| 【発明の名称】 |
マネキンの取付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾澤 卓朗
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| 【要約】 |
【課題】胴体と肢体等あるいは分割された、胴体、肢体等同士を一体的に固定した状態と、非固定状態の二つの状態を作ることができるマネキンの取付け構造を提供する。
【構成】主軸32が円筒体12内に挿入され、係止ピン33が第一の貫通孔13に挿入され、前記スプリング12が斜面部を有する第二の溝32cに係止された載置状態と、前記主軸32が円筒体12内に挿入され、係止ピン33が第二の貫通孔14に挿入され、スプリングが第一の溝32bに係止された固定状態の二つの状態をとることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された、胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、 第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、 前記第一の取付け基板の基体に対して垂直に設けられると共に、底面が貫通した円筒体と、 前記第一の取付け基板の基体に貫通して形成された第一の貫通孔と、 前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称の位置を含み、前記円筒体から同距離に形成された円弧状の貫通した第二の貫通孔と、 第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、 前記第二の取付け基板の基体に対して垂直に設けられ、前記第一の取付け基板の基体底面側から前記円筒体に挿入される主軸と、 前記第二の取付け基板の基体に形成された、前記第一の貫通孔あるいは前記第二の貫通孔に挿入される係止ピンと、 前記第二の貫通孔に臨んで設けられた、前記係止ピンを固定するロック板及びロック板に係止ピンを係止する力を付与するスプリングからなる固定手段と備え、 前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入された場合には、非固定状態とされ、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合には、固定手段により固定状態とされることを特徴とするマネキンの取付け構造。 【請求項2】 胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された、胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、 第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、 前記第一の取付け基板の基体に対して垂直に設けられると共に、底面が貫通した円筒体と、 前記円筒体の中心線に対して垂直に、円筒体の側壁に貫通して形成されたスリットと、 前記第一の取付け基板の基体に貫通して形成された第一の貫通孔と、 前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称の位置を含み、前記円筒体から同距離に形成された円弧状の貫通した第二の貫通孔と、 第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、 前記第二の取付け基板の基体に対して垂直に設けられ、前記第一の取付け基板の基体底面側から前記円筒体に挿入される主軸と、 前記主軸の中心線に対して垂直に、かつ前記円筒体のスリットに対応した位置に形成された第一の溝部と、 前記主軸の中心線に対して溝部と対称の位置に形成され、かつ中心線側から外表面側に向かって開口部が拡がる傾斜面を有する第二の溝部と、 前記第二の取付け基板の基体に形成された、前記第一の貫通孔あるいは前記第二の貫通孔に挿入される係止ピンと、 前記円筒体のスリットから円筒体の内部に配置されるスプリングとを備え、 前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入された場合には、前記スプリングは斜面部を有する第二の溝に係止されて、非固定状態とされ、 前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合には、前記スプリングは第一の溝に係止されて、固定状態とされることを特徴とするマネキンの取付け構造。 【請求項3】 更に、前記第一の取付け基板を切欠き、前記第二の貫通孔に臨んで形成された弾性変形可能なフック部とを備え、 前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合、前記スプリングは第一の溝に係止されると共に、係止ピンはフック部に係止されることを特徴とする請求項2記載のマネキンの取付け構造。 【請求項4】 前記フック部が、円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載のマネキンの取付け構造。 【請求項5】 前記フック部の一端が前記第一の取付け基板と連結され、あるいはフック部の両端が前記第一の取付け基板と連結されることを特徴とする請求項3または請求項4記載のマネキンの取付け構造。 【請求項6】 前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称位置が、円弧状の貫通した第二の貫通孔の中間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のマネキンの取付け構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はマネキンの取付け構造に関するもので、例えば、下半身部に上半身部を取付ける等のマネキンの取付け構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、デパートの売り場や洋服店では、紳士服・婦人服あるいは子供服等を陳列するために、種々の姿態のマネキンが用いられている。 特に、このマネキンに衣服を装着し易くするため、胴体と腕体あるいは胴体と脚体が着脱可能に取付けられたマネキンが広く用いられている。 【0003】 この着脱自在に構成されたマネキンとして特許文献1において提案されている。この特許文献1に示されたマネキンについて、図15,16に基づいて説明する。 このマネキン100は、常温常圧成形法を用いた熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、繊維強化合成樹脂などの合成樹脂等で成形され、図15に示すように、頭部101、上半身部102,左右の腕部103、左右の手部104、下半身部105,下半身片足側部106、スタンドベース107等、複数の部材を連結して組み立てられる。 【0004】 ここでは、上半身部102と下半身部105との取付けを例にとって説明する。図16に示すように、下半身部105の上面中央に形成された嵌め込み凹部105aには、嵌合突起111を有する第一の嵌め込みプレート110がねじ112によって取付けられている。一方、上半身部102の下面中央に形成された嵌め込み凹部102aには、嵌合孔116が設けられた第二の嵌め込みプレート115がねじ117によって取付けられている。そして、前記嵌合突起111を嵌合孔116に嵌め込むことによって、下半身部105に上半身部102が取付けられる。 【特許文献1】特開2003−111653号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、前記した従来のマネキンの取付け構造にあっては、嵌合突起を嵌合孔に嵌め込むことによって下半身部に上半身部が取付けられるため、上半身は確実に固定されていなかった。 しかしながら、今日、安全面等を考慮して、上半身部と下半身部が一体的に固定されているマネキンが望まれる傾向がある。そのため、現在、一体的に固定できるマネキンと固定できないマネキンを欲するユーザが混在し、ユーザの要求に応じて一体的に固定できるマネキンと固定できないマネキンを提供しなければならない状況にある。 【0006】 この要求に応じるため、製造段階では夫々異なる取付け具を用いて、一体的に固定できるマネキンと固定できないマネキンを製造していた。そのため、製造ミスが発生し易く、また用意しなければならない部品点数が多くなるという技術的課題があった。 また、一体的に固定できないマネキンを使用しているユーザであっても、使用態様によって、例えばマネキンを搬送する際、安全且つ確実に、しかも効率的に搬送するために、一体的に固定したいと欲する場合がある。 【0007】 本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、胴体と肢体等あるいは分割された、胴体、肢体等同士を一体的に固定した状態と、非固定状態の二つの状態を作ることができるマネキンの取付け構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するためになされた本願発明にかかるマネキンの取付け構造は、胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された、胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、前記第一の取付け基板の基体に対して垂直に設けられると共に、底面が貫通した円筒体と、前記第一の取付け基板の基体に貫通して形成された第一の貫通孔と、前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称の位置を含み、前記円筒体から同距離に形成された円弧状の貫通した第二の貫通孔と、第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、前記第二の取付け基板の基体に対して垂直に設けられ、前記第一の取付け基板の基体底面側から前記円筒体に挿入される主軸と、前記第二の取付け基板の基体に形成された、前記第一の貫通孔あるいは前記第二の貫通孔に挿入される係止ピンと、前記第二の貫通孔に臨んで設けられた、前記係止ピンを固定するロック板及びロック板に係止ピンを係止する力を付与するスプリングからなる固定手段と備え、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入された場合には、非固定状態とされ、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合には、固定手段により固定状態とされることを特徴とする。 【0009】 このように構成されているため、主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入された場合には、第一の取付体と第二の取付体とを非固定状態(単に載置した状態)になすことができる。また、主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入され、固定手段で固定されている場合には、第一の取付体と第二の取付体とを一体的に固定した状態になすことができる。 【0010】 したがって、このマネキンの取付け構造によれば、これら構成部材を用いて、ユーザが欲している一体的に固定できるマネキンと固定できないマネキンの両方を提供することができ、しかも、従来の場合のように夫々異なる取付け具を用いないため、製造ミスが発生し難く、また用意しなければならない部品点数も抑制することができる。 【0011】 また、主軸を円筒体内に挿入し、係止ピンを第一の貫通孔、あるいは第二の貫通孔に挿入し、固定する場合には更に上半身部あるいは下半身部を回転することによって、非固定状態と固定状態の二つの状態になすことができ、しかも容易に取付けを行うことができる。 【0012】 また、上記目的を達成するためになされた本願発明にかかるマネキンの取付け構造は、胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された、胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、前記第一の取付け基板の基体に対して垂直に設けられると共に、底面が貫通した円筒体と、前記円筒体の中心線に対して垂直に、円筒体の側壁に貫通して形成されたスリットと、前記第一の取付け基板の基体に貫通して形成された第一の貫通孔と、前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称の位置を含み、前記円筒体から同距離に形成された円弧状の貫通した第二の貫通孔と、第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、前記第二の取付け基板の基体に対して垂直に設けられ、前記第一の取付け基板の基体底面側から前記円筒体に挿入される主軸と、前記主軸の中心線に対して垂直に、かつ前記円筒体のスリットに対応した位置に形成された第一の溝部と、前記主軸の中心線に対して溝部と対称の位置に形成され、かつ中心線側から外表面側に向かって開口部が拡がる傾斜面を有する第二の溝部と、前記第二の取付け基板の基体に形成された、前記第一の貫通孔あるいは前記第二の貫通孔に挿入される係止ピンと、前記円筒体のスリットから円筒体の内部に配置されるスプリングとを備え、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入された場合には、前記スプリングは斜面部を有する第二の溝に係止されて、非固定状態とされ、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合には、前記スプリングは第一の溝に係止されて、固定状態とされることを特徴としている。 【0013】 このように構成されているため、主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第一の貫通孔に挿入され、前記スプリングが斜面部を有する第二の溝に係止されている場合には、第一の取付体と第二の取付体とを非固定状態(単に載置した状態)になすことができる。また、主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入され、前記スプリングが第一の溝に係止されている場合には、第一の取付体と第二の取付体とを一体的に固定した状態になすことができる。 したがって、このマネキンの取付け構造によれば、これら構成部材を用いて、ユーザが欲している一体的に固定できるマネキンと固定できないマネキンの両方を提供することができ、しかも、従来の場合のように夫々異なる取付け具を用いないため、製造ミスが発生し難く、また用意しなければならない部品点数も抑制することができる。 【0014】 また、主軸を円筒体内に挿入し、係止ピンを第一の貫通孔、あるいは第二の貫通孔に挿入することによって上記二つの状態になすことができ、容易に取付けを行うことができる。更に、前記第一の溝、第二の溝は主軸に形成されているため、引抜き力等の外力が作用しても前記第一の溝、第二の溝を破損させることがないため、耐久性に優れている。更にまた、第一の取付け基板、第二の取付け基板、スプリングの三部品で構成されるため、安価に製造することができる。 【0015】 ここで、更に、前記第一の取付け基板を切欠き、前記第二の貫通孔に臨んで形成された弾性変形可能なフック部とを備え、前記主軸が円筒体内に挿入され、係止ピンが第二の貫通孔に挿入された場合、前記スプリングは第一の溝に係止されると共に、係止ピンはフック部に係止されることが望ましい。 このように、係止ピンがフック部に係止される場合には、第一の取付体と第二の取付体とが不用意に相対的に回転して、第一の取付体と第二の取付体が突然分離するという事故を防止することができる。 【0016】 また、前記フック部が、円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称位置に設けられていることが望ましい。 更に、前記フック部の一端が前記第一の取付け基板と連結され、あるいはフック部の両端が前記第一の取付け基板と連結されることが望ましい。 【0017】 更にまた、前記円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称位置が、円弧状の貫通した第二の貫通孔の中間に配置されていることが望ましい。このように、円筒体の中心線に対して前記第一の貫通孔と対称位置が、円弧状の貫通した第二の貫通孔の中間に配置されている場合には、第一の取付体と第二の取付体とを相対的にいずれの方向に回転させても、両者を分離、取り外すことができる。 【発明の効果】 【0018】 本発明によれば、胴体と肢体等あるいは分割された、胴体、肢体等同士を一体的に固定した状態と、非固定状態の二つの状態を作ることができるマネキンの取付け構造を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下に、本発明の第一の実施形態について図1乃至図10に基づいて説明する。尚、図1は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図であって、非ロック状態(非固定状態)になす取付け動作を説明する斜視図、図2は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図であって、ロック状態(固定状態)になす取付け動作を説明する斜視図、図3は非ロック状態に取付けられ状態を示す断面図、図4は、ロック状態に取付けられた状態を示す断面図、図5は上半身部に取付けられる取付け基板の平面図、図6は図5に示した取付け基板の側面図、図7は図6のB−B断面図、図8は図5のA−A断面図、図9は下半身部に取付けられる取付け基板の側面図、図10は、スプリングの平面図である。 【0020】 本発明かかるマネキンは、従来と同様に、例えば繊維強化プラスチック(FRP)で形成され、マネキンを構成する胴体、脚体、腕体、頭部等の分割され、それぞれは連結体1により連結され、一体化するように構成されている。この実施形態にあっては、上半身部102と下半身部105との取付けを例にとって説明する。 【0021】 この連結体1は、図1に示すように、上半身部102に固定された取付け基板10と、前記取付け基板10に装着されるスプリング20と、下半身部105に固定される取付け基板30とを備えている。この取付け基板10及び取付け基板30は合成樹脂からなり、上半身部102、下半身部105を成形する際、インサート成形し、上半身部102、下半身部105の端面に確実に固定される。 【0022】 前記上半身部102に固定された取付け基板10は、基体11に対して垂直に円筒体12が設けられている。この円筒体12の底面は、図8に示すように貫通し、基体11の下面に開口している。また、前記円筒体12の開口12aの内壁には、基体11の底面側に開拡するテーパ面12bが形成されている。このようにテーパ面12bは、後述する主軸32が挿入し易くなすために形成されている。 【0023】 また、図6,図7に示すように、前記円筒体12の側壁には、側壁を貫通するスリット12cが形成されている。このスリット12cは、円筒体12の中心線に対して垂直であって、かつ前記基体11に対して平行に形成されている。また、前記円筒体12の中心線を挟んで、前記スリット12cに相対向する円筒体12の外周面にスプリング20を装着するために溝12dが形成されている。 【0024】 また、取付け基板10の基体11には、基体11を貫通する第一の貫通孔13が形成されている。この貫通孔13の軸線は、前記円筒体12の中心線と平行に形成されている。更に、前記円筒体12の中心線に対して前記第一の貫通孔13と対称位置14aを含むように第二の貫通孔14が形成されている。この第二の貫通孔14は、前記対称位置14aを一端部に含むように、前記円筒体12から同距離に形成された円弧状の貫通孔として形成されている。 【0025】 また、前記基体11に切欠き15a,15bを設け、前記第二の貫通孔14の対称位置に14aを臨むようにフック部16が形成されている。このフック部16の両側には、切欠き15a,15bが形成されており、フック部16の一端側が基体11と連結され、弾性変形可能に形成されている。 【0026】 また、前記下半身部105に固定された取付け基板30は、基体31に対して垂直に主軸32が形成されている。この主軸32は、先端部32aが半球状に形成されている。また、前記主軸32の中心線に対して垂直であって、かつ前記基体31に対して平行に第一の溝部32bが形成されている。この第一の溝部32bは、前記した円筒体12のスリット12cに対応した位置に形成されている。 【0027】 また、図3、4、9に示すように、前記主軸32の中心線に対して第一の溝部32bと対称位置に、第二の溝部32cが形成されている。この第二の溝部32cには、中心線側から外表面側に向かって開口部32c1が拡がる傾斜面32c2が形成されている。 更に、取付け基板30の基体31には、前記した第一の貫通孔13あるいは前記第二の貫通孔14に挿入される係止ピン33が形成されている。 【0028】 また、前記取付け基板10の円筒体12に装着されるスプリング20は、図10に示すように、円筒体12と同一の曲率半径を有する円弧部20aと、円筒体12のスリット12cを介して円筒体12内部に配置される直線状部20bと、開拡した直線状部20bを元の状態に戻すばね部20cから構成されている。 【0029】 次に、この連結体1の組立て、取外し動作について説明する。 図1に示すように取付け基板10,30を配置し、主軸32を円筒体12内に挿入する。この挿入と同時に、係止ピン33が第一の貫通孔13に挿入される。このとき、円筒体12のスリット12c側には、傾斜面32c2が形成された第二の溝部32が位置している。 したがって、主軸32が円筒体12内に挿入されると、主軸32の先端部32aがスプリング20の直線状部20bをスリット12cの外方に移動させる。そして、図3に示すように、前記スプリング20bは、第二の溝部32cに係止される。尚、主軸32の先端部32aが半球状に形成されているため、スプリング20の直線状部20bを徐々に開拡させることができる。 【0030】 この状態は、単に下半身部105に上半身部102が載置された状態に過ぎず、取付け基板10と取付け基板30とを、円筒体12、主軸32の中心線に沿って平行に移動させる(上下に移動させる)ことによって、取付け基板10と取付け基板30とを分離し、取り外すことができる。 即ち、前記スプリング20の直線状部20bは、主軸32が引抜かれると、傾斜面32c1上を摺動し、開拡する。そのため、前記直線状部20bは主軸32に対してストッパとして機能せず、一体化した上半身部102と下半身部105とを容易に分離することができる。 【0031】 次に、図2に示すように取付け基板10,30を配置し、主軸32を円筒体12内に挿入する。この挿入と同時に、係止ピン33が第二の貫通孔14に挿入される。また、この第二の貫通孔14には、フック部16が形成されているため、前記係止ピン33はフック部16に係止される。 また、円筒体12のスリット12c側には、傾斜面が形成されていない第一の溝部32bが位置している。したがって、主軸32が円筒体12内に挿入されると、主軸32の先端部32aがスプリング20の直線状部20bをスリット12cの外方に移動させる。このとき、主軸32の先端部32aが半球状に形成されているため、スプリング20の直線状部20bを徐々に開拡させる。そして、図4に示すように、最終的に、前記スプリング20bは、第一の溝部32bに係止される。 【0032】 この状態にあっては、前記した単に下半身部105に上半身部102が載置された状態と異なり、スプリング20の直線状部20bが第一の溝32bに係止されているため、取付け基板10と取付け基板30とを、円筒体12、主軸32の中心線に沿って平行に移動させることはできない。即ち、スプリング20の直線状部20bがストッパとして機能する。 【0033】 この下半身部105と上半身部102とが一体的に固定された状態を解除するには、取付け基板10と取付け基板30とを、円筒体12、主軸32の中心線を中心に相対的に回転させ、前記スプリング20の直線状部20bと第一の溝部32bとの係合を解く。そして、取付け基板10と取付け基板30とを、円筒体12、主軸32の中心線に沿って平行に移動させる(上下に移動させる)ことによって、取付け基板10と取付け基板30とを分離し、取り外すことができる。 【0034】 また、前記フック部16は、取付け基板10と取付け基板30とが相対的に不用意に回転するのを防止するためのものである。このフック部16は円筒体12の中心線に対して前記第一の貫通孔13と対称位置14aに設けられ,フック部16の一端が前記取付け基板10と連結されている。 【0035】 そして、このフック部16は、前記スプリング20の直線状部20bを第一の溝部32bから解放する際、取付け基板10と取付け基板30との相対的な回転により、フック部16が弾性変形し、係止ピン33がフック部16から外れるようになされている。 このフック部16により、上半身部102と下半身部105とが不用意に相対的に回転して、突然分離、外れるという事故が防止される。 【0036】 以上のように、主軸32を円筒体12内に挿入し、係止ピン33を第一の貫通孔13、あるいは第二の貫通孔14に挿入することによって上記二つの状態になすことができ、いずれの状態になすにも容易に取付けを行うことができる。 【0037】 即ち、通常の使用状態において固定されていないマネキンを欲するユーザに対しては、上半身部102と下半身部105を一致させた状態(例えば、共に前方を向いた状態)で、図1に示した係止ピン33が第一の貫通孔13に挿入されるように、取付け基板10と取付け基板30とを配置すればよい。この場合、マネキンを搬送する際、安全且つ確実に、しかも効率的に搬送したい場合には、上半身部を反転させ、図2に示す状態にして、一体的に固定することもできる。したがって、上半身部102と下半身部105の状態を見れば、単に載置された状態であるのか、一体的に固定されて状態にあるのを判別することができる。 【0038】 また、通常の使用状態において固定されたマネキンを欲するユーザに対しては、上半身部102と下半身部105を一致させた状態(例えば、共に前方を向いた状態)で、図2に示した係止ピン33が第一の貫通孔14に挿入されるように、取付け基板10と取付け基板30とを配置すればよい。この場合、上半身部102を反転させ、図1に示す状態にして、非固定状態となすこともできる。 【0039】 また、前記第一の溝部32b、第二の溝32cは主軸32に形成されているため、無理な引抜き力等が作用しても前記第一の溝32b、第二の溝32cが破損をすることはない。 更に、取付け基板10、取付け基板30、スプリング20の三部品で構成されるため、安価に製造することができる。 【0040】 次に、図11、図12に基づいて取付け基板10の変形例について説明する。 図1に示した実施形態にあっては、フック部16の一端が前記取付け基板10と連結されているが、本発明にあっては、特にこれに限定されるものではなく、図11に示すように、フック部16の両端が取付け基板10と連結されていても良い。 【0041】 また、円弧状に形成された第二の貫通孔14は、図12に示すように、フック部16の両側に延設しても良い。即ち、円筒体12の中心線に対して前記第一の貫通孔13と対称位置14aが、円弧状の貫通した第二の貫通孔14の中間に配置されていても良い。 このように構成されている場合には、上半身部102と下半身部105とを相対的にいずれの方向に回転させても、両者を分離、取り外すことができる。 【0042】 次に、本発明にかかるマネキンの取付け構造の第二の実施形態について、図13及び図14に基づいて説明する。 図13に示すように上半身部102に取付けられた取付け基板70は、合成樹脂からなり、上半身部102を成形する際、インサート成形され、上半身部102に固定される。この取付け基板70の中央部には開口した大径の円筒部71が形成されている。また、取付け基板70の外周部には、開口した小径の円筒部72が形成されている。更に、前記大径の円筒部71を中心にして、前記小径の円筒部72と相対向する位置(対称位置)に貫通した円弧状の貫通孔73が形成されている。更にまた、この貫通孔73に臨むようにロック機構74が設けられている。このロック機構74は、回動可能に設けられたロック板75と前記ロック板に係止力を付与するスプリング76とから構成されている。 【0043】 一方、下半身部105に取付けられた取付け基板80は、合成樹脂からなり、下半身部105を成形する際、インサート成形され、下半身部105に固定される。 この取付け基板80の中央部には、前記円筒部71に挿入される主軸81が形成されている。また、取付け基板80の外周部には、前記貫通孔73あるいは円筒部72に挿入される係止ピン82が形成されている。この係止ピン82には段部82aが形成されている。 【0044】 このように構成されたマネキンの取付け構造にあっても、上半身部102を下半身部105に単に載置した状態と、上半身部52を下半身部105に固定した状態の二つの状態になすことができる。 【0045】 即ち、上半身部52を下半身部105に単に載置した状態は、円筒部71に主軸81を挿入すると共に、係止ピン82を小径の円筒部72内に挿入する(図13に示す状態にあっては、上半身部52を180度回転させて、係止ピン82を小径の円筒部72内に挿入する)ことによってなすことができる。 【0046】 また、上半身部52を下半身部105に固定した状態になすには、まず、円筒部71内に主軸81を挿入し、図14(a)に示すように、係止ピン82を貫通孔73の一端部側に挿入する。そして、図14(b)に示すように、上半身部52を回動させることにより(係止ピン82を図14(a)の矢視方向に移動させることにより)、係止ピン82の段部82aにロック板75を係合させる。 続いて更に回動させることにより、係止ピン82を貫通孔73の他端部まで移動させ、前記係止ピン82をスプリング76の引張力が付与されたロック板75によって係止する。 【0047】 即ち、通常の使用状態において固定されていないマネキンを欲するユーザに対しては、上半身部102と下半身部105を一致させた状態(例えば、共に前方を向いた状態)で、図13に示した係止ピン82が第一の貫通孔72に挿入されるように、取付け基板70と取付け基板80とを配置すればよい。 この場合、マネキンを搬送する際、安全且つ確実に、しかも効率的に搬送したい場合には、上半身部を反転させ、一体的に固定することもできる。また、上半身部102と下半身部105の状態を見れば、単に載置された状態であるのか、一体的に固定されて状態にあるのを判別することができる。 【0048】 また、通常の使用状態において固定されたマネキンを欲するユーザに対しては、上半身部102と下半身部105を一致させた状態(例えば、共に前方を向いた状態)で、図13に示した係止ピン82が第一の貫通孔73に挿入し、ロック板75によって固定されるように、取付け基板70と取付け基板80とを配置すればよい。この場合、上半身部102を反転させ、図1に示す状態にして、非固定状態となすこともできる。 【0049】 尚、前記第一の実施形態に比べて、この第二の実施形態では、係止ピン82の段部82aにロック板75が係合するため、上半身部を下半身部に一体的に固定する場合、上半身部を下半身部に対して位置をずらし、貫通孔の一端部に挿入して回転させなければならい。したがって、固定する際、回転動作を必要としない第一の実施形態の方が望ましい。 また、第二の実施形態にあっては、上半身部を下半身部に一体的に固定されている場合において、上半身部を無理に引抜く力あるいはマネキンを斜めにした際上半身部の自重が、前記係止ピンの段部に作用し、前記段部あるいはロック板を破損させる虞がある。一方、第一の実施形態にあっては主軸の溝部にスプリングが係止されるため、破損の虞が少なく、第一の実施形態の場合の方が望ましい。 更に、第二の実施形態にあっては、取付け基板のほか、ロック板、スプリングの部材を必要とする。したがって、部品点数の少ない第一の実施形態が望ましい。 【0050】 また、上記第一、第二の実施形態にあっては、胴体を分割した上半身部と下半身部との連結(取付け)について説明したが、本発明は、分割した取付体の連結に限定されることなく、胴体と腕体との連結(取付け)、胴体と脚体との連結(取付け)、首部の連結等、マネキンを構成する部材同士の連結(取付け)に好適に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】図1は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図であって、非ロック状態になす取付け動作を説明する斜視図である。 【図2】図2は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図であって、ロック状態になす取付け動作を説明する斜視図である。 【図3】図3は非ロック状態に取付けられ状態を示す断面図である。 【図4】図4は、ロック状態に取付けられた状態を示す断面図である。 【図5】図5は上半身部に取付けられる取付け基板の平面図である。 【図6】図6は図5に示した取付け基板の側面図である。 【図7】図7は図6のB−B断面図である。 【図8】図8は図5のA−A断面図である。 【図9】図9は下半身部に取付けられる取付け基板の側面図である。 【図10】図10は、スプリングの平面図である。 【図11】図11は、一実施形態の第一の変形例を示す平面図である。 【図12】図12は、一実施形態の第二の変形例を示す平面図である。 【図13】図13は、本発明にかかる第二の実施形態を示す斜視図である。 【図14】図14は、図13に示した取付け構造におけるロック機構を説明するための図である。 【図15】マネキンの取付け状態を示す図である。 【図16】図16は、従来の取付け構造を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0052】 1 連結体 10 取付け基板 11 基体 12 円筒体 12a 開口 12b テーパ面 12c スリット 12d 溝 13 第一の貫通孔 14 第二の貫通孔 14a 対称位置 15a 切欠き 15b 切欠き 16 フック部 20 スプリング 30 取付け基板 31 基体 32 主軸 32a 先端部 32b 第一の溝部 32c 第二の溝部 32c1 開口部 32c2 傾斜面 33 係止ピン
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| 【出願人】 |
【識別番号】592114633 【氏名又は名称】株式会社アップル
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| 【出願日】 |
平成18年6月22日(2006.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101878 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 茂
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| 【公開番号】 |
特開2008−334(P2008−334A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−172590(P2006−172590) |
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