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【発明の名称】 乳幼児用シート
【発明者】 【氏名】三木 雄信

【氏名】三木 直子

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に載置される基部と、
前記基部に対して所定角度で傾斜されて配置される傾斜フレームと、
前記傾斜フレームに支持されるシート体と、
前記基部の一端部において、該基部と一体もしくは別体に設けられ、前記傾斜フレームの下端部に連結されて、該傾斜フレームを弾性的に支持するバウンス部と、
前記基部の他端部と前記シート体の上端部との間に懸架され、該他端部と該上端部との距離を伸縮させて、該シート体の該基部に対する傾斜角度を変化させる駆動手段と
を有することを特徴とする乳幼児用シート。
【請求項2】
前記駆動手段は、前記シート体の上端部を前記基部に対して引き寄せる牽引部材を有し、
前記牽引部材のシート体側端部には、係合手段が設けられ、
前記シート体背面には、前記牽引部の係合手段が連結される連結部が設けられ、
前記連結部は、前記シート体背面に複数配列され、前記係合手段が連結される連結部を選択することにより、前記牽引部材による引張力を段階的に増減可能となっている
ことを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用シート。
【請求項3】
前記駆動手段は、前記シート体の傾斜角度変化を不規則な周期で変化させる機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用シート。
【請求項4】
前記シート体の上部には、胎内音を出力する音声出力手段が内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用シート。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、乳幼児を保持しつつ揺動するいわゆるバウンシング機能を備えた乳幼児用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の乳幼児用シートでは、乳幼児を寝かせた状態でシート体に保持しながら、乳幼児の動きに対応して、シート体を揺動させるバウンシングの機能を備える、いわゆるバウンサーと呼ばれるものが種々提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特願2005−102992号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のバウンサーは、例えばシート体を弾性的に支持するバウンス部を備え、このバウンス部を、乳幼児の体重移動や他者の人手により振動させ、シート体の揺動を得ていることから、乳幼児の体重移動では十分な揺動が生じなかったり、他者が揺動操作のための手を掛けられないような場合には、その機能を十分に果たせないという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、従来のバウンサーに駆動手段を設けることにより、人手等の外力が得られないような場合にも、十分なバウンシングを行える乳幼児用シートを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、設置面に載置される基部と、基部に対して所定角度で傾斜されて配置される傾斜フレームと、傾斜フレームに支持されるシート体と、基部の一端部において、基部と一体もしくは別体に設けられ、傾斜フレームの下端部に連結されて、傾斜フレームを弾性的に支持するバウンス部と、基部の他端部とシート体の上端部との間に懸架され、他端部と上端部との距離を伸縮させて、シート体の基部に対する傾斜角度を変化させる駆動手段とを有する。
【0006】
このような本発明によれば、駆動手段によりシート体の揺動を発生させるため、乳幼児の体重移動では十分な揺動が生じなかったり、他者が揺動操作のための手を掛けられないような場合であっても、バウンシング機能を十分に発揮させることができる。
【0007】
上記発明において、駆動手段は、シート体の上端部を基部に対して引き寄せる牽引部材を有し、牽引部材のシート体側端部には、係合手段が設けられ、シート体背面には、牽引部材の係合手段が連結される連結部が設けられ、連結部は、シート体背面に複数配列され、係合手段が連結される連結部を選択することにより、牽引部材による引張力を段階的に増減可能となっていることが好ましい。この場合には、乳幼児の体重や体型に応じて適切な揺動角度を調整することができる。
【0008】
上記発明において、駆動手段は、シート体の傾斜角度変化を、不規則な周期で変化させる機能を備えていることが好ましい。この場合には、f/1の揺らぎ効果により自然な揺動を発生させることができる。
【0009】
上記発明において、シート体の上部には、胎内音を出力する音声出力手段が内蔵されていることが好ましい。この場合には、胎内音と揺動との相乗効果により、乳幼児に快適な睡眠をもたらすことができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明によれば、従来のバウンサーに駆動手段を設けることにより、人手等の外力が得られないような場合にも、十分なバウンシングを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(乳幼児用シートの構成)
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る乳幼児用シート1の概略構成(シート体を装着した状態)を示す外観図であり、図2は、乳幼児用シート1のフレーム構成(シート体を取り外した状態)を示す外観図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係る乳幼児用シート1は、パイプを組み合わせてなるフレーム体2にシート体4を装着して構成されるものであり、駆動手段3によりシート体4が揺動されるようになっている。
【0013】
シート体4は、スポンジやウレタンによりなり、乳幼児が保持される凹部が形成されたクッション部41と、乳幼児の落下を防止するためのベルト体42とから構成されている。また、本実施形態に係るシート体4の上部付近には、胎内音を出力する音声出力手段が内蔵されている。この胎内音は、例えば、メモリや再生部、出力部が集積されたICチップにより記憶保持され、シート体4の揺動を関知することに応じて再生・出力される。
【0014】
フレーム体2は、具体的に、図2にも示すように、設置面に載置される基部21と、この基部21に対して所定角度で傾斜されて配置される傾斜フレーム23と、基部21の一端部21bにおいて傾斜フレーム23を弾性的に支持するバウンス部22とから構成されている。
【0015】
基部21は、パイプを略コの字形に形成した部材であり、一つの部材で構成してもよく、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。傾斜フレーム23は、シート体4を支持する逆U字形の部材であり、その下端において、連結部25を介して、バウンス部22に連結されている。
【0016】
バウンス部22は、傾斜フレーム23の下端部において、連結部25を介して連結された弾性を有する弯曲部材であり、その他端においてさらに、基部21の一端部21bに接続されている。このバウンス部22は、本実施形態では、基部21別体に設けられ、基部21に対して着脱自在となっているが、基部21と一体的に構成してもよい。また、本実施形態においてバウンス部22は、部材の弾性により揺動させるようにしているが、例えば2つの部材を、スプリングを介在させてヒンジで接続し、スプリングの弾性により揺動させるようにしてもよい。
【0017】
なお、フレーム体2は、本実施形態では、傾斜フレーム23の下方に、連結部25を介して、下部パイプ24が接続されており、この下部パイプ24によりシート体4を下方から支持するようになっている。
【0018】
そして、基部21の他端部21aには、駆動手段3が設けられている。図3は、駆動手段3の構成を示す側面図である。
【0019】
この駆動手段3は、図3に示すように、台座30上に設置されたモーター32及び電源部31とから構成され、モーター32には、シート体4の上端部(傾斜フレーム23の上端部23a)を、基部21に対して引き寄せるための牽引ロープ33が懸架されている。なお、電源部31は、例えば乾電池や所定のバッテリー装置を装填するようにしてもよいし、ACアダプター等、コンセントから電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0020】
牽引ロープ33は、シート体4の上端部(傾斜フレーム23の上端部23a)を基部21に対して引き寄せるひも状の牽引部材であり、シート体4に対する引張力を強めたり弱めたりすることにより、他端部21aと上端部23aとの距離を伸縮させて、シート体4の基部21に対する傾斜角度を変化させる。
【0021】
駆動手段3のモーター32には、垂直面において回転するクランク32aが設けられており、モーター32によりクランク32aを回転させることによって、牽引ロープ33を上下動させ、クランク32aの回転直径分だけ傾斜フレーム23の上端部23aと、基部21の他端部21aとの距離を伸縮させる。そして、この伸縮動作と、バウンス部22の弾性力とにより、シート体4が揺動することとなる。
【0022】
なお、本実施形態において、モーター32には、インバーター制御機構が設けられており、このインバーター制御によりその回転速度を無段階に変化させることができる。また、このインバーター制御には、ランダムに回転速度(回転周期)を変化させる機能も備えており、モーター32の回転速度を不規則に変化させることにより、シート体4の傾斜角度変化を不規則な周期で変化させることができるようになっている。
【0023】
なお、本実施形態において牽引ロープ33は、傾斜フレーム23の上端部23aに直接接続したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シート体4の背面に接続するようにしてもよい。この場合、図4に示すように、牽引ロープ33のシート体4側端部にフック状の係合手段33aを設け、シート体4の背面には、係合手段33aが連結される連結部33bを設けるようにしてもよい。この連結部33bは、シート体4の背面の上下方向に複数配列され、係合手段33aを連結する連結部を選択することにより、牽引ロープ33による引張力を段階的に増減可能とすることができる。これによれば、シート体4上の乳幼児の体重や体型に応じて適切な揺動角度を調整することができる。
【0024】
また、本実施形態では、基部21を直線的な形状とし、設置面に対して安定的に載置可能としたが、例えば、図5に示すように、基部21に対し、弯曲部材5を固定部5aにより装着するなどして、基部21自体が揺動できるようにしてもよい。この場合においても、図6に示すように、牽引ロープ33で上端部23aと他端部21aとの距離が伸縮されることによって、乳幼児用シート1の重心位置が変動され、傾斜フレーム23のみならず、基部21も揺動させることができ、モーター32のインバーター制御と相俟って、揺動パターンの多様化を図ることができる。
【0025】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、駆動手段3及びバウンス部22の弾性力によりシート体4の揺動を発生させるため、乳幼児の体重移動では十分な揺動が生じなかったり、他者が揺動操作のための手を掛けられないような場合であっても、バウンシングを十分に発生させることができる。
【0026】
また、本実施形態では、シート体4の傾斜角度変化を、不規則な周期で変化させる機能を設けているため、f/1の揺らぎ効果により自然な揺動を発生させることができる。さらに、本実施形態では、シート体4のに、胎内音を出力する音声出力手段を内蔵させているため、胎内音と揺動との相乗効果により、乳幼児に快適な睡眠をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施形態に係る乳幼児用シート1の概略構成(シート体を装着した状態)を示す外観図である。
【図2】実施形態に係る乳幼児用シート1のフレーム構成(シート体を取り外した状態)を示す外観図である。
【図3】実施形態に係る駆動手段3の構成を示す側面図である。
【図4】変更例に係る係合手段33aを示す説明図である。
【図5】変更例に係る乳幼児用シート1の概略構成を示す外観図である。
【図6】変更例に係る乳幼児用シートの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0028】
1…乳幼児用シート
2…フレーム体
3…駆動手段
4…シート体
5…弯曲部材
5a…固定部
21…基部
21a…他端部
21b…一端部
22…バウンス部
23…傾斜フレーム
23a…上端部
24…下部パイプ
25…連結部
30…台座
31…電源部
32…モーター
32a…クランク
33…牽引ロープ
33a…係合手段
33b…連結部
41…クッション部
42…ベルト体
【出願人】 【識別番号】506263457
【氏名又は名称】ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト株式会社
【出願日】 平成18年8月1日(2006.8.1)
【代理人】 【識別番号】100117514
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敦朗


【公開番号】 特開2008−35916(P2008−35916A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−210189(P2006−210189)