| 【発明の名称】 |
既存陳列棚の棚引き出し構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】松浦 時男
【氏名】杉山 進哉
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| 【要約】 |
【課題】ブラケットを改良するだけで棚固定の既存陳列棚を棚引き出し式の陳列棚に転換できる既存陳列棚の棚引き出し構造を提供すること。
【構成】棚板の裏面とこの部分を支持するブラケットとに対応して凹凸を設け、これら凹凸を係合させることで棚板を動かないようにブラケットに支持させた既存陳列棚において、上記棚板5が備える両側板8の下縁をスライド部9とし、このスライド部9を上記ブラケット4の上部に設けたガイド溝10に係合させて、棚板5の引き出し及び戻しが自在にできるようにしたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棚板の裏面とこの部分を支持するブラケットとに対応して凹凸を設け、これら凹凸を係合させることで棚板を動かないようにブラケットに支持させた既存陳列棚において、 上記棚板が備える両側板の下縁をスライド部とし、このスライド部を上記ブラケットの上部に設けたガイド溝に係合させて、棚板の引き出しと戻しが自在にできるようにした ことを特徴とする既存陳列棚の棚引き出し構造。 【請求項2】 上記棚板を重心がブラケットよりも前側へ移るように引き出したとき、棚板の上面へ係合して棚板後部の浮き上りを防止する部材を、上記ブラケットか、ブラケットを支持する支柱に取り付けて設けた ことを特徴とする請求項1に記載の既存陳列棚の棚引き出し構造。 【請求項3】 上記棚板を後端部がブラケットの前端へ付くまで引き出したとき、上記棚板の浮き上がり部材に設けた制止部へ係合して棚板の引き出しを止める制限部材を、棚板の上面後端部に取り付けてある ことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の既存陳列棚の棚引き出し構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、既存陳列棚の固定の棚を引き出せるようにする既存陳列棚の棚引き出し構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、陳列商品の入れ出しを容易にするために棚を引き出し構造に設計製作した陳列棚は多く知られていて、新規に陳列棚を設備する店舗ではこれを導入すれば問題はない。(例えば特許文献1及び特許文献2) 【0003】 しかしながら、棚固定の陳列棚を既に備えている店舗等では、これを棚引き出しの陳列棚に交換するためには多くの費用を要するので、既存の陳列棚の固定されている棚を引き出せるように改良できれば費用の節減が図れるため、このように改良できる技術の開発が業界においては強く要望されている。 【特許文献1】実登第2534754号 【特許文献2】実登第3043288号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明はこの現状に即してなされたもので、ブラケットを改良するだけで棚固定の既存陳列棚を棚引き出し式に転換することができる既存陳列棚の棚引き出し構造を提供することをその課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記課題を解決するため本発明に係る既存陳列棚の棚引き出し構造は、下記の構成を採用することを特徴とする。 【0006】 請求項1に係る発明は、棚板の裏面とこの部分を支持するブラケットとに対応して凹凸を設け、これら凹凸を係合させることで棚板を動かないようにブラケットに支持させた既存陳列棚において、上記棚板が備える両側板の下縁をスライド部とし、このスライド部を上記ブラケットの上部に設けたガイド溝に係合させて、棚板の引き出しと戻しが自在にできるようにしたこと。 【0007】 請求項2に係る発明は、上記棚板を重心がブラケットよりも前側へ移るように引き出したとき、棚板の上面へ係合して棚板後部の浮き上りを防止する部材を、上記ブラケットか、ブラケットを支持する支柱に取り付けて設けたこと。 【0008】 請求項3に係る発明は、上記棚板を後端部がブラケットの前端へ付くまで引き出したとき、上記棚板の浮き上がり部材に設けた制止部へ係合して棚板の引き出しを止める制限部材を、棚板の上面後端部に取り付けてあること。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る発明の効果 棚板を支持するブラケットをガイド溝を有するように改良して、このガイド溝へ棚板が備える両側板のスライド部を係合させると、棚板が固定の既存陳列棚を僅かな費用で棚引き出し式に転換して、重い商品の移動、補充、点検等を容易に手早く安全に行うことができる。 【0010】 請求項2に係る発明の効果 棚の引き出しによりその重心がブラケットより前側へ移ると、棚板の上面後部に浮き上がり防止部材が係合して、棚板の後部を押えて棚を安定させるため、棚の引き出しが危険なく行えて、引き出した棚板上での商品の移動、補充、点検等も安全に行える。 【0011】 請求項3に係る発明の効果 棚板を引き出すときその後端部がブラケットから外れそうになると、棚板に取り付けた制限部材が棚板の浮き上り防止部材に設けた制止部へ係合して棚板の引き出しを止めるので、棚板を引き落として商品を損傷したり、作業者が怪我をしたりすることがなくなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下に本発明に係る既存陳列棚の棚引き出し構造の実施形態を図面について説明する。 【0013】 図1において符号Aは、本発明の実施対象となる棚が固定の既存陳列棚を示す。この陳列棚Aは、公知の通り壁面等に支持させて直立させた支柱1に、この支柱1に設けた受孔2へ係止鉤3を係合させてブラケット4を支持させ、該ブラケット4に裏面が接するように棚板5を乗せ、この棚板5の裏面のなるべく前側に長手方向の凸条6を複数条設けて、これら凸条6をブラケット4の上部に設けた複数の凹部7へ係合させることで、棚板5を移動しないようにブラケット4に支持させて棚固定としたものである。 【0014】 図2〜図4において符号Bは、本発明に係る棚引き出し構造の実施により固定の棚板5を引き出し棚に変換した既存陳列棚を示す。この陳列棚Bは棚板5の両側に設けた側板8の下縁をスライド部9とし、このスライド部9をブラケット4の上部に設けたガイド溝10へ係合させて、このガイド溝10に沿ってスライド部9を前後の方向へスライドさせることで棚板5の引き出しと戻しが行われるようにする。 【0015】 上記の通りブラケット4,4、の上部へガイド溝10を形成するには、図5(a)に示す通り2枚のブラケット4,4を両者の間へスペーサー11を挟み込んでボルト12とナット13で接合し、ブラケット4,4の上端部内面が溝壁10aとなり、スペーサー10上面が溝底10bとなるように形成するものであり、スペーサー11は金属製であると、その上部を溝底10bとして側板8のスライド部9を滑らせると、滑りが悪くて不快な音を発し易い。 【0016】 そこで、スペーサー11の上部をスライド部9が音を出さずに軽快に滑るように合成樹脂製等の滑り片14を、図4に示す通り所定の間隔をおいて所要数取り付けるか、又は、スペーサー11の全長に跨る長さの滑り片(図面省略)を取り付けるようにして、滑り片14の上をスライド部9が滑り動くようにするか、或いは、図5(b)に示す通り、2枚のブラケット4,4を接合するスペーサー11として、間隔規制部11aを有するボルトを用い、このボルトの間隔規制部11aに合成樹脂製等のローラー15を嵌合して、ブラケット4,4の間に挟み、スペーサー11のねじ部11bにナット13を螺合させることで、ローラー15の回転によってスライド部9が軽快に動くようにする。 【0017】 また、ブラケット4は上記の通り2枚をスペーサー11を挟んで接合した構造ではなく、板金のプレス加工によって図6に示す通りに成型し、2枚のブラケット4,4とスペーサー11が一体化されているので接合操作を行う必要がないようにすることもできる。 【0018】 図2〜図4において符号16は、棚板5の浮き上がり防止部材を示す。この浮き上がり防止部材16は、棚板5の表面に平行する横片16aを棚板5の側面に平行する縦片16とで形成して、縦片16bの下端をスペーサー11へ接合することで、横片16bが図2に示す通り棚板5の表面近くに位置して、棚板5の後部の浮き上がりを防止するとともに、この横片16bの後部は後記制限部材を係合させて棚板5の引き出しを止める制止部17としてある。なお、上記横片16は棚板5の重心がブラケット4の前端よりも前側に移ると棚板5の表面が当ってこすれ合うことになるので、図2に示す通り合成樹脂の滑り駒18を取り付けるか、図2の円内に示す通り棚板の表面へ転がり接触するローラー18を取り付けるようにする。 【0019】 図2〜図4において符号19は、棚板5の引き出しを止める制限部材を示す。この制限部材19は、棚板5の浮き上がり防止部材16における横片16bの後端である制止部17へ係合するように棚板5の上面後部へ取り付けて、棚板5を引き出すとき棚板5の後端部がブラケット4の前端部へ近付くと、制止部17へ係合して棚板5の引き出しを止め、棚板5を無造作に引き出してもブラケット4から外れ落ちないようにする。 【0020】 上記実施形態は、制限部材19を取り付けてない棚板5を、両側板8のスライド部9をブラケット4に設けたガイド溝10に係合させて後方へ押し込むと、棚板5は図2及び図4(a)に示す通りスライド部9がガイド溝10を滑ってブラケット4の上へ乗り、ブラケット4に支持される。この状態で棚板5の後端部上面へ制限部材19を取り付けて置けば、必要に応じて棚板5を引き出すとき、棚板5はスライド部9がガイド溝10を滑るため軽快に引き出されて、重心がブラケット4の先端よりも前側に移る位置に達したとき、前が下りに傾こうとして後端部が上がると、この部分に棚板5の浮き上がり防止部材16の横片16bが係合して浮き上がりを抑えるため、棚板5は安定して図4(b)に示す位置までき出され、更に引き出すと危険な状態になるが、このときは、棚板5の上面後端部に設けた制限部材19が、制止部18に係合して棚板5を止めるので棚板5は限界位置まで引き出された状態で安定している。 【0021】 図7〜図9は、棚板5の浮き上がり防止部材16をブラケット4の支柱1へ取り付けて設けた実施形態を示す。この実施形態の棚板5の浮き上がり防止部材16は、図7及び図9(a)に示す長さの2枚の張出片20、20を、後端に設けた係止鉤3を支柱1の受孔2へ係合させて支柱1へ取り付け、張出片20、20の前端部は制止部17となる部材を挟んで接合することで2枚が平行を保つようにする。そして、張出片20,20の下縁が棚板5の上面へ接近して、棚板5を引き出すとき棚板5の後部が浮き上ろうとすると、この浮き上がりを抑えて棚板5を安定させるようにするものであって、張出片20,20の前端部は棚板5の重心がブラケット4の前端よりも前側へ移ると、棚板5の表面が当ってこすれ合うことになるので、図7に示す通り張出片20,20の間に挟んで制止部17とした部材を棚板5の表面と転がり接触するローラーとするか、合成樹脂の滑り駒とするとよい。 【0022】 この実施形態における棚板5の浮き上がり防止部材16は、2枚の張出片20,20間の前端側に制止部17が位置しているので、棚板5の引き出しを制限する制限部材19は張出片20,20の間に位置するように棚板の上面後端部へ取り付けて、この制限部材19を引き出される棚板5の後端部がブラケット4の前端へ近付くと、上記制止部17へ係合させて棚板5の引き出しを止め、棚板5がブラケット4から外れ落ちることがないようにしたものであって、棚板5の引き出し構造については前記実施形態と同じであるので、説明を省略してある。 【産業上の利用可能性】 【0023】 本発明は、店舗に設置された棚固定の既存の陳列棚を、部分改良によって棚引き出し式に転換して活用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】棚固定の既存の陳列棚を示す斜視図。 【図2】固定の棚を引き出し棚にした既存の陳列棚の実施形態を示す斜視図。 【図3】同上陳列棚の構造を棚板を縦断して示す一部分の正面図。 【図4】(a)(b)は、同上陳列棚の棚板の収まり状態と引き出し状態を示す側面図。 【図5】(a)(b)は、同上陳列棚のブラケットの2例を拡大して示す正面図。 【図6】同上陳列棚のブラケットの更に他の例を拡大して示す正面図。 【図7】固定の棚を引き出し棚にした既存の陳列棚の他実施形態を示す斜視図。 【図8】同上陳列棚の構造を棚板を縦断して示す一部分の正面図。 【図9】(a)(b)は、同上陳列棚の棚板の収まり状態と引き出し状態を示す側面図。 【符号の説明】 【0025】 4 ブラケット 5 棚板 8 側板 9 スライド部 10 ガイド溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】000225740 【氏名又は名称】南部化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月22日(2006.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074918 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬川 幹夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−374(P2008−374A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−173201(P2006−173201) |
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