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【発明の名称】 花束用グリップ、及び容器
【発明者】 【氏名】田中 央

【氏名】南 幹子

【要約】 【課題】花束用グリップとして適切な大きさを確保しつつ花瓶としても利用可能な花束用グリップを提供する。

【構成】花束用グリップ1には、外方に対して凸となる山部2a、及び外方に対して凹となる谷部2bが周方向に交互に設けられた筒状の胴部2と、胴部2の一端を覆う底部3とを設ける。底部3には、その底部3の中心C1から外周へと延びて胴部2の山部2aに連続し且つ内方に対して凸となる山部3a、及び底部3の中心C1から外周へと延びて胴部2の谷部2bに連続し且つ内方に対して凹となる谷部3bとを周方向に沿って交互に設ける。胴部2が縮められた状態にあるときに、底部3を中心C1を頂点とする略錐形となるように底部3を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外方に対して凸となる山部、及び外方に対して凹となる谷部が周方向に沿って交互に設けられた筒状の胴部と、前記胴部の一端を覆う底部とを有し、
前記底部には、該底部の中心から外周へと延びて前記胴部の前記山部に連続し且つ内方に対して凸となる山部、及び前記中心から外周へと延びて前記胴部の前記谷部に連続し且つ内方に対して凹となる谷部が周方向に沿って交互に設けられ、
前記胴部が縮められた状態にあるときに前記底部が前記中心を頂点として略錐形を成す、ことを特徴とする花束用グリップ。
【請求項2】
前記胴部の前記山部、及び前記谷部が前記胴部の中心線に沿って直線状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の花束用グリップ。
【請求項3】
前記底部の前記山部、及び前記谷部が前記底部の前記中心から放射状に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の花束用グリップ。
【請求項4】
樹脂製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の花束用グリップ。
【請求項5】
防水加工されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の花束用グリップ。
【請求項6】
前記底部の前記中心に平坦部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の花束用グリップ。
【請求項7】
前記胴部の前記山部が、外方に向って丸みを持って形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の花束用グリップ。
【請求項8】
前記底部の互いに隣接する前記山部と前記谷部との間の頂角の総和が360度よりも大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の花束用グリップ。
【請求項9】
外方に対して凸となる山部、及び外方に対して凹となる谷部が周方向に沿って交互に設けられた筒状の胴部と、前記胴部の一端を覆う底部とを備え、
前記底部には、該底部の中心から外周へと延びて前記胴部の前記山部に連続し且つ内方に対して凸となる山部、及び前記中心から外周へと延びて前記胴部の谷部に連続し且つ内方に対して凹となる谷部が周方向に沿って交互に設けられ、
前記胴部が縮められた状態にあるときに前記底部が前記中心を頂点として略錐形を成す、ことを特徴とする容器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、花束の茎部を包むための花束用グリップ、及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に花束を作る場合、鮮度を保つために水を含ませた脱脂綿や水蘚で茎部を巻き、さらにその回りをアルミフォイル等のシート材料でくるんでグリップを形成している。しかし、この種のグリップは花束を持つためのものに過ぎず、花束を机上等に飾るためには別途花瓶が必要である。そこで、花束の茎部を保持する用途のみならず、机上等における装飾の用途も可能とした生花用の保水器として、下端に円形開口部を有し且つ上端に波形開口部を有する筒状部材にて花束の茎部を包み込み、さらにその筒状部材の全体を不透水性のシート材料で包み込み、シート材料の上から筒状部材の波形開口部の外周を縛って花束及びシートを固定するようにした保水器が提案されている(特許文献1参照)。このような保水器によれば、波形開口部の隙間から水を注ぐことにより花束を保水することができる。しかも、筒状部材の下端が円形に広がっているため、花束を花瓶等の容器に移し替えることなく机上等に飾ることができる。また、本発明に関連した他の先行技術として、紙等のシート状の素材を一定の幅で繰り返して平行に折り、その一端から一定の長さを折り目の山と谷とが反転するようにほぼ直角に折り返してなる折り片を、素材の折り目に平行な両端で結合し、蛇腹状側壁と底部とを形成した容器も提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−177051号公報
【特許文献2】特開平11−198924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の保水器は、内部にある程度の水を入れておくことは可能であるが、机上に載置したときに安定するように下端の円形開口部を大きく成形する必要がある。このため、花束用グリップとして使用するには下端部の径が大きすぎて持ちにくい。特許文献2の容器は花束用グリップとして使用されるものではない。
【0004】
そこで本発明は、花束用グリップとして適切な大きさを確保しつつ花瓶等の容器としても利用可能な花束用グリップ、及びその構造的特徴を有する容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の花束用グリップ(1)は、外方に対して凸となる山部(2a)、及び外方に対して凹となる谷部(2b)が周方向に沿って交互に設けられた筒状の胴部(2)と、前記胴部の一端を覆う底部(3)とを備え、前記底部には、該底部の中心(C1)から外周へと延びて前記胴部の前記山部に連続し且つ内方に対して凸となる山部(3a)、及び前記中心(C1)から外周へと延びて前記胴部の前記谷部に連続し且つ内方に対して凹となる谷部(3b)が周方向に沿って交互に設けられ、前記胴部が縮められた状態にあるときに前記底部が前記中心を頂点として略錐形を成すようにしたことにより、上記課題を解決する。
【0006】
本発明の花束用グリップによれば、胴部がその周方向に沿って山部と谷部とを交互に配置したプリーツ状の断面形状を有し、且つ底部が胴部の山部に連続する山部と、胴部の谷部に連続する谷部とを中心から外周に向かって設けた形状を有しているので、胴部及び底部を径方向に伸縮させて花束グリップの全体を花束の保持に適した大きさに柔軟に変形させることができる。胴部が縮められた状態で底部が略錐形を成すため、花束グリップを机上等に置いたときには底部の外周を接地させて容器としての安定性を確保することができる。底部を拡大すれば安定性をさらに高めることができる。特に、内部に水、水苔、土等を入れた場合には底部の重量が増して底部が安定した形状に広がる。このため、花束グリップを花瓶、プランターといった草花の装飾用の容器として好適に利用することができる。さらには、草花の装飾用の用途に限定されることなく、容器としての安定性を活かして様々な容器に花束用グリップを転用することができる。さらに、胴部及び底部をコンパクトに折り畳むことにより、携行時、あるいは保管時の便宜を図ることもできる。
【0007】
本発明の花束用グリップの一形態において、前記胴部の前記山部、及び前記谷部は前記胴部の中心線に沿って直線状に設けられてもよい。また、前記底部の前記山部、及び前記谷部は前記中心から放射状に設けられてもよい。これらの形態によれば、胴部又は底部の山部及び谷部が直線状であるため、山部又は谷部に捩れといった非直線的な形状を与えた場合と比較して容易に製造できる利点がある。
【0008】
本発明の花束用グリップの一形態において、花束用グリップ(1)は樹脂製であってもよい。樹脂を素材とすれば防水性を容易に確保することができる。インジェクション成形、ブロー成形といった樹脂成形法を利用して胴部及び底部のそれぞれの山部及び谷部を同時的に且つ一体的に形成することができるので、製造が容易である。但し、本発明の花束グリップは樹脂製に限定されず、例えば防水加工されたものでもよい。
【0009】
本発明の花束用グリップにおいては、前記底部の前記中心に平坦部(7)が設けられてもよい。例えば、花束用グリップをプランターに転用する場合のように底部に抜き孔が必要なときに、中心の平坦部をくり抜いて容易に対応することができる。
【0010】
本発明の花束用グリップの一形態においては、前記胴部の前記山部を、外方に向って丸みを持って形成してもよい。この形態によれば、胴部の手に当る部分が丸みを持っているため、握ったときの感触がよい。
【0011】
本発明の花束用グリップの一形態においては、前記底部の互いに隣接する前記山部と前記谷部との間の頂角の総和は360度よりも大きくてもよい。この形態によれば、底部を最大限に拡大しても底部に凹凸が残る。それらの凹凸がリブとして機能することにより、底部の剛性が高まる。
【0012】
本発明の容器(1)は、外方に対して凸となる山部(2a)、及び外方に対して凹となる谷部(2b)が周方向に沿って交互に設けられた筒状の胴部(2)と、前記胴部の一端を覆う底部(3)とを備え、前記底部には、該底部の中心(C1)から外周へと延びて前記胴部の前記山部に連続し且つ内方に対して凸となる山部(3a)、及び前記中心(C1)から外周へと延びて前記胴部の前記谷部に連続し且つ内方に対して凹となる谷部(3b)が周方向に沿って交互に設けられ、前記胴部が縮められた状態にあるときに前記底部が前記中心を頂点として略錐形を成すようにしたことにより、上記課題を解決する。
【0013】
本発明の容器によれば、その胴部及び底部が上述した花束用グリップと同様の形状を有しているため、胴部及び底部を径方向に伸縮させて容器の内径を柔軟に変化させることができる。このため、収容物の大きさに合わせて容器を変形させることができる。さらに、胴部が縮められた状態で底部が略錐形を成すため、底部の外周を接地させて容器としての安定性を確保し、底部を拡大して安定性をさらに高めることもできる。コンパクトに折り畳んで携行時、あるいは保管時の便宜を図ることもできる。
【0014】
なお、本発明の容器は、上述した本発明の花束用グリップの各種の形態と同様の形態にて実施することができる。すなわち、本発明の容器において、前記胴部の前記山部、及び前記谷部は前記胴部の中心線に沿って直線状に設けられてもよい。あるいは、前記底部の前記山部、及び前記谷部は前記中心から放射状に設けられてもよい。本発明の容器は樹脂製であってもよいし、防水加工されたものでもよい。本発明の容器において、前記底部の前記中心に平坦部(7)が設けられてもよい。本発明の容器において、前記胴部の前記山部を、外方に向って丸みを持って形成してもよい。本発明の容器において、前記底部の互いに隣接する前記山部と前記谷部との間の頂角の総和は360度よりも大きくてもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明の花束用グリップによれば、胴部及び底部を伸縮させることにより、花束グリップの全体を花束の保持に適した大きさに柔軟に変形させることができる。さらに、胴部が縮められた状態で底部が略錐形を成すため、花束グリップを机上等に置いたときには底部の外周を接地させて容器としての安定性を確保し、底部を拡大すれば安定性をさらに高めることもできる。特に、内部に水、水苔、土等を入れた場合には底部の重量が増して底部が安定した形状に広がるため、花束グリップを花瓶、プランターといった草花の装飾用の容器として好適に利用することができる利点がある。さらには、本発明の花束用グリップ、及び容器によれば、草花の装飾用の用途に限定されることなく、容器としての安定性を活かして様々な容器にこれを利用することができる。コンパクトに折り畳んで携行時、あるいは保管時の便宜を図ることができる利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一形態の花束用グリップについて説明する。図1は、花束用グリップ1を示した図であり、図2はその断面図である。図示したように本形態の花束用グリップ1は、筒状の胴部2と、その胴部2の下端を覆う底部3とを備える。
【0017】
胴部2には、外方に対して凸となり且つ胴部2(あるいは花束用グリップ1それ自身)の中心線Cに沿って周方向に直線状に延びる複数の山部2aと、外方に対して凹となり且つ花束用グリップ1の中心線Cに沿って周方向に直線状に延びる谷部2bとが設けられている。これらの山部2a、及び谷部2bは等間隔で設けられ、それにより胴部2の断面形状は多数の襞を有する、いわゆるプリーツ形状を成している。
【0018】
図2で示したように底部3にも、内方に対して凸となり且つ該底部3の中心C1から外周へと放射状に延びる複数の山部3aと、内方に対して凹となり且つ中心C1から外周へと延びる谷部3bとが交互に設けられている。底部3の山部3aは胴部2の山部2aに連続し、底部3の谷部3bは胴部2の谷部2bに連続している。胴部2が縮められた状態にあるとき、底部3の中心C1は持ち上がって底部3全体として中心C1を頂点とした略錐形を成している。底部3の互いに隣接する山部3aと谷部3bとの間の頂角αの総和は360度に設定されている。従って、底部3を最大限に開くとその底部3は平面状に展開される。
【0019】
花束用グリップ1の材質は適宜に選択してよいが、好適には軟質樹脂系材料を用いることができる。本形態では、軟質樹脂系材料の一例として、ラバロン等のエラストマーを用いている。但し、花束用グリップ1の材質はこれに限定されず、他の樹脂で製造することもできる。また、防水加工された和紙等を用いて花束用グリップ1が形成されてもよい。花束は最終的には捨てられるものであるため、花束用グリップ1の材質も、環境に配慮して生分解性樹脂を使用することもできる。花束用グリップ1の製造方法は、これに限定されるものではないが、樹脂材料を素材とするブロー成形、あるいはインジェクション成形といった各種の成形法を使用することができる。インジェクション成形を用いた場合には、部分的に肉厚を変えることも可能である。例えば、伸縮の際に角度の変わる部分の肉厚を他の部分よりも薄く設定し、あるいは、底部の頂部の肉厚をその周囲よりも薄く設定することもできる。さらに、花束用グリップ1には種々の色彩を付与することができる。胴部2にはグラフィックでカラフルなデザインを施すこともでき、花束の購入者の好みや花の色に応じて適宜選択できるように、様々なデザインの花束用グリップを用意してもよい。
【0020】
図1で示した花束用グリップ1の胴部2の山部2aの角度β、及び谷部2bの角度γは共に可変である。図2で示した状態から山部2aの角度β、及び谷部2bの角度γを広げることによって図3で示したように花束用グリップ1を径方向に広げることができる。図4は図2で示した収縮した状態を実線で示し、図3で示した状態を経てさらに広がった状態を二点破線で示した部分横断面図であり、図5はその部分縦断面図である。胴部2は、収縮した状態において図4において実線で示したように山部2aの角度β、及び谷部2bの角度γが鋭角である。そしてこれらの角度β、及び角度γが広がるにつれて胴部2の径が広がる。なお、ここで径とは図4に示した中心線C1から谷部2bまでの距離rをいう。また、底部3は、胴部2が収縮した状態では、図5において実線で示したように中心C1が持ち上がって点Oの位置にある多角錐形であるが、山部2aの角度β、及び谷部2bの角度γが広がるにしたがって中心C1が点O’の位置へと下がり、二点破線で示したように扁平な形状になる。
【0021】
次に、花束用グリップ1の使用方法について説明する。まず、図1の状態から若干胴部2の径を開いて内部に花束を挿入する。この際、本形態では、花束の鮮度を保つために茎の部分に水を含ませた水蘚や脱脂綿等を巻いておくことができる。次に、図6に示したように、花束の太さに合わせて胴部2の上部をリボン等の装飾用結束材6で絞り込んで花束を装飾する。本形態の花束用グリップ1によると、水を含んだ水蘚等が内部に含まれているため花束の鮮度を維持することができる。構造が有底のカップ状なので底部3から水が漏れることがなく、また樹脂製であるため胴部2から水が滲み出すこともない。よって、握り手を濡らすことなく持ち歩くことができる。さらに外周のプリーツ形状により外観も美的である。
【0022】
本形態の花束用グリップ1は花瓶1aとしても使用可能である。図7は花束用グリップ1を花瓶1aとして使用した状態を示した図であり、図8は花瓶1aとして使用した場合の断面図である。花瓶1aとして使用するには、図8で示したように花束用グリップ1の内部に水5を入れて底部3に溜める。この場合、水5の重みを利用して底部3及び胴部2の下部を拡大させた形状に保持し、それにより花瓶1aとしての安定性を高めることができる。なお、底部3を水等の重みで拡大させるためには、花束用グリップ1の素材を比較的軟質の材料で形成することが望ましい。剛性、あるいは強度の確保の理由からそのような材料の選択が困難な場合にはユーザーが自ら底部3を押し広げるようにしてもよい。
【0023】
このように、本形態の花束用グリップ1によれば、花瓶1aを別途用意することなく花束4を机上等に据え置いて装飾の用途に供することができる。さらに、花束用グリップ1が広がった場合であっても、図8で示したように中心C1が若干持ち上がるようにしておけば、底部3の外周が確実に接地し、より安定性が増す。図7で示したように、花束4として利用したリボン等の装飾用結束材6を花瓶1aの装飾にそのまま利用すれば、胴部2の上部の拡大を防止し、花瓶1aを下部が拡大した略円錐台形状に保持することができて安定性がさらに高まる。
【0024】
本形態の花束用グリップ1は、上述した花瓶1aとしての用途以外にも様々な容器として利用することができる。例えば、図9で示したようにプランター1bとして使用することもできる。この場合、プランター1bは、草花14の根の部分の太さに合わせて適宜胴部2の太さを調節することができる。プランター1bとしての用途を想定する場合には、図10に示したように、底部3の中心C1に水抜き孔7を設けることができる。この場合、図示のように底部の中心C1が若干持ち上がった状態で使用すれば、プランター1bの安定性を向上させることができる。また、底部3の外周部に水を蓄えておくことができるので、プランター1bの内部に適度な保水性を与えつつ、余分な水を排出させることができる。すなわち、水持ちがよく且つ根腐れ等が生じにくいプランター1bを提供することができる。容器1の底部3の中心C1に平坦部8を設けることにより、水抜き孔7の形成が容易に行える。インジェクション成形のような肉厚変更が可能な製造方法で花束用グリップ1を製造する場合には、平坦部8の肉厚を周囲よりも薄く形成すれば、水抜き孔7をさらに容易に形成することができる。
【0025】
本形態の花束用グリップ1は、図11で示したように飲料等のボトル4cの包装容器1cとして使用することもできる。このようにボトル4cを収納した場合も、図11で示したようにボトル4cを入れて胴部2を絞ることにより、その胴部2の径をボトル4cの太さに応じて適宜に調節することができる。図12に示したように、胴部2及び底部3を広げて内部に水、及び氷を入れることにより、ボトルクーラ1dとして使用することもできる。さらに、ボトルクーラ1dとして使用する場合、図13で示したように胴部2の上部を絞って使用することもできる。
【0026】
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、図14は花束用グリップ1の変形例を示したものである。図14の例では、胴部2の各山部2aにその全長に亘って丸みが付けられている。図15は胴部2の山部2aの中央部2cを幾らか平坦に形成したものである。これらの変形例によると、山部2aから鋭利な角部が排除されるので、胴部2を握ったときの感触がよい利点がある。
【0027】
上述の形態では、胴部2の山部2a及び谷部2bを花束用グリップ1の中心線に沿って直線状に設け、また、底部3の山部3a及び谷部3bを底部3の中心から放射状に直線的に設けたが、本発明はこれに限定されず、山部2a、3a又は谷部2b、3bに捩れを与え、あるいはこれらを曲線状に形成する、といった変形が可能である。
【0028】
図2及び図3で示した、底部3の互いに隣接する山部3aと谷部3bとの間の頂角αの総和を360度よりも大きく設定することもできる。この場合、底部3を最大限に広げても山部3aと谷部3bとによる凹凸が残るため、それらがリブとして機能して底部3の剛性が高まる利点がある。
【0029】
以上では、本発明を花束用グリップとして構成し、これを花瓶等の他用途に転用する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の容器は、その設計の当初から、プランター、ボトルの包装容器、ボトルクーラとして用いるための容器として構成されてもよい。この場合も胴部及び底部が伸縮可能であるため、容器を収容物に応じて柔軟に変形させることができる。コンパクトに折り畳んで携行時あるいは保管時の便宜を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一形態にかかる花束用グリップを示した図。
【図2】花束用グリップの収縮した状態を示した断面図。
【図3】花束用グリップの広がった状態を示した断面図。
【図4】花束用グリップの収縮した状態と広がった状態とを示した部分横断面図。
【図5】花束用グリップの収縮した状態と広がった状態とを示した部分縦断面図。
【図6】花束用グリップを花束に装着した状態を示した図。
【図7】花束用グリップを花瓶として使用した状態を示した図。
【図8】花束用グリップを花瓶として使用した場合の断面図。
【図9】花束用グリップをプランターとして使用した状態を示した図。
【図10】水抜き孔が設けられた底部を示した図。
【図11】花束用グリップをボトルの包装容器として使用した状態を示した図。
【図12】花束用グリップをボトルクーラとして使用した状態を示した図。
【図13】花束用グリップをボトルクーラとして使用した状態の変形例を示した図。
【図14】花束用グリップの胴部の山部に丸み付けた変形例を示した図。
【図15】花束用グリップの胴部の山部の中心を平らに形成した変形例を示した図。
【符号の説明】
【0031】
1 花束用グリップ
2 胴部
2a 胴部の山部
2b 胴部の谷部
3 底部
3a 底部の山部
3b 底部の谷部
8 平坦部
C 中心線
C1 底部の中心
【出願人】 【識別番号】599016143
【氏名又は名称】株式会社田中デザインオフィス
【出願日】 平成18年6月21日(2006.6.21)
【代理人】 【識別番号】100099645
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 晃司


【公開番号】 特開2008−277(P2008−277A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−171673(P2006−171673)