| 【発明の名称】 |
マネキンの取付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】尾澤 卓朗
|
| 【要約】 |
【課題】マネキンの姿態に関係なく胴体と腕体・脚体等を容易に取付け、連結することができ、また連結部において屈曲させるのに必要な力を容易に調整することができるマネキンの取付け構造を提供する。
【構成】第一の取付体2に固定された第一の取付け基板10と、前記第一の取付け基板に設けられた貫通孔11と、第二の取付体3に固定された第二の取付け基板20と、前記第二の取付け基板20の外面に取付けられる筒状体30と、第二の取付け基板20に一端が係止され、他端は筒状体30の上端部に係止され、前記筒状体30を第二の取付け基板20に圧接するスプリング40と、前記筒状体30を第一の取付け基板10に係止する係止手段12,33と、前記筒状体30の上端部に設けられた前記スプリングの引張力を調整する調整手段41、42、43とを備える |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された、胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、 第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、 前記第一の取付け基板に設けられた貫通孔と、 第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、 前記第二の取付け基板の外面に取付けられる筒状体と、 第二の取付け基板に一端が係止され、他端は筒状体の上端部に係止され、前記筒状体を第二の取付け基板に圧接するスプリングと、 前記筒状体を前記第一の取付け基板の前記貫通孔に挿通し、第一の取付け基板に筒状体を係止する係止手段と、 前記筒状体の上端部に設けられた前記スプリングの引張力を調整する調整手段と、 を備えることを特徴とするマネキンの取付け構造。 【請求項2】 前記スプリングの引張力を調整する調整手段は、前記スプリングの他端が架けられるフックねじと、前記フックねじの他端部が挿通する、筒状体の上端面に載置された係止板の貫通孔と、フックねじの他端部が螺合するナットとからなり、 ナットとフックねじとの螺合位置を変化させることにより、スプリングの引張力が調整されることを特徴とする請求項1記載のマネキンの取付け構造。 【請求項3】 前記係止手段は、前記第一の取付け基板の貫通孔の内周面の一部に形成された段部と、前記筒状体の外周面に突出して設けられた係合鍔部と、前記筒状体の基体とを備え、 前記筒状体を第一の取付け基板に対して回転させ、前記筒状体の係合鍔部と前記筒状体の基体との間で段部を挟むことで、筒状体が第一の取付け基板に係止されることを特徴とする請求項1記載のマネキンの取付け構造。 【請求項4】 前記段部の上面始端側に傾斜面が形成されると共に、後端側に段部の上面から突出したストッパが設けられていることを特徴とする請求項3記載のマネキンの取付け構造。 【請求項5】 前記筒状体の基体の下面には、先端部が半球状の柱状の係合突起が形成され、かつ第二の取付け基板に前記係合突起が嵌り込む貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のマネキンの取付け構造。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はマネキンの取付け構造に関するもので、更に詳細には、胴体に脚体を取付ける等のマネキンの取付け構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、デパートの売り場や洋服店では、紳士服・婦人服あるいは子供服等を陳列するために、種々の姿態のマネキンが用いられている。 特に、このマネキンに衣服を装着し易くするために、胴体と腕体あるいは胴体と脚体が着脱可能に取付けられたマネキンが広く用いられている。 【0003】 この従来の着脱自在に構成されたマネキンについて、図13乃至図15に基づいて説明する。尚、図13はマネキンの脚体の取付け構造を示す概略図、図14は図13に示したマネキンの脚体の取付け構造を示す一部断面図、図15は、連結体の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は一部断面図である。 【0004】 図13に示すように、マネキン1は、例えば繊維強化プラスチック(FRP)で形成され、マネキン1を構成する胴体2、脚体3、腕体(図示せず)、頭部(図示せず)等に分割され、それぞれが連結体50により連結され、一体化するように構成されている。 前記連結体50は、互いに係脱可能な金属製の雄部材60と雌部材70からなり、これら雄部材60と雌部材70とを係合させることによって、胴体2に脚体3が取付けられる。 【0005】 前記雄部材60は、図14に示すように、脚体3の取付部に固定された木製の取付板3aにねじ3bをもって固定される取付基板61と、この取付基板61に設けられた透孔3cを貫通する段付の係合軸62と、この係合軸62の大径頭部側に直交状に貫通する係止ピン63と、係合軸62の小径ねじ部64にねじ結合されるナット65と取付基板61との間に介在されるスプリング66とを備えている。 【0006】 また、前記雌部材70は、図14及び図15(a)に示すように、胴体2の取付部に固定された木製の取付板2aにねじ2bをもって固定される取付基板71と、前記取付基板71に形成された係合孔72と、前記取付基板71に形成され、前記係合孔72に係合軸62が挿通した際、係止ピン63を案内する案内溝73とを備えている。また、前記取付基板71の案内溝73に接する係止面には、係止ピン63と係合するストッパピン74が突設して形成されている。 【0007】 このように構成される連結体50が設けられた胴体2と脚体3を取付ける場合には、まず、図15(b)に示すように、雄部材60の係合軸62と係止ピン63を、雌部材70の係合孔72及び案内溝73を介して差し込み、その後、雄部材60を例えば右方向(図15(a)において反時計方向)に回転させる。そして、前記係止ピン63をスプリング66の弾発力に抗して係止面に係合させることによって、脚体3を胴体2に装着する。 【0008】 また、脚体3を胴体2から取り外すには、前記装着動作と逆に、スプリング66の弾発力に抗しながら、雄部材60を例えば左方向(図15(a)において時計方向)に回転させ、係合軸62と係止ピン63を、雌部材70の係合孔72及び案内溝73に一致させる。そして、この状態で、前記脚体3を胴体2から抜くことにより、脚体3を胴体2から取り外すことができる。 【0009】 また、前記した連結体50にあっては、図13に示すように,脚体3が胴体2に装着された状態で脚体3に外力Pを加えると、スプリング66の弾発力に抗して、胴体2と脚体3との間に隙間Sを生じさせ、胴体2に対して脚体3を曲げることができる。このように胴2と脚体3との連結部において、脚体3を屈曲可能に形成されているため、衣服を容易に装着することができる。 【0010】 更に、係合軸62の小径ねじ部64に螺合するナット65の位置を変化させることにより、スプリング66の弾発力を調整することができ、胴2と脚体3との連結部において、脚体3を屈曲させるのに必要な力を変更することができる。 【特許文献1】特開平8−294435号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 ところで、前記したように、従来のマネキンの取付け構造にあっては、ねじ部64に螺合するナット65の位置を変化させることにより、スプリング66の弾発力を調整することができる。 しかしながら、ねじ部64に螺合するナット65の位置を変化させるためには、取付基板61を木製の取付板3aから取り外し調整しなければならず、調整作業が困難であり、また修理、メンテナンス性が好ましくないという技術的課題があった。 また、取付基板61は、ねじ3bを用いて木製の取付板3aに取付けられているため、調整作業のため取付基板61の着脱を何度か行うと、木製の取付板3aのねじ孔が大きくなり、ねじ3bにより確実に固定できなくなるという技術的課題があった。 【0012】 本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、マネキンの姿態に関係なく胴体と腕体・脚体等を容易に取付け、連結することができ、また連結部において屈曲させるのに必要な力を容易に調整することができ、修理、メンテナンス性を向上させたマネキンの取付け構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0013】 上記目的を達成するためになされた本願発明にかかるマネキンの取付け構造は、胴体と肢体等の取付体を着脱可能に、あるいは分割された胴体、肢体等の取付体同士を着脱可能に取付けるマネキンの取付け構造において、第一の取付体に固定された第一の取付け基板と、前記第一の取付け基板に設けられた貫通孔と、第二の取付体に固定された第二の取付け基板と、前記第二の取付け基板の外面に取付けられる筒状体と、第二の取付け基板に一端が係止され、他端は筒状体の上端部に係止され、前記筒状体を第二の取付け基板に圧接するスプリングと、前記筒状体を前記第一の取付け基板の前記貫通孔に挿通し、第一の取付け基板に筒状体を係止する係止手段と、前記筒状体の上端部に設けられた前記スプリングの引張力を調整する調整手段と、を備えることを特徴としている。 【0014】 このように構成されたマネキンの取付け構造は、第一の取付け体に第二の取付け体が取付けられた(装着された)状態で第二の取付け体に外力を加えると、スプリングの引張力に抗して、第一の取付け体と第二の取付け体との間に隙間を生じさせ、第一の取付け体に対して第二の取付け体を曲げることができる。このように第一の取付け体と第二の取り付け体との連結部において、第二の取付け体を屈曲可能に形成されているため、衣服を容易に装着することができる。 しかも、第二の取付け基板の外面に筒状体が取付けられ、この筒状体の上端部にスプリングの引張力を調整する調整手段が設けられているため、第二の取付け体を第一の取付けら取外した状態において、スプリングの引張力を容易に調整することができる。また、このように構成されているため、修理、メンテナンスを容易になすことができる。 【0015】 ここで、前記スプリングの引張力を調整する調整手段は、前記スプリングの他端が架けられるフックねじと、前記フックねじの他端部が挿通する、筒状体の上端面に載置された係止板の貫通孔と、フックねじの他端部が螺合するナットとからなり、ナットとフックねじとの螺合位置を変化させることにより、スプリングの引張力が調整されることが望ましい。 このように、第二の取付け体を屈曲させるのに必要な力を容易に調整するには、ナットとフックねじの螺合する位置を変える(ナットのねじ込み量を変える)ことで、スプリングの引張力を調整することができる。 【0016】 また、前記係止手段は、前記第一の取付け基板の貫通孔の内周面の一部に形成された段部と、前記筒状体の外周面に突出して設けられた係合鍔部と、前記筒状体の基体とを備え、前記筒状体を第一の取付け基板に対して回転させ、前記筒状体の係合鍔部と前記筒状体の基体との間で段部を挟むことで、筒状体が第一の取付け基板に係止されることが望ましい。 この係止手段によれば、前記筒状体を前記第一の取付け基板の前記貫通孔に挿通し、前記筒状体を回転させることにより、第一の取付け基板に筒状体を確実に係止することができる。 【0017】 更に、前記段部の上面始端側に傾斜面が形成されると共に、後端側に段部の上面から突出したストッパが設けられていることが望ましい。 このように、傾斜面が形成されている場合には、前記筒状体の係合鍔部と前記筒状体の基体との間で確実に段部を挟むことでき、また、ストッパにより筒状体が必要以上に回転しないように規制でき、筒状体が第一の取付け体から脱落するのを防止することができる。 【0018】 更にまた、前記筒状体の基体の下面には、先端部が半球状の柱状の係合突起が形成され、かつ第二の取付け基板に前記係合突起が嵌り込む貫通孔が形成されていることが望ましい。 このように構成されているため、連結部において第二の取付け体を屈曲させることができる。尚、係合突起が貫通孔から離脱しても、スプリングで筒状体を第二の取付け体側に引張っているため、第二の取付け体を第一の取付け体に対して戻すことにより、再び、係合突起を貫通孔に嵌め込むことができる。 【発明の効果】 【0019】 本発明によれば、マネキンの姿態に関係なく胴体と腕体・脚体等を容易に取付け、連結することができ、また連結部において屈曲させるのに必要な力を容易に調整することができ、修理、メンテナンス性を向上させたマネキンの取付け構造を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下に、本発明の第一の実施形態について図1乃至図12に基づいて説明する。尚、図1は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図、図2は図1に示した胴体側の取付け基板の平面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2に示した胴体側の取付け基板の底面図、図5は図1に示した脚体側の取付け基板の平面図、図6は図5に示した取付け基板の側面図、図7は図1に示した筒状体の平面図、図8は図7に示したB−B断面図、図9は図8に示した要部C−C断面図、図10は図7に示した筒状体の底面図、図11は図1に示した係止板の平面図、図12は、マネキンの取付け動作を説明するための概略図である。 【0021】 本発明かかるマネキン1は、従来と同様に、例えば繊維強化プラスチック(FRP)で形成され、マネキン1を構成する胴体2、脚体3、腕体(図示せず)、頭部(図示せず)等の分割され、それぞれは連結体5により連結され、一体化するように構成されている。この実施形態にあっては、胴体2と脚体3との取付けを例にとって説明する。 【0022】 図1に示すように、連結体5は、胴体2に固定された合成樹脂からなる取付け基板10と、前記胴体2に連結される脚体3に固定された金属製の取付け基板20と、前記取付け基板10に係脱自在に取付けられた筒状体30と、前記取付け基板20に一端が係止され、他端部が筒状体30の上端部に係止されるスプリング40を備えている。 また、前記スプリング40の他端はフックねじ41に係止され、前記フックねじ41は、筒状体30の上端面に載置された係止板42を介してナット(蝶ねじ)43に螺合し、固定さている。 【0023】 更に、各構成部材について詳細に説明する。 まず、取付け基板10について、図1乃至図4に基づいて説明する。胴体2に固定された合成樹脂からなる取付け基板10の中央部には、前記筒状体30が挿通する貫通孔11が形成されている。この貫通孔11の内周面の一部には段部12が形成されている。この段部12は相対向して形成された一対の段部であり、具体的には、この貫通孔11の中心角で0度から90度及び180度から270度の範囲で形成されている。 また、各段部12の上面には傾斜面12aが形成され、また上面から突出したストッパ12bが形成されている。 更に、この取付け基板10の下面(脚体3の装着面側面)には、前記貫通孔11を含む外周囲に、凹部13が形成されている。 【0024】 また、前記取付け基板10の凹部13内の段部12に対向した位置に、一対の貫通した係合孔14が形成されている。具体的にはこの係合孔14は、前記貫通孔11の中心角で45度及び225度の位置に形成されている。 また、前記取付け基板10の外周部には、上面及び下面に鍔部15,16が形成されている。この鍔部15,16は胴体2に対して取付け基板10を確実に固定するものであって、胴体2の成形の際、前記鍔部15,16の間に樹脂が入り込み、前記取付け基板10が胴体2に一体に固定される。 【0025】 次に、図1、図5、図6に基づいて、取付け基板20について説明する。脚体3に固定された金属製からなる取付け基板20の中央部には、スプリング40の一端部に形成されたフック40aを係止する係止部21が形成されている。また、取付け基板20には、二つの貫通孔22が相対抗して形成されている。 また、前記取付け基板10の外周部には、下方向に屈曲した鍔部23が形成されている。この鍔部23は脚体3に対して取付け基板20を確実に固定するものであって、脚体3の成形の際、前記鍔部23が樹脂内部に入り込み、前記取付け基板20が脚体3に一体に固定される。 【0026】 更に、筒状体30について、図1及び図7から図10に基づいて説明する。この筒状体30は合成樹脂によって形成され、この筒状体30は、円板状の基体31と、前記基体31の上面に立設され、内部にスプリング40を収納する空間を有する筒部32と、前記筒部32の外周面に外方に突出して形成された係合鍔部33が形成されている。 【0027】 前記基体31の下面には、前記取付け基板20の貫通孔22に嵌り、係合する係合突起34が形成されている。この係合突起34は断面円柱状で、その先端部が半球状に形成されている。 また、前記基体31の上面であって、前記係合鍔部33の外側には突起35が形成されている。この突起35は、取付け基板10の貫通孔14に係止され、筒状体30を取付け基板10に取付けた際、不用意に回転しないように構成されている。なお、基板31における係合鍔部33に対向する部分は、貫通部36が形成されている。 【0028】 また、前記筒部32の上端面には、図11に示す係止板42の切欠部42aと係合する突起37が形成されている。この突起37は、相対向して一対設けられている。このように、係止板42が筒部32の突起37に係止されるため、ナット43を回した際に回転することがなく、ナット43によるスプリング40の引張力の調整作業を円滑に行なうことができる。尚、前記係止板42には、前記フックねじ41が挿通する貫通孔42bが構成されている。 【0029】 次に、図1及び図12に基づいて、連結体5の組立て方法について説明する。 まず、胴体2を成形する際、胴体2の端部に取付け基板10を配置し、成形を行なう。また、同様に脚体3を成形する際、脚体3の端部に取付け基板20を配置し、成形を行なう。このように、取付け基板10,20の固定を胴体2、脚体3の成形と同時に行なうため、これら取付け基板10,20を胴体2、脚体3に容易に固定することができる。 特に、前記したように、鍔部15,16、鍔部23が形成されているため、確実にかつ堅固に固定することができる。 【0030】 そして、図12(a)に示すように、スプリング40の一端にフックねじ41を架け、前記筒状体30の内部空間内に前記スプリング40を収容する。前記フックねじ41のねじ部41aを係止板42の貫通孔42aを挿通させ、ナット43と螺合させる。このとき、スプリング40の他端部が筒状体30の基体31の下方に突出するように、フックねじ41とナット43とを螺合させるのが好ましい。 【0031】 その後、図12(b)に示すように、スプリング40の他端部を取付け基板20の係止部21に架け、係止する。そして、前記ナット43を回転させ、徐々にフックねじ41を筒状体30の内部から引き出す。それに伴い、筒状状体30は取付け基板20に圧接し、係止突起34は取付け基板20に形成された貫通孔22内部に嵌り込む。 これによって、脚体3に対する筒状体30の取付けが終了する。 【0032】 次に、図12(b)に示すように、脚体3に取付けられた筒状体30を、胴体3に取付けられた取付け基板10の貫通孔11に挿入し、取付け基板10の凹部内に筒状体30の基体31を収容する。 前記筒状体30の基体31を収容した後、前記筒状体30を回転させ、筒状体30の鍔部33を段部12の上面を摺動させる。そして、筒状体30の係合鍔部33と筒状体30の基体31との間で段部12を挟み込み、係止する。このとき、段部12には、回転方向に傾斜面12aが形成されているため、前記鍔部33は段部12の上面に乗り上げ、摺動する。そして、前記筒状体30を所定角度回転させると、前記鍔部33の側面がストッパ12bと当接し、回転が阻止される。 【0033】 更に、前記筒状体30の回転が阻止される位置において、前記筒状体30の基体31の上面に形成された突起35が取付け基板10の係止孔14に係止される。したがって、筒状体30は、突起35が係止孔14に係止されているため、前記回転方向と反対方向に、不用意に回転するのを防止でき、筒状体30が取付け基板10から脱落するのを防止できる。このようにして、組み立てられた状態を図12(c)に示す。 【0034】 なお、組み立てられた状態から胴体2から脚体3を取外すには前記組み立て動作と逆の動作、即ち、筒状体30を逆方向に回転させ、筒状体30の係合鍔部33と筒状体30の基体31との間でなされている段部12の挟みこみ状態を解除し、筒状体30が取付け基板10から引き抜くことで、脚体3を胴体2から取外すことができる。 【0035】 このようにして組み立てられた連結体5における、筒状体30は取付け基板10に係止され、固定される。また筒状体30内部にはスプリングが収容され、その一端がフックねじ41、ナット43、係止板42を介して、筒状体30に固定される。このスプリング40の他端は、取付け基板20の係止部21に係止される。 【0036】 したがって、前記連結体5にあっては、脚体3が胴体2に装着された状態で脚体3に外力を加えると、スプリング40の引張力に抗して、胴体2と脚体3との間に隙間を生じさせ、胴体2に対して脚体3を曲げることができる。 このように、胴2と脚体3との連結部において、脚体3を屈曲可能に形成されているため、衣服を容易に装着することができる。しかも、係合突起34が貫通孔11から離脱しても、スプリング40で筒状体30を取付け基板20側に引張っているため、脚体3を胴体2に対して戻すことにより、再び、係合突起34を貫通孔11に嵌め込むことができる。 【0037】 更に、連結部において屈曲させるのに必要な力を調整するには、ナット43とフックねじ41の螺合する位置を変える(ナット43のねじ込み量を変える)ことで容易に行なうことができる。このとき、前記ナット41は、脚体3の端面から突出した位置に設けられているため、脚体3を胴体2から取外した状態において、容易に調整することができる。 【0038】 また、成形により、取付け基板10,20は胴体2、脚体3と一体に形成され、筒状体2は取付け基板10に対して係止するように構成されているため、従来の場合にように、ねじを用いて固定する必要がない。したがって、連結体5を分解した場合であっても、確実に各部品を固定でき、確実に組み立てることができる。 【0039】 尚、上記実施形態にあっては、胴体と脚体との連結(取付け)について説明したが、本発明は、胴体と腕体との連結(取付け)、首部の連結等、マネキンを構成する部材同士の連結(取付け)に好適に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】図1は、本発明にかかるマネキンの取付け構造の一実施形態を示す概略図である。 【図2】図2は、図1に示した胴体側の取付け基板の平面図である。 【図3】図3は、図2のA−A断面図である。 【図4】図4は、図2に示した胴体側の取付け基板の底面図である。 【図5】図5は、図1に示した脚体側の取付け基板の平面図である。 【図6】図6は、図5に示した取付け基板の側面図である。 【図7】図7は、図1に示した筒状体の平面図である。 【図8】図8は、図7に示したB−B断面図である。 【図9】図9は、図8に示した要部C−C断面図である。 【図10】図10は、図7に示した筒状体の底面図である。 【図11】図11は、図1に示した係止板の平面図である。 【図12】図12は、マネキンの取付け動作を説明するための概略図である。 【図13】図13は、マネキンの腿の取付け構造を示す概略図である。 【図14】図14は、図13に示したマネキンの腿の取付け構造を示す一部断面図である。 【図15】図15は、連結体の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は一部断面図である。 【符号の説明】 【0041】 1 マネキン 2 胴体 3 脚体 5 連結体 10 取付け基板 11 貫通孔 12 段部 12a 傾斜面 12b ストッパ 13 凹部 14 係合孔 15 鍔部 16 鍔部 20 取付け基板 21 係止部 22 貫通孔 23 鍔部 30 筒状体 31 基体 32 筒部 33 係合鍔部 34 係合突起 35 突起 36 貫通孔 37 突起 40 スプリング 41 フックねじ 41a ねじ部 42 係止板 42a 切欠部 42b 貫通孔 43 ナット
|
| 【出願人】 |
【識別番号】592114633 【氏名又は名称】株式会社アップル
|
| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101878 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 茂
|
| 【公開番号】 |
特開2008−275(P2008−275A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−171637(P2006−171637) |
|