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【発明の名称】 商品陳列棚
【発明者】 【氏名】池谷 昭洋

【氏名】仁木 亨

【要約】 【課題】ベーカリーや惣菜売場等のセルフピッキング型の商品陳列棚において、棚板上に散らばったパン屑や惣菜等の掃除を簡単に行うことができるようにした商品陳列棚を提供する。

【構成】棚板5の上面5aに、左右方向を向く塵落し用の凹溝6を形成し、この凹溝6内に、塵受け部材7を着脱自在に収容する。凹溝6の開口部6aは、側面視断面が、下向きコ字形のカバー部材10で閉塞する。カバー部材10の上板10aの上面は、棚板5の上面5aと、ほぼ同一平面上に位置させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚板の上面に、左右方向を向く塵落し用の凹溝を形成し、この凹溝内に、塵受け部材を着脱自在に収容したことを特徴とする商品陳列棚。
【請求項2】
凹溝を、棚板上の前部に形成したことを特徴とする請求項1記載の商品陳列棚。
【請求項3】
凹溝の開口部を、着脱自在なカバー部材により閉塞したことを特徴とする請求項1記載の商品陳列棚。
【請求項4】
塵受け部材を、その側面視断面が、凹溝の形状とほぼ補形をなす上向きコ字形のものとするとともに、カバー部材を、側面視断面下向きコ字形のものとし、かつカバー部材の前後壁を、凹溝の前後壁内面と塵受け部材の前後壁外面との間に形成される隙間に、それぞれ挿入し、カバー部材の前後壁下端を凹溝の内底面に当接させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の商品陳列棚
【請求項5】
塵受け部材の左右方向における一方の側端を、開放したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の商品陳列棚。
【請求項6】
棚板とカバー部材との上面を、ほぼ同一平面上に位置させたことを特徴とする請求項3または4記載の商品陳列棚。
【請求項7】
カバー部材の上板に、指を差込み可能な小孔を設けたことを特徴とする請求項3、4または6のいずれかに記載の商品陳列棚。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットやデパートの食品売場等で使用される商品陳列棚に関する。
【背景技術】
【0002】
商品陳列棚の棚板上に青果物等を陳列して、裸売りやばら売りする際、棚板の下部に、傷んだ葉等を捨てるゴミ箱を設けるようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、ベーカリーや惣菜売場等のセルフピッキング型の商品陳列棚では、棚板上に散らばったパン屑や惣菜等を処理する場合、店員が、雑巾等でいちいち掃除をしているのが現状であり、面倒であるという問題があった。
【特許文献1】特開2000−316686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、特に、ベーカリーや惣菜売場等のセルフピッキング型の商品陳列棚において、棚板上に散らばったパン屑や惣菜等の掃除を簡単に行うことができるようにした商品陳列棚を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 棚板の上面に、左右方向を向く塵落し用の凹溝を形成し、この凹溝内に、塵受け部材を着脱自在に収容する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、凹溝を、棚板上の前部に形成する。
【0007】
(3) 上記(1)項または(2)項において、凹溝の開口部を、着脱自在なカバー部材により閉塞する。
【0008】
(4) 上記(1)項〜(3)項のいずれかにおいて、塵受け部材を、その側面視断面が、凹溝の形状とほぼ補形をなす上向きコ字形のものとするとともに、カバー部材を、側面視断面下向きコ字形のものとし、かつカバー部材の前後壁を、凹溝の前後壁内面と塵受け部材の前後壁外面との間に形成される隙間に、それぞれ挿入し、カバー部材の前後壁下端を凹溝の内底面に当接させる。
【0009】
(5) 上記(1)項〜(4)項のいずれかにおいて、塵受け部材の左右方向における一方の側端を、開放する。
【0010】
(6) 上記(3)項または(4)項において、棚板とカバー部材との各々の上面を、ほぼ同一平面上に位置させるようにする。
【0011】
(7) 上記(3)項〜(6)項のいずれかにおいて、カバー部材の上板に、少なくとも指を差込み可能な小孔を設ける。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によれば、棚板の上面における左右方向に形成した凹溝内に、塵受け部材を収容してあるため、この塵受け部材内に、棚板上に散らばったパン屑や惣菜等を、テーブル箒等で掃き集めて落とし込むだけで、棚板上の掃除を簡単に行うことができる。
また、塵受け部材が着脱自在に凹溝内に収容されているため、塵受け部材内に留まったパン屑や惣菜等を、塵受け部材と共に凹溝内から容易に取り出すことができるとともに、凹溝内の掃除も、簡単かつ容易に行うことができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、凹溝を、棚板上の前部に形成してあるため、棚板上に、後方から前方に向けて掃き集められたパン屑や惣菜等を、塵受け部材内に効率よく落とし込むことができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、凹溝の開口部を、着脱自在なカバー部材により閉塞してあるため、凹溝が、商品を棚板上に陳列する際の支承になることがない。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、塵受け部材を、凹溝の側面視断面形状とほぼ補形にしてあるので、凹溝と塵受け部材との間に僅かな隙間しか生じないため、棚板上の掃き集められたパン屑や惣菜等を、塵受け部材内に容易に落とし込むことができる。
また、カバー部材を、側面視断面下向きコ字形をなすものとしてあるため、カバー部材の上面が、平坦な面となり、商品を棚板上に陳列する際の支承になることがない。
さらに、凹溝の前後壁内面とカバー部材の前後壁外面との間には、隙間が殆んどないため、その隙間に、パン屑や惣菜等が落ち込むことがないため、衛生状態を向上させることができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、塵受け部材の左右方向における一方の側端を、開放してあるため、凹溝から塵受け部材を取り外して、パン屑や惣菜等を捨てる際、塵受け部材の開放端を下向きに傾けることにより、パン屑や惣菜等を塵受け部材から容易に滑り落とすことができる。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、棚板とカバー部材との両上面を、ほぼ同一平面上に位置させてあるため、カバー部材が、商品を棚板上に陳列する際の支承になることがない。
【0018】
請求項7記載の発明によれば、小孔に指を差し込み、カバー部材を、容易に引き上げることができるため、カバー部材の取り外しを簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す商品陳列棚の斜視図、図2は、図1におけるII−II線要部拡大断面図、図3は、同じく、図1におけるIII−III線要部拡大断面図、図4は、同じく、要部分解斜視図である。
【0020】
本発明の商品陳列棚は、図1に示すように、複数台の棚本体(1)を、左右方向に隣設させて配置して構成されている。この棚本体(1)は、前面に引出し(2A)(2B)を上下2段に有する架台(3)と、この架台(3)の後部に立設した、前面に鏡面(4a)を有する背面板(4)と、架台(3)の上面を形成するステンレス製の棚板(5)とを備えている。
【0021】
棚板(5)の上面(5a)における前部には、図2に示すように、左右方向を向く塵落し用の凹溝(6)が形成されている。この凹溝(6)内には、左右1対のアクリル製の塵受け部材(7)(7)が着脱自在に収容されている。これら各塵受け部材(7)は、前記凹溝(6)の側面視断面形状とほぼ補形をなす側面視断面上向きコ字形をなし、かつ図4に示すように、その左右方向における一方の側端(7a)を開放させてある。他方の側端(7b)には、側板(7c)が設けられ、その上端における前後方向の中央には、左右方向の内側を向く把手部(8)が設けられている。
【0022】
左右の塵受け部材(7)(7)は、それらの開放側端(7a)同士を付き合わせて、凹溝(6)内に収容され、かつ後記する1つのカバー部材(10)をもって被覆してある。
【0023】
凹溝(6)には、左右方向の中央に、指を差込み可能な小孔(9)を有するカバー部材(10)が着脱自在に施蓋されており、これにより、凹溝(6)の開口部(6a)を閉塞しうるようになっている。このカバー部材(10)は、図2に示すように、薄肉ステンレス板を側面視断面下向きコ字形に折曲して形成され、その上面(10a)が、平坦な面を有するとともに、前記棚板(5)の上面(5a)とほぼ同一平面上に位置するようにしてある。
【0024】
カバー部材(10)の前後壁(10b)(10c)は、図3に示すように、凹溝(6)の前後壁(6b)(6c)の内面と塵受け部材(7)の前後壁(7d)(7e)の外面との間に形成される隙間(11)(11)に、それぞれ挿入されている。これらの隙間(11)(11)は、薄肉ステンレス板からなるカバー部材(10)の前後壁(10b)(10c)の厚さを、きわめて薄くできるため、前記隙間が殆んど生じないので、この隙間に、パン屑や惣菜等が落ち込むことがない。
【0025】
カバー部材(10)における前後壁(10b)(10c)の下端(10d)(10e)は、凹溝(6)の内底面(6d)上に当接し支持されている。
これにより、左右の塵受け部材(7)(7)の上端とカバー部材(10)の上板(10a)の下面との間に間隔を形成して、カバー部材(10)の上板(10a)下面に、左右の塵受け部材(7)(7)内に溜まるパン屑や惣菜等が接触しないようにするとともに、カバー部材(10)の上板(10a)の上面と棚板(5)の上面(5a)とをほぼ同一平面上に保持しうるようにしてある。
【0026】
棚板(5)の上面(5a)を掃除するには、まず、カバー部材(10)の小孔(9)に指を引っ掛け、カバー部材(10)を持ち上げて取り外す。この状態で、パン屑や惣菜等が散乱する棚板(5)の上面(5a)を、テーブル箒等で掃き、パン屑や惣菜等を掃き集めて、凹溝(6)内に収容された左右の塵受け部材(7)(7)内に落とし込む。その後、カバー部材(10)で、左右の塵受け部材(7)(7)を施蓋する。
【0027】
また、左右の塵受け部材(7)(7)内が、パン屑や惣菜等で満杯になった場合には、各塵受け部材(7)の一方の側端(7b)の側板(7c)に設けた把手部(8)を摘んで持ち上げ、凹溝(6)から各々の塵受け部材(7)(7)をそれぞれ取り外す。次いで、パン屑や惣菜等を捨てる際には、塵受け部材(7)の開放端である他方の側端(7a)側を下向きに傾け、パン屑や惣菜等を、塵受け部材(7)から他の屑入れ等へと、容易に滑り落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態を示す商品陳列棚の斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線要部拡大断面図である。
【図3】同じく、図1におけるIII−III線要部拡大断面図である。
【図4】同じく、要部分解斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
(1)棚本体
(2A)(2B)引出し
(3)架台
(4)背面板
(4a)鏡面
(5)棚板
(5a)上面
(6)凹溝
(6a)開口部
(6b)前壁
(6c)後壁
(6d)内底面
(7)塵受け部材
(7a)側端(開放端)
(7b)側端
(7c)側板
(7d)前壁
(7e)後壁
(8)把手部
(9)小孔
(10)カバー部材
(10a)上板
(10b)前壁
(10c)後壁
(10d)(10e)下端
(11)隙間
【出願人】 【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
【出願日】 平成18年7月19日(2006.7.19)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一

【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣


【公開番号】 特開2008−22990(P2008−22990A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−197277(P2006−197277)