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【発明の名称】 情報表示システム
【発明者】 【氏名】松下 尚弘

【要約】 【課題】表示ユニットの位置異常に迅速に対処可能な情報表示システムおよび情報表示ユニットを提供する。

【構成】情報表示システムは、商品の商品情報を無線信号として送信する無線中継装置3及びループアンテナ4から成る無線送信装置と、この商品が陳列される商品陳列棚の一部に離脱自在に取付けられ上記無線送信装置から無線信号として送信された商品情報を受信し、この商品情報を表示する情報表示ユニット2とを備える。特に、この情報表示システムは金属検出部55及びアラーム部56から成り、情報表示ユニット2の移動を監視する監視部をさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の商品情報を無線信号として送信する無線送信装置と、この商品が陳列される部位に離脱自在に取付けられ前記無線送信装置から無線信号として送信された商品情報を受信しこの商品情報を表示する情報表示ユニットと、前記情報表示ユニットの移動を監視する監視部とを備え、
前記無線送信装置は周期的に圏内信号を前記無線信号に組込むよう構成され、前記監視部は前記情報表示ユニットが設置位置から離脱したことを検出する検出部、前記情報表示ユニットの移動を報知する報知部、前記情報表示ユニットが設置位置から離脱したことが前記検出部によって検出されると共に前記情報表示ユニットが無線送信装置から送信される無線信号に組み込まれた前記圏内信号を受信できない場合に前記報知部を駆動する制御部を含むことを特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
前記制御部は前記設置位置からの離脱が所定の第1離脱許容時間を越えて継続したことを確認し、さらに前記受信圏からの離脱が所定の第2離脱許容時間を越えて継続したことを前記報知部の駆動前に確認するよう構成される請求項1に記載の情報表示システム。
【請求項3】
前記設置位置となる前記部位は金属材料で構成され、前記監視部の検出部は設置位置からの離脱を検出するために前記金属材料の有無をチェックする金属検出手段で構成される請求項1または2に記載の情報表示システム。
【請求項4】
商品が陳列される部位に離脱自在に取付けられる情報表示ユニットであって、前記商品の商品情報を表示する表示部と、外部の無線送信装置から無線信号として送信される商品情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された商品情報を表示するよう前記表示部を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は情報表示ユニットの移動を監視する監視部を含み、
前記無線送信装置は周期的に圏内信号を前記無線信号に組込むよう構成され、前記監視部は前記情報表示ユニットが設置位置から離脱したことを検出する検出部、前記情報表示ユニットの移動を報知する報知部、前記情報表示ユニットが設置位置から離脱したことが前記検出部によって検出されると共に前記情報表示ユニットが無線送信装置から送信される無線信号に組み込まれた前記圏内信号を受信できない場合に前記報知部を駆動する制御部を含むことを特徴とする情報表示ユニット。
【請求項5】
前記制御部は前記設置位置からの離脱が所定の第1離脱許容時間を越えて継続したことを確認し、さらに前記受信圏からの離脱が所定の第2離脱許容時間を越えて継続したことを前記報知部の駆動前に確認するよう構成される請求項4に記載の情報表示ユニット。
【請求項6】
前記設置位置となる前記部位は金属材料で構成され、前記監視部の検出部は設置位置からの離脱を検出するために前記金属材料の有無をチェックする金属検出手段で構成される請求項4または5に記載の情報表示ユニット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば店舗の商品陳列棚に陳列された商品の商品情報を表示する情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
食料品等を販売する店舗では、商品陳列棚に各商品別の価格情報を表示したラベルを貼っているが、商品の販売価格を日によって、あるいは時間帯によって変更することがしばしばある。販売価格を変更する際には、該当する商品を陳列している陳列棚のラベルの表示価格と顧客が購入した商品の登録および精算を行うキャッシュレジスタの商品価格情報を常に一致させなければならない。しかし、ラベルを使用したものではラベルの表示価格の変更とキャッシュレジスタの該当する商品の価格変更をそれぞれ個別に行わなければならず面倒となる。
【0003】
このため、商品陳列棚の各商品陳列箇所に表示ユニットをそれぞれ配置し、この商品陳列棚に対応して無線中継装置とループアンテナを配置し、ホストコンピュータから無線中継装置に価格変更する商品の価格情報を有線送信し、これを無線中継装置はID情報を付加して表示ユニットに対してループアンテナから無線送信し、表示ユニットはこれを受信し、自己宛の価格情報であればこの価格情報を取込んで表示変更するようになっている。
【0004】
また、ホストコンピュータは、同時に精算所に配置されている各キャッシュレジスタに対してもこの価格情報を有線送信し、各キャッシュレジスタではこの価格情報を受信すると該当商品の価格を変更するようになっている。
【0005】
このような情報表示システムを使用すれば、ホストコンピュータにおいて商品の価格変更操作を行うのみで、商品陳列棚の該当する商品の表示ユニットでの表示価格の変更とキャッシュレジスタ6の商品ファイル内の該当する商品の価格情報の変更を同時に行うことができ、常に表示価格と商品ファイル内の商品価格情報とを一致させることができると共に価格変更作業も容易に行うことができるという効果がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この情報表示システムでは、表示ユニットを商品陳列棚に固定したレールなどに着脱、かつスライド自在に取付け、位置決めを行ったときにネジなどで簡単に固定する方式を採用している。このため、ネジを外すと簡単にスライドや取外しができるため、不正に位置変更されたり、不正に取外されるという問題が生じる。しかし、不正に位置変更されてもホストコンピュータが価格変更のために価格情報を無線中継装置を経由して該当する表示ユニットに送信したときには、該当する表示ユニットから応答信号が返信されるのでシステム上は何ら異常と判断されず、このため、商品に対して異なった価格表示されたまま放置されるという問題があった。また、不正に取外された場合には、価格変更のためにホストコンピュータから該当する表示ユニットに無線中継装置を経由して価格情報を送信し、該当する表示ユニットから応答信号が返信されないことを検出するまでは確認することができないことになり、価格情報の送信が行われない場合にはさらに長時間にわたって確認できないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述のような従来技術の問題点を解消し、表示ユニットの位置異常に迅速に対処することを可能にする情報表示システムおよび情報表示ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、商品の商品情報を無線信号として送信する無線送信装置と、この商品が陳列される部位に離脱自在に取付けられ無線送信装置から無線信号として送信された商品情報を受信しこの商品情報を表示する情報表示ユニットと、情報表示ユニットの移動を監視する監視部とを備える情報表示システムが提供される。
【0009】
さらに本発明によれば、商品が陳列される部位に離脱自在に取付けられる情報表示ユニットであって、商品の商品情報を表示する表示部と、外部の無線送信装置から無線信号として送信される商品情報を受信する受信部と、受信部によって受信された商品情報を表示するよう表示部を制御する制御回路とを備え、この制御回路は情報表示ユニットの移動を監視する監視部を含む情報表示ユニットが提供される。
【発明の効果】
【0010】
これら情報表示システムおよび情報表示ユニットでは、監視部が情報表示ユニットの移動を監視する。このため、情報表示ユニットがいたずらによって移動されても、監視部の監視結果に基づいてこの情報表示ユニットを速やかに設置位置に戻すような対処が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の第1実施例に係る情報表示システムを、添付図面を参照して説明する。図1はこの情報表示システムの全体構成を示す。情報表示システムは店舗において例えばスチール製商品陳列棚1に陳列される様々な商品の商品情報を表示するために用いられる。商品情報は主に販売価格であり、この販売価格に加えて商品名等を含むこともできる。図1に示すように、情報表示システムは商品の種類に対応して商品陳列棚1のフロントレールに取付けられる複数の情報表示ユニット2、これら情報表示ユニット2と無線でデータ通信を行う無線中継装置3、およびこの無線中継装置3を用いて情報表示ユニット2をアクセスするホストコンピュータ5とを備える。ホストコンピュータ5は例えば店舗内のバックヤードに設置され、特定商品の商品情報を無線中継装置3に供給するために無線中継装置3に通信ケーブルCB1で接続される。無線中継装置3は商品陳列棚1に隣接して例えば店舗の天井に配置されるループアンテナ4を持ち、特定商品用に配置された情報表示ユニット2のID情報をホストコンピュータ5から供給される商品情報に付加し、これらをループアンテナ4から全情報表示ユニット2に無線で送信する。各情報表示ユニット2はこれらID情報および商品情報を受信し、このID情報を解析する。このID情報が自身のものであることが識別されれば、情報表示ユニット2がこのID情報と一緒に得られる商品情報に基づいて販売価格を表示する。
【0012】
また、ホストコンピュータ5は精算所に設置されたキャッシュレジスタ6に通信ケーブルCB2で接続され、特定商品の商品情報を無線中継装置3に供給する際にこれらキャッシュレジスタ6にも特定商品の商品情報を供給する。各キャッシュレジスタ6は特定商品の販売価格がこの商品用の情報表示ユニット2に表示される販売価格に一致するようホストコンピュータ5からの商品情報に基づいて商品ファイルを修正する。
無線中継装置3は、図2に示すように、入出力部7、ワンチップマイクロコンピュータ8、発振部9、変調部10、送信アンプ11、ループアンテナ4、受信アンプ12、および復調部13を備える。入出力部7はホストコンピュータ5とのインターフェースを担う。マイクロコンピュータ8はホストコンピュータ31から入出力部7を介して供給される特定商品の商品情報と、特定商品用に配置された情報表示ユニット2のID情報と同期信号で構成された情報信号を発生する。発振部9は送信用に長波帯の搬送波を発生する。変調部10はマイクロコンピュータ8から供給される情報信号で発振部9からの搬送波を変調した無線信号を発生する。送信アンプ11は変調部10で発生された無線信号を増幅してループアンテナ4に供給する。ループアンテナ4は情報表示ユニット2に到達するよう無線信号を空間に伝播させると共に、この空間を伝播して情報表示ユニット2から到来した無線信号を受信する。受信アンプ12はループアンテナ4からの無線信号を増幅する。復調部13は受信アンプ12で増幅された無線信号を同期検波して情報表示ユニット2側で発生された応答データおよびID情報等を復調する。マイクロコンピュータ8は復調部13によって復調されたID情報および応答データをホストコンピュータ5に入出力部7を介して供給する。本実施例において、ホストコンピュータ5および無線中継装置3は商品の商品情報を無線信号として送信する無線送信装置を構成する。
【0013】
各情報表示ユニット2は図3に示すように、コイルアンテナ41、受信アンプ42、受信アンプ42、復調部43、発振部44、変調部45、送信アンプ46、液晶表示パネル51、表示ドライバ52、金属検出部55、およびアラーム部56とを備え、対応商品の陳列領域に隣接したフロントレール1Aの金属部分を設置位置としてこの金属部分にネジ等の固定部材により離脱自在に取付けられる。コイルアンテナ41は空間を伝播して無線中継装置8から到来した無線信号を受信する。受信アンプ42はコイルアンテナ41で受信された無線信号を増幅する。復調部43は受信アンプ42で増幅された無線信号を同期検波することによりID情報および商品情報を復調する。ワンチップマイクロコンピュータ50は様々なデータ処理および制御を行うCPU(中央処理ユニット)47、CPU47の制御プログラム、情報表示ユニット2に固有のID情報等の固定データを格納するROM(リード・オンリー・メモリ)48、CPU47の入出力データを一時的に格納するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)49を含み、復調部43で復調されたID情報および商品情報を処理する。具体的には、CPU47が復調部42からシリアル入力ポートに入力されるID情報をROM48に格納されるID情報と照合し、一致した場合にID情報と一緒に得られる商品情報をシリアル出力ポートから表示ドライバ50に供給する。表示ドライバ52はCPU47からの商品情報に基づいて液晶表示パネル51を駆動する。これにより、液晶表示パネル51は対応商品の販売価格を表示する。また、CPU47は無線中継装置3に送信すべき応答データと、自身のID情報と、同期信号で構成される応答信号を発生する。発振部44は送信用に長波帯の搬送波を発生する。変調部45はワンチップマイクロコンピュータ50から供給される応答信号で発振部17からの搬送波を変調した無線信号を発生する。送信アンプ46は変調部45で発生された無線信号を増幅してコイルアンテナ41に供給する。コイルアンテナ41は無線中継装置8に到達するよう無線信号を空間に伝播させる。
【0014】
情報表示ユニット2はさらにこの情報表示ユニット2の移動を監視する監視部をマイクロコンピュータ50と共に構成する金属検出部55およびアラーム部56を備える。金属検出部55はCPU47の入力ポートに接続され、アラーム部56はCPU47の出力ポートに接続される。金属検出部55はフロントレール1Aの金属部分の有無を検出し、この検出結果をCPU47に通知する。CPU47は、情報表示ユニット2が商品陳列棚1上の設置位置から離脱したことがこの検出結果によって確認される場合にアラーム部56を駆動する。これにより、アラーム部56は情報表示ユニット2の移動を報知する。ちなみに、情報表示ユニット2は情報表示ユニット2の電源電圧を発生するリチウム電池53、およびリチウム電池53からの電源電圧を安定化して情報表示ユニット2のすべてのコンポーネンツに供給する電源部54を備える。リチウム電池53の平均寿命は情報表示ユニット2の総電力消費量に対して5,6年である。
【0015】
この情報表示システムでは、無線中継装置3が図4の(a)に示すように受信側で復調に用いる同期信号、複数の情報表示ユニット2の中から特定の情報表示ユニットを識別するID情報および表示すべき商品情報で構成される情報信号を無線信号の形式で情報表示ユニット2に送信し、情報表示ユニット2が図4の(b)に示すように受信側で復調に用いる同期信号、応答する情報表示ユニット2のID情報および肯定応答か否定応答かを示す応答データで構成される応答信号を無線信号の形式で無線中継装置3に送信する。ここで、肯定応答は商品情報の受信確認を表し、否定応答は商品情報の受信エラーを表す。
【0016】
無線中継装置3のループアンテナ4と情報表示ユニット2のコイルアンテナ41とが長波帯の電磁誘導により結合される。この場合、周波数変調、位相変調、振幅変調等の変調方式が上述したデータ通信のために使用される。無線中継装置3はデータ通信の信頼性を考慮してループアンテナ4から10〜14m程度に設定される受信圏に配置された情報表示ユニット2に無線信号を送信する。情報表示ユニット2はこの受信圏外において無線中継装置3からの無線信号を受信することはできない。
【0017】
図5に示すように、金属検出部55は数ミリメートル以内にある金属を検出する金属近接センサ55aおよび金属近接センサ55aの出力信号をCPU47へ入力可能な高レベルまたは低レベルの2値電圧に変換する2値化回路55bにより構成される。金属近接センサ55aは図6に示す液晶表示パネル51の左下後方に位置するよう情報表示ユニット32の絶縁性ケースに収容される。金属近接センサ55aは情報表示ユニット2が商品陳列棚1のフロントレール1Aに取付けられたときにフロントレール1Aの金属部分の存在を検出し、情報表示ユニット2が商品陳列棚1のフロントレール1Aから取外したときにフロントレール1Aの金属部分の不在を検出する。金属近接センサ55aは、例えば絶縁性ケースを介して近接する金属の有無に依存して変化する静電容量をモニタする非接触型センサである。CPU47は、情報表示ユニット2が設置位置の金属部分に対して離脱状態にあることが金属検出部55の出力信号によって表される場合にアラーム部56を駆動する。
【0018】
以下、この情報表示システムの動作を説明する。例えば特定商品の販売価格を変更する場合、店舗責任者はホストコンピュータ31をキー操作し、新規の販売価格を商品マスタファイルに登録された特定商品の商品情報に反映させる。これに伴って、ホストコンピュータ5は特定商品の商品情報を電子キャッシュレジスタ6に通信ケーブルCB2を介して供給すると共に、この特定商品の商品情報を無線中継装置3に通信ケーブルCB1を介して供給する。キャッシュレジスタ6はホストコンピュータ5から供給された特定商品の商品情報に基づいて商品ファイルを修正する。他方、無線中継装置3はこの商品情報に特定商品用に配置された情報表示ユニット2のID情報を付加して情報表示ユニット2の全てに無線信号として送信する。
【0019】
情報表示ユニット2がこの無線信号を受信すると、ID情報および商品情報がこの無線信号から復調されCPU47によって処理される。
【0020】
図7はCPU47の動作を示す。この動作は電源投入に伴って開始される。CPU47は最初のステップS1で受信応答処理を行う。この受信応答処理は図8に示すように行われる。この受信応答処理では、CPU47がROM48に格納されたID情報に一致する自身のID情報であるかステップS11でチェックする。もしこの自身のID情報が検出されなければ、受信応答処理がステップS11に続いて終了する。
【0021】
自身のID情報が検出されれば、商品情報が情報表示ユニット2自身に対して送信されたものと判定される。この場合、CPU47はステップS12でID情報と一緒に得られる商品情報について受信エラーがあるかチェックする。受信エラーがなければ、CPU47はステップS13で肯定応答の応答データを発生し、同期信号および自身のID情報と共に無線中継装置3に無線送信するために変調部45に供給する。この後、CPU47はステップS14で商品情報を表示用形式に変換し、ステップS15で表示ドライバ50に供給する。これにより、表示ドライバ52はCPU47からの商品情報に基づいて液晶表示パネル51を駆動して、液晶表示パネル51の表示内容を新規の販売価格に変更する。この場合、受信応答処理はステップS15に続いて終了する。
【0022】
もし、受信エラーの存在がステップS12で確認されると、CPU47はステップS16で否定応答の応答データを発生し、同期信号および自身のID情報と共に無線中継装置3に無線送信するために変調部45に供給する。この場合、受信応答処理がステップS16に続いて終了する。
【0023】
受信応答処理が上述のようにして終了すると、図7に示す動作が継続される。すなわち、CPU47はステップS2でソフトウェア構成のタイマT1を初期化し、ステップS3でこのタイマT1を起動する。以後、タイマT1は再び初期化されるまで他のソフトウェア処理に並行して独自に時間経過の計測を行う。タイマT1の起動後、CPU47はステップS4で情報表示ユニット2が商品陳列棚1上の設置位置から離脱した状態にあるか確かめるために金属検出部55の出力信号をチェックする。この離脱状態は、具体的には、金属近接センサ55aが商品陳列棚1のフロントレール1Aの金属部分を検出できない場合に得られる出力信号から確認される。もしこの金属が検出された場合には、情報表示ユニット2が取付状態にあるため、再びステップS1が実行される。
ステップS4で情報表示ユニット2が離脱状態であることが確認されると、CPU47はステップS5で時間経過が所定の棚離脱許容時間内であるかタイマT1をチェックする。時間経過が棚離脱許容時間内であれば、ステップS4が再び実行される。
【0024】
時間経過が棚離脱許容時間を越えている場合、CPU47はステップS6でアラーム部56を駆動し、ステップS7でタイマT3を初期化し、ステップS8でタイマT3を起動する。この後、CPU47はステップS9で時間経過が所定のアラーム継続時間内であるかタイマT3をチェックする。時間経過がアラーム継続時間内であれば、ステップS9が再び実行される。この時間経過がアラーム継続時間を越えていると、CPU47はステップS10でアラーム部56の駆動を停止し、ステップS1を再び実行する。
【0025】
この情報表示システムでは、図8に示す受信応答処理で、CPU47がステップS11で自身のID情報を検出できない場合に商品情報の表示を行うことなく受信応答処理を終了する。このため、情報表示ユニット2が設置位置から離脱していなければ、図7に示すステップS1からS4が商品情報の表示状態に関係なく常に繰返される。こうして情報表示ユニット2の移動が継続的に監視される。
【0026】
第1実施例の情報表示システムでは、情報表示ユニット2がいたずらにより商品陳列棚1から取外されたりスライドされたりした結果として設置位置から離脱すると、棚離脱許容時間の経過後にアラーム部56がアラーム音を発して周囲に知らせる。従って、アラーム音の鳴る情報表示ユニット2を見つけて設置位置に戻すことによりこうした情報処理ユニット2の位置異常に迅速に対処できる。
【0027】
また、情報表示ユニット2が商品陳列棚1上の設置位置から離脱しても、その離脱時間が所定の棚離脱許容時間であればアラーム音は鳴らない。これにより、店員が情報表示ユニット2の調整や位置変更のために情報表示ユニット32を商品陳列棚1から一時的に取外すことがあってもアラームが鳴るという不都合は生じない。なお、棚離脱許容時間としては10秒以内が望ましい。
【0028】
尚、金属検出部55は、情報表示ユニット2が設置位置から離脱したことを検出するために金属近接センサを使用したが、必ずしもこの構造に限定されない。従って、情報表示ユニット2が設置位置から離脱したことを例えば機械的、光学的、電気的、あるいは磁気的に検出するセンサを使用することもできる。
【0029】
以下、本発明の第2実施例に係る情報表示システムを説明する。図9はこの情報表示システムの回路構成を示す。この情報表示システムは、無線中継装置3から送信される無線信号に組込まれる圏内信号を用いて情報表示ユニット2の移動を監視するように構成される。この情報システムでは、マイクロコンピュータ50がアラーム部56と共に情報表示ユニット2の移動を監視する監視部を構成する。このため、図3に示す金属検出部55は情報表示ユニット2において削除され、ROM48は圏内信号の利用に伴って変更されたCPU47の制御プログラムを格納するROM48Aに置換えられる。情報表示システムはこのような相違点を除いてほぼ第1実施例の情報表示システムと同様のハードウェアで構成される。このため、図9において第1実施例と同一参照符号で表される同様部分の説明を省略し、主にこの第1実施例との相違点について説明する。
図9に示す情報表示システムでは、無線中継装置3が図10の(a)に示す無線信号を情報表示ユニット2に送信する。図10の(a)において、A,B,Cの各々は第1実施例と同様な同期信号、ID情報および商品情報で構成される情報信号を表し、Sはこれらデータ信号A,B,Cの相互のタイムスロットに一定周期で挿入される圏内信号を表す。また、情報表示ユニット2は図10の(b)に示す無線信号を無線中継装置3に送信する。図10の(b)において、Dは第1実施例と同様な同期信号、ID情報および応答データで構成される応答信号を表す。
【0030】
圏内信号Sは、図9に示すように同期信号と属性情報とにより構成される。ここで、属性情報は複数の無線中継装置3が用いられる場合でも無線中継装置3を特定可能な識別符号である。複数の情報表示ユニット2はこれら情報表示ユニット2のグループに対応する無線中継装置3を特定する属性情報を含む圏内信号Sの受信を繰返す場合に自身が対応無線中継装置3からの無線信号の受信圏内に存在すると認識する。従って、対応無線中継装置3を特定する属性情報を含む圏内信号Sを受信できない場合には、自身が対応無線中継装置3の無線信号の受信圏内から離脱したと認識される。
【0031】
情報表示ユニット2が無線中継装置3からの無線信号を受信すると、ID情報および商品情報がこの無線信号から復調されCPU47によって処理される。
【0032】
図12はCPU47の動作を示す。この動作は電源投入に伴って開始される。CPU47は最初のステップS21で図8と同様の受信応答処理を行う。この受信応答処理が終了すると、CPU47はステップS21でソフトウェア構成のタイマT2を初期化し、ステップS23でこのタイマT2を起動する。以後、タイマT2は再び初期化されるまで他のソフトウェア処理に並行して独自に時間経過の計測を行う。タイマT2の起動後、CPU47はステップS24で情報表示ユニット2が無線中継装置3から送信される無線信号の受信圏から離脱した状態にあるか確認するために圏内信号Sをチェックする。この離脱状態は、具体的には情報表示ユニット2に対応する無線中継装置3を特定する圏内信号Sを受信できない場合に確認される。もしこの圏内信号Sが検出された場合には、情報表示ユニット2が取付状態にあるため、再びステップS21が実行される。
【0033】
ステップS24でこの圏内信号Sの検出ができず、情報表示ユニット2が無線中継装置3から送信される無線信号の受信圏に対して離脱状態にあることが確認されると、CPU47はステップS5で時間経過が所定の受信圏離脱許容時間内であるかタイマT2をチェックする。時間経過が受信圏離脱許容時間内であれば、ステップS24が再び実行される。
【0034】
時間経過が受信圏離脱許容時間を越えている場合、CPU47はステップS26でアラーム部56を駆動し、ステップS27でタイマT3を初期化し、ステップS28でタイマT3を起動する。この後、CPU47はステップS29で時間経過が所定のアラーム継続時間内であるかタイマT3をチェックする。時間経過がアラーム継続時間内であれば、ステップS29が再び実行される。この時間経過がアラーム継続時間を越えていると、CPU47はステップS30でアラーム部56の駆動を停止し、ステップS21を再び実行する。
【0035】
この情報表示システムでは、第1実施例と同様に図8に示す受信応答処理で、CPU47がステップS11で自身のID情報を検出できない場合に商品情報の表示を行うことなく受信応答処理を終了する。このため、情報表示ユニット2が無線信号の受信圏から離脱していなければ、図11に示すステップS21からS24が商品情報の表示状態に関係なく常に繰返される。こうして情報表示ユニット2の移動が継続的に監視される。
【0036】
第2実施例の情報表示システムでは、情報表示ユニット2がいたずらにより商品陳列棚1から取外されて持去られる過程で無線中継装置3からの無線信号の受信圏外に移動されると、受信圏離脱許容時間の経過後にアラーム部56がアラーム音を発して周囲に知らせる。従って、アラーム音の鳴る情報表示ユニット2を見つけて設置位置に戻すことによりこうした情報表示ユニット2の位置異常に迅速に対処できる。
【0037】
また、情報表示ユニット2が設置位置から移動されても、受信圏からの離脱時間が所定の受信圏離脱許容時間であればアラーム音は鳴らない。これにより、店員が情報表示ユニット2の調整や位置変更のために情報表示ユニット2を商品陳列棚1から一時的に取外すことがあってもアラームが鳴るという不都合は生じない。なお、受信圏離脱許容時間としては10秒以内が望ましい。
【0038】
以下、本発明の第3実施例に係る情報表示システムを説明する。図13はこの情報表示システムの回路構成を示す。この情報表示システムは、第1実施例に第2実施例を追加した構成である。この情報表示システムでは、マイクロコンピュータ50が金属検出部55およびアラーム部56と共に情報表示ユニット2の移動を監視する監視部を構成する。このため、図3に示す金属検出部55は情報表示ユニット2に残され、ROM48は圏内信号の利用に伴って変更されたCPU47の制御プログラムを格納するROM48Bに置換えられる。情報表示システムはこのような相違点を除いてほぼ第1および第2実施例の情報表示システムと同様のハードウェアで構成される。このため、図13において第1および第2実施例と同一参照符号で表される同様部分の説明を省略し、主にこの第1および第2実施例との相違点について説明する。
【0039】
情報表示ユニット2が無線中継装置3からの無線信号を受信すると、ID情報および商品情報がこの無線信号から復調されCPU47によって処理される。
【0040】
図14はCPU47の動作を示す。この動作は電源投入に伴って開始される。CPU47は最初のステップS31で図8と同様の受信応答処理を行う。この受信応答処理が終了すると、CPU47はステップS32でソフトウェア構成のタイマT1を初期化し、ステップS33でこのタイマT1を起動する。以後、タイマT1は再び初期化されるまで他のソフトウェア処理に並行して独自に時間経過の計測を行う。タイマT1の起動後、CPU47はステップS34で情報表示ユニット2が商品陳列棚1上の設置位置から離脱した状態にあるか確認するために金属検出部55の出力信号をチェックする。この離脱状態は、具体的には、金属近接センサ55aが商品陳列棚1のフロントレール1Aの金属を検出できない場合に得られる出力信号から確認される。もしこの金属が検出された場合には、情報表示ユニット2が取付状態にあるため、後述するステップS38が実行される。
ステップS34で情報表示ユニット2が初期位置に対して離脱状態であることが確認されると、CPU47はステップS35で時間経過が所定の棚離脱許容時間内であるかタイマT1をチェックする。時間経過が棚離脱許容時間内であれば、ステップS34が再び実行される。
【0041】
時間経過が棚離脱許容時間を越えている場合、CPU47はステップS36でRAM49のレジスタR1に棚離脱フラグ“1”を設定し、ステップS37でRAM49のレジスタR1およびR2の内容が共に“1”であるかチェックする。もしこれらが共に“1”であれば、後述するステップ45が実行される。
【0042】
ステップS37でレジスタR1およびR2の内容の一方が“0”であると、CPU47はステップS38で図8と同様の受信応答処理を行う。この受信応答処理が終了すると、CPU47はステップS39でソフトウェア構成のタイマT2を初期化し、ステップS40でこのタイマT2を起動する。以後、タイマT2は再び初期化されるまで他のソフトウェア処理に並行して独自に時間経過の計測を行う。タイマT2の起動後、CPU47はステップS41で情報表示ユニット2が無線中継装置3から送信される無線信号の受信圏に対して離脱した状態にあるか確認するために圏内信号Sをチェックする。この離脱状態は、具体的には情報表示ユニット2に対応する無線中継装置3を特定する圏内信号Sを受信できず、この対応無線中継装置3からの無線信号の受信圏から離脱した場合に認識される。もしこの圏内信号Sが検出された場合には、情報表示ユニット2が取付状態にあるため、再びステップS31が実行される。
【0043】
ステップS41でこの圏内信号Sの検出ができず、情報表示ユニット2が受信圏に対して離脱状態にあることが確認されると、CPU47はステップS42で時間経過が所定の受信圏離脱許容時間内であるかタイマT2をチェックする。時間経過が受信圏離脱許容時間内であれば、ステップS41が再び実行される。
【0044】
時間経過が受信圏離脱許容時間を越えている場合、CPU47はステップS43でRAM49のレジスタR2に受信圏離脱フラグ“1”を設定し、ステップS44でRAM49のレジスタR1およびR2の内容が共に“1”であるかチェックする。ステップS44でレジスタR1およびR2の内容の一方が“0”であると、CPU47はステップS31を再び実行する。
【0045】
ステップS37またはステップS44で、レジスタR1およびR2の内容が共に“1”でると、CPU47はステップ45でアラーム部56を駆動し、ステップS46でタイマT3を初期化し、ステップS47でタイマT3を起動する。この後、CPU47はステップS48で時間経過が所定のアラーム継続時間内であるかタイマT3をチェックする。時間経過がアラーム継続時間内であれば、ステップS48が再び実行される。この時間経過がアラーム継続時間を越えていると、CPU47はステップS49でアラーム部56の駆動を停止し、ステップS50でレジスタR1およびR2の内容を“0”にクリアし、この後ステップS31を再び実行する。
【0046】
この情報表示システムでは、第1実施例と同様に図8に示す受信応答処理で、CPU47がステップS11で自身のID情報を検出できない場合に商品情報の表示を行うことなく受信応答処理を終了する。このため、情報表示ユニット2が設置位置および無線信号の受信圏から離脱していなければ、図14に示すステップS31からS34およびステップS38からS41が商品情報の表示状態に関係なく常に繰返される。こうして情報表示ユニット2の移動が継続的に監視される。
【0047】
第3実施例の情報表示システムでは、情報表示ユニット32が商品陳列棚1から取外されると金属検出部55がそれを検出し、この状態が棚離脱許容時間を経過しても継続していると、CPU47がレジスタR1に“1”をセットする。この情報表示ユニット32がさらに無線中継装置3の受信圏外に持ち出されると、この状態が圏内信号Sの受信状況から検出され、これが受信圏離脱許容時間を経過しても継続していると、CPU47はレジスタR2に“1”をセットする。こうして、レジスタR1およびR2の内容が共に“1”である場合に、CPU47はアラーム部56を駆動する。
【0048】
従って、情報表示ユニット2がいたずらにより商品陳列棚1上の設置位置から取外され無線信号の受信圏外に移動されると、上述のような時間経過後にアラーム部56がアラーム音を発して周囲に知らせる。従って、アラーム音の鳴る情報表示ユニット2を見つけて設置位置に戻すことによりこうした情報表示ユニット2の位置異常に迅速に対処できる。
【0049】
また、無線中継装置3が故障して無線信号の送信ができなくなる事態が発生した場合は、情報表示ユニット2が圏内信号を受信できなくなるので、レジスタR2に“1”がセットされる。しかし、情報表示ユニット2は商品陳列棚1に設置された状態にあるので、レジスタR1は“0”に維持される。従って、この場合にアラーム音が鳴ることはない。すなわち、無線中継装置3の故障などによりアラーム部56が誤動作しない。
【0050】
また、店員が、例えば情報表示ユニット2を調整するためにこの表示ユニット2を商品陳列棚1から取外してレジスタR1に“1”がセットされても、この表示ユニット2を無線中継装置3からの無線信号の受信圏外に持ち出さなければレジスタR2は“0”に維持される。従って、この場合もアラーム音が鳴ることがない。すなわち、情報表示ユニット2の調整作業のために商品陳列棚1から取外すことがあってもそれによりアラームが誤動作しない。
【0051】
以下、本発明の第4実施例に係る情報表示システムを説明する。図15はこの情報表示システムの回路構成を示す。この情報表示システムは、情報表示ユニット2が設置位置から離脱したことを検出して液晶表示パネル51の表示を消すように構成される。この情報表示システムでは、マイクロコンピュータ50が金属検出部55および解除スイッチ57と共に情報表示ユニット2の移動を監視する監視部を構成する。このため、図3に示すアラーム部56が情報表示ユニット2において解除スイッチ57に置換えられ、ROM48は圏内信号の利用に伴って変更されたCPU47の制御プログラムを格納するROM48Cに置換えられる。情報表示システムはこのような相違点を除いてほぼ第1実施例の情報表示システムと同様のハードウェアで構成される。このため、図15において第1実施例と同一参照符号で表される同様部分の説明を省略し、主にこの第1実施例との相違点について説明する。
【0052】
解除スイッチ57は、図16に示すように、情報表示ユニット2内に収納したプリント基板58の端部に取付けられ、この表示ユニット2の背面に開けた孔59から針状の部材を挿入することで操作できるようになっている。また、無線中継装置3から情報表示ユニット2に送信される無線信号は、第1実施例と同様に構成される。
【0053】
情報表示ユニット2が無線中継装置3からの無線信号を受信すると、ID情報および商品情報がこの無線信号から復調されCPU47によって処理される。
【0054】
図17はCPU47の動作を示す。この動作は電源投入に伴って開始される。CPU47は最初のステップS51で図8と同様の受信応答処理を行う。受信応答処理が上述のようにして終了すると、CPU47がステップS52でソフトウェア構成のタイマT1を初期化し、ステップS53でこのタイマT1を起動する。以後、タイマT1は再び初期化されるまで他のソフトウェア処理に並行して独自に時間経過の計測を行う。タイマT1の起動後、CPU47はステップS54で情報表示ユニット2が商品陳列棚1上の設置位置から離脱した状態にあるか確認するため金属検出部55の出力信号をチェックする。この離脱状態は、具体的には、金属近接センサ55aが商品陳列棚1のフロントレール1Aの金属を検出できない場合に得られる出力信号から確認される。もしこの金属が検出された場合には、情報表示ユニット2が取付状態にあるため、再びステップS51が実行される。
ステップS54で情報表示ユニット2が設置位置に対して離脱状態にあることが確認されると、CPU47はステップS55で時間経過が所定の棚離脱許容時間内であるかタイマT1をチェックする。時間経過が棚離脱許容時間内であれば、ステップS54が再び実行される。
【0055】
時間経過が棚離脱許容時間を越えている場合、CPU47はステップS56で次の表示内容の更新まで液晶表示パネル56の表示を消す制御信号を表示ドライバ52に供給し、ステップS57で表示内容の更新を禁止するよう表示ドライバをディスエーブルする。この後、CPU47はステップS59で解除スイッチ57がオンされたかチェックする。解除スイッチ57がオンでなければ、ステップS58が繰返し実行される。
【0056】
ステップS58で解除スイッチ57がオンでされたことが検出されると、表示内容の更新禁止を解除するため表示ドライバ52がイネーブルされ、再びステップS51が実行される。
【0057】
この情報表示システムでは、図8に示す受信応答処理で、CPU47がステップS11で自身のID情報を検出できない場合に商品情報の表示を行うことなく受信応答処理を終了する。このため、情報表示ユニット2が設置位置から離脱していなければ、図17に示すステップS51からS54が商品情報の表示状態に関係なく常に繰返される。こうして情報表示ユニット2の移動が継続的に監視されるため、情報表示ユニット2の位置異常に関する認識の遅れを防止できる。
【0058】
第4実施例の情報表示システムでは、情報表示ユニット2がいたずらにより商品陳列棚1から取外されたりスライドされたりした結果として設置位置から離脱すると、棚離脱許容時間の経過後に液晶表示パネル51の表示が消される。以後、価格表示の更新も禁止される。従って、こうした情報表示ユニット2の位置異常に迅速に対処できる。さらに、電子キャッシュレジスタ6に登録された購入商品の価格と陳列棚での表示価格との不一致によるトラブル発生を防止できる。
【0059】
また、解除スイッチ57のオン操作により価格表示更新の禁止を容易に解除することでき、解除後再び無線中継装置3からの無線信号により販売価格の表示変更が可能になる。
尚、本発明は上述した実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において様々に変形可能である。
【0060】
各実施例では無線中継装置3と情報表示ユニット2との間で送信される無線信号は長波帯の搬送を変調した電波であるが、無線中継装置3と情報表示ユニット2は例えば赤外線のような電波以外の伝送信号を用いる構成に変形してもよい。例えば無線中継装置3および情報表示ユニット2が互いに向い合わせに配置される赤外線の発光部および受光部を持ち、この赤外線を変調することによりデータ通信を行うように構成されてもよい。この場合、情報表示ユニット2が設置位置から離脱したことが赤外線受光部に入射する赤外線の有無により検出できるため、金属検出部55は必要とされない。
【0061】
さらに、情報表示ユニット2が設置位置から離脱したことを検出する金属検出部55のようなセンサ部およびその出力信号の処理回路は情報表示ユニット2の外部にある商品陳列棚1に配置してもよい。
【0062】
さらに、金属検出部55は商品陳列棚1のフロントレール1Aの金属部分を検出したが、商品陳列棚1以外の商品陳列部材に貼付けた金属箔テープ等も検出できる。この場合、離脱状態は情報表示ユニット2が設置位置の金属箔テープから離脱したときに得られる金属検出部55の出力信号から確認される。すなわち、無線中継装置3から送信される無線信号の受信圏内であれば、例えばワゴンのような商品収容部材を用いて商品を陳列することもできる。
【0063】
第1から第3実施例の情報表示ユニット2はアラームを鳴らすためにアラーム部56を用いたが、これ以外の報知部材を用いてもよい。アラーム部56のような報知部材は、上述のセンサ部と同様に情報表示ユニット2の外部にある商品陳列棚1に配置してもよい。この場合、単一の報知部材が複数の情報表示ユニット2に対して共通に設けられてもよい。
【0064】
また、各実施例では情報表示ユニット2が商品情報として販売価格を表示する場合について説明したが、販売価格を商品名のような他の商品情報と一緒に表示させてもよい。
【0065】
産業上の利用可能性
この情報表示システムは、情報表示ユニットの位置異常に対して速やかに設置位置に戻すために利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施例に係る情報表示システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す無線中継装置の回路構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す情報表示ユニットの回路構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す無線中継装置および情報表示ユニット間で送信される無線信号を示す図である。
【図5】図3に示す金属検出部の回路構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す金属近接センサの配置を示す図である。
【図7】図3に示すCPUの動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す受信応答処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例に係る情報表示システムの回路構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す無線中継装置および情報表示ユニット間で送信される無線信号を示す図である。
【図11】図9に示す無線信号に組込まれた圏内信号の構成を示す図である。
【図12】図9に示すCPUの動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3実施例に係る情報表示システムの回路構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示すCPUの動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第4実施例に係る情報表示システムの回路構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す解除スイッチの配置を説明するための図である。
【図17】図15に示すCPUの動作を示すフローチャートである。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【出願日】 平成19年7月30日(2007.7.30)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−55150(P2008−55150A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2007−198029(P2007−198029)