| 【発明の名称】 |
洗浄箸、洗浄箸の製造方法及び樹脂付与装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 茂
【氏名】新田 兵次
|
| 【要約】 |
【課題】先端部に付与された樹脂が剥がれ落ちにくい、いわゆる洗浄耐久性が高い洗浄箸を提供することを目的とする。
【構成】木製の箸本体1の先端面12に突設された小突起11の周囲に、半球状の樹脂部2が形成されている洗浄箸A。小突起11は、円筒状であって平らな先端面12から突設されている。また、樹脂部2の表面と箸本体の表面とが面一であり、樹脂部2及び箸本体に樹脂膜3が形成されている。箸本体1の先端面12に形成される小突起11は、箸本体1の側面の一部を研磨し、該箸本体1を縮径させることで形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄耐久性を有する洗浄箸であって、木製の箸本体の先端面に突設された小突起の周囲に半球状の樹脂部が形成されていることを特徴とする洗浄箸。 【請求項2】 小突起は、円筒状であって平らな先端面から突設されていることを特徴とする請求項1記載の洗浄箸。 【請求項3】 樹脂部の表面と箸本体の表面とが面一であることを特徴とする請求項1記載の洗浄箸。 【請求項4】 樹脂部及び箸本体に樹脂膜が形成されること特徴とする請求項1記載の洗浄箸。 【請求項5】 洗浄耐久性を有する洗浄箸の製造方法であって、箸本体の先端面に突起を形成する工程、及び突起の周囲に半球状の樹脂部を形成する工程よりなることを特徴とする洗浄箸の製造方法。 【請求項6】 箸本体の先端面に小突起を形成する工程が、箸本体の側面の一部を研磨し、該箸本体を縮径させることで、小突起を形成するものであることを特徴とする請求項5記載の洗浄箸の製造方法。 【請求項7】 突起の周囲に半球状の樹脂部を形成する工程が、箸本体の突起を硬質樹脂液に浸した後、乾燥させることにより硬質樹脂層を形成することを特徴とする請求項5記載の洗浄箸の製造方法。 【請求項8】 箸本体1に樹脂を付与するための樹脂付与装置であって、箸本体に付与するための樹脂を貯留する容器本体と、箸本体に付与された余分な樹脂をしごき落とす長尺状のゴム板と、ゴム板を容器本体にスライド移動可能に固定するための固定板とを備え、固定板に形成された孔と、ゴム板に形成された孔と、容器本体の出入孔とを同軸上に配置し箸本体を挿入可能としたことを特徴とする樹脂付与装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 繰り返しの洗浄が可能な洗浄箸に関し、更に詳しくは、先端部に付与された樹脂の洗浄耐久性が高い洗浄箸に関する。 その洗浄箸の製造法に関する。洗浄箸に樹脂を付与する樹脂付与装置に関する。 【背景技術】 【0002】 我が国では外食産業を中心に、使い捨ての割り箸が広く使用されており、その木材使用量は膨大な量に昇っている。そして、我が国はその割り箸用の木材の多くを外国からの輸入によって賄っている。 【0003】 しかし近年、環境保護の観点から、割り箸の原料となる木材の輸出を制限する動きも現れ始めており、今後、割り箸の生産量は減少していく可能性がある。 【0004】 そのため、外食産業においては、洗浄することで繰り返し使用することができる箸、いわゆる「洗浄箸」へ移行すべくその需要が高まってきている。 このような洗浄箸としては、プラスチック製(特許文献1参照)や木製のものがあるが、洗浄箸が木製の場合には、該洗浄箸に防水性を付与する必要がある。 そのため、洗浄箸の表面が合成樹脂等の樹脂によって被覆された木製箸が数多く製造されている。 【特許文献1】特開2006−158811号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、洗浄箸の先端部は、洗浄中に他の箸等と頻繁に接触或いは衝突する部位であるので、先端部に付与された樹脂は摩擦による磨り減りやひび割れ等によって、剥がれ易い傾向にある。特に洗浄装置を使った洗浄では尚更である。 木製の洗浄箸では、樹脂が剥がれ落ちてくると、樹脂が剥がれた箇所から水が洗浄箸に染み込み、その部分が膨張、或いは軟化する。 その結果、洗浄箸から剛性が失われ使いにくくなる。 【0006】 このようなことから、先端部が曲面に形成された洗浄箸が提供されている。洗浄箸の先端部が曲面に形成されることで、他の箸等との接触摩擦が極力軽減される。 先端部を曲面にする方法としては図13(A)に示すように、洗浄箸の箸本体100の先端部を丸く加工して、その表面に樹脂膜101を形成する方法がある。 しかし樹脂膜101は先端部の周囲に沿って薄くしか付与されないため、図13(B)に示すように、先端部の樹脂膜101から樹脂が剥がれ落ち、一部地肌101Aが露出する。 【0007】 一方、図14(A)に示すように、箸本体100の先端面12を平面化し、そこに樹脂を半球状に付与することで、樹脂塊Rを形成する方法もある。 しかし、このように形成された樹脂塊Rは、図14(B)に示すように、箸本体100の軸方向の引っ張り力が加わると、樹脂塊R全体が、先端面12から一挙に離脱してしまう傾向がある。 【0008】 さらに、図14(C)に示すように、樹脂塊Rに先端面12と平行な方向の力が加わった場合も、剪断力により樹脂塊Rは先端面12から一挙に離脱してしまう傾向がある。 上述したように、従来の洗浄箸において、箸本体の先端部に付与された樹脂の耐久性は、必ずしも満足できるものではなかった。 【0009】 本発明は以上の問題点を解決すべく開発されたものである。 すなわち、先端部に付与された樹脂が剥がれ落ちにくい、いわゆる洗浄耐久性が高い洗浄箸を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明者は、以上のような課題背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、洗浄箸の先端部に小突起を形成し、その小突起の周囲に樹脂部を形成することで、該樹脂部が軸方向やそれと垂直方向の引き剥がしに対する抵抗力を発揮することを見出し、その知見に基づいて本発明を完成させたものである。 【0011】 すなわち本発明は、(1)洗浄耐久性を有する洗浄箸であって、木製の箸本体の先端面に突設された小突起の周囲に半球状の樹脂部が形成されている洗浄箸に存する。 【0012】 また本発明は、(2)小突起は、円筒状であって平らな先端面から突設されている上記(1)記載の洗浄箸に存する。 【0013】 また本発明は、(3)樹脂部の表面と箸本体の表面とが面一である上記(1)記載の洗浄箸に存する。 【0014】 また本発明は、(4)樹脂部及び箸本体に樹脂膜が形成される上記(1)記載の洗浄箸に存する。 【0015】 また本発明は、(5)洗浄耐久性を有する洗浄箸の製造方法であって、箸本体の先端面に突起を形成する工程、及び突起の周囲に半球状の樹脂部を形成する工程よりなる洗浄箸の製造方法に存する。 【0016】 また本発明は、(6)箸本体の先端面に小突起を形成する工程が、箸本体の側面の一部を研磨し、該箸本体を縮径させることで、小突起を形成するものである上記(5)記載の洗浄箸の製造方法に存する。 【0017】 また本発明は、(7)突起の周囲に半球状の樹脂部を形成する工程が、箸本体の突起を硬質樹脂液に浸した後、乾燥させることにより硬質樹脂層を形成する上記(5)記載の洗浄箸の製造方法に存する。 【0018】 また本発明は、(8)箸本体に樹脂を付与するための樹脂付与装置であって、箸本体に付与するための樹脂を貯留する容器本体と、箸本体に付与された余分な樹脂をしごき落とす長尺状のゴム板と、ゴム板を容器本体にスライド移動可能に固定するための固定板とを備え、固定板に形成された孔と、ゴム板に形成された孔と、容器本体の出入孔とを同軸上に配置し箸本体を挿入可能とした樹脂付与装置に存する。 【0019】 なお、本発明の目的に添ったものであれば上記(1)から(8)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。 【発明の効果】 【0020】 本発明に係る洗浄箸は、箸本体の先端面に突設された小突起の周囲に半球状の樹脂部が形成されている。樹脂部は、小突起の周囲に樹脂が厚く付着することで形成されるので、樹脂と箸本体との接触面積が大きくなり先端部から極めて離脱しにくい。 すなわち、本発明に係る洗浄箸は洗浄耐久性に非常に優れたものとなる。 【0021】 また、樹脂部の形状は半球状であるので、樹脂部と他のものとの間で生じる摩擦力が減少し、樹脂部は本発明の洗浄箸の先端部から離脱しにくくなる。 【0022】 また、小突起の周囲に樹脂部が形成されているため、樹脂部に箸本体の軸方向の力や軸方向と垂直方向の力(すなわち剪断力)が加わったとしても、小突起が支持力を発揮し、樹脂部の先端面からの離脱を防止する。 【0023】 また、樹脂部の表面と箸本体の表面とを面一にすると、樹脂部の表面と箸本体の表面との連続性が保たれ、引っ掛かりがなくなる。そのため、樹脂部と箸本体との継ぎ目から樹脂部が離脱することが防止される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 〔第一の実施形態〕 以下、図面を用いて本発明の一実施形態について説明する。 図1は本実施形態に係る洗浄箸を示した概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る洗浄箸Aは、木製の箸本体1と、樹脂部2とからなる。 【0025】 箸本体1の先端面12には、円筒状の小突起11が箸本体1と一体に形成される。樹脂部2は小突起11の周囲に樹脂が半球状に固まって形成された樹脂の塊である。 小突起11の周囲に樹脂を半球状に形成する方法は、例えば小突起11に微量な樹脂を塗布することである。 微量の樹脂を塗布することで、樹脂の表面張力によって、小突起11の周囲に樹脂が半球状に形成される。 【0026】 樹脂部2が半球状であること自体で、樹脂部2と他のもの間で生ずる摩擦力、或いは衝突力が減少する。その結果、樹脂部2は箸本体1の先端部から離脱しにくくなるのである。 【0027】 図2は、本実施形態に係る洗浄箸の先端を拡大して示した斜視図である。図2に示すように、樹脂部2は小突起11を覆うように形成されるため、樹脂部2は様々な方向から加わる力に対して、強い固定力を発揮し、その結果、樹脂部2は先端部から非常に離脱しにくい。 【0028】 すなわち、樹脂部2と箸本体1との接触面積は、従来の洗浄箸の先端に形成される樹脂塊R(図14(A)参照)と箸本体100との接触面積よりも、小突起11の側壁面積の分だけ広い。 その結果、軸方向(長さ方向)の引っ張り力に対する固定力は、本実施形態に係る洗浄箸Aの樹脂部2方が、従来の洗浄箸に形成される樹脂塊Rよりも大きくなる。従って、樹脂部2の方が先端面12から離脱しにくい。 すなわち前述した図14(B)に示すような離脱は起きない。 【0029】 樹脂部2は小突起11の周囲に形成されるため、軸方向と垂直な方向に(先端面12の方向)力が加わった場合(剪断力が加わった場合)でも、小突起11が、支持力を発揮するため樹脂部2の離脱が防止される。 【0030】 また、樹脂部2の表面と箸本体1の表面とを面一に形成した場合、樹脂部2と箸本体1との継ぎ目に形成された段部4に、別の物体が引っ掛かって、その衝撃で樹脂部2が箸本体1から離脱するようなことが回避される。 一方、図3に示すように、箸本体1及び樹脂部2の表面に樹脂を付与して、箸本体1の表面及び樹脂部2の表面に樹脂膜3を形成することでも、継ぎ目を面一にして完全に覆うことができる。 これにより、箸本体1の表面と樹脂部2の表面とが面一に形成されなくても、継ぎ目の段部4を解消することができる。 【0031】 ここで箸本体1の材料として用いられる木材は、紫檀、黒檀、檜、竹、杉、栗、柳、鉄木(ウリン)等がある。そして、洗浄箸Aとしては、加工性、耐久性等の点から特に鉄木(ウリン)を用いることが好ましい。 【0032】 樹脂部2に使用する樹脂は、毒性がなく比較的硬質のものが採用されることが好ましい。中でも、安価で且つ速乾性があり、硬化後の硬度が高いことから、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。 【0033】 図4は、本実施形態に係る洗浄箸の先端の形状を示す平面図である。図4に示すように、小突起11は箸本体1の先端面12に起立して形成されており、小突起11の直径D1は先端面の直径D2よりも短く設定され、その結果、断面積は箸本体1の先端面12の面積よりも小さくなっている。 小突起2の断面積は、剪断支持力の観点から、箸本体1の先端面の面積の5%以上であることが好ましく、また樹脂部2による半球状を形成する観点から30%以下であることが好ましい。 【0034】 小突起11が形成される位置は先端面12のどの位置でも構わないが、先端面12の中央に形成されることが好ましい。 小突起11が先端面12の中央に形成されると樹脂部2の形状が、小突起11が中央からズレた位置で形成された場合と比べて、均整の取れた半球状となり易い。 【0035】 また小突起11の長さは先端面12の半径より大きいと、樹脂部2の形状は高さが高い半球状となり、逆に先端面12の半径より小さいと、高さの低い半球状となり易い。このことを踏まえて、小突起11の長さは適宜決定される。 【0036】 図5は、小突起の幾つかの変形例を示す説明図である。図5に示すように、小突起11の断面の形状に制限はなく、図5(A)に示すような矩形であってもよく、図5(B)に示すような角形(ここでは三角柱)、或いは図5(C)のような十字形でもよい。 しかし後述するように、小突起の形成の仕方の観点から、断面は円形がより好ましい。 【0037】 次に本発明の洗浄箸を製造する方法を述べる。図6は、洗浄箸の製造方法の一例を示す工程図である。 (箸本体形成工程) 箸本体形成工程においては、箸本体が原料となる原木材から切り出される。そして切断や切削加工により原材木は完成品と同じ寸法に近い箸本体にまで加工される。 【0038】 (小突起形成工程) 小突起形成工程においては、前の箸本体形成工程で形成された箸本体の先端面に小突起が形成される。 小突起の形成方法は特に限定されないが、例えば、箸本体の先端を縮径させる方法がある。 【0039】 具体的には、まず図7(A)に示すように、箸本体1とグラインダー等の研磨手段Cとを配置する。 次に、図7(B)に示すように、箸本体1を一定の回転速度で回転させる。 研磨手段Cを箸本体1の先端部側面から垂直に、所望する形成しようとする小突起の長さの分だけ箸本体1に接触させる。 そして研磨手段Cを箸本体1に圧接させていくと、箸本体1の先端部は縮径されていく。 所定の太さに小突起11が縮径された後は、図7(C)に示すように、研磨手段Cを箸本体1から離すことで、小突起11の形成は完了する。 【0040】 (樹脂部形成工程) この樹脂部形成工程においては、小突起11が形成された箸本体1に対して、その先端部に樹脂部2を半球状に形成する。 樹脂部2を半球状に形成する方法としては、図8(A)に示すように広口の容器5に樹脂液Wを入れておき、 上方から垂直に箸本体1を樹脂液に差し入れる方法がある。 この方法では、箸本体1の先端部を樹脂液Wに差し入れて浸した後、引き上げて抜き取り、そのまま乾燥させる(図8(B)参照)。 樹脂を乾燥させることで、樹脂が小突起11の周囲に完全に付着して、表面張力により半球状になって硬化する。 樹脂液の種類にもよるが、通常、小突起11の周囲に一度の操作で樹脂が付着できるので、箸本体1を一回だけ容器5内に差し入れて引き上げる操作だけで、半球状の樹脂部2が形成される。 広口容器5に貯留された樹脂液Wの深さD1は、少なくとも小突起11の長さD2よりも長くする必要がある。 【0041】 なお、箸本体1に樹脂を付与した後は、箸本体1を所定の温度の雰囲気下で、所定の時間乾燥させることが好ましい。 樹脂が付与された箸本体1を乾燥させることで、樹脂が小突起11の表面の組織まで入り込みながら硬化するので、形成された樹脂部2がより離脱しにくくなる。 先端部に樹脂を半球状に形成する手段はこの方法に限定されないことはいうまでもない。 この樹脂部形成工程の後は、箸全体に更に樹脂が付与され表面が被覆される。 【0042】 (樹脂塗布工程) この樹脂塗布工程においては、前工程により先端部に形成された樹脂部2を含めて洗浄箸A全体に樹脂(塗料)を塗布し、樹脂膜3を形成するのである。 従って、樹脂部形成工程で箸本体1の表面と樹脂部2の表面との継ぎ目が面一に形成されず、二つの間に段部4が形成されていた場合でも、この工程でその段部4を埋めることができる(図3参照)。 【0043】 次に箸全体の表面に樹脂を塗布するための樹脂塗布装置について述べる。 図9は、樹脂塗布装置の一例を示す概略図である。また図10は、箸の挿入部の断面を示す図である。 図9に示すように、樹脂塗布装置Bは、箸本体に付与する樹脂を貯留するための容器本体B1と、箸本体に付与された余分な樹脂をしごき落とすための長尺状のゴム板B2と、ゴム板B2を容器本体B1にスライド可能に取り付けるための固定板B3とを備える。 【0044】 容器本体B1は逆屋根形状の底面B12を有していて、その前面部B11及び後面部からはそれぞれ足板部B13が下垂されている。 このように一対の足板部B13を有することにより、容器本体B1は床面から一定の高さ持ち上げられた状態となる。 【0045】 容器本体B1の前面部B11(詳しくは逆屋根形状の底面B12の近く)には、箸本体1を出し入れできる出入孔S1が形成されている(図10参照)。この出入孔S1は逆屋根形状の底面B12における下位位置に設けることが好ましい。 ゴム板B2は長尺のゴム製のシート(合成ゴム、生ゴム等)で、容器本体B1と同様に箸本体を挿入するための出入孔S2が容器本体B1の出入孔S1よりも若干小さな径で形成される。 この出入孔S2は一定の間隔(例えば、3cm間隔)で多数形成されている。 一方固定板B3にも、容器本体B1の出入孔S1と同じ径の出入孔S3が形成される。 【0046】 固定板B3は、ゴム板B2を容器本体B1に押圧するように容器本体B1に取り付けられている。ここで、容器本体B1の出入孔S1、ゴム板B2の出入孔S2、及び固定板B3の出入孔S3はそれぞれ同軸上に配設される。 【0047】 いま、箸本体1を固定板B3の出入孔S3とゴム板B2の出入孔S2とを通して、容器本体B1の出入孔S1に挿入し、容器本体B1に貯留されている樹脂液に浸す(図10(A)、図10(B)参照)。箸本体の挿入後、箸本体を引き抜く(図10(C)参照)。 このとき、ゴム板B2の出入孔S2の縁が箸本体1表面に付着した余分な樹脂をしごき落とす効果を発揮し、箸本体1を引き抜いた際には、塗り斑が生じることなく、均一に樹脂が塗布される。 箸本体1に樹脂を塗布した後、樹脂を乾燥して、硬化させる。 【0048】 多数の箸本体に樹脂液を塗布すると箸本体の挿入・引き抜き操作によりゴム板B2の出入孔S2がすり減り、その径が大きくなるので出入孔S2を取り変えなければならない。 しかし、ゴム板B2には出入孔S2が一定の間隔で多数形成されているので、ゴム板B2を固定板B3と容器本体B1との間でスライド移動させて、新しい次の出入孔S2を容器本体B1の出入穴S1に位置合わせすることで対応が可能である。 なお、固定板B3を容器本体B1に固定するための固着具N(図では蝶ネジ)を調整してゴム板B2への押圧を緩めることでゴム板B2は容易にスライドする。 【0049】 また多数の箸本体を樹脂塗布すると、樹脂液が消費されていき液面が下がるが、出入孔S1の位置が逆屋根状の底面B12の近くに配置されているので樹脂液を無駄なく使い切ることができる。 以上が樹脂塗布装置の説明である。 【0050】 ところで本発明の洗浄箸は、上述したように、箸本体形成工程→小突起形成工程→樹脂部形成工程→樹脂塗布工程を順次遂行することにより製造されるが、別の製造方法も採用可能である。 例えば箸本体形成工程を経た後、小突起を形成する前に箸本体全体に樹脂を塗布しその後、小突起形成工程を経る方法もある。 この場合、樹脂部2と箸本体1との継ぎ目に段部4が生じた場合には、段部4を解消するために、図12に示すように、再度樹脂塗布工程を追加し、箸本体全体に樹脂膜3を形成することが必要である。 すなわち、その場合の製造方法は、図11に示すように、箸本体形成工程→樹脂塗布工程→小突起形成工程→樹脂部形成工程→樹脂塗布工程を順次遂行することとなる。 【0051】 以上、本発明を説明してきたが、本発明は以上の実施の形態に限定されることなく種々の変形例が可能である。 例えば上述した実施形態では箸本体の断面形状が円形の例で説明したが、長円状、或いは角形状でも変更可能である。 また、小突起を形成する先端面は、箸本体の先端面だけでなく、その反対側の先端面にも形成することが可能である。 また、小突起を縮径する方法として圧縮成形も採用可能である。 また、製造工程の際、乾燥が行われるが、この乾燥は箸本体を室温乾燥、又は積極的な乾燥室での乾燥等、適宜の方法が採用される。 また、樹脂部形成工程や樹脂塗布工程で使用される樹脂は、塗料、合成樹脂、漆、膠等から適宜選択されて用いられる。 また、図6や図11に示す洗浄箸の製造方法において、更なる樹脂塗布工程を必要に応じて加えることも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】図1は、本実施形態に係る洗浄箸を示した概略図である。 【図2】図2は、本実施形態に係る洗浄箸の先端を拡大して示した斜視図である。 【図3】図3は、樹脂塗布工程で、箸本体と樹脂部との継ぎ目に形成された段部を、樹脂を塗布することにより解消した状態を示す概略図である。 【図4】図4は、本実施形態に係る洗浄箸の先端の形状を示す平面図である。 【図5】図5は、小突起の幾つかの変形例を示す説明図である。 【図6】図6は、洗浄箸の製造方法の一例を示す工程図である。 【図7】図7は、小突起の形成方法例を示す説明図である。 【図8】図8は、小突起の周囲に樹脂部を半球状に形成する方法例を示す説明図である。 【図9】図9は、樹脂塗布装置の一例を示す概略図である。 【図10】図10は、箸の挿入部の断面を示す図である。 【図11】図11は、洗浄箸の製造方法の一例を示す工程図である。 【図12】図12は、箸本体と樹脂部との継ぎ目に形成された段部が、樹脂を塗布することにより解消された状態を示す概略図である。 【図13】図13は、従来の洗浄箸の一例を示す概略図である。 【図14】図14は、従来の洗浄箸の一例を示す概略図である。 【符号の説明】 【0053】 A…洗浄箸 B…付与装置 B1…容器本体 B11…全面部 B12…底面 B13…足板部 B2…ゴム板 B3…固定板 C…研磨手段 N…固着具 S1…出入孔 S2…出入孔 S3…出入孔 R…樹脂塊 1…箸本体 11…小突起 12…先端面 2…樹脂部 3…樹脂膜 4…段部 5…容器 100…箸本体 101…樹脂膜 101A…一部地肌
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500028630 【氏名又は名称】株式会社イシダ
|
| 【出願日】 |
平成18年7月31日(2006.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103805 【弁理士】 【氏名又は名称】白崎 真二
【識別番号】100126516 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 綽勝
【識別番号】100132104 【弁理士】 【氏名又は名称】勝木 俊晴
|
| 【公開番号】 |
特開2008−29747(P2008−29747A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−209022(P2006−209022) |
|