は、投影による映像よりも更に鮮明な画像が得られる。
【0026】
(2)上部スクリーン部
上部スクリーン部は、式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられる(図10参照)。即ち、結婚式場の天井に設けられる。この上部スクリーン部は、式場の上部に投影機による画像を投影するためのスクリーンを備えている。
この上部スクリーン部の形状は特に限定はなく、ドーム形状、円形状、楕円形状、矩形状等とすることができる。これらのうちでドーム形状及び円形状が好ましい。特にドーム形状が好ましい。上記上部スクリーン部は、天井に設けられているため、天空の画像を投影するのにドーム形状は適しているからである。
また、式場建屋本体の天井の一部又は全部をそのままスクリーン部として用いることができる。
【0027】
上記上部スクリーンの位置は、特に限定されないが、参列者が画像を見やすいよう、後述のステージの中央の上であって、この上部スクリーンの前端が前述の正面側スクリーンと近接していることが好ましい(図10参照)。本上部スクリーンに映し出される映像と、前述の前方側スクリーンに映し出される映像が一体となり、臨場感にあふれる演出効果があるためである。上記上部スクリーン部20の大きさについては特に限定はないが、ステージの全体を広範囲にカバーするする大きさであることが好ましい。
平面方向から見て、上部スクリーン部20の面積がステージ全体の面積の好ましくは100〜200%、更に好ましくは、120〜240パーセント、特に好ましくは140〜260%である。参列者は広大な景色を実感することができからである。
上記上部スクリーンの材質については画像を投影することが可能であれば特に限定はなく、前述の前方側スクリーンに使用される材質がそのまま適用できる。また、この上部スクリーンは、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイとすることもできる。この場合は、より鮮明な画像が得られる。
【0028】
[投影機]
投影機は、スクリーンに画像を投影するためのものであり、前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、上記上部スクリーンに画像を投影するための上部スクリーン用投影機からなる。
(1)前方側スクリーン用投影機
上記前方側スクリーン用の投影機の種類は、スクリーンに画像を投影できるものであれば特に限定はなく、三菅式プロジェクター、DLPプロジェクター、液晶プロジェクター等を使用することができる。投影機の数は特に制限されない。前方側スクリーンを構成するスクリーンの数により任意に選択することができる。
通常、スクリーン部の数と投影機の数は同数である。例えば、前方側スクリーンが3面で構成される場合は、前方側スクリーン用投影機は通常3台使用される。
【0029】
前方側スクリーン用の投影機の設置位置は、参列者の妨げにならないように、後述するステージ面からの高さが、好ましくは2.5m以上、更に好ましくは3m以上とする。
また、上記投影機は、参列者の妨げにならないように冠婚葬祭用式場の最後部に設置することが好ましい。
例えば、前方側スクリーン用投影機41は、式場建屋本体3の後部(図1参照)の上方に設置することができる。
上記投影機が投影する画像は、特に制限されない。例えば、静止画及び動画が挙げられる。これらのうちで冠婚葬祭用式場の雰囲気を高揚させるためには、動画が好ましく用いられる。
【0030】
(2)上部スクリーン用投影機
上記上部スクリーン用投影機の種類についても特に限定されない。上述した前方側スクリーン用の投影機を適用することができる。
また、この投影機の設置箇所についても特に制限はない。通常、この上部スクリーン用投影機42は、上部スクリーン部の中央直下の後述するステージに埋め込んで設置することができる。参列者等の妨げにならないためである。この場合投影機の光線を妨げないように強化ガラス等の透明部材でこの投影機を覆うことができる。
更に、この投影機の数に制限はないが、通常は一機使用される。
尚、上記上部スクリーン部が、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイである場合は、投影機は必要としない。画像出力装置を代わりに設ける。
【0031】
[ステージ]
ステージは、司祭者及び参列者が参列するための壇である。
司祭者とは冠婚葬祭の儀式をつかさどる者を広く含む。例えば、僧侶、牧師等が挙げられるが、結婚披露宴等の式の司会者、仲人等も含まれる。また、参列者とは、本発明の冠婚葬祭用式に参列する者を広く含み、結婚式、披露宴における結婚当事者等を含む。
【0032】
このステージは式場の上記前方側スクリーン部の前方側に設けられる。この前方側とは、式場の床面の前部、前部中央部、中央部及び後部中央部のうちの少なくとも一部をいう(図1〜9参照)。
このステージの平面形状は特に限定はない。例えば、多角形状、矩形状、円形状、楕円形状、台形状、ひし形状及びこれらの組み合わせ等が挙げられる。これらのうちで、矩形の隣り合う各々の角を斜めに切り取った六角形状(図1参照)、矩形状(図3参照)矩形状と矩形状の組み合わせ(図5参照)、円形状と円形状の組み合わせ(図8参照)、又は円形状と矩形状の組み合わせが好ましく使用される。特に矩形状、又は矩形状と矩形状の組み合わせが好ましく使用される。式場を効率よく利用できるためである。
【0033】
このステージの広さについても特に制限はない。好ましくは司祭者及び参列者の席が10〜300席を設けることができるのが好ましい。また、このステージには、式の種類により任意に選択したテーブル及び/又は椅子を設けることができる(図1〜9参照)。
例えば図1に示すように、ステージ30は、司祭者用の正面部31と参列者用の中央部32に分けることができる。正面部31には司祭者用の机31a、中央部32には、参列者が着席する複数の椅子32aを設けることができる。
椅子32aの形には特に限定はなく、一人が一個の椅子に着席する形でもよいし、図2に示す椅子32aように数名が一個の椅子に着席する長椅子の形であってもよい。椅子32aの配置についても特に限定はなく、結婚式、葬式であれば、参列者が正面に向かって着席するように椅子席を用意することができる。また、披露宴会場のように、例えば複数のテーブルを用意して、テーブルを囲むように椅子を用意することもできる。
【0034】
本ステージには、仕切り部材を設けることが好ましい。この仕切り部材は、後述する池部と上記ステージを区画するものである。この仕切り部材の取り付け位置は特に制限されない。通常、ステージ左右の側部に設置される。
例えば、図3に示すように、仕切り部材70は、ステージ42の左右側部に取り付け、池部50と区画するようにすることができる。
仕切り部材70は、図3に示すように、柵71に板状体72を設けたものとすることができる。
図11〜13に示すように透明な板であってもよいし、図14又は図15に示すように、御簾等の不透明或いは不透明に近い部材を用いることもできる。図11〜13に示すように板状体72が透明な部材であれば、側面側スクリーン部12の下半分を覆うものであっても、覆われた部分も部材を透かして眺めることができる。透明部材としては、ガラス、アクリル樹脂等を使用することができる。
【0035】
一方、図14又は図15に示すように不透明な仕切り部材73を用いれば、和式の落ち着いた雰囲気を醸し出すことができる。
なお、図14又は図15に示す仕切り部材73(例えば、い草製の御簾)は単独で取り付けてもよいが、図11〜図13に示すような透明な板状体72を更に覆うように取り付けることもできる。そうすれば、透明な部材は、常設しておき、和風等の様式で儀式が行われる場合に、御簾等を取り付けるという使用方法も可能である。
【0036】
このステージには、照明具を備えることが好ましい。照明具はステージの周辺を照らすための設備である。
この照明具の取り付け位置は特に制限されないが、本ステージの床部の左右側端部に備えることが好ましい。例えば、ステージの左右側部に一定間隔で設けることが好ましい(図3〜9参照)。また、この照明具の形状についても特に限定はない。例えば縦細長形状の照明具を使用することができる。更にこの照明具の大きさについても限定はない。例えば、上記縦細長形状の照明具を使用する場合は、150〜200cmの縦細長形状の台上に50〜150cmの上記縦細長形状の照明具を設けることができる(図10参照)。
更にまた、上記照明具の照度は特に限定はない。式の雰囲気及び式の進行に合わせて照度を調節することができるものが好ましい。例えば、画像をスクリーン上に投影している時は、ステージを暗くし、画像を投影していない時は、ステージを明るくするように、明るさの調節ができることが好ましい。
【0037】
[池部]
この池部は水をためた箇所をさす。その位置は、特に限定されないが、ステージの左右両側に設けることが好ましい。
本発明の式場を構成する池部と本ステージの位置の関係において、池部の中にこのステージを設けることもできるし、池の中に張り出してこのステージを設けることもできる。池の中にこのステージを設ける場合は、このステージに参列者等が渡るための橋を設けることができる(図3〜9参照)。
【0038】
例えば、図3に示すように、ステージ30の略全周を囲むように池部50を設けることができる。ステージの周囲であれば特に場所及び数の限定はない。例えば、図3に示すように、ステージ30の後部2箇所に池部51、側方2箇所に池部50、52を設けることもできる。
池部の大きさも特に限定はなく、広くても狭くてもよい。また形状も、図3のような矩形状に限られず、円形、楕円形、その他の様々な形状であってもよい。例えば図8に示すような形状の池部54、56を備えることもできる。
【0039】
また、水面上にドライアイスを這わせる装置を設けることができる。式典中に幻想的な雰囲気を醸し出すことも可能だからである。
更に、図12に示すように池部52の中に噴水55を設けることもできる。更に、池部51にも噴水を設けることもできるし、池部51のみに噴水を設けることもできる。
また、池部には、鯉などの魚を入れておくこともできる。錦鯉などの色鮮やかな魚を入れておくことにより、式典を更に華やかなものとすることができる。
【0040】
その他の設備としては、例えば図1に示すように、ステージの正面部31へと続く通路92を設けることができる。この通路92は、例えば、結婚式であれば、赤色のじゅうたんを敷き詰め、バージンロードとして利用することができる。
また、図23に示すように池がある場合には通路92に接続する階段91及び/又は橋94を設けることができる。また、階段91には、転落防止用に、両側にガード部材93を備えることもできる。
【0041】
[結婚式の演出方法]
本願発明の結婚式の演出方法は本願発明の結婚式場を用いる。即ち、この結婚式場は、
式場建屋本体と、
該式場建屋本体の前面側に設けられた、前方側スクリーンを備えた前方側スクリーン部と、
該前方側スクリーン部の前方側に設けられたステージと、
該式場建屋本体の上部底面であって、且つ、上記ステージの上方に設けられた上部スクリーンを備えた上部スクリーン部と、
上記前方側スクリーンに画像を投影するための前方側スクリーン用投影機と、上記上部スクリーンに画像を投影するための、上記上部スクリーン部下方であり且つ床面に設けられた上記上部スクリーン用投影機と、
更に、上記ステージの少なくとも左右両側に設けられた池部と、を備え、
上記前方側スクリーン部は、
正面側スクリーンを備えた正面側スクリーン部と、
該正面側スクリーン部の左右の各々に連接する、一対の側面側スクリーン部と、を備え、
上記正面側スクリーン及び上記側面側スクリーンは、一連のスクリーンを形成し、該一連のスクリーンを構成する各々のスクリーンの平面設置角度は鈍角であり、
上記前方側スクリーンを構成する上記正面側スクリーン及び上記側面側スクリーンは各々が矩形状であり、
上記上部スクリーンはドーム形状であり、
上記投影機は、動画用投影機であり、
上記ステージは、司祭者用の席及び参列者用の席を備え
上記ステージの床部であり、該ステージと上記池部とを区画する端部に複数個の照明具を備えている。
【0042】
(1)画像
画像は、動画である。動画である場合は臨場感あふれた結婚式を演出でいるためである。また、画像の種類はセレモニーの演出を高揚させるための様々な風景及び/又は建造物とする。
(2)風景
上記風景は特に限定されるものでなく、参列者の趣味、季節等に合わせて、最高の雰囲気で結婚式を盛り上げるもののうちから任意に選択できる。上記風景のうちで、外国の風景、日本の風景及び四季の風景が好ましく用いられる。
(3)建造物
上記建造物は特に限定されるものでなく、参列者の趣味、季節等に合わせて、最高の雰囲気で結婚式を盛り上げるもののうちから任意に選択できる。上記建造物のうちで、教会、神社、宮殿及び寺院が好ましく用いられる。
(4)演出方法の例
例えば、図11に示すように、上部スクリーン20aには雲の少ない青空の画像を投影し、前方側スクリーンには湖の畔に浮かぶ洋風のドーム状の建物を中央に、周囲に木々が茂っているという上品な静けさと美しさを表現することができる。これらの画像を背景とした結婚式とすれば、海外での、更に青空の下での豪華な雰囲気を味わいながらのすばらしい挙式とすることができる。
また、図13に示すように、夜景を投影した結婚式とすることもできる。即ち、前方側スクリーンに洋風の建築物が投影されると、恰も外国の夜景に包まれているかのような気分に浸りながら結婚式を挙げることができる。そして、上部スクリーン20aには星空をプラネタリウムのように投影することにより、ロマンチックな雰囲気を醸し出すことができ、一生の思い出となる結婚式とすることができる。
すなわち、式場内において儀式を行っているのにも拘らず、恰も大自然に包まれている中で儀式を行っているような雰囲気を味わうことができる。
また、図15に示すように、正面側スクリーン11aに鳥居の画像を投影し、左右の側面側スクリーン12aとは異なる画像として雄大さと力強さを表現した神前式の結婚式の雰囲気を出すことも可能である。
更に、上部スクリーン及び前方側スクリーンに満開のサクラを映し出し、春爛漫の中の結婚式として演出することもできる(図17参照)。
また、前述の噴水、ドライアイス等を用いて、さらに、演出効果をますことができる。
【0043】
[実施例1]
実施例1は、本発明を結婚式場に具現化したものである。
図1に示すように、式場1は、壁面3の正面部に正面側スクリーン11aを備える正面側スクリーン部11及び2枚の側面側スクリーン12aを備える側面側スクリーン部12で構成される前方側スクリーン部10と、天井に設けた上部スクリーン部20とを、備える。スクリーンは、いずれも矩形状であり、その材質はいずれもセラミック製である。正面側スクリーン11aと、それぞれの側面側スクリーン12aとのなす角度は、いずれも135度である。
図10〜12に示すように示すように、ステージの略中央の天井に、ドーム形状の上部スクリーン20aを備える上部スクリーン部20が設置されている。
【0044】
また、図13に示すように、正面側スクリーン11aに鳥居の画像を投影し、左右の側面側スクリーン12aとは異なる画像として雄大さと力強さを表現した神前式の結婚式の雰囲気を出すことも可能である。
そして、式場1の後部上方には、前方側スクリーンに画像を投影するための3台の前方側スクリーン用投影機41が設置してある。更に、上部スクリーンの中央直下の通路92には、上部スクリーン用投影機42が埋め込んで設置されている。上部スクリーン用投影機42は、その発する光線を妨げないように強化ガラスで覆われている。前方側スクリーン用投影機41、上部スクリーン用投影機42はいずれも液晶プロジェクターである。
例えば、上部スクリーン20aには雲の少ない青空の画像を投影し、前方側スクリーンには湖の畔に浮かぶ洋風のドーム状の建物を中央に、周囲に木々が茂っているという上品な静けさと美しさを表現することができる。
また、夜景の画像を投影することもできる。即ち、前方側スクリーンに洋風の建築物が投影されると、恰も外国の夜景に包まれているかのような気分に浸ることができる。そして、上部スクリーン20aには星空をプラネタリウムのように投影することにより、ロマンチックな雰囲気を醸し出すことができる。
【0045】
また、前方側スクリーン部11の前方側には、司祭者と参列者のためのステージ30が設けられている。ステージ30は、司祭者用の正面部31と参列者用の中央部32に分かれる。正面部31には司祭者用の机31a、中央部32には、参列者が着席する16個の長椅子32aが設けられている。
なお、通路92には赤色のじゅうたんが敷き詰めてあり、バージンロードとして利用される。
【0046】
[実施例2]
実施例2も、本発明を結婚式場に具現化したものである。
実施例2は、図3に示すように、実施例1の結婚式場に更に、様々な演出装置を付加したものである。図3に示すように、ステージ30の左右両側には池部50、52、後方には、池部51及び53が設けられている。そのため、水辺にステージ30が浮かび上がっているかのようにみえるという効果がある。
さらに、図3に示すように、ステージ30の周囲には、仕切り部材70が設けられている。そして、図11に示すように、仕切り部材70は、柵71と、半透明のアクリル製の板72からなる。
図11に示すように、湖の畔に浮かぶ洋風のドーム状の建物の画像の湖と、半透明のガラス板72とが重なり、霞のかかった湖を演出することができる。
更に、ステージ30の周囲には仕切り部材70を挟んで、左右それぞれに、5個ずつの縦細長形状の照明具80が備えてある。照明具80は、高さ170cmの縦細長形状の台上に高さ100cmの上記縦細長形状の照明具を設けてある。照明具80は、雰囲気及び式の進行に合わせて照度を調節することができる。
また、式場後部から、ステージ30の正面部31へと続く通路92を設けてある。図3に示すように、通路92には、階段91と橋94が接続されている。更に、参列者が、式場に出入りするための横断通路95が設けてある。その他の構成、作用効果は実施例1と同様であるためその説明を省略する。
【0047】
[実施例3]
実施例3も、本発明を結婚式場に具現化したものである。実施例3は、略実施例1の構成のままで、和風の様式に改造したものである(図14及び図15参照)。図14及び図15に示すように、実施例1における、アクリル樹脂製の板状体72を備えた仕切り部材70の上に、仕切り部材70を覆うようにい草製の御簾取り付けて和風の雰囲気を醸し出したものである。そして、図14に示すように、全てのスクリーンを竹林で統一することもできるが、図15に示すように、上部スクリーンは木洩れ日の差し込む竹林、正面側スクリーンは、雄大な鳥居、そして側面側スクリーンは岩肌を流れる激しい水の動きを表現することもできる。他の構成、作用効果は実施例2と同様であるためその説明を省略する。
【0048】
[実施例4]
実施例4も、本発明を結婚式場に具現化したものである。実施例3の結婚式場は、図5に示すように、ステージ30が、ステージ前方を除き、すべて池部50により囲まれている。
このため、司祭者及び参列者はステージ30へ登壇するためには橋94、階段91を利用することになる。そのため、ステージ30は池部50に浮かぶ島という印象が強まる。そして、実施例1及び2と異なり、ステージの正面部31と中央部32も池部50を隔てて、橋94のみで接続されている。従って、中央部32から見ても、正面部31は離れ小島という雰囲気が醸し出される。図16に示すように、スクリーン全体に宮殿の画像が投影されていれば、水辺に浮かぶ宮殿の中で結婚式が行われているような雰囲気が得られる。更に、正面部31の後方で賛美歌を歌う女性たちの姿があれば、水辺にたたずむ妖精のように感じられ、荘厳な中にも幻想的な風景に参列者が酔いしれることになる。他の構成、作用効果については実施例2と同様であるためその説明を省略する。
【0049】
[実施例5]
実施例5も、本発明を結婚式場に具現化したものである。実施例5の結婚式場は、図6に示すように、ステージ30と3面からなるスクリーンが池部50により隔てられている。そのため、図11及び図12に示すように湖の畔にある風景及び建造物の画像を投影すると、画像の中の湖と、池部56とが融合し一体となって、立体感あふれる情景が浮かび上がる。他の構成、作用効果については実施例2と同様であるためその説明を省略する。
【0050】
[実施例6]
実施例6は、本発明を結婚披露宴会場に具現化したものである。実施例6の結婚披露宴会場は、図7に示すように、正面部31は、他の実施例と比べ広く設置されている。そのため正面部31を舞台として活用し、踊り、カラオケ、その他の余興を行うことができる。そして、その背景としてスクリーンに投影された画像を活用することができる。
例えば、桜に因んだ踊り等の余興であれば、図17に示すように満開の桜の画像をスクリーン全体に映し出して、雰囲気を盛り上げることができる。その他、例えば、晩秋のイメージが相応したければ、図18の紅葉の画像を使用でき、冬のイメージが相応したければ、図19の雪山を描いた画像を使用することができる。
中央部32は参列者が着席するための円形のテーブル32bが、配置されている。円形のテーブルであれば、お互いに親睦を深め、宴会としての役目を果たすのに好都合だからである。他の構成、作用効果については実施例2と同様であるためその説明を省略する。
【0051】
[実施例7]
実施例7も、本発明を結婚披露宴会場に具現化したものである。実施例7の結婚披露宴会場は、図8に示すように、ステージ30の正面部31、中央部32のいずれも円形をしており、池部54、56に囲まれているという斬新なものである。中央部32からは、会場周囲に設けられた通路92に通ずる3箇所の宴会場入り口通路と、正面部31へ通ずる橋94とが接続している。
正面部31は、中央部32から離れた小島という雰囲気となり、正面部31を舞台として余興を演ずる者は小船に乗って、池に浮かんでいるような気分に浸ることができる。
他の構成、作用効果については実施例2と同様であるためその説明を省略する。
【0052】
[実施例8]
実施例8は、本発明を結婚式場に具現化したもので、図9に示すように、一対の側面側スクリーン部11に更に隣接して側面側スクリーン部12、13を取り付けたものである。こうすることで、参列者にとっては更に周囲に広く画像が拡大されることになり、更に映像のパノラマ的効果を堪能することができる。その他の構成、作用効果については実施例3と同様であるためその説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0053】
式場建屋本体と、スクリーン部と、投影機と、ステージと、を備えた冠婚葬祭用式場として利用される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る冠婚葬祭用式場の一実施形態を示す模式的平面図である。
【図2】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図3】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図4】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図5】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図6】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図7】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図8】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図9】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的平面図である。
【図10】本発明に係る冠婚葬祭用式場の一実施形態を示す模式的正面図である。
【図11】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図12】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図13】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図14】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図15】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図16】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図17】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図18】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【図19】本発明に係る冠婚葬祭用式場の他の実施形態を示す模式的正面図である。
【符号の説明】
【0055】
10;前方側スクリーン部、30;ステージ、20a;上部スクリーン、20;上部スクリーン部、41;前方側スクリーン用投影機、42;上部スクリーン用投影機、11a;
正面側スクリーン、11;正面側スクリーン部、12,13,14;側面側スクリーン部、12a,13a,14a;側面側スクリーン、50,51,52,53,54,56;池部、30;ステージ、80;照明具、70;仕切り部材、71;柵、72;板状体、73;御簾
【出願人】 【識別番号】504468757
【氏名又は名称】株式会社平安閣
【出願日】 平成18年8月4日(2006.8.4)
【代理人】 【識別番号】100094190
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 清路

【識別番号】100117134
【弁理士】
【氏名又は名称】萩野 義昇

【識別番号】100111752
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 直也


【公開番号】 特開2008−36097(P2008−36097A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−213965(P2006−213965)