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【発明の名称】 電子棚札
【発明者】 【氏名】松宮 康友

【氏名】岡本 修治

【要約】 【課題】商品陳列棚における商品情報の表示エリアの変更を、商品陳列棚が設置されたスーパーマーケット等の店舗の現場で、容易に行うことができる電子棚札を提供する。

【構成】商品陳列棚の前端面に備えられており、商品の情報を表示する表示エリアを、前端面に沿って形成可能な帯状の表示面を備えた表示手段16と、商品の情報が透視可能に、該表示面に重ねて設けられるタッチ面に対する手動による接触操作により入力操作が行われるタッチパネル入力手段17と、上記タッチ面に対する接触操作による入力操作が行われることにより、表示手段16の表示面の表示エリアの分割、隣接する2つの表示エリア間の境界線の移動、又は、隣接する2つの表示エリアの一方の削除と他方の拡張、を行う制御手段11,12と、を備えて電子棚札1を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品陳列棚の前端面に備えられており、該商品陳列棚に陳列される商品の情報を表示する表示エリアであって境界線で区切られた複数の表示エリアを、前記前端面に沿って形成可能な帯状の表示面を備えた表示手段と、
前記表示手段の表示面に表示される前記商品の情報及び前記境界線が透視可能に、該表示面に重ねて設けられるタッチ面を備えると共に、該タッチ面に対する手動による接触操作により入力操作が行われるタッチパネル入力手段と、
前記表示手段、及び、前記タッチパネル入力手段を制御する制御手段と、を備えており、
前記制御手段は、前記表示手段の表示面に形成されている表示エリアに対して、前記タッチパネル入力手段のタッチ面に対する接触操作による入力操作が行われることにより、新たな境界線の創設による前記表示エリアの分割、隣接する2つの前記表示エリア間の境界線の移動、又は、隣接する2つの前記表示エリア間の境界線の削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張、を行うことを特徴とする電子棚札。
【請求項2】
前記接触操作による入力操作にタッチペンが用いられる請求項1記載の電子棚札。
【請求項3】
前記表示エリアに表示される前記商品の情報は、前記表示エリアの中央に表示される請求項1又は2記載の電子棚札。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子棚札であって、
前記接触操作として、前記表示手段の表示面上に形成されている前記表示エリアが透視される前記タッチパネル入力手段のタッチ面上で、創設予定の前記新たな境界線に沿った想定線上を連続して接触操作されると、
新たな境界線の創設による前記表示エリアの前記分割として、前記制御手段は、前記表示手段の表示面に形成されている表示エリアに対して、前記想定線が位置する前記表示エリアを該想定線により分割して、前記表示手段の表示面に、新たな2つの表示エリアを形成すると共に該想定線を境界線として形成する電子棚札。
【請求項5】
前記表示エリアの分割前に、前記該想定線が位置する前記表示エリアに、商品情報が既に表示されている場合、前記接触操作終了後、前記制御手段は、
分割前の前記表示エリアを、分割後に形成される2つの新たな表示エリアのいずれか一方である継承表示エリアに振当てるための選択ガイドを、該2つの表示エリアをそれぞれ表現する2つの表現表示と共に前記表示手段の表示面に表示すると共に、
前記選択ガイド及び表現表示が透視される前記タッチパネル入力手段のタッチ面上で、前記表現表示のいずれかが接触操作されることにより、該接触操作された前記表現表示が表現する表示エリアを前記継承表示エリアとし、前記商品情報を該継承表示エリアに表示する請求項4記載の電子棚札。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子棚札であって、
前記接触操作として、前記表示手段の表示面上に形成された表示エリアであって前記境界線を介して隣接している2つの表示エリアが、透視される前記タッチパネル入力手段のタッチ面上で、前記表示エリア間の境界線の位置から該境界線の前記移動を行う位置まで、連続して接触操作されると、
隣接する2つの前記表示エリア間の境界線の前記移動として、前記制御手段は、前記境界線を介して隣接している2つの表示エリアの前記境界線を移動予定位置に移動して、該表示エリアの一方を拡張すると共に他方を縮小し、前記表示手段の表示面に、新たな2つの表示エリアを形成すると共に移動した境界線を新たな境界線として形成する電子棚札。
【請求項7】
前記境界線の移動前に、前記隣接している2つの表示エリアの少なくとも一つに、商品情報が既に表示されている場合、前記接触操作終了後、前記制御手段は、前記境界線の移動後、該商品情報を、前記境界線の移動前に該商品情報が表示されていた表示エリアが前記境界線の移動により拡張又は縮小されて形成された新たな表示エリアに表示する請求項6記載の電子棚札。
【請求項8】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子棚札であって、
前記接触操作として、前記表示手段の表示面上に形成された表示エリアであって前記境界線を介して隣接している2つの表示エリアが、透視される前記タッチパネル入力手段のタッチ面上で、前記表示エリア間の境界線の位置から、隣接する2つの前記表示エリアの内で削除予定の前記表示エリアにおける前記境界線以外の他方の境界線の位置まで、連続して接触操作されると、
隣接する2つの前記表示エリア間の境界線の前記削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張として、前記制御手段は、隣接している2つの表示エリア間の境界線を削除すると共に、該2つの表示エリアの内で、連続して接触操作された前記他方の境界線を含んでいる表示エリアを削除して隣接していた他方の表示エリアを拡張し、前記表示手段の表示面に、新たな1つの表示エリアを形成する電子棚札。
【請求項9】
前記境界線の削除前に、前記隣接する2つの前記表示エリアの内、表示エリアが拡張される前記表示エリアに商品情報が既に表示されている場合、前記接触操作終了後、前記制御手段は、該商品情報を、前記境界線を削除後、拡張して形成された新たな表示エリアに表示し、
前記境界線を削除前に、前記隣接する2つの前記表示エリアの内、表示エリアが削除される前記表示エリアに商品情報が既に表示されている場合、前記接触操作終了後、前記制御手段は、該商品情報を、前記境界線を削除後、削除する請求項8記載の電子棚札。
【請求項10】
前記商品陳列棚は、水平に設置されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子棚札。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗の商品を陳列する商品陳列棚の前端面に設けられ、当該商品に関する情報を表示する電子棚札に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットや小売店等の店舗では、販売する商品を商品陳列棚に陳列するのが一般的である。このような商品陳列棚を用いた商品の陳列では、商品陳列棚に陳列されている商品の名称や価格等の商品情報を、商品陳列棚に表示するのが便宜であり、一般的に行われている。しかし、この商品情報を商品陳列棚に表示する作業は、従来、人手による手作業で行われており、作業効率や作業コストの点で問題であった。
【0003】
そこで、この商品陳列棚における商品情報を、電子的に行う電子棚札が、考案され、注目されている。(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムは、電子棚ラベルシステムであり、商品陳列棚の前面に、ラベル情報を電子的に表示する表示手段を設けたものである。この電子棚ラベルシステムは、電子的にラベル情報を表示することができることから、作業効率や作業コストの点で改善が図られている。
【特許文献1】特開平7−17608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商品陳列棚に陳列する商品の量や位置を変更した場合に、商品情報であるラベル情報を表示する位置や範囲を変更する必要があるが、上記の電子棚ラベルシステムでは、このラベル情報を表示する位置や範囲の変更は、ラベル情報を電子的に表示する表示手段が接続されているコンピュータ上で行う必要がある。そのため、スーパーマーケットや小売店等の店舗では、商品陳列棚が設置されている現場で対処することができず、運用上、使いづらいという問題がある。
【0005】
そこで、この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、商品陳列棚における商品情報を表示する位置や範囲の変更、即ち、商品情報の表示エリアの変更を、商品陳列棚が設置されたスーパーマーケットや小売店等の店舗の現場で、容易に行うことができる電子棚札を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子棚札は、表示手段、タッチパネル入力手段、及び、制御手段を備えている。この内、表示手段は、商品陳列棚の前端面に備えられた表示面を備えている。この表示面には、境界線で区切られた複数の表示エリアを、前端面に沿って形成可能であり、又、この表示エリアは該商品陳列棚に陳列される商品の情報を表示するのに用いられる。タッチパネル入力手段は、表示手段の表示面に表示される商品の情報及び境界線が透視可能に、該表示面に重ねて設けられるタッチ面を備えている。このタッチ面に対しては、手動による接触操作により入力操作が行われる。又、制御手段は、上記の表示手段、及び、タッチパネル入力手段を制御する機能を備えている。
【0007】
上記の電子棚札では、表示手段の表示面に形成されている表示エリアに対して、タッチパネル入力手段のタッチ面に対する接触操作内容の異なる接触操作による入力操作が行われることにより、制御手段が、新たな境界線の創設による表示エリアの分割、隣接する2つの表示エリア間の境界線の移動、又は、隣接する2つの表示エリア間の境界線の削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張、を行うことを特徴としている。
【0008】
そのため、上記の電子棚札によれば、商品陳列棚における商品情報の表示エリアの変更を、上記の電子棚札に備えられているタッチパネル入力手段を用いて行うことができるので、商品陳列棚が設置されたスーパーマーケットや小売店等の店舗の現場で、容易に行うことができる。
【0009】
上記の電子棚札において、接触操作による入力操作にタッチペンを用いるようにしてもよい。又、表示エリアに表示される商品の情報は、表示エリアの中央に表示するようにするのが好適である。
【0010】
上記の電子棚札において、上述した「新たな境界線の創設による表示エリアの分割」は、具体的には、次のようにして行われる。即ち、上記の電子棚札において、上記の接触操作として、表示手段の表示面上に形成されている表示エリアが透視されるタッチパネル入力手段のタッチ面上で、創設予定の新たな境界線に沿った想定線上を連続して接触操作されると、上記の「新たな境界線の創設による表示エリアの分割」が行われる。
【0011】
これは、制御手段が、表示手段の表示面に形成されている表示エリアに対して、想定線が位置する表示エリアを該想定線により分割して、表示手段の表示面に、新たな2つの表示エリアを形成すると共に該想定線を境界線として形成することで行われる。
【0012】
上記の場合に、表示エリアの分割前に、該想定線が位置する表示エリアに、商品情報が既に表示されている場合、次のような対処が行われる。即ち、このような場合、上記の接触操作終了後、制御手段は、分割前の表示エリアを、分割後に形成される2つの新たな表示エリアのいずれか一方である継承表示エリアに振当てるための選択ガイドを、該2つの表示エリアをそれぞれ表現する2つの表現表示と共に表示手段の表示面に表示する。
【0013】
そして、選択ガイド及び表現表示が透視されるタッチパネル入力手段のタッチ面上で、表現表示のいずれかが接触操作されることにより、制御手段は、該接触操作された表現表示が表現する表示エリアを継承表示エリアとし、上記の商品情報を該継承表示エリアに表示するのである。
【0014】
又、上記の電子棚札において、上述した「隣接する2つの表示エリア間の境界線の移動」は、具体的には、次のようにして行われる。即ち、上記の電子棚札において、接触操作として、表示手段の表示面上に形成された表示エリアであって境界線を介して隣接している2つの表示エリアが、透視されるタッチパネル入力手段のタッチ面上で、表示エリア間の境界線の位置から該境界線の移動を行う位置まで、連続して接触操作されると、上記の「隣接する2つの表示エリア間の境界線の移動」が行われる。
【0015】
これは、制御手段が、境界線を介して隣接している2つの表示エリアの境界線を移動予定位置に移動して、該表示エリアの一方を拡張すると共に他方を縮小し、表示手段の表示面に、新たな2つの表示エリアを形成すると共に、移動した境界線を新たな境界線として形成することで行われる。
【0016】
上記の場合に、境界線の移動前に、隣接している2つの表示エリアの少なくとも一つに、商品情報が既に表示されている場合、次のような対処が行われる。即ち、このような場合、上記の接触操作終了後、制御手段は、境界線の移動後、上記の商品情報を、境界線の移動前に該商品情報が表示されていた表示エリアが境界線の移動により拡張又は縮小されて形成された新たな表示エリアに表示するのである。
【0017】
又、上記の電子棚札において、上述した「隣接する2つの表示エリア間の境界線の削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張」は、具体的には、次のようにして行われる。即ち、上記の電子棚札において、接触操作として、表示手段の表示面上に形成された表示エリアであって境界線を介して隣接している2つの表示エリアが、透視されるタッチパネル入力手段のタッチ面上で、表示エリア間の境界線の位置から、隣接する2つの表示エリアの内で削除予定の表示エリアにおける境界線以外の他方の境界線の位置まで、連続して接触操作されると、上記の「隣接する2つの表示エリア間の境界線の削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張」が行われる。
【0018】
これは、制御手段が、隣接する2つの表示エリア間の境界線の削除による該表示エリアの一方の削除と他方の拡張として、制御手段は、隣接している2つの表示エリア間の境界線を削除すると共に、該2つの表示エリアの内で、連続して接触操作された他方の境界線を含んでいる表示エリアを削除して隣接していた他方の表示エリアを拡張し、表示手段の表示面に、新たな1つの表示エリアを形成することで行われる。
【0019】
上記の場合に、境界線の削除前に、隣接する2つの表示エリアの内、表示エリアが拡張される表示エリアに商品情報が既に表示されている場合、上記の接触操作終了後、制御手段は、この商品情報を、境界線を削除後、拡張して形成された新たな表示エリアに表示する。
【0020】
又、境界線を削除前に、隣接する2つの表示エリアの内、表示エリアが削除される表示エリアに商品情報が既に表示されている場合、上記の接触操作終了後、制御手段は、この商品情報を、境界線を削除後、削除する。
【0021】
又、上記の電子棚札では、商品陳列棚は、水平に設置するのが一般的である。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電子棚札によれば、商品陳列棚における商品情報の表示エリアの変更を、上記の電子棚札に備えられているタッチパネル入力手段を用いて行うことができるので、商品陳列棚が設置されたスーパーマーケットや小売店等の店舗の現場で、容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態における電子棚札について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における電子棚札1を用いた電子棚札システムの構成を示したブロック図である。図1において、本実施の形態における電子棚札1を用いた電子棚札システムは、スーパーマーケットや小売店等の店舗で用いられるシステムであり、複数の電子棚札1と棚札サーバ2、及び、携帯端末3で構成される。
【0024】
本実施の形態における電子棚札1は、図2に示すように、スーパーマーケットや小売店等の店舗に設置される商品陳列台10に、水平に備えられている商品陳列棚10aの前端面に備えられている。この電子棚札1は、商品陳列棚10a毎に、1枚の電子棚札1が備えられる。従って、スーパーマーケットや小売店等の店舗全体では、商品陳列棚10aの個数と同数の電子棚札1が使用される。
【0025】
図3は、本実施の形態における電子棚札1の構成を示したブロック図である。図3において、本実施の形態における電子棚札1は、CPU11、メモリ12、無線通信部13、操作部14、及び、棚札部15で構成されている。これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン18を介して、相互に接続されている。
【0026】
図4は、電子棚札1の外観を示したものであり、表面に棚札部15が設けられている。この棚札部15は、後述するように、LCD16とタッチパネル17とで構成されている。又、電子棚札1の内部には、CPU11や、メモリ12、アンテナを含めた無線通信部13が内蔵されている。
【0027】
図3において、CPU11は、マイクロコンピュータで構成されている。メモリ12は、フラッシュメモリ、RAM等で構成されており、電子棚札1を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されている。CPU11は、このメモリ12に搭載されたソフトウエアにより、各種の処理を行う。
【0028】
無線通信部13は、アンテナを備えており、棚札サーバ2との間で、各種の情報の送受信を行う。又、無線通信部13は、この棚札サーバ2を介して間接的に携帯端末3との間で情報の送受信を行う。操作部14は、テンキー等のキーボードで構成されており、電子棚札1の制御に関する各種の設定等を行うのに用いられる。
【0029】
棚札部15は、上述したように、LCD16とタッチパネル17とで構成されている。LCD16は、商品陳列棚10aに沿った帯状の表示面を備えており、この表示面は、高さ50mm、長さ1000mmである。又、この表示面には、商品陳列棚10aに陳列される商品の情報を表示する表示エリアが形成される。タッチパネル17はタッチ面を備えており、このタッチ面は、LCD16の表示面に表示される表示が透視可能に、LCD16の表示面に重ねて設けられている。
【0030】
このタッチパネル17からは、図5に示すように、座標データ信号が出力される。この座標データ信号は、タッチパネル17のタッチ面をタッチペンで接触操作している間の、接触されたタッチ面上の地点における座標データの信号である。
【0031】
タッチパネル17のタッチ面は、LCD16の表示面と同様、商品陳列棚10aに沿った帯状をしており、高さ50mm、長さ1000mmで、分解能は、高さ方向、長さ方向共、1mmである。このタッチパネル17のタッチ面では、高さ方向をY軸、長さ方向をX軸としており、上記の座標データ信号は、接触されたタッチ面上の点におけるX軸座標値とY軸座標値とを組み合わせたものである。このタッチパネル17では、図6に示すように、X軸座標値は、タッチパネル17のタッチ面の左端を0、右端を1000とすると共に、Y軸座標値は、タッチパネル17のタッチ面の上端を0、下端を50としている。
【0032】
上述したように、棚札部15では、タッチパネル17のタッチ面は、LCD16の表示面に表示される表示が透視可能に、LCD16の表示面に重ねて設けられている。そこで、以下、LCD16の表示面及びタッチパネル17のタッチ面を合わせて棚札部15の表示面と称する。尚、以降に示す棚札部15の表示面を表した図には、図10に示すように、関連するX軸座標値を併記するものとする。
【0033】
上記の棚札部15の表示面をタッチペンで接触する操作としては、この表示面に接触しながら、図7(a)に示すように上から下へ移動させる接触操作(以下、上下ドラッグと称する)、図7(b)に示すように右から左へ移動させる接触操作(以下、右左ドラッグと称する)、図7(c)に示すように左から右へ移動させる接触操作(以下、左右ドラッグと称する)、そして、図7(d)に示すように一点を接触する接触操作(以下、プットと称する)を用いている。
【0034】
次に、棚札部15における表示の仕組と、接触操作による出力信号の取込の仕組について説明する。これらの棚札部15における表示、及び、接触操作による出力信号の取込を行うため、電子棚札1のメモリ12には、図8に示すドラッグデータを記録するドラッグデータメモリエリア、図9に示す棚札識別データを記録する棚札識別データメモリエリア、及び、図11に示す棚札表示データを記録する棚札表示データメモリエリアが備えられている。
【0035】
この内、図8に示すドラッグデータは、棚札部15の表示面をタッチペンで接触する操作により出力される座標データ信号の座標データである。この座標データは、X軸座標値とY軸座標値とで構成されており、このX軸座標値或いはY軸座標値のいずれかが異なる座標データが出力されると、その出力順にドラッグデータメモリエリアへ記録される。このドラッグデータメモリエリアへ記録された座標データの内、最初に出力された座標データのX軸座標値を、先頭データHと称し、最後に出力された座標データのX軸座標値を、末尾データEと称する。但し、プットの場合は、最初に出力された座標データのX軸座標値をプットデータとして、その前に行われたドラッグデータの末尾データEの次に追加して記録する。
【0036】
メモリ12の棚札識別データメモリエリアに記録される図9に示す棚札識別データは、棚札識別番号を表すデータと表示エリア数を表すデータとで構成される。この内、棚札識別番号は、各電子棚札を識別する番号である。上述したように、本実施の形態における電子棚札1を用いた電子棚札システムでは、複数の電子棚札が用いられるので、これらの各電子棚札を識別する必要があり、棚札サーバ2の管理下で、各電子棚札に棚札識別番号が付与されている。
【0037】
本実施の形態では、この棚札識別番号としては、説明の便宜上、図2の商品陳列台10において、上段の商品陳列棚10aに備えられている電子棚札1の棚札識別番号を1、中段の商品陳列棚10aに備えられている電子棚札1の棚札識別番号を2、そして、下段の商品陳列棚10aに備えられている電子棚札1の棚札識別番号を3とする。図9に示す棚札識別データは、図2の商品陳列台10における上段の商品陳列棚10aに備えられている電子棚札1の棚札識別データを示しており、棚札識別番号として1が記載されている。
【0038】
又、図10に示すように、電子棚札1の棚札部15の表示面には、陳列される商品の情報が表示される表示エリアが形成される。このような表示エリアは、各電子棚札に最低1つ形成される。又、この表示エリアは、陳列される商品毎に形成されるので、陳列される商品が複数であれば、これと同数の複数の表示エリアが形成される。この一つの電子棚札1の棚札部15の表示面に形成される表示エリアの個数が、棚札識別データにおける上述した表示エリア数である。
【0039】
図10は、棚札識別番号が1である上記の電子棚札1における棚札部15の表示面を示したものであるが、この棚札部15の表示面には、3個の表示エリアが形成されているので、この棚札識別番号が1の電子棚札1の棚札識別データを示す図9には、表示エリア数として3が記載されている。
【0040】
メモリ12の棚札表示データメモリエリアに記録される図11に示す棚札表示データは、電子棚札1の棚札部15の表示面に形成される表示エリアに関する棚札情報と、この表示エリアに表示される商品情報とで構成されている。これらの棚札情報及び商品情報は、次のように構成される。
【0041】
図10に示すように、一般に、電子棚札1の棚札部15の表示面に形成される表示エリアには、1から始まる追番号の表示エリア番号が付与され、棚札部15の表示面に複数の表示エリアが形成される場合は、棚札部15の表示面の左に位置する表示エリアから右に位置する表示エリアにかけて、表示エリア1、表示エリア2、表示エリア3、・・・の順に付与される。図10は、棚札識別番号が1の電子棚札1における棚札部15の表示面を表示しており、この場合、3個の表示エリアが形成されている。この表示エリアに上記の商品情報が表示される。この商品情報は、商品陳列棚10aに陳列される商品に関する情報で、本実施の形態では、商品名と価格で構成されている。
【0042】
又、上述したように、棚札部15の表示面に複数の表示エリアが形成される場合は、図10に示すように、隣接する表示エリア間に境界線が形成される。従って、一つの表示エリアは左側の境界線である左境界線と、右側の境界線である右境界線とで囲まれる。この場合における左境界線のX軸座標値を、左境界値Lと称し、右境界線のX軸座標値を、右境界値Rと称する。又、表示エリアの中央には、上述したように商品情報が表示される。この商品情報を表示する位置の中心のX軸座標値を、中央値Cと称する。上記の棚札情報は、このような各表示エリアの左境界値L、右境界値R、中央値C等で構成される。
【0043】
尚、上述したように、複数の隣接する表示エリア間には境界線が形成されるが、実際の商品陳列棚10aでは、図2に示すように、棚札部15の表示面におけるこの境界線が形成された位置と同位置の商品陳列棚10a上に、商品仕切板10bが配置され、陳列される商品とこの商品の情報を表示する表示エリアとの対応が正確に行われるようにしている。
【0044】
上記の棚札情報について更に詳しく説明する。図10は、上述したように、棚札識別番号が1の電子棚札1における棚札部15の表示面の状態を示しており、この場合、棚札部15の表示面に、表示エリア1〜表示エリア3の3個の表示エリアが形成されている。そして、各表示エリア間である棚札部15の表示面のX軸座標値が300と700の地点には、境界線が形成されている。この状態を、各表示エリアについてみると、エリア番号が1の表示エリア1では、左境界値L=0、右境界値R=300、中央値C=150である。又、エリア番号が2の表示エリア2では、左境界値L=300、右境界値R=700、中央値C=500である。又、エリア番号が3の表示エリア3では、左境界値L=700、右境界値R=1000、中央値C=850である。
【0045】
図11は、これらの棚札情報及び上述した商品情報を表したものである。即ち、図11には、棚札情報として、形成されている表示エリアのエリア番号、各表示エリアにおける左境界値L、右境界値R、及び、中央値Cが棚札情報として記載されている。又、棚札情報には、棚札表示データを構成する商品名と価格でなる商品情報が実際に存在しているか否かを表す商品情報有無Dも含まれている。この商品情報有無Dは、実際に商品情報が存在していると、商品情報有無D=1であり、実際に商品情報が存在していないと、商品情報有無D=0である。実際に、図10には、いずれの表示エリアにも商品情報が存在していないので、全ての表示エリアについて、商品情報有無D=0が記載されている。又、図11の商品情報には、商品名及び価格共に記載されていない。
【0046】
棚札部15の表示面の表示エリアに、商品情報が表示されている場合を示したのが、図12に示す棚札部15の表示面の状態、及び、図13に示す棚札表示データである。即ち、図13に示す棚札表示データには、全ての表示エリアの商品情報有無D=1であると共に、商品情報が記載されている。又、図12には、各表示エリアに、商品情報が表示されている。
【0047】
上記の説明では、図10に示す電子棚札1の棚札部15における表示面の状態から、図11に示す棚札表示データの内容を説明したが、実際には、棚札部15の表示面の表示は、棚札表示データに基づいて行われる。この点は、図12に示す電子棚札1の棚札部15における表示面の状態と、図13に示す棚札表示データについても同様である。
【0048】
従って、棚札表示データが変更されて変化すると電子棚札1の棚札部15における表示面の表示も変化する。又、図11に示す棚札表示データにおける行数は、形成される表示エリアの個数である表示エリア数によって増減する。又、棚札識別データの表示エリア数も、これに伴って、変更される。又、この棚札表示データは、棚札サーバ2から送信されて、電子棚札1のメモリ12の棚札表示データメモリエリアに記録されるが、棚札表示データメモリエリアに記録されている棚札表示データの棚札情報は、電子棚札1の棚札部15における表示面に対する上述した上下ドラッグや右左ドラッグ、或は、左右ドラッグ等の操作により、変更することができる。そして、この変更に従って、電子棚札1の棚札部15における表示面の表示が、変更される。
【0049】
次に、電子棚札1の棚札部15における表示面に対して、上述した上下ドラッグや右左ドラッグ、或は、左右ドラッグ等の操作が行われた場合の電子棚札1の動作について、説明する。この説明には、上述した各ドラッグが行われる前の状態として、次のケースを用いる。
【0050】
まず、表示エリアに商品情報が表示されていない場合として、電子棚札1の棚札部15における表示面に、表示エリアが一つしか形成されていない図14に示す棚札部15の表示面の状態、及び、図15に示す棚札表示データを用いる。このケースをケース1と称する。又、表示エリアに商品情報が表示されていない場合として、前述の、電子棚札1の棚札部15における表示面に表示エリアが3つ形成されている、図10に示す棚札部15の表示面の状態、及び、図11に示す棚札表示データを用いる。このケースをケース2と称する。又、表示エリアに商品情報が表示されている場合として、前述の、電子棚札1の棚札部15における表示面に同じく表示エリアが3つ形成されている、図12に示す棚札部15の表示面の状態、及び、図13に示す棚札表示データを用いる。このケースをケース3と称する。又、この説明に際し、次の定義を行う。
【0051】
即ち、棚札部15の表示面に形成された、表示エリア番号がnの表示エリアを、表示エリア(n)と表す。従って、表示エリア(n−1)は、表示エリア(n)の左側に隣接する表示エリアを表し、表示エリア(n+1)は、表示エリア(n)の右側に隣接する表示エリアを表す。
【0052】
そうすると、表示エリア(n)の左境界値Lは、表示エリア(n−1)の右境界値Rと等しくなり、表示エリア(n)の右境界値Rは、表示エリア(n+1)の左境界値Lと等しくなる。又、電子棚札1の棚札部15の表示面に形成されている表示エリアの個数である、上述した表示エリア数を、mで表す。そこで、表示エリア(m)は、電子棚札1の棚札部15の表示面における最も右に位置する表示エリアを表すことになる。
【0053】
又、ある条件を満たす表示エリアの表示エリア番号をh(hはhitを表す)で表すと共に、表示エリア番号がhの表示エリアを表示エリア(h)と表す。すると、表示エリア(h)の左側に隣接する表示エリアは表示エリア(h−1)と表され、表示エリア(h)の右側に隣接する表示エリアは表示エリア(h+1)と表される。又、当該表示エリア(h)の左境界値L、右境界値R、及び、中央値Cが変更される前の当該表示エリア(h)を、単に表示エリア(h)と称し、これらの値の少なくとも一つが変更された後の当該表示エリア(h)を、新表示エリア(h)と称する。
【0054】
尚、以下の説明では、表示エリア番号が同一の表示エリアと新表示エリアとの間では、特に説明で取上げているものを除いて、表示エリアで用いられている棚札情報及び商品情報は、そのまま、新表示エリアに用いられる。又、表示エリア番号が同一の表示エリアと新表示エリアとの間で、少なくとも左境界値L又は右境界値Rのいずれかが異なる場合は、新表示エリアの中央値Cは、再計算される。
【0055】
例えば、説明で「表示エリア(h)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、右境界値Rに先頭データHを用いる。」とされている場合、実際には「新表示エリア(h)の左境界値Lに表示エリア(h)の左境界値Lを用い、新表示エリア(h)の右境界値Rに先頭データHを用いる。又、新表示エリア(h)の中央値Cは新表示エリア(h)の左境界値Lと新表示エリア(h)の右境界値Rとを用いて再計算すると共に、新表示エリア(h)の商品情報有無Dに表示エリア(h)の商品情報有無Dを用い、新表示エリア(h)の商品情報に表示エリア(h)の商品情報を用いる。」となる。
【0056】
又、表示エリアの棚札情報及び商品情報がそのまま引き継がれ、表示エリア番号のみが1加算されたり1減算されたりして変化することにより新表示エリアとなる場合は、表示エリアの表示エリア番号に1を加算又は減算して、新表示エリア番号とする旨の記載に留める。又、具体的場面で、商品情報が存在しない場合を、「商品情報は無し」と表現する。
【0057】
以上を前提に、上述した本実施の形態における電子棚札1の動作説明を行う。図16〜図19、図27〜図29、及び、図34〜図36は、本実施の形態における電子棚札1の動作を示したフローチャートである。これらのフローチャートでは、次のような省略記号を用いている。即ち、メモリ12のドラッグデータメモリエリアに記憶されるドラッグデータの先頭データHを、H、末尾データEを、E、メモリ12の棚札表示データメモリエリアに記憶される棚札表示データの棚札情報における、表示エリアの左境界値Lを、L、右境界値Rを、R、中央値Cを、C、そして、商品情報有無Dを、Dと表している。
【0058】
又、本実施の形態では、電子棚札1の動作は、上述したように、上下ドラッグ、右左ドラッグ、又は、左右ドラッグをトリガーとして行われるが、図16のフローチャートには、このトリガーとなるドラッグ操作が、上記のいずれであるかを判断する動作を含んでいる。
【0059】
この内、上下ドラッグは、表示エリアを分割する場合に行われる。又、右左ドラッグ、或いは、左右ドラッグは、隣接する表示エリアの境界線を移動する場合、或いは、隣接する表示エリアの境界線を削除することにより、隣接する表示エリアの一方を削除すると共に、削除した表示エリア側へ他方の表示エリアを拡張する場合に行われる。
【0060】
尚、以下の説明において、表示エリアを分割する場合、新たな境界線が形成される点には直接触れていないが、分割前の表示エリアを新表示エリアに変更すると共にこの新表示エリアの次に新しく新表示エリアを形成して追加することに、新たな境界線の形成も含まれている。又、隣接する表示エリアの境界線を移動する場合、境界線を移動する点には直接触れていないが、当該隣接する表示エリアのそれぞれを新表示エリアに変更することに、境界線の移動も含まれている。又、隣接する表示エリアの境界線を削除することにより、隣接する表示エリアの一方を削除すると共に、削除した表示エリア側へ他方の表示エリアを拡張する場合、隣接する表示エリア間の境界線を削除する点には直接触れていないが、隣接する表示エリアの一方を削除することに、当該隣接する表示エリア間の境界線の削除も含まれている。
【0061】
まず、図16に示す本実施の形態における電子棚札1の基本動作を示したフローチャートについて説明する。図16において、最初に、メモリ12のドラッグデータメモリエリアに記憶されているドラッグデータの先頭データHが、0又は1000であるか否かをチェックする(S1)。これは、棚札部15の表示面のX軸座標値が0及び1000は、棚札部15の表示面の両端であるが、本実施の形態では、このような両端を各種ドラッグの始点の対象とはしないので、このような場合を取除くためである。もし、先頭データHが0又は1000であれば(S2)、このような場合にあたるので、電子棚札1の動作を終了する。S2で、先頭データHが0又は1000でなければ、S3に進む。
【0062】
S3では、ドラッグデータの先頭データHを、表示エリア1〜表示エリア(m)の右境界値Rと比較して、一致する右境界値Rがあるか否かをチェックする(S102)。これは、ドラッグ操作が上下ドラッグであるか否かを判断するものである。S3のチェックで、先頭データHと一致する右境界値Rが存在しないと(S4)、ドラッグ操作は上下ドラッグであり、後述する上下ドラッグ処理を行って(S100)、電子棚札1の動作を終了する。
【0063】
S3のチェックで、ドラッグデータの先頭データHと一致する右境界値Rが存在すると(S4)、S5に進む。
【0064】
S5では、先頭データHと末尾データEとの大小比較を行う。これは、ドラッグ操作が、右左ドラッグ又は左右ドラッグのいずれであるかを判定するものである。先頭データH>末尾データEであれば(S6)、右から左へドラッグされた右左ドラッグであるので、後述する右左ドラッグ処理を行って(S200)、電子棚札1の動作を終了する。又、先頭データH>末尾データEでなければ(S6)、先頭データH<末尾データEであるので、左から右へドラッグされた左右ドラッグであり、後述する左右ドラッグ処理を行って(S300)、電子棚札1の動作を終了する。
【0065】
次に、上下ドラッグ処理(S100)について説明する。図17〜図19は、この上下ドラッグ処理(S100)の動作を示したフローチャートである。まず、図14及び図15に示すケース1の場合において、図20(a)に示すように、棚札部15の表示面におけるX軸座標値400の地点で上下ドラッグされた場合を考える。この場合、先頭データHは400である。この上下ドラッグは、表示エリア1を分割する場合に行われる。
【0066】
この場合、図16に示す基本動作を示したフローチャートによる処理により、上下ドラッグ処理(S100)の指示が行われる。この上下ドラッグ処理(S100)では、図17〜図19において、最初に、商品情報移動要フラグF=0とすると共に(S101)、先頭データH>左境界値L、且つ、先頭データH<右境界値R、となるような表示エリア(h)を、表示エリア1〜表示エリア(m)の中から見つける(S102)。
【0067】
ケース1の場合、先頭データH=400で、表示エリア1の左境界値L=0であり、又、表示エリア1の右境界値L=1000であるので、表示エリア(h)=表示エリア1であれば、先頭データH>左境界値L、且つ、先頭データH<右境界値Rを満足する。従って、表示エリア(h)=表示エリア1である。
【0068】
そして、次に、表示エリア(h)の商品情報有無D=1であるか否かをチェックし(S103)、商品情報有無D=1でなければ(S104)、S108へ進む。ケース1の場合は、表示エリア(h)=表示エリア1で、表示エリア1の商品情報有無D=0であるので、商品情報有無D=1ではなく、S108へ進む。
【0069】
S108では、表示エリア(h)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、右境界値Rに先頭データHを用いて、S109へ進む。S109では、新表示エリア(h)の次に、新しく新表示エリア(h+1)を形成して追加し、この新表示エリア(h+1)では、左境界値Lに先頭データHを用い、右境界値Rに表示エリア(h)の右境界値Rを用いると共に、商品情報有無D=0、商品情報は無しとして、S110へ進む。
【0070】
ケース1の場合、表示エリア(h)=表示エリア1、先頭データHは400であり、表示エリア1が新表示エリア1に変更される。この変更により、新表示エリア1が表示エリア1と異なる点は、右境界値R=400、中央値C=200となることである。又、新表示エリア2が新しく形成され、この新表示エリア2では、左境界値L=400、右境界値R=1000、中央値C=700、商品情報有無D=0、商品情報は無しとなり、S110へ進む。
【0071】
S110では、表示エリア(h)の次以降に他の表示エリアが存在するか否かをチェックし、存在しない場合は、S112をパスしてS113へ進む。ケース1の場合、表示エリアは1つしかないので、他の表示エリアは存在せず、S113へ進む。S113では、商品情報移動要フラグF=1であるか否かをチェックするが、商品情報移動要フラグFは、セットされていないので、電子棚札1の動作を終了する。従って、棚札表示データは、図21のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図20(b)のようになる。
【0072】
このように、電子棚札1の棚札部15における表示面に表示エリアが一つしか形成されていない場合、棚札部15の表示面において、表示エリアを分割したい地点で上下ドラッグすることにより、棚札部15の表示面の表示エリアを分割することができる。
【0073】
次に、図10及び図11に示すケース2の場合において、図22(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値600の地点で上下ドラッグされた場合を考える。このケースをケース2Aとする。この場合、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは600である。この上下ドラッグは、ケース1と同様、表示エリアを分割する場合に行われる。
【0074】
この場合、図16の基本動作を示したフローチャートによる処理により、ケース1と同様、上下ドラッグ処理(S100)の指示が行われる。この上下ドラッグ処理(S100)は、図17〜図19において、ケース1と同様、最初に、商品情報移動要フラグF=0とすると共に(S101)、先頭データH>左境界値L、且つ、先頭データH<右境界値R、となるような表示エリア(h)を、表示エリア1〜表示エリア(m)の中から見つける(S102)。ケース2Aの場合、先頭データH=600であり、表示エリア2の左境界値L=300、右境界値R=700であるので、表示エリア(h)=表示エリア2であれば、先頭データH>左境界値L、且つ、先頭データH<右境界値Rを満足する。従って、表示エリア(h)=表示エリア2である。
【0075】
そして、次に、表示エリア(h)の商品情報有無D=1であるか否かをチェックし(S103)、商品情報有無D=1でなければ(S104)、S108へ進む。ケース2Aの場合は、表示エリア(h)=表示エリア2であり、表示エリア2の商品情報有無D=0であるので、商品情報有無D=1ではなく、S108へ進む。
【0076】
S108では、表示エリア(h)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、右境界値Rに先頭データHを用いて、S109へ進む。S109では、新表示エリア(h)の次に、新しく新表示エリア(h+1)を形成して追加し、この新表示エリア(h+1)では、左境界値Lに先頭データHを用い、右境界値Rに表示エリア(h)の右境界値Rを用いると共に、商品情報有無D=0、商品情報は無しとして、S110へ進む。
【0077】
ケース2Aの場合、表示エリア(h)=表示エリア2、先頭データHは600であり、表示エリア2は新表示エリア2に変更される。この変更により、新表示エリア2が表示エリア2と異なる点は、右境界値R=600、中央値C=450となることである。又、新表示エリア3が新しく形成され、この新表示エリア3では、左境界値L=600、右境界値R=700、中央値C=650、商品情報有無D=0、商品情報は無しとなり、S110へ進む。
【0078】
S110では、表示エリア(h)の次以降に他の表示エリアが存在するか否かチェックし、存在する場合は、S112へ進む。ケース2Aの場合、表示エリア(h)=表示エリア2であり、表示エリア2の次以降に表示エリア3が存在するので、S112へ進む。S112では、表示エリア(h)の次以降に存在する全ての表示エリアの表示エリア番号に1を加算して、新表示エリア番号として、S113へ進む。ケース2Aの場合、表示エリア2の次に存在する表示エリア3の表示エリア番号に1を加算して新表示エリア番号4として、S113へ進む。
【0079】
S113では、商品情報移動要フラグF=1であるか否かをチェックし、商品情報移動要フラグF=1でなければ、電子棚札1の動作を終了する。ケース2Aの場合、商品情報移動要フラグF=0のままであるので、商品情報移動要フラグF=1ではなく、電子棚札1の動作を終了する。従って、棚札表示データは、図23のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図22(b)のようになる。
【0080】
次に、図12及び図13に示すケース3の場合において、図24(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値600の地点で上下ドラッグされた場合を考える。このケースをケース3Aとする。この場合、ケース2Aと同様、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは600である。この上下ドラッグは、ケース2Aと同様、表示エリアを分割する場合に行われる。このケース3Aがケース2Aと異なるのは、図13に示すケース3の棚札表示データから分かるように、各表示エリアの商品情報有無D=1であり、図12に示す棚札部15の表示面のように、棚札部15における表示面に形成されている各表示エリアには、商品情報が表示されている点である。
【0081】
この場合、図16に示す基本動作を示したフローチャートによる処理により、ケース2Aと同様、図17に示す上下ドラッグ処理(S100)の指示が行われる。この上下ドラッグ処理(S100)において、S101及びS102の処理は、ケース2Aと全く同じであるので、S103から説明する。
【0082】
S103では、表示エリア(h)の商品情報有無D=1であるか否かをチェックし(S103)、商品情報有無D=1であれば、S105へ進む。ケース3Aの場合は、表示エリア(h)=表示エリア2で、表示エリア2の商品情報有無D=1であるので、S105へ進む。
【0083】
S105では、商品情報移動要フラグF=1とする。そして、図24(b)に示すように、新たに形成する新表示エリア(h+1)を左右いずれの側に設けるかを選択させるガイダンスを表示すると共に(図24(b)では、「どちら側に追加しますか」と表示)、「左」及び「右」と表示したタッチ入力用ボタンを表示する(S106)。このタッチ入力用ボタンが、前述した表現表示に該当する。このタッチ入力用ボタンに対するプット操作が終了するのを待って(S107)、S108へ進む。
【0084】
次にS108〜S112の処理が行われるが、この処理も、ケース2Aと全く同じであるので、S113から説明する。但し、S108では、新表示エリア(h)である新表示エリア2の商品情報有無D=1、新表示エリア2の商品情報は表示エリア2の商品情報を用いる、となり、S109では、新表示エリア(h+1)である新表示エリア3の商品情報有無D=0、新表示エリア3の商品情報は無し、となる。
【0085】
S113では、商品情報移動要フラグF=1であるか否かチェックし、商品情報移動要フラグF=1であれば、S114へ進む。ケース3Aの場合、S105で商品情報移動要フラグF=1となっているので、S114へ進む。
【0086】
S114では、メモリ12のドラッグデータメモリエリアに記録されているプットデータから、新表示エリアを左右いずれの側に設けるか判断する。この判断が、右側であれば、S116に進み、左側であれば、S117に進む。ケース3Aの場合、図24(b)で「右」がプットされるとS116に進み、「左」がプットされるとS117に進む。
【0087】
S116では、表示エリア(h)の商品情報をそのまま新表示エリア(h)の商品情報として使用する。そして、電子棚札1の動作を終了する。この場合、この新表示エリア(h)が、前述の継承表示エリアに該当する。
【0088】
ケース3Aの場合、図24(b)で「右」がプットされると、表示エリア2の商品情報をそのまま新表示エリア2の商品情報として使用する。従って、棚札表示データは、図25のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図24(c)のようになる。
【0089】
S117では、表示エリア(h)の商品情報を、新しく形成された新表示エリア(h+1)へ移すと共に、新表示エリア(h+1)の商品情報有無D=1とする。又、新表示エリア(h)では、商品情報有無D=0に、商品情報は無しにそれぞれ変更して、電子棚札1の動作を終了する。この場合、この新表示エリア(h+1)が、前述の継承表示エリアに該当する。
【0090】
ケース3Aの場合、表示エリア(h)=表示エリア2であるので、図24(b)で「左」がプットされると、表示エリア2の商品情報は、新しく形成された新表示エリア3へ移されると共に、新表示エリア3の商品情報有無D=1となる。又、新表示エリア2では、商品情報有無D=0、新表示エリア2の商品情報は無しとなる。従って、棚札表示データは、図26のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図24(d)のようになる。
【0091】
次に、右左ドラッグ処理(S200)について説明する。図27〜図29は、右左ドラッグ処理(S200)の動作を示したフローチャートである。この右左ドラッグ処理(S200)は、隣接する表示エリアの境界線上を始点として、左に向かってドラッグを行った場合の処理に関するものである。即ち、ドラッグの終点は、ドラッグの始点よりも左側に有る場合である。
【0092】
まず、図10及び図11に示すケース2の場合において、図30(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値700の地点に存在する、表示エリア2と表示エリア3との境界線上を始点として、X軸座標値500の地点に向けて右左ドラッグされた場合を考える。このケースをケース2Bとする。この場合、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは700、末尾データEは500である。この右左ドラッグは、表示エリアの境界線を移動する場合に行われる。
【0093】
図27に示す右左ドラッグ処理(S200)のフローチャートにおいて、最初に、先頭データHを、表示エリア1〜表示エリア(m)の右境界値Rと比較して一致する表示エリア(h)を見つけて(S201)、S202に進む。
【0094】
ケース2Bの場合、先頭データH=700であるのに対して、表示エリア2の右境界値R=700であるので、先頭データHが、右境界値Rと一致する表示エリア(h)=表示エリア2であり、S202に進む。
【0095】
S202では、末尾データEが、表示エリア(h)の左境界値L以下であるか否かをチェックする(S202)。末尾データEが、表示エリア(h)の左境界値L以下でない場合は(S203)、右左ドラッグの終点は、表示エリア(h)の左境界線には至っておらず、この場合は、表示エリアの境界線を移動する場合であるので、後述する右左ドラッグ境界線移動処理を行って(S210)、電子棚札1の動作を終了する。
【0096】
ケース2Bの場合、末尾データE=500であり、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア2の左境界値L=300であるので、末尾データEは、表示エリア(h)の左境界値L以下でなく(S203)、上述したように、後述する右左ドラッグ境界線移動処理を行うことになる(S210)。
【0097】
図28は、右左ドラッグ境界線移動処理を示したフローチャートである。図28において、まず、S211で、表示エリア(h)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、右境界値Rに末尾データEを用いて、S212へ進む。S212では、表示エリア(h+1)を新表示エリア(h+1)に変更し、この新表示エリア(h+1)では、左境界値Lに末尾データEを用いて、電子棚札1の動作を終了する。
【0098】
ケース2Bの場合、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア(h+1)=表示エリア3、末尾データE=500であり、表示エリア2は新表示エリア2に変更され、表示エリア3は新表示エリア3に変更される。この変更により、新表示エリア2が表示エリア2と異なる点は、右境界値R=500、中央値C=400となることであり、新表示エリア3が表示エリア3と異なる点は、左境界値L=500、中央値C=750となることである。従って、棚札表示データは、図31のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図30(b)のようになる。
【0099】
次に、図10及び図11に示すケース2の場合において、図32(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値700の地点に存在する表示エリア2と表示エリア3との境界線上を始点として、X軸座標値300の地点に存在する表示エリア1と表示エリア2との境界線に向けて右左ドラッグされた場合を考える。このケースをケース2Cとする。この場合、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは700、末尾データEは300である。この右左ドラッグは、表示エリア2を削除すると共に、表示エリア3を表示エリア2の部分に拡張する場合に行われる。
【0100】
図27に示す右左ドラッグ処理(S200)のフローチャートにおいて、最初に、ケース2Bと同様、先頭データHを、表示エリア1〜表示エリア(m)の右境界値Rと比較して一致する表示エリア(h)を探して(S201)、S202に進む。
【0101】
ケース2Cの場合、ケース2Bと同様、先頭データH=700であるのに対して、表示エリア2の右境界値R=700であるので、先頭データHが、右境界値Rと一致する表示エリア(h)=表示エリア2であり、S202に進む。
【0102】
S202では、末尾データEが、表示エリア(h)の左境界値L以下であるか否かをチェックする(S202)。末尾データEが、表示エリア(h)の左境界値L以下である場合は(S203)、右左ドラッグの終点は、表示エリア(h)の左境界線に至っており、この場合は、表示エリア(h)を削除する場合であるので、後述する右左ドラッグ表示エリア削除処理を行って(S220)、電子棚札1の動作を終了する。
【0103】
ケース2Cの場合、末尾データE=300であり、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア2の左境界値L=300であるので、末尾データEは、表示エリア(h)の左境界値L以下であり(S203)、上述したように、後述する右左ドラッグ表示エリア削除処理を行うことになる(S220)。
【0104】
図29は、右左ドラッグ表示エリア削除処理を示したフローチャートである。図29において、まず、S221で、表示エリア(h)を削除する。そしてS222で、表示エリア(h+1)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、右境界値Rに表示エリア(h+1)の右境界値Rを用いると共に、表示エリア(h+1)の商品情報有無D及び商品情報を、新表示エリア(h)へ移して、S223へ進む。
【0105】
ケース2Cの場合、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア(h+1)=表示エリア3、表示エリア3の右境界値R=1000であり、表示エリア2が削除されると共に、表示エリア3は新表示エリア2に変更される。この変更により、この新表示エリア2が表示エリア2と異なる点は、右境界値R=1000、中央値C=650、商品情報有無Dに表示エリア3の商品情報有無Dを用い、商品情報に表示エリア3の商品情報を用いることである。そして、次に、S223へ進む。
【0106】
S223では、表示エリア(h+1)の次以降に他の表示エリアが存在するかチェックし(224)、存在しない場合は、電子棚札1の動作を終了する。存在する場合は、S225へ進む。S225では、表示エリア(h+1)の次以降に存在する全ての表示エリアの表示エリア番号から1を減算して、新表示エリア番号として、電子棚札1の動作を終了する。
【0107】
ケース2Aの場合、表示エリア(h+1)=表示エリア3であり、表示エリア3の次に表示エリアは存在しないので、表示エリア(h+1)の次以降に存在する全ての表示エリアの表示エリア番号から1を減算する処理は行わずに、電子棚札1の動作を終了する。従って、棚札表示データは、図33のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図32(b)のようになる。
【0108】
上記の右左ドラッグ処理(S200)において、図12及び図13に示すケース3の場合は、図10及び図11に示すケース2の場合と比べて、ドラッグを行う前の電子棚札1の棚札表示データにおける各表示エリアの棚札表示データの商品情報有無D=1であり、棚札部15における表示面に形成されている各表示エリアに、商品情報が表示されている点が異なるのみであり、右左ドラッグ処理(S200)の処理フローとしては、ケース2の場合と全く同じであるので、説明を省略する。
【0109】
次に、左右ドラッグ処理(S300)について説明する。図34〜図36は、左右ドラッグ処理(S300)の動作を示したフローチャートである。この左右ドラッグ処理(S300)は、隣接する表示エリアの境界線上を始点として、右に向かってドラッグを行った場合の処理に関するものである。即ち、ドラッグの終点は、ドラッグの始点よりも右側に有る場合である。
【0110】
まず、図10及び図11に示すケース2の場合において、図37(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値300の地点に存在する表示エリア1と表示エリア2との境界線上を始点として、X軸座標値400の地点に向けて左右ドラッグされた場合を考える。このケースをケース2Dとする。この場合、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは300、末尾データEは400である。この左右ドラッグは、表示エリアの境界線を移動する場合に行われる。
【0111】
図34に示す左右ドラッグ処理(S300)のフローチャートにおいて、最初に、先頭データHを、表示エリア1〜表示エリア(m)の左境界値Lと比較して一致する表示エリア(h)を見つけて(S301)、S302に進む。
【0112】
ケース2Dの場合、先頭データH=300であるのに対して、表示エリア2の左境界値L=300であるので、先頭データHが、左境界値Lと一致する表示エリア(h)=表示エリア2であり、S302に進む。
【0113】
S302では、末尾データEが、表示エリア(h)の右境界値R以上であるか否かをチェックする(S302)。末尾データEが、表示エリア(h)の右境界値R以上でない場合は(S303)、左右ドラッグの終点は、表示エリア(h)の右境界線には至っておらず、この場合は、表示エリアの境界線を移動する場合であるので、後述する左右ドラッグ境界線移動処理を行って(S310)、電子棚札1の動作を終了する。
【0114】
ケース2Dの場合、末尾データE=400であり、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア2の右境界値R=700であるので、末尾データEは、表示エリア(h)の右境界値R以上でなく(S303)、上述したように、後述する左右ドラッグ境界線移動処理を行うことになる(S310)。
【0115】
図35は、左右ドラッグ境界線移動処理を示したフローチャートである。図35において、まず、S311で、表示エリア(h)を新表示エリア(h)に変更し、この新表示エリア(h)では、左境界値Lに末尾データEを用いて、S312へ進む。S312では、表示エリア(h―1)を新表示エリア(h―1)に変更し、この新表示エリア(h―1)では、右境界値Rに末尾データEを用いて、電子棚札1の動作を終了する。
【0116】
ケース2Dの場合、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア(h―1)=表示エリア1、末尾データE=400であり、表示エリア2は新表示エリア2に変更され、表示エリア1は新表示エリア1に変更される。この変更により、新表示エリア2が表示エリア2と異なる点は、左境界値L=400、中央値C=550となることであり、新表示エリア1が表示エリア1と異なる点は、右境界値R=400、中央値C=200となることである。従って、棚札表示データは、図38のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図37(b)のようになる。
【0117】
次に、図10及び図11に示すケース2の場合において、図39(a)に示すように、棚札部15における表示面のX軸座標値300の地点に存在する表示エリア1と表示エリア2との境界線上を始点として、X軸座標値700の地点に存在する表示エリア2と表示エリア3との境界線に向けて左右ドラッグされた場合を考える。このケースをケース2Eとする。この場合、表示エリア数m=3である。又、先頭データHは300、末尾データEは700である。この左右ドラッグは、表示エリア2を削除すると共に、表示エリア1を表示エリア2の部分に拡張する場合に行われる。
【0118】
図34に示す左右ドラッグ処理(S300)のフローチャートにおいて、最初に、ケース2Dと同様、先頭データHを、表示エリア1〜表示エリア(m)の左境界値Lと比較して一致する表示エリア(h)を探して(S301)、S302に進む。
【0119】
ケース2Eの場合、ケース2Dと同様、先頭データH=300であるのに対して、表示エリア2の左境界値L=300であるので、先頭データHが、左境界値Lと一致する表示エリア(h)=表示エリア2であり、S302に進む。
【0120】
S302では、末尾データEが、表示エリア(h)の右境界値R以上であるか否かをチェックする(S302)。末尾データEが、表示エリア(h)の右境界値R以上である場合は(S303)、左右ドラッグの終点は、表示エリア(h)の右境界線に至っており、この場合は、表示エリア(h)を削除する場合であるので、後述する左右ドラッグ表示エリア削除処理を行って(S320)、電子棚札1の動作を終了する。
【0121】
ケース2Eの場合、末尾データE=700であり、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア2の右境界値R=700であるので、末尾データEは、表示エリア(h)の右境界値R以上であり(S303)、上述したように、後述する左右ドラッグ表示エリア削除処理を行うことになる(S320)。
【0122】
図36は、左右ドラッグ表示エリア削除処理を示したフローチャートである。図36において、まず、S321で、表示エリア(h)を削除する。そして、S322で、表示エリア(h−1)を新表示エリア(h−1)に変更し、この新表示エリア(h−1)では、右境界値Rに表示エリア(h)の右境界値Rを用いて、S323へ進む。
【0123】
ケース2Eの場合、表示エリア(h)=表示エリア2、表示エリア(h−1)=表示エリア1、表示エリア2の右境界値R=700であり、表示エリア1は新表示エリア1に変更される。この変更により、新表示エリア1が表示エリア1と異なる点は、右境界値R=700、中央値C=350であることである。そして、次に、S323へ進む。
【0124】
S323では、表示エリア(h)の次以降に他の表示エリアが存在するかチェックし(324)、存在しない場合は、電子棚札1の動作を終了する。存在する場合は、S325へ進む。S325では、表示エリア(h)の次以降に存在する全ての表示エリアの表示エリア番号から1を減算して、新表示エリア番号として、電子棚札1の動作を終了する。
【0125】
ケース2Eの場合、表示エリア(h)=表示エリア2であり、表示エリア2の次に表示エリア3が存在するので、表示エリア2の次以降に存在する表示エリア3の表示エリア番号3から1を減算して新表示エリア番号2として、電子棚札1の動作を終了する。従って、棚札表示データは、図40のようになり、棚札部15の表示面の表示は、図39(b)のようになる。
【0126】
上記の左右ドラッグ処理(S300)において、図12及び図13に示すケース3の場合は、図10及び図11に示すケース2の場合と比べて、ドラッグを行う前の電子棚札1の棚札表示データにおける各表示エリアの棚札表示データの商品情報有無D=1であり、棚札部15における表示面に形成されている各表示エリアに、商品情報が表示されている点が異なるのみであり、左右ドラッグ処理(S300)の処理フローとしては、ケース2の場合と全く同じであるので、説明を省略する。
【0127】
上記の本実施の形態における電子棚札1は、上述したように、棚札サーバ2と無線を介して接続されていると共に、この棚札サーバ2を介して間接的に携帯端末3とも無線で接続されている。そこで、電子棚札1のメモリ12の棚札表示データメモリエリアに記録される棚札表示データの棚札情報が、上述した上下ドラッグ処理や、右左ドラッグ処理、或いは、左右ドラッグ処理により変更されると、変更された情報は直ちに棚札サーバ2に送信され、棚札サーバ2が備える棚札サーバデータが更新される。そこで、この更新された棚札サーバデータに対して、携帯端末3から情報を送信することにより、例えば、新たに設けられた表示エリアに対して、商品名や価格を設定することができる。
【0128】
上記の本実施の形態における電子棚札1によれば、商品陳列台10の商品陳列棚10aの前端面に備えられる電子棚札1の棚札部15の表示面をドラッグするだけで、この表示面に形成されている商品陳列棚における商品情報の表示エリアを変更することができるので、商品陳列棚が設置されたスーパーマーケットや小売店等の店舗の現場で、容易に行うことができる。
【0129】
上記の本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1の棚札部15の表示面に形成される隣接する表示エリア間には境界線が形成され、この境界線は、可視状態で表示されるが、この境界線を、棚札部15の表示面に表示しないようにしてもよい。
【0130】
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1の棚札部15の表示面を、タッチペンを用いてドラッグしているが、タッチペンを用いずに、人間の指で行うようにしてもよい。
【0131】
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1の棚札部15のLCD16及びタッチパネル17の大きさが、高さ50mm、長さ1000mmであるが、LCD16及びタッチパネル17の大きさは、これには限られず、商品陳列台10の商品陳列棚10aに適合するものであれば、いかなる大きさでもよい。
【0132】
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、メモリ12の棚札表示データメモリエリアに記録される棚札表示データの表品情報としては、商品名と価格のみであるが、これら以外の他の情報、例えば、バーコード等の商品IDや、当該商品に対するキャッチコピー、販売期間等を加えるようにしてもよい。又、棚札表示データの棚札情報として、棚札ID等を加えるようにしてもよい。又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1の棚札部15の表示面に形成される表示エリアに表示されるのは、商品名と価格のみであるが、これら以外の情報として、上記のキャッチコピー等を表示するようにしてもよい。
【0133】
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、水平に設置されている商品陳列台10の商品陳列棚10aの1段に、1つの電子棚札1が備えられているが、商品陳列台10が大きくて、1段の商品陳列台10aが長い場合に、複数の電子棚札1を備えるようにしてもよい。図41は、このような場合の例を示したものであり、1段の商品陳列台10aに3つの電子棚札1が備えられている。
【0134】
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1が備えられる商品陳列棚10aは水平方向に長い形状をしており、電子棚札1は長手方向が水平になるようにして使用されているが、図42に示すように、電子棚札1は長手方向が垂直になるようにして使用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本実施の形態の電子棚札を用いた電子棚札システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本実施の形態の電子棚札が用いられる商品陳列台の外観図である。
【図3】本実施の形態の電子棚札の構成を示したブロック図である。
【図4】本実施の形態の電子棚札の外観図である。
【図5】本実施の形態の電子棚札のタッチパネルの出力信号を示した説明図である。
【図6】本実施の形態の電子棚札のタッチパネルの座標構成を示した説明図である。
【図7】(a)、(b)、(c)及び(d)は、本実施の形態の電子棚札の棚札部の表示面に対する接触操作の種類を示した説明図である。
【図8】本実施の形態の電子棚札のドラッグデータの構成図である。
【図9】本実施の形態の電子棚札の棚札識別データの構成図である。
【図10】本実施の形態の電子棚札の棚札部の表示面の状態図(ケース2)である。
【図11】本実施の形態の電子棚札の棚札表示データの構成図(ケース2)である。
【図12】本実施の形態の電子棚札の棚札部の表示面の状態図(ケース3)である。
【図13】本実施の形態の電子棚札の棚札表示データの構成図(ケース3)である。
【図14】本実施の形態の電子棚札の棚札部の表示面の状態図(ケース1)である。
【図15】本実施の形態の電子棚札の棚札表示データの構成図(ケース1)である。
【図16】本実施の形態の電子棚札の基本動作を示したフローチャートである。
【図17】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理を示したフローチャート(その1)である。
【図18】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理を示したフローチャート(その2)である。
【図19】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理を示したフローチャート(その3)である。
【図20】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース1における、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図21】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース1における処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図22】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース2Aにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図23】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース2Aにおける処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図24】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース3Aにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理途中時の棚札部の表示面の状態図、(c)は、右を選択した場合の処理終了時の棚札部の表示面の状態図、(d)は、左を選択した場合の処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図25】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース3Aにおける右を選択した場合の処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図26】本実施の形態の電子棚札の上下ドラッグ処理のケース3Aにおける左を選択した場合の処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図27】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ処理を示したフローチャートである。
【図28】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ境界移動処理を示したフローチャートである。
【図29】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ表示エリア削除処理を示したフローチャートである。
【図30】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ処理のケース2Bにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図31】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ処理のケース2Bにおける処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図32】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ処理のケース2Cにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図33】本実施の形態の電子棚札の右左ドラッグ処理のケース2Cにおける処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図34】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ処理を示したフローチャートである。
【図35】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ境界移動処理を示したフローチャートである。
【図36】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ表示エリア削除処理を示したフローチャートである。
【図37】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ処理のケース2Dにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図38】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ処理のケース2Dにおける処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図39】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ処理のケース2Eにおける、(a)は、処理開始時の棚札部の表示面の状態図、(b)は、処理終了時の棚札部の表示面の状態図である。
【図40】本実施の形態の電子棚札の左右ドラッグ処理のケース2Eにおける処理終了時の棚札表示データの構成図である。
【図41】商品陳列台における電子棚札の他の使用例を示した斜視図(その1)である。
【図42】商品陳列台における電子棚札の他の使用例を示した斜視図(その2)である。
【符号の説明】
【0136】
1 電子棚札
2 棚札サーバ
3 携帯端末
10 商品陳列台
10a 商品陳列棚
10b 商品仕切板
11 CPU
12 メモリ
13 無線通信部
14 操作部
15 棚札部
16 LCD
17 タッチパネル
18 制御ライン
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月21日(2006.7.21)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2008−23108(P2008−23108A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−199702(P2006−199702)