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【発明の名称】 ディスプレイ用トルソの手首構造
【発明者】 【氏名】池田 和幸

【要約】 【課題】手首部を腕端部に対して曲げても直ぐ真っ直ぐに戻りやすい問題点があった。

【構成】腕端部と手首部とを可動可能に連結しているディスプレイ用トルソの手首構造において、腕端部側に一部が固定されたスプリングを設けるとともに、スプリングの端部に回動連結部を形成し、回動連結部と回動可能に連結される手首連結部材を設け、手首連結部材が両端に回動連結部を有するピン部材から成り、一端でスプリングの回動連結部と回動自在に連結するとともに、手首部に設けられた回動連結部に回動自在に連結している。また、手首連結部材が、一端に回動連結部を有するとともに他端に手首部と固定して連結する固定連結部を有するディスプレイ用トルソの手首構造による。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腕端部と手首部とを可動可能に連結しているディスプレイ用トルソの手首構造において、
腕端部側に一部が固定されたスプリングを設けるとともに、スプリングの端部に回動連結部を形成し、回動連結部と回動可能に連結される手首連結部材を設け、手首連結部材の一部が手首部の一部と連結していることを特徴とするディスプレイ用トルソの手首構造。
【請求項2】
手首連結部材が、両端に回動連結部を有するピン部材から成り、一端でスプリングの回動連結部と回動自在に連結するとともに、手首部に設けられた回動連結部に回動自在に連結している請求項1に記載のディスプレイ用トルソの手首構造。
【請求項3】
手首連結部材が、一端に回動連結部を有するとともに他端に手首部と固定して連結する固定連結部を有する請求項1に記載のディスプレイ用トルソの手首構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、マネキン等のディスプレイ用トルソの手首構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ用トルソの手首構造は、固定式と可動式の2種類あり、一般的に可動式の方が自由にポーズを決められるため好まれている。可動式の手首構造としては、従来図3及び図4に示すように腕部61の端部610に、腕部61とは別体の手首部62を腕部61に対して回動自在に取り付けていた。
【0003】
腕部61の端部610と手首部62の回動自在な連結構造は、図3及び図4に示すように、腕部61の端部610に固定ピン66等によって固定されたスプリング63の手首側先端をフック形状の係止部64として形成し、係止部64は手首部62に固定されて設けられる係止ピン65に係止される。このような構造である手首部62は、図4のように腕部61の端部610に対して矢印のように回動させていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上述した従来の可動式のディスプレイ用トルソの手首構造であると、回動することはできるが、手首部62をスプリング63によって腕部61の端部610方向へ強力に引きつけ付勢していないと、図3のように手首部62が腕部61の端部610に対して直ぐ直線的な連結に戻ってしまう問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、腕端部と手首部とを可動可能に連結しているディスプレイ用トルソの手首構造において、
腕端部側に一部が固定されたスプリングを設けるとともに、スプリングの端部に回動連結部を形成し、回動連結部と回動可能に連結される手首連結部材を設け、手首連結部材の一部が手首部の一部と連結していることを特徴とするディスプレイ用トルソの手首構造を提案する。
【0006】
また、手首連結部材が、両端に回動連結部を有するピン部材から成り、一端でスプリングの回動連結部と回動自在に連結するとともに、手首部に設けられた回動連結部に回動自在に連結している0005欄に記載のディスプレイ用トルソの手首構造を提案する。
【0007】
更に、手首連結部材が、一端に回動連結部を有するとともに他端に手首部と固定して連結する固定連結部を有する0005欄に記載のディスプレイ用トルソの手首構造を提案する。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、手首部の腕端部に対する回動が容易になるとともに、回動後の手首姿勢も容易に保つことができるようになった。
【0009】
また、請求項2に係る発明では、手首連結部材が、一端に回動連結部を有するとともに他端に手首部と固定して連結する固定連結部を有するため、手首部の腕端部に対する回動が容易になるとともに、回動後の手首姿勢も容易に保つことができ、かつ強度が非常に向上した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第1実施形態を示す内部説明図である図1に基づいて説明する。
【0011】
この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第1実施形態は、腕端部1と手首部2とを可動可能に連結した構造を有し、スプリング3と、手首連結部材4aと、係止ピン5とをそれぞれ回動自在に連結してなる。
【0012】
スプリング3は、腕端部1側の一部が腕端部1に固定されており、この実施形態では腕端部1の固定ピン10に固定されている。スプリング3の手首側端部にはフック状の第1回動連結部30を腕端部1の空洞11内の位置に形成する。スプリング3の第1回動連結部30は、ピン部材からなる手首連結部材4aの腕側端部に形成されるフック状の第2回動連結部40と回動自在に連結している。
【0013】
手首連結部材4aは、両端部にフック状の第2回動連結部40と、第3回動連結部41を形成しており、腕端部1の空洞11と手首部2の空洞20に跨って配置されている。すなわち、手首連結部材4aの第2回動連結部40は、腕端部1の空洞11内で第1回動連結部30と回動自在に係合し、第3回動連結部41は手首2の空洞20内で係止ピン5と回動自在に係合している。
【0014】
係止ピン5は、手首部2の空洞20内に略中央付近に設けられている。
【0015】
この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第1実施形態は、上述のように構成されているため、回動係止部分がスプリング3の第1回動連結部30と手首連結部材4aの腕側端部に形成されるフック状の第2回動連結部40、及び手首連結部材4aの手首側端部に形成されるフック状の第3回動連結部41と手首2の空洞20内に挿入されている係止ピン5という2個所にある。したがってその作用は、手首部2が回動しやすいとともに、そのままの角度で静止しやすい構造になった。
【0016】
次に、この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第2実施形態を示す内部説明図である図2に基づいて説明する。
【0017】
この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第2実施形態は、腕端部1と手首部2とを可動可能に連結した構造を有し、スプリング3と、手首連結部材4bとをそれぞれ回動自在に連結してなる。
【0018】
スプリング3は、腕端部1側の一部が腕端部1に固定されており、この実施形態では腕端部1の固定ピン10に固定されている。スプリング3の手首側端部にはフック状の第1回動連結部30を腕端部1の空洞11内の位置に形成する。スプリング3の第1回動連結部30は、ピン部材からなる手首連結部材4bの腕側端部に形成されるフック状の第2回動連結部40と回動自在に連結している。
【0019】
手首連結部材4bは、一端にフック状の第2回動連結部40を有するとともに他端に手首部2の固定部21と固定して連結する板状からなる固定連結部42からなる。手首連結部材4bは腕端部側の第2回動連結部40と、手首部側の固定連結部42との間は細い棒状体で形成されており、腕端部1の空洞11と手首部2の空洞20に跨って配置されている。すなわち、手首連結部材4bの第2回動連結部40は、腕端部1の空洞11内で第1回動連結部30と回動自在に係合し、固定連結部42は手首部2の空洞20内で手首部2の固定部21とボルト等43によって手首部2に固定されている。
【0020】
この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第2実施形態は、上述のように構成されているため、回動係止部分がスプリング3の第1回動連結部30と手首連結部材4bの腕側端部に形成されるフック状の第2回動連結部40にあるとともに、手首連結部材4bの板状の固定連結部42が手首部側端部で手首部2内に固定されているため、その作用は、手首部2が回動しやすいとともに、そのままの角度で静止しやすいとともに、構造がより堅固になった。
【産業上の利用可能性】
【0021】
この発明は、衣装の展示等に使用するディスプレイ用トルソに利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第1実施形態を示す内部断面説明図。
【図2】この発明のディスプレイ用トルソの手首構造の第2実施形態を示す内部断面説明図。
【図3】従来のディスプレイ用トルソの手首構造を示す内部断面説明図。
【図4】従来のディスプレイ用トルソの手首構造を示す内部断面説明図。
【符号の説明】
【0023】
1 腕端部
10 固定ピン
11 腕端部の空洞
2 手首部
20 手首部の空洞
21 固定連結部
3 スプリング
30 第1回動連結部
4a 手首連結部材
40 第2回動連結部
41 第3回動連結部
4b 手首連結部材
40 第2回動連結部
42 板状の固定連結部
43 固定連結部
5 係止ピン
【出願人】 【識別番号】594196163
【氏名又は名称】株式会社サンクリエイト
【出願日】 平成18年7月24日(2006.7.24)
【代理人】 【識別番号】100086184
【弁理士】
【氏名又は名称】安原 正義

【識別番号】100059591
【弁理士】
【氏名又は名称】安原 正之


【公開番号】 特開2008−23170(P2008−23170A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−200784(P2006−200784)