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【発明の名称】 鏡餅包装体
【発明者】 【氏名】竹田 直

【氏名】中野 洋一

【要約】 【課題】鏡餅包装物の下に敷くための四方紅の取扱い上の便宜を図った鏡餅包装体を提供すること。

【構成】鏡餅形状のプラスチック容器に餅を収納してなる鏡餅包装物10とその鏡餅包装物10の下に敷くための四方紅(折畳み物20に入っている)とを備えた鏡餅包装体であって、四方紅を四つ折りにし、その四つ折りにした四方紅を取付手段(折畳み物20と金ゴム21)により鏡餅包装物10に添付した構成とする。四方紅を店頭で重ねて置いてある場合のように、風で飛んだり、購入した消費者が持ち帰るのを忘れたりすることがない。そして、鏡餅包装物から四方紅を取り外し、広げて鏡餅包装物の下に敷けばよいことから、四方紅の取扱いが便利になり、鏡餅包装物の商品としての付加価値を高めて販売効果を高めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鏡餅形状のプラスチック容器に餅を収納してなる鏡餅包装物とその鏡餅包装物の下に敷くための四方紅とを備えた鏡餅包装体であって、四方紅を四つ折りにし、その四つ折りにした四方紅を取付手段により鏡餅包装物に添付したことを特徴とする鏡餅包装体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、鏡餅形状のプラスチック容器に餅を収納してなる鏡餅包装物の技術分野に属し、詳しくは、鏡餅包装物の販売形態を考慮した鏡餅包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
旧来より、日本では、正月や祝い事の際に重ね鏡餅を飾り付けたり、或いは神棚に重ね鏡餅を供えたりする習慣がある。一方、時代の移り変わりに伴い、日本の住宅も気密性が高まってきており、このことが鏡餅にとっても大きな影響を及ぼしている。すなわち、気密性の高い住宅は、冷暖房の行き届いた現代社会にあっては快適な空間を提供するが、鏡餅にとっては従来発生しにくかった有害なカビまでも誘発する原因の一つになってきている。したがって、鏡開きまでの間にカビが発生し、せっかくの鏡開きの日にカビで鏡餅をいただくことができなくなってしまうという事態が生じている。そこで、最近では、外観が重ね鏡餅形状をしたプラスチック製の容器に、本物の餅を封入したり個別包装(脱酸素剤入り)の小さな餅を封入した所謂「上下一体パック鏡餅」が数多く販売されている。そして、この上下一体パック鏡餅の上に載せるプラスチック製の擬似橙(だいだい)を併せてセットしたものも販売されている。
【特許文献1】特開平11−278570号公報
【特許文献2】特開平11−341959号公報
【特許文献3】特開2001−149212号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、一般に鏡餅を飾り付けるに際しては、2段重ねの鏡餅の上に橙や紙飾りをセットするともに、鏡餅の下に紙製の四方紅を敷くようになっている。そこで、上記のような鏡餅包装物を販売する店頭では、四方紅を別に準備しておき、消費者に持ち帰るようにしてもらっている。ところが、簡単に取れるように重ねて置いてあるだけなので、風で飛んでしまったり、購入した消費者が多く取りすぎたり持ち帰るのを忘れたりすることがあった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鏡餅包装物の下に敷くための四方紅の取扱い上の便宜を図った鏡餅包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明の鏡餅包装体は、鏡餅形状のプラスチック容器に餅を収納してなる鏡餅包装物とその鏡餅包装物の下に敷くための四方紅とを備えた鏡餅包装体であって、四方紅を四つ折りにし、その四つ折りにした四方紅を取付手段により鏡餅包装物に添付したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の鏡餅包装体は、四つ折りにした四方紅を取付手段により鏡餅包装物に添付したものであるので、四方紅を店頭で重ねて置いてある場合のように、風で飛んだり、購入した消費者が多く取りすぎたり持ち帰るのを忘れたりするようなことがない。そして、鏡餅包装物から四方紅を取り外し、広げて鏡餅包装物の下に敷けばよいことから、四方紅の取扱いが便利になり、鏡餅包装物の商品としての付加価値を高めて販売効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1は本発明に係る鏡餅包装体の一例を前方斜めから見た状態で示す斜視図、図2は同じく後方斜めから見た状態で示す斜視図である。
【0009】
鏡餅包装体Aは、プラスチック容器に鏡餅を収納してなる鏡餅包装物10とその鏡餅包装物10の下に敷くための四方紅とを備えて構成されており、この例では折畳み物20に四方紅が入っている。
【0010】
鏡餅包装物10は、2段の重ね鏡餅形状をした収納部11に餅を入れ、その収納部11の下端で外側に延びるフランジ部12にフィルムをシールすることで密封充填したものである。収納部11に入れる餅は、大小2つの餅でもよいし、小さな餅を個包装したものでもよく、収納部11のサイズ等に応じて適宜のものを入れればよい。そして、図示の例では、この鏡餅包装物10の上段部に、鏡餅飾りSを止め付けるカプセル13が取り付けられており、そのカプセル13のくびれた下部に金ゴム21を掛けることにより四方紅入りの折畳み物20が取り付けられている。また、この金ゴム21には折畳み物20と反対側に水引22が取り付けられている。
【0011】
鏡餅包装物10の上部に取り付けられるカプセル13は、透明なプラスチックシートからなる成形品で、鏡餅飾りSを収納する保持部13aと被覆部13bとからなり、被覆部13bは鏡餅包装物10の上段部分に対応する形状をしている。そして、鏡餅包装物10の上に例えば図示のような橙の鏡餅飾りSを載せた状態でカプセル13を上方から被せ付けることで、鏡餅包装物10に対して鏡餅飾りSが止め付けられている。カプセル13に入れる鏡餅飾りSとしては、橙や干支の他に各種の縁起物、例えば、招き猫、獅子頭、宝船などでもよい。また、郷愁をそそって販売促進に寄与するようなものでもよい。
【0012】
四方紅の入った折畳み物20は、次の手順で作成されたものである。まず、図3(a)に示す四方紅30、すなわち周囲四辺に沿った帯状部分30aが紅色でその残りの白い内側部分30bに鏡餅包装物10のフランジ部12が載るサイズになっている用紙を準備し、この四方紅30を図3(b)に示すように四つ折りにする。次に、図4に示すように、四つ折りした四方紅30を三つ折りの包装紙23でくるんだ後、図5に示すように、三つ折りした包装紙23における背中の重ね合わせ部分を覆って接着テープ24で止める。この時、図示の如く金ゴム21も接着テープ24で止めるようにする。具体的には、水引22の付いた金ゴム21を予め準備しておき、接着テープ24の両辺中央に設けた切欠24aにその金ゴム21が水引22とは反対側で通るようにして止める。これにより、図6に示すように、四方紅が中に入った折畳み物20ができるとともに、その折畳み物20の裏側に金ゴム21が取り付けられ、その金ゴム21に水引22の付いたものが完成する。
【0013】
このようにして金ゴム付きの折畳み物20を作製した後、鏡餅包装物10の上部に取り付けられたカプセル13をくぐらせるようにして金ゴム21を通し、カプセル13のくびれた下部に金ゴム21を掛けることで、図1及び図2に示すように、鏡餅包装物10と四方紅入りの折畳み物20とが一体となった鏡餅包装体Aができ上がる。そして、この鏡餅包装体Aを購入した消費者は、金ゴム21から折畳み物20を取り外し、その折畳み物20から四方紅30を取り出し、広げて鏡餅包装物10の下に敷けばよい。なお、包装紙24の表側となる面に絵柄等の印刷を施しておくことにより、アイキャッチ効果を発揮することができ、POP的な使い方ができる。
【0014】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による鏡餅包装体は、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0015】
例えば、上記の例では、四つ折りにした四方紅を入れた折畳み物に金ゴムを付け、その金ゴムにより鏡餅包装物に添付するようにしたが、これはあくまでも一例に過ぎないものであり、四つ折りした四方紅を鏡餅包装物に添付するための取付手段は任意である。
【0016】
また、上記の例では、鏡餅飾りを止め付けるカプセルを使用したが、このようなカプセルを使用しなくても構わない。
【0017】
また、上記の例では、橙の鏡餅飾りを使用した場合を挙げたが、干支の置物でもよいし、或いは前記したような他の飾りでもよいことは言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る鏡餅包装体の一例を前方斜めから見た状態で示す斜視図である。
【図2】図1の鏡餅包装体を後方斜めから見た状態で示す斜視図である。
【図3】四方紅を四つ折りする手順を示す説明図である。
【図4】四つ折りした四方紅を折畳み物とする手順を示す説明図である。
【図5】四方紅を入れた折畳み物に金ゴムを付ける様子を示す説明図である。
【図6】金ゴムを付けた折畳み物を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0019】
A 鏡餅包装体
S 鏡餅飾り
10 鏡餅包装物
11 収納部
12 フランジ部
13 カプセル
13a 保持部
13b 被覆部
20 折畳み物
21 金ゴム
22 水引
23 包装紙
24 接着テープ
24a 切欠
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成18年7月19日(2006.7.19)
【代理人】 【識別番号】100096600
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 育郎


【公開番号】 特開2008−22931(P2008−22931A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−196349(P2006−196349)