| 【発明の名称】 |
販売用ワゴン |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 直之
【氏名】田中 康博
|
| 【要約】 |
【課題】展示空間や作業スペースを有効に確保し得る販売用ワゴンを提供する。
【構成】販売用ワゴンWは、上述した前後面部2を矩形状に遮蔽し得る遮蔽部たるロールスクリーン24と、前後面部2に設けた後述する遮蔽位置取付部22に取り付けて前後面部2を非矩形状に遮蔽することによりロールスクリーン24とともに展示空間Sの一面を遮蔽する遮蔽位置(C)をとり得る一方、ワゴン本体1に設けた後述する天板位置取付部17に取り付けることにより天板位置をとり得る遮蔽天板26とを少なくとも具備することを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に展示空間を有するワゴン本体と、 前記展示空間の一面を矩形状に遮蔽し得る遮蔽部と、 前記展示空間の一面に設けた所定の位置に配置して当該展示空間の一面を非矩形状に遮蔽することにより前記遮蔽部とともに前記展示空間の一面を遮蔽する遮蔽位置をとり得る一方、ワゴン本体に設けた所定の位置に配置することにより天板位置をとり得る遮蔽天板とを少なくとも具備することを特徴とする販売用ワゴン。 【請求項2】 前記ワゴン本体を前記展示空間の一面を形成し得るフレームを有するものとし、 前記遮蔽天板を、前記フレームの内側に沿って前記展示空間の一面を遮蔽し得るものとしている請求項1記載の販売用ワゴン。 【請求項3】 前記遮蔽天板を前記遮蔽位置取付部に位置付ける遮蔽位置と前記遮蔽天板を前記天板位置取付部に位置付ける天板位置との間で前記遮蔽天板を相互に移動可能に支持し得る天板支持機構を具備するものとしている請求項1又は2記載の販売用ワゴン。 【請求項4】 前記天板支持機構を、前記遮蔽天板を少なくとも二軸以上の多軸廻りに回動可能に支持する多軸支持機構と、前記遮蔽天板における前記多軸支持機構に取り付ける取付位置を変更し得る取付位置変更機構とを有するものとしている請求項3記載の販売用ワゴン。 【請求項5】 前記多軸支持機構を、前記遮蔽天板を前記遮蔽位置から持ち出した持出し位置へと垂直軸廻りに旋回可能に移動させ得る支持機構と、前記遮蔽天板を前記持出し位置から前記天板位置へと水平軸廻りに回転可能に支持し得る支持端とを有するものとしている請求項4記載の販売用ワゴン。 【請求項6】 前記取付位置変更機構を、前記遮蔽天板の端面に設けた前記支持端を収容し得る長穴部を有するものとしている請求項5記載の販売用ワゴン。 【請求項7】 前記天板位置取付部を、前記ワゴン本体から突出し前記遮蔽天板を支持し得る支持棒を有するものとしている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の販売用ワゴン。 【請求項8】 前記ワゴン本体を、別体の補助ワゴンを収容し得る補助ワゴン収容部を有するものとしている請求項1、2、3、4、5又は6記載の販売用ワゴン。 【請求項9】 前記遮蔽部を、前記遮蔽天板とともに展示空間の一面を矩形状に遮蔽し得るロールスクリーンを有するものとしている請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の販売用ワゴン。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、移動式店舗等を構成し得る販売用ワゴンに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、組み立て式の屋台等を含む、移動式店舗を構成し得る販売用ワゴンが種々提案されている。そのような販売用ワゴンに共通する構造として、ワゴン本体の内部または当該ワゴン本体から突設させたフレームにより区成された空間を展示物を配置・陳列し得る展示空間とし、営業時など展示物を外方に露出させて展示し得る展示状態と、非営業時や移動時など、展示物を展示空間内に収容し展示空間を外部から例えば視認不能に遮蔽する遮蔽状態とをとり得るものとなっている。 【0003】 そして、多くのものは、この遮蔽状態において展示空間を遮蔽するために供した扉や窓その他の遮蔽部材は、展示状態において上方へ跳ね上げて屋根として活用したり、又はワゴン本体に収納したりしているのが通例である(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2004−270318号公報(図2参照) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記特許文献に記載したもののように、扉又は窓を跳ね上げる態様を採用する場合、必ずしも跳ね上げた扉や窓が好適な位置に位置決めし得るものとは限らず、扉や窓その他の遮蔽部材の取付位置によっては、使用者の作業スペースの確保が難しい場合もある。また扉や窓その他の矩形状以外の形状を有する遮蔽部材をワゴン本体内に収容する場合においても、ワゴン本体内の収容スペースは限られている為、展示空間を制限してしまうことにもなりかねない。 【0005】 特に、ワゴン本体の形状によっては前記扉や窓とは別に、矩形以外の不規則な形状を有する遮蔽部材の場合にはワゴン本体内に多数の不規則な形状の遮蔽部材を収納することを余儀なくされることとなってしまう。 【0006】 本発明は、このような不具合に着目したものであり、展示空間や作業スペースを有効に確保し得る販売用ワゴンを提供する。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る販売用ワゴンは、内部に展示空間を有するワゴン本体と、前記展示空間の一面を矩形状に遮蔽し得る遮蔽部と、前記展示空間の一面に設けた所定の位置に配置して当該展示空間の一面を非矩形状に遮蔽することにより前記遮蔽部とともに前記展示空間の一面を遮蔽する遮蔽位置をとり得る一方、ワゴン本体に設けた所定の位置に配置することにより天板位置をとり得る遮蔽天板とを少なくとも具備することを特徴とする。 【0008】 このようなものであれば、展示空間を遮蔽するための矩形状以外の形状を有する遮蔽天板を天板として利用することにより、ワゴン本体内に収容して展示空間やワゴン本体内の空間を制限してしまうことを有効に回避し得るものとすることができるとともに、天板位置取付部に取り付けた際には天板上のスペースを新たに有効に使用することが可能となる。 【0009】 ワゴン本体を展示空間の一面を形成し得るフレームを有するものである場合、ワゴン本体が形成する展示空間の一面が不規則な形状を有するものであっても展示空間の一面を好適に遮蔽し得るものとするためには、遮蔽天板を、フレームの内側に沿って展示空間の一面を遮蔽し得るものとすることが望ましい。 【0010】 遮蔽天板を展示部を遮蔽する遮蔽位置取付部及び展示部を露出し得る天板位置取付部に簡便に位置変更し得るようにするためには、遮蔽天板を遮蔽位置取付部に位置付ける遮蔽位置と遮蔽天板を天板位置取付部に位置付ける天板位置との間で遮蔽天板を相互に移動可能に支持し得る天板支持機構を具備するものとすることが望ましい。 【0011】 当該天板支持機構を遮蔽位置取付部と天板位置取付部との間の位置変更を簡単且つ確実に行わせるための態様として、前記遮蔽天板を少なくとも二軸以上の多軸廻りに回動可能に支持する多軸支持機構と、遮蔽天板における多軸支持機構に取り付ける取付位置を変更し得る取付位置変更機構とを有しているものを挙げることができる。そして、多軸支持機構の好ましい具体的な構成として、遮蔽天板を遮蔽位置から持ち出した持出し位置へと垂直軸廻りに旋回可能に移動させ得る支持機構と、遮蔽天板を持出し位置から天板位置へと水平軸廻りに回転可能に支持し得る支持端とを有するものを挙げることができる。 【0012】 一方、遮蔽天板に設けた取付位置変更機構の好ましい態様として、遮蔽天板の端面に設けた支持端を収容し得る長穴部を有するものとすれば、遮蔽天板を支持端から離間させることなく長穴部内を移動させることによって遮蔽天板の移動動作を一連の動作で行い得るものとなる。 【0013】 また、遮蔽天板を必要時にのみ有効に支持し得る天板支持部の具体的な態様として、ワゴン本体から突出し遮蔽天板を支持し得る支持棒を有するものが望ましい。 【0014】 また、ワゴン本体内の空間を有効に活用するためには、ワゴン本体を、別体の補助ワゴンを収容し得る補助ワゴン収容部を有するものとすることが好ましい。 【0015】 そして、遮蔽天板とともに展示空間の一面を矩形状に有効に遮蔽し得るものとして、遮蔽部を、展示空間の一面を矩形状に遮蔽し得るロールスクリーンを採用することが望ましい。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、展示空間を遮蔽するための矩形状以外の形状を有する遮蔽部材を、遮蔽天板とし、展示物を展示する際には遮蔽天板を別途天板として利用することにより、ワゴン本体内に収容して展示空間やワゴン本体内の空間を制限してしまうことを有効に回避し得るものとすることができる。また、遮蔽天板を天板位置取付部に取り付けた際には天板上のスペースを新たに有効に使用することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。 【0018】 本実施形態に係る販売用ワゴンWは、例えば屋外や商業施設内に設置する移動式店舗の運営に好適に供されるものであり、内部に形成した展示空間Sに商品等の展示物を陳列して、展示空間Sを外部に対して遮蔽することによって展示空間S内の展示物を収納し、店舗の移動等を好適に行うことができる図1に示す移動状態(M)と、展示空間Sを外部に開放して販売業務等を好適に行うことができる図2、図3及び図4に示す展示状態(T)とをとり得るものである。 【0019】 販売用ワゴンWは、同図に示すように、内部に展示空間Sを有するワゴン本体1と、当該ワゴン本体1に取り付けられる展示空間Sの一面である前後面2aを遮蔽し得る前後面部2と、展示空間Sの側面を遮蔽し得る側面部3と、ワゴン本体1に収容され得る補助ワゴン4とを主に有しているものである。 【0020】 ここで本実施形態に係る販売用ワゴンWは、上述した前後面部2を矩形状に遮蔽し得る遮蔽部たるロールスクリーン24と、前後面部2に設けた後述する遮蔽位置取付部22に取り付けて前後面部2を非矩形状に遮蔽することによりロールスクリーン24とともに展示空間Sの一面を遮蔽する遮蔽位置(C)をとり得る一方、ワゴン本体1に設けた後述する天板位置取付部17に取り付けることにより天板位置をとり得る遮蔽天板26とを少なくとも具備することを特徴とするものである。 【0021】 以下、販売用ワゴンWの構成について具体的に詳述する。 【0022】 販売用ワゴンWは、上述の通り、ワゴン本体1と、側面部3と、補助ワゴン4と、そして前後面部2によって主に構成している。 【0023】 ワゴン本体1は、図1、図2、図3及び図4に示すように、ワゴン本体1全体を移動可能に支持し得る基台11と、基台11に支持された主天板15と、主天板15上に配置された展示棚18と、主天板15上に設置することにより内部に展示棚18を覆い得る展示空間Sを形成し得るフレーム19とによって構成されている。 【0024】 基台11は、その下方に設けたキャスタ13と、内部に補助ワゴン4を収容し得る補助ワゴン収容部14とを有している。また基台11には4つの車輪12を取り付けているが、本実施形態においてこの車輪12は基台11を支持する役割を担っておらず、専らキャスタ13によって基台11を支持させている。なお本実施形態では図示していないが、補助ワゴン収容部14は基台11の両側方に形成されているので、1台のワゴン本体1に2台の補助ワゴン4を収容することができる。また補助ワゴン収容部14には収容した補助ワゴン4をワゴン本体1に収容した状態でロックし得る図示しないロック機構を設けている。 【0025】 主天板15は、基台11に支持されて上側に展示棚18とフレーム19とを配置している。また主天板15は側面3a側に把手16を設けるとともに、前後面2a側に両面計8本の支持棒17aを突出可能に取り付けることにより、後に詳述する所定の位置である天板位置取付部17を構成している。 【0026】 展示棚18は、主天板15上に立設した計5本の棚支柱183に棚板181を取り付けるとともに、当該展示棚18及び周囲を好適に照射し得る照明部182を設けている。なお当該照明部182は展示棚18の側面3a側にのみ図示しているが、展示棚18付近を隅々まで光を照射するに足る数量を、図示されていない位置にも適宜配置されている。 【0027】 フレーム19は、主天板15の両側縁部を概略部分円弧状に2本架け渡して配置されることにより、各フレーム19の内側に区成される前後面2aに前後面部2を、2本のフレーム19間に区成される曲面である側面3aに側面部3を構成し得るものとなっている。また対向する2本のフレーム19の内側には、後述する側面部3のスライド扉33を支持し得るレール19aを形成している。 【0028】 側面部3は、図1、図2、図3及び図4に示すように、展示空間の側面3aを遮蔽し得るものであり、対向する2本のフレーム19間上端に設けた天井31と、天井31に跳ね上げ可能に設けられた例えば磨り硝子加工を施した半透明アクリル板からなるスウィング扉32と、レール19aに沿って移動し得るスウィング扉32と同様の素材からなるスライド扉33とを有している。当該側面部3は、移動状態(M)においてスライド扉33を下端まで移動させるとともにスウィング扉32を閉めることによって遮蔽し得るように構成している。なおスウィング扉32とスライド扉33とは上述のように例えば磨り硝子加工を施した半透明アクリル板によって構成することにより、本実施形態では、展示状態(T)においてスライド扉33を天井部31の下方に完全には格納させずに一部を露出した状態にとどめ、スライド扉33の当該露出した部分並びにスウィング扉32に対して照明部182の照明を反射させることによって、照明部182による好適な視覚効果を発揮させ得るものとしている。しかし勿論、スウィング扉32及びスライド扉33は上述の素材並びに構成に限定されずに種々の素材、構成を採用することができる。 【0029】 補助ワゴン4は、特に図2並びに図5に示すように、移動状態(M)においてはワゴン本体1内に収容されるとともに展示状態(T)ではワゴン本体1に併設し、例えばレジ等の道具を好適に配置し得るものとなっている。当該補助ワゴン4は、前記レジ等を好適に収納し得る収納部41と、移動可能に接地するキャスタ43と、移動させる際に使用者に好適に把持され得る引手42とを有している。 【0030】 前後面部2は、ワゴン本体1において2本のフレーム19に対応する2面にそれぞれ同様のものが設けられているので、本実施形態では図示手前側の前後面部2に対する説明を行うこととする。 【0031】 当該前後面部2は、図1、図2、図3及び図4に示すように、フレーム19の内側に配置された面板部21と、面板部21に取り付けられ前後面部2を矩形状に遮蔽する遮蔽部たるロールスクリーン24と、面板部21においてロールスクリーン24上側に取り付けた庇25と、フレーム19の内側に沿って非矩形状に展示空間Sを遮蔽し得る遮蔽天板26とを有しているものである。ロールスクリーン24は、前後面2aの略中央部を矩形状に遮蔽するものであるが、当該ロールスクリーン24の他に本発明に係る遮蔽部を構成し得るものとして、窓や跳ね上げ扉など、種々のものを採用することができる。また、庇25の形状や大きさについても種々の態様のものを用いることができる。そして面板部21は、本実施形態においてロールスクリーン24及び遮蔽天板26によって遮蔽し得ない部分を遮蔽し得るものであるが、例えばロールスクリーン24と遮蔽天板26のみで前後面2aを遮蔽し得る態様としてもよい。そして面板部21は、本実施形態において、遮蔽天板26の取付位置を位置決めする所定の位置たる遮蔽位置取付部22と、遮蔽天板26を支持する後に詳述する多軸支持機構23とを設けている。また遮蔽天板26は、天板として使用し得る天板位置(F)と、前後面2aを遮蔽する遮蔽位置(C)とを好適にとり得るように、後述する取付位置変更機構27を有している。 【0032】 しかして本実施形態では、遮蔽天板26を遮蔽位置取付部22に位置付ける遮蔽位置(C)と遮蔽天板26を天板位置取付部17に位置付ける天板位置(F)との間で遮蔽天板26を相互に移動可能に支持し得る天板支持機構20を具備するものとしている。 【0033】 以下、遮蔽天板26並びに天板支持機構20の構成について、図6、図7及び図8を用いて詳述する。 【0034】 天板支持機構20は、遮蔽天板26を少なくとも二軸以上の多軸廻りに回動可能に支持する面板部21に設けた多軸支持機構23と、遮蔽天板26における多軸支持機構23に取り付ける取付位置を変更し得る遮蔽天板26側に設けた取付位置変更機構27とによって構成しているものである。 【0035】 多軸支持機構23は、遮蔽天板26を遮蔽位置(C)から持ち出した持出し位置(B)へと垂直軸廻りに旋回可能に移動させ得る支持機構230を有している。当該支持機構230は、後述する水平部235を支持し垂直軸廻りに旋回可能に動作し得る旋回部231と、主天板15並びに面板部21に取り付けられ旋回部231を旋回可能に支持する支持軸232と、旋回部231に対して当該旋回部231から下方へ突出させた形状に固定され例えば図6に示す遮蔽位置(C)において天板側に当接させて旋回部231の高さ寸法を位置決めする挿入棒233と、遮蔽天板26を天板位置(F)とし得る箇所にある挿入棒233を挿入させる挿入穴234(図7)と、遮蔽天板26を持出し位置(B)から天板位置(F)へと水平軸廻りに回転可能に支持し得る水平部235を有している。そして水平部235は、支持軸232から水平方向に一定寸法突出し下方へ屈曲する基端部236と、当該基端部236から水平方向へ伸びて遮蔽天板26を後述する持出し位置(B)において回動させ得る支持端237と、支持端237において2箇所に設けられ、回動の際に遮蔽天板26側に接する環部材238と、支持端237の先端において後述する長穴部270に設けた奥穴273へ挿入されて遮蔽位置(C)における遮蔽天板26を支持端237に対して位置決めする先端部239とを有している。 【0036】 一方、取付位置変更機構27は、遮蔽天板26の端面に設けた長穴部270を有している。当該長穴部270は、遮蔽天板26の端縁付近において環部材238を挿通させ得る挿通口271と、挿通口271に連続し且つ環部材238が抜け得ない寸法に設定された抜け止め口272と、先端部239を挿入させて遮蔽天板26を遮蔽位置(C)となるよう上下方向の位置決めをし得る奥穴273とを有している。 【0037】 そして、天板支持機構20によって遮蔽天板26を前後面2aを遮蔽する遮蔽位置(C)から、主天板15と面一に配置される天板位置(F)へと位置変更する動作について、図6、図7及び図8を用いて詳述する。 【0038】 まず、図6に示す遮蔽位置(C)において、遮蔽天板26の長穴部270の奥穴273の位置に水平部235の先端部239が位置決めされることにより、遮蔽天板26は旋回部231に対して上下方向に位置決めされている。また旋回部231は当該旋回部231に固定された挿入棒233が天板側に当接することによって支持軸232における上端付近に位置決めされた状態となっている。なお、この状態において、遮蔽天板26は長穴部270に屈曲した形状を有する基端部236を収容している為、水平軸すなわち支持端237廻りの回動は許容されず、垂直軸すなわち支持軸232廻りの旋回方向の移動のみが許容された状態となっている。 【0039】 そして図7は、図6に示す状態から、遮蔽天板26を所定角度旋回させ、しかる後、遮蔽天板26を水平部235から若干寸法引き出し、遮蔽天板26を持出し位置(B)とした状態を示している。この状態において水平部235の先端部239は奥穴273から抜けて、基端部236が長穴部270の外側に位置することによって遮蔽天板26は長穴部270に沿った上下方向の移動並びに水平軸すなわち支持端237廻りの回動が許容された状態となる。 【0040】 次に、図7に示す持出し位置(B)から遮蔽天板26を図8に示す天板位置(F)とするためには以下の動作を行う。すなわち、遮蔽天板26を支持軸232廻りにさらに旋回させて旋回部231をさらに旋回させる。そうすることにより挿入棒233が天板側に設けた挿入穴234に挿入させて、旋回部231による旋回を禁止させるとともに旋回部231を支持軸232の下端まで落下させる。そして遮蔽天板26を支持端237廻りに回転させて水平とする。このとき、支持端237に取り付けた環部材238と長穴部270とが当接しながら好適に回転することとなる。さらに長穴部270の端まで遮蔽天板26を水平方向にスライドさせることによって位置決めする。そして支持棒17aを突出させて下方より遮蔽天板26が好適に支持された状態、すなわち天板位置(F)とする。同図に示すように基端部236が屈曲する寸法により、主天板15に対する遮蔽天板26の上下方向の位置決めが正確に行われるものとなっている。 【0041】 以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る販売用ワゴンWは、前後面2aを遮蔽する遮蔽位置(C)をとり得る一方、天板位置(F)をとり得る遮蔽天板26とを少なくとも具備しているので、展示空間Sを遮蔽するための矩形状以外の形状を有する遮蔽天板26を天板として利用することにより、遮蔽天板26をワゴン本体1内に収容して展示空間Sやワゴン本体1内の空間を制限してしまうことを有効に回避し得るとともに、天板位置取付部17に取り付けた際には天板上のスペースを新たに有効に使用することが可能なものとなっている。 【0042】 また、遮蔽天板26をフレーム19の内側に沿って展示空間Sの一面を遮蔽し得るものとしているので、本実施形態のような矩形以外の形状を有する前後面2aを好適に遮蔽し得るものとなっている。 【0043】 特に本実施形態では、遮蔽位置(C)と天板位置(F)との間で遮蔽天板26を相互に移動可能に支持し得る天板支持機構20を設けることにより、簡単且つ迅速な作業により好適に遮蔽天板26の位置を変更し得るものとなっている。 【0044】 具体的には、遮蔽位置取付部22と天板位置取付部17との間の位置変更を簡単且つ確実に行わせるための天板支持機構20の構成として、遮蔽天板26を旋回軸並びに支持端237という少なくとも二軸廻りに回動可能に支持する多軸支持機構23と、支持端237を含む水平部235に取り付ける取付位置を変更し得る取付位置変更機構27を遮蔽天板26側に設けて、正確な位置変更を実現している。そして詳細には、遮蔽天板26を遮蔽位置(C)から持ち出した持出し位置(B)へと垂直軸廻りに旋回可能に移動させ得る支持機構230と、遮蔽天板26を持出し位置(B)から天板位置(F)へと水平軸廻りに回転可能に支持し得る支持端237とを設けて2軸廻りの動作を簡単且つ正確に実現し得るものとなっている。 【0045】 そして取付位置変更機構27として、遮蔽天板26の端面に設けた支持端237を収容し得る長穴部270を採用しているため、遮蔽天板26を支持端237から離間させることなく長穴部270内を移動させることによって遮蔽天板26の移動動作を一連のスムーズな動作で行い得るものとなっている。 【0046】 また天板支持部として、ワゴン本体1から突出し遮蔽天板26を支持し得る支持棒17aを採用しているので、遮蔽天板26を必要時にのみ簡単且つ確実に支持させ得るものとなっている。 【0047】 そして、本実施形態に係る販売用ワゴンWは、ワゴン本体1内に補助ワゴン4展示空間Sを設けて、ワゴン本体1内の空間を有効に活用した移動状態(M)を実現するとともに、使用者によって使い勝手の良い展示状態(T)を実現し易いものとなっている。 【0048】 また本実施形態では前後面2aを矩形状に遮蔽する遮蔽部の一態様として、コンパクトに収容することができるロールスクリーン24を採用して前後面部2の構成を簡素なものとしている。 【0049】 以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 【0050】 例えば、上記実施形態において部分円弧状のフレームを採用し遮蔽天板をそれに準じたものとしたが、遮蔽天板の形状は上記のものに限られることはなく種々の形状を有する面に採用することが出来る。また勿論、天板位置として使用する箇所は、遮蔽位置として遮蔽天板を位置付ける位置或いはその近傍に限定されることはなく、それぞれの用途に最も適した箇所に設定すればよい。 【0051】 その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】本発明の一実施形態に係る外観図。 【図2】同上。 【図3】同正面図。 【図4】同側面図。 【図5】同実施形態に係る補助ワゴンを示す図。 【図6】同実施形態に係る動作説明図。 【図7】同上。 【図8】同上。 【符号の説明】 【0053】 1…ワゴン本体 14…補助ワゴン収容部 17…所定の位置(天板位置取付部) 17a…支持棒 19…フレーム 2a…展示空間の一面(前後面) 20…天板支持機構 22…所定の位置(遮蔽位置取付部) 23…多軸支持機構 230…支持機構 237…支持端 24…遮蔽部、ロールスクリーン(ロールスクリーン) 26…遮蔽天板 27…取付位置変更機構 270…長穴部 B…持出し位置 C…遮蔽位置 F…天板位置 S…展示空間 W…販売用ワゴン
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001351 【氏名又は名称】コクヨ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年9月4日(2006.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085338 【弁理士】 【氏名又は名称】赤澤 一博
|
| 【公開番号】 |
特開2008−61661(P2008−61661A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−239548(P2006−239548) |
|