| 【発明の名称】 |
吸着鏡及び吸着鏡セット |
| 【発明者】 |
【氏名】土田 俊雄
【氏名】土田 ゆかり
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| 【要約】 |
【課題】洗面用具や反射鏡等の被吸着物を容易に取り付けることができ、且つ、被吸着物を取り外した際に、鏡面に汚れや傷が生じない吸着鏡を提供する。
【構成】鏡面部材20の裏面に、該鏡面部材の表面に磁力が及ぶ磁石片30を取り付けた吸着鏡10と、鉄又は磁石を裏面に設けた貼着片50とによって構成したので、貼着片50を被吸着物5に貼り付けることによって、鏡面に被吸着物を取り付けることができる。被吸着物を取り外した後は、鏡面は当初の状態が維持され、汚れや傷がつかない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鏡面部材の裏面に、該鏡面部材の表面にまで磁力が及ぶ磁石を取り付けてなる吸着鏡。 【請求項2】 鏡面部材の裏面に、該鏡面部材の表面にまで磁力が及ぶ磁石を取り付けた吸着鏡と、前記磁力に吸着する吸着手段を裏面に設けた貼着片と、を含んで構成された吸着鏡セット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は鏡に関し、特に鏡面に物を着脱自在に取付けることを可能とする吸着鏡及び吸着鏡セットに関する。 【背景技術】 【0002】 鏡は、容姿を映したり、見え難い所を見えるようにするといった本来的な用途に加え、空間を広く見せることができる効果により店舗等の内壁材としても多用されている。 このような鏡の表面に、歯ブラシ等の洗面用具、櫛やヘアピン等の美容用具、ティッシュケース、横顔や後姿を見るための反射鏡等を必要に応じて取り付けたい場合、粘着剤によって着脱可能に貼着したり、吸盤によって吸着させたり、接着剤で接着させたりしたりしていた。 【0003】 例えば、特許文献1及び特許文献2には、頭頂部や後姿の視認を確保するために、先端に可動鏡を設けたアームを吸盤を介して鏡面に取り付ける技術が提案されている。 【特許文献1】実用新案登録第3089108号 【特許文献2】実用新案登録第3100946号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、吸盤で取り付ける方法では、吸盤の吸着力が経時的に低下し、いつの間にか外れ落ちてしまうといった問題があった。また、一旦吸盤を取り外してしまうと、吸盤の吸着力が極度に低下し、再度取り付けようとしてもうまく取り付けられないことがあった。また、長期間取り付けられていた吸盤を取り外した後、鏡面に汚れが残るという問題もあった。 【0005】 また、洗面や美容など鏡の前での作業の途中で、一時的に歯ブラシやヘアピン等を置きたい場合、近くに載置台がない場合は非常に不便である。 このような場合、載置台や収納ボックスを吸盤によって鏡面に取り付けることが多いが、吸盤の吸着力に限界があるために重いものを載置することができないといった問題や、一旦取り付けたら、気軽に取り外すことができないので、インテリアとしての鏡の外観が損なわれるといった問題があった。 【0006】 一方、粘着剤で取り付けた場合は、吸盤の場合と同様、頻繁に取り外すと粘着性が低下する上に、軽量なものでないと貼り付けることができないといった問題があるし、接着剤で取り付けた場合は、取り外し自体が不可能であり、取り外すことができたとしても、後に傷や汚れが残るといった問題があった。 【0007】 そこで、本発明は、洗面用具、美容用具、ティッシュケース、収納箱、反射鏡等の被吸着物を容易に取り付けることができ、且つ、被吸着物を取り外した際に、鏡面に汚れや傷が生じない吸着鏡の提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記課題を解決するために本発明に係る吸着鏡は、鏡面部材の裏面に、該鏡面部材の表面に磁力が及ぶ磁石を取り付けてなるものである。 また、本発明に係る吸着鏡セットは、鏡面部材の裏面に、該鏡面部材の表面に磁力が及ぶ磁石を取り付けてなる吸着鏡と、前記磁石に吸着する吸着手段を裏面に設けた貼着片と、を含んで構成されたものである。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る吸着鏡は、鏡面部材の裏面に磁石を取り付けたので、鏡面部材の表面に鉄や磁石などの磁力による吸着作用を有する部材によって構成されたものを着脱自在に取り付けることができる。また、被吸着物を取り外した後は、鏡面は当初の状態が維持され、汚れや傷がつかない。 【0010】 請求項2に係る吸着鏡セットは、鏡面部材の裏面に磁石を取り付けた吸着鏡と、吸着手段を裏面に設けた貼着片とを含んで構成されているので、その貼着片を鏡面に取り付けようとする物に貼着することによって、その物の材質が何であろうと自在に鏡に吸着させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【実施例1】 【0012】 図1は、本発明の第1実施形態に係る吸着鏡セットを示す断面図である。 この吸着鏡セット1は、吸着鏡10と、その鏡面に密着させようとする被吸着物5に取り付けられる貼着片50とからなるものである。 【0013】 吸着鏡10は、鏡面部材20の裏面に、該鏡面部材20の表面に磁力が及ぶ磁石片30を取り付けてなるものであり、この鏡面部材20は、図2に示すように、透明な平面部材21の裏側に、金属膜22を設けて構成される。 透明な平面部材21として、本実施例では厚さ2mm〜5mmの透明なガラス板を使用するが、合成樹脂製の板又はシートなども使用できる。合成樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂などが使用可能である。 【0014】 金属膜22には、本実施例では銀や銅等の材料により金属メッキした厚さ1mmの金属板を使用するが、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの物理的蒸着法(PVD)又は化学的蒸着法(CVD)により形成された金属製の薄膜であってもよい。この場合、アルミニウム、クロム、ニッケル、クロム−ニッケル合金などの光反射性の高い材料を使用する。 【0015】 金属膜22の層厚は、高い鏡面反射性を確保するために、50nm以上、好ましくは100nm以上であることが必要であるが、磁石の磁力を表面にまで透過させるためには、可能な限り薄くするのが望ましい。 金属膜22をメッキによって形成する場合は、乾燥後の金属膜22の裏面に、図示しない裏止め塗料を塗布する。この裏止め塗料は、防蝕性、メッキ金属への接着容易性、切断時の折り割り性、硬質性を有する合成樹脂を用いるのが好ましい。 【0016】 このような鏡面部材20の裏面には、磁石片30が一面に貼り付けられている。この場合、磁石片30としては、直径30mm、厚さ10mm、12900ガウスの円盤状のネオジウム磁石を使用し、図3に示すように、隣り合う磁石に接触させて一面に敷き詰めることによって、18kgの鉄を垂直方向に引き上げるのに十分な吸着力が生じる。 なお、磁石片30は、鏡面部材20の表面にまで磁力が及ぶものであれば如何なる種類のものでも良く、鏡面部材20の厚さや貼着片50の磁力等を考慮して適宜選択するものとする。 【0017】 例えば、磁石片30としては、ネオジウム磁石の他に、比較的安価なフェライト磁石を用いることもできる。また、高強度・高磁束密度・磁性の温度依存性が小さい点を考慮すればアルニコ磁石が好ましいし、残留磁束密度が高く塑性加工が可能な点及びコバルト量が少ない点を考慮すれば鉄・クロム・コバルト磁石を使用してもよい。また、加工性の高いFe−Mn系・Fe−Cr−Co系の磁石を使用してもよいし、残留磁束密度は低いものの保持力の高いBa系・Sr系の磁石を使用してもよい。さらに、これらの強磁性体の他に、電磁石を用いることによって、電流印加時のみ吸着作用を有するようにしてもよい。その他、使用場所や使用目的に応じ、各種の磁石を使用できる。 【0018】 鏡面部材20への磁石片30の接着は、合成樹脂製の接着剤によって行われる。磁石片30の裏面に、裏板を貼り付けたり、壁等に取り付けるための金具を取り付けたりしてもよい。 このように構成された吸着鏡10に着脱自在に取り付けられる被吸着物5には、貼着片50が貼着される。 【0019】 この貼着片50は、図4に示すように、吸着鏡10に吸着される側から順に、吸着層51、接着剤52、剥離シート53の順に積層されている。 吸着層51には、本実施例では30mm×30mm、厚さ1mmの12900ガウスのネオジウム磁石片を使用するが、吸着鏡10に対して吸着性を有するものであれば如何なるものを使用してもよい。例えば、ゴムをバインダーとしてフェライト粉末を分散化させたマグネットシートを使用してもよいし、鉄板、フェライト系又はマルテンサイト系のステンレス板やステンレスシートを使用してもよい。 【0020】 剥離シート51を剥がし、被吸着物5に貼り付けることで、図1に示すように、吸着片51を介して被吸着物5を吸着鏡10に吸着させることができる。 このように吸着鏡10と貼着片50に上記のネオジウム磁石を用いた実施例によれば、1.2kg以上の重量の被吸着物5を鏡面に取り付けることが可能となる。また、被吸着物5を鏡面から取り外すもの容易であり、取り外した後は通常の鏡面が維持される。 【0021】 なお、被吸着物5の材質が鉄、フェライト系又はマルテンサイト系のステンレスなどの常磁性体の場合は、貼着片50は不要であるので、吸着鏡10単体としての使用も可能である。 本実施形態において、鏡面部材20に厚さ2mmのアクリル鏡を使用し、50mm×30mmで厚さ3mmのネオジウム磁石を使用した場合、250gの鉄製製品(例えば鍵)を直接吸着させることができる。また、0.4mm〜1mmのステンレス鏡を使用し、50mm×30mmで厚さ2mmのネオジウム磁石を使用した場合、70gの鉄製製品(例えば金槌)を直接吸着させることができる。 【実施例2】 【0022】 図5は、本発明の第2実施形態に係る吸着鏡セット1’を示す正面図である。 この吸着鏡セット1’は、特に、美容院等の鏡として用いられるものであり、吸着鏡10’の裏面の所定位置に磁石板30’が取り付けられている点、被吸着物として反射鏡6を用いている点が、第1実施形態の吸着鏡セットと異なる。 吸着鏡10’の鏡面部材20の裏面には、図6に示すように、上部と両側部に大きな切欠部を有する基板40が貼り付けられている。この基板40の切欠部に、強力な磁石板30’を嵌め込むことによって、吸着鏡10’が構成されている。 【0023】 反射鏡6は、図7に示すように、ヒンジ部7を介して回動可能に取付部8に取り付けられており、その取付部8の裏面には、貼着片50が貼り付けられている。この貼着片50の吸着層は、反射鏡6の重量に耐え得る磁力を有するマグネット板でできており、強力な接着剤で反射鏡6の取付部8に固着されている。 このように構成された吸着鏡セット1’を用いることで、店舗内の美観が重視される美容院において、鏡の前での調髪作業の際にのみ反射鏡6を取り付けて、横顔や後姿等を視認できるようにし、調髪作業が行われていないときには、反射鏡6を取り外し、インテリアとしての美しい鏡面が維持されるようにすることができる。 【実施例3】 【0024】 図8は、本発明の第3実施形態に係る吸着鏡セット1”を示す断面図である。 この吸着鏡セット1”の吸着鏡10”は、鏡面部材20の裏面に、磁石板30”を一面に取り付けて構成されている点、磁石の種類としてフェライト磁石が使用されている点において、第1実施形態に係る吸着鏡とは異なる。このフェライト磁石は、磁石粉をバインダーで結合して製造されており、多量の磁石粉が配合されている側が鏡面部材20の側に向くように配置して貼り付けられている。 【0025】 さらに、この吸着鏡セット1”の貼着片50は、シート状のものを鋏等によって任意の大きさに切断したもので、吸着層には、ゴムをバインダーとしてフェライト粉末を分散化させたマグネットシートを使用している。 シート状のものを適宜な大きさに切断し、被吸着物に貼り付けることによって貼着片50を構成できるので、あらゆる物を鏡に吸着させることが可能となる。 【産業上の利用可能性】 【0026】 本発明は、家具としての鏡だけでなく、建築材料等あらゆる産業分野で使用される鏡に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の第1実施形態に係る吸着鏡セットを示す断面図である。 【図2】上記吸着鏡セットの吸着鏡を示す断面図である。 【図3】上記吸着鏡の背面図である。 【図4】上記吸着鏡セットの貼着片50を示す断面図である。 【図5】本発明の第2実施形態に係る吸着鏡セットを示す正面図である。 【図6】上記吸着鏡の背面図である。 【図7】上記吸着鏡セットの吸着鏡のA−A線矢視断面図である。 【図8】本発明の第3実施形態に係る吸着鏡セットを示す断面図である。 【符号の説明】 【0028】 1、1’、1”…吸着鏡セット 5…被吸着物 6…反射鏡 7…ヒンジ部 8…取付部 10、10’10”・・・吸着鏡 20…鏡面部材 21…平面部材 22…金属膜 30、30’、30”…磁石片、磁石板 40…基板 50…貼着片 51…吸着層 52…接着剤 53…剥離シート
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| 【出願人】 |
【識別番号】506247354 【氏名又は名称】有限会社シープラン
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| 【出願日】 |
平成18年7月19日(2006.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112162 【弁理士】 【氏名又は名称】朝日 直子
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| 【公開番号】 |
特開2008−23005(P2008−23005A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−197496(P2006−197496) |
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