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【発明の名称】 吊掛ケース
【発明者】 【氏名】石田 雄文

【氏名】田辺 航平

【要約】 【課題】吊掛時に落下せず、環境への負荷が少ない吊掛ケースを提供する。

【構成】ケース本体1の後部に吊掛用のフック13を設けた吊掛ケースにおいて、ケース本体1の後板4上端から巻込部材8を延出して、巻込部材8の先端側にフック13を形成し、巻込部材8を巻き込んで、後板4に固定すると共に、巻込部材8からフック13を下方へ向けて突出させる。1枚の板紙を折り曲げて形成でき、フック13にヒンジとなる折曲部分がなく、巻込部材8がケース本体1の後板4に固定されて、フック13が揺動しないため、陳列時に、収納物の荷重が作用しても、陳列棚から落下するおそれがない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体(1)の後部に吊掛用のフック(13)を設けた吊掛ケースにおいて、前記ケース本体(1)の後板(4)上端から巻込部材(8)を延出して、巻込部材(8)の先端側にフック(13)を形成し、巻込部材(8)を巻き込んで、後板(4)に固定すると共に、巻込部材(8)からフック(13)を下方へ向けて突出させたことを特徴とする吊掛ケース。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、店頭でリーフレット等を収納して陳列棚に吊り掛けておく吊掛ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、陳列用の吊掛ケースとして、下記特許文献1には、ケース本体の後部に逆L字状の吊掛用フックを貼り付けたものが記載されている。
【0003】
この吊掛用ケースのフックは、折り曲げた板紙、成型したプラスチック又は塑性変形させた金属板から成るものであり、先端側の下向き部分が店頭に吊り下げられる基板のスリットに差し込まれ、これにより、吊掛ケースが基板に取り付けられる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−278338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような吊掛ケースでは、フックをケース本体と同様に板紙で形成した場合、ケース本体に荷重が作用すると、フックの下向き部分が折曲部分をヒンジとして揺動し、スリットから抜け出して、吊掛ケースが基板から落下するおそれがある。
【0006】
また、フックをプラスチック又は金属製とした場合、使用後の廃棄に伴い、環境に悪影響を与えるおそれもある。
【0007】
そこで、この発明は、吊掛時に落下せず、環境への負荷が少ない吊掛ケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明は、ケース本体の後部に吊掛用のフックを設けた吊掛ケースにおいて、前記ケース本体の後板上端から巻込部材を延出して、巻込部材の先端側にフックを形成し、巻込部材を巻き込んで、後板に固定すると共に、巻込部材からフックを下方へ向けて突出させたのである。
【発明の効果】
【0009】
この吊掛ケースでは、1枚の板紙等のシート材を折り曲げて形成でき、扁平な折畳状態から簡単に組み立てることができる。そして、組立状態で、フックにヒンジとなる折曲部分がなく、巻込部材がケース本体の後板に固定されて、フックが揺動しないため、陳列時に、収納物の荷重が作用しても、陳列棚等から落下するおそれがない。また、使用後に廃棄する際、分別の手間がかからず、焼却しても環境に悪影響を及ぼすことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
まず、この発明の第1実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0011】
この吊掛ケースは、リーフレットを収納するものであり、図1に示すような板紙製ブランクから形成される。このブランクでは、ケース本体1の構成部分として、前板2の両側に側板3が連設され、一方の側板3に後板4及び継代片5が順次連設されている。前板2及び後板4の下端には底板6が、側板3の下端には底板7がそれぞれ連設されている。前板2及び一方の側板3の上端は、リーフレットが見えやすいように切り欠かれている。
【0012】
後板4の上端には、巻込部材8が連設され、巻込部材8には、頂板9、背板10、下板11及び添板12が基端側から順次設けられると共に、背板10から添板12にかけて、コ字状の切込により、フック13が形成されている。コ字状の切込の両端には、破止用の丸穴が設けられている。
【0013】
このブランクから吊掛ケースを組み立てるには、図2及び図3に示すように、前板2、一対の側板3及び後板4を角筒状に折り曲げて、継代片5を反対側の側板3の内面に貼り付け、各一対の底板6,7を内側へ折り曲げて噛み合わせ、底面を閉止する。
【0014】
そして、頂板9を後方へ、背板10を下方へ、下板11を前方へ、添板12を上方へそれぞれ折り曲げることにより、巻込部材8を巻き込み、これにより、フック13を下方へ突出させ、添板12をケース本体1の後板4の外面に貼り付ける。
【0015】
このように組み立てた吊掛ケースを使用する際には、フック13と後板4との間に陳列棚の柵棒Bを挟み込み、下板11を柵棒Bに載せるようにして、柵棒Bに吊り掛け、ケース本体1にリーフレットを収納する。
【0016】
この使用状態において、上記吊掛ケースでは、フック13にヒンジとなる折曲部分がなく、巻込部材8の添板12がケース本体1の後板4に固定されて、フック13が揺動しないため、陳列時に、収納物である多数部のリーフレットの荷重が作用しても、陳列棚から落下するおそれがない。
【0017】
また、上記吊掛ケースは、1枚の板紙を折り曲げて形成することができるので、低コストで製造でき、図4に示すように、底板6,7の噛み合わせを解除すると、扁平に折り畳むことができるので、嵩張らない状態で、小売店へ輸送して保管しておくことができ、使用時には、その折畳状態から迅速に組み立てることができる。
【0018】
さらに、使用後には、全体を可燃ごみとして廃棄することができるので、分別の手間がかからず、焼却しても環境に悪影響を及ぼすことがない。
【0019】
次に、この発明の第2実施形態を図5乃至図8に基づいて説明する。なお、ここでは、上記第1実施形態の各部と対応する部分に同一の符号を付し、同様の作用・効果については、説明を省略する。
【0020】
この吊掛ケースの板紙製ブランクでは、図5に示すように、巻込部材8において、フック13の両側に、切込を介して一対の添板12が延出され、添板12から背板10へ向けて、半円状の切込により抜止片14が形成されている。また、ケース本体1の部分において、後板4の上部に、横向きのスリット15が左右一対入れられ、その両端に破止用の丸穴が設けられている。
【0021】
このブランクから吊掛ケースを組み立てる際には、図6及び図7に示すように、添板12から抜止片14までをスリット15に差し込んで、添板12を下方へ折り曲げる。これにより、抜止片14の基端がスリット15に引っ掛かって、添板12がスリット15から抜け止めされる。
【0022】
このような吊掛ケースでは、製造に際し、巻込部材8の先端部を後板4に貼り付ける工程が不要となるので、コストをさらに低減できる。
【0023】
また、図8に示すように、扁平に折り畳んだ状態において、巻込部材8の反発が弱いので、薄く折り畳んだ状態に保持でき、積み重ねて輸送・保管する際の効率が向上する。
【0024】
なお、上記実施形態では、板紙製のものを例示したが、ブランクの材料には、プラスチックシートを使用することもできる。
【0025】
また、ケース本体1の周壁が四角筒状のものを例示したが、ケース本体1は、前板2が湾曲したものや、コーナー部に面取状の斜面を有する形状のものであってもよい。
【0026】
さらに、ケース本体1の底面は、周壁各面の下端から延びる底板6,7で閉止したものを例示したが、周壁とは別体の底蓋部材で閉止するようにしてもよい。
【0027】
また、巻込部材8の幅方向中央部にフック13を設けたが、巻込部材8の両側部にそれぞれフック13を設け、その間に下板11及び添板12を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の第1実施形態に係る吊掛ケースのブランクを示す図
【図2】同上の使用状態を示す前方からの斜視図
【図3】同上の後方からの斜視図
【図4】同上の折畳状態を示す斜視図
【図5】この発明の第2実施形態に係る吊掛ケースのブランクを示す図
【図6】同上の使用状態を示す前方からの斜視図
【図7】同上の後方からの斜視図
【図8】同上の折畳状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0029】
1 ケース本体
2 前板
3 側板
4 後板
5 継代片
6,7 底板
8 巻込部材
9 頂板
10 背板
11 下板
12 添板
13 フック
14 抜止片
15 スリット
【出願人】 【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二

【識別番号】100087538
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 和久

【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由

【識別番号】100084858
【弁理士】
【氏名又は名称】東尾 正博


【公開番号】 特開2008−18170(P2008−18170A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−194415(P2006−194415)